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【星のカービィデデデでプププなものがたり】復活の「D」

[1:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU (2021/04/09(Fri) 14:24)]

ナレーション「2021年4月9日、遂にあいつが帰って来た!」

大王「待たせたなお前ら!天上天下唯我独尊!デデデ大王、満を持して今日復活だデ!!」
カービィ「誰も待ってないと思うけど」
大王「やっぱりここにはおれさまがいないとな、全く盛り上がらんだろう」
カービィ「いてもいなくても変わらないと思うけど」
大王「そんなわけで!今日からスレッド活動を再開するデ!
  おれさまは15年前からずっと続けてる大ベテランだからな、あえて名乗る必要はないだろう 皆もうご存知だと思うしな」
カービィ「知らない人のほうが多いと思うペポ」
大王「知らないなら教えてやるデ おれさまの事は…そうだな……伝説のキャラハン、気軽にレジェンドとでも呼んでくれ!
  見よ!初代スレ主としての貫禄を!若い奴らとは違う、年季の違いってヤツを見せてやるデ!!」
カービィ「そんなに貫禄出てないと思うペポ」
大王「さっきからうるさいデ!こいつはカービィ、おれさまの家来だ!他にも手下がいるから、また後で紹介してやるデ!」
カービィ「家来じゃないペポ」
大王「っつーわけで、ルールの説明だデ!おれさまのスレに書き込みをするんだからな、ルールは守ってもらわないとな!
  ルールは以下の通りだ 書き込む前にちゃんと読んでおけよ」


・荒らし禁止!中傷・煽りお断り!清く正しく親切に人と接する思いやりの心を忘れずにな!

・クロストーク禁止!何かあったら他を介してではなく直接おれさまに聞いてくれよな!

・今回からはもう新しいキャラハンの募集はしないデ!募集しても来ないだろうしさ、それにおれさまゆっくり気楽にやりたいんだ、悪いな

・俗に下ネタと呼ばれる類の話は禁止!ギャグだろうが何だろうが下ネタを使うのは三流のやる事だからな


大王「…とまあこんな所だな!」
カービィ「このルールは大王も守るんだよね?」
大王「勿論だデ!ルールを作ったおれさまだってその例外じゃないデ!作った本人が守れなきゃ示しがつかないだろ
  それにおれさまは、自分が出来ない事は他人に押し付けないって決めているんだデ!」
カービィ「ふーん」
大王「なんだその疑いの目は!?まあ良い!挨拶はこのぐらいにして、さっさと始めるデ!
  おれさまの事をもっと知りたかったら、後で過去のスレのURLくらいは貼っておいてやるデ!時間があったらチェックしてくれよ!」
カービィ「黒歴史がいっぱいペポ」
大王「黒歴史ちゃうわ!輝かしい歴史と言え!じゃあ一旦ここまで!またな!!」


[982:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 19:40)]

>>979-980

大王「カービィの株が上がってる?冗談言うな!あいつ、アドレーヌの前だから良い恰好しているだけだデ!」
シノ「最後まで素直じゃない褒め方ですね……」
ジュエル「しかし、デデデの株は最後まで上がる事は無かったな まあ強く生きるがいい」
大王「何言ってんだデ!おれさまの株だって上がっただろ!主にマスクドデデデとかで!」
シノ「そういう話をした人は見た事ないんですが……」
影さん「デデデさんが凄いのは皆さんが周知している事ですから、語るまでも無い…という事なのでしょう」
シノ「そうなのでしょうか……」
ジュエル「多分違うな」
大王「お前らな…………って、これで最後か
  締まりの悪い終わり方になっちまったデ………」
シノ「まあでもこの方が私達らしくて良いじゃないですか
大王「どうせなら綺麗に終わりたかったが……まあ良いか
  さっきも言ったが、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編の最終回はもう少ししてから投稿予定だデ!
  レス数がもし残っていれば、もう少しの間よろしくな!それじゃあ、またな!!」


[983:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:34)]

大王「…………………………………」


シノ「陛下………」

影さん「深い眠りに堕ちています……恐らく今頃ダークゼロとの激闘が繰り広げられている筈……
  目が醒めるのは、その戦いが終わった後…………」

ジュエル「ダークゼロが勝てば、儂らはデデデを討たねばならなくなる………
  デデデよ……信じておるぞ…………絶対に勝って戻って来るのじゃ………!」



 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  最終話 明日への希望、さらば大王


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)
  第2話 プププランドに大雨が降る(>>833-837)
  第3話 闇が支配する死闘の果てに(>>848-851)
  第4話 大王危うしダークゼロ誕生(>>859-862)
  第5話 闇に引き裂かれた親子の絆(>>864-867)
  第6話 打つ手無し!?鋼の侵略者(>>871-875)
  第7話 事務所を救えアイドル作戦(>>884-890)
  第8話 あいつこそテニスの大王様(>>895-900)
  第9話 火の国の王子抹殺指令作戦(>>911-914)
  第10話 存亡の危機!闇の地獄蝶(>>943-947)
  第11話 壮絶!!捨て身のリムロ(>>955-958)
  第12話 開戦!仁義なき最終決戦(>>959-962)
  第13話 形勢逆転!反撃の一閃!(>>967-970)
  第14話 討て!逆襲のダークゼロ(>>974-977)


[984:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:35)]

大王「ぐああああああああああああああ!!!」


ダークゼロ「中々しぶといね………僕の力にパパが敵うわけがないでしょ………
  いい加減諦めたらどうだい……?これ以上苦しい思いはしたくないでしょ?」

大王「皆が信じておれさまの帰りを待っているんだ……!ここでお前に負けるわけには行かないんだデ!!」




大王「くっ………!ううっ………!」

シノ「陛下……?しっかりしてください!陛下!」

影さん「シノさん、デデデさんの手をしっかり握ってあげていてください
  この感じだと、恐らくは今デデデさんの方が劣勢の状態です
  このままでは意識がダークゼロに乗っ取られてしまうのも時間の問題……」
ジュエル「何じゃと!?何とかならんのか!?」
影さん「我々ではデデデさんの意識の中に介入する事は不可能です
  こうして外から声をかけてあげるしか方法は無い………」
ジュエル「己……!デデデ!!しっかりせい!!貴様程度の男が、これしきで負けてどうするのじゃ!!
  気張れ!!気張るのじゃ!!そして勝てい!!!!」
シノ「陛下!ジュエルさんの言う通りです!この戦い、必ず勝ってください!陛下!」




大王「くっ………!」


 シノ『陛下!……………………!』

 ジュエル『デデデ!!………………………!!』


大王「皆の……声が聞こえるデ………………」

ダークゼロ「あいつら……余計な真似を…………!」


 ピシャアアアアアアアン!!!!

シノ「きゃああっ!?」

ジュエル「何じゃ……!?」

影さん「ダークゼロめ……私達を追い払おうとしているようです
  シノさん、決して手を離してはなりません!デデデさんを支えてあげられるのは私達だけです!」
シノ「はい!……陛下、頑張ってください!」
ジュエル「負けるでないぞ!!デデデ!!!!」



ダークゼロ「くそ……!僕の邪魔をするな…………!」

大王「待て!!………仲間達には手を出さないでくれ!!」

ダークゼロ「僕よりもあいつらの方が大事だというのかい!?
  君は良くても、僕にはそれが堪えられない!!そんな世界は壊してやる!!
  僕の世界にはパパ一人だけいればそれで良い!!他の連中がいる世界なんていらない!!
  君はただ、僕だけを見ていれば良いんだ!!誰にも邪魔されない、二人だけの世界で……!!」

大王「大丈夫だ……おれはお前を見捨てたりはしない……」

ダークゼロ「え………!?」

大王「………ようやく分かったデ…………お前、寂しかったんだな………」

ダークゼロ「………………………」



大王「お前は、おれの心の中の闇だと言った………
  という事は、お前はおれ自身………そういう事だったんだな…………」

ダークゼロ「……………………………」

大王「ダークゼロ………もう一度、おれさまと一つになれ」

ダークゼロ「……?君と一つに……?どういうつもりだい……?」

大王「人間には、良い部分もあれば悪い部分もある………悪い部分はお前の事だ………
  だが、悪い部分は切り離したくても切り離す事は出来ない………………
  良い部分も悪い部分も受け入れて人は生きて行くんだ………………
  だから、もう一度おれさまの一部になってくれ」

ダークゼロ「………」

大王「この世界は、良い事もあれば悪い事もある………でもそれが世界なんだ…………
  この世界は面白い事で溢れている……おれさまは、この世界をお前と一緒に見て生きたい………………」

ダークゼロ「……もしその世界が気に入らなかったら、壊しちゃっても良いのかい……?」

大王「お前なら気に入る筈だデ おれがそれを保証する」

ダークゼロ「本当に……?もしそうじゃなかったら……?」

大王「気に入らないならその時はおれさまの体を乗っ取って壊しちまえば良いさ
  そんな事させるつもりはねーけどな」


[985:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:38)]

ダークゼロ「……面白いね…………
  良いよ 今回は君の勝ちという事にしておいてあげる……
  でも忘れないでね……僕はいつでも君の体を乗っ取る事が出来る………
  君達の世界が本当に面白いかどうか、この目で見定めてあげるよ…………
  精々、僕に支配されないように気を付けてね…………」

大王「ああ……明日も明後日も、きっと面白い事が待っている筈だデ……
  お前に退屈はさせない………だから、ずっとそこで見ていてくれよな………!」




大王「…………………………………」

シノ「陛下……?」

ジュエル「一体、どうなったのじゃ……!?」



大王「う……………」

シノ「陛下……!陛下が目を覚ましました!」

ジュエル「やったか!!」

影さん「お見事です、デデデさん」

シノ「良かった!良かったです陛下!」

大王「ああ……心配かけさせちまったな………おれさまは無事だ」

影さん「ダークゼロは………」

大王「あいつは、おれさまの心の中にいる」

ジュエル「何じゃと!?奴は生きておるのか!?」

大王「ああ……けど大丈夫だ あいつはもう二度と悪さはしない………
  元々あいつはおれさまの心の中の闇………心の中の一部として、一緒に生きて行く事にしたんだデ」

影さん「闇を一概に悪と決めてはならない……光があるから闇が生まれ、その逆も然り
  光と闇は互いに依存し合いながら共存している……それがどちらかに偏ってはいけない
  そのバランスで成り立っているのが世界……そういう事なのでしょうね………」

大王「そうかもしれないな………
  この世界が面白くなければ破壊するとあいつは言っていた………
  でも、そんな事はさせない
  あいつが暴れ出る事の無いように、抑え込んでみせるデ………」



ジュエル「……では、これで残る敵はあと1体………」
シノ「はい……ウィズを倒せば、この戦いは終わりです」
影さん「参りましょう……デデデさんはこちらで休んでいてください」
大王「いや…おれさまも行かせてくれ……この戦いは皆で終わらせる……行くデ皆!」

シノ「はい!」
ジュエル「応!!」
影さん「了解です」



 ダダダダダダダダッ!!


ウィズ「…………遂にここまで来てしまいましたか……
  どうやらダークゼロは貴方に勝ちを譲ったようですね………」

大王「そういう事だ……後はお前一人だけだデ!!お前の企みはこれで終わりだ!!観念しろ!!」

ウィズ「クククククククク………この私一人……今そう仰いましたか……?」

ジュエル「この期に及んでハッタリか!?往生際が悪いぞ!!」

ウィズ「いいえ、ハッタリなどではありませんよ…………」

シノ「………まさか……」

影さん「………皆さん、退がってください」


 ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

リムラーナ「きえええええええエエエエエエエエエェェェェッ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

大王「なっ………!」

ジュエル「此奴……!斃した筈じゃ……!!」

シノ「妖魔獣…!まだ生きていたんですか!?」

リムラーナ「お父様をお護りする為、執念で甦ったのだ!!」

シノ「お…お父様……!?」

リムラーナ「ウィズ様は私達をお造りになられた方……つまりは父親も同然!!
  お父様には指一本たりとも触れさせはしない!!」

ウィズ「クククククク…!その心意気です妖魔獣リムラーナ!!
  次の闇の支配者はお前で決まりです!!失敗作のダークゼロに代わり、お前が新たな闇の支配者となるのです!!」

リムラーナ「有難いお言葉、感謝いたしますお父様……!」


大王「失敗作だと……!?人の心を散々弄んでおいて失敗作呼ばわりしやがって!!
  これ以上お前の好き勝手にさせてたまるか!!」
影さん「ええ、他人の心の闇を玩具同然の様に扱い、増長させるなど、到底許される事ではありません」
シノ「私が生まれた国の人々を……本当の父を死に追いやった事、絶対に許しません!」
ジュエル「今までの報いを受けるがいい!!この外道め!!」

リムラーナ「黙れ!!お父様には指一本たりとも触れさせない!!
  はあああああああああああああああああっ!!!!」


[986:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:39)]

シノ「くっ…!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!!

シノ「花影流・火炎椿!!!」

 ビュン!!

リムラーナ「ぐああああああああ!!」

ジュエル「フン!!グライドパンチ・リボルブ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

リムラーナ「ぐああああああああああああ!!!」

ウィズ「くっ………!」

影さん「これで終わりです……極楽新界斬閃!!!!」

 ゴオオオオオオオオオオ!!

リムラーナ「お父様…!!危ない!!」

 ビュン!!

リムラーナ「ぐああああああああああああ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

シノ「ウィズを庇った…!?」
ジュエル「何という奴じゃ……!」

リムラーナ「お…お父…様………!お逃げ…くだ…さい………ぐああああああああああああ!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

ウィズ「………………!!」


 ジャキン!

影さん「貴方を守る者はいなくなりました………
  今度こそチェックメイトです………覚悟」

ウィズ「クククククク……ハハハハハハハハハハハハッ!!」

影さん「気が狂ったか……?」

ウィズ「火の国の王子バルフレイ……いえ、バルフレイナイト………!
  今から私と取引をしませんか………?」

影さん「取引…?」

ウィズ「聞く所によると、貴方は失った記憶を取り戻す為に旅をしていたそうですね……
  私の魔術なら貴方のその失った記憶を完全に蘇らせる事が出来ます…………
  どうです…?探していたものが手に入るなら貴方にとって悪い話では無いでしょう………」

シノ「っ………!」

影さん「………いいえ、必要ありません 王子だった頃の記憶など不要
  私は私として、影の流浪者としてこれからも生き続けます
  まして、多くの者の心を踏みにじり弄んできた貴方の魔術になど頼りたくはありません」

ウィズ「そうですか…………交渉決裂…………………ならば致し方無し」


 ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

ジュエル「なっ……!!今度は何事じゃ!?」

シノ「城が……崩壊を始めています……!」

大王「道連れにする気か!?」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

ウィズ「闇の支配者は消滅し、私の計画は全て白紙となりました……………
  良いでしょう!!潔く負けを認めましょう!!こんな星にもう用は無い!!
  クク………クククククク…………………!!ハーーッハハハッハハハハハハ!!!」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


大王「うわああああああああっ!!」
影さん「皆さん、このままでは自爆に巻き込まれてしまいます!撤退しましょう!」
シノ「はい!」
ジュエル「行くぞ、デデデ!」
大王「あ…ああ!」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

ウィズ「クククククク……!ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!
  さらばポップスター!!さらばプププランド!!さらばデデデ達よ!!
  ハーーーーッハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


[987:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:41)]



大王「はあ………はあ…………………何とか脱出出来たデ…………」

影さん「皆さん、無事ですね」

ジュエル「フン…当然じゃ……伊達に修羅場を潜り抜けて来ておらんわい………!!」


シノ「………今度こそ、終わりましたね………………」

影さん「そうですね………」

大王「ああ、遂にやったデ……!」

ジュエル「フン……本当であればこの手で捻り潰したかったものを、
  何とも味気ない幕切れになってしまったのう……」

大王「まあそう言うなって……皆で勝ち取った平和だデ……!」

シノ「陛下、お疲れ様でした……」

大王「ああ、皆もな…………はあ……疲れてしまったデ……」

シノ「今日はもう帰りましょう」

影さん「そうですね…………」

大王「ああ…皆、また明日な………」



ナレーション「こうして、闇の軍団との長い戦いは幕を閉じたのであった……」



 翌朝


???「………様……………王様……………………」

大王「んー……?何だデ…………?」

暗闇斎「大王様!起きてください!」

大王「おわあ!!びっくりしたデ……!何だよお前か………
  一体どうしたんだデ……?っていうかどうやっておれさまの部屋に…?」
暗闇斎「それより大変でござる大王様……!シノ達が警察から追われています」
大王「何っ……!?」
暗闇斎「有り体に言えば指名手配でござる」
大王「指名手配……だと…………!?」

暗闇斎「ご覧ください……これがその手配書でござる」

大王「どれどれ………?」

  『住人達を怪しい羽根で操りプププランドを混沌に陥れた地獄の炎の使者』

  『罪無き住人達を無差別に攻撃し、プププランドの平和を蹂躙する冷血な宝石の大魔神』

  『この2人を陰で操っている全ての黒幕 他者の心を弄び闇を司る悪逆非道の魔女』

  『こいつらはプププランドの支配を目論んだ首謀者達だ!見つけ次第直ちに警察に連絡せよ!』

大王「これって……影さんとじいさんとシノの事か……!?
  どういう事だデ!?事実とは全然違う事が書いてある!!」
暗闇斎「先日の騒動は全てシノ達が起こしたという事にされてしまっているようなのでござる」
大王「こんなのは濡れ衣だデ!!むしろおれさま達がプププランドを救ったんじゃねーか!!」
暗闇斎「しかしその証拠はどこにも残されていない……
  住人達にとってこれが事実だと捉えられてしまった以上、残念でござるが無実を証明する手段は………」
大王「シノ達は今どこにいる!?」
暗闇斎「警察にも見つかりにくい逃走経路があって、そこにシノ達を案内したでござる
  今から追いかけてもまだ間に合うかも知れん……警察に見つからぬ様に頼むでござるよ」
大王「ああ、分かったデ!道を教えてくれ!」



シノ「…………ここまで来れば大丈夫でしょうか……」
影さん「恐らくは………」
ジュエル「一体どういう事なんじゃ…!?
  儂らがプププランドを救ったというのに悪者扱いされるとは……!」
影さん「間違った情報が広まってしまったのでしょう」
シノ「そんな……どうにか誤解を解く事は出来ないんでしょうか……警察に談判するとか……」
影さん「我々が無実を訴えた所で聞き入れてくださる筈がありません
  誤解が解けるまでの間、ここを離れた方が賢明でしょう」

 ダッダッダッダッ…

シノ「……………!誰か来ます…!」
ジュエル「警察か…!」
影さん「いえ……あれは………」

大王「はあ…はあ……!」

シノ「陛下!」

大王「よう!話は色々聞いたデ……大変な事になっちまったな…………」

ジュエル「何じゃい…最後の挨拶でもしに来たのか?」

大王「そんな所だデ………お前達、本当にプププランドを離れちまうのか……?」

影さん「警察の人達が血眼になって私達を捜しています………
  ここに留まっていれば捕まってしまうのも時間の問題です
  捕まれば、最悪極刑は免れないでしょう」


[988:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU (2024/02/09(Fri) 20:43)]

ジュエル「そういうわけじゃ………デデデよ、暫しの間お別れじゃ
  ……これが今生の別れとならなければ良いがな」
大王「じいさん……何縁起の悪い事言ってんだよ!」
シノ「陛下……必ず戻って来ます………ですのでどうかお元気で」
大王「ああ……シノもな………!」
影さん「ではデデデさん、左様なら」
ジュエル「達者で生きろよ、デデデ!!」
大王「ああ……お前らも達者でな」


 ダダダダダダダダダダダダダダッ!!

グランドウィリー警官「おおっ!大王様!こんな所におりましたか!」
大王「どうしたんだ?そんなに大急ぎで」
グランドウィリー警官「この付近で、この手配書に載っている連中を見ませんでしたか?」
大王「ん……?さあ……見てないなあ……………
  あっ…そういえば怪しい人影が向こうに行ったのを見たような気がするデ」
グランドウィリー警官「成程!ご協力感謝します!行くぞ皆!何としても危険分子を捕らえるのだ!!」

警察達「うおおおおおおおおおおお!!!」

 ダダダダダダダダダダダダダダッ!!


大王「やけに張り切ってやがるなあ…………馬鹿な奴らめ
  お前達に教えたのは逆方向だデ……………皆、無事に逃げ切ってくれよ……!
  お前らの無実、何としても証明して見せるデ!何年掛かってもな……!」




ジュエル「………あれから随分歩いたな」
シノ「そうですね…………」
影さん「流石にここまでは警察も追っては来られないでしょう」

ジュエル「……では、ここから儂は別行動とするかのう」
シノ「一緒に行かないんですか?」
ジュエル「儂は1人の方が性に合っておる!それに儂がいればお前達にとって邪魔じゃろうが!」
シノ「ジュエルさん…………」
ジュエル「……別れの言葉は不要じゃ お前達が無事ならそれで良い………達者で生きろよ!」
影さん「ジュエルさんも、どうかお元気で」


影さん「………では、私もここでお別れとしましょう」
シノ「え……?」
影さん「一緒に行動するより、バラバラに行動した方が見つかるリスクは減ります」
シノ「確かにそうですけど………」
影さん「大丈夫です 私達には切れない縁があります
  例え遠くへ行こうとも、縁があれば、いつかまた遠いどこかで必ず逢える筈
  私はそう思っています」
シノ「影さん…………そうですね…………
  私達、また会えますよね………約束しましょう」
影さん「ええ、約束です……皆と逢えるその時まで」
シノ「はい……さよなら影さん どうかお元気で……」


ナレーション「こうして、3人はバラバラに旅立ったのだった そして数日後…」



大王「ふわ〜あ……今日も朝から良い天気だデ」

ダークゼロ『パパ……今日はどんな面白い事があるんだい…?』

大王「さあ?何があるんだろうな…?わかんねえけどきっと楽しい1日になる筈だデ!
  よし!じゃあ行くか!面白い事を見つけにな!!」


ナレーション「プププランドは今日も平和の時間が流れ続けていた」



 完


[989:名無しさん@お腹いっぱい。 (2024/02/09(Fri) 23:22)]
とりあえずは完結おめでとう…
つ【花束】
俺がこの10ちゃっとにたどり着く前から活動してたシノたちはまさに10ちゃっとの「顔」だった…
その「顔」がいなくなってしまうのは寂しい限りだがシノたちが決めたことなら仕方ない…
でもたまに祭りの期間だけでもいいから戻ってきたりしてくれないか…?
それが一名無しとしての偽りのない本心だ…


[990:名無しさん@お腹いっぱい。 (2024/02/10(Sat) 00:55)]
時代を駆け抜けた者達がまた居なくなるのは寂しいものだな


[991:名無しさん@お腹いっぱい。 (2024/02/10(Sat) 12:47)]
アドレーヌのところにいつでも帰ってくるがいい


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