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【オリジナル】国立光明学院 14時限目【異能】

1 名前:凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/02/01(Tue) 00:10

「やぁ、ようこそ。此処は国立光明学院」

「名家の令息や令嬢が多数在籍する名門校だ。表向きにはそう言う事になってる」


「実情は"異能者"つまり超能力者を掻き集めて、訓練して」

「武力、兵隊……いや"人間兵器"として育てるための、国営の牧場か工場って所か」

「おっと、脅かしてしまったかな。安心しろよ、最近は普通の学校っぽくなってきてるし」

「ま、重く捉える必要はない。どう見るかは君たちの自由だ」

「異能があろうがなかろうが、皆それぞれ楽しんでるよ。多分な」


「少しばかりでも興味が湧いたなら、これを読んでみてくれ」

「パンフレットだ。特に入学案内の欄は重要だぞ? 入学、転入の意思があるなら一読を頼む」


ttps://w.atwiki.jp/m_komyo/


「名簿や施設などなど、在籍しているなら自由に使えるものもある」

「ただし……理解しているとは思うが、校則は守れよ。自由と無法を履き違えちゃいけない」

「まぁつまり、ルールとマナーを守ってなんとやら。硬くならずに、常識の範囲内で楽しくやろう」


〜入学案内・名簿・施設〜

入学案内(利用の際の注意事項)
ttps://w.atwiki.jp/m_komyo/pages/10.html

名簿(キャラクター):
ttps://w.atwiki.jp/m_komyo/pages/11.html

書庫(SS置き場):
ttps://w.atwiki.jp/m_komyo/pages/28.html

美術室(イラスト置き場):
ttps://ux.getuploader.com/komyo/
(閲覧パスワードヒント:「光明学院と対を成す異能者学院の名前」)

分校(避難所):
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/24652/

旧校舎(旧避難所)
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17702/



446 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/08(Thu) 11:56
視覚的にわかる翼はともかく、他の人はどうやって自分の能力に気づいた?

447 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/08(Thu) 20:47
この前ショッピングセンターの検温器が不具合起こして
あり得ないくらい高温な数字が出たんだけど
似たような事態が起きたらどうします?


448 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/08(Thu) 20:54
こないだ氷川見たよ







きよしを

449 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/09(Fri) 19:49
おっさんついに卒業したんだって?
おめでとう!

裏切り者め

450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/10(Sat) 10:40
20年以上、雑魚異能を工夫しながら戦いに勝ってきた奴が
実は神の異能の持ち主だったので強くて当然でしたって展開はぶっちゃけどーよ?

451 名前:凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/09/11(Sun) 04:44

「さて、WWWの書いたこのSS……」

「どうするかなぁ。勝手に載せたら流石に不味いよな」


「まぁいいか。先に君たちの相手をして」

「それから考えるとしよう。今考えても仕方ない事は後、後」


>>441

「正しくありません」

「"遅くとも"を"遅くても"とするのも間違いです」


「もちろん、"これより多くても少なくてもいけません。"、"遅くても待っていますので連絡を下さい。"などは問題ありません」


>>443

「さぁ? そもそも遊戯王の競技人口を知らないから」

「割合なんて訊かれても、流石に答えようがない」


「少なくとも、私はやってるよ。《ヴァレルエンド・ドラゴン》が強い」

「先攻1ターン目にあれを立てて、相手が何もできずに降参したのが……確かもう、5回くらいだったかな」

「………壊獣にされたのも同じくらいあった気もするけど、密に密に」


>>444

「草薙先生を解毒なんて、君にできるのかな」

「"解毒なんてするまでもなく元からキレーだろ"って? ははは」


「………え? 私も解毒する? おいおい何言ってんだよ」

「解毒なんてするまでもなく、元から綺麗な女の子さんだろ。私は」


>>445

「私は受けてないよ。幽霊だからな」

「生きてるふりをしてるだけの私に、薬なんて必要ないのさ」


「……ん、WWW? あいつは普通に受けてたよ」

「確か3回だったかな。……いや、2回だったかも」

「どっちかだったと思う。4回目は受けてない筈だよ、多分な」


>>446

「……死後、痛みと苦しみと不快感塗れの中で」

「"WWWに会いたい"って思ったら、あいつの目の前にいた」

「最初の気付きはそれだったかな。よくある話だよ」

「無意識に異能を使って、それから気付くってのはさ」


「WWWの場合、発現と初使用自体は無意識だったみたいだけど」

「その時に【魔法】について、情報が頭に流れ込んできたとか言ってたっけな……」

「まぁこれは流石にレアケースだろうけどさ。なんかあいつの異能、凄く希少なんだっけ?」

「もしかしたらそもそもあの異能そのものが、得体の知れない何かから与えられたものだったりしてな」


>>447

「とりあえず驚く。その後は頑張って冷静になって」

「もう1度やり直すかな。また同じ結果が出るか出ないかで」

「自分のミスか機械の不具合か、簡単に判断できるだろ」


>>448

「そうか。よかったな」

「とりあえず君は"きよしのズンドコ節"でも歌ってろ」

「私の視界に入らない場所でな。ほらあっち行け」

「今すぐ消えるならお情けで、"限界突破×サバイバー"を歌ってても許してやる」


>>449

「そもそも今年に入った時には既に、童貞じゃなくなってたんだよなぁ」

「大分すれすれの際どい発言を、何度もしていた筈なのに」

「今の今まで感付きもしないで、今更裏切りも何もないだろう」

「君たちにとってWWWの貞操なんてものには、その程度の関心しかなかったんだから」

「後になってからガタガタ抜かすな。黙ってろ童貞」


>>450

「神の異能の持ち主だったので強くて当然なのに」

「雑魚異能を工夫と努力で磨いて戦いに勝ってきた扱いになってるって展開の方が、余程どうかと思う」


「君が具体的に何の話をしてるのか、いまいち分からないけど」

「どっかの麦らぁは強くて当然って訳じゃないから、君の例えには当てはまらないとは言っといてやるよ」



452 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/11(Sun) 14:51
気に入った
私の鼻血をふんだんに分けてやろう

453 名前:前野紫夕&羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日:2022/09/14(Wed) 23:31
紫夕「みなさん、こんばんは」


>>434
紫夕「なんかすごそうですけれど、解毒って毒を飲んじゃった人体とかに必要とされるものであって、
   毒そのものを無害にするしかできないなら微妙ですよね」
るか「そもそも何かを害していない段階なら、何をもって毒とするのかという」
紫夕「人体に有害って括りなら、普通毒って言わないような広範囲の物質も対象ですよね。
   そう考えると、核廃棄物とかも無害化できてすごい有用じゃないですか」
るか「もはや解毒ではなく分解ですが、世界規模で必要とされる異能になるでしょうね。
   無害というのが果たして何になるのかも気になりますが」


>>441
紫夕「国語の教師ですかオメーはよォォォォ」
るか「youtuberの動画のテロップでもわざとなのか何なのか、定番のような誤字がありますよね。
   "意外"を"以外"などはまだしも、"延々と"を"永遠と"などは慣れません」
紫夕「こういうところで見てもスルーできるのに、なんでテロップで見ると気になっちゃうんでしょうね。
   どっちにしても、わたしたちもよくやるのでそっとしておいてください」


>>444
紫夕「きれいなジャイアン的な」
るか「あれは顔面まで綺麗になっていましたが、先程も言った通り何をもって毒なのかと。
   "目の毒"といった、逆説的な言葉もありますからね」
紫夕「顔や性格はともかく、肌とか血液をきれいにするみたいなのはよく見ますよね。
   これを使えば、1カ月でドロドロ血液がサラサラに!」
るか「一気に胡散臭くなりましたが」


>>445
紫夕「5G」
るか「止めなさい」
紫夕「コロナそのものはともかく、こればっかりはネタでもガチでも話しにくいんでやめましょうか。
   こんなところで盛りあがられてもあれですし」


>>446
紫夕「わたしの異能は遺伝性で、生まれた時点で発現することも能力も判明してたようなもんなので、
   幼少期にはもう使えるかって、周りに言われて試してましたからね」
るか「私に至っては、異能自体が後付けですから」
紫夕「ところであなたは"自分の能力に気づいた"って言い方からして、異能はいつの間にか身について、
   それをなんらかの理由で使うときに気づく、という考え方を持っているようですけれど、
   能力は発現したときに決定される、つまり異能者の素質のような形ないものだけがあって、
   なにか能力を欲した瞬間にその形を取る、異能決定=発現=気づくが同時という説もあるんですよ」
るか「もっとも紫夕の受け継がれる異能はその反証と言える存在なので、少数派ですがね」
紫夕「とはいえ異能の発現プロセスがすべて同じとも限りませんし、異能研究の重要課題の1つです」


>>447
紫夕「ピー…ジバク5ビョウマエ、とか言います」
るか「違う意味で追い出されます」
紫夕「冗談はさておき、ありえないぐらいなら普通にやりなおしてくれると思いますけれど、
   現実的に高い数字でたら、問答無用で追いだされそうですよね」
るか「こちらが落ち着くのはもちろん、相手も落ち着いてもらわないと困る事態ですね」


>>448
紫夕「演歌の氷川さんも今年の12月で活動休止するらしいですね」
るか「彼を"氷川"の方で呼ぶのは違和感が凄いのですが」
紫夕「異能の氷川さんも演歌の氷川さんも、いつまで休止するつもりかわかりませんけれど、
   ファンはいつでも待ってるってことは覚えておいてくださいね」
るか「良いことを言っていますが、演歌の方はそれこそズンドコ節ぐらいしか知らないでしょう」


>>449
紫夕「まだ第2、第3の童貞が」
るか「確かにいますが」
紫夕「ぶっちゃけ最近、るかや会長のほうがネタにされてたみたいなところありますからね。
   こいつらは多分裏切らないので、安心してネタにしてください」
るか「こいつ"ら"」



454 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/21(Wed) 08:39
俺が虫を魅了・支配出来ると知って女子生徒からの覗き防止の依頼が絶えない。

まぁ時給500円×8時間×依頼人数分と考えれば臨時収入としては悪くねえし、断る理由もねえ。
ただ肝心の依頼人数がそろそろ3桁に突入しそうだ・・・青色申告しないと・・・。

455 名前:前野紫夕&羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日:2022/09/22(Thu) 03:07
紫夕「みなさん、こんばんは」


>>450
紫夕「ワンピース読んでないんであれですけれど、聞いてる感じ萎えるだろうなって気はします。
   個人的には、じゃあそれまでの戦いとかなんだったのってなることより、
   そのキャラは普通かそれ以下っていう、アイデンティティが変化するのが苦手ですね。
   わたしが零さん実は異能者説否定するのもこのあたりが理由です」
るか「主人公の正体=実は特殊な存在なのが途中で判明すること自体は定番なのですがね」
紫夕「むー…これについてはもう展開と読者の好みがあうかどうかですよね。
   とはいえ、あれは450さんの言うように20年越しによくやったなって思いました」
るか「繰り返しますが、読んでいませんからね。今からでも読みますか」
紫夕「だってわたし、ニコ・ロビンがミス・オールサンデーとか言われてたころで止まってますよ」
るか「調べたところ、ロビンの名前判明が20何巻とのこと。ちなみに現在103巻まで出ています」


>>452
紫夕「駅前とか商業施設とか行ったら、分けてほしいって方いますよ」
るか「鼻血は献血対象外です」
紫夕「冗談はさておきWikipediaで鼻血見たら、血止まらない場合は救急車呼べって書いてるんですけれど、
   その量が洗面台いっぱいぐらいって書いてまして、鼻血ってそんなに出るもんなんですか」
るか「その量はもう鼻からだろうが何だろうが救急車を呼ぶべきだと思います」


>>454
紫夕「しれっと支配が追加されてますね」
るか「皮肉は止めましょう」
紫夕「冗談はさておき、覗きって学校なら体育や部活で着がえるときとかですよね。
   虫で防止って、窓一面ゴキブリで塞いだりとかそういうことでしょうか」
るか「人間に覗かれる方がマシ、かは分かりませんがもっと方法あるでしょう。
   スズメバチを警戒に当たらせるですとか」
紫夕「というか、そういう対策は学校がしろって話ですし、依頼が個人レベルなあたり、
   学校じゃなくて自宅で覗かれてます?」
るか「確かに学校にいて、八時間も覗かれるような状態はないでしょうからね。
   もっとも自宅なら自宅で、普通にカーテンをしろとなりますが」
紫夕「家にスズメバチの巣が、とかありますけれど、あれは覗き対策だった…?」
るか「ですから対策の代償がでか過ぎます」



456 名前:天野 優月 ◆u5bClFiA 投稿日:2022/09/28(Wed) 01:50
きーみにこのーこえーがぁー!
とーどきますよぉーにぃ!
からみーつくかーぜをすり抜けぇーいまぁ♪ねーがーうーよー♪

はい、優月です、電子で完全版を一気がいしました
半額やってたってのもありますし・・・

いやぁもう、男の子向け漫画のお手本、だよね、熱くてかっこよくて
でも、ちょくちょくギャグも忘れない・・・

・・・うん、漫画読んでないで、お返事ぃ

>>433
あ、おいしそう
・・・でも、すっごく・・・カロリーおばけ。
手が出しづらいよね、こういうマシマシ、
・・・でも、唐突に食べたくなるんだよ、マシマシ

>>434
・・・あれは、なんだろ、なんかの儀式かな

・・・科学実験のたぐいかな

え、解毒の異能?へぇ、すごぉい
でも、スゴーク面倒そう・・・

>>436(あーちゃん)
>素直じゃなくて
夢の中じゃなくても言えてるから、大丈夫だよ
人によって、そういうのって時間かかったりするのは、わかってる
・・・だからさ、あーちゃんのペースでいいよ
ゆっくりでも、さ

>>441
うーん、どうなんでしょ?
私的には、通じればなんだって問題なさそうに見えるね

・・・ホントのとこは、どうだか、だけど

>>443
・・・さ、さぁ
あんまり多くはないんじゃないかな
正確な数字とかはわからないけど

私の知ってる限りでは、あんまりみない、かな

>>444
あ、いいね、アンチデトックス、とかそういうの?
だったらお願いしたいかな
・・・でも、あんまり変な触り方したら、おこるよ?

>>445
私は今のとこ、3回
だからだいぶ大丈夫にはなってるとはおもいたいね
・・・大丈夫、だよね、?なんかまた感染者数が増えてるし

・・・まさかだけど、変異してない?

>>447
うーん、はかり直す、かな
何度もやってだめなら、お店の人呼ばなきゃだし
・・・正直言うと、それ前にあったんだよね
体温が30ないってでたの、結果故障だったんだけどね

・・・あれはびっくりしたよ、うん

>>448
・・・ずこぉ

ずん、ずんずんずんどこー♪しか知らないんだよね、
あのひと
でも、結構なお騒がせなひとってイメージが有るよ
セクハラ騒ぎとか、あったしね


>>450
わぁ、ありそう
っていうか、ワンピースがまさにそれやったね
もとから弱いわけじゃないし、特性を生かしたパワーアップもあるし、
格上ともガッツリ戦えていたから、あれはちがうのかな

>>452
えんりょします
そんなん頂いても使い道ないし
だいたい不潔だし
・・・増血鬼か何かですかあなた・・・?


ふぅ、やっと色々落ち着いたぁ

457 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/28(Wed) 12:43
>>456
マッシュルはこれガッシュの影響受けてるよなって感じのギャグちょくちょく挟まれてるって思わない?
うまくいえないけどバトルの最中にガンギマリの顔ではしゃいだりするようなの
わかる?

ワンピの異能は覇気でのロギア潰しがやり過ぎってのもあるけど
上位種とか出してるのがダメだね
ロギアの上下関係もそうだけどゾオン系幻獣種とかいかんでしょ
獣の身体能力の上に超人能力も使ってるわけじゃん
パラミシアある意味全然無い
パラミシアもそのうちインフレするのかもしれないけどさ

458 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/01(Sat) 18:06

W「さァて、帰ってきたなァ光明学院」(ttps://picrew.me/share?cd=irCk6LTBX9)

凪「で、一体何時までそのままなんだよ」(ttps://picrew.me/share?cd=SeO2NBgxy7)

W「とりあえず飽きるまではこうしとく」

凪「そうか。……まぁ、私はどっちでもいいけどさ」


W「んじゃァ早速、9月半ばくらいからの質問に」

凪「答えていくとしようか。ショータイムだ」


>>452

凪「いきなりこんなのかよ……」

W「初っ端から勢い削いできやがらァ」

W「気に入ってくれたってのはまァ、悪くねえがな」

W「鼻血はいらねえ。噴いた分は手前が綺麗に拭いて帰れ」


凪「……扱いが雑、だって? そもそも私たち」

凪「君が塩対応に耐え切れず死ぬかもしれなくても、別にどうでもいいからな」

W「まァ"順応"できたなら、更なる打たれ強さを手に入れるだろうし」

W「別に役に立とうとか考えなくていいから、手前の鼻血を掃除しろ」


>>454

W「……つまりそりゃァ、手前が虫を介して覗き見できるって事じゃねえのか?」

凪「うわ、最低だな。下手したら私も覗かれてた訳か」

W「覗かれてたのか?」

凪「異能が異能だからな。着替えが必要な時は家で着替えてるよ」

W「ならいい……いや、よくはねえか。とりあえず雨音はそのままでいいとして」


W「問題は手前だよ。覗き防止と嘯いて、自分が覗いてんじゃねえだろうな」

W「本当にただ虫を並べて、外から見えなくしてるだけならいいんだ」

W「だがそうと偽って自分が覗き見してるんだったら、こりゃァ出る所出にゃァならんだろ」


W「……ん? あァ安心しろ、別に警察に通報とか莫迦は言わねえ」

W「生徒会の面々の前で、自分の無実を証明してもらうだけだ」

W「手前が余計な真似をしてなけりゃァ何の問題もねえ。そうだろ?」


>>456(天野 優月)

凪「ん、ありがと……けどごめんな、優月」

凪「気を使ってくれたのはありがたいんだけど、さ」

凪「慣れたら普通に、すんなり呼べるようになっちゃって……」


凪「いやー、うん。私も結構かかるんじゃないか、って思ってたけどさ」

凪「ふふ、自分で考えてたよりも早かったようだよ」

W「ほぼ1ヶ月で何度も呼んでりゃァ、そら慣れもするわな」

凪「ともあれ今後ともよろしく、優月」


凪「……念のため確認するけど、大丈夫だよな?」

凪「自分でもそこそこ急展開な気はするけど、思考回路はショート寸前になってない?」


>>456

凪「マッシュルって何だ? キノコの漫画?」

W「魔法使い(物理)が色んなもんにグーパンしていく、ギャグ漫画だなァ」

凪「へー……WWWは読んだ事あるのか?」

W「最初の方だけな。ジャンプ+で見付けた時の無料分だけ」

凪「続きは?」

W「買う程の興味が湧かなかったもんでなァ」


凪「………で、彼まだなんか語ってるけど」

W「放っとけ。天野がなんか面白い事言ってくれんだろ」

W「そんな事よりも今日の晩飯、なんかリクエストあるか?」

凪「もう10月だからなぁ……そうだな、旬の野菜であったかいものでも作ってよ」

W「あいよ。人参、ジャガイモ、トマト……チンゲン菜もあったかなァ」



459 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/01(Sat) 19:14
OKOK、まぁ国とかでなく裏のない個人依頼だからどうやってもそんな疑いが出るのはしゃあねえやな。
依頼書と正確な時間帯の結果報告のコピー(原文は分類上機密に該当)あとは納税証明書と政府機関への経過報告書がありゃ無罪だって分かるだろ?
そんじゃ1つ、「学園随一の魔境」と噂の生徒会様にお邪魔しようかぃ。邪魔するなら帰れ、って古典的なボケはいらねえぞ?念の為に言うが。

460 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/01(Sat) 20:04
てす

461 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 01:22
おっさんが橋姫ホイホイになってる
「入学するわ」とか言ってきたらどうするんだよ!?

462 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/02(Sun) 12:11

凪「WWW、今日のお弁当は?」

W「見ての通りだ。秋鮭の幽庵蒸しに出汁巻き玉子、にんじんしりしり」

W「それとレンコンと明太子の天ぷら、デザートに大学芋」

凪「ん、ありがと。それじゃ一緒に食べようか」

W「おう。……その前に、一仕事してからなァ」


>>459

W「成程。手前、クロだな」

凪「え、"封印の能力者"? ……あれが?」

W「んな訳ねえだろ。あいつが覗き魔半確、オレ的に有罪判決って話だ」

凪「なんでだよ。何か証拠っぽいものをいっぱい持ち出してきてるけど」

W「依頼書と報告書で証明されんのは"依頼通りの事をしたかどうか"、納税証明書は言わずもがな」

W「オレが言ってる"依頼以外の事をしていないかどうか"……この場合、"ついでに自分が覗いていないか"」

W「これを証明するもんじゃねえ。つまりはだ、手前の出した証拠は疑いを晴らすもんじゃねえんだよ」

凪「WWWの質問に関係のないものを並べて誤魔化そうとしたから、逆に疑惑が強まったって事か」

W「そう言うこったァ。逆にオレの想像通りって証拠もねえから、確定ではねえけども」


凪「で、なんで生徒会に行くんだ?」

W「神代の"絶対空想具現"なら、あいつを嘘の吐けねえ状態にできるだろ」

W「その上で"覗いたかどうか"って質問すりゃァそれで済む。野郎の手荷物なんぞ必要ねえ」

凪「そっか。……けどそれ、神代くんがいないとどうにもならないよな?」

W「それは流石にどうしようもねえからなァ。蘇我に話を預けとけば、間を持たすくらいはできんだろ」

凪「蘇我? ………誰だっけ?」

W「あん時(>>436)手前が通報してた極道」

凪「あぁ、あの田中くんか」

W「田中でも境部でも久米でも桜井でもねえよ」


W「ま、そんな訳だ。はよ行ってこい」

凪「其処まで言っといて、WWWは行かないんだな」

W「オレが行って何の意味があんだよ。それに何よりも」

W「今は手前と飯食ってる最中だろ、雨音。オレにとっちゃこっちのが重要だ」

凪「嬉しい事を言ってくれるな、お礼に明太子を1つあげよう。はい、あーん」

W「いやオレの分あるから、それは手前が食えよ」

凪「はい、あーん」

W「いや、だから……」

凪「あーん」

W「………」

凪「 あ ー ん 」

W「……あむ」


凪「美味しい?」

W「そりゃまァな」


>>461

凪「そんな事ある訳ないだろ、ばかか君は」

W「つうかあれで高校生は無理があむがもが」

凪「黙ってろWWW。……彼女はそんな考えなしをする程、短慮でも怠惰でもないよ」

凪「"この場の今まで"を確認した上で、自分が受け入れられる存在であるか否か……」

凪「それを分からない人でもなければ、分かろうとすらしない人でもない」


凪「だから、君の心配は杞憂だ。安心していいよ」

凪「仮に万が一そんな事態が起こったら、私たちがきっちり責任を取るしな」

W「むがもごもご、むぐむご」

凪「あ、ごめんWWW。つい鼻まで塞いじゃってた。まだ何かあるか?」

W「げふん、ごほん……言いてえ事は全部雨音が言ったから、オレから言う事はもうねえよ」



463 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 12:33
久しぶりに見たけどこんなに長文で返す人だったっけ

464 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 12:57
むら自体はあったような

465 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 13:12
(さっさと帰還)
無罪だと。まぁ個人と言え「契約」してんだから規約違反すりゃ政府にバレて後ろからズドン!だからな。
てかもっと広範囲で使える力なのに覗きなんかじゃ後を考えてもいちいちリスクとリターンが釣り合わねえって、卒業後の「大口」な企業契約も可能性があるのに。

おっと、そんな事言ってる間に次のお客様からだ。商談大事、信用はもっと大事。
疑いは・・・まぁ持ちたきゃ勝手に持てばいいさね、商売の邪魔しなきゃどうでも。

466 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 15:21
?丘倹とは何?

467 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 15:59
>>462
お二人は怠惰デス…ネ?

468 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/02(Sun) 20:41
次の漢詩を書きなさい。  
注意 落款不要。
柳 花 深 巷 午 鶏 声
桑 葉 尖 新 緑 未 成

469 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/03(Mon) 17:57
吏札槓を羚く 蒙鈎書院出版

470 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/03(Mon) 18:31

凪「………あ、そう言えばWWW」

W「どうしたァ。今日の晩飯ならオムライスだぞ」

凪「やった、WWWのオムライスだ……じゃなくて。いや嬉しいけど」

W「付け合わせに豆腐ナゲットとポテトサラダもあるぜ」

凪「そんな贅沢しちゃっていいのか!? ……いや、違う違う」

凪「嬉しいけど、私がしたい話はそれじゃなくってだな」

W「明日の献立の話は、流石に気が早くねえか」

凪「それでもないから。まずご飯から離れろWWW」

W「……? あァ、今日の晩酌についてならまだ決めてねえぞ」

凪「………もういい。何でもなかったから、忘れてくれ」


>>463-464

凪「お祭り気分がまだ抜けてないみたいでな」

W「気に入らねえってんなら我慢しろ。どうせその内落ち着く」

凪「別に誰も気に入らないとは言ってないだろうに」

W「気に入らねえ訳でもねえんだったら残念だったなァ。どうせ近く短文に戻る」

凪「知っての通り気分屋で、やる気の持続しない私たちだからさ」


W「あァ因みに、長い短いどっちがいいかとか訊いてねえからな。聞く気もねえ」

凪「聞き入れるだけの能力がないとも言うけど、まぁ気にするなよ」

W「手前らの期待通りになるとは思えねえって意味じゃァ、大した違いはねえからな」


>>465

W「おうご苦労。シロなら結構じゃァねえか」

凪「なーんか怪しいけどなー」

W「オレの話を聞いた上で尚も規約だ契約だと言うんなら、そりゃとどのつまり」

W「"自分が覗くかどうか"も契約内容に含まれてんだろうしなァ」

W「流石に其処を有耶無耶のまま誤魔化せる程、神代の奴も莫迦じゃァねえだろ」

凪「私たちと違ってな」

W「そう言うこった。何にせよ、本当に覗いてねえんなら一切問題なし」

W「仮に覗いてるとしても依頼者の合意あっての事、オレたちが口を出す理由はもうねえ」

凪「そっか。あぁ悪かったな、君。もう行っていいよ」

W「手前はもう用済みだ、以後一々出しゃばらなくていいぞ」

凪「あんまり自己主張続けられても、他の人たちの邪魔だからな」


>>467

W「そうだなァ。リゼロはさっぱり知らねえし、今更知りたいとも思わねえから」

凪「履修を怠る、つまりは怠惰。否定できないな」

W「手前と同じだ。まァ知らねえし知る気もねえっつった通り、手前の事なんざ知らねえけどよ」

凪「どうも興味が湧かないし、何かが肌に合わないんだよなぁ」

W「似たようななろうでも、大抵1度までは美味く行けたんだがなァ」

凪「そもそも読んだ母数そのものが小さいから、これに関してはどうとも言えないけど」


W「………今日の晩酌はワインにすっかなァ」

凪「お高い奴?」

W「そこそこ安めの奴。流石に何でもねえ日に高い酒飲むのはなァ」

凪「そっか。……鮭とばはまだあったっけ?」

W「確かまだあった筈だが、なかったら似たようなもん作ってやるよ」



471 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/03(Mon) 18:34
おっさんとおばさんはいつになったら入籍するんですか!
授業にも身が入りませんよ!!

472 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/04(Tue) 21:03

W「雨音、明日の晩飯なんだが」

凪「今日のカレーがまだ残ってなかったか?」

W「1人分に足りねえから、あれを再利用する予定なんだがよ」

凪「あぁ、そう言う事。………お蕎麦はあったっけ」

W「ある。なら明日はカレー南蛮だな、ネギもあるし」

凪「了解、楽しみにしとくよ」

W「……そうなると多分、またほんの少しだけ余るなァ」

W「ついでに朝昼もカレー味になるけど、それでもいいか?」

凪「いいよ、WWWのカレーは美味しいからな」

W「あいよ。なら明日は華麗なる食卓だ」


>>471

W「いや授業には集中しろ。どうでもいい事に気を取られてんな」

凪「おいどうでもいいって何だWWW」

W「オレと雨音のどうのこうのは、オレたちの個人的な問題であって」

W「あいつらにとってはどうでもいいこったろうが。授業に何の関係があんだよ」

凪「まぁ確かに、授業には何の関係もないな」

凪「だからって"どうでもいい事"はないだろ。……WWWからそんな言葉、聞きたくなかったよ」

W「む。………それは、悪かった。言葉が過ぎた」

凪「どうしよっかなぁ、傷付いちゃったからなぁー」

W「詫びになんかしてやるから、機嫌直してくれ雨音」

凪「ん? 今なんでもするって」

W「言ってねえよ」

凪「冗談だよ。安心しろよ、無体な要求はしない心算だからさ」

凪「誠意はベッドで聞かせてもらう」

W「……仕方ねえな、分かったよ。けどそう言う事、学院ではあんま言うなよ」

凪「ふふ、善処する」


W「………あ、悪い。手前の質問に答えてなかったな」

凪「ごめんごめん、すっかり忘れてたよ。で、何だっけ?」

W「オレと雨音の入籍、なァ。知ってたか? 初婚同士だと"入籍"たァ言わねえそうだぜ」

凪「2人の戸籍が新しく作られるため、どっちかの籍に入る訳じゃないからだそうだ」

凪「因みに私は知らなかった」

W「実はオレも知らなかった。結婚と大して変わらねえ意味かと」


W「なんで"結婚は何時になるか"と言う趣旨の問いと仮定して、それに答えるなら」

W「……忘れてるかもしれねえが、入学するに当たって」

W「こいつ、表向きは15歳って事になってんだよ。今は16歳か、どっちでもいいけど」

W「さて此処で確認だ。この国の結婚可能な最低年齢は何歳だ?」

凪「……そうだな、18歳になったな。つまり3年生に進級して少し経つまで、私は結婚できないんだ」

凪「そしてこの学院には、"一部の生徒は何をどうしても進級・卒業できない"って都市伝説があってな……」

W「手前らも何人か見てる筈だぜ。雨音もその内の1人になっちまってる……後は、分かるだろ?」

凪「………ま、そう言う事さ。だから此処にいる限り、君の期待する状況は」

凪「そう簡単にはやってこない、と考えてくれて結構だよ。法律の方が先に変わらない限り、不可能に近いな」



473 名前:前野紫夕&羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日:2022/10/05(Wed) 00:21
紫夕「みなさん、こんばんは」


>>457
紫夕「唯一わかる話題でいえば、ガッシュの続編の紙単行本発売されましたね。
   その後厨のわたし歓喜です」
るか「その後厨とは」
紫夕「続編、特に直接続いてるというよりキャラのその後や未来、あと子世代作品とか、
   内容が微妙でも、旧作のキャラが動いてるだけで満足できるやつらです」
るか「BORUTO辺りはそういった層が支えているんでしょうね」
紫夕「珍しく、るかが皮肉ですか。冗談はさておき、光明の子世代ネタももちろん好きですから、
   20年後SSなんかも刺さってたんですよね。まだ待ってますよ、わたしは」
るか「まだいると良いんですがね、その方に限らず」


>>459 >>465
紫夕「生徒会関係者は久しくいないんですけれど」
るか「皮肉は止めましょう」
紫夕「というか、WWWさんの言う虫を介して覗きできる説を否定しないどころか、
   それ前提で話進んでるあたり、虫を支配できる域すら超えてません?」
るか「虫の視界をジャック出来たり録画のように見られるとすれば、それ単体で能力ですからね。
   ちなみに虫視点は複眼で見え方はもちろん、色なども人間のそれと全く異なって見えるそうですが、
   その状態で認識、もしくはそれを同期や変換出来るとすればそれも相当です」
紫夕「あとわたしたちがすごくね的な反応するせいで、最初と比べて口調が調子のりちらかしてますね」
るか「皮肉は止めましょう再び」


>>460
紫夕「果たしてなにをテストしたのでしょうか」
るか「規制の確認であれば、無事書き込めているので安心して下さい」


>>471
紫夕「〇〇先生と××先生いつ入籍するんですかー的な高校生特有の先生の結婚いじり、
   実際には見たことありませんね」
るか「現実的には、職員のそういったプライベートは余り知られないでしょうからね」
紫夕「冗談はさておき、本人たちの言うように年齢的に結婚できないのはもちろん、
   あらためて考えたら、凪沙さんが生徒名義でいる以上どうなのよって話ですよね。
   あ、わたしは正体関係なく、職員と生徒の関係とか全然気にしませんよ」
るか「自由恋愛を否定はしませんが」
紫夕「ところでこの2人、前は法改正で結婚できなくなるカップルに自分たちあげてませんでしたよね」
るか「事情が変わったと見ましょう」



474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/05(Wed) 01:33
次の修学旅行は北のミサイル見学に決まったぞ

475 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/05(Wed) 16:32

凪「WWW、少し前に聞きたかった事なんだけどさ」

W「どうした雨音。今日の晩飯なら……」

凪「カレー南蛮だろ。天丼はいいから、ちょっと黙って聞いてろ」

W「………」

凪「お祭りより前に書いて、"記念祭の最中にでも投下しておくさ"とか言ってた」

凪「例のSSについてなんだけど、結局あれどうするんだよ」

W「あァ、あれか。そう言やすっかり忘れてたな」

凪「まぁお祭りの間は忙しかったし、無理もない話だけどさ」

W「んんー……別に、捨てといていいんじゃねえ?」

W「見た感じ誰も興味なさそうだし、んなもん出して誰が読むんだよ」

凪「其処(>>473)に興味ありそうな人がいるじゃないか」

W「ありゃァまた話が違いそうだろ、意欲ある名無しの書いたもんの事を言ってるようだしなァ」

凪「そうかなぁ……ま、いいか。WWWが嫌って言うなら、私は何も言わないよ」

W「……別に、嫌ではねえんだけどな。誰も読まねえもん長々と貼り付けても、無駄だろってだけで」


W「話は変わるが、カレー南蛮の付け合わせは何がいい」

凪「そうだなぁ……天ぷらがいいかな。海老とかしわとサツマイモ」

W「了解。けど材料あったかなァ……サツマイモはそこそこ残ってるんだが」

凪「なかったら買いに行こう。デートだ、デート」

W「芋天だけで済ます考えはねえのな」


>>473(前野紫夕&羽藤るか)


>紫夕「ところでこの2人、前は法改正で結婚できなくなるカップルに自分たちあげてませんでしたよね」
>るか「事情が変わったと見ましょう」


W「そらァそうだろ。あの時(>>218)は4月1日で、雨音はまだ誕生日を迎える前」

凪「つまり当時の私は表向き15歳、法改正してもしなくても関係なく」

凪「どっちにしろ結婚できなかったからな。元々できないなら"できなくなる"とは言わないだろ」

W「別に設定変更があったとか忘れてたとか、その辺のメッタな事情は」

W「………この件に関しては何もねえ。……筈だ」

凪「言い淀むなぁ」

W「なんとなしに、見落としがあるような気がしてなァ」


>>474

凪「修学旅行かぁ……」

W「言っとくがオレは同行できねえぞ」

凪「分かってるよそれくらい。だから気が重いんじゃないか」

W「ったく、甘えたがりになりやがって。オレがいねえとそんなに寂しいか」

凪「当たり前だろ。と言うかWWWこそ、私がいないと寂しいんじゃないのか?」

W「違和感はあるけどなァ、それで寂しいかっつうと……」

凪「寂しくないのか……?」

W「……まァ、少しは物足りねえわな」

凪「ふん、まぁそれでよしとしてやろう」


W「つうか手前もそんなに寂しいんなら、こっそり抜け出して帰ってくりゃァいいだろ」

凪「その手があったか。よし、つまんないようならサボってWWWと遊ぼう」

W「サボんな。帰るなら消灯時間過ぎてからにしろ」

凪「ちぇー。……まぁそれでもいいか、深夜のお楽しみができると思えば」

W「軽食だけだからな? 他のもん食わす気はねえからな?」

凪「私は"お楽しみ"としか言ってないのに、何を期待したんだ? このすけべ」

W「……暫く飯抜き、同衾も禁止な」

凪「分かった分かった、からかって悪かったよ。だからそれは勘弁してくれWWW」


凪「……そう言えば、この学院の修学旅行ってさ」

凪「何年生が行くんだ? つい1年の行事だと思ってたけど」

W「確か3年だった筈だ。そんなような事を神代が言ってた気がする」

凪「なんだ、ならそもそも私は関係ないじゃないか」



476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/05(Wed) 17:44
もう夫婦じゃん、おっさんとおばさん
食べてる料理も美味しそうだし、学食代わりに夫妻でカフェテリアでも開いてよ
平日は毎日通うからさ

477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/05(Wed) 18:50
14限目が終わったらどうする?

478 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/05(Wed) 20:33
流浪の民と化しているキャラハンも居るし、おっさんとおばさんも色々な世界で流しの料理人なんてどうかな?
あるいは異能を使った問題解決のエキスパートになるとか

479 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/05(Wed) 21:14
たしかにどう見ても学生って人じゃないしそのスタンスの方が動きやすいかも?

480 名前:前野紫夕&羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日:2022/10/05(Wed) 23:19
紫夕「みなさん、こんばんは」


>>474
紫夕「見にいかなくても、あっちから撃ってくるじゃないですか」
るか「皮肉は止めましょう」
紫夕「このネタについては皮肉以外言えないというか、なに言っても皮肉になるでしょ。
   実際、逆にありな気はしますよね。勉強になるじゃないですか」
るか「日本人観光客は受け入れているようですし、危険はそれこそ逆になさそうとはいえ、
   あちらの目的は外貨の獲得と思想教育ですから、行かせる訳にはいかないでしょう」
紫夕「江頭の北朝鮮トークはおもしろかったんですけれどね」
るか「彼はもう何か色々と特別ですから」


>>475(WWWさん&凪沙さん)
紫夕「いやいやいや、興味あるに決まってるでしょ。言わなきゃわかりませんよね、すいません。
   創作物は等しく見たいですよ。催促するとあれなんで、ふわっとしか言いませんけれども。
   言っていいなら、コトリスさんどこ行ったんですか神咲さんのラフ画大事に持ってますからねとか、
   会長実はイラスト描けるのバレてますからねとかも言いますよ」
るか「紫夕、SSの後編はまだですか」
紫夕「実際、書/描きます→音沙汰なしってパターン多いので、言いだしにくいのはありますよね。
   でも逆にいつもいつでもウェルカムってことですから、ぜひ投げてくださいお願いします。
   名無しのみなさんも言ってやってください。レス見た感じ、最近2人の流れ来てるでしょ」
るか「雑に大衆を味方に付けないで下さい。とはいえ、彼のSSは前回も見事でしたし、
   ぜひまた読んでみたいというのは私も同意見です。よろしくお願いします」


>>476
紫夕「将来凪沙さんが光明に勤めて、2人で一緒に働くのとか考えるといい感じですよね。
   凪沙さんがなんの仕事に就くのか以前に、WWWさんがなんの仕事してるのかよく知りませんけれど」
るか「最近では用務員は技術職員と呼ばれる通り、多くの技術を求められる学校の雑務全般ですね。
   生徒が破壊した壁を修復したり、特に対物で何でも出来るWWWさんにぴったりであると同時に、
   もう全部WWWさん一人で良いんじゃないかな感もあります」
紫夕「学食もダメ、用務員も増員は不要ですか。もう教員免許取るしかないですね」
るか「しれっと学食が不採用になっていますが、触れないでおきましょう」


>>477
紫夕「知らんのか」

紫夕「15限目がはじまる」
るか「コブラじゃねーか」
紫夕「冗談はさておき、わたしはそのつもりですよ。もちろん、話しあいになると思いますけれど、
   少なくともわたしは前より積極的ですし、なんならわたしが立てますから」
るか「とはいえ、まだ半分弱。今は完走を目指しましょう」


>>478-479
紫夕「どう見ても用務員と生徒なんですけど! いのうの…高校? に通ってるんですけど!」
るか「止めなさい」
紫夕「まじめな話2人は、というか光明のみなさんなくてはならない存在だと思ってるので、
   わたしからそういう活動は勧めませんし、引きとめますよ」
るか「本人達次第ではあるものの、私もここで共にいたいと思っていることは言っておきます」



481 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/06(Thu) 17:34
前野さんが今までスレ立てしなかったのってそもそも何でだっけ?

482 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/06(Thu) 17:41
でもね「昔の方がよかった」で上向きになることなんて絶対に無いんだよ
何なら脳内にある「思い出という幻影の理想」と現実にあった過去の有り様さえ異なるのだからね

483 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/06(Thu) 17:46

W「いきなり冷え込みやがったな」

凪「大丈夫か? 寒かったら厚着しろよ、WWW」

W「おう、問題ねえ。手前は……大丈夫そうだなァ」

凪「幽霊だからな。暑さ寒さも感じはするけど、それだけだ」


W「今日は鍋物にすっかねえ。雨音、何かリクエストはあるか」

凪「お鍋、お鍋……おでん、湯豆腐、水炊き」

W「どれかにしろ。できねえならその中からオレが決める」

凪「どれでもいいよ、WWWに任せた」

W「なら湯豆腐な。確か材料は全部あった筈だ」

凪「うーん、デートならずか」

W「残念がってんじゃねえ。……別に、どっかしらに行かなくても」

W「オレがいて手前がいれば、其処はオレの傍らだろうが」

凪「……ふふ、そうだったな。ありがと、WWW」


>>476

凪「まだ友達なんだよなぁ」

W「まァ確かに、やってるこたァほぼほぼ夫婦みてえなもんと言われれば」

W「それを否定する根拠は、これと言ってありゃしねえな」

凪「それでも友達は友達だよ。まだ交際もしてないのに」

W「なら付き合っちまうか? オレたち」

凪「ムードないからやだ」

W「へいへい。まァそう言うこったから、こんなんでもオレたち友達なんで」

凪「其処の所よろしく、ってね。まぁその内付き合うと思うよ、その内な」


凪「それよりも、カフェテリアだってさ」

W「飲食店経営に必要な資格とか、何もねえんだよなァ」

W「一応、料理の腕について聞いたっつう学食のスタッフから」

W「たまに開いてる勉強会に参加して、調理師試験を受験してみねえかって誘いは受けてんだが」

凪「いいじゃん、やってみなよ。WWWなら合格できるって」

W「その間の用務員の仕事はどうすんだよ」

凪「分身に任せれば?」

W「………なら問題ねえなァ。後で詳しい話聞いとくか」


凪「けどWWW、確か調理師免許って実務経験がいるんじゃ……」

W「学院の地下で色々やってんの、知ってるよなァ」

凪「うん。カッパにかっぱ巻きを作らせたり、ウグイスをうぐいす餡にしたり」

凪「カニをカニパンに練り込んだり、他にも色々。訳が分かんないよな」

W「それが惣菜製造業の実務経験に当たるんだわ」

凪「えっ」

W「なんで数年勤務してる用務員は、ほぼ全員が調理業務経験ありとして」

W「調理師試験を受けられるんだよ。当然、オレもそうだ」

凪「えぇ……」


W「食品衛生責任者養成講習会に参加すりゃァ、別に調理師免許は必要ねえんだが」

凪「そっちじゃ駄目だったのか?」

W「駄目って訳じゃねえよ、講習会の方が手軽だしな」

W「だが後々の事を考えたら調理師の方が有利、って話でなァ」

凪「成程。……それで、結局どうするんだ」

W「今すぐどうのこうのって話には、流石にならねえよ。次受験できんのは来年だし」

W「免許取ってすぐ営業、てえ訳にもいかねえ。他にも色々、やらにゃァならねえ事も多い」

W「そもそもこの辺り、開業のための物件なり土地なりあるか?」

凪「そっか……学院の敷地内で開ければいいのになぁ」

凪「場所さえあれば屋台を持ち込んで、こっちでも"移動酒場WWW"を営業できるのに」

W「学食も購買も既にあんのにか? 流石に冗談きついぜ、客なんざ来ねえだろ」


W「………まァ、聞いてた通りだ。今すぐ手前の要望通りにゃァできねえんで」

凪「君はとりあえず学食に行ってな。私たちはWWWの作ったお弁当を楽しむから」



484 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/06(Thu) 17:46

>>477

W「続ける心算の前野がいるんだ、オレが終わるとか言えねえだろ」

凪「そもそもまだ半分にも満たないのに、次の話なんてされてもな」

凪「完走が何時になるか分からない以上、その時と今とが同じ状況とは限らないし」

凪「確実な事なんて何も言えない。もしかしたら何らかの理由で、続行不可能になっているかも」

W「結局の所、目の前の事態に集中するしかねえ。つまりは手前らの相手だなァ」

凪「ま、安心しろよ。状況が悪化しない限りは、君たちに付き合ってやるからさ」


>>478

凪「確かに私の異能を考えれば、それも不可能ではないだろうけどさ」

W「そうするからには学院と、メッタな事を言えば"国立光明学院"と」

W「さっぱり縁を切った方がいいだろ。身の回りのあれこれも整理してよ」

凪「そうじゃなきゃ私たちを通して、此処に揉め事が持ち込まれる事が」

凪「ないなんて言えないだろ? 今でも大分怪しいと言うか、グレーゾーンなのに」

W「……で、そう言う事ができるかどうかっつったら」

凪「難しいと言うか、無理に近いんだよな」


W「まァどうしてもやれっつうなら、最低でもこの学院が続行不能になって」

凪「完全に潰れてから、世界観の一部を引き継いだ居場所でも立てて……」

W「それからになるかねえ。つまり今すぐはどう足掻いても無理ってこった」

凪「無理に無茶と無謀を重ねればできなくもないけど、其処までしてやりたい事でもないしな」


>>479

凪「WWWは最初から此処の生徒じゃないよ」

W「手前に言ってんだろ雨音」

凪「そんな。飲酒と淫行が日常茶飯事のこの学院で、私が高校生らしくないだと?」

凪「私より余程高校生らしからぬ事をしてる生徒ばかりだろ、訂正を要求する」

W「少なくとも日常茶飯事ではねえし、んな事してんのは流石に少数派だ」


凪「それはそうと、流れ者ルートか」

W「その場所がオレたちみてえなのを受け入れられるのか、それに尽きるだろ」

W「最低でも此処くらい"なんでもあり"って感じがねえとなァ」

凪「そんな都合のいい場所が………どうしよう、2つ程心当たりがある」

W「奇遇だな雨音、オレも2つある」

凪「……まぁこの学院が潰れて立て直せなくなった時、先方が残ってる保証もないし」

W「今からあれこれ考えても仕方ねえ。とりあえず、此処が続く限り此処でやるさァ」


>>480(前野紫夕&羽藤るか)

W「おっと興味津々だったか。言わせたみてえで悪いけどよ」

凪「それじゃ、近い内に投下させてもらおうかな。少なくとも今週中に」

W「今までのとは方向性違う心算で書いたから、単純比較はできねえが……」

凪「前作・前々作と比べて大きく劣るって事はないと思うよ、多分な」


W「それで、"国立戦隊イノウジャー"のCM明けはまだか?」

凪「前野さんたちがWWWの新作に興味を持ってるように、私たちもあの話の続きに興味があるんだからな」

W「無論、急かす気は毛頭ありゃしねえがなァ」

凪「"読者"が此処にもいるって事は、頭の片隅に置いといてほしいな」



485 名前:前野紫夕&羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日:2022/10/07(Fri) 02:30
紫夕「みなさん、こんばんは」


>>481
紫夕「面倒くさいからっていうのが最初ですね」
るか「紫夕」
紫夕「マジレスすると、当初は慣れないことしてやらかすのがイヤで、人いっぱいいたんで任せてて、
   その後別のことでやらかして、結局誤解もあったとはいえスレ運営には関わらないって決めて、
   スレ立てはもちろん、議論も参加しなくなったって感じですね」
るか「このスレが立つ際に色々とあったことで、私達も心境に変化がありましたね」
紫夕「えぇ。人少なくなって、やらかすよりなにもしないほうが迷惑かけてるっぽいと思いまして。
   あと単純に、もうわたしもやらないとやる人いないじゃんってなってますからね、現状。
   一応他にも理由はあるんですけれど、とにかく考えなおしたってことは言っておきます」
るか「また別の形で迷惑をかけることになると思いますが、温かい目で見守って頂ければ」


>>482
るか「その辺りは先生がシビアですね。昔は昔で荒れていたことを指摘していたり。
   過去の美化と言いますか、好みの問題も多いと思いますが」
紫夕「活気はあったものの荒れ方も激しかった当時と、良くも悪くも落ちついた今って強引に分けて、
   当時の激しさに心を痛めなかった、要はメンタルバカ強人間が残ってるって考えると、
   昔のほうがよかったというか、悪かった部分は感じなかったってことでその発想にはなりますよね。
   わたしがメンタルバカ強なので、その傾向はあります」
るか「その決めつけは危険ですが、あえて言うなら今のメンバーはそういった面があるかもしれませんね。
   いずれにしても、大事なのは今を良くするか、今が良いなら守るために行動することです」
紫夕「まず来ないとね、人が少ない今は特に。まだここ見てるなら、あなたたちにも言ってるんですよ」
るか「皮肉、ではなくこれも行動ですね」


>>483(WWW&凪沙さん)
紫夕「ぐふっ…!」
るか「返ってくるのを見越したブーメランでしょうに」
紫夕「ぶっちゃけ、相当前にラスト以外は書けてて、ラストどうしようかなってなってる間に、
   あらためて読みなおすと、あれこれ微妙じゃねってなって放置してるっていうね。
   これがあるから、返信の書きためもやらずに一気に書いて書きこむんですけれど」
るか「果たしてあるあるなのでしょうか」
紫夕「とにかくお願いしちゃったされちゃった以上、わたしも書かないわけにはいきませんね。
   そちらが今週中なら…今年中には」
るか「それよりWWWさんのそれは方向性が違う、と。どういった意味でしょうね」
紫夕「どういうシチュで来るんでしょう、楽しみにしてます」



486 名前:WWW&凪沙雨音 ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/07(Fri) 17:00

W「今日の晩飯は……雨音、何が食いてえ」

凪「湯豆腐の残りは朝のお味噌汁になったし、お昼は洋食……」

凪「そうだな、中華料理であったかいものがいい」

W「なら麻婆茄子にするかァ。野菜炒めと卵スープでも合わせりゃ充分だろ」

凪「ん、それでよろしく。何か足りないものはあるのか?」

W「豆板醤と甜麺醤がねえ筈だ。買わねえとな」

凪「よろしい、ならば買い物だ」

W「張り切りやがって。とっとと買ってとっとと帰るぞ」


>>481

W「前野が引け目を感じるような事態が、そん時そん時で起こってたからだろ」

凪「そうでもない時もあったような気はするけどな」

W「そもそもがあいつ、自己主張の強い性質じゃねえだろ。必要に駆られなきゃァ前には出ねえ」

凪「"前"野さんなのにな」

W「喧しい。今まではあいつがやるまでもなく、他の奴がやってたが」

W「今になって辺りを見回してみろや。何処にいんだよ、その"他の奴"」

凪「いないよなぁ。強いて言うなら私たちか優月か、もうそれくらいだろ」

W「草薙もシルヴィも、避難所の有様を見たら期待できねえしなァ」

凪「加えて私たちも優月も、先月はほぼほぼいなかった始末」

W「これまた期待されなくても仕方ねえ。前野か羽藤なら前者だろうし」

凪「彼女が立てるしかないんだよ。君にも分かっている筈だ」

W「だから何かを期待してそんな事を……特に何も期待してない? そうかよ」


>>482

W「だからどうした。そもその手の懐古を愚痴ってる連中だって」

W「本気で昔みてえな事をしたいとか、上向きにしたいとか」

W「そう言う殊勝なこたァ考えちゃいねえだろ。ただ現状への漠然とした不満」

W「空虚とか寂寥とか、そんなもんを無責任に吐き散らかしてるだけだ」

凪「"そんな事がどうして分かる"? "勝手な事を言いやがって"? "利いた風な口をきくな"?」

凪「ふん、分かるさ。私たちがそうなんだからな。利いた風な事、好き勝手に言わせてもらうが」

凪「美化された思い出に未練がましく縋り付いて、みっともない様を晒しているだけだよ」

W「その癖、再び盛り立てて行こうって気概もねえ。浅ましいったらねえぜ、反吐が出らァ」


W「だとしても、オレたちのやる事は1つきり。ただ目の前の事態に当たるだけ」

凪「そうするしかないんだ。私たちにできる事は、それだけだからな」

W「なくしたもんを惜しんで嘆いて、愚痴を零して溜息吐いて」

凪「自分で取り戻そうともしないで、何処かの誰かを当てにして」

W「労力ケチって、終わりの締めまでまっしぐらってかァ?」

凪「カーテンコールの喝采代わりに、閑古鳥の独唱会」

凪「それで幕もまぁ、悪くはないさ」

W「オレたちみてえのにゃァ上等だろうぜ」


>>485(前野紫夕&羽藤るか)

W「後で冷静になって読み返してみたら、書いてた時よりつまらなく見えて」

W「かと言って書き直してもしっくり来ねえし、終いにゃァ捨て置くってのは」

W「オレにも覚えがある。勢いってなァ大事だよな」

凪「返答の時までそう、と言うのはあまりないけどな」

凪「基本的に書き溜めたら書き直さないで、そのまま投げ付けるし」

凪「場合に依っては一気に書き切らないと追い付けないとか、そう言う時もあるしさ」


W「待ってるのは否定しねえが、無理するこたァねえぞ」

凪「前野さんの納得が行くまで、じっくり練ってくれてもいいんだからな?」

W「今年中っつっても四半年切ってんだし、絶えた勢いの再始動にゃァ心許ない時間だろ」

凪「年明けが先でも責めはしないから、好きなように書いてくれ。ネタにはするけど」

W「おい雨音」

凪「てひひ」



487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/08(Sat) 11:01
もう、米かパンがあれば二人の食卓の匂いで食事できるわ
購買部でそれだけ買って三食これにしたら金も貯まる
その金でいつか開業した時におっさんのフルコースを食べさせて貰おうかな

488 名前:(1) ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/08(Sat) 20:40

あのカルト教団による動乱―――――通称『大戦』から早くも10年。

家族を喪い、国を始めとする多くの助けを受け、ただの小僧でしかなかった私は今。


異能社会の監視者、人の営みとその平穏を守る存在。

政府お抱えの能力者が集う秘匿部隊、『異能員』の一員となっていた。

……と言ってもまだまだ入りたての、先輩方の付き添いでしか現場に出た事のない新米だ。

配属された班内でも一番の若輩、言葉を選ばず表せば下っ端。

今回はそんな私の、初めての単独任務となる。


大戦にて世界を敵に回し戦ったテロリストの幹部、その監視。

………常識的に考えて、新人の仕事ではないだろう。指令を受けた際に耳を疑ったのが記憶に新しい。

だが私も異能員の末席に名を連ねる身、「できません」は許されないのだ。

既に命令は下されている。今更逃げ出せば、仮初と言えど自由を得た彼女が何をしでかすか。

やるしかない。不安は拭えずとも腹を括り、気を引き締めて、監視者としての職務に臨んだ。


―――――監視対象の第一印象は、『今時の若者』だった。

最新型のスマートフォンを片手に、気だるげに佇む妙齢の女性。

齢は……目測になるが、凡そ20歳代半ば。班長と同じ年頃だろうか。

今そうだとするなら、大戦時には高校生くらいになる計算。俄かには信じがたいが、事実だ。

「今度の首輪はてめえか」

液晶画面から視線を上げた、鬼女の琥珀色が私を射抜く。

そう認識した次の瞬間には、視線は再びスマートフォンへ戻されていた。

どうやら私個人に対する興味と言うものは、欠片たりとも持ち合わせていないらしい。

好都合だ。一見して人畜無害に見えても、この女はかの大戦で暴れ回った鬼。人の皮を被った悪鬼なのだ。

こんな危険人物と、誰が好き好んで関わりたいものか。

事務的結構、粛々と務めを果たすのみ。そう心に決めて、背まで向けた女を追い歩を進めた。


暫し歩く間で、幾つか分かった事がある。

対象は画面を見ながらも足取りは確かで、地図を確認している様子はない。

つまり目的地は既に頭に、或いは足に入っているのだろう。

そして私に対し、注意を払っている様子もない。完全に眼中にないようだ。

嘗められているのは癪に障るが……堪えろ。此処は市街地、戦闘行為など以ての外。

少なくとも私の隙を突いて逃げ出したり、突然暴れ出したりする予兆は全くない。

大人しくしているなら、それでいい。………そう、自分に言い聞かせた。


そうこうしている内に、奴が足を止めた。つられて私もその場に留まる。

「ここだ」

見遣れば其処は、何処にでもあるような喫茶店だった。

ごく普通の、何の変哲もない一店舗。こんな場所に何の用事が?

一抹の疑問、そのために足が止まり。勝手知ったるとばかりに入店する、その背中を慌てて追った。

そしていざ入店してみれば、やはり何の変哲もないただの喫茶店。

ますます疑問は深まるも、彼女も状況も私を待ってなどくれない。

「おい」

私を放置して、店員と一言二言交えていた彼女の声。

一体私に何の要件か、思うよりも早く答えが振られてきた。

「預かってるカードあんだろ。あれ見せろ」

カード。預かりもののそれに、私は心当たりがあった。

蝙蝠に寄り添う銀色の狼、その意匠が刻まれた金属板。

政府の技術開発部から異能員に提供されたと言う、非接触型ICカードのようなもの。

どうして今、そんなものが必要になるのか。また疑問はあったが、大人しく言う通りにした。

刻印が見えるようにメタルカードを提示すると、首肯した店員が次はハンディスキャナーを取り出し。

対象は手にしていたスマートフォンを持ち替え、カバーをスキャナーに近付ける。

1秒か、或いは2秒か。その程度の間の後に、次は私の番だと告げられた。

向き直れば既に端末を持ち替え直し、液晶画面に視線を落としているこの女。

倣ってカードをスキャナーへ近付け、数秒。「もう結構ですよ」との店員の言葉に、私より先に対象が動いた。

その場を離れて店内を歩きだした彼女の、その背を急いで追い掛ける。



489 名前:(2) ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/08(Sat) 20:41

階段を上って、客席の間を抜けて、階段を下りて、また下りて。

物々しい金属製の扉が、我々を出迎えた。備え付けられた近代的な装置が、却って異質さを思わせる。

地下室へ繋がるだろう扉と、それを施錠するカードリーダーらしきもの。

先程スキャナーにしたように、彼女がスマホカバーを装置へ近付けた。

たっぷり5秒ほど掛けて電子音が鳴り、続いて重苦しい金属音が響く。

目の前の女は扉に足を向け、軽く靴底を押し付ける。重低音を立てながら、ゆっくり開く金属扉。

開錠を確認するとそのまま蹴足を押し込み、一気に扉を開いてしまった。

響く音に思わず身構えた私を残し、対象はそのまま地下室へ。我に返った私も、急ぎ後に続かんとするが。

その時には扉はもう、轟音を立てて閉まっていた。咄嗟に押し開けようとしたが、全力を掛けてもびくともしない。

殴っても蹴っても、駄目元でタックルしてみても無駄だった。何なら自身が痛むだけまである。

焦りでパニックになりつつある私の脳内。そんな最中で、一握りの冷静な部分が気付きを掴んだ。

その気付きの確認に数秒。スーツの内ポケットからメタルカードを取り出すのに数秒。

カードリーダーによる認証にまた数秒、計して凡そ10秒強。

それだけの時間を要しながらも、彼女に続いて金属扉を潜った。


入室―――――否、『入店』した私の背後で、扉が閉まる。

そう、『入店』だ。喫茶店の地下室には、また店があった。

と言っても今度は明るい喫茶店ではなく、落ち着いた雰囲気のカウンターバー。

席数は少なく、客も殆どいない。静かな空間にジャズミュージックが響き渡る。

そんな中で対象を探すのに、労はなかった。カウンター席に腰掛け、バーテンダーと話をしているようだ。

大股で近寄り、左隣に着席する。断りを入れる必要はない、この女に拒否権はないのだから。

「注文はあるかね」

青毛のバーテンダーが問うてくるが、職務中故に一切不要と断った。

私は此処へ酒を飲みにきたのではなく、危険人物の監視にきたのだ。

相手もそれを承知の上なのか、特に何かを言うでもなく。元通り、対面していた鬼女へ向き直る。

「………それで、野郎の足取りは?」

「生憎だがな、さっぱりだ」

私の存在などないかのように、2人が会話を再開した。

それでいい。私の務めは雑談ではない、監視だ。何時でも、何事にも即応できるよう備えるのみ。

「"彼女"も方々を探っているが、らしき人物は見当たらんとの事」

「良子にも見つかんねぇとなると、物理的に隠れてるわけじゃなさそうだな……チッ、クソピエロが」

クソピエロ。その呼称が指す人物を、私はたった1人しか知らない。

この鬼と同じく大戦のテロリストであり、教団幹部の一角。

幹部連の中で最も弱く、最も狡猾で、そして最も多くの犠牲者を生んだ『薄笑の道化』。

ただ1人だけ生死不明のまま、各国政府の手の内をすり抜けた謎多き男。

奴が生きている? ……可能性は否定できない。死体も未だ見付かっていないのだから。

だが同時に、生存の確証もまた見付けられていないのだ。この2人の会話を聞くに、生存は共通認識の様子。

この女がそう信じるのは頷ける。教団の内通者からの証言では、鬼女と道化は特別に関係を持っていたらしい。

個人的な情があれば成程、生きていると思いたいものだろう。鬼の目にも涙とも言う事だ、それは分かる。

だが、このバーテンの場合は説明がつかない。教団幹部と個人的な交友があり、大戦を経て尚も継続している?

一体この男は、何者なのだろうか。教団か、政府か、何れかの関係者なのは間違いないだろうが。

「心理の裏にものを隠すのは、道化の人の十八番だからな」

「ンなこたぁ昔っから知ってんだよ。嫌になるくらいに」

苦虫を食い潰したような顰めっ面。鬼の不機嫌を前にしても、対する涼し気な微笑は揺るぎもしない。

益々以て気になる。この男、本当に何者なのだろうか。



490 名前:(3) ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/08(Sat) 20:41

見る限りでは概ね30歳かその辺り、大戦の頃には20歳の計算だ。

確か政府や教団とも深く関わる旧光明学院の、当時の生徒会長がそれくらいの年齢だった筈。

しかしその生徒会長、現在は神鳥財団の代表を務める彼は、今でも頗る有名人だ。

大戦では最前線に身を投じて教団と戦い、戦後では戦災被害地の復興に尽力した現代の英雄。

画面越し、紙面越しではあるが、私も顔を見た事がある。断じてこんな青い髪の、無精髭の中年ではなかった。

「まぁ、これでも食って気を静めろ。いいのが手に入ったんだ」

「………」

静かに置かれた椀には、たっぷりと盛られた白玉あんみつ。

仏頂面のまま、無言で手を伸ばす鬼。指先が掴んだのは……匙。

白玉団子を掬って一口、餡子を掬ってまた一口。

固唾を呑んで見守る私を他所に、鬼女は甘味に舌鼓を打つ。

「美味ぇな。何処のだよ、これ」

「"あまや"の新作だ。友人割引は利かなんだがな」

『あまや』と言えば、同じような名前の料亭や菓子店は全国各地にある。

しかし我々能力者、特に私の所属する班の間で最も有名なものは1つ。

教団の元幹部である内通者と、彼に教団からの離反を決意させた班長の友人。

若き夫妻が営む和洋総合菓子店、それが私の最も知る『あまや』。

班長が贔屓にしていて、差し入れとして買ってきてくれる事がままある。

何を隠そう、私もあの店のファンなのだ。しかしこのバーテン、あの店主夫妻とも友人とは。

本当に何者なのだろうか。謎は一層、深まるばかり。

「何時ものでよかったかな」

「あぁ」

そんなこんな考えていると、バーテンが動きを見せた。

慣れた風なやり取りと共に出される、徳利と猪口。

前者を鷲掴みにした鬼の顔が歪んだ。ほんの少し、眉を顰めた程度のものだが。

「ぬるくねぇか?」

「日向だ。冷たい甘味にはそれくらいが合う」

そう説かれて納得したのか、中身の燗酒を猪口に注ぎ。

ぐいっと一口。眉間の皺が取れた瞬間、再び深く刻まれる。まさか、不味かったのだろうか。

「………悪くはねーぞ」

「ふふ、そうか。気に召したようで何よりだ」

違ったようだ。しかしならば何故、そんな厳めしい表情をしているのだろうか。

まさか美味しさに思わず緩んだ顔を見せないため、敢えて顔に力を入れたとでも?

……いやいや、それこそまさかだろう。まったく何を考えているのか、私は。

「けどもっと熱い方がアタシ好みだな。あんみつと合わせても」

「了解した。次は上燗にするとしよう」

会話とは裏腹に、バーテンが徳利を下げる様子はない。

それに対する鬼女のリアクションもないと言う事は、駄目出しはしてもそのまま飲む心算か。


―――――しかし、こうして見ていても美味しそうに食べるものだ。

鬼神の悪名を轟かせていても、こう言う所は女性だと言う事だろうか。

………いけない。監視の職務中にも拘らず、私まで空腹になってきた。

今からでもあの白玉あんみつを注文できないか? 酒さえ避ければ問題ない筈だ。

いやしかし、注文できたとして経費で落ちるだろうか……いやいや、一体何を考えているんだ私は。

雑念を捨てろ、今の私は栄えある異能員。食欲に負け務めを投げ出すなど言語道断。

誘惑に負けまいと抗う私と、そんな私を完全に無視して飲食と談笑を続ける彼女。



491 名前:(4) ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/08(Sat) 20:42

2人の背後で、轟音が炸裂した。

「おっちゃーん! いつものー!」

何事かと振り返れば其処には、隣の鬼女と同じくらいの年の女。

黒髪黒目、顔いっぱいに満面の笑みを浮かべ。口元で八重歯が明かりを反射し、きらりと輝いた。

「10年経っても落ち着きがないな、お前は」

「ふふん、おっちゃんもそんなウチの方がええやろ? ………ん?」

どうもバーテンの知り合いのようだ。この顔には私にも見覚えがある。

以前にあった、外国政府のエージェントとの合同任務。

彼女はその際、先方にただ1人だけいた日本人だ。名は確か……。

そうまで考えたその瞬間、空気が変わった。監視対象と闖入者と、向き合い視線が結び付く。

「るっせぇぞ、愚図。そろそろ空気の読み方くらい覚えろや、学習能力ねぇのかよ」

「はァ!? おつむの出来についてお前に言われたァないわ! 鏡ィ見て抜かさんかいボケコラカスゥ!」

ジャズの旋律をかき消して、黒髪の女の怒声が響く。耳元で叫ばれた鬼もまた、怒りを煽られたか。

猪口をカウンターテーブルに叩き付け、牙剥く相手へ向き直った。

「うるせぇっつってんだろ愚図鬼ィ……! また黙らされてぇか? あ゙ァッ!?」

「上等やドアホ! 今日こそおどれ這い蹲らせて勝利の美酒の肴にしたるわァ!」

場の空気に呑まれていたが、流石にこれ以上は冷静にならざるを得なかった。

喧嘩と言えど戦闘行為、それも片や監視中の危険人物のものだ。見過ごすなど、あってはならない。

今にも互いに掴み掛かって、殴り合いに発展するかと言う寸前で、どうにか割って入る事ができた。

何とかして落ち着かせるべく、言葉を選びつつ口を開き。

「邪魔すんじゃねぇッ!」「去ねやアホンダラァ!」

だが、言葉は出なかった。呼吸ぴったりに口を揃え、力尽くで邪魔者を掃う2人。

視界いっぱいに広がる拳と拳。私が最後に見たものは、それらだった。


―――――そうして再び目を覚ますまで、どれ程の時が過ぎていたのか。

ほぼ反射の域で身を起こし、周囲を確認。対象は、そして自分は何処にいる。

まず視界に飛び込んできたのは、先と変わらぬバーの内装。

カウンターに目を向ければ、女2人に男1人。私を殴り飛ばした2人とバーテンの姿に、まず安堵した。

対象は逃げておらず、店内が荒れた様子もない。八重歯の彼女が、あの鬼を止めてくれたのだろう。

ふと、視界に違和感があった。顔に手を当てれば、あるべきサングラスが其処になく。

視線を彷徨わせて探すと、すぐ付近のテーブルに置いてあった。その折、またしても疑問が浮かぶ。

気を失う程の威力で殴られたあの時、間違いなくサングラスは割られた筈だ。

だのに眼下の黒眼鏡にも、私の顔にも、一切の傷を認められない。全くの無傷とはどう言う事なのか。

不思議がりながらも、とりあえずはとグラスを装着。カウンター席でくつろぐ監視対象へ寄らば、2人分の視線を向けられた。

1人はすぐさま目を手元に戻し。もう1人は苦笑と共に立ち上がり、視点を合わせてきて。

「頭に血ィ上っとって……手ェ挙げてもうてすまんなァ、堪忍」

確かに突然殴り飛ばされ、意識を断たれた。それにより監視の任を妨害されたのは事実だ。

だが結果として、対象が逃げ出したりしていないのもまた事実。

私が寝ている間、貴女が監視役を代行してくれていたのだろう。ならば責める理由もない。

そう述べてから、仕事を押し付けた形になった事を謝罪する。

監視の任務を受けておきながら、その監視対象に殴られて気絶するなどあり得ない。

何たる無様。異能員失格だ、穴があったら入りたい。自責を胸に頭を下げるが、しかし。

「あー……頭とか下げんでええよ、ウチかてなんもしとらへんし」

返ってきたのは、歯切れの悪そうなそんな物言い。はて、だとしたらこの現状。

激した悪鬼が今、こうも大人しくしている状況は何故なのか。



492 名前:(5) ◆V.9gKSA. 投稿日:2022/10/08(Sat) 20:42

この場には鬼と、彼女と、私と、そしてバーテンしかいない。

唯一止められそうなこの人が違うとなれば、一体誰が? 自発的に矛を収めた? それこそまさかだろう。

「そもそもこの愚図にアタシをどうこうなんざ、できるわきゃねぇだろ」

「いっつまでも愚図愚図やかましわ! なんちゃらの一つ覚えもええ加減にせえアホウ!」

「ンだと愚図鬼の分際で。やんのかゴラ、あ゙?」

「上等やないかおうコラァ。なんやビビっとんのか? おォ?」

疑問を脳裏で渦巻かせている間に、またも不味い流れになりつつあった。

今度こそ私が止めなければ。その決意と共に、2人の間に割って入ると。

「お前たち」

低いながらもよく通る声が、その場の動きの一切を止めた。

「溌剌も結構だが、その辺にしておけ。これ以上は俺も許容しかねる」

声の主は私でない男性。つまり今の今まで傍観者を気取り、口を挿まなかった青毛のバーテンダー。

いけない、このままでは矛先が彼に向かう。それだけは許されないと、我が身を盾にすべく身構え。

「………チッ」

「……おっちゃんに迷惑かけたらあかんなァ。なんもせえへんから、堪忍してや」

―――――決意は、特に意味がなかった。

私が何をするまでもなく、バーテンによる鶴の一声で収まったのだ。

悪名轟く鬼女と、それに退かず張り合う女。言葉1つで両者を抑えるこの男性は、本当に何者なのだ。

「おっちゃんに免じてこの場は引き下がったるさかい、感謝せえよ」

「誰に口利いてんだ愚図が。そのセリフ、そっくりそのまま返すぜ」

「なんやとコラ」「やんのかオラ」

またしてもひり付き出す空気、不穏な場の流れ。睨み合い三度から殴り合い再びか、と思いきや。

「言葉では伝わらんようだな」

「……こっちゃ来ォ。呑み比べで勝負や」

「はッ。酒だろうがなんだろうが、てめえじゃアタシに勝てねぇって躾け直してやる」

バーテンの言葉により、殴り合いは避けられた。

連れ立って席を立ち、私が寝ていたテーブル席へ向かう2人。

片時たりとも睨み合いはやめないまま、しかし暴に訴える気はもうないようだ。

職務上、私も続かざるを得まい。そう思って歩を進めようとしたが、1つの疑問が足を止めた。

口先だけで鬼を制するこの男の、正体について。

貴方は一体何者なのか。吐露した疑問を挟み、閉ざされた眼差しが私に向かう。

「何者でもないさ」

表情、声音、姿勢、手元。何れも揺らぎなく、返る言葉の掴み所もまたなく。

グラス2つと酒瓶でいっぱいのケースを抱えた彼は私に背を向け、そのまま睨み合う鬼の許へ。

そして荷物だけを残し、再びこちらへと戻ってきた。固まって動けない私の肩に、そっと手が置かれる。

「お前が見ての通り、ただのオッサンだよ」

すれ違い様に背を押され、彼と入れ違いになって半歩前へ転んだ。勢いのままもう数歩、緩慢に歩み。

振り返り、言う所の『ただのオッサン』を見遣れば。彼は既にこちらではなく、新しい客に向き合っていた。

身動ぎに揺れる金糸、遠目にですら輝く翡翠。一瞬だけ班長かとも思ったが。

よくよく考えればそんな筈はない、あの人はまだ勤務中だ。仕事をサボってバーに繰り出す程、彼女は不真面目ではない。

ならば誰なのだろう、とまで考えて―――――その疑問を捨て去る事にした。

今の私は職務中の、ただの異能員。監視対象に関係のない相手を知る必要も、知りたがる必要もありはしない。


無関心と言う結論を胸に、あらゆる疑問を飲み下す。

そうした私の足取りは軽く、鬼の酒宴へと向かっていた。



493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/08(Sat) 22:11
先生が出てくるSSは名作が多い法則
動かしやすいのかな

494 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/08(Sat) 22:27
あまやの嫁ってユズキング?

495 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/08(Sat) 23:01
こういうみんなの現状が少しずつ出てくるSS好き。誰押しでも楽しめる。というか静音ちゃんの出世振りすごいな。上の一人や二人、闇に葬ってるだろこの子。

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