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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/07/05(Sun) 08:42
梅雨のしっとりと潤った空気の中、傘を差してのそぞろ歩きは心落ち着きます。
そして晴れ間よりのぞく穏やかな陽光にもまた心安らぐ想いでございます。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ四を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578&ls=50

以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方々がお話をするスレッドでございます。
世間話などしにお出でいただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)も歓迎いたします。
SF系の方は、申し訳ございませんがご遠慮くださいませ。
 キャラハンの方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿・服装など「     」
備考「     」
また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

わたくしのプロフィールにつきましては、以下の通り自己紹介させていただきます

名前「正式名称は『アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ』でございます。
人間界ではイタリアに領地を持つ侯爵家です。領地にございます『ミズリーナ湖』がその名の由来です。」
性別「女性でございます。」
容姿「身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。B85.W55.H82。
髪型はストレートロングの銀髪でございます。
総じて、日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌でございます。
吸血鬼らしい身体的特徴としては、口内の鋭利な牙と必要に応じて背中より出しますコウモリ型の翼がございます。」
年齢「外見の年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう。
本当の年齢は…、500歳代後半でございます。」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ着ております。
季節に合わせた色柄を着ますよう心掛けています。
籍を置く学校の制服は、ワインカラーを基調としたブレザーです。」
備考「故郷の城館では貴族の娘として暮らしてまいりました。
長らく日本に恋焦がれ、父の反対を押し切って出奔してまいりました放蕩娘でございます。
日本の皆様に初めてご挨拶したのは、平成26年(西暦2014年)師走の初旬でございました。
以後、転居をしつつも皆様方に良くしていただき、今日に至っております。
同居している家族は、メイドとしていらしてくださいました羽藤柚葉さん、故郷より後を追って来てくださったメイドのレイナさん、それから見習いメイドのコウモリ三姉妹がおります。
日々、近隣の男女共学校に通っております。」

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、もしございましても日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的にこれまでと同じくのんびりと参れましたら幸いに存じます
何卒よろしくお願い申し上げます。


586 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 17:32
>>584-585(久我原雪姫様)

5年を経てもなお前途遼遠の様ですのね。
それだけ深みの更なる奥の深淵があるのでしたら、さぞややり甲斐のある御学問なのでしょう。
現代文明の眩い光で魔導は陰に隠れがちの趣きがございますが、こうして日々研鑽をされている方がいらっ
しゃるのは良きことかと存じますわ。
その修められた学問が世界の新たな相貌を明らかにし、世の人々により広い知的自由と良き暮らしをもたら
して下さることを願ってやみません…。

それにしましても、久我原様の立ち居振る舞い五年の時を経てよりいっそう高雅になられましたわね。
お茶を嗜まれるその白い指の運び方も本当に洗練されて。
またイングランドに戻られるなら、あちらの方々にも日本の雅をぜひお伝えくださいませ。

こちらの館もあれからずい分と建て増ししましてお部屋も増えましてございます。
ご逗留になられるのでしたら、ゆっくりお部屋をお選びになってくださいね。
魔導の研究をなさるのに適当な静かな場所もご用意できますわ。


587 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/23(Sun) 18:26
この頃は科学と魔導を融合させようと苦心惨憺の日々でございます、アーチェロ様。
5年前と比べると私の立ち居振る舞いも大人びた、ということですね。
トリップもその時とは異なりますが、滞在を許可してくれますか…?
ここに来られる名無しの方々の質問にも答えてまいります…!
(土下座しつつ)

588 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:24
>>587(久我原雪姫様)

あらあらまあまあ、土下座などとお止しくださいまし。
イングランドにお住まいなら、こちらで新たに下宿を探すのも難渋いたしましょう。
こちらにお住いいただいてもけっこうでございますわ。
お客様方にご応対いただいて、新たなご近所づきあいができるのも良きことと存じますわ。
どうぞよろしくお願いいたします。

ですが、こちらに住まわれお客様とも受け答えなさると仰るのでしたら、久我原様はお客様としてご逗留される、
というわけにはまいりません。
ご近所のお客様が気持ちよくお出でいただけるのが何よりですので、どうか穏やかなご対応をお願いいたし
ますね。
魔導というお力をお持ちだからこそ、ご近所様とのお力の懸隔にご留意有りたくお願い申し上げます。


では、せっかくの機会ですので、皆様に対しあらためてこちらの屋敷のルールを申し上げておきましょう。
1に記したルールは煩瑣に過ぎますので、あらためましたものでございます。
繰り返しになりますが、ご容赦ください。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎み下さい。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)

何とぞよろしくお願いいたします。

589 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:44
いま作成している最中です。あの時から年月も経ちましたからリファインさせます。

590 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:48
おっ?最近、このスレ賑わってるなぁ……これは実に良い傾向だ

591 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 22:31
このスレ一時は削除依頼スレの常連化してたからなぁ
それがなくなったのも大きいと思う
ああいう場所で見かける機会が多いとどうしてもトラブルが多発してるイメージが付いて入り辛くなるからね
まあ、あそこで見かけたから気になって覗くようになった人間もここにいますがね!

592 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 22:31
お伽噺とか昔話とかで思いだしたんですが、
フランケンシュタイン(の怪物)が、姫様と会えてたら
きっと幸せになれたのに…。(涙)

593 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 15:59
>>580-581(アーチェロお嬢様)

>ああ、緊張しますわ…。
>柚葉さんが子どもたちと親御さんにご挨拶なさっています。

無事ご挨拶を終えて、グリッタちゃんの紹介も終わりいよいよイベントの開始です。
お嬢様、少し緊張なさっているようですね。
本の読み聞かせの会は数をこなして既に慣れておられるかと思うのですが、
今日は子どもたちの参加人数も多く、町内会の役員の方々、親御さん達も揃っておられますから
無理からぬ事でしょう。

でも大丈夫です。グリッタちゃんも一緒の朗読の練習、そしてこれまでの経験の積み重ね、
お嬢様ならばきっと今日も上手くいきます。
お嬢様、頑張って!

>…さて、皆様に交じってニコニコしていらっしゃるお母様、何をお考えなのかしら?
>数日前に仰られていましたね。

はい、しぶんぎ座流星群の際の人猫(ワーキャット)族のメイドさん、そしてサライさんの来訪の事もありましたから
今回も奥方様が親交を結んだ方が来られるのは予想出来ない事ではありませんでしたが…。
それにしても、あの意味深な笑顔…。何を考えておられるのでしょうか…?
私にも、想像がつきません…。

(お嬢様の朗読が始まりました。)

こうして読み聞かせが始まると、各々の登場人物になりきった語り口の数々と口調の切り替え…。
流石はお嬢様、日々の練習とこれまでの経験の賜物です。
さて、お米が減っていく原因を訝しむ旦那さんが奥さんの秘密を知ってしまい…。
震えながらも素知らぬ顔をして別れを切り出す展開が…あら?

>(ええっ、わたくしなぜ、このようなことを言っているの?)(汗汗)

お、お嬢様?どうなさったのかしら?少し展開が違いますよ?
この後お嫁さんは、素直に別れ話を受け入れ大きな桶、もしくは樽が欲しいと言い出す展開では?
このように食い下がる展開ってあったかしら???
あ…奥方様の連れてこられたお客様から不思議な力を感じるわ。
もしかして、あの方がお嬢様に語らせている…?
でも、一体何故…?

そして、お嫁さんが旦那さんを樽に放り込んで山へ走っていくのは私も知る通りですが…。
その前に確か…。

「飯を食わん女房が、この世にいると思うか!
飯を食う所をよくも見ていたな!」

と憤怒の声と共に鬼婆(他にも蛇、蜘蛛というパターンもあります)の姿になるのが
私の知る話の展開だったのですが…。

(朗読を聞きながら戸惑っています。)

594 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 17:12
>>582-583(アーチェロお嬢様)

>「米を食われて嫌なら、山の中に棲もう。(以下略)」

ええええええ?????
ず、随分と献身的な…。
この後山奥に連れて行ってゆっくり食らってやると言ったり、
旦那さんが入った樽を谷底に放り込んで、樽が空っぽなのに気付いて怒って追いかけてくるのでは…?

私も「食わず女房」については色々なパターンのものを読みましたが、この展開は知りません〜?
ど、どうなってるんですか???
今回のお客様が放っているのは恐らく邪視(蛇視)の一種…。
でもお嬢様に私達が知るのとは違う内容を朗読させているのは一体何故…?

(知らぬ展開に戸惑いながらも、朗読を聞き終えました)

旦那さんが菖蒲によって守られて、それが5月の節句の魔除けの由来となるのは知る通りですけど…。
これってある意味、良い終わり方なのでは?
このお話は勝負が魔除けの由来になるのと同時に、自分の都合ばかり考えている
ケチで身勝手な考え方に対する戒めの意味が込められているという形で締め括られるのが定番ですが…。

例え人ならざる者であったとしても、心から旦那さんを想ってくれている本当に良いお嫁さんじゃないですか!
人も妖怪もありません!お別れしちゃ駄目ですよ!
こんなの切なすぎます!!!

>「そうよぉ、ちゃんと覚えていてくれて嬉しいわぁ。
>本人たちの前で改ざんされた話を聞かせるのも申し訳ないしぃ。」

すみません、お嬢様に語らせていたのは奥方様でしたか。

>あ…、よく見ると『ご本人』のスカートの後ろに女の子が。

例えお別れする事になったとしても、お二人の間には夫婦としての確かな“絆”があったのですね。
私が知る「食わず女房」の中には、お嫁さんの正体が「蛇」であるお話もあるのですが、
ならばこの話の結末が滋賀県の琵琶湖に伝わる、

「〜三井寺の龍神伝説〜(三井の晩鐘)」

のようであればいいのにと思っていたんです。
私の密かな願いが叶っていたかのようで、嬉しいですね。
(ちょっと涙ぐんでます)

それではお嬢様、グリッタちゃん、頑張って柏餅を作りましょう。
いえ、その前に、私は「節句のたんぼすき」の朗読を頑張らねばなりませんね。

(すみません、もう少し続きます。)



595 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 18:04
>>582(アーチェロお嬢様)
(続きです)

皆さん、お話を始める前に「節句」についてちょっとお話しますね。

「節句」というのは、簡単に言うと「季節の節目」で、年に5回あります。
皆さん、「節句」というと今日の5月5日以外にも幾つか思い出すものがありませんか?
例えば3月3日の雛祭りは「桃の節句」と言いますね。
女の子の成長を願うのは「桃の節句」、そして男の子の場合は「端午の節句」という形で
覚えている子も多いと思います。

それ以外の3つ、何か思い当たるものはありませんか?
七草粥を食べる1月7日は「七草の節句」、そして七夕の7月7日も節句です。
最後に9月9日は「菊の節句」といいます。
ちょっとこの日だけは、あまり馴染みがないかも知れませんね。

昔から、こうした節句の行事というのは地域の人達が皆で協力して準備をしてきました。
皆さんが今日まで頑張ってくれた、鯉のぼり作りがそうですね。
それ以外にも、今日まで町内会の方々が皆のために頑張って準備をして下さいました。

ですが…。昔々のある村に、大変へそ曲がりな若者がいたそうです。
昔も今も、こうして行事の準備やその日の御祝い事のために皆が頑張っているというのに、
その若者は村の行事にもお祝いにも鼻で笑って一切参加する事がありませんでした。

これは、そんなへそ曲りな若者のお話です。

(朗読終了後)

如何でしたか?
この若者は自分一人で勝手な事をしていたためにうっかり自分も牛も田んぼに沈んでしまう所でした。
何とか牛が田んぼから出てこれたために自分も助かりましたが、
これで自分の田んぼには稲を植える事が出来なくなってしまいました。

昔はこうして暮らしている私達の多くが田んぼを耕してお米を作っているお百姓さんでしたから、
お米を作れなくなってしまうのはとても大変な事です。
若者はこれまでの事を反省し、他の人の田んぼを手伝う事で何とかやっていけるようになりましたが
それでも生きていくのは大変だったと思います。

皆さんも時には、この若者のように

「他の人達なんか関係ない。自分の好きなようにやりたい」

という我儘な気持ちが出てきてしまうかも知れません。
ですが、そういう自分勝手な気持ちや振る舞い方をしていると
いつかはひどい目に遭う時が来るかも知れませんよ。

今日まで力を合わせて鯉のぼり作りのために放課後頑張ってきたお友達、
そして皆のために今日まで頑張って下さった町内会の皆さんや親御さん達への
感謝の気持ちを忘れないで、皆で協力する事の大切さをいつまでも覚えていて下さいね。

ふう…。ちょっとお説教っぽい話し方になってしまったかしら…?
ですが、こうした行事への参加は年齢を重ねる毎に大変になっていきますから。

それでもより多くの子どもたちにこれからも行事に参加してもらい、
そして将来は地域の活動にも積極的に貢献できる大人に育ってほしいという願いを込めて
このお話を選ばせて頂きました。

では、最後はグリッタちゃんの番ですね。
よろしくお願いします…。

596 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 19:29
>>579
>>584-585

久我原さん、お久しぶりです…。
最初の来訪から、既に5年が経過していたのですね。
息災で何よりです。
宜しければ、お茶のお代わりをお持ち致しますか?

あれから尚、ご自身の魔導の道を極めるために精進なさっておられるのですね。
私も日々、お嬢様のためにメイドとして研鑽を重ねる日々です。
共にお客様をもてなす方がいて下されば、お嬢様もお喜びになります。
私としても、心強いですわ。

丁度今、グリッタちゃん(人狼メイド)という可愛らしく素敵なメイドさんがいらしています。
彼女とも親交を深めて下さいませ。

>>590

はい、グリッタちゃんの来訪が今年は一つの大きなきっかけとなりました。
かつての「吸血鬼メイドの館」でご主人様を含め多くのお客様に慕われていた彼女のおかげで、
多くの素敵な思い出が加わりました。

彼女が灯してくれた火を絶やさぬよう、今後とも頑張りますので宜しくお願いします。

>>591

ええ、この場所を支える一人として紆余曲折がありました。
反省すべき点は反省し、改めるべき所は改め、今後ともお嬢様を支えていきます。

堅苦しく面白味の無い女である事は私自身自覚する所ではありますが、
寛容さというものをもう少し身に付けてお客様と接していく所存です。

597 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/24(Mon) 19:32
羽藤さん、お代わりは頂けますか…?
あの頃の私はまだ未熟な存在でした…
プロフは今リファインをかけている最中でして(メタ)

598 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/24(Mon) 22:54
(柚葉さん、ご近所の皆様、申し訳ございません。お返事は今しばらくお待ちくださいませ。)

>久我原雪姫様

>スレが下がってるねー。あたしが来た証拠にスレを魔法で上げとくよ?
>うーん・・。数字IPだとここ書き込めないんだよねー・・。
>プロフは今リファインをかけている最中でして(メタ)

以前のお言葉を含めて申し上げますが。
これ以上のメタ的な発言はお慎み下さいますよう、お願いいたします。


599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/25(Tue) 02:33
キャラハンの振りして独り言ぼやくだけの奴がいるが、
こいつは別スレでもよく見る奴だから相手しないほうが良い。

600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/25(Tue) 06:57
そいつ電車って呼ばれてる荒らしだよ

601 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/25(Tue) 22:15
>>590-591

すみません、私はこの場所でお世話になっている立場なので
この手の話題は遠慮させて下さい。

>>592

はい、私も知っているし、読んだこともあります。
フランケンシュタインと言えば、ドラキュラ伯爵、狼男と並んで有名な
西洋の三大巨頭ともいえる方ですね。

(本当は『フランケンシュタイン』は作った人の名前で、人造人間さんそのものには
名前が無いのは知ってますが、敢えて呼ばせて下さい。)

アーチェロさんはとても優しい方ですし、迫害されることの辛さもよく知っている筈ですから
きっとフランケンさんの悲しみや辛さを理解して、手を差し伸べてくれると思います。

でも…それだけじゃ解決にならないんじゃないかな…。
アーチェロさんがいくら優しくても、本来は無関係の方に押し付けてお終いというのは
ちょっと間違いだと思うんです。

本当なら、作り主がきちんと責任を取らなきゃいけないはずですよね。
自分で生命を生み出しておきながら、異形とも言える姿になってしまったからといって
見捨てて逃げるなんてあんまりです。
それじゃ、育児を放棄して勝手に子どもを捨てる親と同じですよね。

もしアーチェロさんが作り主の前に立ったら、キッと見据えて平手打ちして
本気で怒るんじゃないかな。
「あなた自身できちんと親としての責任を果たしなさい」って…。

最後は本当に、誰も救われない哀しい結末だっただけに
誰かに救ってほしかったという気持ちは分かりますね。

私だったらどうかなあ…。
さすがに初めて見たらビックリしちゃうと思うけど、私も「悪魔憑き」とか言われて追われたこともあるし、
言葉と意思が通じ合えるなら話し相手になってあげられるかも、と思いますね。

(すみません、アーチェロさん、柚葉さん、今夜はこれで失礼します。)

602 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/26(Wed) 07:33
>>590

ありがとうございます。
お客様がいらしてくださる事実、そしてそれを良い傾向と仰って下さる貴方様。
両方のことがとても嬉しゅうございます。
訪れてくださるお客様には、本当に感謝しかございません。
本当にありがとうございます…。(平伏)

これと申しますのも、我が家にメインのメイドとして立つ方が二人に増えて、接客していただいていることが、
お客様にもいっそうの歓びをもたらしてくれた…。
そのゆえかと思います。
家主として、そしてひと時の後輩メイドとして、ありがたいことと思っておりますわ。


>>591

なるほど、この家の状態を憂いて為された対処依頼の掲示が、そのような副作用をもたらすのですか。
考えてみれば自然のことですわね。
気付かせていただきありがとうございます。
ですが、こちらのルールをお守りいただきながらこちらに来ていただいている方々のことを思えば、それを
守らぬ方へ一定の対処が望まれるのもやむをえざること。
まさに痛しかゆしと言ったところでしょうか。

そして、貴方様はあちらの掲示をご覧になって興味を持っていただいたのですね。
このような縁をいただくきっかけともなる、そのことを励みとしてわたくしも物申すべき時はちゃんと物申せる、
そういう自分であろうと努めさせていただきますわ。

(申し訳ございません。ここでいったん切らせていただきます。)


603 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/26(Wed) 19:44
>>592

フランケンシュタインの怪物様…、とお呼びするのはなんとも申し訳ないのですが。
あの方のことは、メアリ―・シェリー様の著作「フランケンシュタイン」を読んで初めて知りましたので
時すでに遅く、彼が既に北極の氷原に消えてからのこと。
イタリアに居りましたわたくしとはすれ違う機会すらございませんでした。
世界の中でただの一人もお味方する者とて無く、すべての希望を打ち砕かれたそのことに、胸痛む思いがした
ことは今も覚えております。
貴方様も彼のために泣いておられるのですか。
そのお優しさを彼の方に伝えたいものでございます。

わたくしが彼と知り合うことができていたら…。
『きっと幸せになれた』と仰って下さるのはまことに光栄ですが、わたくしにどれほどのことができたかしら…。
ですが、せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。

本来親であるはずのフランケンシュタイン様が心から悔いて和解できるのなら、それがもっとも宜しいの
ですけれど。
それができないなら、きっと孤独の痛みを癒してさし上げたくて、半ば強引に彼を我が城館へお連れしていたかも
知れません。
ええ、たとえあの方を担ぎ上げてお運びしてでも。
彼の方の身長は約2.4メートルとのことですので、適正体重は130キロといったところ。
せいぜい米俵(四斗俵の場合)二俵程度ですから、造作もございません。
逃げようたって無駄な抵抗ですわ。

我が家の城館では様々な職種の使用人を雇っており、吸血鬼以外の魔族もおりますゆえ、色々な職場を廻って
彼に合ったお仕事を見つけて…。

そして、彼の方が望むのでしたら少しずつ人間との接点も増やしてまいりましょう。
彼は感情豊かで知性的なお人柄と伺っております。
容貌が人を恐れさせる、といってもそれは牙と翼を持つわたくしとて同じこと。
きっと彼に心を開く人と縁を結ぶことができる、わたくしはそう信じますわ。

…北極の白い霧の中で彼は眠りに就いたのでしょうか。
未だその姿が発見されていないのですから、いつかお会いする日が来ることを願わずにはいられません…。


604 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/28(Fri) 07:38
>>593-594(柚葉さん)

(少し時を遡ります)

>でも大丈夫です。グリッタちゃんも一緒の朗読の練習、そしてこれまでの経験の積み重ね、
>お嬢様ならばきっと今日も上手くいきます。
>お嬢様、頑張って!

柚葉さんの強い目力を感じます。
わたくしに対する励ましがヒシヒシと伝わってきますわ。
ありがとうございます、柚葉さん。
ええ、過去に図書館などで積み重ねた経験、そしてこのたびも柚葉さんやグリッタちゃんと一緒に練習を積んで
まいったのです。
ここで臆したりしてなるものですか。

>それにしても、あの意味深な笑顔…。何を考えておられるのでしょうか…?
>私にも、想像がつきません…。

「あらあ、柚ちゃんがこちらを怪訝そうに見ているけれど、何か心配事でもあるのかしらぁ?」

「…それ絶対、自覚があって言ってるよね、主(あるじ)?」

「あらぁ、何のことかしらぁ?サライったらぁ。
 せっかくお招きしたゲストの前で不安を煽るようなこと言わないでよねぇ。」

「わしはいいよ別に。昔話なんだから。
 本当のことが伝わらないなんてこと、ざらにあるんだし…。」

「もお。大丈夫よぉ、あれでやるときはやる娘だからぁ、多分。」

(読み聞かせを進めるうちに表情を消したお母様を見、そして隣の女性が放つ邪視の気を感じました。)

(あららら…、なんだか思わず気を放ってしまったようで、ご本人が『しまった』という表情を覗かせて
いらっしゃいますが。
 大丈夫でございますよ。
 これでも真祖直系吸血姫アーチェロ・カルミーニオ。
 魔法障壁形成の速さと強靭さは、それなりのものなのですよ。

 ですが、よかったですわ。
 お二人のお陰で、ようやく自分が思わず知らず予定と違う話を始めてしまったわけが分かりました。
 これは二百年の昔、お母様が海外旅行で立ち寄った日本で、妖怪の方から聴かれた話。
 そして、その妖怪は恐らくきっと、今隣にいらっしゃる…。)

>でもお嬢様に私達が知るのとは違う内容を朗読させているのは一体何故…?

(柚葉さんが心配そうにこちらをご覧になっています。
わたくしが邪視に操られているのではないか、と心配してくださっているのですね。
ああ、柚葉さんにご心配をかけているのが辛いです。
後でちゃんと事情を説明させていただきませんと。
でも、今は読み聞かせに集中、集中ですわ…。

そう、これはわたくしが昔涙した物語。
 妖怪と人間との出会いと別れの哀しい物語。
 ですが、わたくしは伝えたい。
 添い遂げられずとも、互いを想い合った二つの魂が確かにあったことを…。)


(申し訳ございません。いったん切らせていただきます。)


605 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/28(Fri) 14:42
>>580-582(アーチェロさん)

まずはアーチェロさんからですね。
絵本の読み聞かせとか、紙芝居って幼稚園や小学校の定番ですけど、
実際にやってみると緊張するのって分かります。

思ったより、子どもたちが大勢来てるなあ…。
アーチェロさんもちょっと緊張してるみたい…。
でも、あれだけ練習したんだしきっと大丈夫です。
アーチェロさん、参考にさせて下さいね。

>そのお嫁さんは、若者のために三度のご飯を作っても、本当に自分はただ黙ってご飯を他所って差し出す
ばかりでした。

ぷく〜。(頬が膨れてます)
参考にこのお話は読ませてもらいましたけど、やっぱり納得いかないなあ〜。
お嫁さんは一生懸命働いてくれて、ご飯もしっかり作ってくれて…。
それなのに自分だけお腹いっぱい食べてて本当に平気なのかな!?

普通、一緒にご飯を食べてそれを美味しいって旦那さんが感謝してくれて、
「いつも頑張ってくれているお前さんの為です」って感じで笑顔で返したりするのが普通じゃない!?
そんなけちんぼさんだから、後で怖い目に遭うんだよっ!

>お嫁さんは、なんと妖怪『二口女』だったのです…。

うわ〜。ここでジェスチャーも織り交ぜたり、危機感や怖さを煽る口調になったりして
聞いている子どもたちの気持ちを煽るのが上手ですね…。
怖い話って、どこで段々と怖くなっていくかが大事ですから…。
さてさて、けちんぼな旦那さん、報いが来ますよ〜。

>「…いいえ、そのようなことを仰られても困ります。
> わたくしはずっとお前様のお傍にいたいのです。」
>(ええっ、わたくしなぜ、このようなことを言っているの?)(汗汗)

あれれ?こんな台詞あったかな?
アーチェロさんのアドリブかな?
でも何だか、アーチェロさんの様子がおかしいな?

>お嫁さんは走りながら
>「米を食われて嫌なら、山の中に棲もう。

えええ?この後、鬼婆とか蛇とかに化けて旦那さんを攫っていったり
食べようとするんじゃなかったの!?
そういえば、アーチェロさんのお母さんが連れてきた人から不思議な気配がするけど…。
もしかして、あの人が言わせてるの?

(話を聞き終えて)

菖蒲が魔除けになるっていうのは聞いた通りですけど、
何だかある意味ハッピーエンドっぽくないですか?
いえ、お別れになっちゃったのは辛いですけど…。
最後まで旦那さんを大切に思ってくれていたのなら、良いお嫁さんじゃないですか?
でも何で、私たちが知ってる本とは違う結末になっちゃったの?

(アーチェロさんのお母さんが種明かしをしてくれました)

えええ〜?
じゃあ、アーチェロさんが話してくれた内容が本当のお話だったんですか?
そっか…。それで絵本の内容とはかなり違うものだったんですね。
でもオルキデア様って、どれだけ交友関係が広いの〜?
まさか、このお話の当事者さんを連れてきちゃうなんて…。

>あ…、よく見ると『ご本人』のスカートの後ろに女の子が。

そっか…。さっきのお話の通りなら、あなたもお父さんを知らないんだね。
そしてあなたのお父さんとお母さんは、あなたが生まれる前に離れ離れになっちゃったんだ…。
私も実は、本当のお父さんを知らないの。
私のお父さんは、私が生まれる前に亡くなったそうなんだけど…。

あ、ごめんね。あなたの事情も知らないでこういう言葉をかけるのは失礼だよね。
でも今日は、私たちが作る柏餅をお腹いっぱい食べていってね。
私がしてあげられることはそれくらいだけど、私、頑張るね。

606 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 07:23
>>594(柚葉さん)

(続きでございます)

若者が驚いた顔で見つめてくるのを見ると、女は少しだけ微笑んで去っていきました。
お嫁さんはそれから二度と現れることはありませんでした。

おしまい

(あ、あら、子どもたちの表情は色々ですね。
 前半の印象からでしょうか、まだ怖そうに隣のごきょうだいに身を寄せている子、
 後半になってから、より聞き入って哀しそうな表情をしている子。)

それではしばらくお休みを挟んだら、お話の贈り物その二、柚葉お姉さんが「節句のたんぼすき」をお話しいたしますね。

(皆様にお辞儀をして下がらせてもらい、チラと目でお母様たちを促して一緒に控室に入ります。)

ごめんなさい、柚葉さん。
怖い話で盛り上げるはずでしたが、会場の雰囲気はかなり違うものになってしまいました。
ですが、わたくしも事実を知る妖の方を前にして、わたくしの知る事実をどうしてもお話したくなってしまい
ましたの。

>例え人ならざる者であったとしても、心から旦那さんを想ってくれている本当に良いお嫁さんじゃないですか!
>人も妖怪もありません!お別れしちゃ駄目ですよ!
>こんなの切なすぎます!!!

まあまあ、突然のお話を変えてしまいましたのに、柚葉さんも感情移入していただけたのですね。
よかったわ、叱られるのではないかとドキドキしていたのですよ、実は…。
これが事実の持つ重みと申すものでしょうか。

「そうよねぇ。
 柚ちゃんは、
 >こうして読み聞かせが始まると、各々の登場人物になりきった語り口の数々と口調の切り替え…。
>流石はお嬢様、日々の練習とこれまでの経験の賜物です。
って、ずい分とアンタの語り口を評価していたけれど。」

まあ、そうだったのですか?
嬉しい…、柚葉さんが褒めてくださった…、すごく嬉しいです。
あ、で、ですが、ここはその『事実』を二百年前お母様に語られた当のご本人にご挨拶をさせていただか
なければ。
こちらの女性がくだんの二口女様ゆかりの方であろうとは想像していましたが、ご本人で
いらっしゃったの
ですね…。

(すみません。続きます。)

607 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 07:25
>>594(柚葉さん)(続きでございます)

(五月の空のように明るい蒼のワンピースをお召しになり、同色のつば広の帽子をかぶられた女性が、その
帽子を取り、お顔をお見せになりました。)

「先ほど、吸血姫さんに集まった皆に『ご紹介』していただいた二口女、今の名は『久地崎朱乃(くちさき 
あけの)』よ。
 よろしく、そしてごめんなさい。
 さっき、つい『邪視』を使ってしまって。
 自分の話が本当のことから離れていって、旦那が怠け者扱いされるのを聞いていて思わず…。」

いえいえ、お気になさらず。
大切な旦那様のことですもの、こちらの方こそ事実から離れた話をしてしまうところで申し訳ございません
でした。
むしろ、本当のお話をさせていただくきっかけを作ってくださってありがたかったですわ。

「そう言ってくれると助かるわ。
 聞いている子どもたちも、ずい分と聞き入ってくれて嬉しかったわ。
 それから、こちらのお嬢さん(と言って柚葉さんの方を向かれます)、わたしたち夫婦の別れをとても
悲しんでくれて。
 わたしも旦那と別れた時は本当に悲しかったから…、こうして泣いてくれる人がいるなんて、とても
慰められるわ。
 ありがとう。」

>例えお別れする事になったとしても、お二人の間には夫婦としての確かな“絆”があったのですね。

「あはは…、それを言われると照れちゃうわね。
あ、そうそう、旦那のこと
『不作で食べさせてやれないのが怖いから女房子どもを持たない、と言っていたくせに、しっかり子どもを
作ってたのかーい。』
とか言われると困るから念のため言っておくけど。
どうも旦那はわたしが妖怪であることは、わりと早くから察していたみたいなんだよね。
それこそ、あなたが言った
「飯を食わん女房が、この世にいると思うか!」
ってなもので、人間がモノを食わないわけがないんだから。
あの人ったら夜中に寝言で
『お〜いお前、外を出歩くときは角は隠しとかんといかんぞ〜。
 でないと、桃太郎に成敗されてしまうぞ〜。』
なんて言って。
わたしのこと、鬼とでも思っていたのかねぇ…ふふふ。」

>「〜三井寺の龍神伝説〜(三井の晩鐘)」

わたくしも彼女のお話は聞いております。
夫や子供と別れ別れになってもなお、視力を失いながら子どもを守った竜の女性のお話ですわね。
「鶴女房」や「葛の葉」もそうですが、正体が知られた途端別れねばならない、そのことに悲しくやるせない
思いを抱かざるを得ませんわ…。

あ、そろそろ柚葉さんがお話しをされる時間ですわね。
柚葉さんの読み聞かせ、わたくしもとても楽しみでございますわ。


608 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 18:31
>>595(柚葉さん)

>皆さん、お話を始める前に「節句」についてちょっとお話しますね。

あら、柚葉さんはお話しの前に今日この日の意味を子どもたちに説かれるのですか。
たしかに「節句」という言葉は、しごく当たり前に使われていても、その意味をきちんと説明できる人が少ない
ですが。

最初のわずかな息継ぎから、自然な抑揚で子どもたちに語りかけていらっしゃいます。
わたくしの目の前に「節句」でおなじみの光景、季節それぞれを印象付けるものが巡ってまいります。
桃、雛飾り、七草、菊…。
身近なビジュアルで惹きこみながら、節句の行事の大切にわたくしは自然にうなずいてしまいますわ。
子どもたちも、そして親御様方も、同じようにうなずいて、そして心に去来するのはきっと。
子どもたちには昨日から今日へ、今日から明日へと毎日を繋いでいける嬉しさと、それをなしてくれる親御様の
愛情を。
親御様もまた、その親御様が同じように自分たちに注いでくださった深い想いの丈を。

今日この日に柱に刻まれる背の丈もまた、子供の成長するを喜ぶ想いの丈の謂いであるのです。
五つの節句すべてがそれぞれに共に手を携えてきた人々の縁の大切さを刻んでいることが、自然と伝わって
まいりますわ。

柚葉さんの語り口の何と自然に心に流れ込んでくることでしょう。
子どもたちへの愛情をご学問の中に据えて励んで来られた、彼女ならではの語りでございましょう。

(朗読を聞き終えました)

農民の皆が互いに助け合ってきたか、それを蔑ろにすることがどれだけいけないことか、ひしひしと伝わって
まいりましたわ。
自分の田を失ってしまう…、きっとそれは一片の反省では済まない深い罪を為してしまったことへの神様からの
お叱りでしょう。
それでも若者を泥田と共に沈ませなかったのは、神様のお慈悲だったのではないかしら。
それは、天地を洪水で満たした『彼の方』とは違う、もっと身近な親御様のような神様だったのではあった、
そのように思えるのですわ。

>今日まで力を合わせて鯉のぼり作りのために放課後頑張ってきたお友達、
>そして皆のために今日まで頑張って下さった町内会の皆さんや親御さん達への
>感謝の気持ちを忘れないで、皆で協力する事の大切さをいつまでも覚えていて下さいね。

子どもたちが深くうなずいていますね。
皆の心に昔話が含意する人の世の理(ことわり)が自然に受け入れられたのでしょう。
決してお説教っぽくなどございませんでしたわ。
これはまた、子どもたちが成長して今日のような行事を続けていく、その礎となることでございましょう。

柚葉さん、お疲れ様でございました。
お茶を用意しましたのでまずはご一服くださいませ。

そしていよいよグリッタちゃんの番です。
グリッタちゃん、よろしくお願いいたしますね!


609 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 20:10
>>599

ご助言ありがとうございます。
あの人のことは、昔の言動から危惧はしていたのですが。
最初から疑ってかかりたくないと思って、受け容れてしまいました。
自分の甘さを猛省しております。
何より、他のお客様やご対応くださった柚葉さんに不快な思いをさせたのではないか、と思うと申し訳ない限りです。
これからは非礼に対してより毅然といたしてまいる所存ゆえ、何とぞご容赦くださいませ。


>>600

再びのご助言ありがとうございます。
無意味に交通に関する話を差し挟んでくる方ですね。
他所様でも出没し、必ずしも交通の話をせずとも、真っ当な人物を装って私的な話ばかり繰り返して場の雰囲気を
台無しにしていると聞き及んでおります。
今後より一層気を付けてまいりますゆえ、このたびの家主の不手際どうぞご寛恕くださいませ。


610 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 21:09
>>601(グリッタちゃん)

(横から失礼いたします。)

>アーチェロさんはとても優しい方ですし、迫害されることの辛さもよく知っている筈ですから
>きっとフランケンさんの悲しみや辛さを理解して、手を差し伸べてくれると思います。
>でも…それだけじゃ解決にならないんじゃないかな…。

グリッタちゃんは本当に大切なことを見据え考えてお話をされるのですね。
本当に責任を取るべき人がそれを放棄していること、それ自体が人造人間さんを傷つけ苦しめているのですから、
その状態を変えようと努めるのが何よりの優しさなのでしょうね。

グリッタちゃんは大切なご家族との別れられた後、多くの孤独の時間を歩んできた方。
寄る辺なき人の辛さをよくご存じだからこそ、本当に人を救うことの難しさと大切さをご存じだから。
彼の方を憂うお気持ちの強さをひしひしと感じますわ。

>もしアーチェロさんが作り主の前に立ったら、キッと見据えて平手打ちして
>本気で怒るんじゃないかな。
>「あなた自身できちんと親としての責任を果たしなさい」って…。

はい、きっとそうせずにはいられなかったでしょう。
わたくしの力で本気で平手打ちすると相手の生命の保証ができませんので、力の入れ具合に苦労しそうですが。
せめて仰るように毅然と物申したいですわ。
『あなたに救いを求めている、心あるあの人をこれ以上傷つけないでください。』
とも続けて言えたら良いのですが、わたくしの言葉がフランケンシュタイン博士にどれだけ響くかどうか。

>私だったらどうかなあ…。

グリッタちゃんとお話しができたら、彼のモンスター様の心もずい分癒されるでしょうね。
前にいらした吸血鬼メイドのお屋敷でも、ご主人様を何時も癒してさし上げていたグリッタちゃんですもの。
今あの方に会えましたなら、きっとお話し相手になってさし上げて優しい『にぱ♪』と共に彼の方の凍てついた
心を溶かしていただけたのではないかしら…。

(今宵はここまでとさせていただきます。)


611 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/29(Sat) 23:38
>>599-600

助言を有難うございます。
最終的な判断は、この場所の主であるお嬢様の判断に委ねるところです。
私達も対応に関する厳しさ、不手際について反省する所がありましたので
ある程度は寛容であらねばと思っております。

ですが、>>598でお嬢様が注意を促されたことで
今後は毅然とした対応をさせて頂きます。

ここにいらして下さるお客様に不快な思いをさせぬよう努めて参りますので、
今後ともよろしくお願いします。

>>592

こちらの作品については、私も読んだことがあります。
既にお嬢様やグリッタちゃんが述べられているように、あの救いの無い結末に
遣る瀬無さを感じて涙する方はきっと多かった事でしょう…。

人造人間さんはフランケンシュタイン氏と再会を果たすまでに、様々な経緯を経て
言葉を学び、文字を学んだそうですね。
誰にも教えられることも無く、人目を盗んで孤独の中で…。

ですが、他の人間の方は勿論創造主からも怪物呼ばわりされた末に、同じ孤独を癒せる
女性の同族を作る事を懇願しますが、所謂「フランケンシュタイン・コンプレックス」により、
女性の同族を作る事を破棄、そして人造人間さんの怒りと復讐心に火を点けてしまうのでしたね。

それでももし、あなたがお嬢様にあの方を救って下さる事を望むのであれば
取り返しのつかなくなる事態になる創造主との再会の前にお嬢様とお会い出来ていれば…と思います。

そしてお嬢様の、

「せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。」

というお言葉には、救われる思いが致します…。

更にグリッタちゃんも仰るように、創造主の方とは一度再会し己の所業の罪深さを
猛省してもらいお二人の関係に一つの区切りを付ける必要があるでしょう。
自分勝手に命を生み出し、それを放棄するなどとは命を奪う事と同じ位罪深い事なのですから…。

迫害される事の本当の辛さ、苦しさを知らない私があの方に対して軽々しく
救いの手を差し伸べるなどとはおこがましくて容易く口には出来ません。
それを知るお嬢様やグリッタちゃんであればこそ、手を差し伸べるだけの気構えと
御心があるのでしょう。

物語を読み終えた末の私の都合の良い考え方だとしても、お嬢様やグリッタちゃんのような方に
出会えていたら…と考えずにはおられませんね。

(申し訳ありません。今宵はこれで失礼致します。)

612 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 18:35
>>605(グリッタちゃん)

(再び時を遡ります。)

>ぷく〜。(頬が膨れてます)
>参考にこのお話は読ませてもらいましたけど、やっぱり納得いかないなあ〜。

(あらあらあら…、グリッタちゃんのほっぺがぷっくり膨れています。
 ご機嫌斜めの表情であってもとてもキュートでいらっしゃいますが。
 たしかにこの若者は身勝手でいけませんね。
 目の前でお嫁さんがただ佇んでいるだけで、自分一人ご飯を食べるだなんて、夫としてまことに不実としか
 申せません。

 あら、なんでしょう?
 今鋭い眼光がこちらに飛んできたような。
 わたくしの語りに何か不満を持った方がいらしたのでしょうか?
 まだまだ未熟なわたくしです、心して続きを読みましょう。

 さあ、いよいよ若者がお嫁さんの正体を知るシーンですわ。
 ここは若者に思い切り怖がって報いを受けてもらいましょうか。)

>うわ〜。ここでジェスチャーも織り交ぜたり、危機感や怖さを煽る口調になったりして
>聞いている子どもたちの気持ちを煽るのが上手ですね…。

(吸血鬼本来の魔の気を出しては皆さんにトラウマを植え付けてしまいます。
 決して魔の気を出さず、演技だけで怖がっていただくのでなくては。
 口角を上げ凄みのある顔を作って、頭の口におにぎりを放り込むパントマイム。
 憑かれたように食べ続け満足げに舌をペロリ…。
 そして、ガタガタと震え出す若者の怯えた表情…。

 と、またです、また強い視線…というか、もしやこれは『邪視』?)

(そうしてわたくしはようやく母から聞いた話を思い出します。)

(柚葉さんが心配そうにこちらをご覧になっています。
 わたくしが邪視に操られているのではないか、と心配してくださっているのですね。)

>そういえば、アーチェロさんのお母さんが連れてきた人から不思議な気配がするけど…。
>もしかして、あの人が言わせてるの?

(あああ、グリッタちゃんも心配そうなお顔を。
 彼女にも心配をかけてしまっているようですね。
 申し訳ありません、後でちゃんとご説明しますから!)

(皆さんにご挨拶して退場いたします。)

>菖蒲が魔除けになるっていうのは聞いた通りですけど、
>何だかある意味ハッピーエンドっぽくないですか?

心配をおかけして申し訳ございません、グリッタちゃん。
今から控室でご説明させていただきます。

お母様、どうかお客様とご一緒に同席をお願いできますでしょうか?

「もちろんよぉ、柚ちゃんとグリッタちゃんにちゃあんと説明してあげるからぁ。」

(申し訳ありません。続きます。)

613 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 18:37
>>605(グリッタちゃん)(続きでございます)


>(アーチェロさんのお母さんが種明かしをしてくれました)

>えええ〜?
>じゃあ、アーチェロさんが話してくれた内容が本当のお話だったんですか?

「うむ、あれはわれの過去の物語だったのよ。
 われはともかく、娘の父親が悪く思われるのは辛くてね。
 吸血姫殿が途中で気づいてくれて、ホッとしたわ。」

>そっか…。それで絵本の内容とはかなり違うものだったんですね。
>でもオルキデア様って、どれだけ交友関係が広いの〜?
>まさか、このお話の当事者さんを連れてきちゃうなんて…。

「貴女たちが読み聞かせするって聞いてさぁ。
 それも、この二口ちゃんの話をするっていうじゃないのぉ。
 懐かしくなって彼女に声をかけたのよぉ。
 いやぁ、二口ちゃんのことは前から風の噂に聞いていたんでねぇ。
 すぐにコンタクトが取れて良かったわぁ。
 ま、他の交友関係については、またこの次昔話の読み聞かせをするとき当事者がいるようなら連れてきて
 あげられるかもよぉ。」

>そっか…。さっきのお話の通りなら、あなたもお父さんを知らないんだね。
>そしてあなたのお父さんとお母さんは、あなたが生まれる前に離れ離れになっちゃったんだ…。

「うん…、お父さんのことはお母さんから聞いただけ。
 でも、お母さんのことを大事にしていたって聞いたよ。
 さっきの吸血姫さんの話はかなり二人の日常のこととか、端折っていたけれど。」

そうでしたね、子どもたちに伝わるようにかなりシンプルな話の運び方になってしまって。
ごめんなさい。

>私も実は、本当のお父さんを知らないの。
>私のお父さんは、私が生まれる前に亡くなったそうなんだけど…。
>あ、ごめんね。あなたの事情も知らないでこういう言葉をかけるのは失礼だよね。

「ううん、全然失礼とかそんなことないよ?
 …そうなんだ。
 お姉さんはわたしと同じなんだね。
 今日会場で初めてお姉さんを見た時、すごくキラキラした笑顔ですごく見惚れちゃったんだけど。
 きっとお父さんやお母さんに大事にされた人なんじゃないか、ってなんとなく思ってたんだけど。
 わたしの方こそ勝手に想像しちゃった。

 でも、お姉さんはお母さんとは幸せに暮らしたんじゃないのかな?違うかな?
 そして二人一緒に幸せだったのは、お母さんがお父さんと幸せに暮らしていた、その続きだったから…じゃない
 のかな?

 あ、ごめんなさい、なんだか思ったことをペラペラしゃべっちゃって。
 わたしも二口女だからかな、おしゃべりでごめんなさい…。」

>でも今日は、私たちが作る柏餅をお腹いっぱい食べていってね。
>私がしてあげられることはそれくらいだけど、私、頑張るね。

「わあっ、ありがとう!
 柏餅、大好きなの。嬉しいな。
 それに…さっきのお話しの中のお母さんと一緒で、わたしもとっても食いしん坊なの。
 柏餅を食べられるの、すっごい楽しみ♪」

「うん、食いしん坊母娘ですまないが、今日はありがたくご馳走になるわね。
 そして、もし良ければだけど、お礼として余興に大道芸でもさせてもらえないかしら?」

大道芸、ですか?

「ええ、私と娘とでね。
 旦那を助けたことで里から追い出されちゃってさあ。
 かと言って人間界では年を取らないと怪しまれるから、旅回りの芸人をやってるのよ。
 やってることは『腹話術』。
 て言っても、人形を持ちながら帽子で隠した頭のてっぺんの口でしゃべってるだけなんだけどさ。
 これがけっこう受けていてさ、見物人から
 『久地崎最高―!!』
 とか言われてたりしてるわよ。」

はい、お話しの後は柏餅づくりですからいっぱい振る舞わせていただきますわ。
そして、腹話術の上演は他の役員の方々と相談させていただきますね。

ですがその前に、どうぞグリッタちゃんの読み聞かせを楽しんでくださいませ。


614 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 19:40
>>611(柚葉さん)(横から失礼いたします。)

>最終的な判断は、この場所の主であるお嬢様の判断に委ねるところです

そのわたくしが判断を誤ってしまい、このたびは柚葉さんに要らぬご負担をかけたこと、お詫びいたします。

>ですが、>>598でお嬢様が注意を促されたことで
>今後は毅然とした対応をさせて頂きます。

本当はあの人が来た時点でわたくしが、今おっしゃった注意をして釘をさすべきでした。
これからは親しくこちらに来ていただくお客様方や誠実に対応してくださる柚葉さんが心地良い場所で在れる
よういっそう励んでまいります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。(平伏)

>人造人間さんはフランケンシュタイン氏と再会を果たすまでに、様々な経緯を経て
言葉を学び、文字を学んだそうですね。
>誰にも教えられることも無く、人目を盗んで孤独の中で…。

何も教えられずに投げ出され、自ら真摯に学び良き人間の一人で在らんとされたのですね、彼の人造人間様は。
そして伴侶を得て静かに暮らしていきたいと切に願われた…。

本当に自ら幸せを掴もうと努力なさったことに、強い敬意を覚えずにはいられません。
わたくしが出会えていたら、なにがしかその努力が報いられたと感じていただけるよう努めていたと思います。
人間と交流したいなどと彼の方よりずっと身に過ぎた望みを持つ者として、それをせずしていかがいたしましょう。
彼の方はまさに『人間』なのですもの…。

>そしてお嬢様の、
>「せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。」
>というお言葉には、救われる思いが致します…。

…申し訳ございません、そのことで告白せねばならないことがございます。
今おっしゃっていただいたわたくしの言葉は、もちろんわたくしの心よりの嘘偽りのない言葉です。
ですが、それが言葉としてしっかり形を成したのは、それがわたくしがとある作品で既に聞いていた言葉であった
からなのです。

その作品は、『魔法少女プリティサミー(TV版)』と申します。
1996年から翌年に賭けて放映された作品ですが、わたくしは日本にまいってから三女ちゃんに教えてもらって鑑賞いたしました。
その中の第21話『魔法があってよかった』のセリフが強烈に心に残ったのです。

『魔法と言うのはまやかしの術だ。(中略)魔法で人を幸せにすることはできない。
でもね、幸せにするお手伝いは魔法でできる。
絶対できるって僕は信じてる。』

この言葉はわたくしに教えてくれました。
人が幸せになるには本人にその強い想いがあることが必要なのだって。

人造人間様は正にそう言うお方。
わたくしもまた彼の方のそんな姿勢に学んでまいりたいと思っております。

>迫害される事の本当の辛さ、苦しさを知らない私があの方に対して軽々しく
>救いの手を差し伸べるなどとはおこがましくて容易く口には出来ません。

柚葉さんは、このわたくしを救ってくださったこと、これは何度でも繰り返し申させていただきます。
貴女の優しく柔らかなお心は、少なくともわたくしの人間界にまいりながら一歩一歩を踏み出すのを恐れる
この心を包んでくださいました。
貴女の深い感受のお心は、むしろわたくしの中の悩みを受け止めすぎて傷つきはしないか、と恐れることすら
ございます。
貴女ご自身はそのお心にご自覚が無いのかも知れませんが、どうかそのお心のままわたくしの傍にいらして
くださいませ、どうか…。
我儘な吸血姫の心よりのお願いでございます…。

そしていつの日か人造人間様と出会うことがありましたら、わたくしたちであの方を歓待したい、そう望んで
おりますわ。


615 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/01(Tue) 21:00
アーチェロさんごめんなさい〜!
来るのが遅くなっちゃいました〜!

>>595(柚葉さん)
>>608(アーチェロさん)

(ここからの続きになります)

それでは皆さん、私が最後を勤めさせていただきます。
アーチェロさんや柚葉さんと違ってそんなに上手じゃないですけど、
精一杯頑張りますっ!

それでは私は「鯉のぼりの始まり」を読ませて頂きます。

江戸時代という昔々の大昔、金さんと銀さんの家に一人ずつ男の子が生まれました。
お金持ちだった金さんの家では、子供が産まれると「いつまでも健康で育ちますように」と願いを込めて、
家を表す立派な模様の入った『のぼり』という旗を飾ってお祝いをしました。

「おめでとう金さん!」「りっぱな赤ちゃんだ!」外に『のぼり』を飾っている金さんは、
家の前を通った人たちから「おめでとう」と声をかけられました。
それを見た銀さんは
「よーし!ウチも『のぼり』を飾ろうじゃないか!」
と急いで家へ帰りました。

家に帰った銀さんは「どうせ飾るなら、うんとかっこいいものがいいな…」と考えました。
すると、赤ちゃんにお乳をあげていた奥さんが
「鯉を描くのはどうだい?鯉にはさ、滝を登って龍になったってすごい話があるんだよ。」
と言いました。

銀さんは「それはいい!上から下に落ちる滝を登っていくなんて、たいした魚じゃないか!
きっとこの子も苦しいことに負けない、立派な強い子に成長するはずだ!よし、鯉の絵にするとしよう!」
と張り切りました。

絵が得意だった銀さん。さっそく布を出してくると、
大きくて立派な鯉を描きました。
それを竹にくっつけて外へ飾ると、家の前を通った人達はみんな口々に言いました。
「立派な鯉だなー!これはたくましい子に育ちそうだ!おめでとう!」
「どんなことにも負けない子になるぞ!」

それを見ていた金さん。
「なんてかっこいい『のぼり』なんだ!」
うらやましくなって急いで家に帰ると、家にある布をひっぱり出して、すぐに銀さんの家へ持っていきました。
「おれの家の『のぼり』も描いてくれないかい?」

金さんがお願いすると、「いいともよ!子供が生まれたお祝いだ!」
そう言って銀さんはすぐに鯉を描いてあげました。
できあがった鯉の『のぼり』をみた金さんは「いやーこりゃ立派な鯉だ!ありがとう銀さん!」
嬉しそうにのぼりを持ち帰って、早速家に飾りました。

(続きます)

616 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/01(Tue) 21:46
(続きです)

金さんと銀さんの周りでは、生まれてすぐに天国へ行ってしまう赤ちゃんがたくさんいました。
でも二人の子供は病気ひとつせず、すくすくと立派に育っていったのです。
「きっと鯉の『のぼり』のおかげだ!」
街の人はそう噂するようになりました。

金さんと銀さんのかざった鯉ののぼりは、街中の評判になりました。
そのころから、いつしか男の子が産まれるとどの家でも「立派な強い子になりますように」
と鯉の『のぼり』を飾るようになりました。

「鯉の形にしたほうが、強くてかっこいいんじゃないか?」
誰かが鯉の形の『のぼり』を飾りだすと、そのうちにどの家の『のぼり』も、鯉の形に変わっていきました。
「子供を悪いものから守ってもらうように、魔除けを一緒に飾ったらどうだろう」

誰かが5色のひらひら風になびく『吹き流し』も一緒に飾るようになると、
それもまた、どの家でも真似をするようになりました。
名前も『鯉ののぼり』から『こいのぼり』と変わっていき、長い年月をかけて、今の鯉のぼりになっていきましたとさ。

おしまい

いかがでしたか?
実は私もですね、、アーチェロさんたちにこの絵本を見せてもらうまで、
どうして5月の節句に鯉のぼりを飾るのかを知らなかったんです。(てへっ♪)

行事のときに当たり前のように置いたり飾ってあるものって、
どうして飾るのかな、どうしてああいう形なのかなって意外と知らないことが多いですね。

でもこうして絵本を読んだり、、お家のお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、
または学校の先生に教えてもらったりすると「なるほど〜」と思ったり、
今まで知らなかったことが分かったりして面白いと思いますよ。

私は今まで、鯉のぼりさんの上で泳いでる五色の「吹き流し」に、
魔除けの意味があるって知りませんでした。
さっきアーチェロさんが読んでくれた「食わず女房」の菖蒲と同じ役割をしていたんですね。

皆さんのお家では、鯉のぼりは飾りましたか?
ここに来るまでに、私はいろんなお家で鯉のぼりが飾られてるのを見てきました。
色々な鯉のぼりがあってとっても綺麗でしたけど、あれを飾るのって大変ですよね。
それでもお父さんやお母さんは、みんなに元気で立派な子どもに育ってほしいって
願いを込めて頑張ってくれたと思います。

「こどもの日」だからお祝いしてもらうのはいいですけど、
鯉のぼりにはこのお話の金さんや銀さん、そして皆さんのお父さんやお母さんが
子どもを思う気持ちがいっぱい込められてるってことを覚えておいてあげて下さいね。
そして、お祝いしてくれた人たちへの感謝も忘れないでね。

(控室で)

最初はちょっと緊張したけど、楽しかったなあ〜。
柚葉さん、初心者の私にも読み易い本を選んでくれてありがとうございました。
私が今回読んだお話はオチとか山場的なものが少ないから、私でも何とかなりましたね。

でも慣れてくると、例えば面白かったり大笑いしちゃうようなお話とか、
ハラハラドキドキするようなお話とか、
怖くて一人でトイレに行けなくなっちゃうようなお話をしてみたくなっちゃうんだろうなあ。
そして子どもたちがどう反応してくれるかを見るのが、読み聞かせの醍醐味だったりするんでしょうね。

私にとってもいい経験をさせてくれて、本当にありがとうございましたっ!
もし機会があれば、また参加させて下さい。
あ、そういえば「鯉のぼりのはじまり」について調べてたら、他にもこんな絵本を見つけちゃいました。

「人間になりたい狼男」

同族でシンパシーを感じるところもあるし、次があれば読んでみたいなあ…。

617 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/02(Wed) 21:25
>>606-607(アーチェロお嬢様)

>「先ほど、吸血姫さんに集まった皆に『ご紹介』していただいた二口女、今の名は『久地崎朱乃(くちさき 
あけの)』よ。

私も改めて、自己紹介させて頂きます。
初めまして。羽藤柚葉と申します。
アーチェロお嬢様の御屋敷で、家政婦を勤めております。

成程、先程の気配にはそのような理由があったのですね。
伝承や民話には誇張や間違いが見受けられるというのは然程珍しい事ではありませんが、
ご家族の事でしたら感情的になるのも無理からぬ事…。

ですが場所が場所だけに騒動に発展しないかと心配でしたが
無事に収まってホッとしております。

>それから、こちらのお嬢さん(と言って柚葉さんの方を向かれます)、わたしたち夫婦の別れをとても
悲しんでくれて。

ええ…。私も「食わず女房」は思い出深い作品でしたので…。
ですが、件の「本性を出して襲ってくる」展開にはお二人の間には
短い間ながらも夫婦として過ごした確かな日々があったと思うと複雑な思いがしていたんです。

それでもお別れに至ったのは残念でしたが、真相を知って救われる思いがしました。
こうしてお会い出来て、良き機会に恵まれたと思います。(微笑)

>>605-606(グリッタちゃん)
>>612-613(アーチェロお嬢様)

>私も実は、本当のお父さんを知らないの。
>…そうなんだ。
 お姉さんはわたしと同じなんだね。

まあ、久地崎さんのお嬢様とグリッタちゃんがすっかり意気投合されて…。
グリッタちゃんはどちらかと言えば妹気質な娘ですけれど、
子ども達の目線からは朗らかで親しみやすくて、お菓子作りも上手な素敵なお姉さんですもの。

年下の子にああして優しく接している様子は、実に微笑ましいものですね。

>「うん、食いしん坊母娘ですまないが、今日はありがたくご馳走になるわね。
>そして、もし良ければだけど、お礼として余興に大道芸でもさせてもらえないかしら?」

はい、そちらに関しましては役員の方とも相談させて頂きますね。
柏餅作りを終えた後のお食事会に関しまして、地域の方々の交流のために
多少多くの時間を取らせて頂いています。

お茶と柏餅を頂きながら交流を楽しむ場において、
場を和ませる良きお披露目の舞台となるでしょうね。

それではグリッタちゃんの朗読の前に、一度お話を通しておきますね。
役員の方々とは日頃交流もございますし、こういうサプライズは
むしろ歓迎して下さると思いますわ。

(すみません、今夜はこれで失礼します。)

618 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/04(Fri) 21:10
>>615-616(グリッタちゃん)

グリッタちゃん、お疲れ様でした…。
喉も乾いたでしょう?お茶を淹れましたから、ゆっくりして下さいな。

>実は私もですね、、アーチェロさんたちにこの絵本を見せてもらうまで、
>どうして5月の節句に鯉のぼりを飾るのかを知らなかったんです。(てへっ♪)

うふふ…。あの茶目っ気たっぷりな表情…。
子どもたちから親御さんまで、多くの方の心を掴んでいらっしゃいましたね。
明るくて元気で、傍にいるだけで皆に元気を与えてくれるグリッタちゃん…。
今日思い切ってお誘いして、本当に良かったです。

昔話や民話というものは、時には色々な知識を親しみやすい形で私達に与えてくれます。
自分で読んでそれを知り、そして伝え合うというのは楽しいものですね。

>そして子どもたちがどう反応してくれるかを見るのが、読み聞かせの醍醐味だったりするんでしょうね。
>「人間になりたい狼男」

グリッタちゃんにも、読み聞かせの楽しさを知ってもらえて何よりです。
いえ、グリッタちゃんの事ですから決して知らなかったわけではないと思いますが。

それでも自分がそれぞれの物語について抱いていた感情や感想を
子ども達と共に分かち合ったり、中にはこういう感じ方をする子もいるんだというのを知ったり…。
一つの物語から、色々と通じ合えるというのはやはり楽しいものですね。

まあ、グリッタちゃんも新しい本の候補を?
早速私も、読ませて頂きました。
これはまた、心温まる内容ですね…。
機会があれば、また場を設けてグリッタちゃんに是非読み聞かせに参加して頂きたいですわ。
グリッタちゃんがお読みになるとすれば、子どもたちの共感の度合いもより高いものになるでしょうね。

619 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/04(Fri) 21:27
>>615(グリッタちゃん)

>アーチェロさんごめんなさい〜!
>来るのが遅くなっちゃいました〜!

お気遣いまことにありがたいですけれど、GMWをご一緒に盛り上げていただいて本当に感謝しているのですよ。
どうかいつでもご都合のよろしい時にお出でくださいませ。
よろしくお願いいたします。

さあ、いよいよグリッタちゃんの読み聞かせが始まります。
子どもたちの目が早速キラキラ輝いていますね。
子どもたちの瞳が、グリッタちゃんのふわふわ金髪のロングヘアに負けないほど、輝いていますね。
ケモ耳と尻尾を見て前のめりに乗り出す子どもたちも。
眼には見えないけれど、まるで尻尾をパタパタと元気よく振っているかのようですわ。

たしかに、グリッタちゃんの愛くるしいお姿は人目を惹きますけれど。
子どもたちが彼女から目を離せないのは、何よりあの『にぱ♪』の笑顔と、まるで五月晴れを映したような朗らかな
雰囲気でしょうね。

「素敵ですね…、グリッタお姉さんの笑顔。
 陽の光に草花がなびくように、誰もがお姉さんから目を離せないのですね。」

あなたもそう思いますか?
ええと…。

「『久地崎朱瑠(くちさき あける)』です。
 わたし、お母さんと大道芸を続けてきましたから、グリッタお姉さんのあの人を惹きつける華やかさと明るさが、
羨ましいですよ。」

本当にそうですね。
さあ、子どもたちの注目を集めたところでいよいよお話が始まりますよ…。

>「おめでとう金さん!」「りっぱな赤ちゃんだ!」外に『のぼり』を飾っている金さんは、
>家の前を通った人たちから「おめでとう」と声をかけられました。
>それを見た銀さんは
>「よーし!ウチも『のぼり』を飾ろうじゃないか!」
>と急いで家へ帰りました。

ああ、なんとも嬉しくて心がポカポカするような情景でございます。
二つの家それぞれに赤ちゃんが生まれたこと、親御さんがそれぞれその歓びを思い切り表そうと心弾ませて
いらっしゃることが伝わってまいります。
グリッタちゃんの心躍るような語り口、目の前の子どもたちへ向けた煌く視線。
子どもたちの表情もそれにつられるように晴れやかになってまいります。

銀さんのお家ではご夫婦でとても良いアイディアを思いつかれましたわね。
お二人の会話がとても楽し気で、アイディアの交換がどんどんつなげられていって。
夫婦そろって子を想う気持ちが生み出した、そのことで鯉のぼりの素晴らしさがいっそう輝いてまいります。

>絵が得意だった銀さん。さっそく布を出してくると、
>大きくて立派な鯉を描きました。

「なんだか不思議…。
 目の前に大きな鯉の絵が見えてくるみたい。
 そしてファンファーレが鳴り響くのが聞こえてくるみたいだよ…。」

まあ、朱瑠様もですの?
実はわたくしもそうなのですよ。
グリッタちゃん、別に幻視幻聴の魔術など使っていらっしゃるわけでもないのに、こちらの心を見事に捉えて
しまわれましたわ。

そして金さんのお願いに快く応えられる銀さん。
お二方の歓びが一層の相乗効果を生み出してゆくようです。
聞いている子どもたちも、心からお祝いしているのでしょう、笑顔がはち切れんばかりではございませんか…。
あらあら、拍手しているお子さんもいらっしゃいます。
…と思いましたら、わたくしも手を叩いていましたわ…。

(続きます)


620 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/04(Fri) 21:30
>>616(グリッタちゃん)

>金さんと銀さんの周りでは、生まれてすぐに天国へ行ってしまう赤ちゃんがたくさんいました。

ウキウキのお祝いムードの中にふと射し込まれた影…。
そうなのですね、この祝福の陰には子どもを失った幾多の親御さんの悲しみがあるのでしょう。

「そうだよね…、わたしのお父さんもその悲しみを目にしてきたから、ご飯を食べないお嫁さんがほしいなんて、
 考えたんだものね…。」

町の皆さんも同じ思いだったのでしょうね。
次々と鯉のぼりの新しい創意工夫が重ねられていきます。
『魔除け』…、わたくしには少し胸に痛い言葉ですが、親御様たちは儚くなった子どもたちが魔の者に奪われたような
そんな悔しい想いにも囚われたのでしょう。
吹き流しと同じく鯉のぼりの竿の上についている矢車も、破魔の意味を込めてのことでしょうし。
端午の節句に魔を祓うアイテムが数多くあるのも、子どもの健やかな成長を切に願おう想いからだったのでしょうね。

子どもの幸せを願う想いに溢れている、町中の皆様の想いが一つになっているのが分かりますわ。
まさにグリッタちゃんが語るのに相応しい、とても晴れ晴れとして明るく楽しいお話でございました。

>皆さんのお家では、鯉のぼりは飾りましたか?
>ここに来るまでに、私はいろんなお家で鯉のぼりが飾られてるのを見てきました。

グリッタお姉さんに見てもらえた、そう感じたのでしょうか、子どもたちの笑顔がなんだかとても誇らし気。
そしてお父さんやお母さんが願いを込めて飾ってくれたことがちゃんと子どもたちに伝わったようです。
自分たちが大事にされている、そのことに思い至るのはすごく心強く、そして掛け替えのないことなのだ、
と自然と心に染み入ることでしょう…。

そしてグリッタちゃん…、彼女自身が大切にされてきた親御様との絆が、語る物語の後ろに息づいている、とそう思えて
なりませんわ。

(控室でございます)

グリッタちゃん、お疲れ様でございました。
とても良いお話を聞かせていただきましたわ。

>私が今回読んだお話はオチとか山場的なものが少ないから、私でも何とかなりましたね。

わたくしはむしろ、シンプルな物語だからこそ、語り手が醸す雰囲気、言葉に載せて送る想いの深さ、が如実に
聴く方の心に揺さぶるのだと思わされましたわ。
刺激的なドラマ展開に依らず、平和で温和なお話を以て胸を打つ、それはグリッタちゃんのお人柄があって初めて
なせる業であった、とそう思っております。

>でも慣れてくると、例えば面白かったり大笑いしちゃうようなお話とか、
ハラハラドキドキするようなお話とか、
>怖くて一人でトイレに行けなくなっちゃうようなお話をしてみたくなっちゃうんだろうなあ。

もちろんグリッタちゃんでしたら、そういったお話でも子どもたちを惹きつけられると思います。
グリッタちゃんの語られるホラーだなんて、実に興味津々ですわ。

>私にとってもいい経験をさせてくれて、本当にありがとうございましたっ!
>もし機会があれば、また参加させて下さい。

ええ、こちらこそまた機会がありましたら、ぜひともご一緒させていただきたいですね。
どうかよろしくお願いいたします。
わたくしも、今からいろいろなお話を読んで読み聞かせの練習をしてますわ。

>「人間になりたい狼男」

まあ、これは初めて知る物語です。
さっそく読ませていただきますね。

………。
これはまた、なんともほのぼのとした人狼さんですね。
心優しい彼が人間との絆を徐々に得ていかれるのが嬉しくなりました。
たくさん着込んで街に出かける、そのお気持ちよく分かりますわ。
我が身を振り返って、人狼さんが人間に追い回されたりしないか、とハラハラもいたしました。
次の機会にはグリッタちゃんに読み聞かせていただけたら嬉しいですわ。

以前「おおかみこどもの雨と雪」というアニメを見て、人狼さんも人間界で生きていくのは大変だな〜、と思い
ましたけれど、今も世界に同じく苦労していらっしゃる人狼さんがいらっしゃるなら、
『わたくしも同じです。いっしょにがんばりましょう。』
と呼びかけたいですわ。

(申し訳ございません。今宵はここまでとさせていただきます。)


621 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/05(Sat) 12:46
>>613(アーチェロお嬢様)

(子どもたちや役員さん達と柏餅作りを終えました)

>うん、食いしん坊母娘ですまないが、今日はありがたくご馳走になるわね。
>そして、もし良ければだけど、お礼として余興に大道芸でもさせてもらえないかしら?」

皆さん、いよいよお待ちかねの時間ですね。
皆さんの協力のお陰で、今年も多くの柏餅を作る事が出来ました。
沢山作りましたので、お家の方へのお土産にもお持ち帰り下さいませ。

粒餡、こし餡、味噌餡、皆それぞれ一つずつ行き渡りましたか?
それでは、頂きましょう。
お茶のお代わりは、遠慮なく私達(アーチェロお嬢様、グリッタちゃん、私)にお申しつけ下さいませ。

(皆さんにお茶のお代わりをお持ちしながら)

あらあら…。やっぱりグリッタちゃんは子どもたちに人気なのね。
尻尾とか耳をもふもふされながらも、楽しそうにしていらっしゃるわ。(微笑)

そしてお嬢様も、「伊太利亜から来た大和撫子」の呼び名は伊達ではありませんね。
優雅な立ち居振る舞いに、親御さん達も年配の方々も感嘆しておられますわ。(微笑)

いけませんいけません、お二人に見惚れている場合ではありませんね。
私もきちんと、お茶のお代わりをご用意しなければ。

(宴もたけなわになったところで、久地埼さん親子にお出まし願いました)

皆様、今日はゲストとしていらして下さった久地埼さん親子が
皆様のために芸を披露して下さるそうです。
それでは、大いに楽しんで下さいね。

(この後、久地崎さん親子の腹話術の芸を楽しんで頂いた後、お開きとなりました)

お嬢様、グリッタちゃん、お疲れ様でした…。
そして奥方様、今回も素敵なサプライズをご用意頂き、誠に有難うございます。
久地崎さんもお疲れ様です。
皆で頑張った柏餅、満足して頂けましたか?
お土産の分は、お帰りになられた後で皆で召し上がって下さいませ。

それではお嬢様、最後の御勤めですね。
これらの柏餅を、土地神様の神社へお届けに上がりましょう。
勿論屋敷神様の分も、ご用意してありますわ。



622 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/05(Sat) 13:16
>>614(アーチェロお嬢様)

(土地神様の神社への道を歩きながら)

>今おっしゃっていただいたわたくしの言葉は、もちろんわたくしの心よりの嘘偽りのない言葉です。

お嬢様が仰った作品、確か有名な原作のスピンオフ作品ですね。
生憎、私はまだ未視聴なのですが…。

(契約しているアプリを調べています)

どうやら、視聴可能のようですね。
これを機会に、見てみようかしら。
何やら各話のタイトルに、どこかで聞いたことのあるものが見受けられますが。(笑)

こほん…。(咳払い)
先程の言葉、説得力のあるものですね。
優れた力も知識も、使い方を誤ったり心根が不誠実であれば不幸な結果を齎します。
フランケンシュタイン氏のように…。

ある意味、あの方の知識や技術は魔法とも言えるものでしょう。
ですが作中の「いずれ自分は神として称賛されるだろう」などという彼の傲慢な台詞には
思わず私も顔を顰めたのを覚えています。

魔法も知識も、それらが成しえる可能性故にそれを手にした者の心を容易に変えてしまう…。
今になると、私がヒーリングを身に付けた時に母が厳しくそれを他者に見せる事、使う事を禁じた理由が分かります。
実際、私がそれを身に付けた際には私も『魔法少女』になったかのような高揚感を覚えたのは事実ですから。

お嬢様には辛い記憶を思い起こさせてしまうようで申し訳ありませんが、
初めてお嬢様に私の『贄の血』を飲ませた時、『魔法があって良かった』の言葉の如く、
『ヒーリングが使えて良かった』と思いましたね…。
お嬢様に多大な心配をお掛けしながらも、あの力のお陰で私も命に関わる事態になる事だけは避けられたのですから…。
最終的に決してお嬢様や家族を不幸にしないために、この力はあるのだと実感しました…。

>柚葉さんは、このわたくしを救ってくださったこと、これは何度でも繰り返し申させていただきます。

グリッタちゃんも自覚していらっしゃるように、誰かを「救う」というのは容易ならざる事だと思います。
ですが、自分以外の誰かがそう仰って下さった時にこそそれは成しえたと言えるのかも知れませんね。
ご心配なく…。お嬢様のそのお気持ちだけは、他の誰よりも私自身が理解しておりますわ。(微笑)


623 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/05(Sat) 19:25
>>617(柚葉さん)

>私も改めて、自己紹介させて頂きます。
>初めまして。羽藤柚葉と申します。
>アーチェロお嬢様の御屋敷で、家政婦を勤めております。

「は〜、オルキデアさんから聞いてはいたけれど。
 妖怪…この吸血姫さんの場合は魔族か。
 人間が自分から出向いて行って甲斐甲斐しくお世話をするとはねぇ、わたしとは反対のパターンだなんて、
大したものだよ。
これも時代ってものかしら。
 いやいや、やっぱりあなたがよくできたお嬢さんだからよね。」

はい、本当にわたくしにはもったいない侍女さんにして無二の親友でございます。

>伝承や民話には誇張や間違いが見受けられるというのは然程珍しい事ではありませんが、
>ご家族の事でしたら感情的になるのも無理からぬ事…。

「いやあ、悪かった、悪かった。
 この子の父親のこと、っていうのもあるけどね。
 わたしもさあ、旦那がそりゃもう良い男だったって言いたくなっちゃって。」

>ですが、件の「本性を出して襲ってくる」展開にはお二人の間には
>短い間ながらも夫婦として過ごした確かな日々があったと思うと複雑な思いがしていたんです。

「それを知ってくれる人ができてありがたいわ。
 これからもわたしと旦那の話は怖い話として伝わっていくだろうけれど。
 『竜や狐や鶴は良い話風に伝わるのに、なんで二口女はダメなんだろう』とか思っていたからさ。
 あなたや吸血姫さんにだけでも知っていてもらえるのは嬉しいね。」

>それでもお別れに至ったのは残念でしたが、真相を知って救われる思いがしました。
>こうしてお会い出来て、良き機会に恵まれたと思います。(微笑)

「そこまで言ってもらえると、今日誘いに乗った甲斐があったってものだよ。
 人間でもあなたみたいに二口女を怖がらない人がいてくれるなんて。
わたしたちは年を取らない母娘として、怪しまれないように大道芸をしながら旅を続けてきたけれど。
この町にはしばらく留まってみても良いかもね。
同じ長命の吸血姫さんがこんなにいるなんて、心強いじゃないか。」

あら、それでしたら時々はご一緒にお茶をいただけますでしょうか?
新しいご近所様ができるのは大歓迎でございますわ。

>まあ、久地崎さんのお嬢様とグリッタちゃんがすっかり意気投合されて…。
>年下の子にああして優しく接している様子は、実に微笑ましいものですね。

はい、グリッタちゃんの新たな魅力を見せていただいたでしょうか。
ですが、長年メイドとして鍛えられてまいった包容力はたしかに甘えさせ上手なお姉さまらしい、とも申せますわね。

>はい、そちらに関しましては役員の方とも相談させて頂きますね。
>柏餅作りを終えた後のお食事会に関しまして、地域の方々の交流のために
>多少多くの時間を取らせて頂いています。

柚葉さんのご賛同をいただけて良かったですわ。
お食事会の場の和んだ雰囲気の中で楽しい出し物を見せていただく、とても良いですね。

>役員の方々とは日頃交流もございますし、こういうサプライズは
>むしろ歓迎して下さると思いますわ。

ええ、きっとそうですわね。
なにしろ、役員の中には『あの方』もいらっしゃいます。
きっとご承知いただけることでしょう。
今回の柏餅の小豆や柏の葉も厳選するほど、今日の行事に力を入れてくださった方ですもの。

「それは、あたしのことを言ってくれているのかい?」

あ、あららら、お颯様ではありませんか!?
いつからドアのところに?

「いやあ、読み聞かせの時のアーチェロさんの様子が少し気になったから来てみたんだけど。
 話は聞かせてもらったよ。
 いやあ、まさかお話のヒロインさんが来てくれるとは、ずい分とまあ豪気なこともあったもんだ。
 わたしもあの話でご夫婦の絆にジーンときたよ。
 いいね、腹話術。
 話は役員のみんなに通しておくよ。」

「…ちょっと、吸血姫さん。
 なんなの、この役員さん?
 この人もわたしの正体を知っても全然動じないとか。
 この町の人間って、本当に肝の据わった人が多いわね…。」

(かくてお颯様が役員の皆様に話を通してくださって、お食事会で新たな出し物が上演されることと相成りました。)


624 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/06(Sun) 14:09
>>621(柚葉さん)

>皆さん、いよいよお待ちかねの時間ですね。
>皆さんの協力のお陰で、今年も多くの柏餅を作る事が出来ました。

子どもたちが柏餅づくりに活き活きと取り組んでいる姿は心身の躍動がとても感じられて心地よかったですわ。
読み聞かせの時の柚葉さんやグリッタちゃんのお話を聞いて、あらためて五月五日を家族で祝う嬉しさ、家族に
感謝を送る意味を感じてくれたからでしょう。
それにですね、上新粉に水を加えてこねていくうちにどんどんお餅っぽくなっていく、その手の中の感触の変化、
自分がお餅を作っている、という実感がすごく楽しげでしたわ。
わたくしも皆を見て回って少しばかりのアドバイスをさせてもらいましたが
「すごーい、すごい!」
「おもしろーい!」
とはしゃぐ子どもたちの笑顔に心がホンワカとさせられましたわ。

>粒餡、こし餡、味噌餡、皆それぞれ一つずつ行き渡りましたか?
>それでは、頂きましょう。

子どもたちも親御さんも、満面の笑みで柏餅をぱくついていらっしゃいますが。
さすがはお颯様厳選の小豆、お味噌屋様自慢のお味噌でございます、一口食べて目を瞠っている方もあちらこちらに。
そして待ちかねていた画家のお嬢様…、あらあら、いっぱい頬張っていらっしゃって、お口の周りのあんこを侍女の
サライ様が拭いてあげていますわ。

グリッタちゃんがテーブルからテーブルへと軽快な足取りで回ってお茶を注いていらっしゃいますし、
柚葉さんは皆様それぞれのお茶が無くなる前に、実にさり気なく傍に立たれてお代わりを淹れていかれます。
まったく無駄なく楚々として…
お二人ともなんと見事な所作でしょう。

わたくしはとてもお二人には及びませんが、かつて王宮の舞踏会などで培った動きを応用してなるべく優雅に動きましょう。
あ、お母様ったらニヤニヤとこちらをご覧になっていますわね。
わたしが何とか体裁を保とうとしているのを目ざとく見抜いていらっしゃって、もう、憎たらしいったら。

>皆様、今日はゲストとしていらして下さった久地埼さん親子が
>皆様のために芸を披露して下さるそうです。

さあ、いよいよ始まりましたわ。
親子共演のダブル腹話術、まるで人形も生きていて4人でおしゃべりしているかのよう。
声音の使い分け、歌や踊りも交えての変幻自在の熱演は、本当に磨き抜かれた芸ですわね。
お二人ともお顔と頭のそれぞれの口を同時に動かすのですから、4人の言葉が交差する、という、人間の腹話術師では
できない芸ですわ。
娘の朱瑠様が、
『帽子で隠した頭のてっぺんの口を使うなら、普通の腹話術は簡単に出来てしまいます。
 でも、それでは芸人、パフォーマーとしては恥ずかしいから、こういう芸を編み出したんです。』
と仰って、お母様の朱乃様が
『普通に腹話術やっていれば楽なのに、この娘ったらなんだか芸道に目覚めちゃったみたいで、つき合わされて大変よ。』
とボヤいていらっしゃいましたね。
でも、お二人とも活き活きと熱演されていて、やはりお心が通じ合っているみたいですね。

>お嬢様、グリッタちゃん、お疲れ様でした…。

お二人もお疲れ様でした。
先輩メイドお二人の立ち居振る舞いを傍で見させていただいて、なんとかわたくしもメイドらしく振舞えたと思えました。
ありがとうございました。

>そして奥方様、今回も素敵なサプライズをご用意頂き、誠に有難うございます。

「ふふっ、みんなお疲れ様ぁ。
 二口ちゃんたちのおもてなしもしてもらってありがとねぇ。
 でも、二人にはまだまだ食べたりないでしょう?」

「お土産の柏餅いっぱいもらったから、帰ったら美味しくいただくわね。
 どうもありがとう。」

「こんなにいただいてすごく嬉しいです!
 お客様にも腹話術を楽しんでもらえたみたいで、拍手をいっぱいもらえました。
 この後食べる柏餅はすごく美味しいと思います!」

>それではお嬢様、最後の御勤めですね。
>これらの柏餅を、土地神様の神社へお届けに上がりましょう。
>勿論屋敷神様の分も、ご用意してありますわ。

はい、本日の行事がつつがなく終えられたご報告をしないといけませんね。
柏餅のこともきっと心待ちにしていらっしゃることでしょうし。
もちろん菖蒲酒も持ってまいりましょうね。


625 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/06(Sun) 15:38
>>622(柚葉さん)

>お嬢様が仰った作品、確か有名な原作のスピンオフ作品ですね。
>生憎、私はまだ未視聴なのですが…。
>どうやら、視聴可能のようですね。
>これを機会に、見てみようかしら。

若干ネタバレなことを申してしまって申し訳ありませんでした。
柚葉さんもご覧になれる環境で良かったですわ。
この作品、わたくしもかなり記憶が薄れていたのですが、このセリフは強烈に胸に響き忘れることができないのです。

>何やら各話のタイトルに、どこかで聞いたことのあるものが見受けられますが。(笑)

はい、内外のいろいろな作品から採られたらしいタイトルが並んでいますね。
「あの箱を飛べ!」だなんて、元ネタと思しき特撮作品のタイトルを日常的な話に落とし込んだ落差が面白うござい
ました。

>優れた力も知識も、使い方を誤ったり心根が不誠実であれば不幸な結果を齎します。
>フランケンシュタイン氏のように…。

はい、本当に…。
せっかく手にした力も、ただ己の優秀さを認めさせようとする我欲から使用し、生み出された魂の慟哭から目を背けた
結果があれですもの。
ご本人にとっても生み出された命にとっても、なんて哀しい結末だったことでしょう。

それにしましても、なぜ神になって賞賛などされたいのか、わたくしには分かりませんわ。
ひと月足らず土地神様の代理を務めただけでもうヘトヘトになった我が身からすれば。

>今になると、私がヒーリングを身に付けた時に母が厳しくそれを他者に見せる事、使う事を禁じた理由が分かります。
>実際、私がそれを身に付けた際には私も『魔法少女』になったかのような高揚感を覚えたのは事実ですから。

自分の可能性を拡げたい、その想いはとても大切だと思います。
それは向上心に繋がり、また他人にも良き助けとなる可能性を持っていますから。
でもだからこそ、それが強ければ強いほど使い方を誤るわけには参りません。
ご母堂様はそれをよくお分かりだったのでございましょう。

(ボソッ)でも、柚葉さんの魔法少女姿は見てみたいですわね…。

>お嬢様には辛い記憶を思い起こさせてしまうようで申し訳ありませんが、
>初めてお嬢様に私の『贄の血』を飲ませた時、『魔法があって良かった』の言葉の如く、
>『ヒーリングが使えて良かった』と思いましたね…。

ご母堂様の戒めを胸にされ、柚葉さんはご自身をずっと高めてまいられたのでしょうね。
その母娘二代にわたるご思慮とご自省が、あの時のわたくしを救ってくださった。
良き心からの良き力を、わたくしに一心に注いでくださった…。
あらためて、お二人のお心のありがたさとわたくしの幸運を感じずにはいられませんわ。

わたくしもこれからずっと、そのお心に応えてまいる、この身と力の及ぶ限りこの力捧げてまいりたいです…。

>ご心配なく…。お嬢様のそのお気持ちだけは、他の誰よりも私自身が理解しておりますわ。(微笑)

嬉しゅうございます、わたくしの想いを分かっていただいて。
柚葉さんがなんと申されようと、この想いは決して譲るつもりはございませんでしたが、ご本人に届いているという
ことはこんなにも嬉しくなるものなのですね。

人とは日常接していてもその想いがちゃんと重なるとは限りません。
だからこそ折に触れてその想いを伝え合うことの大切さを噛みしめてまいりたいです。
今日の日が家族の絆を確認する日であったこと、そのことを子どもたちに伝えたことで、なおいっそうその大切さを
胸に刻められた思いがいたします。

さあ、土地神様のお社に着きました。
今日のこの日に在ったことを土地神様にしっかりお伝えいたしましょう…。


626 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/06(Sun) 17:32
>>618(柚葉さん)
>>619-620(アーチェロさん)

>グリッタちゃん、お疲れ様でした…。
>喉も乾いたでしょう?お茶を淹れましたから、ゆっくりして下さいな。

はい、おかげ様で無事に朗読を終えることが出来ました。
昨日アーチェロさんと柚葉さんが、練習を見てくれたおかげです。
それじゃ、ありがたく頂きます。
やっぱり、柚葉さんの淹れてくれるお茶は生き返ります〜♪

>子どもの幸せを願う想いに溢れている、町中の皆様の想いが一つになっているのが分かりますわ。
>まさにグリッタちゃんが語るのに相応しい、とても晴れ晴れとして明るく楽しいお話でございました。

良かった…。
まだ1回目ですけど、子どもたちに喜んでもらえたり
読み聞かせの先生のアーチェロさんに褒めてもらえると、自信もつきますね。
そしてまたやってみたいなって思っちゃいます。

>もちろんグリッタちゃんでしたら、そういったお話でも子どもたちを惹きつけられると思います。
>グリッタちゃんの語られるホラーだなんて、実に興味津々ですわ。

でも選ぶなら、出来るだけ後味の悪くならないものを選ばないとダメかな〜。
そういうお話は日本の昔話の方が多いので、そちらから探してみたいですね。

>「人間になりたい狼男」

この狼男さんに不思議な虹色の飴をくれたおばあさんって、
もしかしたら魔法使いさんの子孫だったのかも知れませんね。
あの後、もう一度おばあさんに会えたのかな…。
もう会えなかったのかも知れませんけど、きっと何処かで優しく見守ってくれてるのかな。
ああいう形で、大変な思いをしながらも正しく生きてる種族の人たちを助けているのかも知れませんね。


627 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/06(Sun) 18:04
>>621(柚葉さん)
>>624(アーチェロさん)

>子どもたちが柏餅づくりに活き活きと取り組んでいる姿は心身の躍動がとても感じられて心地よかったですわ。

はい!私の働いているお店でも職業訓練や体験教室とかで子どもたちが来てくれるんですよ。
そういう時に一緒にパンやお菓子を一緒に作るのって本当に楽しいです〜♪
そして楽しく作った後は子どもたちに、

「私も将来お姉ちゃんみたいに美味しいパンやお菓子が作れるようになりたい」

って言ってもらえるのって、凄く嬉しいんですよね。
何かを作れるようになれることの楽しさを知って、親御さんやお友達に喜んでもらえて、
そして将来に結び付くようなことになってくれたならこれほど嬉しいことは中々無いです。

>あらあら…。やっぱりグリッタちゃんは子どもたちに人気なのね。
>尻尾とか耳をもふもふされながらも、楽しそうにしていらっしゃるわ。(微笑)

はいは〜い、お茶のお代わりですよ〜。
すぐに入れますから、ちょっと待ってて下さいね。
きゃ〜ん♪そうやってすぐにイタズラしちゃダメ〜♪
毛がお皿やカップの上に落ちちゃいますから〜。

>子どもたちも親御さんも、満面の笑みで柏餅をぱくついていらっしゃいますが。
>さすがはお颯様厳選の小豆、お味噌屋様自慢のお味噌でございます、

それじゃ私も、頂きます。
う〜ん、美味しいっ♪やっぱり皆さんで頑張って作った柏餅のお味は格別ですっ。
そして柏餅の中身も、商店街の人たちがしっかりしたものを用意して下さったから
こんなに美味しいんですね。

(すみません、一旦切ります。)


628 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/09(Wed) 20:54
>>626(グリッタちゃん)

>読み聞かせの先生のアーチェロさんに褒めてもらえると、自信もつきますね。
>そしてまたやってみたいなって思っちゃいます。

ええっ?
いえいえいえ、先生だなんて恐縮ですわ。
わたくしも図書館で催される読み聞かせに参加させていただいたり、ネット上の「初心者向け読み聞かせ
レクチャー」などの映像を見たりして、
色々なご指導をいただいたので、グリッタちゃんにもお伝えしただけでございます。
絵本の持ち方、声の大きさ、読む速さ、声色…。
なかでも、
『読み手が子どもたちへ親愛の気持ちを持って語りかけることで、子どもが誰かと一緒に本を読む楽しさを知ることが
できるのですよ。』
とのご指導は大変感銘を受けましたので、グリッタちゃんには ぜひともお伝えしたかったのですよ。
もっとも、グリッタちゃんからのこぼれんばかりの笑顔を見れば、わたくしが申すまでもなかったか、と思いましたけれど。

グリッタちゃんが先ほど子どもたちに読み聞かせされるお姿を見ていて、その温かく優しい表情、口調から、
本気で子どもたちと向き合っていることがヒシヒシと感じられて、これが本当の読み聞かせと言うものなのだ、と
感じ入りました。

>>グリッタちゃんの語られるホラーだなんて、実に興味津々ですわ。
>でも選ぶなら、出来るだけ後味の悪くならないものを選ばないとダメかな〜

恐くて、だけど後味の心地良い昔話ですか。
それはぜひともグリッタちゃんのお口から伺いたいですわ。

「船幽霊」、「女郎ぐもの話」、「子育て幽霊」…。
可笑しみがあったり、哀しかったり、温かい気持ちになれたり。
いずれもアニメの「まんが日本昔ばなし」で知ったので、絵本が図書館にあるかどうか分かりませんが、無いようでしたら
本日も母と一緒にお出でになっている画家のお嬢様にお描きいただけないか伺ってみたいと存じます。

あらあら、お嬢様が柏餅を頬張りながらコクコクと頷いてくださっていますわ♪

>この狼男さんに不思議な虹色の飴をくれたおばあさんって、
>もしかしたら魔法使いさんの子孫だったのかも知れませんね。

ええ、きっとそうですわね。
魔法使い様はきっと人に紛れていらっしゃる狼男さんのことをずっと気にかけていらしたのではないでしょうか?
人間になりたい、そう切に願う狼男さん、悪者たちに対してもむやみに牙を剥かず悪事を事前に止めようとする
優しい方です。
そんな狼男さんだからこそ、幸せにしてあげたかったのかも知れませんね。

狼男さんとはもう会うことは無くても、きっと同じように人間界で暮らしたいと願っている異種族の方のところに
ふらりと現れて助けてあげる、そんなお姿が想像されますわ…。

こうしてまたグリッタちゃんから素敵な、心のプレゼントをいただきました。
機会がありましたら、わたくしからもまた子どもたちに伝えてまいりたいですわ。

(申し訳ございません。今宵はここまでとさせていただきます。)


629 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/09(Wed) 21:49
(続きです)

>さあ、いよいよ始まりましたわ。
>親子共演のダブル腹話術、まるで人形も生きていて4人でおしゃべりしているかのよう。

あはは♪面白いです〜♪
それに息のぴったり合った演技も流石は母娘ですよね。
あれなら、人形劇とかもきっと上手じゃないかな。

>『帽子で隠した頭のてっぺんの口を使うなら、普通の腹話術は簡単に出来てしまいます。
>でも、それでは芸人、パフォーマーとしては恥ずかしいから、こういう芸を編み出したんです。』

うんうん、現状に満足せずより多くの人を楽しませるために頑張ってるんですね。
それに何より、演じてる朱瑠ちゃんが一番楽しそうです。

本の読み聞かせと同じですね。
楽しいと思ってるからこそ、その楽しさを他の人たちにも知ってほしい。
そして楽しんでもらうためにはどうすればいいか。
常にそう考えながら演じてるのが伝わってきます。

機会があれば、私にも教えてほしいなあ。
それでもし、人形劇とかやれたらとっても楽しそうですね。

>お二人もお疲れ様でした。
>先輩メイドお二人の立ち居振る舞いを傍で見させていただいて、なんとかわたくしもメイドらしく振舞えたと思えました。

私もお家だけじゃなくて、こうして多くの人たちに喜んでもらえる場所でお仕事が出来て本当に楽しかったです。
形式は違いますけど、メイド喫茶でお仕事をしてたときを思い出しちゃいますね。
そして、メイドさんになったアーチェロさんも素敵でした。
…アーチェロさんが、この街の人たちに慕われてる理由も伝わってきました。

>「お土産の柏餅いっぱいもらったから、帰ったら美味しくいただくわね。
>どうもありがとう。」

久地崎さん、お疲れさまでした。
また良かったら、私のお世話になってるパン屋さんにもいらして下さいね。
それから朱瑠ちゃん、次に会う時には私にも腹話術教えてね。
アーチェロさんのお母さんにお願いする形になると思うけど、お手紙書くからね!

>はい、本日の行事がつつがなく終えられたご報告をしないといけませんね。
>柏餅のこともきっと心待ちにしていらっしゃることでしょうし。

はい!子どもたちと一緒に頑張って作った一杯思いが込められた柏餅ですから。
きっと、喜んで下さると思います。
やっぱりアーチェロさんと柚葉さんは偉いですね。
こうして日頃の感謝を忘れずきちんとしていますから、この街で幸せに暮らしていけるんですね。

630 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/06/09(Wed) 22:22
>>625(アーチェロさん)

すみません、実はあれから、アーチェロさんと柚葉さんのこれまでについて
色々と読ませて頂きました。
(以前のスレのことです。)
柚葉さんの家系と『血』にまつわることや柚葉さんのお母さんのお話なども…。

柚葉さんの一族は家族の絆や大切な人を守るために、過酷な運命や多くの辛い出来事を乗り越えて…。
アーチェロさんは人間の皆さんと仲良くしたいと思って頑張ってきたのに、時にはそれを分かってもらえなくて…。
それでも諦めずに大切に守り続けてきたものがあるからこそ、お二人はこんなにも尊くて固い絆で結ばれているんですね。
お二人の会話からは、それが伝わってきます。

>(ボソッ)でも、柚葉さんの魔法少女姿は見てみたいですわね…。

うんうん♪私も見てみた〜い♪
あれから色々と分かったことがあるんですけど、柚葉さんのお母さんって
有名なアニメの土星の戦士に似てるって聞いたので調べてみました。
(動画も見ましたが、同じ声の方なんですね)

それで見てみたんですけど、あの娘が大人の女性になったらっていうイメージにピッタリで驚きました。
柚葉さんがあの戦士の娘の格好になったら、凛々しくて似合いそうです〜♪

>でもだからこそ、それが強ければ強いほど使い方を誤るわけには参りません。

柚葉さんのプロフィールに確か、ヒーリングが使えるってありましたね。
でもそれをお母さんに人に見せないようにって厳しく言われたのって分かる気がします。
それ自体、人間の皆さんから言わせればそれこそ奇跡に近いものですから。

でもそういう力を、誰かを助けるとか必ずしも良い方向にばかり考える人たちばかりじゃないと思います。
「力」が、必ずしも人を幸せにするとは限らないってことを分かっていたんだろうなあ…。
それも、本人の意志とは関係の無い形で…。

でも柚葉さんは、きちんと教えられたことを守ってきたんですね。
そういう人だからこそ、アーチェロさんも柚葉さんに全幅の信頼を置いているんですね。

631 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/10(Thu) 21:18
>>626-627(グリッタちゃん)

>読み聞かせの先生のアーチェロさんに褒めてもらえると、自信もつきますね。
>そしてまたやってみたいなって思っちゃいます。

有難うございます。
人に喜んで頂く事が大好きなグリッタちゃんですもの。
今回で新たに学ばれた事を、きっと今後にも役立たれていかれるでしょう。

これは想像ですが…。
もしどこかのお屋敷でグリッタちゃんがメイドとしてお仕事をされていたとして
その御屋敷のご子息やお嬢様に絵本の読み聞かせをされていたらと思うと微笑ましいですね。(微笑)

または寝る前に物語を読んで差し上げたりというのも、想像すると楽しくなって参ります。
物語の続きをせがまれたり、もっと他の話をおねだりされたりして
素敵なお姉ちゃんとして親しまれるでしょうね。(微笑)

>「人間になりたい狼男」

狼男さんに不思議な飴玉をくれたおばあさんが魔法使いさんではないかというグリッタちゃんの推測…。
実に的を得ている気が致します。
人間の世界で皆さんと仲良く生きていきたいという「希望」…。
お嬢様が仰るように、例え相手が悪人であっても無闇に傷つけまいとする「優しさ」…。
この2つを持ち続けていたからこそ、願いが叶ったのでしょう。
グリッタちゃんが次の機会があれば読んでみたいというお気持ち、よく分かりますわ。

(すみません、今夜はこれで失礼致します。)

632 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/11(Fri) 21:27
>>627(グリッタちゃん)

>はい!私の働いているお店でも職業訓練や体験教室とかで子どもたちが来てくれるんですよ。
>そういう時に一緒にパンやお菓子を一緒に作るのって本当に楽しいです〜♪

まあ、そんな素敵な体験を子どもたちにさせてあげているのですか?
先ほどの柏餅づくりのように美味しいパンを自分で作るその手ごたえ、それを先生であるグリッタちゃんが教えて
あげるのですね。
いえ、教えてあげる、というか、子どもたちの中に眠っていた今までにない歓びに気づかせてあげる、とても素敵な
お仕事ですわ。

>「私も将来お姉ちゃんみたいに美味しいパンやお菓子が作れるようになりたい」
>って言ってもらえるのって、凄く嬉しいんですよね。

子どもたちにとってこんなに素晴らしい巡り合わせはありませんね。
グリッタちゃんのような零れんばかりの笑みで指導をしてくれるお師匠様に出会えるだなんて。
きっと本職になって何年が経とうとも、初めてパンを作った時のグリッタ先生の眩い笑顔を、パン生地をこねる
たびに思い出すのでしょうね…。

>はいは〜い、お茶のお代わりですよ〜。
>すぐに入れますから、ちょっと待ってて下さいね。
>きゃ〜ん♪そうやってすぐにイタズラしちゃダメ〜♪

…さすがはメイド喫茶の人気アイドルでいらっしゃったグリッタちゃんですわ。
大人のお姉さんなのにすっごく可愛い、って子どもたちがお耳に、尻尾にと、てんでに手を伸ばしていますわ。
運良く触れられた子どもはもう大喜び。
かと思うとグリッタちゃん、お茶がこぼれないようにひらりとかわしたり。
人狼族ならではの、きびきびとして、それでいて愛らしい身のこなしに目を奪われてしまいます。

皆さんに柏餅がいきわたりましたのでわたくしたちもいただきましょう。

>それじゃ私も、頂きます。
>う〜ん、美味しいっ♪やっぱり皆さんで頑張って作った柏餅のお味は格別ですっ。

グリッタちゃんの頬張る姿に目を輝かせ、子どもたちも満足そうに味わっていますね。
自分たちの手で美味しい柏餅ができた、この実感はなにものにも代えがたいもの。
どこか誇らしげな表情は、商店街の皆様やグリッタちゃんや柚葉さん(少しだけわたくしも?)のご厚意に応える
ことができたことへの誇らしさ、からのなのでしょう。
子どもたちは子どもたちなりに、今日のこの日を自分たちで作ったんだ、という嬉しさと共に、グリッタちゃんとも
よりいっそうの絆を結べた、その想いが胸に刻まれたのでしょう、きっと。

(申し訳ございません。今宵はここまでとさせていただきます。)


633 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/12(Sat) 19:41
>>629(グリッタちゃん)

>あはは♪面白いです〜♪
>それに息のぴったり合った演技も流石は母娘ですよね。

ぷっ、くふふう…、ええ、お二人の呼吸が見事に合っていて間断なく笑いを起こしてくれます。
四者四様、誰が生身か人形か、互いにお喋りにしのぎを削っていて、みんなが活き活きしていますわ。

>うんうん、現状に満足せずより多くの人を楽しませるために頑張ってるんですね。
>それに何より、演じてる朱瑠ちゃんが一番楽しそうです。

どんな分野でもそうですが、表現者自身が乗っている、楽しんでいる、というのは大事ですわね。
朱瑠ちゃんのキラリと光る汗の珠からは、彼女自身が心から楽しんでいるのが感じられます。

>本の読み聞かせと同じですね。
>楽しいと思ってるからこそ、その楽しさを他の人たちにも知ってほしい。

ええ、そうですわね、本当に。
今日のグリッタちゃんや柚葉さんの語りを聞いていましても、ご本人がそれぞれの物語世界を愛されて、その気持ちに
載せて子どもたちへと伝えていらっしゃっるのが分かりましたもの。
…わたくしのお話は途中から実話にシフトしましたけれど、それも実のところ朱乃様の物語を楽しんでおりましたわ。

グリッタちゃんがなさっているパン作り、以前なさっていたお屋敷のご主人様へのご奉仕も、グリッタちゃんが
やり甲斐と楽しさをもってなさるからこそ、皆々様が幸せになれるのでしょうね。

(腹話術が拍手喝采の内に終わりました。)

>私もお家だけじゃなくて、こうして多くの人たちに喜んでもらえる場所でお仕事が出来て本当に楽しかったです。
>形式は違いますけど、メイド喫茶でお仕事をしてたときを思い出しちゃいますね。

こちらこそ本当に嬉しゅうございました。
グリッタちゃんがいてくださったお蔭で、本日の子どもたちや親御様の楽しさも倍増であったと思います。
綻ぶ笑顔がいっぱい…、まさに青空の下で可愛い季節の花・ポピーが咲き誇るかのようでしたわ。

>そして、メイドさんになったアーチェロさんも素敵でした。
>…アーチェロさんが、この街の人たちに慕われてる理由も伝わってきました。

ああ、もう、わたくしなどまだまだ…などと、へりくだるのではなく、素直にお礼申し上げますわ。
グリッタちゃんほどの方に褒めていただいたのです、これからも街の皆様と心交わらせられるわたくしでありたい
です。
今日という日を皆様方の歓びで満たしてくださったグリッタちゃんへのお礼も込めて…。

>久地崎さん、お疲れさまでした。
>また良かったら、私のお世話になってるパン屋さんにもいらして下さいね。

「ああ、娘に引っ張りまわされたけど、こんなに拍手がもらえると嬉しいものだね。
 パン屋は可愛いケモ耳の女の子とすごく美味しいパンで評判になっているそうじゃない。
 今度、ぜひ寄らせてもらうよ。」

>それから朱瑠ちゃん、次に会う時には私にも腹話術教えてね。
>アーチェロさんのお母さんにお願いする形になると思うけど、お手紙書くからね!

「ええ〜、本当ですか?
 すごい、すごーい!!
 グリッタお姉さんに喜んでもらえただけでも嬉しいのに、わたしからお姉さんに教えられるなんて、もう感激です!
 ぜひぜひこちらからお願いします!
 ご連絡お待ちしていますね。
 パン屋のお仕事がお忙しいって聞いていますから、何時でもいいですから、お手紙待ってます。
 あ、わたしからも書きますね〜♪」

>はい!子どもたちと一緒に頑張って作った一杯思いが込められた柏餅ですから。
>きっと、喜んで下さると思います。

土地神様も、以前グリッタちゃんをご案内した時から参詣のたびに
「人狼の娘はまた来ぬのか?」
とおっしゃるのですよ。
そして、
「あの人懐っこい笑顔を見ると食が進むでのう。
 早う連れてこりゃれ。
 それとな、奈良に居る白鹿も恋しがっておるぞ。」
ともおっしゃっていましたわ。

>やっぱりアーチェロさんと柚葉さんは偉いですね。
>こうして日頃の感謝を忘れずきちんとしていますから、この街で幸せに暮らしていけるんですね。

それはもう、魔族のわたくしを快く受け入れてくださった土地神様には本当に感謝しかございませんもの。
今日のこの日のこともきっとあの方は見守っていてくださったことでしょう。
お礼を申すことは、わたくしにとっての望みでございますわ。


634 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/06/12(Sat) 22:50
>>630(グリッタちゃん)

>すみません、実はあれから、アーチェロさんと柚葉さんのこれまでについて
色々と読ませて頂きました。

まあまあまあ…、なんということでしょう。
わたくしたちの来し方に関心をお寄せくださり、わたくしと柚葉さんの出会いや、わたくしたちそれぞれの過去に
ついて読んでくださったのですか。
グリッタちゃんがわたくしのこと、柚葉さんのことを見つめていてくださる、そしてお心を寄せてくださるなんて、
何とありがたく嬉しいことでしょう。

過去の回想に触れているシーンを選り抜くのはかなりお手間を取らせてしまったのではないでしょうか?
にもかかわらず、今こうしてわたくしと柚葉さんそれぞれの過去を丹念に拾い、心遣いをしてくださり、それのみならず
わたくしと柚葉さんの出会いと絆とに温かい眼差しを向けてくださる。
なんだか優しく頭を撫でられているかのような心持ちでございます。

以前仰いましたね。

「家族が私に教えてくれた幸せを今度は私が誰かに伝えていかなきゃいけないんです。
そのために私、メイドさんになったんです。」

今わたくしにかけてくださる言葉から、今まで以上に感じます。
あなたがご家族との絆を通じてご自身をより強く、より優しく高めてこられたことを。

>あれから色々と分かったことがあるんですけど、柚葉さんのお母さんって
>有名なアニメの土星の戦士に似てるって聞いたので調べてみました。

わたくしも日本にまいる前からセーラー服美少女戦士のアニメは、ホームシアターで見ていましたけれど。
土星の戦士様の儚げで、でも芯の強いお姿に魅了されました。
そしてあの凛々しいお姿は、たしかにご母堂様と似ていらっしゃいますわね。

>柚葉さんがあの戦士の娘の格好になったら、凛々しくて似合いそうです〜♪

良いですね、実に良いですね。
わたくし、ぜひ見てみたいですわ。
でも、柚葉さんが首を縦に振ってくださるでしょうか…。

そういえば、コスプレイヤーを描く漫画「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」のアニメ制作が決定したそうで
ございます。
柚葉さんにはあのアニメの鑑賞をお奨めして、コスプレに対する親しみを持っていただくのが良いかもしれませんわ。

でも、柚葉さんお一人にお願いするのは申し訳ありません。
わたくしも何か同じセーラー服美少女戦士のコスプレをしようかしら?
髪色からしますとメインヒロインの前世のお母上でしょうか…?

「姫様、大胆というか無謀…。」

わ、わかってますよ、三女ちゃん。
言ってみただけです…。

>柚葉さんのプロフィールに確か、ヒーリングが使えるってありましたね。
>でもそれをお母さんに人に見せないようにって厳しく言われたのって分かる気がします。

柚葉さんご自身は気高いお心映えゆえ道を誤るなど考えられませんが、彼女に邪な理由で近づく者が居ないとも
限りません。
ご母堂様もグリッタちゃんのお母様もそのことをご存じで、哀しいことだけれど真実に目を据えて、逸らすことは
なかったのでしょうね。

「人間を信じすぎても、疑い過ぎてもいけない。そして憎むことだけは絶対にしてはいけない。
自分で真実を見極め、自らの力で生き抜いていく為にも多くのことを学んで、知恵を身に付けなさい。」

グリッタちゃんのお母様のお言葉、わたくしもまた日々噛みしめております。

柚葉さんの受け継がれた尊い血と共に、我欲のために利用しようとする者がいるなら、わたくしは何を置いても
彼女を守ってまいりますわ。

この街でのわたくしの生活は、柚葉さん無しでは決してあり得ませんでした。
今グリッタちゃんとお話しする、こんな素晴らしい時間も。
わたくもまた、人に比べれば力のある身。
柚葉さんに手を取られて進んでまいった今の世界、わたくしもまた力に溺れず守ってまいりたいですわ。


635 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/06/14(Mon) 16:56
>>630(グリッタちゃん)
>>634(アーチェロお嬢様)

>すみません、実はあれから、アーチェロさんと柚葉さんのこれまでについて
>色々と読ませて頂きました。

お嬢様と私がグリッタちゃんに「越境」を申し出て、それを快く受け入れて下さって約1年…。
そのグリッタちゃんが、今度は私達の出会いとこれまでに思いを馳せて下さる…。
楽しく心温まる交流を経て、絆が深まった事を実感致します。

>柚葉さんの家系と『血』にまつわることや柚葉さんのお母さんのお話なども…。

私の母「羽藤柚明」と主軸となる叔母「羽藤桂」の織り成す
「血」と「絆」に纏わる過去の物語を知って下さったのですか?
有難うございます、グリッタちゃん…。

母のかつてのお役目を、叔父にあたる方が受け継ぐ事で母は再び人の身となり
父と結ばれて私が生まれました…。
今の私があるのも、母や叔母が過酷な運命を乗り越えて家族の絆を守り抜いたお陰です。
そして今は、私が新たな絆を育み、育てていく番なのです。
アーチェロお嬢様とそのご家族、そしてグリッタちゃんとのように…。

>(ボソッ)でも、柚葉さんの魔法少女姿は見てみたいですわね…。

えええ???た、確かに私も「魔法少女」にかつて憧れを抱いた一人ですけど…。
その力を正しく使い、華麗に戦う姿に…。
「なりたくない」と言えば嘘になりますけど、多くの作品を見てその立場や力、運命の重さというものに
次第に視点が移り変わっていきましたので…。
果たして私に耐えられるだけのメンタルがあるかどうか考えると、不安です…。

>あれから色々と分かったことがあるんですけど、柚葉さんのお母さんって
>有名なアニメの土星の戦士に似てるって聞いたので調べてみました。

あの娘を巡っては、様々な葛藤や対立がありましたね。
母が似ているというのは嬉しい事でしたけど…。
でもあの娘が成長したら、きっと母と似た素敵な女性になられるでしょう。

>でも、柚葉さんが首を縦に振ってくださるでしょうか…。

わ、私がですか!?
ハロウィンの際にメイクを施したりしてゾンビやマミー(ミイラ)の仮装をした事はありますけど…。
本格的な「コスプレ」となると未経験なんです…。

私が年齢的に高校生でしたらまだ良いですけど…。
今の私では果たしてどうでしょうか…?(赤面)

>そういえば、コスプレイヤーを描く漫画「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」のアニメ制作が決定したそうで
>ございます。

こちらの作品は、初耳です。
少し興味が湧いてきましたので、電子書籍を活用してみましょう。
「仮装」と「コスプレ」は似ているようでやはり違うのでしょうね。
今年のハロウィンで、少し考えておくのもいいかもしれません。
お嬢様の学校の演劇部の部長さんが、良きヒントをくれるかも知れませんね。

(すみません、一旦切ります)

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