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「オリジナル」殺人鬼

1 名前:館田 忠徒 投稿日:2008/07/31(Thu) 21:10
よう、生きてるか?
おれは見ての通り―――とは言わないが殺人鬼だ。殺人鬼はそう見えないようにしないと御法度だからな。
閑話休題。
ここにはおれが殺した奴より面白い奴がいるって聞いた。最近は確実に殺せる兎を狩るのにも飽きたところだ。
殺しはしないから楽しんで話そうぜ。
因みにおれの名前、「たちだ ただと」って読むからな。



◆ ルール ◆
1、固定ハンドル、捨てハンドル、セクシャルな質問は禁止だ。
  幾ら無秩序が氾濫しやすいここでも最低なモラルを守った方が面白いのは当たり前だろ?
2、キャラハンはとりあえず受け付ける。
  もしかしたらおれの仲間がいるかもしんないしな。仲間に出逢うのはいつだって嬉しいもんだぜ?
  でもキャラハン募集に問題が出た場合、無しになることも考えてくれ。
  あぁ忘れるとこだった。キャラハン使うならトリップを忘れずにな。おれの世界でそんなことしたら命落としかねないぜ?名前の後ろに「#」をいれて半角英字だぞ?
  後、誰かの言葉を引用したいときは出来るだけ「>>1」みたいにしてくれよ。
3、チャット化は出来るだけ避けてくれ。
4、おれはここに来るのは初めてだから今はこのぐらいのルールしか思い付かねえ。めんどくさがるようで悪いが後はモラルに任せる。
  もしこうした方がもっと楽しいよ、て案があったら言ってくれ。助かる。



んじゃまた会うときまで息災でいようぜ!

852 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/09(Fri) 02:26
時が経つのは早いと言う。
それは殺人鬼も同じ。

――世界を見れば、多種多様の『鬼』達がこの場所を訪れ、
また去って行った様だ。

……私も、そのまま消えようかと思いもしたのだがな。

――ふと、懐かしさを覚えた。
夏の夜に集う条理より外れた者達の祭典を。
そこに薫る微かな安寧を。

……ふふっ、虫がいい、と貴様達は嗤うのかも知れんな。
……そう、ある意味これは私の我が侭なのだろう。
記録の忘却を許せない私の。
人の『死』でしか人に関われぬ私自身の。
くだらない妄執だ。

……それでも構わぬと言うのであれば。
……呼んでくれ、私の名を。
世界を、愛した誰かを、壊した何かを、堕ちた意味を、
――そして何より、ここに居てもいいのだと言う証を。

……ふふっ、これは、殺人鬼が言う言葉ではないな。
だがまぁ、それもまた夏の夜の魔性の為せる業。



全ての判断は―――貴様達に任せよう。

853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/09(Fri) 15:10
今宵の血の匂いがプンプンだ!プンプンするぞ!

854 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/10(Sat) 02:31
……これは、歓迎してくれている……と取ってもよいのだろうか。

予想していたものと違うが……、まぁそれもまたそれ、だ。

――故に。私も声を返すとしよう。

……ただいま。


>>853

しかし……相変わらずと言うか、変わりないな、貴様達は。
突拍子もなくて理解に苦しむ。
今宵『は』ならまだ理解できるのだが、
今宵『の』だからな。

……む?いや待てよ。
確か『プンプン』と言う擬音は『匂い』以外に『怒り』を示すものとしても扱われるはず。

そう考えると――今宵の血の匂いがプンプンすると言う言葉の意味は……、
長らく此処から離れていた私に対する怒り、と言う事か?

だとするなら……すまなかった。
謝って済むことでもないだろうが、一応謝っておく。
序でに……そうだな、コレを受け取ってくれ。

つ【瓶詰めの飴】

なに、私からのお詫びの印だ。
……安心しろ、別に毒は入っていない。それくらいはわきまえている。

これから長くなるか短くなるかはまだ解らんが。
また、よろしくな、名も無き人々よ。


……さて、どうするかな、この後は。
昔のを少しずつ返すもよし。新しく増えるものを返すもよし。

……まぁ、なるようになるだろう。
少なくとも、今の私に此処から立ち去ると言う選択肢はないのだから。

855 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/10(Sat) 06:05
朝焼け。不吉できれいな赤い光。
虫の音。不気味で涼やかな声。
だいぶ時間が過ぎてしまったけど、シュシュはまたここにいるわ。
サツキの花が散っても、薔薇の花が散っても。
そう、殺してしまいたい人が、シュシュにはいるから。

お待たせ。愛しくて残酷な観客の皆さん。


>>846
どうして? さあ、どうしてかしら? シュシュは色々な人にそれを聞いた気がするわ。
そして、誰の答えにも納得できなかった記憶もあるわ。

ねえマリア、マリアが今までで一番納得した答えは?
……そう、そうなの。ありがとう、かわいいマリア。

マリアが言うにはね、法律で決められているから、ですって。
多くの人は法律で守られているから、法律には従わなくちゃいけないんですって。
分かりやすいわ。感情に訴えるより、よほど分かりやすいわ。

だからね、偉い人が法律に従って人を殺すことはいけないことじゃないんだわ。
昔々は復讐やあだ討ちが法律で認められていたんですって。
だから、人を殺しちゃいけないなんて、すごく曖昧な決まりごと。

人が人を縛るのね、人であるために。なら、シュシュはもう人ではない?


――いつかきらめいたほうせきのいろも
                         いつかはあせてごみとしてすてられる――


ねえ、人が人である理由って、あなたは何だと思う?
人として生まれたことかしら。人として生きてきたことかしら。

人として、生きていきたいと思うことなのかしら。


>>847
殺人鬼は、人を殺すひと。もしくは、人をやめてしまったひと。
殺し屋っていうのは、人を殺してお金をもらうひとのことだわ。

人の命って、ほんとうにお金に代えられるほど価値があるものなの?
生きていくにも死んでいくにも、とってもお金がかかるわ。
お金に支配されたみたいに、みんなお金でなんとかしてしまうのね。

シュシュはね、お金をもらえれば嬉しいけど……お金をもらうから人を殺そうなんて思わない。
だって、シュシュにはマリアがいてくれればそれで十分なんだもの。

お金をもらってただ人を殺しても、シュシュにはその人の欠落なんか見えてこない。
埋めて欲しい何かを埋めてあげることができないなら、殺す意味も価値もないの。
奪ってばかりでいるのは嫌よ。与えてから奪うのがシュシュとマリア。

ずっと昔、いいえ、つい最近だったかしら? 二人で決めた約束ごとよ。
これを破ってしまったら、シュシュはシュシュでなくなってしまう。


――はいかぶりははいのなかで
                     じぶんのほんとうのすがたをみつける――


自分が自分でなくなるというのは、とても怖いことだわ。
だから、自分が死体になってしまうということも、とても怖いことだわ。

怖くないわ、怖くないわ、そう、何度言い聞かせたのかしら?
あの人たちの最後は怖かったかしら? 痛かったの? どれほど苦しかったの?

それを耐えてしまうくらいに寂しいのと、一体どちらが辛いこと?


……ふふ、うふふふっ。人がたくさんいるから、続きはまた後でね。
どうしてかしら、シュシュは嬉しいの。甘い甘いイチゴ味の飴をもらったような気分。
血の気配がするのよ。誰かが戻ってきたのね。

……シュシュは最初から寂しくなんかないわ。でも、賑やかなのも好きなのよ。

856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/10(Sat) 13:30
殺人だけで食って行けるのかい?

857 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/10(Sat) 15:01
傾く日差しは、夜の入り口。だけど、まだまだ夜には遠い。
とおりゃんせ、いまのうち。おくのほそみち、かえりはこわい。


>>848
あら、あなた――怖いお顔ね。そういうお化粧って、仮面みたいで面白いわ。
そこまで塗ってしまえば、本当は何を考えているのかさっぱり分からないもの。

お名前は何て言うの? ヨハネさん? ふぅん。
ねえあなた、もしも自分の言葉で誰かが誰かを殺したら、どう思う?
悪魔だったら、きっと喜ぶわ。人間だったら、きっと怖がるわ。

――人間だった、殺人鬼のシュシュだったら?
そうね――シュシュは、どうでもいい。何とも思わないわ。

だって、人に言われてする程度のことだもの。
きっと、シュシュに言われなくたっていつかはそんな結果になっていた。
だから、どうでもいいわ。どうせ、他の人のことだし。

そうそう。こんなお話があるの。有名な猟奇殺人者のお話。
幼い女の子を殺して、オーブンで焼いて食べてしまった人。
彼はね、その女の子はとてもおいしかったって、女の子のご両親にお手紙を送ったんだそうよ。


――おんなのこはてんしになりました
                        むかえにきたてんしはないていました――


あなたも、そういうことができる? できるなら、あなたはきっと悪魔そのもの。
ふとした瞬間に芽生える殺意や狂気を抑えきれないなら、あなたはきっと人間じゃない。

壊れてしまったふりをするときにはね、気をつけたほうがいいのよ。
悪魔の仮面をかぶるときにだってそうなの。

だって、ほら――狂ってしまった人と狂ってしまったふりをした人。
普通の人には、見分けなんかつかないもの。勿論、自分自身にだって。


>>849
性的な意味で? それは、どうやったらいいの?
殺されてもいいって思ってしまうのは、きっと悲しいこと。
シュシュは、あなたの悲しい時間を終わらせてあげられるわ。

ねえ、マリア――あら、マリア。ご機嫌が悪いのね。どうしたの?
――そう。あのね、マリアがそういうお話は嫌いだって言っているわ。

ご機嫌の悪いマリアは、とっても怖いのよ。だから、そういうお話はやめたほうがいいわ。
きっと、肉体的な意味で殺されてしまう。シュシュに、マリアを止めることはできないから。

ねえ、あなたはシュシュみたいな、小さな女の子が好き?
それともマリアみたいな、もっと小さな女の子が好き?

好みの問題って、自分の力じゃどうしようもないわ。
でも、罪を犯したらあなたも法律に守ってもらえなくなる。
だから、平和に過ごしたかったら普通の女の人を好きなふりをしたほうがいいのよ。


――しょうじょはうさぎをおいかけて
                      にどともどってきませんでした――


ドロレス・ヘイズみたいに、アリス・リデルみたいに。
シュシュはいつまでもかわいい天使じゃいられない。

マリアなら、きっといつまでだってきれいな天使のままだけれど。
きっとマリアは、シュシュがいなくなったって平気ね。
また別の女の子の手に渡って――なぁに、マリア?

――うん、そうね。未来のお話は、しては駄目。悲しくなってしまうから。

858 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/10(Sat) 15:02
>>850
あなたは、死んでしまいたいの? それはどうして?
――うん、あなたが望むなら、シュシュは構わない。
きっと終わらせてあげるから、少しだけ待ってね。

条件はひとつだけよ。しばらくシュシュを養うの。
街を彷徨うのは嫌いじゃないわ。でも、お腹が空いてしまうから。
お洋服だってぼろぼろになるし、体も汚れるの。

マリア、次に狙った人とは違うけど――あの人でいいわよね。
シュシュはいびつな穴をいびつに埋めて、そして奪っていくだけ。

優しい嘘も残酷な真実もいらないなら、現実を優しくしてあげればいいのよ。
泣かないで、悲しくなるから。笑っていれば、いつかはきっと――

いつかは、いつかは、いつか、は――

ねえマリア、シュシュは一体何回その呪文を唱えたのかしら。
明るい未来がやってくる魔法。辛い現実を乗り越える魔法。

確かなのは一つね、シュシュは魔法使いになんかなれなかった。


――まほうつかいがつえをふると
               かぼちゃはばしゃに、ねずみはうまに――


舞踏会に行ってみたいなって思ったことはない?
童話みたいな、すてきなドレスを着たいって思ったことは?
王子様に出会って幸せになって、きらいな人に復讐をしたいと思わない?

やりたいことは、今のうちにやってしまって。
夢を叶えるのなら今のうち。シュシュは、もう決めてしまったから。

あなたの悪い夢を終わらせてあげるって、決めてしまったから。


>>851
ごめんなさい。シュシュは、お金じゃ人は殺せないわ。
だって、シュシュにはそんな技術も何もないんだもの。

お金が欲しいって思うことならたくさんあるの。
きれいなお洋服。おいしいご飯。快適な寝床。雨風を防ぐお家。
みんなみんな、お金で買えるものでしょう?

5000万ドルでどれぐらいできるのか、シュシュにはわからないわ。
でも、それがすごい大金だってことは分かるの。

――シュシュがその人を殺せるとしたらね、その人が死にたがったとき。
死にたくて死ねなくて、ただ人の命を奪い続けるような人なら――

シュシュはきっとその人を死なせてあげられるわ。
思い上がりかもしれないけど、そう思うの。
だって、シュシュは終わりをもたらすためにいるんだから。

誰もが喜ぶハッピーエンドにはならなくても、本人が幸せな幕引きを。
きっと与えてあげるし、本人が望んでいるなら与えてあげたい。


――ありすがめをさますと
            そこにはやさしいおねえさんがいて――


蘇ってしまうことは可哀想。痛いのを何度も味わうのは、とても可哀想。
どうして死ぬことができない人が存在するのかって、シュシュは思うわ。
それだけが、たった一つの救いになるかも知れないのに。

だって、考えてもみて。目覚めても目覚めても悪夢なのよ。
ああ怖かった、って目を覚ましたら、また怖い目に遭うの。
シュシュはそんなの嫌。そんな夢を見るくらいなら、眠ることもしたくないわ。

――ここまで、仮定のおはなし。もしもその人が死にたがっていないなら。
シュシュには何もできないし、する気もないわ。
他の、かつてここにいたようなすごい人を探すといいわよ。

859 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/10(Sat) 15:02
>>852
こんにちは。あなたは、シオン? きれいなお名前ね。

あなたが望んでいるのなら、シュシュは何度だって呼んであげるわ。
シオンの丘って知っている? あなたのお名前と同じ響きの。
シオニズムって言葉もあるわ。故郷に戻ろうって意味らしいの。

もうすぐ消えてしまうここはきっと、あなたの故郷のひとつね。
おかえりなさいって、言ってあげるわ。
そしていつかは、さようならって言ってあげるわ。


>>853
そう、血なまぐさいの。シオンからするのかしら?
だってシュシュ、しばらく血なんて見てもいないもの。

血の匂いは、吸いすぎると頭がくらくらするわ。
もっと吸うと、気持ちが悪くなるの。だから、血の出る殺し方は苦手。
泣いてあげたいのに吐いてしまうなんて、笑えないでしょう?

でも、シュシュには今宵の血の匂いが分からないの。変ね。
もしかしたら、シュシュも血の匂いに慣れてしまったのかしら。
ねえマリア、どう思う? ――そう、マリアも同じ意見なの。

きっとね、その匂いはあなたからしているんだわ。
あなたが血に染まってしまったの。だから、あなたにしか分からないの。

世の中には、失った腕に痛みを覚えるお話があるでしょう?
そんな風に、存在しない血の匂いを嗅ぐことだってあるかも知れない。
シュシュもいつかは、存在しない悲しみで泣くのかも知れないわ。

頭が暖かい記憶を捏造して、その記憶に甘えて、眠って。
そんな風に生きられたら、幸せかしら? 不幸せかしら?


――ほんものはいつだってきちょうひん
                  にせものでもいいからやさしくして――


自分が感じていることが本当に存在するだなんて、きっと分からないことね。
理由もなく痛む心は、きっと寂しがり屋な頭の捏造。
痛いって言ったら、構ってもらえるような気がするもの。

痛いって言っても、誰も気付いてなんかくれないけど。


>>856
シュシュは、ちょっと特殊だから――ねえマリア、どう答えればいいのかしら。
あのね、シュシュは誰かと一緒に暮らして、養ってもらっているの。

そして、その人が疲れ果ててしまったら。
本当の意味で、シュシュを必要とするようになってしまったら。

できる限りその人に似合うような方法で殺してあげるのよ。
だから、そうね――ある意味、食べていけているのかもね。

――シュシュを養ってくれる人がいなくなったら?
そうね、きっとシュシュは道端で飢え死にするんじゃないかしら。
シュシュみたいな子なんて沢山いるわ。人を殺すのはあまりいないけど。

お家も親もいない子なんて、あっちにもこっちにもいるの。
だから、シュシュは自分を憐れんだりなんかしない。
同情を欲しがったら、きっとその時に何もかも失ってしまうから。

それにね、シュシュはきっと幸せなのよ。マリアがいてくれるから。
マリアとはずっと一緒。シュシュが死んだら、きっとそれを看取ってくれる。
それはとっても幸せなことよ。――シュシュは、そう思う。

だって、そうでしょう? どうせなら、最後は大好きな人に見ていてほしいわ。


――おうじさまがおひめさまにキスをすると
                    おひめさまはしあわせそうに――


大好きな人と一緒に過ごして、最後まで一緒にいる。
こんな幸せなことはないんだって、シュシュは知ってる。

ねえマリア、ずっと一緒よ。繋いだ手を離したりしないで。
離れた瞬間、シュシュとマリアは別の存在になってしまう。
二人で一つ。忘れないで、何よりも、大切だから。

860 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/10(Sat) 20:31
――仮に明日世界が終わるとして。
私達は何か変わるのだろうか?

いや、何も変わらないのだろう。
人と違えた時点で、私達は終わりを受け入れてしまっているのだから。

……まぁ、意味のない戯言【たわごと】だがな。


>>856

前に――と言っても一年以上前になるが、
私が手品師をしている事を話したと思う。

……つまりはそういう事だ。
殺人鬼は人を殺さなければ生きていく事が出来ない。
しかしてそれが直接社会の中で生きていく事に繋がるかと言えば――、
答えは『否』だ。

殺人鬼達にとっての『人を殺す』と言う事は、
即ちお前達にとっての『呼吸』や『食事』と同じ。

判りやすく言うのであれば、『欲』を満たす為の行動が『殺人』と言うわけだ。

この『欲』は、私達の中では『食欲』や『睡眠欲』に次ぐ位置にあるであろうもの。
それは満たされなければ死に至るが、それを為したからと言って他の欲が満たされるわけではない。

……何?解りづらい?ならば『殺人は殺人鬼にとって仕事ではない』と覚えておけ。
これが結局一番簡単な答えだろうから。

……そしてそれが。『殺し屋』と『殺人鬼』の決定的な違いであることも、
序でに覚えておくといい。


>>マリア・シュシュ

私の名前を読んだのは……お前達か?『告死聖母』達よ。

――人とは『共存』する生き物だ。
それが価値あるものであれば、害を為さぬものであれば、何の不自由もなく共存出来る。

『人』と『殺人鬼』の間ですら同じだ。
ただ、『人』が容認出来ないだけで。
ただ、『殺人鬼』が欲を抑えられないだけで。

欲を溢れさせた『殺人鬼』はただの『快楽殺人者』に成り果てる。

それはある意味で幸せで、ある意味で不幸だ。
それは不治の病であり、同時に天国への扉であるから。

しかし、もし『欲』を抑えられるのなら。
そこにあるのはただの『鬼』だろう。
『人』を喰うけれど、決して理解しあえない訳ではないもの。

それはきっと残酷で、しかし優しいもの。
死を求める者に安寧を与える黒き聖母【マリア】。

多分、だが。
純粋に『殺人鬼』と呼んでいいのは、お前の様な奴だけなのだろうな。

……ふふっ、まぁくだらない戯言とでも受け取ってくれ。
それと、これから宜しくな。

861 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/11(Sun) 13:15
細かい自己紹介希望
紫苑も二年ぶりにお願いします

862 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/11(Sun) 16:22
死体に恋してる?

863 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/11(Sun) 22:28
雨の夜は街灯がきれいだわ。だから蒸し暑くたって平気。
もしもシュシュの目が悪かったら、もっときれいに見えるのかしら。
ぼやけて見えると、大体本物よりもきれいに見えるものだから。

>>860
ええそうよ、こんばんは。あなたはだいぶ難しいことを言うのね。
一緒に生きるのは簡単で、とっても難しいこと。
違う個性が違う個性を認めるのは大変、でも無関心にもなりきれないから問題が絶えないの。

シュシュは欠落を埋めているだけよ。優しいふりは好きだけど。
純粋でも不純でも、きっとそこに大した違いはないの。
きっと血液型みたいなものだわって、シュシュは思うの。

ああ、それと。これからよろしくねって、シュシュとマリアからも言っておくわ。

>>861
細かい自己紹介――うん、必要なら構わないわ。
でも、どれだけのことが伝わるかしら。言葉はときにあまりに無力で。
ううん、使い方が悪いのかしら? 言葉って武器にも暴力にもなるもの。

お話が逸れちゃったわね。それじゃあ、分かりやすいように紙に書いてあげる。
最初がシュシュで、次がマリアよ。

名前:シュシュ。本当はchouchouって書くの。
性別:女の子。今までに男の子と間違われたことはないわ。
年齢:さあ、いくつだったかしら。十歳? 十二歳? 十四歳? きっとそれぐらいね。
身長:最後に測ったときは、130cmぐらいだったわ。
髪:金色で、背中まで伸びたわ。だいぶ汚れてくすんでるみたいだけど。
目:赤いのよ。自分でも気に入っているわ、きれいな色。
服装:白いワンピース。いいえ、白かったワンピース、かしら。そろそろ靴が欲しいわ。
性格:女の子らしいって思うの。気が変わりやすくて、感傷的で。

名前:マリア。マリアって、ぴったりな名前だと思うの。
性別:女の子。マリアも、男の子みたいなところはないわ。
年齢:見た感じは八歳ぐらいに見えるわ。実際は知らない。
身長:40cmぐらいかしら? マリアの大きさはずっと変わらないわね。
髪:亜麻色で、くるくるの巻き毛。肩まであってかわいいの。
目:青いのよ。透き通ってとってもきれい。
服装:ピンク色で、花柄のドレスだったわ。大分色褪せたみたい。
性格:シュシュよりちょっと大人っぽいけど、ちょっと怒りっぽいの。

細かいかどうか分からないけど、シュシュはこれぐらいしか思いつかないわ。
何か訊きたいことがあったら聞いてね。まじめに答えるかどうか、分からないけど。


>>862
いいえ、死体なんてただの抜け殻だもの。
シュシュはそんなものに価値なんか見つけられないわ。

死体なんて、水が入った肉の塊。死んだ瞬間から腐っていくわ。
保存したり、まして食べたりなんてシュシュはしないと思うの。
それを望む人もきっといないし、望まれたってきっとしない。

シュシュが甘くてやさしい、すてきな娘や妹や恋人になってあげるのはね。
その人が生きている間だけ。一緒に暮らしている間だけ。

死んでしまった人はシュシュに何も与えてくれないわ。
死んでしまった体はシュシュを満たしてくれないわ。

死んでしまった体は悲しくないし、痛くないし、もし違ったとしても分からない。
だからシュシュは死体に興味なんかないの。

殺してしまったら、お祈りをして目を閉じてあげるわ。
そして、部屋から出るの。なるべく静かに出るのよ。
そうしたら、シュシュとその人の幸せな生活はおしまい。

シュシュはマリアを抱いて、また街を彷徨って、そうしてまた誰かと暮らして。
恋人になってあげることはできるわ。でも、そうね。恋って気持ちは分からない。


――にんぎょひめはこえのかわりにあしをてにいれて
                                  おうじさまはほかのひととけっこんしました――


恋ってきっと、とても素敵なことなのね。沢山の人が望むもの。
でもどうしてかしら、恋をしたから死んでしまう人だっているの。

分からないわ、シュシュにはきっとずっと分からない。
埋めて埋めて埋めて、そうしていつか分かるのかしら。
分かったなら、それはきっともうシュシュじゃないのね。

あなたのお気に入り、かわいいシュシュは、その時に死んでしまうの。
それはとてもロマンチックな、空想の中のおはなし。

864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/11(Sun) 23:15
精肉工場でバイト募集だってさ

865 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/12(Mon) 01:25
ふと外を見ると、足長蜂が巣作りをしていた。
もうそんな時期なのかと少し感慨深いものを感じた、そんな今日の昼。
……ああ因みに大した意味はないから聞き流してくれて構わない。


>>861

自己紹介か。随分と久しぶりな気がするな。


名前 :本名は秘密だ。代わりに『紫苑』と言う名を名乗っている。
性別 :女だ。口調が堅苦しいからか時折男かと思われるみたいだがな。
知り合いの弁によれば私の見た目は『中性的』なのだそうだ。
年齢 :今年で21になる。
身長/体重 :168/51、だ。
外見 :髪の色は紫掛かった黒色で、膝までの長さだ。
瞳の色は濃い紫。
…因みに、私の通り名である『紫苑』はこの髪と瞳の色から取っているらしい。
服装はどちらかと言えば男性的なものが多いな。
それも性別不詳に拍車を掛けていたのかも知れんが。
こんな所か。足りない所があれば言ってくれ。
気の向く範囲で答えよう。


>>862

恋……か。
人の『死』には恋焦がれているが、
全てが終わった後の亡骸に何かを感じるかと言えば――生憎と、何も感じないな。

むしろ心は冷めきっていると言えるだろう。
その時には、私は求める全てを終えた後なのだから。


>>863

難しい、か。
ふふっ、まぁ回りくどいのは確かだろうな。

しかし、それはお前にも当てはまると思うぞ。
難しい、と言うよりは哲学的と言う感じかも知れんが。

……ふふっ。やはりお前は純粋だよ。
そうだな、子供故の無垢――かの『血染姫』の様な、穢れを知らぬ悪意、と言うか。

……優しい死神、残酷な天使、……と言った所だな。


>>864

それを聞いた私はどうすればいいんだろうな?

手品師として世間を渡り歩く身としては、
わざわざバイトなどしようと思わぬと言うのが本音だが。

……昔の、それこそ『彩華』と呼ばれていた頃の私であれば、
今ほど手品が上手く無かったからバイトぐらいしていたかも知れんがな。

まぁ所詮は過去の話。
今の私にはどうでもいいことだ。

……どうせなら>>864がそこにバイトに行ったらどうだ?



866 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/12(Mon) 16:44
街を歩いていたらね、ピアノの音が聞こえたの。
きっと小さい子が練習していたのね、すごく下手で、でも一生懸命な演奏。
聞こえてきたあの曲はなんていう名前だったかしら?
シュシュは思い出せないの。それとも、もともと知らないのかしら。


>>864
ふぅん。精肉工場って何をする場所なの?
ぺちぺちこねこね、ってお肉をこねればいいのかしら。
――ああ、それはハンバーグ工場だったわ。

どっちにしても、シュシュはまともなところで雇ってもらえるような身分じゃないのよ。
正しい年齢も分からないし、働くために必要なものもわからない。

食べるって、とても重要で神聖で穢らわしいことね。
シュシュは何かを食べるとき、必ずお祈りをするの。
誰に祈っているのかしら。神様に? きっとそうね、マリア。

食べなければ生きていけないけれど、食べることで何かの命を奪うの。
きっと赦してもらえないから、あまり考えないようにしているわ。

食べたものが血となり、肉となって体を作っていく。
だから、何を食べるか選ぶのはとても大切なこと。
シュシュは食べられればなんでもいいけど。


――かみさまはかわいがるためににんげんをつくり
                                たべるためにうしやぶたをつくりました――


肉ばかり食べ続けることを選んだ体は、肉食獣として生きることになる。
草ばかり食べ続けることを選んだ体は、草食獣として生きることになる。

化学調味料でできた体は、自然にあるものばかり食べていたころとどう違っていくのかしら。
ずっと、ずぅっと続けていたら、いつかそこには新しい獣が生まれる?

何にしても、シュシュには分からないこと。
だって、そうなる頃にはシュシュもあなたも死んでいるから。

お金を稼ぐために時間を使うのも、それ以外に時間を使うのも。
等しく命をすり減らしているんだわ。否応なしに、選択の余地もなく。

あなたは、今持っている時間と命を、どんな風に使うの?


>>865
ええ、でも回りくどいのって嫌いじゃないわ。むしろ、好きよ。
シュシュはなんにも考えていないから、自分がなんとなく思ったことを言うのは得意。
でも、人が言う言葉の意味を正しく考えるのって苦手なの。

あなたが純粋って言うなら、きっとそうなのね。
でも、きっとそれは子供だからじゃなく――シュシュだから、だわ。

シュシュはきっとおとなになれないけど、なったってこのままだと思うの。
はなちゃん、だったかしら。あの子はどうなのかしら。

アンドロイドが電気羊の夢を見て、告死天使が贖罪山羊の夢を見るのなら。
タロットカードの一番は、一体何の夢を見るの?

867 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/12(Mon) 19:08
ロシアンルーレットをやらないか?

868 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/13(Tue) 14:47
ショウウインドウにきれいなお洋服が飾られていたのよ。
マリアに似合いそうな、水色のドレス。
もしもお金があったなら、シュシュは食べ物よりも先にそれを買うわ。
だって、食べても満たされないものを――マリアは少しだけ満たしてくれるから。


>>867
ごめんなさい。シュシュは、そういうの――好きじゃないの。
だって、まだ死ぬわけにはいかないから。

約束したもの。終わらせるって。殺してあげるって。
約束って、あんまり破りたくないわ。約束はお互いを信じて行うことだから。
信じてくれた人が生きている間ぐらい、シュシュだっていい子でいたいわ。

ねえマリア、人を信じるって危ういことね。
だって、信じれば信じるほどに、裏切られたときの傷は深くなるから。

でも、誰一人信じないで生きていくことは、少しだけ寂しい。
自分すら信じないことは、きっとすごく寂しいわね。

ああ、お話が逸れちゃった。ロシアンルーレットは、生きるか死ぬかを賭けたゲームね。
どうしてそんなことをするのかしら? 自分の運を信じているから?
それとも、死んでしまっても構わないから? あなたはどっちなのかしら。

どっちにしても綱渡り。落ちたら二度と戻れないの。
死んでしまうことがなくたって、そんなことをする時点で落ちてしまっているのかもね。


――てつがくしゃかくかたりき
                   りかいにはおよばないことばたち――


自分から危険の中に飛び込むのは、あるいは臆病の印なのかもね。
そんなようなことを言った人がいたわ。その人がどうなったか、知りたい?

暗闇を覗き込みすぎたのかしら。気が狂って死んでしまったわ。
きっとその人も、臆病だったんだわ。臆病だったから、考えずにはいられなかったんだわ。

危険って、体にだけ宿るものじゃないのね。
心は無防備で繊細。だから人って、心よりも体を壊したがるのかしら。

869 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/13(Tue) 18:28
殺人鬼って一種の病気のこと?

870 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/14(Wed) 22:21
大雨が降る日は無性に外に出たくなる。
意味はない、ただただ、雨にうたれていたくなるんだ。


>>867

ふむ。
殺人鬼相手にそれを言うのだから、
お前はきっと拳銃を使った本来の『それ』を想定しているのだろうが――。

ここは敢えて空気を読まずに他のロシアンルーレットにしようと思う。

なぁに、難しい事はない。
此処にあるステーキを食べる、ただそれだけだ。
単純に外れを引いたら負け、だ。

……ああ、口に入れる前に一つ。
昨晩、私の部屋に不幸にも紛れ込んだ輩がいたんだが。
ついうっかりしていて腕を弾き飛ばしてしまってな。
結局見つかっていない。

……何故今そんなことを言うのかって?
さぁ、なんでだろうな?


>>869

……そういう見方もあるのかもな。

発症して【成って】しまえば二度と治る【戻る】事のない不治の病【鬼】――。

言い得て妙だな。
確かに私達も元は『人』なのだから、これはある意味【病】なのだろう。

……お前達も気をつけろよ?
これは何処にでもある『病』なのだから。

――触れれば染り【堕ち】、広がり【侵され】喰らわれる【腐り落ちる】。
それはそれは甘美な【醜悪な】夢物語【現実】。

……決して他人事と笑わぬ事だ。


>>866,868

タロットカードの一番……。
それは『番号』なのか、『順番』なのか。

『愚者』が見るのはきっと幸せな夢だろう。
夢だからこそ、夢であるからこそ許される『幸せ過ぎる夢』。
そこには『救い』があって――、『助け』はない。

『魔術師』であるならば――、それはきっと現実だろう。
己が幻想の世界に有るからこそ、
彼の者が見るのは苛烈に過ぎる『現実【今そのもの】』。
そこには『救い』はないけれど――、『助け』が或る。

どちらが幸せか、だなんて、きっと論じる事自体が無意味。
だってどちらも『人』じゃない。
自身と同質でない者の事を幾ら語ろうと、
そこに答えは得られない、得た気になっているだけ。

……お前はどう思う?
『愚者【人】』と『魔術師【殺人鬼】』。
どちらが幸せで、どちらが不幸せなのか。

871 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/14(Wed) 23:55
満月になると人はおかしくなるんだよ

872 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/15(Thu) 15:37
調度良く暖かい日はお昼寝をしたくなるわ。
安全な屋根の下で、お布団に挟まれて眠るの。
隣にはマリアがいて、ただうとうとして時間を潰す。
そんな日々を過ごしたこともあったわ。夢かも知れないけど。

>>869
――さあ、どうなのかしら? 病気っていうのもまた曖昧。定義によっては、そう言えるのかもね。
でもね、シオンも同じことを言っていたけど――きっと治ることがないの。
どんな名医にだって治すことはできないわ。どんなワクチンだって効果がないの。

どこまでが正常でどこまでが異常なのか、あなたは正しく線を引ける?
あなたが引いた線は他の人にとって異常かも知れないわ。

正しく線が引けないなら、その人だって異常?
たくさんの人に線を引かせて、それを平均化したらいいのかしら?

でもね、病気だから異常とは限らないし、異常だから病気とも限らないんですって。
昔一緒に暮らしていたお医者さんがそんなことを言っていたわ。
そうなると、もうどうしていいのか分からないわね。

体や心が異常な状態こそ病気だって言うなら、きっと恋だって病気。恋の病って言うし。
精神安定剤か鎮静剤でも打ったほうがいいんだわ。人魚姫なんか救急車レベルね。

でも、恋で病院に運ばれる人って聞いたことがないのよ。
ラブソングでは「あなたが私のお薬」とか「時間がお薬」とか言うみたい。
でも、そんなのは症状を放置して悪化させているだけじゃないかしら。

何もかもを正常にしていったら、いつかは個性なんてものもなくなってしまうのかしら?


――ぜつぼうはしにいたるやまい
                     なおすほうほうはただひとつ――


そうね、ある意味で死は何にでも効いてしまう特効薬だわ。
あら、でもそれって本末転倒? 難しいわ。頭が痛くなってしまうわね。

それでも、マリア――もしもシュシュを名医って呼ぶ人がいたら、その人は病気なんでしょうね。


>>870
ふふっ、どっちでもいいわ。シオンの好きなように解釈して。
予想できないような答えが返ってくるから、シュシュはシオンのことが好き。

彼らはどちらも等しく幸せで、どちらも等しく不幸せ。ありきたりな結論だわ。
マリアはどう思う? 知恵の実を食べる前と食べた後なら、どちらが幸せだった?

正解のないことを考えるのは楽しいわ。だからシュシュはこう答えるの。
夢見る幸せを持つ愚かな人間の方が幸せ、って。ないものねだり、隣の芝は青いの。


>>871
いいえ、そんなことはないわ。おかしくなるんじゃなくて、それが本来の姿なの。
おかしいのはむしろ普段で、自分でもそれに気がついていないだけ。

――なんて、嘘だけど。つまらない嘘だわ。調子が良くないわね、マリア。
満月の夜って明るくてあんなに素敵なのに、どうして人はおかしくなってしまうのかしら?
月のない新月の夜のほうがよほど不安なのに、ってシュシュは思うの。

シュシュは満月が好き――だって、単純にきれいだから。
月の光の下で見るものはきれいだわ。それになんだかロマンチック。

シュシュが思うにね、満月って色々な意味で人にとって特別なのよ。
だからそこに色々な意味をつけてみたくなるんじゃなかしら。
でも、マ・メール・ロワは月についてあまり歌わないわね。


――ゆれるまんげつをほしがって
                     みなもをさらえばつきはなくなり――


水に映った月を飲み干せば、月の魔力は自分のものになる。
そんな話を聞いたことがあるのよ。くだらないお話。だけど、夢のあるお話。

873 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/15(Thu) 18:54
暗殺者みたいな仕事してるんですか?

874 名前:西主 縁 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/16(Fri) 01:05
と、ここで空気を読まずに新人登場。

…あー、
此処には僕の先輩というか、僕の末路というのか。
まあ、僕の人生が楽しくなりそうな人が沢山いたから来てみたんです。
立ってる物は親でも使え。古い人の言葉に甘えて顔を出しました。
誰かさんから許可が貰えたらお話しましょう。多分、お互い為になると思います。
…これで僕も殺人鬼。もう人じゃない。

875 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/16(Fri) 15:03
茹だるような暑さの中にいると、冷静さをなくしてしまう気がするの。
暑いと怒りやすくなるって本当かしら。羊もうなされて、きっと怖い夢を見るんだわ。
おいしいラム肉、かわいい子羊、シュシュはどっちもだぁいすき。


>>873
多くの人が同じな疑問を持つのね。それは仕方がないことだわ。
趣味を仕事にしたがる人は多いし、過去のこの場所にもそういう人はいたみたい。

でも、シュシュは違うわ。そんな技術も経験もない。
お金をもらっても人を殺すことはできないし、人を殺してもお金はもらわないの。
そうね、お腹が空いた時には後悔もするわ。でも、これからもやっぱりしないと思う。

シュシュはやわらかい傷痕をそっとなぞってあげるだけ。
一人では埋められない空洞に、やさしくがらくたを詰めるだけ。

まばたきをするように、息をするように、心臓が脈打つように、それは自然なことよ。

でもね、自然に身についたことでも薄れることはあるの。
例えばね、誰かにぶたれたらあなたはきっと助けを呼ぶでしょう?
それなのに助けが来なかったら、いくら呼んでも誰も助けてくれなかったらね。
そのうち、助けなんか求めなくなるのよ。学習ね。


――おかあさんはいつかだきしめてくれるとおもった
                                そのてはただふりおろされるだけだった――


あら――ねえマリア、シュシュは何の話をしていたんだったかしら?
そう、そうだったわね。暗殺者みたいな仕事はしてないしできないって、そういうお話。
それで終わり。それだけの、話。


>>874
あら、こんにちは。あなたは人間をやめに来たの?
シュシュは止めないし勧めないわ。ただ、お話をするなら歓迎してあげる。
マリアもそう言っているし、きっとシオンも止めないと思うわ。

――それでね、あなたのお名前がよく聞き取れなかったの。
ミドリ? エニシ? それとも別の言葉だったのかしら。

良かったら、ひらがなで発音してみてくれる?
嫌なら、それはそれでいいわ。名前は大切だけど、別に呼べなくても困らないもの。

876 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/16(Fri) 20:24
この斧で周りにいた友達をやっちゃった…よ?

877 名前:西主 縁 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/17(Sat) 02:27
許可もらったから話してみることにしたんだ。

…あー、西主です。まあこれから皆よろしくねと。
最初にも僕は言ったけど、お互いの為に話すことにしよう。名無しさん達。

漠然とお互いとか言ったけど、話すことが何故ためになるのか考えず、何も考えず喋ってくれると嬉しい。
いや、いやなら別に口に出さなくてもいいけどさ、何も考えずに。

何も考えないと人は割といろんな事ができる…とか思ってみた。
ほら、話すことに意味を感じてきたりしてない?

…してないよね。

>>875(シュシュ)
あ、こんにちは。先輩。
これから顔を合わせる事が多くなると思うけども。
僕の事はそこら辺の人間みたいなもののように扱ってもらって結構です。

あ、僕は最初に「人じゃない」みたいな事を言いましたけども。
今の僕は完全に人から外れられてないと言おうか、
それともまだ人間性みたいなのがあるのかなあとか。

えーと、つまり…僕と少しでも同じような感情を抱いた人がいれば、
僕もなんらかの答えを出せる気がしまして…。
いや、先輩が僕と同類だって言ってるんじゃなくて、
なんて言うのかな…、
つまり一つの自己陶酔?
…ちがうか。

あー、もう忘れて下さい。ただの寂しい独り言です。

あ、それと、僕の名前なんですけど

「西主 縁」 (にしぬし えにし)

この冗談みたいなのが僕の名前です。好きなように呼んでもらって結構なんですけど、
「えにし」よりは…うん、「みどり」の方が新鮮味があっていいですね。
しかも、いつもと違う呼ばれ方なら責任感とかから離れられそうですし…。

名前は大切ですよね、無くても生きていけるってのがネックですが。
ちなみに僕は君付けで呼ばれるのが好きです。

まあ、変な奴ですがよろしくお願いします。
精一杯あなた達の役に立ちますから、僕の為になってくれると嬉しいです。

>>876
あらら、やっちゃい…ましたか。

それは斧でご自分の友人の命を…、、
そういう事ですか?

それは難儀でしたね。
あの、大事の後に申し訳ないんだけど。
何故、そんな結果になってしまったんですか?
いや、もちろん責めてる訳ではないよ?
そんな事、僕がしても何の意味もないからね? それでも聞きます。

君はその行為のあとなのに、とても落ち着いているけど、何故友人にそんな事をしたんですか?
なにか怨みがあって…等ではなさそうだけど。
やっぱり…我慢出来ないのかな? 僕みたいなのは。

ごめんなさい。こんな事を君に言っても意味ないけど。
君が友達を相手にしたって聞いて…
なんかこう、もやっとしたみたいな、なんか変な気持ちになった。
あ、いや、別に君をどうこうする気は無いんだよ? でもどうしよう?
なんとかしないと間違いを犯してしまいそうだよ。

例えば、人の家なのに靴を揃えずに脱ぐ、みたいな。
そんな事をしてしまいそうな気持ち。だから。
出来れば、なるべく、もし、君が僕のお願いを聞いてくれるなら。
もう友達を、直接、君の手で、何の怨みもなく、ひどい目に合わせるのは…あんまりして欲しくないかな…。

もしどうしてもしたくなったら、抑えられなかったら、
五月蝿い僕を黙らせてからにして欲しいな…なんて、駄目?

いや、忘れて、やっぱり。
君は何も悪いことはしてないから。

と、今日はこのぐらいで帰る事にするよ。気分わるい。
あ、君達のせいじゃないから、気にしないでね。
じゃ、また、僕が生きてたら会おうよ。楽しかった。

878 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/17(Sat) 14:06
新作の手品を考えているのだが、中々上手いものが思い付かず若干苛々している。


>>871

月には魔力があると良く言う。
また、月は魔性・善性どちらでも語られる。

古くより人は空に浮かぶ不可思議な『それ【月】』に様々な思いを浮かべてきた訳だ。

私が思うに――、満月が人を変えると言うのは、『闇』を照らすからではないだろうか?

陽の光の様に全てを『断罪する【暴く】』訳でなく、
あくまでも優しく『晒けださせる【解放する】』。

……人はよく自然現象に自身を重ねる事がある。
ならば、『闇』は即ち己の本性。
それを『闇は闇と分かるまま』照らす満月は、
まさに人の真実を引き摺りだす呪いの鏡。

故に、人は満月に魔性を覚えるのだろう。
……それと同時に、善性をも。

……何故なら。それが『人』だからだ。
善悪を合わせ持つ、な。


>>873

私の仕事は手品だ、暗殺はしていない。

……前にも言ったが、『殺人鬼』は基本『殺し』を仕事にしない。
何故ならそれが『本能』で行われるものだからだ。

ともすれば依頼人さえ殺しかねない者を雇いたいとは誰も思わないだろう?
つまりはそういう事だ。

まぁある程度自制も効くが、それでも常に危うい空気が流れ続ける訳だから、
マトモな感性があれば依頼人側から離れて行くだろう。

……時に、そのマトモじゃない依頼人が居たりするわけだが。


>>876

……おめでとう、と言えばいいか?
それとも、なんてことを、と言えばいいか?

……はっきり言わせて貰えば、正直お前が誰を殺そうが興味がないんだ。
私の獲物を横取りした、とかでもなければな。

人の死は呆気なくやって来る。
病死や他殺、自殺や溺死に獣殺――数え上げればきりがない。

私達殺人鬼に殺されると言うのも――考え方によっては事故死と余り変わりないのだろう。
それを為したのが『なんなのか』、と言う違いだけで。
結果としての『死』は何一つ変わらない。


――それでも。
私達は『殺し』を止めないのだろうがな。

879 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/17(Sat) 14:23
さて、続きと行こう。


>>872,875

つくづく私達は外れているのだな、と。
お前を見ているとよく思う。

……ああ、別に悪い意味ではない。
むしろ、お前との会話は面白いと思っているよ。

――ただ。
余程世界の条理から外れてしまっているなと思ってな。


楽園を失ったと言われる人間だが。
はたしてそれは本当に楽園だったのだろうか?

何かに染まり過ぎた者は最早『化け物』でしかない。
楽園に住まう者達は――、恐らく。
『私達【殺人鬼】』と変わりない『化け物』だったと、私は思うよ。

それはきっと――『幸せ【不幸】』だったのだろうな。

私達『殺人鬼』が『不幸【幸せ】』であるのと同じ様に。


……ああ因みに。
隣の芝が青いのなら。『私達【殺人鬼】』の庭は多分『紅い』んだろうな。


>>874,877

……誰か来たな。
新しい仲間、か。

終わりを見据えたこの世界にやってくるとは、随分ともの好きなんだな?

……ふふっ、好きにするといい、『迷い鬼』。
迷いに迷って、迷っていることさえ忘れてしまえるほど迷っていれば――。

いつかは、答えに辿り着けるだろうさ。

……まぁ、戯言【たわごと】だがな。


縁、だったか?
これも何かの『縁』、暫くの間、短い繋がりかも知れないが。
宜しく、と言っておこう。


880 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/17(Sat) 21:21
中途半端に相手を傷付けるなら、ちゃんと殺してあげないとね

881 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/18(Sun) 15:46
眩暈のするような暑さと、むせかえるような血の匂い。
お腹が痛いのは、きっと悪いものを食べたせいね。
おとといの夜に食べた、あれ――腐っていたのかしら?


>>876
ああ、じゃあこの匂いはあなたの仕業だったのね。
こう暑いと、血も死体もすぐに腐ってしまうわ。だから、とっても臭いの。

ねえマリア、あの子のお友達はどんな気持ちで斧を振り下ろされたのかしらね?
驚いた? 悲しんだ? 恐怖した? 絶望した? 何も考える暇はなかった?

シュシュがマリアに殺されることがあったなら、その時は何を思うかしら。
そうね――そこに存在するのは、安堵だわ。

あなたとお友達がどれほど深い絆で結ばれていたのか、シュシュは知らない。
だから、的確な言葉を残すことはできないわ。
でも、そうね。あなたがそのお友達を、少しでも愛しく思えたなら――

あなたはそこに、お花を飾るべきだと思うの。
好きだった花でも、好きな花でも、似合いそうな花でも。
見苦しい肉の塊は、それで少し哀れみを誘うようになるわ。

気持ち悪い、よりも――可哀想、のほうが、まだ優しいもの。


――かのじょがおのをてにしたら
                     まなつのひるはあくむをみせる――


ねえあなた、リジー・ボーデンという人を知っている?
少し有名なのよ。お母さんとお父さんを何十回も斧で切りつけて殺した人。
リジー・ボーデン人形なんていうものも人気があるわ。

あなたもそうなるのかしら? どう思う? シュシュは、そうね――ならないと思う。
どうしてかしら、あなたからは怖い感じを受けないの。

だから、怪談話にも伝説にもならないわ。ただの不幸な事件。
現代の心の病。少年期の複雑な心理――そんな言葉で片付けられるんでしょうね。


>>877
そうね、シュシュはミドリを特別扱いしたりしないわ。
シュシュにとって特別なのは、今まで殺してきた十一人とマリア、それにあと二人だけ。
あとはみんな、愛しくてどうでもいい路傍の花だわ。

ミドリも、ものごとを深く考えるタイプなのかしら。
シオンもそうだし、シュシュもそう。そういう人が多いのね、きっと。
人間は考える葦、だなんていうけど、深く考えすぎるのも考え物。

役には立たなくていいわ。ミドリは道端の花に機能性を求めたりするの?
シュシュはしないわ。そこにあればそれでいい。なくても、別にいいの。

>>879 シオン
シオンも楽しいなら、シュシュは嬉しいわ。
世界の条理、画一化された価値観? 違うわね、きっと人として正しい筋道のこと。

シュシュもそう思うわ。楽園に戻れても、きっと今の人間は楽園に馴染めない。
どの道を選んだって幸せにはなれないんだって――そう思うの。

赤い庭。チューリップ、バラ、ポピー、それに――何が必要かしら。
赤いお花ばかりが咲いてしまう、そんなお庭は素敵ね。
青い芝を育てられないのも、悲しいことなのかしら。さあ、どっちでもいいけど。


>>880
そうかしら、シュシュはそうは思わない。
何事にも程度とか、限度といったものがあるもの。
なぁに、マリア。らしくない? そうね、シュシュもそう思う。

死にたくない人を殺してしまうのは、きっとただの暴虐なんだわ。
だからと言って、別に止めたりはしないけど。

放って置いたって、傷の痛みに耐えられないような人は勝手に死んでしまうし。
どんなに守ろうとしたって、虹がいつか消えてしまうのと同じ。

死んで欲しくない人ほど勝手に死んでしまうの。
だからこそ? そうね、だからそうなる前にって殺してしまうのかしらね。

虹が見たくて、雨よ降れって願ったこともあったわ。


――てんごくにあるにじのはしのふもとでは
                           いとしいだれかがまっていて――


雨は降らなかったし、虹も見えなかった。
大切な人は帰ってこなかったし、誰もそのことに気付いてはくれなかった。

でもね、それでも――シュシュにはマリアがいるわ。
だから、青空の下で一人ぼっちになったって、寂しくなんかないわ。

でもね、ときどき思うの。シュシュがいい子にしていたなら、もう一回会えたのかしらって。
だって、シュシュは間違いなく地獄行き。
天国の虹の橋には、辿り着くことができないんだもの。

882 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/18(Sun) 22:16
海へ行こう

身体を塩水で清めるんだよ

883 名前:西主 縁 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/19(Mon) 03:30
少し前の話なんだけど。
ある家族がキャンプしてたんだけど、そのキャンプ場で土砂崩れが発生したんだ。
それで家族は生き埋め、しかし子供は助かった。残りの人は救助中。

そんなニュースを朝みてた。
その時僕は、「全員助かればいいな」と思ってたんだけど。
僕がそんな気持ちになったのは何故なんだろう?
親の死に方を哀れんだのか、残されてしまうかもしれないその子に同情したのか、
それとも、楽しいキャンプが中止してしまった悲しみを心配したのだろうか?

ううん、多分、僕の週末のキャンプの予定が潰れた事が悲しくなっただけ。
僕は自分に関係ない事で心を痛めるような人じゃ無いんだ。きっと。

そして僕の名前は西主なんだって。また会ったね。

>>879 (紫苑)
すみません。挨拶が遅れてしまいましたね。
この前は不調をきたして勝手に帰ってしまいましたから。

「迷い鬼」
うん、いいですね。なんか見透かされた気分でどきどきしましたよ。
やっぱり紫苑さんは僕とは違いますね。
って、今勝手に紫苑さんって呼びましたけど、差し支えありませんか?
もし何かありましたら言ってくださいね? 他の呼び名でも考えましょう。

ちなみに僕の事は「みどり」又は「ミドリ」とお呼び下さい。
ちなみに僕は君付けで呼んでもらうの好きですけど。

僕と話してくれてありがとうございます。
僕ってちょっと優しくされるとすぐホイホイされる人間ですから、使う上では便利だと思います。
と、言うわけでこれからよろしくお願いします。

>>880
それは相手次第だと思うけどね。
その人が死にたがっていた場合、殺さずに傷つけるのはただの暴力になってしまってると思う。
まあ、それは相手がどう思ってるかどうか関係なく暴力だけど。そこは忘れちゃいけない。

しかしその人が生きたい場合。
その時に殺すのはただの殺人。まあ、それもさっきと同じ。相手が生きたくても逝きたくても、殺したら殺人だってこと。
犯罪だってこと。法律に逆らってるってこと。
法律以前に道徳的その他人間として駄目だってこと。

そして、どの場合も僕は止めないってこと。

僕の事を酷いと思った? それならよかった。そんな君ならこの世界で生きてけるよ。多分。
でも、そんな僕に少しも憎悪を抱かない様ならさらに安心、そんな君の方がこの世界に馴染めるよ。きっと。

そんな僕に君が暴力を振るおうとしたり、殺そうとしても、僕は止めないと思う。

や、それは嘘だな。
ごめんね、多分力の限り抵抗するて思うよ。
なんだかんだ言って僕は自分が可愛いんだよ、そしてその可愛い自分は生きたいんだ。

ま、どんな君でも僕は好きだ、と
かなり気持ち悪いが言っておこう。

長いって言われたから一旦きるね。


884 名前:西主 縁 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/19(Mon) 03:32
もう鳥さんが鳴き始めたよ。
これ、僕が起こしたんじゃないかと心配してみる。

>>881 (シュシュ)
あはは、確かに。
僕もヒメジオンに消臭機能を期待するわけじゃありませんし、変な事言ってすみませんでした。

先輩は今まで手に掛けた方達を大事にしてらっしゃるんですね。なんだか安心しました。
そういう人って、殺された人の気持ちを考えない人が多いですからね。
まあ、別に殺人には代わりないんですけど。

僕は別に深く考えてるわけでは無いと思いますよ。
ただ検討違いに頭を働かせてるだけなんですよ。
ですから浅いんですよ。生き物として。
でも、そんな浅い僕でも、先輩達との会話は為になってるんですよ? だから、貰いっぱなしなようで気が引けるんです。
ホントに何かあったら言って下さいね。出来るかぎりお手伝いします。

あ、あと…先輩ってのも不便ですよね、あ。
だ、だから…し、シュシュちゃん…とか、呼んでみたりして…。
い、いや、何でもありません。ただの寂しい独り言です。
気にしないで下さい。

………。

>>882
あら、今までの雰囲気を解消するかのような健康的な企画ですね。

塩水って事は海とか行くんですか?
行きますよね…。
海か…、なんか、僕海って苦手何ですよね。

どこかの歌にもあるように、広くて大きくて深いですから…。
不安になるんですよ。
いや、せっかくのあなたの誘いですから、わがままは言いませんが。

あれ? でも、塩水で体って清められるんですか?
それとも、なにかおまじない的なかんじなんですかね?

いえいえ、別に馬鹿にしてるわけでは無いですし、付き合いますよ。
あなたが清められると言ったら清められるんですよ。
僕はそう信じてますよ。

あ、でもこれで科学的に体がきれいになるなら僕の知ったかぶりですけど。

と、此処までかな?
多分前回よりは日本語が発達したんじゃないかな、と思う。
これから僕の語学は著しく成長するよ。お楽しみに。

じゃ、また会えたら嬉しい。

885 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/19(Mon) 05:18
人は好き?

886 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/21(Wed) 22:20
……若干時間に追われている気分だが……まぁ、構うまい。


>>880

傷付けるなら、か。
程度によるだろうがな。
相手に死すら生温い恐怖を与える様な傷付け方ならば、
それは確かに『殺して』やる方が優しいのだろう。

が、それは最早『人の考え方』ではないのだと言う事を理解しているか?
『私達』に限りなく近く、限りなく遠い考え方だと言う事を理解しているか?

理解しているのならば、私が言う事は何もない。
せいぜい好きにするといい。


>>882

海に行く、と?
随分と急だな、何をしに行くんだ?

……身を清める?
そういうのは普通滝に打たれるだとか禊だとかそういう感じの話じゃないか?
……確実に海は違うだろう。
あれはどちらかと言えば遊びに行く場所だろうに。

まぁ確かに、塩には『祓う』為の力が有るとは言うがな。
あくまで固形の状態の話だぞ?
尚且つ塩水ならまだしも海水だ。

……種類が根本的に違うぞ……。

……まぁ。
お前が『遊びに行く』と言うのなら。
ついて行くのもやぶさかではないが。

丁度息抜きがしたかった所なのでな。
足を用意してくれるのなら一日くらい喜んで付き合おう。


>>885

……どうなのだろうな。
人を殺して己の生を確かめる『殺人鬼』たる私は、
果たして人が好きなのか否か。

捕食者たる私達は、けれど捕食される側の人に何かを感じているのか?

……私は相手の死を糧に生を得ている。
そこにはきっと何ら特別な感情はないのだろう。

けれど私は同時に『手品師』として生きてもいる。
そこにいる私は、誰かを喜ばせて、日々の生を得ている。

……それは、人に対して『何か』を抱いていると言う事ではないだろうか?

……駄目だな、今日は何時にもまして深く考え過ぎている気がする。
とりあえず一旦切るとしよう。


887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/21(Wed) 22:26
殺人することで快楽を得られるのが本当の殺人鬼らしい。

888 名前:紫苑 ◆Id7NoLZ6 投稿日:2010/07/21(Wed) 22:38
……ふむ。
多少落ち着いた気がする。
……続きと行こうか。


>>881 シュシュ

………ふむ。
そういう風に捉えるか。

……いや、別になんでもない、気にするな。

知恵を孕む赤い身を食べたからこそ今の人はある。
既に変わってしまっているからこそ――、
変化のない楽園に人は耐えられないのだろうな。

赤い花しか咲かない庭ならば。
桜か彼岸花も欲しいところだな。
ある意味、これ以上『私達』にピッタリな花もないだろうしな?

……そういえば。
たまたま買ったものだがお前にやろう。
私には他の物があるのでな。


つ【りんご味のあめの詰まった瓶】


>>883-884 みどり

……ふむ。
あだ名、と言うやつなのだろうか。
ならば親愛の意も込めて呼ばせて貰うとしよう。

『みどり君』。

……なんだか嬉しそうだな。
こんな事で喜んでくれるなら何時でも呼んでやろう。

私の名か?
……好きに呼ぶと言い。
何ならシュシュの様にお前があだ名を考えて見てくれてもいいぞ?
その方が親しみやすいだろうしな。

使う使わないとかは余り考えないのでな。
お前がしたい様にするといい。

……ああ、シュシュにも渡したが、ついでだからお前にも渡すとしよう。


つ【蜜柑味のあめの詰まった瓶】




……とりあえず終わりか。
そうだな、二人だけに渡すのもなんだ、
名無し達にも渡して今日は終わりとしよう。


つ【葡萄味のあめの詰まった瓶】





889 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/22(Thu) 06:27
殺人鬼にはたまらないだろうな

つ【核兵器】

890 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/22(Thu) 16:27
すっかり遅くなってしまったわ。
体って一度壊れるとなかなか元に戻らないものね。
それでも、壊れた部分を治せてしまうのが生き物の強いところ。
しぶといのね。憎まれっ子世にはばかる――そんな感じかしら。


>>882
海。シュシュは海って見たことがないの。
写真は見たことがあるから、どんな場所なのか想像はつくけど。

何にしても、水は体を清めるものだわ。
塩もそう、種類は知らないけど、お祓いに使うことがあるもの。
だったら塩水も――と、そういう考えなのかしらね。

シュシュは、海を見てみたいし――反対しないわ。
ただ、水着を持っていないの。だから、水には浸かれないわね。
潮風はマリアに良くなさそうだし、どこかへ預けなきゃいけないのかしら。

――だったら嫌。マリアと離れることになるのは嫌よ。
みんなで海に行くのなら、シュシュとマリアはお留守番だわ。

寂しくないわ、きっと眠れば夢で見られるから。


――なみだのうみをながれたあのこ
                       のろまなとりにさようなら――


海へ行ったら、写真をとってきて。きっとよ。
きれいじゃなくていいし、余計なものが映っていてもいいわ。

お土産だと思って、お願いね。


>>884 ミドリ
別に謝ることじゃないわ。どうでもいいもの。
シュシュはあの人たちが大好きで、同時に大嫌いよ。だから、きっと永遠に特別。

浅い生き物と深い生き物が存在するなら、シュシュはどっちに属するのかしら。
シュシュは思ったことを適当に喋っているだけだけど、それが為になるって不思議ね。

呼び方なんて好きにすればいいのに。
でも、先輩よりはシュシュちゃんのほうがいいかしら。
だって、そっちのほうがかわいいもの。


>>885
ええ、好きよ。でも大っ嫌い。それにどうでもいい気もするわ。
人間って広い分類で見るからそうなるのね。

地球上の生物は好き? って聞かれたって、ものによるでしょう?
犬や猫は好きでも、虫は嫌いって人はとても多いわ。

そうね、シュシュはあなたたちのことが好きよ。
シュシュやここを彩る人たちに興味を持って話しかけてくれる。
シオンもミドリも好きよ、お話していて面白いから。

でも、嫌いな人だっているわ。どうでもいい人もたくさんいる。
だから、そうね。やっぱり人によるとしか答えられない気がするの。


――しんあいなるりんじんとあいすべきてきへ
                             さよならのきすとだんがんをこめて――


ねえ、知ってる? 多くの殺人事件は顔見知りの犯行なの。
全く関係ない人に殺されることは少ないんですって。

殺すということは一種の表現なのかもしれないわ。
アート? いいえ、気が狂ってしまったって――それだけのことよ。

891 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/22(Thu) 16:27
>>887
殺人鬼の分類にも色々な意見があるわね。
あなたの意見だと、快楽殺人者と殺人鬼がイコールになるのかしら?

シュシュの意見? シュシュは、そうね。
自分の意思で人を殺したら、それは既に殺人鬼だと思うの。
人として外れてしまったから、鬼だって。

この辺りのことは、何が正しいのかよく分からないわ。
きっと人によって違うのね。正しい基準なんか見つけられない。
きれいな線を引くためには、一体どれぐらいの犠牲が必要なのかしら?


――かれはのすがたはみにくいやじゅうとなり
                             にどともどることはありませんでした――


シュシュはね、思うの。一度獣になってしまったら、もう戻れないって。
覚悟があろうとなかろうと、違う道を歩いていくしかないんだって。

だから振り返ったりしないわ。思い出がどんなに甘くても、優しくても。
押しつぶされてしまうぐらいなら、なかったように振舞ったほうがまだいいもの。


>>888 シオン
ええ、シュシュの意見なんかころころ変わってしまうけど。
その時はそういう気分だった、ぐらいに考えて、真に受けないほうがいいわ。

小鳥が鳴いて花が咲き乱れて、いつでも暖かく、食べるものに困らない。
これほど退屈なところも、きっとあまりないわね。

そうね、お花はたくさんの種類があったほうがいいわ。
たくさんの人を手にかけてきたんだもの。
人が生きても死んでも、花は勝手に咲くけど。

飴、どうもありがとう。甘いものを食べたのって久しぶりだわ。
何かお返しができたらいいけど――ごめんなさい、何も持っていないの。


>>889
そうね、それでたくさんの人が死んでしまうのかと思うとたまらないものがあるわ。
シュシュが手にかけてあげるはずだった人も勝手に死んでしまうなんて。

シュシュは、そういう無差別で心無い殺戮のための兵器が嫌い。
そこに優しさも悲しみもないのなら、シュシュの欠落は埋まらないもの。
吸血鬼と同じよ、好き勝手に殺していたら食べ物がなくなって生きていけない。

人間とは共存が必要なの。別に憎いわけじゃないもの。

アインシュタイン博士はね、そんなすごい兵器があれば――
人間は争いをしなくなるんじゃないか、平和になるんじゃないかって思って作ったそうなのよ。

結果はあなたも知ってるわね。そんなことはなかったけど。
人間は彼が思ったほど良心的ではなかったということ。


――へいわをえがいたゆめものがたり
                         しあわせなゆめはあくむにかわって――


夢はいつだって優しくて、目覚めたときに残酷だわ。
どんな夢を見て、どんな現実に苦しんだかしら?

夢が美しければ美しいほど、現実の色は浮き彫りになるのね。
それでもシュシュは、夢見ることをやめないけど。

892 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/22(Thu) 20:47
インターネッツでターゲット探ししてる?

893 名前:西主 緑 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/23(Fri) 23:51
僕が前に此処に来たとき(>>884)
僕は「ヒメジオンに消臭機能をなんとかかんとか…」
と、おおよそ上品でないジョークを喋った訳だけど、
少し思うところがあった僕はそれについて少し考えてみた。

もしあの雑草にそんな便利なギミックが備わっていたなら、きっととても臭う物に添えられるだろう。
臭う物、それは何だろう?
例えば亡きがら、これにヒメジオンが添えられていたなら…

この花、あまり飾られないよね。
つまり、そんな機能が無ければ人と一緒に居られない花。
まあ、運がいいといえばいい。

こんにちは、みんな。

>>885
うん、好きだよ。
そりゃ、時には酷いことするけど、いいことも出来るから人は大好きだね。

…と、言えたら良いんだけどね…
やっぱり、人は大別する物じゃないかな?
そんな質問しても、「Yes」と答える人間は居ないと思うな。

人ってのは表面だけ見れば気色の悪い生き物だけど、奥を深く見ればとても怖い生き物ってのが解るもの。
と、言っても僕もその一員だけどね、その証拠に僕、気色悪いと思うでしょ?

あ、でも勘違いしないでね?
君の事は好きだよ? もちろん紫苑さんや先輩も。
僕にはお姉さんが一人いるけど、もちろん好き。
こんな事を言うと、ただの人見知りに聞こえなくもないけど…
ん、ただの人見知りでもいいや。

結論「人は嫌い、君は好き」
こんな事でいいんじゃない?

で、君はどう? 人は好き?

>>887
あ、そうなんだ。じゃあよかった。
僕は人の命を奪う感触の全てを気持ち悪いと思うから普通の人殺しなんだね…

…やっぱ無理だよ。
殺された側には関係ないからね、自分を終らせた人間のことなんか。
人殺しだよ。それは、殺した側が何を考えてようが、ね。
絶対に許される事じゃ無いよ。

あ、ちなみにこの場合の「許す側」は僕でもなく法律でも無く、
殺された側の事だから。

って言うのも狭い物の見方だね。
いや、真面目に話す事じゃない、と受け取ってもらって構わない。
まあ、どっちみち、人殺しなんて大嫌いだ。

>>888
僕の期待に素直に答えて下さるなんて…。もう感激意外の感情は無いですよ。
何か手伝いましょうか、ホントに。
こんなに外れた僕を簡単に受け入れてくれる…。これは全て生き物にとって共通の幸福だと、言ってしまえる気分です。

あ、あと地味にぞろ目ですね、おめでとうございます。
1/1000しか無い物をこんなに簡単に取られてしまうなんて…、紫苑さんの大きさには頭があがりませんよ。

あ、そういえば何とお呼びするかまだ決まっていないんですけど、決まるまで紫苑さんで統一することにしました。

あー、あと、飴まで下さってホントにもう、感謝です。
しかし今お返しできる物がなくて…、また今度、お渡しできると思います。
(実は鞄の中に蜜柑あるんだけど)
(このタイミングで蜜柑なんか渡しちゃったら…)
(僕が蜜柑味の飴を蜜柑に変化させたと思わせちゃったら悪いもの)

894 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/23(Fri) 23:57
身体鍛えてる?

895 名前:西主 緑 ◆q5YKb1.Y 投稿日:2010/07/24(Sat) 00:24
野球の中継が長引いてみたいTv番組まで起きてなきゃ…。
このつじつまはどうやって合わせるんだろうね?
番組スケジュール的な意味でなく。

>>889
たまるでしょ。
>>887さんが言ってたけど。
殺人鬼ってのは人を殺す事に快楽を得るものなんだって。
君の方法じゃ、人が沢山死ぬだけで、自分で殺すことは出来ないじゃないか。

これは僕の推測だけど、殺人鬼が人を殺さない理由、それは。
人は殺すと死んでしまうから。
沢山殺しつづけると、沢山死んでしまうから。
人間がいなくなると、自分の心の隙間を埋める物が無くなってしまうから。
そうなったら最終的にどうなるんだろう?
やっぱし自己完結、なのかな?

あー、話しが逸れたね。
つまり(僕みたいな)殺人鬼は人が死ぬのをあまり快く思っていない。

そんな危ない物で喜ぶのは、僕とはまた違う存在なんだよ。
あ、でも、僕のお願いを聞いてくれるなら、あまりそれは使いたがってる人に渡してほしくないな。

意地悪を言ってみると、君がそれを持ってる事も信じられない。
とか言ってみたりして、冗談。

>>890(シュシュ)
そうですか…。僕も…
僕も、送った方に特別な感情を抱くような…。
そんな殺人鬼になりたいです。

浅い生き物と深い生き物、ですか…。
あの時僕が自分の事を「浅い」と言いましたが…、あれは先輩に比べて、と言うことです。
今思えば失礼な事をしてしまいました。すみません。
先輩がご自身の事をどう思われてるかは存じませんが…。

あ、そういえばこの前のヒメジオン発言なんですが…
あ、やっぱりいいです。今考えると面白くない発言でした。
先輩の前であんな気色の悪い発言をしてすみません。

あ、先p…し、シュシュちゃん?
あ、あの、これからも…よろしくお願いします。

>>892
…?
インターネットで死にたがってる人を探して。
その人の命を僕が奪って。
一石二鳥。みんなラッキー。
みたいな?

僕はね、殺せたら誰でもいいってわけじゃないんだよ。
いや、威張る事じゃないけどね。
なんの言い訳にもならないけど、僕は知らない人は殺せない。
気色が悪いから。
人見知りの上に我が儘な上に、その上…
この続きは言わなくていいかな?

と、この辺で終わらせてね。
語学が発達うんぬんは誤報だったみたい。
これだから人は信用出来ないね。

896 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/24(Sat) 00:44
緑君はシュシュと同い年ぐらいなの?
それかただのロリコンなの?

897 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/24(Sat) 20:53
今、お前に心に眠る悪しき鬼が目覚める

898 名前:ミスティア ◆/ot.8NZY 投稿日:2010/07/24(Sat) 23:20
 
じめっとした空気に誘われて・・・なんてことありませんわね。
足の赴くまま。気のまま。心のままに。
辿り着いた先が「夜の辻」なんて、不思議なこともあるものです。

妾をご存じの方も、そうでない方も。
夜の辻を照らす月明かりと暗い影に魅せられていると存じます。
「狂気」がなりを潜め、きっと何処かに眠っている。
そんなこの場所を、ふと思い出してしまったのでしょう。

またこの場に足を運んでよいなら、とても嬉しく感じますわ。
宜しくお願いいたします、名を持たぬ見守り人方。
 

899 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/25(Sun) 15:35
野良猫が寄ってきたから、少しだけ撫でたわ。
手入れをされた猫は毛並みもきれいでやわらかいけど、野良だとそうでもないの。
やわらかな毛は汚れて固まって、ごわごわしているわ。
それでも、暖かいのね。シュシュは、猫が好きよ。

>>892
いいえ。そもそもシュシュ、あまりそういうものにさわれないもの。
新世代の殺人鬼はそうやって探すのかしら?
――言ってみただけよ、マリア。怖い顔をしないで。

シュシュはシュシュを大事に思ってくれる人しか殺さないし、殺せないわ。
だから、ターゲットなんて滅多に作らない。
人との出会いは偶然生まれるものだもの。

一緒に暮らして、ふとした瞬間にそれはやってくる。
――そう、今回だけ。今回だけよ、殺してしまおうって決めたのは。

憎いのかしら? そうね、憎いのね。
愛しいのかしら? そうね、愛しいのね。
大嫌いで、大好きで、誰よりもどうでもいいけど、誰よりも深く繋がってる。

だから、シュシュはその人を殺さないといけないの。
その人の心が、綺麗なガラス細工みたいに壊れてしまう前に。

――それとも、もう壊れているのかしら?
壊れているから、見るに耐えないのかも知れないわ。


――おかあさんのつくってくれるおかしは
                          いつだってすこしだけあますぎた――


変ね、幸せそうに笑っている顔も思い出せないの。
そういう瞬間は沢山あったはずだわ。それなのに、不思議ね。

もう沢山よ、やっと忘れたのに――なんて。
そんなことを言えるうちは、まだ忘れられてなんかいないのにね。


>>894
鍛えていないわ。そもそも、鍛えられるだけの余裕がないもの。
昨日も一昨日もろくに食べられなかったし、無駄に体なんか動かしていたら死んじゃう。

だからシュシュは発育不良で幼く見えるのよ。
だから、シュシュはシュシュの本当の年齢もよく分からなくなってしまったの。

無理に鍛えたりしなくたって、必要な筋肉なら勝手につくわ。
必要ない贅肉はつけられるほどの余裕がないし。
でも、どっちもさほど必要じゃないの。だからシュシュはやせっぽち。

体を鍛えたって、きっとシュシュはかわいくなんかならないし――
何より、そんな健康的なシュシュはシュシュだと思えないわ。
だから、このままでいいの。

毎日お腹を空かせてゴミ漁りしている薄汚い女の子。
人形を抱いた裸足の子。シュシュはそれでいいのよ。

そうね、こう暑いとアスファルトもすごく熱いから、靴は欲しいわ。
でも、ないものは仕方がないものね。

今まで一緒に暮らしてきた人たちは、みんな綺麗な靴をくれたわ。
でも、すぐに足に合わなくなってしまったし。

あら、お話が逸れた? 体を鍛えるお話だったわね。
まあいいわ、シュシュにはあんまり関係ないって分かったでしょ?


――きんこつりゅうりゅうのたくましいおひめさまは
                               おうじさまのたすけなどひつようとせず――


多くの場合、お姫様がか弱いことを前提としてお話は始まるわ。
お姫様が悪い魔女や怪物を倒してしまったら、お話にならないものね。

シュシュは別にお姫様になりたいわけじゃないけど――
あんまりたくましいのは、かわいくないから嫌よ。


>>895 ミドリ
そう? ミドリは大事な人を手にかけたいの?
それとも、殺した後に涙を流してみたいの?
それはとても卑しくて、自己中心的なことだと思うわ。どうでもいいけど。

あら、シュシュは別に深くないわ。ただの女の子だもの。
ねえ、マリア。ミドリは少しシュシュを過大評価しすぎね。

ヒメジオンのお話なんて、きっともう忘れてしまったわ。だからいいの。
よく知らなければ気色悪いとも思わないし。
そうね、生きてここにいる限り、シュシュはミドリと仲良くしたいわ。
無理にとは言わないけれど。

900 名前:マリア・シュシュ ◆//ARK./I 投稿日:2010/07/25(Sun) 15:35
>>896
あら、ミドリは小さい女の子が好きなの?
シュシュは別にそういう印象は受けなかったわ。
ただ、少し自分に自信がなさそうな人だわって、それだけ。

見た目だけじゃ年はよく分からないし――どうでもいいし。
いくつ年をとったか、よりも――どんな風に年をとったか、の方が大事。
そんなことを、むかし一緒に暮らした人が言っていたわ。

シュシュはきっと、素敵な年の取り方なんてしていないわね。
あなたはどうかしら。どんな風に年をとっている?
どんな風にして、年月を重ねていっている?

これから沢山の時間が過ぎていって、いつかここもなくなるわ。
でも、大丈夫。あなたはきっと、シュシュのことなんか忘れてしまうから。


――そのばしょにはながかざられたのはすうじつ
                               くちはてていまはだれもいない――


シュシュだけじゃないわ。ここを彩った沢山の寂しい人たちのこと、みんな。
あなたは、きっと、忘れてしまうから。

――忘れてしまうというのは、なかったことになるのと同じなのかしら?
さあ――どうなのかしらね、マリア。シュシュには分からない。

でも、仮にそうなんだとしたら、それは少し寂しいわ。
寂しくたって、その時シュシュはここにいないんだから、別にいいのかも知れないけど。


>>897
鬼なら、ずぅっとここにいるわ。
きっと、その子は眠ったことなんかないの。
鬼じゃない部分だけが、今でもやさしい水彩の夢を見ている。

悪い子は鬼に食べられちゃうって、そういう意味の言葉なのかもしれないわね。
いい子にしていないと鬼に心を食べられてしまうの。
そうして、その子も鬼になってしまうの。

――空想よ。根拠なんか、なんにもないわ。
それでも、そうね。シュシュはこの説を結構気に入ったわ。

内側が悪い鬼に侵食されていくのは、きっと怖いわね。
それとも気がつかないものなのかしら。

ずっとずっと隠していた鬼が目覚めるとき――
そんなとき、良い子による殺人事件なんかが起きるのかも知れないわ。


――おにさんこちらとなきながら
                     めかくしおにもなきながら――


誰だって、見えないところで鬼を飼っているものなのかもね。
例えば、全然嫌いじゃない人を突然殴りたくなったことはない?
今この人を殴ったら、この人はどんな顔をするんだろうって。

それはきっと鬼よ。それか、あなた自身が鬼なの。
ねえ、マリア。鬼と人の境界線はどこだったかしら?
どうしても、シュシュには思い出せなくて。

――そう、そうね。ありがとう、マリア。

>>898 お姫様
こんにちは、きれいなお姫様。
あなたはきっと言えないけれど、お久しぶりってシュシュは言えるわ。

お話の中だけであなたを知っているの。
それはロマンチックな、淡い色をした悪夢のような、きれいなきれいな夢物語。

シュシュは、お姫様を歓迎したいわ。
あなたのお話をたくさん聞きたいから。
名もなき観客の皆さんはどうかしら――きっと、いいって言うと思うけど。

901 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/07/25(Sun) 23:12
みっちーの参加はみんな許可するまでもないと思ってるのかもしれないので
俺はいいと思うけど、今このスレにいる紫苑やシュシュちゃんや緑君に挨拶でもしてから質問に答えればいいんじゃないかな?
これは俺の意見だけど

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