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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/07/05(Sun) 08:42
梅雨のしっとりと潤った空気の中、傘を差してのそぞろ歩きは心落ち着きます。
そして晴れ間よりのぞく穏やかな陽光にもまた心安らぐ想いでございます。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ四を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578&ls=50

以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方々がお話をするスレッドでございます。
世間話などしにお出でいただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)も歓迎いたします。
SF系の方は、申し訳ございませんがご遠慮くださいませ。
 キャラハンの方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿・服装など「     」
備考「     」
また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

わたくしのプロフィールにつきましては、以下の通り自己紹介させていただきます

名前「正式名称は『アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ』でございます。
人間界ではイタリアに領地を持つ侯爵家です。領地にございます『ミズリーナ湖』がその名の由来です。」
性別「女性でございます。」
容姿「身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。B85.W55.H82。
髪型はストレートロングの銀髪でございます。
総じて、日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌でございます。
吸血鬼らしい身体的特徴としては、口内の鋭利な牙と必要に応じて背中より出しますコウモリ型の翼がございます。」
年齢「外見の年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう。
本当の年齢は…、500歳代後半でございます。」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ着ております。
季節に合わせた色柄を着ますよう心掛けています。
籍を置く学校の制服は、ワインカラーを基調としたブレザーです。」
備考「故郷の城館では貴族の娘として暮らしてまいりました。
長らく日本に恋焦がれ、父の反対を押し切って出奔してまいりました放蕩娘でございます。
日本の皆様に初めてご挨拶したのは、平成26年(西暦2014年)師走の初旬でございました。
以後、転居をしつつも皆様方に良くしていただき、今日に至っております。
同居している家族は、メイドとしていらしてくださいました羽藤柚葉さん、故郷より後を追って来てくださったメイドのレイナさん、それから見習いメイドのコウモリ三姉妹がおります。
日々、近隣の男女共学校に通っております。」

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、もしございましても日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的にこれまでと同じくのんびりと参れましたら幸いに存じます
何卒よろしくお願い申し上げます。


565 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/14(Fri) 21:30
皆さん、ヨーグルトは好きですか?ちなみに好みのヨーグルトも教えてください

566 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/15(Sat) 16:04
>>559-560(柚葉さん)

柚葉さん、グリッタちゃん、レイナさん、三姉妹ちゃんたち、皆さんお疲れさまでした。
お陰様で、神々様のもと和やかで素晴らしい春の宴を楽しませていただけました。
わたくしも拙いながらメイドの末席を務めさせていただけましたこと、先輩の皆々に感謝申し上げますわ。

鳥居をくぐって奈良へと帰られる佐保姫様と白鹿さん、とても満ち足りたお顔で良かったですわ。
ただ白鹿さんのグリッタちゃんを見る目が名残惜しそうでしたけれど…。

画家のお嬢様も遅咲きの桜花の絢爛さに大いに刺激されたのでしょう、
絵筆の運びも滑らかに素敵な絵を描いてくださいました。それも二枚も。

一枚は、皆さん揃っての賑やかな宴の絵。
以前pixivで見た『飲めや歌えや大騒ぎ!パーティーを描いたイラスト特集』の絵の数々を思わせる賑々しく
心浮き立つ絵でございます。

そしてもう一枚はグリッタちゃんと白鹿さんが仲睦まじく寄り添った絵、本当にほのぼのと温かい素敵な絵ですわ。

今、お屋敷のアトリエで二枚の絵を同時並行で仕上げるという、離れ業をしていらっしゃいまして、まさに
天才の所業と申せましょう…。
完成が待ち遠しゅうございます。

>ハイビスカスティーをお淹れしました。
>これを飲んで、1日の疲れを癒して下さいませ。

まあまあ、これはまた真紅の鮮やかなお茶ですのね。
素晴らしい…。
そして効能は『疲労回復』『むくみ解消』『美肌』…、
ん…、喉を通るごとに体の疲れが退いていく感覚、真紅の色合いと相まって、とても気持ちが清々しいですわ。

これでまた明日の公民館でのイベントに英気充実して臨めますわね。
柏餅のお餅をこねるコツも練習しておりますので、子どもたちにしっかりとお手本を示せるでしょう。

そしてわたくしも楽しみな読み聞かせ、柚葉さんもお気に入りの「食わず女房」のご希望ですか。
ではでは、この後しっかりリハーサルいたしませんと。
それに「節句のたんぼすき」「鯉のぼりのはじまり」も追加ですのね。
こちらはわたくしも初めてのお話ですね。

…というわけでさっそくお手本を鑑賞させていただきました。
「まんが日本昔ばなし」の「節句のたんぼすき」。
「絵本読み聞かせ」の「鯉のぼりのはじまり」。

「節句のたんぼすき」はドキドキさせられますわ。
禁忌を破ってしまったがために神様の怒りに触れた若者がどうなってしまうのか、と。
結果は…ホッといたしました。
あれは家畜にも感謝を忘れてはならない、という教えでしたのかしら…。
節句という季節の巡りの節目の日に、他者への感謝を思い起こす、良きことだと思いますわ。

そして「鯉のぼりのはじまり」には子供が儚くならないように、といういつの時代も変わらない親御さんの
切なる願いが籠められていて、胸が痛くなりました…。
子どもの日にこそ親の愛もまた思い出されるべき、と思わされましたわ。

>イベントの進行上、差し支えなければ私もこれらの読み聞かせをさせて頂きたいと思います。

ステキな物語をありがとうございます、柚葉さん。
もちろん柚葉さんに読み聞かせいただくのは嬉しいですわ。
当日グリッタちゃんもご参加なさるのでしたら、一話ずつ三人で分担して読む、ということも考えられましょうか。
もちろん、柚葉さんのご判断こそ最優先でございますわ。


567 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/15(Sat) 18:22
>>561(グリッタちゃん)

>えへへ…。(赤面)
>あれから実は、文通する約束しちゃいましたっ♪
>帰ったら、佐保姫様の神社宛にお手紙を書きますね。

まああっ、それは素敵なことでございます。
白鹿さん、グリッタちゃんの『にぱ♪』に真っ赤になってお口をもぐもぐされていましたが、お二人の心がもう
そんなにも通じ合っていたなんて!

>それからまとまったお休みがあれば、奈良にも行ってみたいなあ。
>夕方の紅く染まる奈良の町の風景って、趣がありますよね。

それは宜しゅうございますね。
奈良はわたくし未だ行ったことはございませんが、イタリアに居りましたときから
『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』
という有名な一句を聞いて、短い詩形の中に籠められた色鮮やかな秋の風景に想いを馳せておりました。
グリッタちゃんの仰る美しい奈良の町の風景をぜひ訪ねてみとうございます。

その気になれば、先ほど佐保姫様方がなさったようにこちらの鳥居からあちらの鳥居へと異空間を通って
すぐに参れましょうが、やはり旅情を感じるには鉄道の旅がよろしいかしら?
ぜひグリッタちゃんと白鹿さんの逢瀬の旅にお供させてくださいませ。
その時はまた季節に合ったお着物をご用意させていただきますわ。

>はい、是非とも腕を振るわせて下さいっ!
>柚葉さん、必要な材料や道具の準備、ありがとうございました。

わあ…、グリッタちゃんお手製のクロワッサンでございますか。
今いらっしゃるパン屋様で仕込まれた手腕を味わわせていただけるなんて素敵です!
あの美しい三日月形のフォルムがわたくしの前に…ウットリですわ。

>わぁ♪面白そうですね!私も是非参加させて下さいっ!
>アーチェロさんは本の読み聞かせのお姉さんなんですね。
>きっと優しくて、素敵な先生なんだろうなぁ〜。

ああ、そんなことを仰られますと、今から目の前に子どもたちが沢山座っている光景が思い浮かんで、胸の高鳴りが
抑えられません。
吸血鬼のわたくしの前に恐れることなく子どもたちが座って話に聞き入ってくれる、わたくしにとって本当に
感慨深いです。
…と、わたくしときたら、今から有頂天になっていてどうするのでしょう。
子どもたちにちゃんと耳を傾けてもらえるよう、今夜もしっかり朗読のお稽古ですわ…。

>子どもたちの中には、アーチェロ先生が初恋のお姉さんになっちゃってる男の子が
>いると思いますよ。うふふ♪

はううっ!
お、お願いでございます、グリッタちゃん、これ以上わたくしを舞い上がらせないでくださいませ。
昔の故郷では、少し人間の男の子と話をしただけで
『うちの子どもをたぶらかすつもりか、吸血鬼めが!』
と面罵されたこと一再ならず…。
正に文字通り隔世の感がありますが、明日こそはこの夢のような幸せを静かに噛みしめたいのです。
わたくしのごとき者に思いを寄せてくれる男の子がいたらと想像すると、それはまことにありがたいですが。
今は虚心坦懐に物語と向き合い、子どもたちを楽しい世界へといざなう案内人役であることを肝に銘じていたいです…。

(一夜明けまして朝食のテーブルに着きましてございます。)

…すばらしいですわ、グリッタちゃん。
ああ、芳しい香りが胸いっぱいに満ちてまいります。
パンの香り、トマトサラダ、ハムエッグ、コーンスープ…。
色とりどりのお食事がわたくしを手招きしております。
それではグリッタちゃんの心籠ったメニューの数々、いただきます…。

ああ、このパンの焼き具合、やわらかでフカフカで、噛むたびに芳香が鼻をくすぐります。
ハムもキャベツもトマトも素材の繊細な味わいがパンの程良い甘味としっかり溶け合って舌に馴染んで蕩けます。
一噛みするごとにグリッタちゃんの繊細な調理の妙を感じますわ。

ありがとうございます、グリッタちゃん。
本当に美味しゅうございました。
この美味しいお食事を活力に、本日の公民館での子どもたちとの交流もしっかりと果たしてまいりますわ。


568 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/15(Sat) 20:34
>>565

はい、ヨーグルトは大好きでございますよ。
美味しい牛乳から作られた、コクのある酸味は爽やかで、舌の上でフルフルと震える食感が魅惑的で、喉越しが
心地良くて…。
食するタイプも良いですが、飲むタイプもすっきりした口当たりが素敵でございます。

ご近所のコンビニで売っている品々も十分美味しゅうございます。
最近は種類も多く効能もいろいろ書かれていて体を内からきれいにしてくれると感じれば、いただく気持ちも
さらに増しますわ。

ですが、一つだけ特に推しの銘柄を上げるとしましたら、
『伊都物語』
これでございますわ。
最初はこの名前がわたくしの故国の懐かしの都市を思い出させて嬉しかったのですが、試しに購入してみた
ところ、その妙なる滋味にすっかり魅せられましたわ。
大切に育てられた乳牛さんからいただいた乳をこれまた独自の製法で精製したという搾りたての味わいに
仕上げられた深い味わいが大のお気に入りになりました。

ですが、ヨーグルトの食し方はそれ単体でいただくだけではございません。
日本が誇る発酵飲料の雄・甘酒を使った『ホットヨーグルト甘酒』、白玉や苺、バナナなどにヨーグルトを
かけた『ヨーグルト白玉』、ヨーグルトにお抹茶をかけたシンプルな『ヨーグルト抹茶』…、いろいろな組み
合わせでまた美味しくいただけるのですよ。

どれも今家にある材料ですぐにできますわ。
『伊都物語』を使ってご主人様に今作ってさし上げますので、少しお待ちくださいませ。

余談ですが、最近はさらにヨーグルトの素晴らしさを再認識いたしました。
最近よく見ているアニメの一つに「はたらく細胞」がございますが、二期では可愛らしい乳酸菌が体のために
頑張って悪玉菌をやっつけてくれていますわ。
ヨーグルトをいただくたびにあの子たちを体に摂り入れると思うと、なんだか嬉しくなってくるのですよ。


569 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/17(Mon) 18:33
>>561(グリッタちゃん)
>>566-567(アーチェロお嬢様)

>あれから実は、文通する約束しちゃいましたっ♪
>帰ったら、佐保姫様の神社宛にお手紙を書きますね。

まあ、それは良かったですね。
こうして佐保姫様と白鹿さん、グリッタちゃんの間に新たな縁が、絆が生まれていくのでしょう。
今は便利な連絡手段が幾つも生まれておりますが、手書きのお手紙こそやはり一番素敵だと思うのですよ。

私も素敵な思い出が出来た時には、必ず実家に手紙を書くようにしております。
佐保姫様、グリッタちゃんと過ごした思い出はきちんと両親に手紙で伝えましょう…。

>その気になれば、先ほど佐保姫様方がなさったようにこちらの鳥居からあちらの鳥居へと異空間を通って
>すぐに参れましょうが、やはり旅情を感じるには鉄道の旅がよろしいかしら?

うふふ…。(微笑)
想像しただけで、楽しくなって参りますね。
お嬢様とは以前、京都を旅した事があるのですよ。
次はグリッタちゃんも一緒に奈良の旅…。
是非とも実現したいものですね。

もしお嬢様と私達お屋敷の一同、そしてグリッタちゃんの予定さえ合えば
是非ともセッティングさせて下さいませ。
その際には、きっと奥方様もご一緒に…。

>一枚は、皆さん揃っての賑やかな宴の絵。
>そしてもう一枚はグリッタちゃんと白鹿さんが仲睦まじく寄り添った絵、本当にほのぼのと温かい素敵な絵ですわ。

ええ、私も完成が待ち遠しいです。
ですが、ご無理は禁物。
画家のお嬢様のためにすぐに紅茶(ハイビスカスティー)の準備を致します。
少し疲れを癒した上で、また創作に取り組んで頂きたく存じます。

(アトリエから戻りました)

アーチェロお嬢様、2枚の絵は8割方完成し最後の仕上げに取り掛かっておられるそうです。
はあ…一目見ただけで癒される、ずっと見ていても飽きない素晴らしい出来栄えでした。
あのお嬢様、私達とお知り合いになってから実に多くの作品を描かれてきましたが
そろそろ個展を開いてもおかしくないだけの数を仕上げておられるかと思いますね。

そうなりましたら奥方様からお話が来るかと思いますが、一度実現してほしいものですね。

(翌日の朝食の時間です)

さてと、早朝のお仕事はこれで終了ですね。
それにしても、外からでも分かるこの香ばしい香り…。
いよいよ、グリッタちゃんのパンのお披露目ですね。
うふふ…何だか足取りが弾んでしまいます。
(さりげなくスキップで食堂に向かいます)

え?お嬢様?いえいえいえ、何でもありません!
…少々、はしたない姿を見られてしまいましたね。(汗)
グリッタちゃんのパン、昨晩から私も楽しみで…。
その香ばしい匂いに嬉しさが込み上げてきて…。(赤面)

それでは改めて、グリッタちゃん、朝食の準備を有難うございました。
では、頂きます…。

はあ…グリッタちゃんの丹精込めて作られたパン、ふわふわで本当に美味しいです。
何と申しましょうか、グリッタちゃんをもふもふした時の温かさと柔らかさが
この身に感じられてくるようです。
改めて、グリッタちゃんが作ったものだという事を実感致します。

>もしご希望であれば、クロワッサンやバターロールはハムとキャベツ、卵を挟んで
>サンドにも出来ますので、遠慮なく申しつけて下さいね。

そのまま食べても十分に美味しいのですけど、サンドも捨て難いですね。
ではグリッタちゃん、御言葉に甘えて、お願いできますか?

(一旦切ります)

570 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/17(Mon) 19:33
(続きです)

>ステキな物語をありがとうございます、柚葉さん。
>もちろん柚葉さんに読み聞かせいただくのは嬉しいですわ。

はい、お嬢様にも気に入って頂けたようで何よりです。
ちょっとハラハラドキドキな「食わず女房」
きちんと大人になるための教訓めいた「節句のたんぼすき」
親御さんのお子様の健やかな成長を願う思いの込められた「鯉のぼりの始まり」
5月の読み聞かせに、相応しいものが揃えられたと思います。

そういえば私がこのお屋敷に来て間もない頃、「食わず女房」を三姉妹さんにしてあげた所

「まさかお姉様が髪を解くと、口があったりするの!?」

と、怖がられた事がありましたね。
あの後3人とも、部屋の隅で震え上がっちゃって…。(意地悪な笑み)

三姉妹さん:「柚葉お姉様の意地悪〜!」

あらあら、ごめんなさい、ちょっと調子に乗り過ぎたかしら?(微笑)

>子どもたちの中には、アーチェロ先生が初恋のお姉さんになっちゃってる男の子が
>いると思いますよ。うふふ♪

まあ、グリッタちゃんったら…。(微笑)
私も何度か読み聞かせの会にはご一緒させて頂いているのですけど、
的外れというわけでもありませんよ?

兎も角、グリッタちゃんにも参加を快諾して頂いて何よりです。
子ども達に喜んでもらえるよう、共に頑張りましょう。
では改めて、朗読の練習を…。

それでは子どもたちにとっては怖いお話は正に花形。
「食わず女房」はアーチェロお嬢様に担当して頂けますか?
私は「節句のたんぼすき」を、そしてグリッタちゃんは「鯉のぼりの始まり」を…。
ちなみに「鯉のぼりの始まり」は有名動画サイトでも見る事が出来ますわ。
一度鑑賞しておくと、より朗読がし易くなりますよ。

>>568

ヨーグルトですね?
普通に召し上がっても美味しいのですけど、スイーツやデザート作りにも重宝する
お屋敷の食生活に欠かせないものですね。

市販のものでしたら、「明治ブルガリアヨーグルト」ですね。
実家にいた頃から、砂糖抜きでよく食べていました。
砂糖を入れても美味しいのですけど、そのままの酸味がまた癖になるのですよ。
そういえば砂糖の添付が終了して大分経つのですが、味は一層美味しくなったと思います。

それからお嬢様の紹介なさっている『伊都物語』。
これはお嬢様から教えて頂いたのですけど、これも大好きな商品になりました。
今は定期的に配送して頂いております。
確か残りのストックは…。もう無くなりかけておりますね。
明日また届く予定なので、楽しみに待ちましょう。

571 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/18(Tue) 21:41
(翌日の公民館で)

皆さん、おはようございます。
中にはご家族での予定がある子もいたかも知れない中、こうして集まってくれて
本当に嬉しく思います。

今日は柏餅作り、鯉のぼりのお披露目、5月の絵本の読み聞かせを楽しんでいって下さいね。
その前に、今日は素敵なゲストの方を紹介したいと思います。
GWの間、アーチェロお姉さんのお家にメイドさんとして来て下さったグリッタお姉ちゃんです。

今日はグリッタお姉ちゃんも、皆さんのお手伝いをしてくれます。
それでは一緒に、頑張りましょうね。

(まずは鯉のぼりのお披露目です)

皆さん、学校の宿題や習い事などもあってお忙しい中、
昨日まで鯉のぼり作りを手伝ってくれて本当に有難うございました。
お陰様で今日は本当に快晴になり、鯉のぼりさんも気持ちよく空を泳ぐ事が出来ます。

(自治会の皆様によって、無事鯉のぼりが上がりました。)

この街の地域の方々が、子どもたちの集まりや行事を今尚大事にしてくれているのは
実に良いものですね。
この手作りの鯉のぼり…。子どもたちの頑張りの結晶ですもの。
皆で協力して一つのことを成し遂げる事の喜びと大切さ、ずっと忘れないでいてほしいですね。

それでは皆さん、お部屋に戻りましょう。
鯉のぼり作りを通して、皆で協力して頑張ったり何かを作ったりする事の喜びを知ったと思います。
でも、なぜ子どもの日に鯉のぼりを飾るのかを知らない子も多いのではないでしょうか?

今日は鯉のぼりについて分かる本、それから5月の節句について分かる面白い話、それから怖いお話も紹介します。
アーチェロお姉さん、グリッタお姉さん、それから私の3人がこれから本を読んでいきますので、じっくり聞いて下さいね。

(絵本の読み聞かせの後は、親御さんたちも一緒に柏餅作りになります)

572 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/20(Thu) 18:17
>>565

私もヨーグルトは好きですよ。
宅配で「明治プロビオヨーグルト」の飲むタイプと、食べるタイプを
良く届けてもらってました。

朝早起きしてお外を掃除してる時に、宅配の方とご挨拶するのって気持ちがいいんですよね。
それに美味しくて健康にもいいし…。

お引越しして落ち着いたから、また注文を再開しようかな?

>>567(アーチェロさん)
>>569(柚葉さん)

良かった〜♪
アーチェロさんたちにも喜んでもらえて♪

>ではグリッタちゃん、御言葉に甘えて、お願いできますか?

はい、サンドですね。少々お待ち下さい。
柚葉さんたちが材料も良いものを揃えておいてくれましたので、
より一層満足のいくものが作れました。

パンもワッフルも、やっぱり焼き立てが一番美味しいですよね。
焼き立てのパンを美味しいっていってもらえる瞬間、作り手としては一番嬉しいひと時ですね。

たくさん焼きましたから、遠慮せずに食べて下さいね。
あ、でもこれから公民館で柏餅作りもするんでしたね。
食べ過ぎちゃうと、ちょっと苦しいかな?

では残りのパンはきちんと保存しておきます。
幾つかは卵とハム、レタスを挟んでサンドにしておきますので
夜食などでも召し上がって下さい。

それじゃ食べ終わったら、お出かけの支度ですね。
あ、和菓子作りとかするんでしたら、メイド服のままでも良いですか?

573 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/20(Thu) 18:30
>>570-571(柚葉さん)

>ちなみに「鯉のぼりの始まり」は有名動画サイトでも見る事が出来ますわ。
>一度鑑賞しておくと、より朗読がし易くなりますよ。

分かりました。早速視聴してみたんですけど、なるほどって思いましたね。
滝を昇る鯉は龍になるっていうのは私も聞いたことがありますけど、
落ちてくる滝の水の強さにも負けずに昇っていくような、
強い男の子に育ってほしいっていう意味が込められてるんですね。
鯉の滝登りの掛け軸も、鯉のぼりも共通した意味をもっているのかな。

今では動画サイトでも、昔の紙芝居とか絵本の朗読が見られるのは便利ですね。
でも、やっぱり先生やお兄さんお姉さんが目の前で気持ちを込めて読んでくれるのを見るのが一番だと思います。
気持ちがこもっている分、子どもたちにもそれが伝わりますから。

それじゃ、「鯉のぼりのはじまり」は私に任せて下さい。

>その前に、今日は素敵なゲストの方を紹介したいと思います。
>GWの間、アーチェロお姉さんのお家にメイドさんとして来て下さったグリッタお姉ちゃんです。

初めまして皆さん、アーチェロさんのお屋敷でお世話になっているグリッタです。
普段はこの格好で色々なお家でメイドさんをしていたり、パン屋さんとかで働いたりしています。
今日は皆さんのために、色々とお手伝いをさせて下さい。
それじゃ、よろしくお願いしますっ♪

え?この尻尾と耳ですか?
いえ、これはアクセサリーやカチューシャじゃなくて本物ですよ♪
え〜?触りたいんですか〜?
うふふ、触ってくれるのは構いませんけど、それはもうちょっと後にして下さいねっ♪

>(まずは鯉のぼりのお披露目です)

わぁ♪みんな今日までにこんなに素敵な鯉のぼりを作っていたんですね。
みんなも学校の宿題とか部活動とかで忙しいのに、えらいえらい♪
(子どもたちの頭をなでなで)

きゃ〜♪さっそく尻尾とかもふもふされちゃう〜♪
あはは…私は全然いいですけど、今は鯉のぼりさんを見てあげて下さいね。
ほら、青い空をこんなに元気に泳いで…。
柚葉さんの言うとおり、みんなで頑張って何かを作るって本当にいいものですね。

574 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/20(Thu) 21:11
>>566

>一枚は、皆さん揃っての賑やかな宴の絵。
>そしてもう一枚はグリッタちゃんと白鹿さんが仲睦まじく寄り添った絵、本当にほのぼのと温かい素敵な絵ですわ。

1枚目の絵は、1月にアーチェロさんの学校の皆さんと過ごした時を思い出しますね。
沢山の人たちを描くのって大変なのに、一緒に過ごした後でもあんなに正確に皆さんの様子や特徴を捉えて描けるなんて
本当に凄いですね。
アーチェロさんのお母さんが認めてる方ですから、きっと凄い画家になるんだろうなあ。

もう一つの絵は…。
えへへ、嬉しいです…♪
白鹿さんと私の絵までわざわざ描いてくれるなんて…。

この絵をどうするかはお姉さんの判断だと思いますけど、出来れば白鹿さんと佐保姫様に届けてあげたいなあ…。
アーチェロさん達と一緒に、奈良へ行く機会があれば…。
きっと佐保姫様もお喜びになると思います。

あ、いけないいけない。
感心してばっかりじゃなくて、ちゃんとメイドさんとしてお仕事しなきゃ。
すみません、またお台所をお借りします。

(約1時間後)

お姉さん、少し休憩した方がいいですよ。
良い作品を仕上げるためにも、身体を大切にして下さいね。
今、パウンドケーキを焼いてきました。
柚葉さんの紅茶と一緒に、召し上がって下さい。
疲れた身体には、適度な当分補給が必要です。

もし他にも欲しいものがありましたら、遠慮なく言って下さいね。

575 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/21(Fri) 07:34
>>569(柚葉さん)

>次はグリッタちゃんも一緒に奈良の旅…。
>是非とも実現したいものですね。

ええ、また我が家の皆と、そしてグリッタちゃんと、思い出を積み重ねる素敵な機会になることでしょう。
グリッタちゃんの笑顔が育んだ縁を、わたくしも一緒に大事にしてまいりとうございます。

去年のGMW、年始の流星群観望、そして二度目のGMW…。
イヴェントを重ねていくたびに縁が深まってまいることが本当に嬉しいですね。

>もしお嬢様と私達お屋敷の一同、そしてグリッタちゃんの予定さえ合えば
>是非ともセッティングさせて下さいませ。

ありがとうございます柚葉さん、京都に続いてまたお世話になってしまいますけれど。
柚葉さんにお任せできれば、何一つ気兼ねなくこのくにの『まほろば』…『素晴らしい場所』を満喫できましょう
から。
どうかよろしくお願いいたしますね。

>その際には、きっと奥方様もご一緒に…。

…はい、もはやそれも覚悟の上…いえいえ、画家のお嬢様やサライ様もご一緒ですもの。
さらなる楽しい旅になること間違いありませんとも。
こうして幾重にも新たに縁を結んでいけるこの街こそ、わたくしにとっての『まほろば』でございますわ。

>アーチェロお嬢様、2枚の絵は8割方完成し最後の仕上げに取り掛かっておられるそうです。
>はあ…一目見ただけで癒される、ずっと見ていても飽きない素晴らしい出来栄えでした。

お嬢様の筆が乗っているようで、何よりですわ。
わたくしは完成するまで様子を見に行くのは控えましょう。
以前でしたらお料理をお届けしてエネルギー補給をさせていただきましたけれど。
今はサライ様がそのお役目を担っていらっしゃるから大丈夫ですわ。

>そろそろ個展を開いてもおかしくないだけの数を仕上げておられるかと思いますね。

まあ、それは良い考えですね。
お嬢様の作品をたくさんの方に見ていただきたいです。
わたくしたちを描いた作品が展示されるのは気恥ずかしゅうございますが。
グリッタちゃんを描いた作品は、あの『にぱ♪』で子どもたちをもきっと魅了するでしょう。

恐らくご自宅の方にも多くの絵や彫刻があるはずですから、それらと合わせて個展を開いては、とそれとなく
伺ってみましょうか。
そのおつもりがおありなら、お嬢様の作品にふさわしい良い画廊も探しておきたいですね。

(翌朝でございます)

あらあら、柚葉さん足取りの軽やかでなんだか可愛らしいですわ。
いえいえ、はしたない、だなんてとんでもございません。
わたくしもあの香ばしい匂いに、ステップを踏んでしまいましたもの。
さすがはグリッタちゃんのパンですね。
パンはパンでもギリシャ神話の神様の『パン』の如く、わたくしたちの心を浮き立たせ踊らせてしまう、そんな
魅力を持っているようですわ。

では、今日の朝餉はジョヴァンニ・ベリーニの描く『神々の祝宴(バッコス祭)』の如く楽しくいただき
ましょう…。

(申し訳ございません。いったん切らせていただきます。)


576 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/21(Fri) 23:28
>>570(柚葉さん)

>そういえば私がこのお屋敷に来て間もない頃、「食わず女房」を三姉妹さんにしてあげた所
>「まさかお姉様が髪を解くと、口があったりするの!?」
>と、怖がられた事がありましたね。

あらあら…、『綺麗な薔薇には棘がある』、わたくしたち吸血鬼にも伝わる箴言をあの子たちも知っていたの
かしら?
そういえば有名な小泉八雲翁の『雪女』を読み聞かせて上げた時も、あの子たちは震えていましたわね。
美しい存在はときに相手の心の深いところの情動を揺さぶりますものです。
それが憧れの対象ならなおのこと、己の心に収まりがたい深淵を心に感じてしまうのでしょう。
でも今は柚葉さんのお優しさや親しみやすさも知っていますから、あんなふうに怯えることもないでしょう
けれど。

でも、柚葉さんがそんなに子供を怖がらせる演技力があるとは存じませんでしたわ。
夏になりましたら、また町内会の企画で『納涼肝試し会』が催されますから、ご一緒におばけを演じられたら
嬉しいですわ。
いえ、わたくしはもともとが『おばけ』なのですけれど、どうも子どもに怖がってもらう自信が無くて。

>私も何度か読み聞かせの会にはご一緒させて頂いているのですけど、
>的外れというわけでもありませんよ?

もう、柚葉さんまで…。
子どもたちにしてみましたら、こんな何百年も昼行燈をしているのんびり吸血鬼が想い人になったりするもの
でしょうか…。
もちろん幼心に少しでも慕情の想いを灯してもらえたのでしたら光栄ですけれど。
…なんだか、お二人でちょっと胸がドキドキしてしまいますが、いけませんね、今は読み聞かせのことを
しっかり考えませんと。

>それでは子どもたちにとっては怖いお話は正に花形。
>「食わず女房」はアーチェロお嬢様に担当して頂けますか?

まあまあ、大役を仰せつかってしまいましたね。
これは責任重大でございます。
しっかり読み聞かせして子どもたちにハラハラドキドキしてもらえるように頑張りますわ。
三姉妹たちを怖がらせた柚葉さんに負けないように、もてる力を尽くしてご覧に入れましょう…。


577 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/22(Sat) 20:49
(申し訳ございませんが、お返事の順番を変えさせていただきます。)

>>572(グリッタちゃん)

ふう…、美味しいパンを堪能させていただきました。
わたくしもメイドの素養としてパン生地をこねてパンを焼いたりもしましたが、これは同じ材料から作られた
とは信じられないほどの馥郁として心をウットリとさせてくれる、美味しい美味しいパンでございました。
もとより付け焼刃のわたくしなど比較の対象でないのは承知しておりますが。
グリッタちゃんのその手は何か魔法の手のようで。
植物を育てるのが上手な手を『緑の手』ということがございますが、グリッタちゃんの手はこんがり焼かれた
パンの色合いに例えて『黄金の手』と申したくなりますわ。
もっといただきたいですが、柏餅のことを考えて残念ですがここまでにさせていただきましょう。

>それじゃ食べ終わったら、お出かけの支度ですね。
>あ、和菓子作りとかするんでしたら、メイド服のままでも良いですか?
そうですわね、わたくしも柏餅づくりがありますからメイド衣装も用意してまいりましょう。
GMWもまさにたけなわ、子どもたちを歓待するため、あらためてメイド衣装に身を包みご奉仕の心で事に
当たりましょう。

でも読み聞かせの時のために、皆の分の和装も用意させていただきますね。
どうかよろしくお願いいたしますね…。


578 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/22(Sat) 21:45
>>574(グリッタちゃん)

>アーチェロさんのお母さんが認めてる方ですから、きっと凄い画家になるんだろうなあ。

「うふふふ…、グリッタちゃんったらよく分かってくれてるじゃないのぉ。
 レオやミケも、最初に習作を見た時に『これは伸びる』と思ったけどね、あの娘にも同じ
くビビッときた
から、ほんとこれからが楽しみよねぇ。」

『レオ』に『ミケ』…、何となく誰だか想像がつきますが、聞き返すと話が止まらなくなり
そうですから、
スルーいたしましょう…。

「だけど、それもあの娘のお腹を満たしてくれるメイドがいてこそよねぇ。
 サライにはこれからも頑張ってもらわないとぉ。」

「ああ…、グリッタ先輩みたいなできた人が身近にいると、頑張んなきゃな、って思うし。
 少なくとも飯がうまいメイドって言われるように努力するよ。」

>もう一つの絵は…。
>えへへ、嬉しいです…♪
>白鹿さんと私の絵までわざわざ描いてくれるなんて…。

よかったですわ、グリッタちゃんが気に入られて。
これでまた素敵な縁の記念の絵が増えました。
ではこの絵はグリッタちゃんのお部屋に飾っていただくということになるのかしら?

>この絵をどうするかはお姉さんの判断だと思いますけど、出来れば白鹿さんと佐保姫様に届けてあげたいなあ…。

「これは、グリッタさんにあげる絵。
 だから、グリッタさんが決めてくれてかまわない…。」

では、皆で奈良旅行に行くときにぜひお届けいたしましょうね。
これでいよいよ奈良旅行は確定かしら。
すてき、楽しみですわ…。

>今、パウンドケーキを焼いてきました。
>柚葉さんの紅茶と一緒に、召し上がって下さい。

「わたし…、すごくお腹空いてた?
 美味しそう…、食べるのが楽しみ…、ありがとう…。」

グリッタちゃんのケーキと柚葉さんの紅茶と。
これはまた何とも贅沢なティータイムでしょう。
画家のお嬢様も絵を描いているときの憑かれたような真剣なお顔から、心から寛いだお顔へ変貌されて
頬張っていらっしゃいます。
これこそが真のメイドの為せる業なのでしょうか。
もてなされた方の本当に嬉しそうな表情…、これこそがメイドだけが得られる醍醐味なのでしょうね。


579 名前:g1SPxrtM 投稿日:2021/05/23(Sun) 09:58
Name=久我原雪姫(くがはらゆき)
Sex=女
Age=見た目19歳、実年齢400歳
Appearance=イギリス人の先祖返り。日本人離れした金髪碧眼で、金髪をポニーテールにしている。
代々吸血姫のお世話をする魔法使いの一族である久我原家の生まれである。
容姿の続き
着ている服はイギリスメイドの服装


580 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 12:13
>>571(柚葉さん)

(いよいよ、公民館での読み聞かせに臨むときが参りました。)

ああ、緊張しますわ…。
柚葉さんが子どもたちと親御さんにご挨拶なさっています。
にこやかに、堂々と、良く通る涼やかなお声で…、あれも大学での修学の成果でしょうか。
子どもたちのワクワク顔、期待が高まっているのが見て取れますわね。
そして、にぱっ♪と笑顔で挨拶しているグリッタちゃんに見惚れています…。

…さて、皆様に交じってニコニコしていらっしゃるお母様、何をお考えなのかしら?
数日前に仰られていましたね。

『柏餅の材料はうーんとたくさん用意しておいてねぇ。
 実はわたくしの知り合いが当日来られることになってねぇ。
 彼女にも食べさせてあげたいのよぉ、
なにせとっても健啖な人だからぁ。』

今、お母様の隣にいらっしゃる大きなつば広の帽子をかぶって顔が隠れている方かしら?
『あんたも知ってる人よぉ。』
とお母様が仰っていたけれど…、どなたかしら?

(子どもたちお手製の鯉のぼりがお空にはためいています)

>お陰様で今日は本当に快晴になり、鯉のぼりさんも気持ちよく空を泳ぐ事が出来ます。

はい、五月の風に力強く泳いでいますね。
子どもたちが本当に頑張って作った鯉のぼり、まるで生命を得たように元気でございます。
綺麗に塗られたカラフルな鯉のぼりたち…、子どもたちに作ってもらえたことのお礼の気持ちを表したいが
ため、思い切り元気な姿を見せているかのようですわ。

>この街の地域の方々が、子どもたちの集まりや行事を今尚大事にしてくれているのは実に良いものですね。

ええ…、子どもの日は子どもたちの健やかな成長を願う日でございます。
その趣旨を大事にして大人の方々がしっかりと子どもたちが楽しむ行事を企画し催す…。
このお心をずっと続けていってほしいですね。

>皆で協力して一つのことを成し遂げる事の喜びと大切さ、ずっと忘れないでいてほしいですね。

はい、人と人とが縁を結ぶそのことを自身の体験からしっかり心に刻む、とても良き今日の日です。
きっとその喜びは子どもたちの心に残っていくことでしょう。

わたくしも、ずっと長くこの命が続いていくのなら、何時の時代の子どもたちもそうであり続けるように
お手伝いしてまいりたい…。
それがきっと吸血鬼として生を享けたこの身の歓びとなるだろうから。

>今日は鯉のぼりについて分かる本、それから5月の節句について分かる面白い話、それから怖いお話も紹介
します。

さて…、いよいよですわ。
練習をしてまいりました読み聞かせ、「食わず女房」を語るといたしましょう。

(申し訳ございません、いったん切らせていただきます。)


581 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 13:48
>>571(柚葉さん)(つづきでございます)

むかしむかし、ある村の村はずれに一人の若者が住んでおりました。
その若者は、とてもけちんぼだと評判でした。
「お前もそろそろ嫁をもらわんか?」
と村人がすすめても、
「めんどうじゃから、そんな者はいらん。
 だけど、飯を食わない嫁ならもろうてもええな。」
と答えて、あきれられる始末でした。

ある日一人の若い女が訪ねてまいりまして
「わたくしはご飯を食べませんので、お嫁にして下さい。」
と申しました。
若者は
「そうか、それなら嫁にしてやってもええ。」
と喜んで、その女をお嫁さんにしました。

そのお嫁さんは、若者のために三度のご飯を作っても、本当に自分はただ黙ってご飯を他所って差し出す
ばかりでした。
若者は
「ええ嫁をもろうた。飯を食わずに元気で働く、ほんに良い嫁をもろうた。」
と喜んでおりました。

ですが奇妙なことに、お嫁さんが来てから米びつの米がどんどん減っていくのです。
若者は不思議に思って、ある日畑仕事に行くふりをして、こっそり戻ってきて天井裏に隠れると、お嫁さんの
様子をじっと眺めておりました。

そうしましたら、お嫁さんは米びつの米を大釜にどさっと入れてご飯を炊き始めました。
ご飯が炊けると、大釜から取り出しておにぎりを作り始めました。
たくさんたくさん作りますと、頭の髪の結いを解きました。
するとどうでしょう、頭のてっぺんに大きな口がぽっかりと空いているではありませんか。
お嫁さんはその中におにぎりを次々と入れて食べ始めたのでした。
どんどんどんどんおにぎりを放り込んで、とうとう全部食べてしまいました。
お嫁さんは、なんと妖怪『二口女』だったのです…。

若者はびっくりしました。
あわてて屋根裏部屋からこっそり出ていき、何食わぬ顔で戻ってきますと
「まことにすまぬが、お前、里に戻ってはくれないか?」
と申します。

お嫁さんは驚くこともなく
「はい、お前様がそうおっしゃるなら ― 」

(あ、あら、なんでしょう、急に視線を感じてまいりました。
 …お母様、なぜか表情を消してこちらをご覧になって。
 それに、隣の女性が髪に隠れた奥の瞳が射すような視線を…?)

「…いいえ、そのようなことを仰られても困ります。
 わたくしはずっとお前様のお傍にいたいのです。」

(ええっ、わたくしなぜ、このようなことを言っているの?)(汗汗)

若者が
「聞き分けの無いことを言わんでくれ、俺はお前と一緒にはおられん。」
と言いますと、お嫁さんはしょんぼりして
「分かりました。わたくしは出ていきます。
 ですが、里への土産に大きな樽を一つください。」
そう言いますので、若者がそれならといちばん大きな樽をかついできました。
と、お嫁さんは若者を担ぎ上げると樽の中に放り込み、樽を担いで家の外に走り出ました。

(申し訳ございません。さらにつづきます。)

582 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 14:11
>>571(柚葉さん)(さらにつづきでございます)

お嫁さんは走りながら
「米を食われて嫌なら、山の中に棲もう。
 山には木の実、草の実、獣もたくさんいる。
 いくらでも腹いっぱい食わせてやる
二人でずっと暮らそう。」
と、そう申しました。

そうしましたら森の中から木霊のように声が響きました。
「生きのいい人間を連れてきたのに、独り占めはさせん。
 そいつはみんなで食うのじゃ。」
そう言って目の前に次々と怪しい影が ― 多くの二口女が現れ立ちふさがったのです。
お嫁さんは腕を振るうとすごい力で二口女たちをなぎ倒し、なおも走り続けました。

若者はとっさに樽から飛び出すと、走って走って、近くの沼に転がり落ち、丈の高い草の間に隠れました。
遠くから叫び声、打ち合う音が聞こえてきましたが、やがてそれも静まりました。

若者がじっとしていると、足音が近づいてきます。
それはお嫁さんのものでした。
草むらの隙間にじっと目を凝らしたお嫁さんは言いました。

「山の中ならお前様に食べ物のことで苦労をかけないと思ったが、どうやら仲間の者たちがほおっておいて
くれぬようじゃ。
 もう村に帰ってくれていい。
 すまなかったな、こんな妖怪の相手をさせてしもうて。」

「ちがう!」

若者は大声で答えました。

「俺が小さい時、俺の村はひどい不作で大勢飢え死にした。
 俺の父母も…。
 俺一人、他所の村の親族に助けられかろうじて生き延びた。
 この村だって貧しく、いつ不作で多くの人が死ぬかもわからぬ。
 そんな場所で女房子供を持って、いつか食わせてやれない日がくるのが怖かったのだ。
 お前は優しくて良い嫁だった…。」

そう言うと、お嫁さんは優しい顔になって言いました。

「そうか…。
 一つ、教えておこう。
 お前様が今隠れているその草は『菖蒲』と言ってな、魔除けの力がある。
 それを持って帰るがいい。
 それを植えておけば、仲間たちも手が出せまいよ。」

それから寂しげに

「昔、人の子のふりをして出歩いて迷子になり行き倒れていたわしに、自分も腹を減らしながら握り飯を
恵んでくれたこと、覚えておるか?」

若者が驚いた顔で見つめてくるのを見ると、女は少しだけ微笑んで去っていきました。
お嫁さんはそれから二度と現れることはありませんでした。

おしまい


(控室に戻ってまいりました…。)

「お疲れさまぁ。
 あらら、本当に疲れているようねぇ。
 ぐったりしちゃってぇ。」

…怖い話をするはずでしたのに、途中から趣旨が変わってしまいましたわ。
親御さんたちも不思議そうな顔をしてらっしゃいましたし。

「まあまあ、良いじゃないのぉ。
 それなりに聞き入ってもらえたんじゃないかしらぁ。
 わたくしの昔の『土産話』。」

二百年ぶりぐらいに思い出しましたわ。
昔、故郷の城館で聴かせていただいたのを。

「そうよぉ、ちゃんと覚えていてくれて嬉しいわぁ。
 本人たちの前で改ざんされた話を聞かせるのも申し訳ないしぃ。」

『本人』って、ま、まさか!?
ええっ、『あんたも知ってる人よぉ。』って、そういう意味でしたの?

「さらに言うなら、『本人』だけじゃないけどねぇ。」

あ…、よく見ると『ご本人』のスカートの後ろに女の子が。

「母親の血を濃く継いだもので、長生きなのよねぇ。
 かわいいでしょ?
 いや〜、くだんの若者とは仲睦まじくてこんな一粒種までできちゃってぇ。
 嬉しいわぁ。
 今日は、たっくさん柏餅を用意するからたっぷり食べてねぇ。」

(その後、わたしはたくさんの柏餅づくりにかかりきりになったのでした。)


583 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 15:24
>>579

あら、以前もお出で下さった久我原さまではございませんか。
お久しぶりでございますね。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&st=652&to=652&nofirst=true

イングランドからお戻りになりましたの?
吸血姫のお世話?
いえいえ、我が家では既に大勢のメイドさんにお世話してくださるので心配ご無用でしてよ?

あれから間もなく5年経ちますが魔法使いの修行はご進捗でいらっしゃいますか?
最近はスライムを300年たおし続けてレベルマックスになられた魔女様や旅を重ねて経験値を積む魔女様も
いらっしゃいます。
貴女様もご修学の捗らんことをお祈りしておりますわ。

よろしければ、柏餅と伊勢で育てられた豊熟の新茶をどうぞ。


584 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/23(Sun) 15:36
久しぶりですね、アーチェロ様。
魔導は奥深いものです…
あのときの私はまだ未熟な魔女だったと自省をしておりまして…
5年経過してもまだ真髄には到れずにおります。
口調もあの頃とは変えております。
アーチェロ様の舘の賑やかしにでもわたしを使ってくださいね?

585 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/23(Sun) 15:46
(柏餅と緑茶受取)
………ふぅ。日本のお茶は宜しいですね。
英吉利育ちの私でもわかります。
先祖の故国の味…(しみじみと味わいつつ)
魔導の修行は一生かかるものですから、今後も修行を続けますよ?
(魔導書取り出し)

586 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 17:32
>>584-585(久我原雪姫様)

5年を経てもなお前途遼遠の様ですのね。
それだけ深みの更なる奥の深淵があるのでしたら、さぞややり甲斐のある御学問なのでしょう。
現代文明の眩い光で魔導は陰に隠れがちの趣きがございますが、こうして日々研鑽をされている方がいらっ
しゃるのは良きことかと存じますわ。
その修められた学問が世界の新たな相貌を明らかにし、世の人々により広い知的自由と良き暮らしをもたら
して下さることを願ってやみません…。

それにしましても、久我原様の立ち居振る舞い五年の時を経てよりいっそう高雅になられましたわね。
お茶を嗜まれるその白い指の運び方も本当に洗練されて。
またイングランドに戻られるなら、あちらの方々にも日本の雅をぜひお伝えくださいませ。

こちらの館もあれからずい分と建て増ししましてお部屋も増えましてございます。
ご逗留になられるのでしたら、ゆっくりお部屋をお選びになってくださいね。
魔導の研究をなさるのに適当な静かな場所もご用意できますわ。


587 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/23(Sun) 18:26
この頃は科学と魔導を融合させようと苦心惨憺の日々でございます、アーチェロ様。
5年前と比べると私の立ち居振る舞いも大人びた、ということですね。
トリップもその時とは異なりますが、滞在を許可してくれますか…?
ここに来られる名無しの方々の質問にも答えてまいります…!
(土下座しつつ)

588 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:24
>>587(久我原雪姫様)

あらあらまあまあ、土下座などとお止しくださいまし。
イングランドにお住まいなら、こちらで新たに下宿を探すのも難渋いたしましょう。
こちらにお住いいただいてもけっこうでございますわ。
お客様方にご応対いただいて、新たなご近所づきあいができるのも良きことと存じますわ。
どうぞよろしくお願いいたします。

ですが、こちらに住まわれお客様とも受け答えなさると仰るのでしたら、久我原様はお客様としてご逗留される、
というわけにはまいりません。
ご近所のお客様が気持ちよくお出でいただけるのが何よりですので、どうか穏やかなご対応をお願いいたし
ますね。
魔導というお力をお持ちだからこそ、ご近所様とのお力の懸隔にご留意有りたくお願い申し上げます。


では、せっかくの機会ですので、皆様に対しあらためてこちらの屋敷のルールを申し上げておきましょう。
1に記したルールは煩瑣に過ぎますので、あらためましたものでございます。
繰り返しになりますが、ご容赦ください。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎み下さい。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)

何とぞよろしくお願いいたします。

589 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:44
いま作成している最中です。あの時から年月も経ちましたからリファインさせます。

590 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 21:48
おっ?最近、このスレ賑わってるなぁ……これは実に良い傾向だ

591 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 22:31
このスレ一時は削除依頼スレの常連化してたからなぁ
それがなくなったのも大きいと思う
ああいう場所で見かける機会が多いとどうしてもトラブルが多発してるイメージが付いて入り辛くなるからね
まあ、あそこで見かけたから気になって覗くようになった人間もここにいますがね!

592 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/23(Sun) 22:31
お伽噺とか昔話とかで思いだしたんですが、
フランケンシュタイン(の怪物)が、姫様と会えてたら
きっと幸せになれたのに…。(涙)

593 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 15:59
>>580-581(アーチェロお嬢様)

>ああ、緊張しますわ…。
>柚葉さんが子どもたちと親御さんにご挨拶なさっています。

無事ご挨拶を終えて、グリッタちゃんの紹介も終わりいよいよイベントの開始です。
お嬢様、少し緊張なさっているようですね。
本の読み聞かせの会は数をこなして既に慣れておられるかと思うのですが、
今日は子どもたちの参加人数も多く、町内会の役員の方々、親御さん達も揃っておられますから
無理からぬ事でしょう。

でも大丈夫です。グリッタちゃんも一緒の朗読の練習、そしてこれまでの経験の積み重ね、
お嬢様ならばきっと今日も上手くいきます。
お嬢様、頑張って!

>…さて、皆様に交じってニコニコしていらっしゃるお母様、何をお考えなのかしら?
>数日前に仰られていましたね。

はい、しぶんぎ座流星群の際の人猫(ワーキャット)族のメイドさん、そしてサライさんの来訪の事もありましたから
今回も奥方様が親交を結んだ方が来られるのは予想出来ない事ではありませんでしたが…。
それにしても、あの意味深な笑顔…。何を考えておられるのでしょうか…?
私にも、想像がつきません…。

(お嬢様の朗読が始まりました。)

こうして読み聞かせが始まると、各々の登場人物になりきった語り口の数々と口調の切り替え…。
流石はお嬢様、日々の練習とこれまでの経験の賜物です。
さて、お米が減っていく原因を訝しむ旦那さんが奥さんの秘密を知ってしまい…。
震えながらも素知らぬ顔をして別れを切り出す展開が…あら?

>(ええっ、わたくしなぜ、このようなことを言っているの?)(汗汗)

お、お嬢様?どうなさったのかしら?少し展開が違いますよ?
この後お嫁さんは、素直に別れ話を受け入れ大きな桶、もしくは樽が欲しいと言い出す展開では?
このように食い下がる展開ってあったかしら???
あ…奥方様の連れてこられたお客様から不思議な力を感じるわ。
もしかして、あの方がお嬢様に語らせている…?
でも、一体何故…?

そして、お嫁さんが旦那さんを樽に放り込んで山へ走っていくのは私も知る通りですが…。
その前に確か…。

「飯を食わん女房が、この世にいると思うか!
飯を食う所をよくも見ていたな!」

と憤怒の声と共に鬼婆(他にも蛇、蜘蛛というパターンもあります)の姿になるのが
私の知る話の展開だったのですが…。

(朗読を聞きながら戸惑っています。)

594 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 17:12
>>582-583(アーチェロお嬢様)

>「米を食われて嫌なら、山の中に棲もう。(以下略)」

ええええええ?????
ず、随分と献身的な…。
この後山奥に連れて行ってゆっくり食らってやると言ったり、
旦那さんが入った樽を谷底に放り込んで、樽が空っぽなのに気付いて怒って追いかけてくるのでは…?

私も「食わず女房」については色々なパターンのものを読みましたが、この展開は知りません〜?
ど、どうなってるんですか???
今回のお客様が放っているのは恐らく邪視(蛇視)の一種…。
でもお嬢様に私達が知るのとは違う内容を朗読させているのは一体何故…?

(知らぬ展開に戸惑いながらも、朗読を聞き終えました)

旦那さんが菖蒲によって守られて、それが5月の節句の魔除けの由来となるのは知る通りですけど…。
これってある意味、良い終わり方なのでは?
このお話は勝負が魔除けの由来になるのと同時に、自分の都合ばかり考えている
ケチで身勝手な考え方に対する戒めの意味が込められているという形で締め括られるのが定番ですが…。

例え人ならざる者であったとしても、心から旦那さんを想ってくれている本当に良いお嫁さんじゃないですか!
人も妖怪もありません!お別れしちゃ駄目ですよ!
こんなの切なすぎます!!!

>「そうよぉ、ちゃんと覚えていてくれて嬉しいわぁ。
>本人たちの前で改ざんされた話を聞かせるのも申し訳ないしぃ。」

すみません、お嬢様に語らせていたのは奥方様でしたか。

>あ…、よく見ると『ご本人』のスカートの後ろに女の子が。

例えお別れする事になったとしても、お二人の間には夫婦としての確かな“絆”があったのですね。
私が知る「食わず女房」の中には、お嫁さんの正体が「蛇」であるお話もあるのですが、
ならばこの話の結末が滋賀県の琵琶湖に伝わる、

「〜三井寺の龍神伝説〜(三井の晩鐘)」

のようであればいいのにと思っていたんです。
私の密かな願いが叶っていたかのようで、嬉しいですね。
(ちょっと涙ぐんでます)

それではお嬢様、グリッタちゃん、頑張って柏餅を作りましょう。
いえ、その前に、私は「節句のたんぼすき」の朗読を頑張らねばなりませんね。

(すみません、もう少し続きます。)



595 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 18:04
>>582(アーチェロお嬢様)
(続きです)

皆さん、お話を始める前に「節句」についてちょっとお話しますね。

「節句」というのは、簡単に言うと「季節の節目」で、年に5回あります。
皆さん、「節句」というと今日の5月5日以外にも幾つか思い出すものがありませんか?
例えば3月3日の雛祭りは「桃の節句」と言いますね。
女の子の成長を願うのは「桃の節句」、そして男の子の場合は「端午の節句」という形で
覚えている子も多いと思います。

それ以外の3つ、何か思い当たるものはありませんか?
七草粥を食べる1月7日は「七草の節句」、そして七夕の7月7日も節句です。
最後に9月9日は「菊の節句」といいます。
ちょっとこの日だけは、あまり馴染みがないかも知れませんね。

昔から、こうした節句の行事というのは地域の人達が皆で協力して準備をしてきました。
皆さんが今日まで頑張ってくれた、鯉のぼり作りがそうですね。
それ以外にも、今日まで町内会の方々が皆のために頑張って準備をして下さいました。

ですが…。昔々のある村に、大変へそ曲がりな若者がいたそうです。
昔も今も、こうして行事の準備やその日の御祝い事のために皆が頑張っているというのに、
その若者は村の行事にもお祝いにも鼻で笑って一切参加する事がありませんでした。

これは、そんなへそ曲りな若者のお話です。

(朗読終了後)

如何でしたか?
この若者は自分一人で勝手な事をしていたためにうっかり自分も牛も田んぼに沈んでしまう所でした。
何とか牛が田んぼから出てこれたために自分も助かりましたが、
これで自分の田んぼには稲を植える事が出来なくなってしまいました。

昔はこうして暮らしている私達の多くが田んぼを耕してお米を作っているお百姓さんでしたから、
お米を作れなくなってしまうのはとても大変な事です。
若者はこれまでの事を反省し、他の人の田んぼを手伝う事で何とかやっていけるようになりましたが
それでも生きていくのは大変だったと思います。

皆さんも時には、この若者のように

「他の人達なんか関係ない。自分の好きなようにやりたい」

という我儘な気持ちが出てきてしまうかも知れません。
ですが、そういう自分勝手な気持ちや振る舞い方をしていると
いつかはひどい目に遭う時が来るかも知れませんよ。

今日まで力を合わせて鯉のぼり作りのために放課後頑張ってきたお友達、
そして皆のために今日まで頑張って下さった町内会の皆さんや親御さん達への
感謝の気持ちを忘れないで、皆で協力する事の大切さをいつまでも覚えていて下さいね。

ふう…。ちょっとお説教っぽい話し方になってしまったかしら…?
ですが、こうした行事への参加は年齢を重ねる毎に大変になっていきますから。

それでもより多くの子どもたちにこれからも行事に参加してもらい、
そして将来は地域の活動にも積極的に貢献できる大人に育ってほしいという願いを込めて
このお話を選ばせて頂きました。

では、最後はグリッタちゃんの番ですね。
よろしくお願いします…。

596 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/24(Mon) 19:29
>>579
>>584-585

久我原さん、お久しぶりです…。
最初の来訪から、既に5年が経過していたのですね。
息災で何よりです。
宜しければ、お茶のお代わりをお持ち致しますか?

あれから尚、ご自身の魔導の道を極めるために精進なさっておられるのですね。
私も日々、お嬢様のためにメイドとして研鑽を重ねる日々です。
共にお客様をもてなす方がいて下されば、お嬢様もお喜びになります。
私としても、心強いですわ。

丁度今、グリッタちゃん(人狼メイド)という可愛らしく素敵なメイドさんがいらしています。
彼女とも親交を深めて下さいませ。

>>590

はい、グリッタちゃんの来訪が今年は一つの大きなきっかけとなりました。
かつての「吸血鬼メイドの館」でご主人様を含め多くのお客様に慕われていた彼女のおかげで、
多くの素敵な思い出が加わりました。

彼女が灯してくれた火を絶やさぬよう、今後とも頑張りますので宜しくお願いします。

>>591

ええ、この場所を支える一人として紆余曲折がありました。
反省すべき点は反省し、改めるべき所は改め、今後ともお嬢様を支えていきます。

堅苦しく面白味の無い女である事は私自身自覚する所ではありますが、
寛容さというものをもう少し身に付けてお客様と接していく所存です。

597 名前:久我原雪姫 ◆g1SPxrtM 投稿日:2021/05/24(Mon) 19:32
羽藤さん、お代わりは頂けますか…?
あの頃の私はまだ未熟な存在でした…
プロフは今リファインをかけている最中でして(メタ)

598 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/24(Mon) 22:54
(柚葉さん、ご近所の皆様、申し訳ございません。お返事は今しばらくお待ちくださいませ。)

>久我原雪姫様

>スレが下がってるねー。あたしが来た証拠にスレを魔法で上げとくよ?
>うーん・・。数字IPだとここ書き込めないんだよねー・・。
>プロフは今リファインをかけている最中でして(メタ)

以前のお言葉を含めて申し上げますが。
これ以上のメタ的な発言はお慎み下さいますよう、お願いいたします。


599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/25(Tue) 02:33
キャラハンの振りして独り言ぼやくだけの奴がいるが、
こいつは別スレでもよく見る奴だから相手しないほうが良い。

600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/05/25(Tue) 06:57
そいつ電車って呼ばれてる荒らしだよ

601 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/25(Tue) 22:15
>>590-591

すみません、私はこの場所でお世話になっている立場なので
この手の話題は遠慮させて下さい。

>>592

はい、私も知っているし、読んだこともあります。
フランケンシュタインと言えば、ドラキュラ伯爵、狼男と並んで有名な
西洋の三大巨頭ともいえる方ですね。

(本当は『フランケンシュタイン』は作った人の名前で、人造人間さんそのものには
名前が無いのは知ってますが、敢えて呼ばせて下さい。)

アーチェロさんはとても優しい方ですし、迫害されることの辛さもよく知っている筈ですから
きっとフランケンさんの悲しみや辛さを理解して、手を差し伸べてくれると思います。

でも…それだけじゃ解決にならないんじゃないかな…。
アーチェロさんがいくら優しくても、本来は無関係の方に押し付けてお終いというのは
ちょっと間違いだと思うんです。

本当なら、作り主がきちんと責任を取らなきゃいけないはずですよね。
自分で生命を生み出しておきながら、異形とも言える姿になってしまったからといって
見捨てて逃げるなんてあんまりです。
それじゃ、育児を放棄して勝手に子どもを捨てる親と同じですよね。

もしアーチェロさんが作り主の前に立ったら、キッと見据えて平手打ちして
本気で怒るんじゃないかな。
「あなた自身できちんと親としての責任を果たしなさい」って…。

最後は本当に、誰も救われない哀しい結末だっただけに
誰かに救ってほしかったという気持ちは分かりますね。

私だったらどうかなあ…。
さすがに初めて見たらビックリしちゃうと思うけど、私も「悪魔憑き」とか言われて追われたこともあるし、
言葉と意思が通じ合えるなら話し相手になってあげられるかも、と思いますね。

(すみません、アーチェロさん、柚葉さん、今夜はこれで失礼します。)

602 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/26(Wed) 07:33
>>590

ありがとうございます。
お客様がいらしてくださる事実、そしてそれを良い傾向と仰って下さる貴方様。
両方のことがとても嬉しゅうございます。
訪れてくださるお客様には、本当に感謝しかございません。
本当にありがとうございます…。(平伏)

これと申しますのも、我が家にメインのメイドとして立つ方が二人に増えて、接客していただいていることが、
お客様にもいっそうの歓びをもたらしてくれた…。
そのゆえかと思います。
家主として、そしてひと時の後輩メイドとして、ありがたいことと思っておりますわ。


>>591

なるほど、この家の状態を憂いて為された対処依頼の掲示が、そのような副作用をもたらすのですか。
考えてみれば自然のことですわね。
気付かせていただきありがとうございます。
ですが、こちらのルールをお守りいただきながらこちらに来ていただいている方々のことを思えば、それを
守らぬ方へ一定の対処が望まれるのもやむをえざること。
まさに痛しかゆしと言ったところでしょうか。

そして、貴方様はあちらの掲示をご覧になって興味を持っていただいたのですね。
このような縁をいただくきっかけともなる、そのことを励みとしてわたくしも物申すべき時はちゃんと物申せる、
そういう自分であろうと努めさせていただきますわ。

(申し訳ございません。ここでいったん切らせていただきます。)


603 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/26(Wed) 19:44
>>592

フランケンシュタインの怪物様…、とお呼びするのはなんとも申し訳ないのですが。
あの方のことは、メアリ―・シェリー様の著作「フランケンシュタイン」を読んで初めて知りましたので
時すでに遅く、彼が既に北極の氷原に消えてからのこと。
イタリアに居りましたわたくしとはすれ違う機会すらございませんでした。
世界の中でただの一人もお味方する者とて無く、すべての希望を打ち砕かれたそのことに、胸痛む思いがした
ことは今も覚えております。
貴方様も彼のために泣いておられるのですか。
そのお優しさを彼の方に伝えたいものでございます。

わたくしが彼と知り合うことができていたら…。
『きっと幸せになれた』と仰って下さるのはまことに光栄ですが、わたくしにどれほどのことができたかしら…。
ですが、せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。

本来親であるはずのフランケンシュタイン様が心から悔いて和解できるのなら、それがもっとも宜しいの
ですけれど。
それができないなら、きっと孤独の痛みを癒してさし上げたくて、半ば強引に彼を我が城館へお連れしていたかも
知れません。
ええ、たとえあの方を担ぎ上げてお運びしてでも。
彼の方の身長は約2.4メートルとのことですので、適正体重は130キロといったところ。
せいぜい米俵(四斗俵の場合)二俵程度ですから、造作もございません。
逃げようたって無駄な抵抗ですわ。

我が家の城館では様々な職種の使用人を雇っており、吸血鬼以外の魔族もおりますゆえ、色々な職場を廻って
彼に合ったお仕事を見つけて…。

そして、彼の方が望むのでしたら少しずつ人間との接点も増やしてまいりましょう。
彼は感情豊かで知性的なお人柄と伺っております。
容貌が人を恐れさせる、といってもそれは牙と翼を持つわたくしとて同じこと。
きっと彼に心を開く人と縁を結ぶことができる、わたくしはそう信じますわ。

…北極の白い霧の中で彼は眠りに就いたのでしょうか。
未だその姿が発見されていないのですから、いつかお会いする日が来ることを願わずにはいられません…。


604 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/28(Fri) 07:38
>>593-594(柚葉さん)

(少し時を遡ります)

>でも大丈夫です。グリッタちゃんも一緒の朗読の練習、そしてこれまでの経験の積み重ね、
>お嬢様ならばきっと今日も上手くいきます。
>お嬢様、頑張って!

柚葉さんの強い目力を感じます。
わたくしに対する励ましがヒシヒシと伝わってきますわ。
ありがとうございます、柚葉さん。
ええ、過去に図書館などで積み重ねた経験、そしてこのたびも柚葉さんやグリッタちゃんと一緒に練習を積んで
まいったのです。
ここで臆したりしてなるものですか。

>それにしても、あの意味深な笑顔…。何を考えておられるのでしょうか…?
>私にも、想像がつきません…。

「あらあ、柚ちゃんがこちらを怪訝そうに見ているけれど、何か心配事でもあるのかしらぁ?」

「…それ絶対、自覚があって言ってるよね、主(あるじ)?」

「あらぁ、何のことかしらぁ?サライったらぁ。
 せっかくお招きしたゲストの前で不安を煽るようなこと言わないでよねぇ。」

「わしはいいよ別に。昔話なんだから。
 本当のことが伝わらないなんてこと、ざらにあるんだし…。」

「もお。大丈夫よぉ、あれでやるときはやる娘だからぁ、多分。」

(読み聞かせを進めるうちに表情を消したお母様を見、そして隣の女性が放つ邪視の気を感じました。)

(あららら…、なんだか思わず気を放ってしまったようで、ご本人が『しまった』という表情を覗かせて
いらっしゃいますが。
 大丈夫でございますよ。
 これでも真祖直系吸血姫アーチェロ・カルミーニオ。
 魔法障壁形成の速さと強靭さは、それなりのものなのですよ。

 ですが、よかったですわ。
 お二人のお陰で、ようやく自分が思わず知らず予定と違う話を始めてしまったわけが分かりました。
 これは二百年の昔、お母様が海外旅行で立ち寄った日本で、妖怪の方から聴かれた話。
 そして、その妖怪は恐らくきっと、今隣にいらっしゃる…。)

>でもお嬢様に私達が知るのとは違う内容を朗読させているのは一体何故…?

(柚葉さんが心配そうにこちらをご覧になっています。
わたくしが邪視に操られているのではないか、と心配してくださっているのですね。
ああ、柚葉さんにご心配をかけているのが辛いです。
後でちゃんと事情を説明させていただきませんと。
でも、今は読み聞かせに集中、集中ですわ…。

そう、これはわたくしが昔涙した物語。
 妖怪と人間との出会いと別れの哀しい物語。
 ですが、わたくしは伝えたい。
 添い遂げられずとも、互いを想い合った二つの魂が確かにあったことを…。)


(申し訳ございません。いったん切らせていただきます。)


605 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/05/28(Fri) 14:42
>>580-582(アーチェロさん)

まずはアーチェロさんからですね。
絵本の読み聞かせとか、紙芝居って幼稚園や小学校の定番ですけど、
実際にやってみると緊張するのって分かります。

思ったより、子どもたちが大勢来てるなあ…。
アーチェロさんもちょっと緊張してるみたい…。
でも、あれだけ練習したんだしきっと大丈夫です。
アーチェロさん、参考にさせて下さいね。

>そのお嫁さんは、若者のために三度のご飯を作っても、本当に自分はただ黙ってご飯を他所って差し出す
ばかりでした。

ぷく〜。(頬が膨れてます)
参考にこのお話は読ませてもらいましたけど、やっぱり納得いかないなあ〜。
お嫁さんは一生懸命働いてくれて、ご飯もしっかり作ってくれて…。
それなのに自分だけお腹いっぱい食べてて本当に平気なのかな!?

普通、一緒にご飯を食べてそれを美味しいって旦那さんが感謝してくれて、
「いつも頑張ってくれているお前さんの為です」って感じで笑顔で返したりするのが普通じゃない!?
そんなけちんぼさんだから、後で怖い目に遭うんだよっ!

>お嫁さんは、なんと妖怪『二口女』だったのです…。

うわ〜。ここでジェスチャーも織り交ぜたり、危機感や怖さを煽る口調になったりして
聞いている子どもたちの気持ちを煽るのが上手ですね…。
怖い話って、どこで段々と怖くなっていくかが大事ですから…。
さてさて、けちんぼな旦那さん、報いが来ますよ〜。

>「…いいえ、そのようなことを仰られても困ります。
> わたくしはずっとお前様のお傍にいたいのです。」
>(ええっ、わたくしなぜ、このようなことを言っているの?)(汗汗)

あれれ?こんな台詞あったかな?
アーチェロさんのアドリブかな?
でも何だか、アーチェロさんの様子がおかしいな?

>お嫁さんは走りながら
>「米を食われて嫌なら、山の中に棲もう。

えええ?この後、鬼婆とか蛇とかに化けて旦那さんを攫っていったり
食べようとするんじゃなかったの!?
そういえば、アーチェロさんのお母さんが連れてきた人から不思議な気配がするけど…。
もしかして、あの人が言わせてるの?

(話を聞き終えて)

菖蒲が魔除けになるっていうのは聞いた通りですけど、
何だかある意味ハッピーエンドっぽくないですか?
いえ、お別れになっちゃったのは辛いですけど…。
最後まで旦那さんを大切に思ってくれていたのなら、良いお嫁さんじゃないですか?
でも何で、私たちが知ってる本とは違う結末になっちゃったの?

(アーチェロさんのお母さんが種明かしをしてくれました)

えええ〜?
じゃあ、アーチェロさんが話してくれた内容が本当のお話だったんですか?
そっか…。それで絵本の内容とはかなり違うものだったんですね。
でもオルキデア様って、どれだけ交友関係が広いの〜?
まさか、このお話の当事者さんを連れてきちゃうなんて…。

>あ…、よく見ると『ご本人』のスカートの後ろに女の子が。

そっか…。さっきのお話の通りなら、あなたもお父さんを知らないんだね。
そしてあなたのお父さんとお母さんは、あなたが生まれる前に離れ離れになっちゃったんだ…。
私も実は、本当のお父さんを知らないの。
私のお父さんは、私が生まれる前に亡くなったそうなんだけど…。

あ、ごめんね。あなたの事情も知らないでこういう言葉をかけるのは失礼だよね。
でも今日は、私たちが作る柏餅をお腹いっぱい食べていってね。
私がしてあげられることはそれくらいだけど、私、頑張るね。

606 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 07:23
>>594(柚葉さん)

(続きでございます)

若者が驚いた顔で見つめてくるのを見ると、女は少しだけ微笑んで去っていきました。
お嫁さんはそれから二度と現れることはありませんでした。

おしまい

(あ、あら、子どもたちの表情は色々ですね。
 前半の印象からでしょうか、まだ怖そうに隣のごきょうだいに身を寄せている子、
 後半になってから、より聞き入って哀しそうな表情をしている子。)

それではしばらくお休みを挟んだら、お話の贈り物その二、柚葉お姉さんが「節句のたんぼすき」をお話しいたしますね。

(皆様にお辞儀をして下がらせてもらい、チラと目でお母様たちを促して一緒に控室に入ります。)

ごめんなさい、柚葉さん。
怖い話で盛り上げるはずでしたが、会場の雰囲気はかなり違うものになってしまいました。
ですが、わたくしも事実を知る妖の方を前にして、わたくしの知る事実をどうしてもお話したくなってしまい
ましたの。

>例え人ならざる者であったとしても、心から旦那さんを想ってくれている本当に良いお嫁さんじゃないですか!
>人も妖怪もありません!お別れしちゃ駄目ですよ!
>こんなの切なすぎます!!!

まあまあ、突然のお話を変えてしまいましたのに、柚葉さんも感情移入していただけたのですね。
よかったわ、叱られるのではないかとドキドキしていたのですよ、実は…。
これが事実の持つ重みと申すものでしょうか。

「そうよねぇ。
 柚ちゃんは、
 >こうして読み聞かせが始まると、各々の登場人物になりきった語り口の数々と口調の切り替え…。
>流石はお嬢様、日々の練習とこれまでの経験の賜物です。
って、ずい分とアンタの語り口を評価していたけれど。」

まあ、そうだったのですか?
嬉しい…、柚葉さんが褒めてくださった…、すごく嬉しいです。
あ、で、ですが、ここはその『事実』を二百年前お母様に語られた当のご本人にご挨拶をさせていただか
なければ。
こちらの女性がくだんの二口女様ゆかりの方であろうとは想像していましたが、ご本人で
いらっしゃったの
ですね…。

(すみません。続きます。)

607 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 07:25
>>594(柚葉さん)(続きでございます)

(五月の空のように明るい蒼のワンピースをお召しになり、同色のつば広の帽子をかぶられた女性が、その
帽子を取り、お顔をお見せになりました。)

「先ほど、吸血姫さんに集まった皆に『ご紹介』していただいた二口女、今の名は『久地崎朱乃(くちさき 
あけの)』よ。
 よろしく、そしてごめんなさい。
 さっき、つい『邪視』を使ってしまって。
 自分の話が本当のことから離れていって、旦那が怠け者扱いされるのを聞いていて思わず…。」

いえいえ、お気になさらず。
大切な旦那様のことですもの、こちらの方こそ事実から離れた話をしてしまうところで申し訳ございません
でした。
むしろ、本当のお話をさせていただくきっかけを作ってくださってありがたかったですわ。

「そう言ってくれると助かるわ。
 聞いている子どもたちも、ずい分と聞き入ってくれて嬉しかったわ。
 それから、こちらのお嬢さん(と言って柚葉さんの方を向かれます)、わたしたち夫婦の別れをとても
悲しんでくれて。
 わたしも旦那と別れた時は本当に悲しかったから…、こうして泣いてくれる人がいるなんて、とても
慰められるわ。
 ありがとう。」

>例えお別れする事になったとしても、お二人の間には夫婦としての確かな“絆”があったのですね。

「あはは…、それを言われると照れちゃうわね。
あ、そうそう、旦那のこと
『不作で食べさせてやれないのが怖いから女房子どもを持たない、と言っていたくせに、しっかり子どもを
作ってたのかーい。』
とか言われると困るから念のため言っておくけど。
どうも旦那はわたしが妖怪であることは、わりと早くから察していたみたいなんだよね。
それこそ、あなたが言った
「飯を食わん女房が、この世にいると思うか!」
ってなもので、人間がモノを食わないわけがないんだから。
あの人ったら夜中に寝言で
『お〜いお前、外を出歩くときは角は隠しとかんといかんぞ〜。
 でないと、桃太郎に成敗されてしまうぞ〜。』
なんて言って。
わたしのこと、鬼とでも思っていたのかねぇ…ふふふ。」

>「〜三井寺の龍神伝説〜(三井の晩鐘)」

わたくしも彼女のお話は聞いております。
夫や子供と別れ別れになってもなお、視力を失いながら子どもを守った竜の女性のお話ですわね。
「鶴女房」や「葛の葉」もそうですが、正体が知られた途端別れねばならない、そのことに悲しくやるせない
思いを抱かざるを得ませんわ…。

あ、そろそろ柚葉さんがお話しをされる時間ですわね。
柚葉さんの読み聞かせ、わたくしもとても楽しみでございますわ。


608 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 18:31
>>595(柚葉さん)

>皆さん、お話を始める前に「節句」についてちょっとお話しますね。

あら、柚葉さんはお話しの前に今日この日の意味を子どもたちに説かれるのですか。
たしかに「節句」という言葉は、しごく当たり前に使われていても、その意味をきちんと説明できる人が少ない
ですが。

最初のわずかな息継ぎから、自然な抑揚で子どもたちに語りかけていらっしゃいます。
わたくしの目の前に「節句」でおなじみの光景、季節それぞれを印象付けるものが巡ってまいります。
桃、雛飾り、七草、菊…。
身近なビジュアルで惹きこみながら、節句の行事の大切にわたくしは自然にうなずいてしまいますわ。
子どもたちも、そして親御様方も、同じようにうなずいて、そして心に去来するのはきっと。
子どもたちには昨日から今日へ、今日から明日へと毎日を繋いでいける嬉しさと、それをなしてくれる親御様の
愛情を。
親御様もまた、その親御様が同じように自分たちに注いでくださった深い想いの丈を。

今日この日に柱に刻まれる背の丈もまた、子供の成長するを喜ぶ想いの丈の謂いであるのです。
五つの節句すべてがそれぞれに共に手を携えてきた人々の縁の大切さを刻んでいることが、自然と伝わって
まいりますわ。

柚葉さんの語り口の何と自然に心に流れ込んでくることでしょう。
子どもたちへの愛情をご学問の中に据えて励んで来られた、彼女ならではの語りでございましょう。

(朗読を聞き終えました)

農民の皆が互いに助け合ってきたか、それを蔑ろにすることがどれだけいけないことか、ひしひしと伝わって
まいりましたわ。
自分の田を失ってしまう…、きっとそれは一片の反省では済まない深い罪を為してしまったことへの神様からの
お叱りでしょう。
それでも若者を泥田と共に沈ませなかったのは、神様のお慈悲だったのではないかしら。
それは、天地を洪水で満たした『彼の方』とは違う、もっと身近な親御様のような神様だったのではあった、
そのように思えるのですわ。

>今日まで力を合わせて鯉のぼり作りのために放課後頑張ってきたお友達、
>そして皆のために今日まで頑張って下さった町内会の皆さんや親御さん達への
>感謝の気持ちを忘れないで、皆で協力する事の大切さをいつまでも覚えていて下さいね。

子どもたちが深くうなずいていますね。
皆の心に昔話が含意する人の世の理(ことわり)が自然に受け入れられたのでしょう。
決してお説教っぽくなどございませんでしたわ。
これはまた、子どもたちが成長して今日のような行事を続けていく、その礎となることでございましょう。

柚葉さん、お疲れ様でございました。
お茶を用意しましたのでまずはご一服くださいませ。

そしていよいよグリッタちゃんの番です。
グリッタちゃん、よろしくお願いいたしますね!


609 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 20:10
>>599

ご助言ありがとうございます。
あの人のことは、昔の言動から危惧はしていたのですが。
最初から疑ってかかりたくないと思って、受け容れてしまいました。
自分の甘さを猛省しております。
何より、他のお客様やご対応くださった柚葉さんに不快な思いをさせたのではないか、と思うと申し訳ない限りです。
これからは非礼に対してより毅然といたしてまいる所存ゆえ、何とぞご容赦くださいませ。


>>600

再びのご助言ありがとうございます。
無意味に交通に関する話を差し挟んでくる方ですね。
他所様でも出没し、必ずしも交通の話をせずとも、真っ当な人物を装って私的な話ばかり繰り返して場の雰囲気を
台無しにしていると聞き及んでおります。
今後より一層気を付けてまいりますゆえ、このたびの家主の不手際どうぞご寛恕くださいませ。


610 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 21:09
>>601(グリッタちゃん)

(横から失礼いたします。)

>アーチェロさんはとても優しい方ですし、迫害されることの辛さもよく知っている筈ですから
>きっとフランケンさんの悲しみや辛さを理解して、手を差し伸べてくれると思います。
>でも…それだけじゃ解決にならないんじゃないかな…。

グリッタちゃんは本当に大切なことを見据え考えてお話をされるのですね。
本当に責任を取るべき人がそれを放棄していること、それ自体が人造人間さんを傷つけ苦しめているのですから、
その状態を変えようと努めるのが何よりの優しさなのでしょうね。

グリッタちゃんは大切なご家族との別れられた後、多くの孤独の時間を歩んできた方。
寄る辺なき人の辛さをよくご存じだからこそ、本当に人を救うことの難しさと大切さをご存じだから。
彼の方を憂うお気持ちの強さをひしひしと感じますわ。

>もしアーチェロさんが作り主の前に立ったら、キッと見据えて平手打ちして
>本気で怒るんじゃないかな。
>「あなた自身できちんと親としての責任を果たしなさい」って…。

はい、きっとそうせずにはいられなかったでしょう。
わたくしの力で本気で平手打ちすると相手の生命の保証ができませんので、力の入れ具合に苦労しそうですが。
せめて仰るように毅然と物申したいですわ。
『あなたに救いを求めている、心あるあの人をこれ以上傷つけないでください。』
とも続けて言えたら良いのですが、わたくしの言葉がフランケンシュタイン博士にどれだけ響くかどうか。

>私だったらどうかなあ…。

グリッタちゃんとお話しができたら、彼のモンスター様の心もずい分癒されるでしょうね。
前にいらした吸血鬼メイドのお屋敷でも、ご主人様を何時も癒してさし上げていたグリッタちゃんですもの。
今あの方に会えましたなら、きっとお話し相手になってさし上げて優しい『にぱ♪』と共に彼の方の凍てついた
心を溶かしていただけたのではないかしら…。

(今宵はここまでとさせていただきます。)


611 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/05/29(Sat) 23:38
>>599-600

助言を有難うございます。
最終的な判断は、この場所の主であるお嬢様の判断に委ねるところです。
私達も対応に関する厳しさ、不手際について反省する所がありましたので
ある程度は寛容であらねばと思っております。

ですが、>>598でお嬢様が注意を促されたことで
今後は毅然とした対応をさせて頂きます。

ここにいらして下さるお客様に不快な思いをさせぬよう努めて参りますので、
今後ともよろしくお願いします。

>>592

こちらの作品については、私も読んだことがあります。
既にお嬢様やグリッタちゃんが述べられているように、あの救いの無い結末に
遣る瀬無さを感じて涙する方はきっと多かった事でしょう…。

人造人間さんはフランケンシュタイン氏と再会を果たすまでに、様々な経緯を経て
言葉を学び、文字を学んだそうですね。
誰にも教えられることも無く、人目を盗んで孤独の中で…。

ですが、他の人間の方は勿論創造主からも怪物呼ばわりされた末に、同じ孤独を癒せる
女性の同族を作る事を懇願しますが、所謂「フランケンシュタイン・コンプレックス」により、
女性の同族を作る事を破棄、そして人造人間さんの怒りと復讐心に火を点けてしまうのでしたね。

それでももし、あなたがお嬢様にあの方を救って下さる事を望むのであれば
取り返しのつかなくなる事態になる創造主との再会の前にお嬢様とお会い出来ていれば…と思います。

そしてお嬢様の、

「せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。」

というお言葉には、救われる思いが致します…。

更にグリッタちゃんも仰るように、創造主の方とは一度再会し己の所業の罪深さを
猛省してもらいお二人の関係に一つの区切りを付ける必要があるでしょう。
自分勝手に命を生み出し、それを放棄するなどとは命を奪う事と同じ位罪深い事なのですから…。

迫害される事の本当の辛さ、苦しさを知らない私があの方に対して軽々しく
救いの手を差し伸べるなどとはおこがましくて容易く口には出来ません。
それを知るお嬢様やグリッタちゃんであればこそ、手を差し伸べるだけの気構えと
御心があるのでしょう。

物語を読み終えた末の私の都合の良い考え方だとしても、お嬢様やグリッタちゃんのような方に
出会えていたら…と考えずにはおられませんね。

(申し訳ありません。今宵はこれで失礼致します。)

612 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 18:35
>>605(グリッタちゃん)

(再び時を遡ります。)

>ぷく〜。(頬が膨れてます)
>参考にこのお話は読ませてもらいましたけど、やっぱり納得いかないなあ〜。

(あらあらあら…、グリッタちゃんのほっぺがぷっくり膨れています。
 ご機嫌斜めの表情であってもとてもキュートでいらっしゃいますが。
 たしかにこの若者は身勝手でいけませんね。
 目の前でお嫁さんがただ佇んでいるだけで、自分一人ご飯を食べるだなんて、夫としてまことに不実としか
 申せません。

 あら、なんでしょう?
 今鋭い眼光がこちらに飛んできたような。
 わたくしの語りに何か不満を持った方がいらしたのでしょうか?
 まだまだ未熟なわたくしです、心して続きを読みましょう。

 さあ、いよいよ若者がお嫁さんの正体を知るシーンですわ。
 ここは若者に思い切り怖がって報いを受けてもらいましょうか。)

>うわ〜。ここでジェスチャーも織り交ぜたり、危機感や怖さを煽る口調になったりして
>聞いている子どもたちの気持ちを煽るのが上手ですね…。

(吸血鬼本来の魔の気を出しては皆さんにトラウマを植え付けてしまいます。
 決して魔の気を出さず、演技だけで怖がっていただくのでなくては。
 口角を上げ凄みのある顔を作って、頭の口におにぎりを放り込むパントマイム。
 憑かれたように食べ続け満足げに舌をペロリ…。
 そして、ガタガタと震え出す若者の怯えた表情…。

 と、またです、また強い視線…というか、もしやこれは『邪視』?)

(そうしてわたくしはようやく母から聞いた話を思い出します。)

(柚葉さんが心配そうにこちらをご覧になっています。
 わたくしが邪視に操られているのではないか、と心配してくださっているのですね。)

>そういえば、アーチェロさんのお母さんが連れてきた人から不思議な気配がするけど…。
>もしかして、あの人が言わせてるの?

(あああ、グリッタちゃんも心配そうなお顔を。
 彼女にも心配をかけてしまっているようですね。
 申し訳ありません、後でちゃんとご説明しますから!)

(皆さんにご挨拶して退場いたします。)

>菖蒲が魔除けになるっていうのは聞いた通りですけど、
>何だかある意味ハッピーエンドっぽくないですか?

心配をおかけして申し訳ございません、グリッタちゃん。
今から控室でご説明させていただきます。

お母様、どうかお客様とご一緒に同席をお願いできますでしょうか?

「もちろんよぉ、柚ちゃんとグリッタちゃんにちゃあんと説明してあげるからぁ。」

(申し訳ありません。続きます。)

613 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 18:37
>>605(グリッタちゃん)(続きでございます)


>(アーチェロさんのお母さんが種明かしをしてくれました)

>えええ〜?
>じゃあ、アーチェロさんが話してくれた内容が本当のお話だったんですか?

「うむ、あれはわれの過去の物語だったのよ。
 われはともかく、娘の父親が悪く思われるのは辛くてね。
 吸血姫殿が途中で気づいてくれて、ホッとしたわ。」

>そっか…。それで絵本の内容とはかなり違うものだったんですね。
>でもオルキデア様って、どれだけ交友関係が広いの〜?
>まさか、このお話の当事者さんを連れてきちゃうなんて…。

「貴女たちが読み聞かせするって聞いてさぁ。
 それも、この二口ちゃんの話をするっていうじゃないのぉ。
 懐かしくなって彼女に声をかけたのよぉ。
 いやぁ、二口ちゃんのことは前から風の噂に聞いていたんでねぇ。
 すぐにコンタクトが取れて良かったわぁ。
 ま、他の交友関係については、またこの次昔話の読み聞かせをするとき当事者がいるようなら連れてきて
 あげられるかもよぉ。」

>そっか…。さっきのお話の通りなら、あなたもお父さんを知らないんだね。
>そしてあなたのお父さんとお母さんは、あなたが生まれる前に離れ離れになっちゃったんだ…。

「うん…、お父さんのことはお母さんから聞いただけ。
 でも、お母さんのことを大事にしていたって聞いたよ。
 さっきの吸血姫さんの話はかなり二人の日常のこととか、端折っていたけれど。」

そうでしたね、子どもたちに伝わるようにかなりシンプルな話の運び方になってしまって。
ごめんなさい。

>私も実は、本当のお父さんを知らないの。
>私のお父さんは、私が生まれる前に亡くなったそうなんだけど…。
>あ、ごめんね。あなたの事情も知らないでこういう言葉をかけるのは失礼だよね。

「ううん、全然失礼とかそんなことないよ?
 …そうなんだ。
 お姉さんはわたしと同じなんだね。
 今日会場で初めてお姉さんを見た時、すごくキラキラした笑顔ですごく見惚れちゃったんだけど。
 きっとお父さんやお母さんに大事にされた人なんじゃないか、ってなんとなく思ってたんだけど。
 わたしの方こそ勝手に想像しちゃった。

 でも、お姉さんはお母さんとは幸せに暮らしたんじゃないのかな?違うかな?
 そして二人一緒に幸せだったのは、お母さんがお父さんと幸せに暮らしていた、その続きだったから…じゃない
 のかな?

 あ、ごめんなさい、なんだか思ったことをペラペラしゃべっちゃって。
 わたしも二口女だからかな、おしゃべりでごめんなさい…。」

>でも今日は、私たちが作る柏餅をお腹いっぱい食べていってね。
>私がしてあげられることはそれくらいだけど、私、頑張るね。

「わあっ、ありがとう!
 柏餅、大好きなの。嬉しいな。
 それに…さっきのお話しの中のお母さんと一緒で、わたしもとっても食いしん坊なの。
 柏餅を食べられるの、すっごい楽しみ♪」

「うん、食いしん坊母娘ですまないが、今日はありがたくご馳走になるわね。
 そして、もし良ければだけど、お礼として余興に大道芸でもさせてもらえないかしら?」

大道芸、ですか?

「ええ、私と娘とでね。
 旦那を助けたことで里から追い出されちゃってさあ。
 かと言って人間界では年を取らないと怪しまれるから、旅回りの芸人をやってるのよ。
 やってることは『腹話術』。
 て言っても、人形を持ちながら帽子で隠した頭のてっぺんの口でしゃべってるだけなんだけどさ。
 これがけっこう受けていてさ、見物人から
 『久地崎最高―!!』
 とか言われてたりしてるわよ。」

はい、お話しの後は柏餅づくりですからいっぱい振る舞わせていただきますわ。
そして、腹話術の上演は他の役員の方々と相談させていただきますね。

ですがその前に、どうぞグリッタちゃんの読み聞かせを楽しんでくださいませ。


614 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/30(Sun) 19:40
>>611(柚葉さん)(横から失礼いたします。)

>最終的な判断は、この場所の主であるお嬢様の判断に委ねるところです

そのわたくしが判断を誤ってしまい、このたびは柚葉さんに要らぬご負担をかけたこと、お詫びいたします。

>ですが、>>598でお嬢様が注意を促されたことで
>今後は毅然とした対応をさせて頂きます。

本当はあの人が来た時点でわたくしが、今おっしゃった注意をして釘をさすべきでした。
これからは親しくこちらに来ていただくお客様方や誠実に対応してくださる柚葉さんが心地良い場所で在れる
よういっそう励んでまいります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。(平伏)

>人造人間さんはフランケンシュタイン氏と再会を果たすまでに、様々な経緯を経て
言葉を学び、文字を学んだそうですね。
>誰にも教えられることも無く、人目を盗んで孤独の中で…。

何も教えられずに投げ出され、自ら真摯に学び良き人間の一人で在らんとされたのですね、彼の人造人間様は。
そして伴侶を得て静かに暮らしていきたいと切に願われた…。

本当に自ら幸せを掴もうと努力なさったことに、強い敬意を覚えずにはいられません。
わたくしが出会えていたら、なにがしかその努力が報いられたと感じていただけるよう努めていたと思います。
人間と交流したいなどと彼の方よりずっと身に過ぎた望みを持つ者として、それをせずしていかがいたしましょう。
彼の方はまさに『人間』なのですもの…。

>そしてお嬢様の、
>「せめて『幸せになるお手伝い』はさせていただきたかったです。」
>というお言葉には、救われる思いが致します…。

…申し訳ございません、そのことで告白せねばならないことがございます。
今おっしゃっていただいたわたくしの言葉は、もちろんわたくしの心よりの嘘偽りのない言葉です。
ですが、それが言葉としてしっかり形を成したのは、それがわたくしがとある作品で既に聞いていた言葉であった
からなのです。

その作品は、『魔法少女プリティサミー(TV版)』と申します。
1996年から翌年に賭けて放映された作品ですが、わたくしは日本にまいってから三女ちゃんに教えてもらって鑑賞いたしました。
その中の第21話『魔法があってよかった』のセリフが強烈に心に残ったのです。

『魔法と言うのはまやかしの術だ。(中略)魔法で人を幸せにすることはできない。
でもね、幸せにするお手伝いは魔法でできる。
絶対できるって僕は信じてる。』

この言葉はわたくしに教えてくれました。
人が幸せになるには本人にその強い想いがあることが必要なのだって。

人造人間様は正にそう言うお方。
わたくしもまた彼の方のそんな姿勢に学んでまいりたいと思っております。

>迫害される事の本当の辛さ、苦しさを知らない私があの方に対して軽々しく
>救いの手を差し伸べるなどとはおこがましくて容易く口には出来ません。

柚葉さんは、このわたくしを救ってくださったこと、これは何度でも繰り返し申させていただきます。
貴女の優しく柔らかなお心は、少なくともわたくしの人間界にまいりながら一歩一歩を踏み出すのを恐れる
この心を包んでくださいました。
貴女の深い感受のお心は、むしろわたくしの中の悩みを受け止めすぎて傷つきはしないか、と恐れることすら
ございます。
貴女ご自身はそのお心にご自覚が無いのかも知れませんが、どうかそのお心のままわたくしの傍にいらして
くださいませ、どうか…。
我儘な吸血姫の心よりのお願いでございます…。

そしていつの日か人造人間様と出会うことがありましたら、わたくしたちであの方を歓待したい、そう望んで
おりますわ。


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