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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:35
深まりゆく秋、空は高く空気は澄み渡り、時に寒さに身を縮めますが、小春日和の陽光が身を包むときは殊の外心が安らぐ季節でございますね
木々より舞い落ち道を色づかせた枯れ葉を掃くときは、情緒を我が身で感じること一入でございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
この度、ここに新館ノ弐を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(前スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50


以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方がお話をするスレッドでございます。
世間話などしに来ていただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)もご参加いただいてけっこうでございます。
SF系の方はご遠慮願います。
 キャラハンを続けてくださる方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿「     」
服装「     」
備考「     」

わたくしにつきましては、以下の通りでございます

名前「アーチェロ・カルミーニオ」
性別「女性」
容姿「銀髪に長い髪の、日本で申します普通の『外人』でございます
   年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ来ております
今は桜の花柄が気に入っております
   学校の制服はワインカラーを基調としたブレザーです」
備考「吸血鬼でございます
   ただし、人の血を常食とせずとも生きながらえられますのでご安心を」

また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的に前スレと同じのんびりと参れましたら幸いに存じます

何卒よろしくお願い申し上げます。

574 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/03(Sun) 11:14
>>568(柚葉さん)

あらあら、柚葉さんもあのシリーズがお好きでいらっしゃいましたのね
それでは、三女ちゃんともきっとお話が大いに盛り上がることでございましょう
柚葉さんと共通の話題を持てるなんて、あの子にとっては素晴らしい幸福に違いありませんわ
あの子が特に夢中になっていたのは…
たしか、『坂上あゆみ』というオリジナルキャラクターが登場する映画だったと記憶しております
プリキュアに憧れる少女が、新たなプリキュアとなる…
末娘のあの子にとっては、とても感情移入できる女の子だったようでございます
金魚さんを妹に、と望んだのもあの子らしい、というわけでございます

>第1作を私はDVDで観賞したんですけど、それぞれのシリーズの娘たちが
別のシリーズの娘たちの由来のお店に足を運ぶ展開がとても楽しそうで好きでしたね。(微笑)

シリーズが続いてまいりますと、キャラクターのクロスオーバーが見られる、というのも人気作品の醍醐味でございましょうね
昭和の御代から続く変身ヒーローと同じく、いずれは親子で共に同じヒロインを愛して楽しむことが出来る、そんな壮大なサーガになっていくことも出来るのではないでしょうか

>あ、申し訳ありません…。一緒にお仕事をしているとはいえ、私はお嬢様のお屋敷の皆様にお仕えする立場ですのに。(汗)

まあ、そんな遠慮をなさるようなことは仰らないでくださいませ
故郷で、メイドさんたちがいつもわたくしに一歩引いた態度でいたことを思い出してしまって、寂しいですわ
三女ちゃんにとって柚葉さんは実の姉も同然に慕う方
他の2人にとりましても、また然り…
柚葉さんさえお厭でなければ、これからもどうかあの子たちを妹として導いてやってくださいませ

>では、金魚さんは実家の水槽で預からせて頂きましょう。
>次にお会いする時には、きっと今よりも大きくなっていると思いますから楽しみにしていて下さいね。

まあまあ、先ほどまで涙目だった三女ちゃんが、今は決意を込めたようあ瞳で金魚さんを見ていますわ

『またきっと会いに来るから、わたしのこと忘れないで待っていて…』

そうです、そうですよ、三女ちゃん
貴女と金魚さんは、もう契りを交わした姉妹でございましょう
またきっとこの地を訪れて、姉妹としての絆を確かめ合うことが出来るはずよ
そのためにも、お預かりいただけることのお礼をちゃんと申すのですよ…

>ちょっと…触らせて頂いて宜しいですか?(もふもふ♪)

あらあら、御気に入っていただけたようで良かったですわ
京都の妖怪列車で雪女のコスプレをしたことを思い出して、咄嗟にこの人形に照準を定めたのですが、その甲斐がございましたわ

>ソフィーちゃんが、
>「いや、百物語は蝋燭を100本立てるんだろう?家事になったら危ないからやめとこう。」
>と言い出したら、灯ちゃんが
(後略)

あらあら、うふふふ…
それは良いアイディアですわ
灯様のことですから、ソフィー様のためを思って張り切られたあげく、ソフィー様のことを困らせてしまう…、
如何にも彼女らしいですわね
なんだか、わたくしそのシーンが目に浮かんでくるようで、可笑しくてなりませんわ

>あ、百物語といえば、私の実家の本棚にかの水木しげる先生の妖怪百物語の本があるんですよ。
>実は私、あれを読んで妖怪に関する知識が身に付いたのですよ。

水木先生、でございますか
あの方は本当に日本を代表する妖怪大博士でございましょうね
『人間と妖怪の共存共栄を目指したいですね。』
先生はそのように仰っていらっしゃいますこと、わたくしにとりましては多いに力づけられますわ

さらに申すなら先生の、
『怠け者になりなさい。』
のお言葉も、能天気昼行燈のわたくしにはとても有難いですわね…


575 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/03(Sun) 11:21
(ちょっとお返事の間に挟ませていただきます。お許しくださいませ。)

経観塚への旅行から丸一年以上…
あの時柚葉さんとお話しましたソフィー様の『百物語』
8月号やネットで読めて嬉しゅうございましたわ

柚葉さんのアイディアとは少し違いますが、やはりソフィー様が怖がり、灯様が怖がらせる…
ネットの次の更新は今月10日だそうですから、まだしばらくこのお話で夏の余韻を楽しむことが出来ますわね


576 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/07(Thu) 23:33
>>572

血を見るとパワーアップするんですか?
格闘技の試合において、流血はヒートアップを生むというのは聞いた事がありますけど、
果たしてそれが本人にとって闘争心を煽って良い事になるのか、それとも冷静さを欠いて残念な結果を生むのかは
私には分かりませんね?

お嬢様がパワーアップしたい?何のために?
誰かを傷付ける為にですか?

…生憎ですけど、お嬢様は争い事が本来はとてもお嫌いな方です。
やむを得ずご自身の命を狙ってきた方と戦った事はあるそうですし、
私もそのような方を何度か見てきましたけれど、あくまでも自衛のためであり望んでされた訳ではありません。

…貴方は何のために血を欲するのですか?
他者を這い蹲らせて「俺は強い」とご自身の力に酔いしれたいのですか?

私の血族は、より強い力を得たいが為に私の一族がその身に宿している血を狙う妖(あやかし)の存在に幾度も狙われてきました。
己の為に他者を蹂躙して欲望の為に牙を突き立てようという者は、皆すべからく報いを受けています。

貴方も自身の力ではどうにもならないような存在を前にした時、自分の力に酔いしれたい為だけの生き方をしてきた事を
必ず後悔する時が来ますよ。
今の貴方は何を言っても聞き入れてくれないでしょうけれど、早く考えを改める機会に恵まれるとよろしいですね。(溜息)

>>575

はい、実はまだ読むのを忘れておりまして…。
私の想像とはまた違う展開ではありましたけれど、ソフィーちゃんとひなたさんが
震えているというのは想像した通りの展開でしたね。(苦笑)

灯さんと朔夜さんは怖いお話に有る程度耐性があるので楽しんでいるみたいでしたけど…。
こういった季節のイベントを、今後もどのようにあの娘達が楽しんでいくのかとても楽しみですね。

改めてですが、「となりの吸血鬼さん」第3巻の発売、おめでとうございます。
私も注文して届く日を楽しみにしていただけに、とても嬉しいのですよ。
ソフィーちゃんと灯さんの楽しそうな日常を改めて読み返しながら、この屋敷の使用人として
皆さんが楽しめるイベントや行事を企画していきたいと考えておりますので、
お嬢様も楽しみにしていて下さいね。(微笑)


577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/08(Fri) 12:46
昔のゲームブックにおける「妖怪の館」とかでアーチェロさんと遭遇したとして、
「逃げる」とか「疑う」の選択肢を選んだ場合。

「逃げた先にはワナが!」とか「忠告を無視したばかりに…」
という具合に死亡フラグ確定になりそう。
「彼女はただ、キミを助けようとしただけだったのだ…。」という具合に締め括られる。


578 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/09(Sat) 01:38
>>569(柚葉さん)

>懐かしいねえ。ここで桂も葛と一緒に花火を楽しんでたんだよ。
>保護者同伴でって事で、あたしもね。

家族や親しい方と共に愛でる、夏の夜の幻想的な煌き…
その時間を過ごしたことの楽しさはわたくしも日本に参って実感いたしましたわ
サクヤ様も桂様も葛様も、皆その幸せな思い出を共有していらっしゃるのですね

さて、わたくしはどの花火を楽しみましょうか…
あら?まあまあまあ、これは『コウモリ花火』ですって!?
なるほど、いわゆる『ロケット花火』に翼をつけているのですね
あらら、勢いよく飛びあがりましたわね
これこれ、次女ちゃん、つられて一緒に飛び上がっては危ないですよ…

>そして最後には線香花火を嗜むんですけど、儚げながらもあの煌めきが美しくて好きなんです。
>ではお嬢様、私達もご一緒しましょう。

ふふふっ、色々な花火を楽しみましても、最後の締めくくりはやはり線香花火ですわね
…斯様な慎ましやかな輝きに、どうして見入ってしまうのでしょう
あまりに多くの忘れられない思い出をくれたこの旅が、間もなく終わろうとしていることが、この小さな火花を見ていると思い出されてしまって…

>見て下さい、お嬢様…。
>私の『朱珠』も、淡く澄んだ光を放っています…。

良かった…
貴女の心を映したこの『朱珠』のなんと清らかに輝いていること
わたくしを迎え入れてくださる、その温かな心のゆえに

貴女の瞳、唇、うなじ…、何もかもが愛しくてならない
全てをわたくしのものにしたい、と思ってしまう自分が怖ろしい…
きっと、今のわたくしの瞳は、貴女を求めて狂おしく燃えているのだろう
どうか今この時は、この欲深な眼差しを許してほしい
貴女が欲しくてたまらないから

…あの夜、柚葉のうなじに牙を立てた時は、心の片隅で彼女に詫びていた
『この血潮から貴女の慈しみをいただこうとするこの『鬼』の性を、どうか赦して…』

でも、今わたくしの胸を満たすのは、滝つ瀬の如く迸る歓びがあるのみ
だって、彼女の『朱珠』が一点の曇りもなく澄み渡って輝くのは、わたくしを受け容れてくれているから
彼女の優しさと温もりが輝かせているのだから
彼女の血潮からそれを感じることが出来る、この身の幸福よ
生を享けてより初めてわたしは心より思う

吸血鬼として生まれて良かった…


579 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/09(Sat) 01:40
>>569(柚葉さん) (つづきです。長くなって申し訳ございません。)

(お屋敷の部屋。わたくしは柚葉の安らいだ寝顔を見つめて安堵する。)

あら、鈴の音が…

>その様子だと、柚葉と『贄の血』は最早貴女のものになったようね。

ああ、もう、そのようなこと、ズバリと突かないでくださいませ
頬が火照ってまいるではありませんか

>そういえば一昨日の晩、不粋な輩がいたようだから今宵は私の力でお引き取り願ったわ。

あらあらあら…、わたくしが>>482で釘を刺して引き取らせた『間者』でしょうか?
まったく…、『雉も鳴かずば撃たれまい』とはこのことですわね
むしろ、故郷へ戻りましたらこの件について大いにさえずって、手出しをすれば日本の高位なる同族の方が容赦しない、ということを広めてほしいものです

>『贄の血』で結ばれた貴女と柚葉が、同時に貴女の一族の宿業に少なからず巻き込まれていくのは自明の理…。

わたくしの一族の宿業…吸血鬼であること、今なお貴種たるものとして人間を蹂躙するのを恥としない者が少数ながらいること、それでなくても人と接するのを良しとしない者等がいること…
う〜ん、思い出すと問題は尽きず油断なりませんね
ですが、待ち受けている運命がどんなものであろうとも、柚葉さんを護る盾であることがこの身の務めにして悦びであるのです
単純なおつむのわたくしには、悩む余地など微塵もございませんわ

>貴女だから、羽藤の『贄の血』を許すけれど、それ以外の異国の鬼には絶対に許さなくてよ。

わたくしとて、他のどなたであれ『贄の血』を以てその喉を潤すことは、決して許しませんとも
だって、それは柚葉さんの血なのですから
わたくしを受け容れ、その血で以てあの方はわたくしを救ってくれました
わたくしが牙を立てることを許してくださり、あの方の魂の琴線の隅々までその血で以て触れさせてくださいました…
人の世に在って、わたくしがどれほどその尊いお心を愛しく想ったことか

そんな方の血だからこそ、『贄の血だから』という理由であの方を侵す者をわたしは赦しはしない…
『贄の血』だからではない、柚葉さんの血であること、その一事こそ、わたくしにとっての至高の血たる所以なのですから
だから我儘なわたくしは、ノゾミ様の仰るとおり、彼女の血を独占して憚るところを知りませんわ
彼女にはずっとそばにいて笑っていて欲しいのですから…

(再び鈴の音と共に姿を消すノゾミ様…)

…ノゾミ様、往ってしまわれたようですわね
…あの方は桂様の『贄の血』への切望は口にされても、桂様その方への想いは中々口にされませんでしたわね…
きっと、貴女様が自覚していらっしゃる以上に、深い想いを桂様に掛けられていらっしゃるでしょうに…


580 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/09(Sat) 21:18
>>570(柚葉さん)

>お嬢様の一族の中にあり、必ずしも一枚岩ではないと伺っております。
>お嬢様の身の回りのお世話をしてきた方々は、「穏健派」の方々と伺っておりますが…。

わたくしが性懲りもなく人間に近づこうとするものですから、「強硬派」のメイドさんたちは焦りもあって、わたくしへの説得がだんだん鬼気迫るものとなっていったのですよ
人間が如何にわたくしたちに敵対してきたか、とか自分たちが如何に優れて人間をかしずかせて当然の種族であるか、とかそんな話を盛んに吹き込むものですから、わたくしもムキになって反論、互いに相譲らず口角泡を飛ばしての舌戦になってしまうことしばしばでしたわ
それで見かねたメイド長がメイドさんの再配置を行った結果、慕わしい面々が随分遠ざけられてしまいました
「強硬派」の者たちも、人間との間に多くの闘いを強いられたからこそ、あのような考えに到った者も多かったのに…
わたくしがもっと彼女たちのことを気遣えていたら、と今も思い出すたび胸が痛みます
「均衡」を保つためには、彼女らのことももっと理解するべきではなかったか、と

でも、今は柚葉さんと共に在り続ける決意を闡明にしておくことこそ大事であると思っています
たとえ迂遠であっても、それが故郷の皆にわたくしが信じる「平和」を分かってもらうための途(みち)であると信じていますわ


581 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/10(Sun) 20:16
おんにゃのこだからこそ、スイーツが好きなんでしょ?

582 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/10(Sun) 23:26
>>571(柚葉さん)

おはようございます、柚葉さん…
もう起きていらっしゃったのですね
わたくし一人、夢見心地でゆうべからの柚葉さんの温もりを感じておりましたが、気づけばお布団を抱きしめていたのですか…
同衾させていただくのはとても有難いのですが、このようなあられもない寝ぼけた姿を見られてしまうのは恥ずかしゅうございますわ
ご存じのとおり、わたくし寝相があまり宜しくなくて、棺桶は窮屈で寝床にいたしません
夜中に柚葉さんにぶつかったりしなかったか、今さらながら心配になってまいりました…

>でも今度は一人で私達が共に暮らす街に戻るのではなく、お嬢様や皆さんも一緒なのですから
>名残惜しさも自然と癒されるのですよ。

そう仰っていただけるのは…、本当に嬉しゅうございます
この、柚葉さんを愛している方が大勢いらっしゃる故郷を離れて、わたくしの傍にいてくださるなんて、
この差し込むお日様の光すら、わたくしを祝福してくださっているような心地でございます

ああ、でも、あちらの館に戻ったらまた独り寝するかと思うと名残惜しゅうございます

>では私、母と共に朝食の準備をして参りますね。
あ、あの、薪のストックは大丈夫ですか?
お料理のお手伝いはお邪魔になるだけでしょうが、それくらいでしたらわたくし、二宮金次郎様が百人必要なほど薪を割って差し上げることができますよ?

…どうやらもう、薪は十分あるようですね
やはり、もう少し和食の腕を磨かなければ、わたくし使えない小娘のままですわ

>ところでお嬢様、お嬢様と次女さん、三女さんが福引で当てた温泉のチケットで
>最後に母や桂叔母さん、桂奈ちゃん、サクヤさんと共に、最後にもう一度親睦を深めていかれませんか?

はい、わたくしもそう考えておりましたの
せっかく福を引いたのですから、存分に活用いたしたいです
先日入った温泉は本当に肌身をすっかり温めてくれました
きっと温泉にも精霊…あるいは妖のご加護がかかっているのでしょう
古代ケルト人は、温泉ごとに固有の神さまがいるとして、古代ローマ人もその考えを受け継ぎました
日本に於きましては、薬師如来様、大穴持命(オオナムチノミコト)様、少彦名命(スクナビコノミコト)様らを温泉を司る神仏であらせられるそうですわね
温泉に浸かるのも、また神仏へ帰依する道…

先日はお化け屋敷に参れず、妖怪の方々ともお話しできませんでしたが、これから参る温泉では、よく気を付けてそうした方々にご挨拶出来たら嬉しいですわね

583 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/10(Sun) 23:30
>>571(柚葉さん) (つづきでございます。また長くなって申し訳ございません)

(皆様とご一緒に、最後に温泉へ)

ああ、こうして掛け湯をしておりますのも、神仏の領域たる温泉へと身を入れる前の禊ぎを為すかのような気持ちになってまいります

そして皆様と浸かるこのお湯のなんと心和ませること…

…あら、あちらにいらっしゃる入浴客の方、何か只ならぬ霊気を纏っていらっしゃいますが…もしかして?
やはり経観塚の地は高い霊性をお持ちの方も心安らげる清明の地なのに違いございません
これもご母堂様らオハシラサマや鬼斬の方々のご尽力のたまものでしょうか…

>アーチェロさん、最後まで共に素敵な思い出を有難うございます。
>私もこうして、柚葉の新しい“家族”の皆さんが経観塚を訪れる事を長い間楽しみにしておりましたから

…そんな
それはわたくしが申し上げるべき言葉でございます
魔族の者のお世話をいただくなど、本当に人の世に於いて稀有のことでございましょう
ましてわたくしの背後には、たとえ距離を置いてはいても、数多くの眷族、魔族の者の陰が見え隠れしていることは、ご母堂様にはとうにご承知でいらっしゃいましょう
そのような者たるわたくしと共に柚葉さんが居てくださることを、慈愛の笑みで仰っていただけるなんて…
この経観塚を訪れ、ご母堂様とお話させていただけて、本当に良かったです…

>また柚葉がお世話になる日々が始まると思いますが、くれぐれも宜しくお願いしますね。
はい…、このアーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ、身命を賭してお嬢様をお守りすることをお誓いいたします
決して、ご母堂様のご信頼に背くようなことはいたしません

>それにしても…ふふっ。
>柚葉とアーチェロさん、お二人だけの素敵な思い出が出来たみたいね。
>私と桂ちゃんのように…。

あわ、あわわわ…
ああ、温泉に映るわたくしの顔が火照ってしまいます
ご母堂様、それは、あの、その…
…はい、柚葉さんとは、ご母堂様に挨拶したあの後にも、彼女の血を以て二度にもわたり契りを交わさせていただきました
ご母堂様の目を欺く心算など毛頭ございませんでしたが、柚葉さんを愛おしむ我が身の、その逸る心が恥ずかしくて…
ああ、身の置き所がございません

しばらく、温泉の中に沈んでしまいたいです…

>願わくば、かつて私もそう願ったように柚葉とアーチェロさんの絆が「ついのときまで」
>共にある事を心から願いますわ…。(微笑)

…それはわたくしこそ、こころから願うところにございます
わたくしがどこまでも、娘さんと、柚葉さんと、ご一緒すること、どうかどうかお許しくださいませ
異国小路で得たわたくしの生涯の宝、貴女様が育まれたこの上なく尊い魂とわたくしはどこまでもご一緒したい
そう、どこまでも、いつまでも、わたくしたちの命のある限り…

584 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/10(Sun) 23:32
>>571(柚葉さん) (長くて本当にごめんなさい。これにてお終いでございます。)

(一同、駅の改札口にて)

ふう…、温泉であまりに心が高揚してしまってのぼせてしまい、皆様にはご迷惑をおかけいたしました…
どうやら予定通りに駅に着けましたのね

三女ちゃん、先ほどからタブレットを熱心に見ていますね?
あらあら、画面に貴女の『妹』が映っておりますわ
え?もう交信が出来ているのですか?
『姫様の魔力のお蔭…』
って、わたくしの力それほどであったかしら?

この経観塚の地の強い霊性のお蔭か、あるいは体内に流れる『贄の血』の効能か
いずれにせよ、我が身の力の発動に気を付けねばなりませんわね…

>アーチェロさん、どうか柚葉の事を宜しくお願いします。
>レイナさんも三姉妹さんも、また元気に来て下さいね。
>皆さんの来訪を、私の方からも心待ちにしておりますから。

はい、必ずや柚葉さんのこれからの時間が良きものであるように、この身は誠心を以て共に在り続けますわ

あらあら、皆さんご母堂様へのお辞儀が本当に敬愛に満ちているのが分かる垂れ方ですわね
すっかり、ご母堂様に心服したのでしょう

ご母堂様、わたくしもまたご挨拶に参ります
どうかご壮健で在られますこと、お祈り申し上げます

不遜なお願いではございますが、機会がございましたらぜひわたくしたちの屋敷へと足をお運びくださいませ
あ、でも、わたくしの精一杯でおもてなしできるように料理に精を出しますので、どうか今しばらくのご猶予を…

それでは、名残惜しゅうございますが、しばらくのお暇をいただきます…
御機嫌よう…

(そうしてわたくしたちは、帰路へとついたのでした…)

585 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/11(Mon) 01:50
昔見ていたヒーローの言葉で、忘れられないものがある。

「私も決して、祝福されて生まれてきたわけではない。
私も同様に、忌まわしい生い立ちをもつ。
だがそれを、自らの手で断ち切った。
どう生まれたかが問題ではない。どう生きていくかが重要なんだ。」

この言葉の最後の部分、アーチェロの生き方はまさにその通りだと思う。


586 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/11(Mon) 10:10
>>572

あらあらあら…、これはまた随分と血潮に対して強い想いを抱いていらっしゃるようですが…
はて、『設定』とはどのような含意がございますのでしょう?
なんだか仮にそのような資質を受けた者の如く振る舞うかのように聞こえますわね
三女ちゃんから聞いたところでは、主に中学2年生頃の年齢の時に自分をそのような者と仮定し、常人ならぬ能力を持ち、奇異なる運命の中で何かと戦っている気分に浸っていらっしゃるとか
そして、ある時よりそのような振舞い方を『黒歴史』として封印し、他人がそのことに振れようものなら猛烈な羞恥を覚えるとか…

ですが、貴方様がそういう者ではないと仰いますの?
真実その様な特殊な資質と能力を備えていらっしゃるのであれば、先ずもって、その力に溺れることなく正しく制御し、他人様との良き関係を大事にする、そのような心構えを持たれることを強くお勧めいたしますわ
人は強すぎる異形の力をしばしば怖れるもの
まして、貴方様をパワーアップさせるために必要な血は、他の誰かが傷つき流すものではありませんか?
他人様が傷つくことを、貴方様は我が身のために望まれるのですか?
それはあまりにも悲しいことではございませんか…
まして、わたくしとこうして一緒にいらっしゃるだけで、心躍らせさらなる血への渇望をお心に宿してしまうなら、この出会いはわたくしにとって何の良きことがあるのですか!?
そんなことは…嫌です、絶対に嫌でございます

貴方様が思うまま欲しいままにその力を誇示すれば、きっと後悔するときが参りましょう
同じ人間の方々との間に流血を見ることになりましたらきっとそうなりますわ
左様なものに拘泥せずただ力のみを追い求めるお積りなら、わたくしには何も申すべきことはございませんけれど…

申し上げておきますが、わたくしは大切な方々を護るための力は既に十分に享けていると自負しております
他人様を蹂躙するのではない、ただわたくしと共に在って、わたくしに大切な時間を下さる人たちを護るためなら、この力を使うことを厭いません

わたくしがそうすることが、血を望まれる貴方様とぶつかり合うことの無いよう切に祈らずにはおれませんわ


587 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/11(Mon) 10:56
>>577

ゲームブック「妖怪の館」…、でございますか?
お話からすると、人間の方が妖怪の館を訪れて様々な選択をしながら冒険をするのですね

あら、三女ちゃん、さっそくネットで調べてくれたのね
どうもありがとう

三人の登場人物…少年二人と少女が二人
プロローグで、女の子の夢の中に出てきた女性が助けを求め、目覚めると一通の手紙が落ちていて、町はずれの洋館にご招待
それでその洋館で事件が…
ミステリーとして読者をワクワクさせる導入ですわね

もっとも、わたくしはどちらかというと、故郷の城館に潜入した好奇心旺盛な子どもたちをお迎えしたことを思い出しますけれど
そういった場合「逃げる」とか「疑う」とかされますと、哀しゅうございますね
仮に罠が張ってあったりしましたら、どんなに疑われようと逃げられようと、全力で説得するなり追いかけるなり、何とかしてお助けしようとしますよ
「彼女はただ、キミを助けようとしただけだったのだ…。」
とのバッドエンド、わたくしは見たくございませんから

あら、このサイトにはどんなバッドエンドかあるか、ちゃんと紹介してくれていますのね
…ずい分ひどい目に遭っていらっしゃいますこと

ただ、わたくしの城館についていうなら、そんな危ない仕掛けはめったにしておりませんわ
うっかり者のわたくしが罠にかかってしまうようでは、メイドさんたちが心落ち着けませんからね
侵入した子供たちも、メイド長にお説教されるだけで、すぐに放免されましたわ
わたくしはいっぱいお喋りしたりもてなしたりしたかったのですけれど…

それにしましても、この主人公の一人の女の子、中学生と紹介されていますが、むしろ大学生か社会人に見えますわね


588 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/11(Mon) 11:11
訂正でございます

>三人の登場人物…少年二人と少女が二人

少女は二人ではなく一人でした
申し訳ございません

しつこいようですが、プロローグで男の子が女の子を犬から守っているシーン
年上のお姉さんを熱血少年が守っているシーンに見えて仕方がございません

こうして画像入りで紹介してくださる方がいらっしゃるのはとてもありがたいですわ



589 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/11(Mon) 11:50
>>581

はい、それはもうスイーツは大好きでございますよ?
故郷の城館でも、専属のパティシエが美味しいスイーツをたくさん作ってくれましたわ
そして、日本の絵本で和菓子というものの存在を知ってからは、恋い焦がれることひとしおでございましたとも
また、日本の『チョコレート戦争』という児童小説を読んだことがございますが、日本で西洋のスイーツのことをこんなに美味しそうに描く作家の方がいらっしゃることをとても嬉しく思いましたわ

日本に参ってからは菓匠のお店にお店を見つけてたり、デパートの催事で全国の創作和菓子を見て周ったりと、思い出すだけでほおが緩んで参ります
今は時あたかも時候の変わり目、これからは秋のスイーツがわたくしの舌を楽しませてくれることでございましょう…

ですが、「女の子だからこそ」というお言葉は少し引っ掛かりますよ?
殿方とて甘いお菓子を好む方は大勢いらっしゃいましょう
菓匠の方の中にも、見るからにこの道一筋との風格を湛えた男性が大勢いらっしゃいますわ
日本の歴史に於きましても、織田信長公が甘党だったというのは有名なお話でございましょう?
また、吉田松陰さまは大福が大好きで、質素なお食事を常としながら大福はどうしても我慢できず、ひと月に6回も購入されていたとか

日本には男性が甘いものを嗜好するのを恥ずかしいかのように思う風潮が見受けられるようですが、それは大変勿体ないことと存じます
美味しいもの、甘いものに性別の壁など無意味かと存じます

ちょうど水羊羹が冷えておりますすのよ
貴方様も「女の子だからこそ」ではなく「男の子だって」のお気持ちで気兼ねなく食されては如何ですか?
お茶もお淹れいたしますから


590 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/11(Mon) 15:03
>>585

ああ…、これはなんと申してよいのか
とてもとても気高い意志の輝きが眩しい言葉でございます
このセリフを吐いた方は、どれほどご自分の出自により理不尽な運命に翻弄され、そして抗ってきたのでしょうか

何者であれ、その出自を選ぶことは出来ません
誰もが相応に悩み、迷い、そしてなお自分の途を歩むことをやめはいたしますまい

ですが、この方の言葉からは、辛きに堪え、それを乗り越えてきた者だけが持つ矜持に溢れているのが感じられます
それはわたくし如きが辿ってまいりました道程など及びもつかないものに相違ございません

ですが、貴方様は最後の一文がわたくしの生き方に通じるものと仰って下さるのですか?
…ありがとうございます
本当にそのような者で在りたいと思ってはおりますが、果たしてわたくしがそれに適っているかと自問すれば、まだまだと思わざるを得ませんわ

ですが、この言葉に勇気づけられるのもまた事実
わたくしは、自身が吸血鬼として生を享けたことを苦としてはおりません
強い力を秘めた一族の令嬢として、分不相応な慈しみを多くの眷族から受けてまいりました
この身の出自を厭うのは贅沢が過ぎると申すもの

ですが同時に、人間と憎み合い諍い合う種族の末裔として、人より忌まれ、怖れられ、哀しい思いをしたのもまた事実
城館の中では愛されていても、外へ出れば恐怖と憎悪の視線がわたくしを刺し、
人との少しの触れ合いも、せいぜい相手の畏怖を以てしか報われないこともしばしばでした
それでも、こうして日本まで参って少しずつであれ確かに人より受け容れられてきたこと、
そして今またこうして貴方様からこの生き方をお認めいただいたこと、
心から嬉しくて、これまでの歩みはわたくしのものとして在るべきものであった、と信じることができますわ

ふつつかな吸血鬼の小娘ではございますが、どうぞこれからも親しくさせてくださいますようお願いいたします…

それにしましても、ご紹介くださったような素晴らしいヒーローの物語は何なのでしょうか?
あら、三女ちゃんまた早速タブレットを見せてくれますの?
『特捜ロボジャンパーソン』第15話「翼をすてた天使」…
この物語で宜しゅうございますのね?




…まあまあ何という深いテーマを持ったドラマなのでしょう
『エンジェル』という名を持つロボットさんが辿った過酷な運命と彼が選んだ選択
自分の意志を持つことの苦しさと素晴らしさが切々と胸に迫ってくるではありませんか…
このエンジェルさんのことを思いますと、わたくしもまた『負けていられない』という想いが沸々と湧いて参ります
それに、彼に手を差し伸べてくれた方々のお心にも胸が熱くなりますわ
自身を「出来損ない」と言って卑下なさるエンジェルさんに対して、
「出来損ないじゃない野郎がいるのかよ。みんな出来損ないよ。だからよってたかって助け合うんだろうが」
透徹して美しく強い言葉、人間の最も素晴らしい心の表れと申しても言い過ぎではないのではないかしら?

素晴らしい作品をご紹介下さり、どうもありがとうございます…


591 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/11(Mon) 20:46
>>577
ゲームブックですか?懐かしいですね。
小学校の頃の教室に1冊か2冊は置いてあったり、友達同士で貸し合いをした事もあります。
それから貰い物なんですけど、自宅にはお嬢様も大好きな「風の谷のナウシカ」のゲームブックもあったりして、
読みながら楽しんだ覚えがあります。

で、その「妖怪の館」というゲームブックですが…。
何とも悲惨な結末が多い事で…。
あまり言いたくは無いのですが、普通に殺された方がマシと思うような結末もありますね。ぶるっ…。(震)

それでそのような世界の場合、お嬢様と遭遇したらお嬢様を信じれば道が拓ける、という解釈で宜しいのですね?
お嬢様をそのような立場にして下さるのであれば、個人的には嬉しいですね。

そういえばお嬢様と同じ吸血姫「吸血姫夕惟」のアドベンチャーゲームにおいては夕惟さんと出会う事が出来れば
大抵の場合はハッピーエンドに辿り着けるとか。
恐怖の世界を一人歩く中、一筋の光明として位置付けて頂けるのは有難いです。

話は戻りますけどこの「妖怪の館」という本…。
面白そうではありますが今では相当入手困難のようですね。
でもこうして今では、ネットを通じて懐かしい作品を知る事が出来るのは便利で助かります。

>>581

はい、勿論私もスイーツは好きですよ。
お嬢様も仰っておりますけど、男性の方はどうにもお一人ではクレープやパフェといった
スイーツを一人で店先で召し上がる事には抵抗があるのだとか。

逆に女性の場合は、ラーメン店や居酒屋といったお店に一人で入るのに若干抵抗を示されるらしいですね。
私はどちらの場合も、昔から抵抗を感じた事は無いですね。

美味しいスイーツを召し上がるのも楽しい一時ですが、美味しいスイーツを自分で作って召しあがって頂くのもよろしいですよ。
私もお仕事とは別に個人的に作ったものをお嬢様やお屋敷の皆様に召し上がって頂くのですが、
自分で作ったスイーツでお嬢様やお友達に笑顔になって頂くのは、正に至福の一時です。(微笑)

既に9月を迎え秋を迎えようという季節になりましたので、
また新たなスイーツを考案してお嬢様や皆様に喜んで頂きたいです。


592 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/11(Mon) 21:18
>>585
>>590 アーチェロお嬢様

「どう生まれたかが問題ではない。どう生きていくかが重要なんだ。」

この言葉を、お嬢様の生き方と重ねて下さったのですね?
お嬢様にお仕えする者として、主をそのように理解して下さった事を誠に嬉しく思います。

ヒーローといえば、颯爽とした姿や力強い雄姿、常人を遙かに超えた力を振るう姿に
子どもたちは誰もが憧れを抱く事でしょう。
でもそのヒーローの方は、それ以上に貴方に大切な事を教えて下さったのですね。

…お嬢様が「吸血鬼」という出自故に、謂われなき迫害や冷たい仕打ちを何度も受けてきた事は私も存じております。
お嬢様が何か人に災いを成したわけでもなく、ましてやお嬢様は人と共に生きる事を何よりも望んでいる方なのに。(溜息)

でもそうした過去から人間を恨む事を一切為さらず、遙か遠くの異国で自らの道を歩んでいる…。
正に、「どう生きていくかが重要なんだ」という言葉通りではありませんか。

ちなみにお嬢様も実に感銘を受けていらしたようなので、私も視聴させて頂いたのですよ。
(ネット配信というものは実に便利ですね。)

成程…。自身の出自を知らぬまま、自分を受け入れてくれた人々を守るために
悪人の囁きに応じて過ちを犯してしまったロボットの運命に翻弄される姿を描いたエピソードなのですね。
「オレは黒い天使だ」ですか…。自らの運命を嘲笑するかのような辛い台詞です…。

でもヒーローの方も同じロボット故に、よりその哀しみと苦悩を理解していたのですね。
どうやら終盤、ヒーローの方自身も未だ明かされていない自らの出自に纏わる苦悩に苛まれているようですが…。
後のエピソードで、きっとそれを克服されていくのでしょう。

貴方が「忘れられない」と仰った意味が、よく分かりました。
ヒーローが貴方に伝えてくれた大切な言葉、ずっと胸の奥で持ち続けて下さいね。
颯爽とした姿や無類の力を振るう事よりも、そういったものを伝える事こそが私も英雄の真の使命だと思っていますから。

593 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/13(Wed) 11:06
お嬢にピアノやオルガンといった音楽の経験はありますか?
もし経験者なら、軽音部に入部してキーボード担当で、
夏休みとかは合宿先の別荘とか手配してくれそうですね。

そして卒業旅行は、イギリスのロンドンじゃなくてイタリアへ!
更に卒業後には妹分が後輩として入部とか。(笑)

594 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/16(Sat) 08:48
>>592(柚葉さん)

>この言葉を、お嬢様の生き方と重ねて下さったのですね?
>お嬢様にお仕えする者として、主をそのように理解して下さった事を誠に嬉しく思います。

あらあらあら…、柚葉さんにもそう言っていただけるなんて…
わたくし自身の身をヒーローに重ねるのは僭越にも思えるのですが、柚葉さんにそう仰っていただけると、少しは自信を持っても良いのかと胸を撫で下ろしますわ…

ヒーローは己を犠牲にし世の平和のために尽くし、独り荒野に立つ者でございましょう
わたくしはただ、人の世にわが友を求めて彷徨ったあげく、良き人たちに出会えた
それがゆえに、その方たちを己の力の及ぶ限り守ってまいりたい、そう思うだけの我儘娘でございますのに…
『我がものと思えば軽し笠の雪』
と申しますれば、我が身に向けられた迫害や仕打ちは、出会いの歓喜に依って報われましたわ
ただ、迫害と闘いのまにまに風塵と消えたわが眷属への哀しみは、この胸にしっかりと仕舞っておこうと存じますが

ただ心せねばならないと思うことは、わたくしが求めた友が、まさにわたくしが求めたがゆえに人の世より隔てられてしまうことでございます
柚葉さんがいらしてくれてより、心をかすめていたのはまさにそのことでした
魔族のわたくしと共に在って、人より疑念を持たれては如何しようかと密かに思う時もございました
わたくしの出自はわたくしのもの、それを以て柚葉さんが人より隔てられたら償いようもございませんから
幸いにして、柚葉さんが多くのご友人を持たれ、経観塚には温かく彼女を包んでくださる肉親もいらっしゃることを確かめることが出来、わたくしの心配も杞憂と終わりましたが

それに、『謂われなき迫害や冷たい仕打ち』、そうしたものの中にさえ、時には小さなの薔薇の如き、ささやかな嬉しい出会いもあったのですよ
昔のこと、まだ年若い、教会の『狩人』のお嬢さんに襲撃された時のこと
彼女の武器が尽き、どうやらもう安全とホッとしていますと、彼女が隠し持っていた短剣で我が身を刺そうとなさるので慌てて止めました
それは教会から与えられた『ミセリコルデ』…ラテン語の『慈悲』に由来する名を持つその剣を以て
「たとえ敗れ使命をまっとうできずとも、魔族に血は与えられぬ。
ここで我が身を突いて泥濘に沈みたい!
せめてもの『慈悲』と、聞き届けてくれ!」
と懸命に仰るので、もう問答無用で短剣を取り上げさせてもらいました…
彼女に教会に帰るように申したのですが、「使命を果たせない者に帰る場所はない。」とか「孤児であったこの身を救ってくれた教会に合わせる顔が無い。」とかなんとか仰って一向に埒が開かず…
このままにしておくと、また自決しかねませんので、結果こっそりと城館へ連れ帰り、空き家となっていた使用人用の住まいの一つに彼女を匿っておこうとして…、メイド長にばれました
ええ、それはもう物凄く怒られましたわ…
でも、メイド長に懸命に頼み込んで、彼女に若干の『拘束』を施した上で、メイドとして仮採用してもらいました

そうやってしばらく城館で過ごしてから彼女が言うに、
「…どうも、あなた方は、教会で聞かされていた吸血鬼と少し…いや、いろいろ違っているようだ。
 考えを改めなければならないと思い始めている。
 しかし、わたしは神に仕える者として、その道を外れるわけにはいかないのだ。」
 そして、彼女は彼女が所属していた教会を離れ、とある女子修道院に身を寄せ、そこで孤児の養育に自分の使命を見出すことになりました…
彼女もまた『どう生きていくか』を考え続けたのでございましょう
きっと彼女をヒーロー…あるいはヒロインとして仰いだ人々が大勢出来たことと思いますわ…


595 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/16(Sat) 17:12
>>593

はい、貴族の子女の嗜みとのことで、ピアノやオルガンを習う機会をいただけました
というか、我が家専属の演奏者がおりましたから、その方たちに教えていただくように、母が熱心に奨めたのですわ

イタリア・パドヴァ出身のバルトロメオ・クリストフォリがピアノを発明しました頃は、既にわたくしチェンバロを奏でて家族や客人に聴いていただいておりましたが、ピアノの評判が上がりますと、母がこれまた興味を持って我が家に取り寄せましたわ
メイドさんたちが褒めてくれるものですから、わたくしもその気になって随分と弾き、また弾き語ったりいたしました…
モーツァルト様がイタリア各地を巡回訪問なさっていた時は、何とか我が家にご招待してピアノを協奏する栄に浴したい、と願ったものですが、残念ながら叶いませんでしたわね…
今考えますと、大胆極まりない願いで汗が出てまいりますわ

ピアノの弾き語りも、少しでしたらご披露しても取りあえずお聴き頂けるレベルのものもございますわ
日本に参りましてから、人と絆を結ぶことが出来て、それゆえに新たに耳にして特に心に響いた曲を奏でることも増えましたわ
『炎のたからもの』『Confidence』『麦の唄』『ぼくのフレンド』『ルビコン』…
いずれも、絆を結ぶことの悦び、わたくしの気持ちそのものの楽曲群でございます
鍵盤に触れ、これらの曲を奏でますと、自然に言葉が口をついて出てまいるのです…

他にはバイオリン、ハープ、そうそう、オカリナも奏でられますわ

貴方様の仰るように軽音楽部に入部できましたなら、さようですわね、合宿が出来る別荘をご用意することも出来ましょう
ただし家出娘の身ですから、今はカルミーニオ家の別荘を使う、というわけにはまいりません
お財布と相談しながら日本国内の手ごろな別荘を新たに手に入れる、ということになりましょう

卒業旅行にロンドンへ行かれた軽音楽部が、たしか滋賀県の高校にあったとは伺っておりますわ
わたくしも入部出来たら、そういう方々と交流したり、卒業旅行にイタリアへみんなで行く機会があるかも知れませんわね

…もっとも、こちらの街へ参って新しい学校に編入して間もない頃、何処か部活に入部できないか、といろいろな部を訪ねてみたことがございますが、どこの部もわたくしが参りますと若干お顔をこわ張らせながら、
「ごめんなさい、今は新入部員は募集していないの。」
と仰って、丁重にお断りされてしまいましたわ
今でしたら、少しは事情が違っているかしら?

わたくしが部活が出来れば、それを先例としていずれかの時に、わたくしの妹分たち…三人姉妹たちが学校に入って部活をできるかもしれませんから、考えておく必要がありそうですわ


596 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/17(Sun) 00:08
>>580 アーチェロお嬢様

>わたくしもムキになって反論、互いに相譲らず口角泡を飛ばしての舌戦になってしまうことしばしばでしたわ

…………。(何となく想像しています)

強硬派の皆様:お嬢様は人間共の心無い仕打ちに義憤をもって立ち上がり、その命を散らした長兄様の志を無にするおつもりですか?
神だの平和だのと言いながら本心は己の利権の事しか頭に無い者たちの為に、どれ程多くの同胞が犠牲になった事か…。

お嬢様:ならば私も、お兄様と同じく戦場で果てよと言うのですか!?それをお兄様がお望みだとお思いですか!?
臆病者と謗るのなら構いませんわ!私は傷口を広げて流血を増やす道よりも、傷口を癒す術を探す道を選びます!

はっ!?も、申し訳ありません、少しばかり考え事を…。
人間であろうと魔族であろうと、前線に覚悟をもって戦ってきた方と、事を治めるために思慮をもって歩んできた方の対立は
いつの時代にもあるのですね。
双方にとって、譲れないものがあるのは道理…。

主の立場としては双方を理解せねばならない事は初めから承知している筈なのに、
より立場や考え方が近い者に傾倒してしまうのもまた道理…。
政(まつりごと)の難しさ、民草である私には想像しきれるものではないのでしょうね。

詮無い事で誠に恐縮ではありますが…。
長兄様が既にこの世に居られない事はお嬢様の御家にとって痛恨の極みと言えましょう…。
きっと、今のお嬢様の立場にもご兄妹として旦那様や奥様とはまた違った近い立場で理解を示して下さったでしょうから…。

けれど、お嬢様が「強硬派」の方々にも理解を示せるようになった事は立派な「成長」ではありませんか?
使用人の立場で、お嬢様の20分の1の人生も歩んでいない私が申し上げる事は些か失礼ですが…。

>でも、今は柚葉さんと共に在り続ける決意を闡明にしておくことこそ大事であると思っています

私、お嬢様のお話を聞いていてますます私自身の決意が固まりました。
お嬢様が再び故国の土を踏む時迄に、お嬢様に恥じないだけの知識と技量を身に付けて参ります。
お嬢様と「共に歩む」と決めた以上、それが仕える者として為すべき事であると思っておりますから。
そう思えば、より日々のお仕事にも大学の勉強にも身が入りますから。

無論、力を抜くべき時は抜いた上で…ですけどね。
さあお嬢様…紅茶の準備が出来ました。
三姉妹さん達も居間でお待ちかねです。今暫くは、安らかな一時を…。



597 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/17(Sun) 00:16
>>582-584

(後日談)

お嬢様、経観塚での思い出の写真の整理が終わりました。
今は短時間で写真が出来あがりますから、誠に助かります。
それと、サクヤさんが送って下さった写真も併せて丁度1冊のアルバムに纏め終わりました。

三姉妹さん達の分のアルバムも出来あがりましたので、今は3人ともそれぞれの思い出に浸っているようですね。(微笑)

駅に到着した時、羽様のお屋敷の前に到着した時…。
さかき旅館の前…。
そして桂奈ちゃんの作ってくれた浴衣に皆で袖を通した時…。

鎮守の森での撮影は生憎控えさせていただきましたが…。
それでもその後の商店街ではしゃぐ姿や最後の夜の夏祭り…。

お嬢様とお屋敷の皆さんが、私の家族や所縁の方々と思い出を共有する姿を
このように形に残す事が出来て…幸せです。

そして何より…この『朱珠』が私達二人だけの思い出となりましたね。
(お守り袋に入った『朱珠』を握りしめながら)

そして最後の夜…(>>578)。
経観塚での最初の夜の時とはまた違った温かさを、私も感じておりました。
お嬢様の「吸血鬼として生まれてよかった」という想いと同じく
「贄の血を宿す者として生まれてよかった」と…。

そして私は、あの夜お嬢様と結ばれた事を自分から母に話してはいませんでしたけれど、
母には全てお見通しだったみたいですね。(微笑)
でも母と桂叔母さんの時のように、私達の絆を我が事のように喜んでくれて…。
今回の経観塚への帰省、私にとっては思い残すことは何もありません…。

>三女ちゃん、先ほどからタブレットを熱心に見ていますね?
あらあら、画面に貴女の『妹』が映っておりますわ

お嬢様にとっても三女さんにとっても、私の血の影響が良きものとなって何よりです。
もしかしたら三女さんも…お嬢様と同じような御力が将来身に付くのでしょうか?
最もそれは、あのように微笑ましい形で顕れる事でしょうね。(微笑)
そう…新たな『絆』を結ぶという形で…。

>不遜なお願いではございますが、機会がございましたらぜひわたくしたちの屋敷へと足をお運びくださいませ
あ、でも、わたくしの精一杯でおもてなしできるように料理に精を出しますので、どうか今しばらくのご猶予を…

ではお嬢様、共に頑張りましょう。
私も母とはこまめに連絡を取り合いながら、お屋敷にお招きできる日日を調整致します。
そして新たな思い出を、このアルバムに綴っていけるように…。

母にお出しするお料理、よろしければ二人だけで考えてみませんか?
和食も宜しいのですが…お嬢様の郷土のお料理等についても知ってみたいです。
日本で出されるお料理は、洋風のものであってもある程度は日本人のお口に合うようにアレンジされておりますから
お嬢様の故郷の味を知って頂くと言うのもまた宜しいかと。
それに何より、私にとってもお料理のレパートリーや知識を広げる為の良き機会となりますので。

うふふ…考えれば考える程、お楽しみとは尽きないものですね。(微笑)

こうして旅先から帰って実感するのですが、一つの事を成し得ると言う事は
また新たな目標へと向かう始まりでもあるのですね。
では共に歩んで参りましょう…私達の新たな『絆』と共に…。

(『経観塚帰省編 END)


598 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/17(Sun) 20:21
>>593
>>595 アーチェロお嬢様

成程、アーチェロお嬢様をあの有名な軽音楽部に所属しているお嬢様と重ね合わせて下さったのですね。
あのおっとりした雰囲気と常に周囲に気配りを忘れない優しさ…。
あの娘と当家のお嬢様を重ね合わせて下さったのでしたら、私も嬉しいです。(微笑)

たしか卒業後には、そのお嬢様と姉妹同然に育った執事さんの娘さんが入部されたんですよね?
その娘に与えた「ティーセットを回収する」というお言い付けは実は口実で、
「その娘に軽音楽部で沢山楽しい思い出を作ってほしい」というのが本音だったというエピソードは
とても心温まるものでしたね。

やはり貴族の子女の英才教育として、音楽に関する指導も経験も御有りなのですね。
それにしてもピアノそのものが発明された時から教育を受けていらしたとは…驚きです。

弾き語り…。お嬢様がドレス姿で披露なさる姿、私も見てみたいです。(微笑)

>…もっとも、こちらの街へ参って新しい学校に編入して間もない頃(以下略)

そうでしたか…。
運動系の部活動ではもって生まれた身体能力から若干入り辛いのは理解致しますが、
芸術系の部活動でしたらこれまで受けてこられた英才教育と経験を生かして
交流と理解を深められていけたのではと思ったのですが…。

やはり当初は、すんなりと受け入れてもらえた訳ではなかったのですね…。
でも今はお嬢様を理解して頂けるご友人も増えたと思いますので、機会を見つけたら是非飛び込んでいって
素敵な思い出を作って頂きたいです。
…私も陰ながら、応援させて頂きますね。

>>594

>それに、『謂われなき迫害や冷たい仕打ち』、そうしたものの中にさえ、時には小さなの薔薇の如き、ささやかな嬉しい出会いもあったのですよ

まあ…お嬢様との出会いが、その「狩人」の方の生き方をも変えたのですね。
無論、「狩人」と呼ばれる方が闇の眷族の方々から無辜の人々を守る役割をなさっていた事も
重々承知しておりますが…。

恩義と使命に対してお嬢様の様な闇の眷族の方々の本当の姿を知り、
教会から言われ続けてきた偏見に満ちた魔族の姿と、実際に目の当たりにした現実の姿を知った時の矛盾には
大いに悩まれた事でしょうね。
そして見出した生き方こそが、「狩人」から孤児院の「先生」となる事だったのですね。

「出会い」というものがどれ程素晴らしいものか、改めて心に染み渡ります…。
そこに「種族」の違いと言うものは関係無い…。
私達が、一番よく知っている事ですね。(微笑)

599 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/09/17(Sun) 20:30
>>アーチェロお嬢様
(長くなりまして、すみません)

お嬢様、雨音と風が強くなって参りましたね。
いよいよ夏の終わりを告げる、台風が近づいて参りました。
お庭の花々にはきちんとビニールをかけ終わりましたし…。

鉢植えやお庭に置かれている倒れやすいものや道具の一式は、きちんと物置に収納致しました。
雨戸もきちんと閉めましたし、これで出来る限りの備えは完了致しました。

幸い、この地域に避難警報等は発令されていないようですが…。
ニュースから伝わってくる台風の動きには注意しておきますね。
万が一の為に、防災道具一式を詰めたバッグを一人分ずつ玄関に置いておきます。

夜が明けるまでに、何事も無い事を祈ります…。

600 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/18(Mon) 15:33
>>596(柚葉さん)

>はっ!?も、申し訳ありません、少しばかり考え事を…。

…ええっと、考え事と言いますか、すっかり声に出していらっしゃいましたよ?
ですが、驚きました
どうして、わたくしがメイドさんたちと口論した内容をほとんどそのまま再現できてしまうのですか…?
それも、柚葉さんがお生まれになる前のやりとりですのに
柚葉さんは、わたくしのみならず未だ会ってもいないメイドさんたちの気持ちにも寄り添ってくださるからこそ、これほどにわたくしたちの口論すら再現出来てしまうのでしょうね
人間の側にこれほどお優しく聡明な方が居ること、彼女たちにも分かってはもらえないものかしら…

前スレ975でも申しました通り、一のお兄様の戦働きの結果、ヴァチカンとの間に停戦協定が成立いたしました − お兄様はついに戦場から戻られることはございませんでしたが…
それを無に帰するような行為は、わたくしには到底認めることなどできませんでした…

もっとも、今柚葉さんが仰らなかった…つまりメイドさんたちには言わないでいた他の理由もあったのですよ
まず、目の前でわたくしに抗議している彼女たちが戦陣に斃れて欲しくなかったということ
わたくしにとっては大切な家族、姉妹である者たちが戦いの中で塵と消えてしまう…、そんなことは感情に於いて到底耐えられそうにございませんでした
でも、そのようなことを口にすれば、忠義に厚く、人間への復仇に燃える彼女たちのことです
『我らの存在が姫様のご出陣の決意を鈍らせるなら、なおのことわたくしたちは戦場で果てて、姫様の魁としての名誉を賜りましょう。』
とか言い出しかねない、そのことをわたくしは怖れました
過去にそのような者が幾人もいた、ということはわたくし既に聞いておりましたゆえ、彼女らにはわたくしの想いを述べるわけには参りませんでした

それともう一つ、戦いとはいつも戦士のみの会戦に留まるとは限らぬものであること
場合によっては非戦闘員を巻き込む可能性も無きにしも非ず
わたくし一人が村へ出かけただけで、恐怖に顔を歪ませ、悲鳴を上げて逃げ出す者とて珍しからず
まして戦いに逸り殺気立った魔族が大勢、人の前に現れたなら、その人たちには気も狂わんばかりの恐怖の光景となることでしょう
わたくし自身が漆黒の軍装を人の血で染めて、無辜の子どもの前に立っている情景を想像したら…
ああ、今想像しただけで身が震えてまいります

…なんだか、わたくし個人の想いばかり浮かんでまいって恥ずかしいですわね
柚葉さんの仰るように、『事を治めるために思慮をもって歩』むことこそが、カルミーニオ家の子女たるものの弁えるべきことですのに

601 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/18(Mon) 15:34
>>596(柚葉さん)(つづきでございます。また長くなって申し訳ございません。)

>長兄様が既にこの世に居られない事はお嬢様の御家にとって痛恨の極みと言えましょう…。
>きっと、今のお嬢様の立場にもご兄妹として旦那様や奥様とはまた違った近い立場で理解を示して下さったでしょうから…。

どこにでもひょいひょいと出かけていくこの考え無しの妹のこと、一のお兄様は苦笑なさりつつ、いつも静かに諭してくださいましたわ
武人肌で必ずしも愛想の良くない方でしたが、わたくしにはとても優しく頼りがいがあって…
『一の若様、あまり姫様を甘やかされませんように。』
と側近のメイド…後のメイド長が申しますたびに首を竦めていらっしゃったお姿が不思議に愛嬌がありましたわね
…一のお兄様のためにも、妹としては新たな乱をもたらす動きを防いで参りたいものでございます
ですが、…そうですね、柚葉さんの仰るとおり、それには『強硬派』の皆と分かり合おうと努めねばなりませんでしょうね

>使用人の立場で、お嬢様の20分の1の人生も歩んでいない私が申し上げる事は些か失礼ですが…。

そのようなことは全くございませんわ!
柚葉さんがわたくしの気持ちに寄り添ってくださるからこそ、わたくしは自分の歩みに対して自省の気持ちを以て見つめていけるのです
これまでもずっとそうでしたし、きっとこれからもそうでございましょう

>私、お嬢様のお話を聞いていてますます私自身の決意が固まりました。
>お嬢様が再び故国の土を踏む時迄に、お嬢様に恥じないだけの知識と技量を身に付けて参ります。

いまだに人間への敵愾心の払しょくできぬ故郷の城館の者がおりますのに、そのように仰っていただけるなんて…
あまり目頭を熱くさせないでくださいませ
今の彼女らの状況を思えば、残念ながら柚葉さんをお連れして心地よく過ごしていただけることが出来ますかどうか
それどころか、万が一のことがあれば彼女らに手傷を負わせることなく、柚葉さんの守護の騎士たるの務めを果たしおおせるかどうかも、確信が持てません…

一緒に城館にいらしていただける、その日を迎えるため、わたくしも心して今を過ごさねばなりませんね
地道なことではありますが、今までは控えていた故郷へ、メイドさんたちへ宛てる手紙ももっと書いて参りましょうか
彼女たちの絆もまた、わたくしの大切な宝でもあるのですから

なんだか、ずい分肩に力が入ってしまいました
それでは柚葉さんの紅茶で心和むひと時をいただきますわ…

602 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/18(Mon) 21:36
>>597(柚葉さん)

まあまあまあ、経観塚でのお写真ができましたの?
ああ…、一枚一枚に経観塚の思い出が詰まっております
旅館、商店街、お祭り、花火、蛍…、何れの写真でも、皆様とご一緒にわたくしの姿が写っているなんて感激です…
わたくしが皆様からいただいた素晴らしい時間が、あらためて心に甦ってまいります
…中でも、柚葉さんの心から安んじて綻ばせていらっしゃるこの笑顔…
母堂様とご一緒の経観塚の地を如何に愛されているか、分かろうと申すものでございます
この屋敷での柚葉さんにも同じように笑っていていただけるよう、わたくし心いたさねば…

…ですが、なぜに、温泉の縁に腰かけて月を仰ぎ見ているわたくしの…肌を晒した姿までが写真に?
手拭いで隠すべき場所は隠していますけれど…
どなたかこれを…、と想像はつきますが言わぬが花
これも素晴らしい思い出の一コマでございますね

>そして何より…この『朱珠』が私達二人だけの思い出となりましたね。
…はい、わたくしも肌身離さず持っております
今もほのかな温かさを放って、わたくしの心をも至福の想いで満たしてくれている、わたくしの生涯の宝ですわ

>お嬢様の「吸血鬼として生まれてよかった」という想いと同じく
>「贄の血を宿す者として生まれてよかった」と…。
…ありがとうございます
『贄の血』は、余りに尊くも強い力を持つがゆえに、柚葉さんの運命すら変えてしまいかねないものでございましょう
それを我が牙を以て取り込み、絆とさせていただいたこと、それをわたくしのみならず、柚葉さんにとっての悦びともしていただけるなんて、なんと嬉しいことでしょうか…

あの後、ノゾミ様より『一滴たりとも他の鬼に渡すな。』と釘を刺されましたこと、『言うに及ばず』と思っておりました
ですが、今こうして柚葉さんのお言葉を伺って、あらためて心底、
『この血は誰にも侵させない、絶対に。』
との想いが魂の奥底より抑えがたく湧いて参ります…

>そして私は、あの夜お嬢様と結ばれた事を自分から母に話してはいませんでしたけれど、
>母には全てお見通しだったみたいですね。(微笑)
はうう〜、柚葉さん、なぜそのように落ち着いてそのことを言葉にすることができるのですか?
わたくし、ご母堂様がご存知と知った時の身の置き所もないほどの面映ゆさと言ったらありませんでしたのに…
ご母堂様にわたくしたちの仲、お認めいただいたこと…、これからずっとご母堂様の喜びとしていただけますように、わたくし至誠の心を以て柚葉さんと共に歩んで参りたいです…

>お嬢様にとっても三女さんにとっても、私の血の影響が良きものとなって何よりです。
>もしかしたら三女さんも…お嬢様と同じような御力が将来身に付くのでしょうか?
はい、それはもう、わたくしと三女ちゃん…そして、長女ちゃんも次女ちゃんも、わたくしの魂と親愛で結ばれている限り、力は少しずつ養われてまいることでしょう
そしてまた、それが柚葉さんにとりましても良き力となるように、あの子たちならきっと育ててくれるに違いございません

>私も母とはこまめに連絡を取り合いながら、お屋敷にお招きできる日日を調整致します。
話がより具体的になってまいって、この身が引き締まる思いでございます
わたくし今まで以上に家事に参加して、ご母堂様に心地よく過ごしていただけますよう、おもてなしのなんたるかを学んでまいりますわ

>母にお出しするお料理、よろしければ二人だけで考えてみませんか?
はい、是非ともそうさせてくださいませ
そして、イタリアの料理ともなれば、まさに言い逃れの叶わぬわたくしの領域…
ああ…、ご母堂様に喜んでいただくのに半端なことは出来ることではございません
…そうそう、イタリアを出奔するとき持ってまいりましたバッグに、城館で喜んでいただいていた様々な料理のレシピが書かれたノートが、なぜか忍ばせてあったのでしたわ
その文字は見覚えのある…メイド長のものでした
きっと、『これからは自活のこと、よくよく心してあたりなさいませ。』との意味を込めて書いてくれたのでしょう
今まで、柚葉さんやレイナさんに頼っていて、あまり有効活用出来ていませんでしたが、これからはメイド長が見ているものと心得て、精進いたしますわ!
申し訳ございませんが、どうか不調法なわたくしのことお見捨てなさらず料理のことご教示くださいませ
それもまたきっとわたくしたちの『絆』となること、我が身を以て明らかにいたしましょう
きっと、必ず…
(経観塚への旅の物語、これにてお終いでございます)

603 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/22(Fri) 19:32
館への侵入者はワンパンで排除する?

604 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/23(Sat) 18:52
>>598(柚葉さん)

>たしか卒業後には、そのお嬢様と姉妹同然に育った執事さんの娘さんが入部されたんですよね?
>その娘に与えた「ティーセットを回収する」というお言い付けは実は口実で、
>「その娘に軽音楽部で沢山楽しい思い出を作ってほしい」というのが本音だったというエピソードは
>とても心温まるものでしたね。

『執事さんの娘さん』が、姉妹同然にずっと育っていたお嬢様と主従の関係と知らされてからは若干ながら距離を置かざるを得なくなった、というのは我が身を振り返ってとても寂しく感じました
ですが、軽音楽部に彼女が入部できるよう計らった『お嬢様』には、変わることの無い親愛の心を胸に宿し続けておられたのでしたね
お二人の絆の在り様はどこまでも心嬉しくなるもので、わたくしに他人事と思われる親しさを感じたものでございます

>それにしてもピアノそのものが発明された時から教育を受けていらしたとは…驚きです。

あらららら…
普通に思い出話を申し上げたのですが、わたくしがいかにも年嵩であることが分かってしまいますわね…
なんだか、ちょっと恥ずかしゅうございます
柚葉さんの妹ポジでいたいのに…

>弾き語り…。お嬢様がドレス姿で披露なさる姿、私も見てみたいです。(微笑)

あらあら…
柚葉さんに微笑みと共にそう仰っていただけるのでしたら、拙いものではございますが披露させていただきましょう
この旧家に越してまいりましてからピアノを購入しておいて良かったですわ
さすがは地方の元大地主の館…、この和館の一隅に広い洋間がありグランドピアノが入ってしまうのですから
長女ちゃん、薔薇の刺繍の入ったステージドレスを用意してくれるかしら?

さて、何を弾き語りいたしましょう?
シューベルトの『アヴェ・マリア』などはいかがでしょう…って次女ちゃん、そんな冷めた目で見ないでくださいな
カルミーニオ家の子女としてこの選曲は駄目ですか?
だって、好きなんですもの、この曲
『オペラ座の怪人』から『Think of me』も宜しいかしら
それから、今の軽音楽部様にちなんで、『しあわせ日和』を…
後は、先ほどわたくしが申した曲からも何か奏でましょうか

>やはり当初は、すんなりと受け入れてもらえた訳ではなかったのですね…。
>でも今はお嬢様を理解して頂けるご友人も増えたと思いますので、機会を見つけたら是非飛び込んでいって
>素敵な思い出を作って頂きたいです。

確かに、一度断られて諦めるのはわたくしらしくありませんわね
わたくしの学校での品行を見ていただけたのなら、すこしは信用もしていただけるかもしれません
今一度、いえ二度三度とチャレンジしてみることにしますね

>まあ…お嬢様との出会いが、その「狩人」の方の生き方をも変えたのですね。
>無論、「狩人」と呼ばれる方が闇の眷族の方々から無辜の人々を守る役割をなさっていた事も
>重々承知しておりますが…。

ええ…、あの方の瞳は相見えました最初よりとても澄んでいて、人に仇なす眷属から罪なき人々を護ろうとの真摯な思いが溢れておりました
実際、我が同族に不届きな所業を為すものがあったことを思えば、あの方の心と行いは本来尊いものでございました
わたくしの城館に来ていただき、拘束をかけるという申し訳ない扱いの下でも、曇りのない目でわたくしたちを見て誤解を解いてくださった、本当に良き方でございました

>そして見出した生き方こそが、「狩人」から孤児院の「先生」となる事だったのですね。

はい、彼女のお蔭でどれだけの子どもたちが救われたことでしょうか
わたくしも救われた思いがいたします
戦の折り…、といってもわたくしたちと人間ではなく、人間同士の戦いをこの目で見、村が焼け、人が逃げ惑ったそのような時
親を失って泣く幼子を我が手に抱いて、彼女の修道院に連れてまいったことがございました
彼女は真摯な眼差しをわたくしに向け、
『分かった。わたしが責任を以て預からせてもらおう。どうか安心してくれ。』
と言ってくれました
彼女は、わたくしから修道院への資金援助も快く受け取ってくれましたわ
聖職者でありながら魔族からの支援を躊躇わず、感謝の言葉と共に…

>私達が、一番よく知っている事ですね。(微笑)

はい、柚葉さんとわたくしとのこの大切な絆も、きっと彼女なら祝福してくれたことでしょう
柚葉さんともし故郷を訪れることが出来ましたら、ぜひ今も続いているあの修道院を密かに訪ねて、彼女のお墓に報告したいですわ…


605 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/23(Sat) 18:58
訂正でございます

>お二人の絆の在り様はどこまでも心嬉しくなるもので、わたくしに他人事と思われる親しさを感じたものでございます
×わたくしに他人事と思われる
〇わたくしも他人事と思われぬ

失礼いたしました

606 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/23(Sat) 22:38
>>599(柚葉さん)

柚葉さん、お疲れ様です
庭の花々もしっかり守っていただき、雨戸の備えも万全ですのね
備えあれば患いなし、しっかり準備が出来ていますと、今夜聞く風の音も随分と心穏やかに響きますわ
わたくしは先ほど家の前の側溝を掃除し水はけがしっかりできるようにして、今しがたは屋根に上がって傷んだ箇所を補強してまいりました
わたくし、種族の特性もありまして、水の行方がとりわけ気になってしまうのですわ
台風が接近してからは、水流に近づくのはとても危険ですから今のうちに片付けてしまえて良かったです

水属性の龍族の方でしたら、台風を弱めたり会場に逸らしたり出来るのでしょうけれど、わたくしには無理でございます
不甲斐ない魔の者で申し訳ございません

防災道具には、懐中電灯や救急薬品、非常用食料を入れていただいたのですね?どうもありがとうございます
では、台風情報に気を付けながら今宵を過ごすといたしましょうか…

(一夜明けましてございます)

…まあ、お空が良く晴れ渡っておりますわ
『台風一過』の空気の爽やかなことはどうでございましょう
潤いを含みながらも涼やかなこの空気…
秋の色が濃くなっておりますわ
彼の兼好法師が『徒然草』に書き記しました、
『野分(のわき)の朝(あした)こそをかしけれ。』
とはこのことでございましょうか

お庭の花々も、柚葉さんのお蔭で良き朝を迎えられましたわ
これからまた、秋の花々がいよいよ可憐に、あるいは煌びやかに咲いて参りましょう
シュウメイギク、コスモス、リンドウ…
楽しみでございます


607 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/23(Sat) 22:41
また、訂正でございます

>水属性の龍族の方でしたら、台風を弱めたり会場に逸らしたり出来るのでしょうけれど、わたくしには無理でございます
×会場
〇海上

たびたび、申し訳ございません

608 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/09/24(Sun) 09:29
>>603

『ワンパン』とは、一度きりの攻撃で、一気呵成に相手を叩き無力化させる、という意味で宜しゅうございますか?
でしたらそれは、相手に依りますわ

こちらに参りましてから、何度か無断で屋敷内に侵入してきた者がありますが、故郷の城館と同様、出来るだけ相手を迅速に見定めて適宜適切な対処をいたします
子どもたちが興味本位、怖いもの見たさでこっそり入り込んで参ります時もございます
その子たちにトラウマを与えることの無いように、穏便に、ですが毅然とした態度で声をかけ、注意いたします
出来れば、しっかり反省してもらって、
『次に来るときは玄関からご挨拶してから上がってね。』
と申して、後日の交友へと繋げたいところです

単なる物取りの類でしたら、『ワンパン』と申しましょうか、即座に捕縛、抵抗する様でしたら、多少痛い目に遭ってもらわねばなりませんわね
後は通報してしまえばお終いでございます

わたくしたちに害意を持った『狩人』でしたら、『ワンパン』とは中々参りませんわね
先ずもって相手の実力を確認せねばなりません
速攻で無力化したいところですが、相手の実力を見誤ると思わぬ不覚を取りますから
血気に逸る者よりも、何の感情も感じられない昏くて砂のように無味なオーラを纏った者がより危険でございます
そのような者は、己が命を含めてあらゆる物を犠牲にしてでもこの身を屠ろうといたしますから、どんな奇手を放つかも分かりません
こちらの素の力を以て状況を遺漏なく把握し、すべてに油断なく戦わねばなりません
幸いこの町に於きましては、今のところそのような者は表れておりませんが、故郷でのそのような体験を思い出すとどうにも索然としてしまいますわ
なぜそこまでして、こんな昼行燈の取るに足らない小娘を亡き者にしようとするのか…
その者よりも、その者をそのようにしてしまった何者かがいることに、哀しさを覚えますわ


609 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/10/01(Sun) 18:58
>>603

ワンパン…。
要するに侵入者に一撃を加えると言う事ですか?
一応私にも護身術の心得はありますけれど、すぐさま殴りかかると言う事は致しません。
お嬢様も仰っているようにまずは捕える、捕縛すると言う事に専念致します。

私の先輩のメイドさんなら、並の物盗り程度であればよく映画等で見られるような
首筋への手刀で無力化出来る事と思いますが。

それと、捕縛に取り掛かる前に発見次第、一言大きな声を上げる事も必要でしょう。
屋敷の家人に不審者の侵入を知らせる事が必要ですから。

私も家事の一環として、不審者が侵入しないように気を配ってはいるのですが
いざといいう時の心構えだけはしておきたいものですね。

>>606 (アーチェロお嬢様)

>わたくしは先ほど家の前の側溝を掃除し水はけがしっかりできるようにして、今しがたは屋根に上がって傷んだ箇所を補強してまいりました
わたくし、種族の特性もありまして、水の行方がとりわけ気になってしまうのですわ

お嬢様、お疲れ様です。
本来であれば大きな梯子を要する作業ではありますが、お嬢様やレイナさんが
「飛べる」事はこのような作業の上で大助かりですね。
ですが、咄嗟の事となると翼を広げる前に…と言う事もあり得ます。
くれぐれも、お気を付け下さい。

三姉妹さん達もお手伝いをされる気満々でしたが…。
万が一を考えて高所の作業は控えて頂きました。

>水属性の龍族の方でしたら、台風を弱めたり会場に逸らしたり出来るのでしょうけれど、わたくしには無理でございます
不甲斐ない魔の者で申し訳ございません

いえ!お嬢様、例えそのような事が出来るとしても絶対にお辞め下さい!
お嬢様の種族が人智を超えた力を有している事は承知しておりますが…。
自然の力とはそれや我々の想像を遙かに超えたものなのです。

自然災害に対しては、まずは命を最優先に守る事をお考え下さいね。

>彼の兼好法師が『徒然草』に書き記しました、
『野分(のわき)の朝(あした)こそをかしけれ。』

まあ…お嬢様、風流でございますね。
『伊太利亜から来た大和撫子』と呼ばれるのも頷けます。
私達日本人でさえも直ぐには思い付かない先人の句を歌い上げるんですもの。

>これからまた、秋の花々がいよいよ可憐に、あるいは煌びやかに咲いて参りましょう

はい、お嬢様とお屋敷の皆さんを、そしてお屋敷を訪れる方の目を喜ばせるためにも
丹精込めてお世話をして参りますね。
私も、綺麗に咲き乱れる光景を楽しみにしておりますから。

あ、お嬢様、宜しければお嬢様が学校からお帰りになられましたら、お買い物、ご一緒していただけますか?
今は…キンモクセイの季節ですから。
その香を堪能しながら秋の訪れを楽しむ事が出来る、とっておきのコースがあるんですよ。(微笑)


610 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/10/02(Mon) 22:11
>>609(柚葉さん)

(すみません。横から失礼いたします。)

>私の先輩のメイドさんなら、並の物盗り程度であればよく映画等で見られるような
>首筋への手刀で無力化出来る事と思いますが。

まあまあ、柚葉さんの先輩にはそのように手練れのメイドの方がいらっしゃるのですか?
どちらにお務めか存じませんが、他ならぬ柚葉さんの先輩の方でしたら、今もご立派なお務めをなさっているのでしょうね
家庭内の整備のみならず、守護の楯としてもプロフェッショナルでいらっしゃる
種族の別を度外視するならば、きっとわたくしの実家にいらしても重きをなされる方なのでしょうね…
それに、柚葉さんのことにつきましても、わたくしの知らないエピソードをきっとご存じのことと思います
いちど我が家にお招きして、お話を伺ってみたいですわ
でも、メイドのお仕事はとてもお忙しいでしょうから、その機会をいただくのは中々難しいかもしれませんわね…

>本来であれば大きな梯子を要する作業ではありますが、お嬢様やレイナさんが
>「飛べる」事はこのような作業の上で大助かりですね。
>ですが、咄嗟の事となると翼を広げる前に…と言う事もあり得ます。
>くれぐれも、お気を付け下さい。

ええ、本当に仰るとおり…
故郷でも幼い頃、城館の尖塔にまで飛んで上がったは良いけれど、ふと下を見たら意外な高さに翼がすくんで降りられなくなってしまったことがございましたわ
子猫が高い木に登って降りられなくなるのと同じようなものですわね
お恥ずかしい話ですがあの時は、メイドさんに抱きかかえてもらってようやく降りることが出来ましたわ
今では東京にある日本一高い尖塔の頂上付近に座って、眼下を一望できるようになりましたから、我ながら隔世の感がございます

>いえ!お嬢様、例えそのような事が出来るとしても絶対にお辞め下さい!

きゃっ!?び、びっくりいたしましたわ
柚葉さんがそんなにお声をあげられるなんて、珍しいですわね…

…でも、確かに些かわたくしの申し様は向こう見ずであったでしょか
自然の脅威に対するには、心せねばなりませんわ
この国には、『柳に雪折れなし』との格言がございましたわね
強い力にいたずらに抗するのではなく、これに逆らわず、ですがしなやかに受け止めることの大切さを謳っております
そういえば、災害に備えるのに、『防災』と共に『減災』も講ずべし、と、この格言を旨とするような在り方が最近は唱えられておりますわね

日本のことを随分と知った気になっておりましたが、まだまだ肝心かなめのところで日本の心が分かっていないと痛感いたします
心配をおかけして申し訳ございません

え?次女ちゃん、何ですか?
『海の方に台風を逸らしたら、そっちにいる船に被害が出るかも知れないんだぞ。』
ですって?
うっ、それもまことにその通りですわね…
なんだか今日は自分の至らなさを思い知らされてばかり…

(翌朝)

>『伊太利亜から来た大和撫子』と呼ばれるのも頷けます。

ああ、もう、その言葉は何度伺っても頬が火照ってしまって仕様がございません
古文の時間に学んだ文章ですが、古人の風流の心に触れられるのは心が洗われる思いがいたします
ですが、昨日の『柳に雪折れなし』も風雅な表現の中に大切な教えをいただける言葉でしたのに、胸に届いていなかった我が身には、『大和撫子』はまだまだ道遠しでございます

>はい、お嬢様とお屋敷の皆さんを、そしてお屋敷を訪れる方の目を喜ばせるためにも
>丹精込めてお世話をして参りますね。

はい、ご一緒にお花の世話をしてまいりましょう
わたくしもまだまだ日本のお花のことは知らないことが多いですから、柚葉さんを頼りにさせていただきますね

道端にも可憐な花がわたくしの目を楽しませてくれます
萩 桔梗 葛 藤袴 女郎花 尾花 撫子 秋の七草…
暑さも和らぎ、そぞろ歩きが楽しい季節がまた廻ってきて嬉しいですわ

>あ、お嬢様、宜しければお嬢様が学校からお帰りになられましたら、お買い物、ご一緒していただけますか?
>今は…キンモクセイの季節ですから。

まあ、キンモクセイもこの季節なのですね
それは是非ともご一緒させてくださいな
柚葉さんがお奨めのコース、どんなところかしら?
ふふっ、台風一過にこうして秋の色と香りを堪能できるなんて、楽しみでございます


611 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/02(Mon) 22:21
にんにく臭い口臭とおっさんの口臭、嗅がされて嫌なのはどちら?

612 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/02(Mon) 22:25
なんか服に武器仕込んでたりする?

暗殺用のカード型ナイフとか?

613 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/10/03(Tue) 22:25
>>611


恐れ入りますが、貴方様の意図が見えず、身を固くしてしまいましたわ
なんだか、想像するだけで頭痛がしてまいるようなご質問をなさいますのね
左様な仰り様は、『スメルハラスメント』と申すものではございませんか
わたくし、種族ゆえの性により新鮮な血液の芳香に魅了されることひと方ではございませんが、人間にとりましては正に『血生臭く』胃が裏返るかのような不快を感ずることがあると存じております
貴方様のご質問はそれと類するものでございますので、話題といたすのは控えさせてくださいませ

まさか、貴方様も『狩人』でいらっしゃって、さり気なくわたくしの弱点を探ろうとなさっているのではありますまい…?

それよりも、秋は薔薇や金木犀、山茶花や柊が香り豊かになってまいる季節
そういった薫りを求めてそぞろ歩き致した方が、心潤うかと思いますわ


>>612

日本には、『衣の下の鎧』という格言がございましたわね?
取り繕った穏やかさの下に隠された戦意、敵意と言った意味でしたでしょうか
わたくしも、少なからぬ敵に抗してまいりましたため、そのようなものを隠し持っていた時期も確かにございました

ですが、日本に参りましてからは左様なものは身に付けておりません
それでなくても、我が身に備わった牙と爪、魔性の力は大概の人間を圧倒するだけの脅威になってしまうのです
それだけで、人を怖れさせ、わたくしとの間に壁を作ってしまいますのに、さらなる『衣の下の鎧』を持つつもりはございませんわ

ただ、先日学校のお友達が痴漢撃退用の唐辛子スプレーというものを持っていらっしゃるのを知りました
わたくしも、ああいった品を買い求めたい、なんて思ってしまうのですよ
詮無いことと知りながら、市井に溶け込んで普通の女の子並みに見ていただきたい、だなんて心が揺らいでしまうものですから…

614 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/10/04(Wed) 20:39
>>611

…単に失礼なだけでなく、お嬢様の出自を揶揄する意図をもった露骨な嫌がらせですね。
速やかにお引き取り下さい。

>>612
当屋敷の、私の先輩のメイドでお嬢様のボディガードを勤めておられるレイナさんであれば
何か忍ばせていてもおかしくはないのですが、私はそのような物は持ち合わせておりません。

外で下手に見つかってしまえば、銃刀法違反で処罰対象ですからね。
私に出来る事といえば、せいぜい護身術くらいで自分の身を守れる程度です。

凶器を持った方のお相手を日頃するような、裏社会的な立場にいるわけではないのですから。

ただ、護身用として防犯ブザーは持っています。
危険を周囲に知らせる為に役に立ちますから。
私が持っている物といえば、この位ですね。




615 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/10/04(Wed) 21:21
>>610 (アーチェロお嬢様)

>まあまあ、柚葉さんの先輩にはそのように手練れのメイドの方がいらっしゃるのですか?
どちらにお務めか存じませんが、他ならぬ柚葉さんの先輩の方でしたら、今もご立派なお務めをなさっているのでしょうね

…お嬢様お嬢様、それはお嬢様のボディーガードのレイナさんの事ですよ。(苦笑)
遠回しな言い方で、誤解を招いてしまったようで…。(汗)

(レイナ)
私がどうか致しましたか?

い、いえ 、何でもありません!
さ、一緒にお仕事の続きを…。
(レイナさん自身、決して口には出したり態度には出さないと思いますが、『レイナさんの事を忘れている』ような受け止め方をされると
傷付いてしまわれるでしょうから…。)

>柚葉さんがお奨めのコース、どんなところかしら?
ふふっ、台風一過にこうして秋の色と香りを堪能できるなんて、楽しみでございます

お嬢様、お買い物にお付き合い頂き、有難うございます。
少しばかり買う物も多くございましたので、本当に助かりました。

日が落ちて、空が鮮やかな橙色に染まっていく時間が早くなっていくとやはり秋を実感致しますね。
ほらお嬢様…そちらのお宅に金木犀の木が…。
色鮮やかな空の橙色と、金木犀の橙色とその香…。
橙色は、秋の訪れを実感させてくれる色なのかも知れませんね。(微笑)

それからこちらの公園にも金木犀が…。
あら、子ども達もそろそろお家に帰る支度を初めていらっしゃいますね。

そういえば午前中と午後は曇り空で今夜の空が心配でしたが…。
こうして橙色に染まった秋空になり、安心致しました。

そう、今夜は「中秋の名月」ですね。
ですから、お月見団子を作ってあの子達に喜んでもらおうと思うのですよ。(微笑)
少しばかり多く作って、軽部さんや教会の神父様にもお裾分けしようと考えているんです。

お夕食の献立も、もう決めてあるんですよ。
「お月見おにぎり(煮卵使用)」「お月見団子汁」、そしてデザートに「お月見団子」というわけです。

それから友人に、こんなものを貰っちゃいました。(うさぎ耳のカチューシャ)
三姉妹さんが付けた姿を、是非写真に撮って送ってほしいって…。(汗)

とはいえ、私も見たい気持ちを抑えきれませんけどね。(苦笑)
それではレイナさんもお待ちですので、お帰りになりましたらささやかではありますが
「中秋の名月」を堪能致しましょう。



616 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/04(Wed) 22:50
昨今は危険がいっぱい

なのでガードマンを雇いまくろう

617 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/06(Fri) 14:23
百合は許されるのに、ホモは許されない、この社会が憎い

618 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/06(Fri) 20:19
君を僕の暗殺者ギルドに入れてあげてもいいよ

619 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/10/07(Sat) 00:15
>>616

季節の変わり目ですからね。
このような時期に犯罪が多い事も重々承知しております。
ガードマン…ですか?

折角ですが、当屋敷の防犯に関しましては私の先輩でありお嬢様の専属のボディーガードである
レイナさんが一騎当千の活躍をなさっておられますので、今の所新たな警備の方を採用するご予定はございません。

私は警備専門ではありませんが、戸締りやお屋敷の周辺などに不審者がいないか等については常に気を配っております。
出来る限りの事は当屋敷の者で何とか致しますので、ご心配なく。

>>617

…私も日頃からニュース等は見ておりますので、そちらのお話に関する事は一応存じておりますが
敢えて此処で口にするような話題ではないと思います。

現実の話題に関しましては、例えば季節の移り変わりであるとか行事に関する事でしたら歓迎致しますが
此処では不適当と思われるものに関しましてはどうぞそれに相応しい場所でお願いします。

>>618

入れてあげてもいい?
随分と物騒なお誘いを随分と横柄な態度でなさるのですね。

…返答に関しましては、するまでもありませんね。
どうやら、お茶をご用意する必要も無さそうです。

生憎ですけど、この国でまでお嬢様も裏社会の方と繋がりをもつような事は望まないでしょう。
速やかに、お引き取り下さい。

620 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/07(Sat) 13:48
そういやー、吸血鬼って赤色を見ると興奮するらしいけど、紅葉は見ても大丈夫なの?

621 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/10/07(Sat) 22:20
>>615(柚葉さん)

>…お嬢様お嬢様、それはお嬢様のボディーガードのレイナさんの事ですよ。(苦笑)
あらあらあら、まあまあまあ…
これは…迂闊というのも恥ずかしい失態でございました
柚葉さん、レイナさん、申し訳ございません

…確かにわたくしの傍近くにいらしていただいたのは、レイナさんがずっとお早いのです
ですが、柚葉さんの一点の翳りもない立ち働きぶりのお姿からは、お二人が先輩とか後輩とかの別を感じることがほとんどないのですよ
むしろ、『肝胆相照らす』とも申したい同志愛の深さすら感じさせられますこともしばしばでございます

それに、わたくしのところにいらっしゃるまでに、柚葉さんにもさぞや互いに高め合い認め合う、そんなメイドさん同士の交わりもあったのではないか、と前々から気になっていたのですよ
それゆえに、『先輩』との言葉を伺いました時、ついつい想像してしまったのです
家政の道の高みへと誘ってくれる憧れの先輩と交流された過去を…
「そこの貴女、カチューシャが曲がっていてよ。」
そう言って、凛とした方の御手が柚葉さんの御髪に伸びて…

…申し訳ございません、何を申しても言い訳にしかなりませんわね
ですが、レイナさんがどこまでもわたくしと共に在り続け、身を挺して不甲斐ない主人を守り続けてくださる過去と現在と未来は、わたくしの大切な、そして誇るべき永らえの時間でございます…

レイナさん
故郷の城館で、日本に参りました最初の街で、そして今居りますこの街で、ずっとわたくしに寄り添ってくださった貴女でしたわね
いつも寡黙でいらっしゃる貴女の、その瞳の奥のこの身を見てくださるお心を忘れたことはございませんわ
『メイド499』のコードネームを称されていた時から、ずっとずっと、貴女はわたくしの大切な友であり家族であること
どうかどうか、お忘れくださいますな…

(お買い物の帰り道、傾き行くお日様に照らされて、二つの影が道に長く伸びています)

>日が落ちて、空が鮮やかな橙色に染まっていく時間が早くなっていくとやはり秋を実感致しますね。
鱗雲が茜に映えてまことに美しゅうございますね
温かで、でも少し寂しい秋の雲…
柚葉さんとこうして二人で共に仰ぎ見ていると、趣きもいっそう感じられます

まあ、良い香りがすると思いましたら、いつの間にかこんなに傍に金木犀があったのですね
まるで、夕陽で染め上げられたかのような美しい色合い…
本当に秋の訪れを感じさせてくれますわ

我が家のお庭に金木犀がありましたら、その花をお茶に混ぜて花茶としていただけますのに、残念ですね

公園の子どもたちも辺り一面夕陽色に染まった景色を見れば、自然とお家が恋しくなるのでしょうね
あら、そんな子どもたちを見送るお空の影
気の早い蝙蝠さんたちがパタパタと羽ばたき舞っておりますわ
ふふっ、可愛らしいこと…

「中秋の名月」…お月見ですわね
お月様を仰ぎ見ながら、秋の訪れの風趣を肌身に感じる…
誠に良きものですわね
わたくしも幼い頃より月を愛でる気持ちはございましたが、静かに見るというより心躍り、翼を拡げたくなるものでございましたが
こうして日本で着物を召して見るようになりましてからは、まん丸お月様を見て自然と心和むようになりました

>お夕食の献立も、もう決めてあるんですよ。
あらあらあら、それは今からわたくしのお腹の妖精さんが風琴を奏でてしまいそうですわ
三方に載ったお団子、地方やそれぞれのお家に依って様々な種類が出ると聞いております
お月様のようなまん丸白一色、餡子やきなこ、みたらしがついているものなどなど…
柚葉さんのご用意になったお団子はどんなのかしら?
楽しみですわ

…そうそう、秋に相応しい月や桔梗を染めた着物を数着用意してありますので、宜しければ月見の時にお召しになってくださいね

>それから友人に、こんなものを貰っちゃいました。(うさぎ耳のカチューシャ)
>三姉妹さんが付けた姿を、是非写真に撮って送ってほしいって…。(汗)
あらあらあら…、ご友人の方、そんなに三姉妹たちがお気に入りですの?
柚葉さんが手ずから着けてくださるのであれば、三人とも進んでフレームに納まることでしょう
長女ちゃんは、姿勢を正して端然として立ち
次女ちゃんは、ちょっと照れ気味に半身でカメラ目線をくれ
三女ちゃんは、小首をかしげて両手を丸め顔の前に掲げたポーズを取り
といった感じでしょうか
せっかくですから、わたくしも撮らせていただきましょう

それでは、三姉妹へのサプライズも楽しみにして、帰るといたしましょうか

622 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/10/08(Sun) 07:41
>>616

確かに、ご近所で泥棒が入ろうとしたところを、夜の空中散歩中のわたくしが図らずも発見、取り押さえた、ということがございましたわ
世上では物騒な事件の報道が引きも切らず、眉を顰めることもございます

もっとも、わたくしの身につきましてはこれまでの数百年にわたり、危険にはしばしば遭遇してまいりましたが、外部の者にこの身の安全を委ねた、ということはございません
わたくしの傍に控え、練達の技能を以て護ってくれた眷属がおりました
今もわたくしに影の如く添い、一旦緩急あらば全力でわたくしを護ろうと…この身には勿体ない覚悟を以て、おさおさ怠りないメイドさんがいてくださるのですよ
前の街にいた時彼女から聞いたのですが、メイド長も、わたくしの許に新たなメイドさんを派遣するべきとの提案に対し、
『事実上既に1名派遣しており必要なし』
と申したそうでございます
メイド長の折り紙付きの彼女の実力、推して知るべし、でございましょう

もちろん、その方を独り危険に晒すのはもっての外のこと
いざというときは、わたくしも共に戦う所存にございます
わたくしにも、その方を含めて大切な家族が居るのですから、こんなわたくしでも戦力となるのは当然のことですわ

貴方様のそのご提案は、必要なら貴方様自身が為されるのが宜しかろうと存じます
ですが、もし貴方様が何者かに標的とされているのでしたら、外部のガードマンの中にその者が潜り込む可能性も捨て切れませんわ
どうか、重々お気をつけてくださいませ


>>617

あの…、同性愛の問題についてわたくしに主張されても如何ともしがたいのですけれど

人はそれぞれ社会の在り方との軋轢を多かれ少なかれ感じることがございましょう
ですが、それをただ憎悪し敵視するだけならまだしも、他人に累を及ぼす所業を為さらぬようお願いいたします

わたくしの眷族にも、我々を憎悪し排除することを奨励するかの如き世情を憎み、それゆえに自身が理不尽な行いをして身を滅ぼした者がございます
思い出すだけで、胸がつぶれる思いがする…
憎悪の連鎖は、わたくしが最も見たくないものでございますわ


>>618

事実そのような組織に所属していると仰るのでしたら、わたくし市民の義務として、そこの交番に通報いたしますよ?
あそこにいらっしゃる婦警様の情熱は、悪人成敗の想いで滾り切っているのですよ
わたくしが最初この街に参りましたことをお知りになった時も、勝手に他人様に牙を向けたりはしないかと、ずい分警戒されていたものですわ
今ではすっかり仲良くさせていただいていますけれど

…あるいは、もしかしてネットゲームへのお誘いの類いでしょうか?
貴方たちのそのギルドで、わたくしも勇者や魔王と戦ったりせよ、というご提案かしら?

ですが我が家では、家族の最年少の娘が長時間ネトゲをやり過ぎないように注意をしているところでございます
わたくし自身が一緒になって遊ぶつもりはございませんので、貴方様のお申し出はありがたくはございますが、遠慮させていただきますわ


>>620

赤色を見ると興奮する、ですか?
赤色は人間にとりましても『興奮色』とされていたのではありませんか?
わたくしたちの種族にも同様の情動を惹き起こす傾向があるのは事実です
また、芳しい血を連想して胸躍らせる者もいないではございません
ですが、それも個体それぞれのことでございます

わたくしが紅葉より感じますことは、艶やかなその色合いへの心浮き立つ想い、そしてそれと相矛盾するようですが、深まりゆく秋を感じさせる寂寥の想い、その両方でございます
あの際立つ紅の葉もやがて落葉してという寂しさ、訪れる寒い季節の前触れの冷涼の感…
むしろ、しみじみとして参るではありませんか…

わたくしもそろそろ、季節に合わせて紅葉柄の着物を召そうかと思っているところでございます
そして、家族と共に紅葉狩りに出かけて団らんを楽しみたいと思っておりますわ
それを思えば、紅葉はまた温かい想いをもこの胸に宿させてくれますわね


623 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/10/09(Mon) 13:09
お茶を立ててみましたわ
毒味してくださいませ

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