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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:35
深まりゆく秋、空は高く空気は澄み渡り、時に寒さに身を縮めますが、小春日和の陽光が身を包むときは殊の外心が安らぐ季節でございますね
木々より舞い落ち道を色づかせた枯れ葉を掃くときは、情緒を我が身で感じること一入でございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
この度、ここに新館ノ弐を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(前スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50


以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方がお話をするスレッドでございます。
世間話などしに来ていただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)もご参加いただいてけっこうでございます。
SF系の方はご遠慮願います。
 キャラハンを続けてくださる方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿「     」
服装「     」
備考「     」

わたくしにつきましては、以下の通りでございます

名前「アーチェロ・カルミーニオ」
性別「女性」
容姿「銀髪に長い髪の、日本で申します普通の『外人』でございます
   年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ来ております
今は桜の花柄が気に入っております
   学校の制服はワインカラーを基調としたブレザーです」
備考「吸血鬼でございます
   ただし、人の血を常食とせずとも生きながらえられますのでご安心を」

また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的に前スレと同じのんびりと参れましたら幸いに存じます

何卒よろしくお願い申し上げます。

366 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/01(Sat) 22:51
>>361-362(柚葉さん)

>そういえば周囲からは、「どこにもワイヤー何て見えなかったけど…」とか、
「本当に飛んでなかった?」とかいう声が上がっていたような…。

あらあらあらあら…、もしかして、見破られてしまいましたか?
で、でも、そこは太秦映画村、非日常のテーマパークの出来事
『トリックは分からないけど、マジックのゲリラライブ』、ということで、皆さま折り合いをつけてくださるのではないでしょうか…、多分…

>次女さんを窘めるためとはいえ、普段は落ち着いておられるお嬢様も
>案外ノリノリでしたね。(微笑)

ふふふ…、躾けられた『令嬢』の装いを脱ぎ捨ててしまえばこれこの通り…
メイドさんたちを散々手こずらせた能天気娘は、しょせんこのような仕儀でございます
心が弾めば体も自然と弾んでしまうのですわ

>お嬢様、宜しければご指南をお願いできますか?

わたくしの素養は洋弓のものでございますが、ご参考になるかと存じますわ
正しい足構え、基本となる胴構えを大切に、肩と腰と足はまっすぐ重なるように、
…そうそう、流石に柚葉さんは呑み込みが早いですわね
…はい、矢つがえも弓引きもとてもスムーズ、次に…

お見事でございます!
構えてつがえ、矢を放たれるまでのお美しさが、そのまま放たれた矢が的を射抜く確かな力強さとなっておりますわ
柚葉さんの普段の、立ち居振る舞い…、お掃除でもお料理でも見るからに心地よいスマートな一挙一動が、そのままここでも活かされておりますわね

>もしお嬢様が本格的に弓道の道着と袴を身に纏ったとしたら…殿方は勿論同性の方々にも憧れの目を向けられる事でしょうね。

もうっ、またそのように仰って、面映ゆいことと言ったらございません…
でも、わたくしも日本の弓術に臨まれる方の、張りつめた糸のような凛とした空気を纏ってキリリと立つ姿はとてもお美しいと感じます
一度はわたくしもあの道着と袴、着てみとうございます…

>「芸は身を助ける」と申しますが、争いの為でなく己の心と体を鍛え、己自身を高める為のものとして
>この国には数多くの武道が伝わっておりますから、お嬢様が学んでこられた事は今後もこうしてお役に立つと思いますね。

はい、弓道の『一射絶命』という言葉がとても好きでございますわ
『次の矢があると安心せず、今ここにある一本の矢に命をかける気構えで臨め』
という戒めの言葉…
魔族の身でありながら人の世界で生きてまいるためには、この言葉の如く在らねば大切なものも得ることが叶わない、
能天気なわたくしにとりましては特にそう思えるのですわ

>前者の作品が余りにヒットし過ぎて私達市民社会の人間は、暴力社会に生きる人々に対する認識を誤りかねない程だったそうですが、
>後者の作品を菅原文太さん達が凄まじいまでの暴力描写と迫真の演技で描く事で、目を覚まさせたという評価もあるそうです。

高倉様は、自分の任侠映画を見に劇場に足を運んで、満員の観客が銀幕の中の高倉様に自分を投影して人が変わっていく様をご覧になって恐怖されたとか
自分の虚像に人々が追随する姿は、ご本人としてはお辛かったことでございましょう
もちろん、映画が歓呼されることは喜悦ではございましたでしょうけれど

力があるものと自分を同一視する者たちを忌避するお気持ちは、我が身に照らしましても分かる気がいたします…

菅原様の新たな極道映画が人々の認識を改めさせて、高倉様も救われた部分があるのかも知れませんわね
そして、なおお二人の作品が並び立ったことで、両雄の新たな光彩がスクリーンに見入る人々の心に刻み込まれたのでしょう
斯くあればこそ、後に幸福の黄色いハンカチがはためいているべき我が家への旅路を辿る満期出所者様や、やもめのジョナサン様と珍道中を繰り広げる長距離トラック運転手様の姿もまた、重層的なイメージで多くの方の心をとらえたのでしょうから…


367 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/01(Sat) 22:52
>>361-362(柚葉さん) (つづきでございます)

>東映の歴史を作ったヒロイン達の飾られたギャラリーには、正に興味津津といったご様子で…。
>今となっては、親御さんの世代、お子さんの世代で親しんだヒロイン達も多いそうですね。

ふふふ、三女ちゃんったら本当に目をキラキラと輝かせて、何もかも目に焼き付けようとするかのように、見て周っていますわね
そして他のお客様も家族でとても仲睦まじくご覧になっています
親御様が子どもたちに、昔の作品を解説している姿を見ていると、アニメの夢多き世界が世代を超えて誰もの胸をときめかせいますのが分かりますわ
一昔前の作品のポスターの前でじっと見入っている親御を、子どもたちが見ているその眼差しは、自分の親の中に同好の士の心を見つけた、その歓びが見て取れましてよ

最初の東映製作のフルカラーアニメーションは『白蛇伝』でしたわね
1958年の作品ということですから、人間の世代ではもはや御祖父母様の世代でございましょうか
そのような記念すべき作品が、人間と魔族の恋愛ドラマでしかもハッピーエンドだったなんて、当時とても嬉しく思ったものですわ
人間の方々にも、その異種恋愛ドラマが世代を超えて伝わってほしいものでございます
アニメーションには、そうやって人の心の地平を、どこまでも広げていく力があるはずなのですから

さあ、いよいよ残るはお土産選びでございますか
お向かいの軽部様、青果店のお颯様、土地神様、
霊華様や神父様、エレナ様やカリーナ様…、まだまだいらっしゃいますね
わたくしの大切な方々に、どんなものを差し上げましょうか
いざ、京都タワーへ参りましょう

…柚葉さん、貴女のエスコートのお蔭で、素晴らしい『思い出』に満ち満ちた京都旅行をさせていただきました
本当に、幾百年経とうとも、この歓びの日々の記憶はわたくしの胸で決して色あせることなく在り続けますわ
本当に、本当に、有難うございます…

368 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/01(Sat) 22:53
>>363

ええ、桜木の枝より出た愛らしい薄紅色の蕾もようやく開き始めましたわ
こちらの街は、川沿いに、校庭に、街路に、郊外にと桜が植えられ、わたくしたちに萌えいずる春の兆しを囁きかけてくれています
我が家のメイドさんとも夜桜見を予定しておりますが、家族全員のお花見も勿論いたすこととなりましょう
わたくしもこの週末は、お弁当と桜餅の試作づくりに励む所存でございます
いつもメイドさんにお世話になりっぱなしでは申し訳ございません

何処の桜を見に参りますか、そのチョイスも楽しゅうございますね
東の森の千年桜、中央公園の枝垂れ桜、西の城跡の八重桜…
ああ、考えただけでワクワクしてまいります

桜祭りには、花びら舞い散る中を今年の『桜の女王』様がパレードをなさるのです
今年はわが校の演劇部の部長が選ばれたので、なおいっそう楽しみでございます

貴方様はどちらの桜を見に行かれますか、もうお決めになりましたでしょうか?
きっと良き花見をなされることでございましょう
諸共に春の花の笑み綻ぶを楽しみましょうね


>>364

まあまあまあ…
それは、前スレの432から話題になっておりました、あの元権中警視のご老人が仰っていたあの恐るべき麻雀のことでございましょうか?
あのゲームに遂に決着がついたと…

では、あのご老人は己が驕慢より始めた勝負で、遂に貴方様に討ち斃されたということでしょうか
まことに因果応報の宿命は逃れ難かった…、と申してよいものか、貴方様のまさに血を吐くような勝負への執念こそが勝敗を分けたのでしょうね

貴方様が吸血麻雀を制覇されたからには、もはや斯様な勝負は永遠に封印された…、ぜひそうあってほしいと願います
その敢闘精神を称賛はいたしますが、同時に人を傷つけるこのような闘いをお続けになることはどうかなさらないように、と

20年、人間の方にとりましてはたいそう長い時間でございましょう
20年前…1997年と申せば、わたくしは故郷のホームシアターで公開されたばかりの『もののけ姫』を見ておりましたね
『ポケモン』の放送が始まったのもこの年だったのですね
貴方様も、20年の間に楽しめずに過ごしてきたことが多かったのではございませんか?
しばらくはごゆるりと休息を取られては如何でしょうか?


369 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/01(Sat) 23:38
>>363

はい、私もこのお屋敷の皆様とお花見に行く予定ですよ。
お嬢様が大好きな…桜の季節ですもの。
ただ…私の住む街では花開くまでもう少し時間が掛かりそうですね。
おそらく、来週くらいになるのではないでしょうか?

うふふ…。持っていくお弁当の献立、考えておきましょう。

そして…お嬢様とは桜が咲いた時には一つの約束をしてあるんです。
私がこのお屋敷を初めて訪れたのは、昨年の桜の満開になった次期でしたから。
だから、お嬢様には少々お手を煩わせてしまいますが、お嬢様の翼で共にこの街の夜桜を見に行く事をお約束致しました。

そしてその時には、ささやかな晩酌を…。
あら…もしお嬢様が酔ってしまわれたら余計にお手を煩わせてしまうかも…。
晩酌に関しては、やはりお屋敷に戻ってからの方が宜しいかもしれませんね…。

>>364

ええ…。私もネット上のニュースで拝見致しました。
連載そのものの終了は来年の2月になるとか…。

しかし、それにしても驚きですね。
だってその吸血麻雀が開始された時は、私はまだ生まれたばかりだったのですから。
そしてかの雀士の方の活躍が始まった時には、まだ私の父はまだ学生だったんですよね。

20年…。口にすれば一言ですが、その間に社会そのものが情報機器の発達に伴い比べ物にならない程の
変化を遂げたと言えるでしょうね。「10年ひと昔」とは、よく言ったものです。

それにしてもその20年の間には、かの雀士の方の弟子とも言える方が新たな道を歩みだしたり、
または吸血麻雀の主催者である御老体が主役の物語までも描かれているのでしょう?
かの吸血麻雀に挑んだ雀士さんの偉大さを、時の流れと共に実感致します。

確か他にも、主催者である御老体は御自身が血を抜かれて冥府を彷徨う中、辿り着いた地獄において
見ている側としては抱腹絶倒の展開の中で地獄の革命を成就されたとか…。(笑)

友人に教えてもらってその展開も知りましたが、見た時には笑いを堪えるのに必死でした…。(必死に笑いを堪えてます)

しかしあの御老体の、冥府の亡者たちを一喝したときの言葉には「諦念」の愚かしさ、
人間の心理、勝利に至る為の戦術等に至るまで「真理」と捉える事の出来るものもありましたね。

そして御自身の資金が付き、命を失いかねない程の失血になろうとも決して勝負を反故にしようという
見苦しさを微塵も見せなかった所からは裏社会の頂点に君臨した人物ならではの矜持を感じましたね。

かの雀士さんも凄いですが、かの御老体も善悪という概念の身では測り難い凄みを持っていたと言えるでしょう。
恐らくはかの御老体以上の相手と巡り合う事は無いのでしょうが、今、勝負を終えて改めて何を思うのでしょうか…。

370 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/02(Sun) 18:13
>>367 アーチェロお嬢様

(京都タワーにて)

お嬢様、私もお会計が終わりました。
はい、フリューゲル神父様と教会の皆様、学校の友人達の分に、
それと、故郷を訪れた時の家族の分も…。

故郷の家族へのお土産は、京都から直接郵送して頂く事に致しました。

それにしても、京都の代表的な銘菓といえば「八ツ橋」ですが、本当に色々な種類があるのですね。
代表的なニッキ、抹茶、黒胡麻以外にも、
季節限定の味や、子どもでも食べられるチョコレート、ショコラ、ミルク等の洋菓子風のものもありましたね。

観光都市で外国の方も買っていかれるでしょうから、その辺りも考えて外国の方のお口に合うものも作っているのでしょうね。

…三姉妹さんも、お土産選びは終わりましたね。
それでは、帰りの新幹線に向かいましょうか。

(新幹線に乗って)

ほら…お嬢様、レイナさん、三姉妹さん、夕焼けが掛かった古都の風景が、あんなに綺麗に…。
いよいよ、この古都の風景とのお別れなのですね。
でも…夕日と古都の風景が一緒に見られる時間に新幹線の発車時間を選んだ甲斐がありました。
これが最後の…古都の思い出とお土産ですね。

ほら…古都の風景が遠ざかって参ります。
いよいよ…お別れですね。

>…柚葉さん、貴女のエスコートのお蔭で、素晴らしい『思い出』に満ち満ちた京都旅行をさせていただきました
本当に、幾百年経とうとも、この歓びの日々の記憶はわたくしの胸で決して色あせることなく在り続けますわ
本当に、本当に、有難うございます…

いえ…そんな…。(照)
私は、レイナさんと相談して計画を立てただけで…。
でも、レイナさんが道中の安全を守って下さり…。
三姉妹さん達が旅行の費用を捻出して下さり…。

そして…お嬢様が私を含むお屋敷の皆様をきちんと纏めて下さったお陰で
素晴らしい旅行を楽しむ事が出来ました…。
私にとっても、きっと生涯忘れられない思い出となります…。

(後日談)

お嬢様、只今戻りました。
はい…教会の皆様も、友人達も、京都からのお土産を大変喜んで下さいました。
特に、甘いものに目が無いシスターさんは平静を装っているようでしたが…うふふ…。

それと、お菓子以外では神父様には西陣織のネクタイを…。
友人やシスターさん達には、西陣織の携帯のストラップをお贈りしました。

日本の象徴とも言える古都の特徴を現したお土産を、喜んで下さいました。(微笑)

あ、それからお嬢様…。実は友人に頼んでおいたものが…。
はい、もし私達が出掛けている間に借りることが出来ればと思いまして。
お嬢様が紹介して下さった、「モンパレナスの灯」を借りることが出来たんです。

昼食が終わりましたら、お茶を飲みながらゆっくりと観賞致しましょう。
そういえばこの手の名作映画は、日本では敢えて映画館で上映する場所もあるのですよ。
今年、この作品も上映された地域があるそうです。

古都で日本映画とその文化に触れて参りましたが、お嬢様に紹介して頂いた
海外の名作に触れてみるのも宜しいですね。


371 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/02(Sun) 18:52
>>アーチェロお嬢様
(続きです)

ふう………。(溜息)
その生涯を、画家としては不遇のままに終わったモディリアーニ氏と
彼を取り巻く人々が共に描く人生の悲哀…。
最後の最期まで共に有ろうとした愛妻の健気な姿には、やはり女性として胸を打たれるものがありますね。

そして、お嬢様が「悔しかった」と仰っていた気持ちが最後の場面の物悲しい雰囲気と音楽と共に
有り有りと伝わって参りました…。

それにしても、見ている私達がより無念さを噛み締めてしまうのは、あのモレルという名の画商は
「冷徹」なだけであって、「冷酷」ではないという事なんですよね…。
個展における「彼には運が無い」という台詞…。あそこでギクッとしてしまいました。
あのような世界で生き抜く為の「落ち目の人の逆を行け」という鉄則に彼は従っているだけ…。

とはいえ、そのように頭で納得しようとしても感情では到底納得出来るものではありませんが。
モディリアーニ氏が臨終を迎えた事を知らせようともせず、遺作となった絵を買い漁る姿に
お嬢様が唇を噛み締めた事は言うまでもありませんね。

少なからずチャンスに恵まれる最後の機会かも知れなかったアメリカの富豪との商談において、
モディリアーニ氏はプライドが邪魔をしてしまい、友人のくれたチャンスもフイにしてしまった…。
その後、御自身のデッサンを酒場で売り歩きながらあの時の商談に対して何を思ったでしょうか…。

あの富豪が持っていたセザンヌの作品が、同じ画家の世界において成功した者と成功しなかった者との
哀しいまでの差を印象付けていたような気が致します…。

映画も必ずしもハッピーエンドでは無い…。
現実となれば、それは尚更です。
だとしても、語り継がれる名作にはやはり何処か心を揺さぶられるものがありますね。
…私、もう一度お茶を淹れて参ります。


372 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/05(Wed) 22:33
>>370(柚葉さん)

(京都タワーにて)

色とりどりの『八ツ橋』…この場合は『生八ツ橋』ですが、見た目にもとても優美ですね
まるで、絹の反物を拡げたかのような艶やかで滑らかで、彩り鮮やか、雅な趣きが、如何にも京都らしい風情でございます

わたくしは『八ツ橋』に加えて『お抹茶プリン』も買い求めました
お茶請けにとてもよく合いそうでございます

これらのお土産は、軽部様や麗華様、ヴァルド様、月華様、紅蓮様、土地神様…、まだいろいろな方に差し上げたいと存じます
旅の楽しみの一つとして、帰ってからお土産をお渡しできる、ということもございますのね
そういうご縁をいただける方がいらっしゃることの嬉しさ、あらためて実感いたしますわ

…そうそう、前スレ644でお話ししました演劇部部長様にも差し上げたいと存じます
先だっての映画村での天狗様の真似事、入場者のどなたかが、撮って、上げて、呟いてしまわれたらしく、それが部長様の目に留まってしまったらしいですわね
お蔭で先ほど、
『映画のテーマパークで派手なパフォーマンスを披露するだなんて、これはわたしに対する挑戦かしら?』
と、メールが届いてしまいました
…あの方とは一度、お茶会をしながら穏やかに誤解を解いて参りたいですわ

(新幹線に乗って)

茜色に照り映える空と街並み…、まことに旅の見納めとするに相応しい古都の美しい佇まいでございますね
この景色が見られるように発車時間を選んでくださるなんて、柚葉さんの心遣いの細やかさに、あらためて感謝の心が湧いて参りますわ

>そして…お嬢様が私を含むお屋敷の皆様をきちんと纏めて下さったお陰で
素晴らしい旅行を楽しむ事が出来ました…。
>私にとっても、きっと生涯忘れられない思い出となります…。

わたくしはただお世話になってはしゃいでいたばかりですが…、
でも柚葉さんにとりましても良き思い出になりましたこと、それがこの旅の最高に嬉しいことでございます

あらあらあら…、その茜色の空の中に翼を閃かせた影が二つ三つ
まあまあ、あれは…
長い御髪に、小袖五ツ衣、緋色の袴の大層お美しい女性方は、話に伺う『女天狗』様でございましょうか
こちらをご覧になっていらっしゃるのは、きっとわたくしがあの方々を真似たが為でございましょう
今回の旅行では古都の妖怪の方々にあまりお目にかかれませんでしたが、最後に嬉しい出会いが出来ましたわ…

『来たり、見たり、楽しめり』…
平安の都よ、幾久しく美しく在られることを祈ります…

(後日談)

神父様はじめ、教会の方々も喜んでくださったこと、何よりでございます
神父様のネクタイ姿、きっと男前がさらに上がられたことでございましょう
さすがに教会へは参れませんが、わたくしもそのお姿、是非ともどこかで拝見させていただきましょう

まあまあ、『モンパルナスの灯』を借りてこられたのですか?
わたくしにとりましては、懐かしくも哀しい思い出のある映画でございます…
柚葉さんが興味を示されて借りてこられたこと、嬉しゅうございますわ
どんな感想を抱かれることか、後で是非お聞かせくださいましね

懐かしい名画の数々を映画館でご覧になる方がいらっしゃるのは嬉しいですね
映画は、そのように鑑賞するものとして制作されてまいったのですから
暗がりの中、銀幕を共に見つめるあの濃密な空間、わたくしもまた機会があれば味わいたいですわね


373 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/07(Fri) 06:58
教養が高そうな人は外国の映画を字幕なしで見るイメージ

374 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/07(Fri) 17:27
はいはい、神父様は容姿端麗で頭脳明晰、運動も得意で気品もあって、さらにピアノなんかも弾けるんでしょーねー
イケメンは何でもできてよーござんしたねー(嫉妬)

375 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/07(Fri) 17:36
物を知らないと無知を嘆くのか
まだたくさんの事を知る事が出来ると希望を持つのか
人生は考え方一つ

376 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/07(Fri) 22:28
>>371(柚葉さん)

まあまあまあ…、柚葉さんにも溜息を吐かせてしまいましたのね
やはり、あのモディリアーニ様の最期には、人の世の、芸術家の、ままならぬ製の哀しみとやり切れなさを覚えずにはいられません…

ええ、あのモディリアーニ夫人が氏を支え続けた健気さはわたくしも同じ想いがいたしました
それだけに、氏の死も知らぬまま画商の訪れを喜んでいらっしゃる様には涙せずにはおれませんでした…

柚葉さんをさらに悲しませることになるかと思いますが、実はあの奥様は最愛の夫が死して間もなく、自ら命を絶たれたそうでございます
その時、お腹に御子がいらっしゃったにもかかわらず…

>そして、お嬢様が「悔しかった」と仰っていた気持ちが最後の場面の物悲しい雰囲気と音楽と共に
>有り有りと伝わって参りました…。

はい…、はい…
その気持ちをご理解くださって、わたくし救われた想いがいたします
映画を思い返すたびに哀しみに心が沈んでしまいますが、その気持ちに寄り添ってくださる方がいらっしゃるのって…こんなにも心が温まるものなのですね

あの画商は仰る通り『冷徹』であったに過ぎず、夫妻の死の責を負うものではございませんが…
でも、それでも、孤独な芸術家が報われるようなほんの少しの心遣いがあれば、何かしらご夫妻の行方は変わりはしなかったか、と詮無いことを考えてしまいますわ

わたくし、あの映画を見た後、母に聞かずにはいられませんでした
『お母様は、モディリアーニ様のことを注目はしていらっしゃらなかったのですか?
援助してくださる機会はなかったのですか?』
なんて…、八つ当たりなのは分かっていたのですけれど
母は、
『わたくしの手はそんなに長くもないし…、温かくもなれないわ。
運に恵まれない芸術家は、そこら中に居るのだから。
たとえば同世代の日本の青木繁…、
わたくし目に掛けていたけれど、彼なんてモディリアーニより若くして世を去ったのよ。』
と、普段の母に似ず淡々と仰っていましたわ…

それでもなおわたくしあの映画を嫌うことが出来ないでいますわ
不幸ではあっても芸術に魂を燃やした人間の一生涯には、心打たれないではいられませんから

…ああ、お茶が美味しいですわ
柚葉さんはいつでも、わたくしのその時々の心を温めてくださるお茶を淹れてくださいますのね…


377 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/08(Sat) 09:21
>>373

あらあら、あなたも映画がお好きでいらっしゃいますの?
言葉は他を理解するための大切なツールでございますゆえ、それを駆使できる力を身に付けますことは、確かにその者へ教養を高みへと導いてもくれるでしょうね

わたくしもグータラながら我が身に日本語を根付かせることに努めましたゆえ、日本映画の科白より、その奥の心を直に聞けていろいろと教えられてまいりましたこともございますね

ですが、異なる言葉を母語に落とし込む行為もまた、優れて深い知の働きではないか、と存じます
異文化を自分の文化に引き寄せる努力…、それもまた教養失くして出来はしますまい
この国の良く知られた邦訳、
『You ain't heard nothin' yet!(お楽しみはこれからだ!)」』
を伺った時、わたくし『お見事!』と思わず膝を打ったものでございます

それにこの国にはかつて『弁士』なる新たなお仕事を産んだのでございましょう?
あれもまた素敵な表現手段なのは、最近も高名な声優の方が精力的に実演していらっしゃることからも分かりますわ

大勢の弁士の方が意気軒昂に大活躍されていた時代にこの国に参れなかったのは、痛恨でございました
ですが、山寺様や『永遠の17歳』女史が、時に弁士としてのパフォーマンスを演じられた、と伺いましたので、いつか直にそういったイヴェントへ参りたいものでございます

表現することも知の営みなら、それを受け取ること…二つの文化を違和を感じることなく一つにまとめて鑑賞し楽しむ行為、
それもまた、気が付きにくいですが、知の働きなくば出来ることではないことと存じますわ

378 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/08(Sat) 09:53
>>374

あらあらあら…
こんなところで一人で拗ねて、ブツブツと呟いていらっしゃる方がいらっしゃいますわ

…なるほど、貴方様は我が家の柚葉さんにたいそうお熱でいらっしゃるようですわね
彼女の清らかさ、優しさ、美しさは誰よりも…とは言えぬまでも身近に強く強く感じている身としましては、そのような方がいらっしゃるのは不思議ではございませんね
そして恋敵があの神父様…、となりますとその壁の高きことは万丈の山の如く感じられるのでしょうか…

ですが、あの方を語るのに些か表面にとらわれ過ぎている感無きにしも非ずかと存じます
フリューゲル神父様とはさほどお付き合いがあるわけではございませんが、前スレで多少お話させていただいただけで、あの方の高潔なお心の在り様に心揺れること、少なからずございました

『主』に深く帰依なさり、ヴァチカンにて高い立場に身を置かれながら、魔族であるわたくしにも色眼鏡をかけずご覧くださり、人も魔も均しくその心の在り様を尊んでくださった、そういう方でしたわ
曇りのないお心を持たれたあの方に惹かれずにいることは難しゅうございましょう
いえ、わたくしの場合は恋愛的なものではございませんでしてよ?

貴方が嫉視される要素も故なしとはいたしません
ですが、ルカ伝にある『神の王国は人の心の中に在り』の言葉には魔族であるわたくしも賛同いたしますわ

柚葉さんの想いは既にあの方に在るのは確かでございましょうが
貴方様が、神父様のような善き魂を以て、より高きに達せられることが在り得ないなどと、誰が申せましょう?

どうか、貴方様が良きご縁を手にされんことを祈らせてくださいませ


379 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/08(Sat) 10:16
>>375

あらあら、もしかして>>374様を励ましていらっしゃるのでしょうか?
まだ知らない新しい良縁に希望を持て、と…
我が身の今が至らぬと心沈むより、面を上げて前を見よ、と…

わたくしもそうでありたいと存じますわ
と申しますか、そうでなければ魔族であるわたくしはとてもここまで参ることは出来ませんでしたでしょう

牙と翼と紅く染まる眼…、それらを持つ者としては、まだ見知らぬものをこれから知れる、と己を励ますことがどれほど大切か、少しは分かるつもりでございますわ

『これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ』
昔、伯父様が古人より聞いたというこの言葉、わたくしは漢文の時間にあらためて習いました
良き言葉は時代を越えて人の心に響くものですわね

そうそう、以前星新一先生の作品にも、貴方様の言葉を実践するかのような物語が在ったように記憶しております

富豪の老人が、
『望みのものをすべて手にしてしまい人生に飽いてしまった。』
とある人に申したら、その人は老人の過去の体験の記憶を一部消してしまわれました
そうしたら、老人はまた新たに感動を覚えることが出来た、と
例えば食べ物の記憶を消したら、それから老人は食べるもの食べるもの美味しくて感動の毎日に…、というように

きっと星先生も貴方と同じことを考えられて、そしてそこから珠玉の一編を紡ぎ出されたのでございましょう
作家の才能とは斯くあるものか、と感心させられますわね…


380 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/08(Sat) 22:49
天は人の上に人を造らず

一万円札の肖像の福沢諭吉のな著書
学問のすゝめの有名な一文


人は平等、ならば皆同じ生活水準でなんの問題もなく暮らせるはず、だけど現実には貧富や貴賎の差があるよね。
それは学が歩かないかの違いなんだよ。
みたいな内容

簡単に現代語訳にしたものをサラッと読んだだけだが、百年以上前の内容が現代社会にも同じことが言え感銘を受ける。
社会や人の根本はいつの時代も変わらないということだろうね。

381 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/08(Sat) 23:08
言葉がわからなくてもアクション映画なら、ヒーローが悪人を懲らしめる内容だと理解できる

つまり、殴り合いは世界共通語?(違)

382 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/09(Sun) 18:41
>>380

ふふふ…
その言葉、授業で習いましたわ
前にお話しした、福翁が米国でワシントン元大統領の子孫について話を聞いたエピソードと一緒にでしたね
『人の上に人を作らず 人の下に人を作らず』の言葉にはウンウンと頷いていたクラスメイトも、先生が続けて貴方様が今仰った『学が大事』というお話をされたら、『うへえええ…』みたいな溜息がそこここから聞こえてまいりましたわね

学を修めることでより良きステージに立てる、そんなチャンスを得ているなら、人であることはそれ自体恵まれておりましょうに
魔族のわたくしから見ましたら、せっかくの機会を逃すなんて勿体ないと思うことしきりですわ

遥か遠い時代の孔子様も、さほど遠くない時代の福翁も、共に学ぶことの大切さを訴えていらっしゃったのです
修学や就学の大切さを知らしめたいという想いは連綿として人の世に伝えられてまいったのですね

人は去っても想いは残る…、それもまた人の素晴らしいところでございましょう
尤も、想いは残っても人は去ってしまう…、逆にそのことを幾度となく実感させられてきたことが、この身には辛いですわ…


>>381

確かにアクション主体の映画は時と空間を越えて多くの方を魅了してまいりましたわね

わたくしも勧善懲悪のヒーローものに胸熱い思いをした記憶がございますわ
ハリウッドのダグラス・フェアバンクス様の『奇傑ゾロ』なんて実に明朗闊達な『喜活劇』でしたわね
あら?『喜活劇』という言葉は今では使わないでしょうか?

今の若い方が知る『ゾロ』と申しますと、『アラン・ドロンのゾロ』でございましょうか
…え?それも昔の映画?
もう…、人間界のスターの消長は早すぎて、付いて行くのが大変ですわね

でも、ビジュアルに訴えてまいる映画として、もう一つコメディーというものもございますわね
昔からパイ投げのギャグなんて、大いに笑わせていただいたものでございます

…実は先ほど、我が家のメイドさんを驚かせようと思って、こっそりアップルパイを作ろうとしたのですが、見事に失敗してしまいました
せっかくですから、この焦げてしまった『世界共通語』を貴方様のお顔に投げつけても宜しゅうございますか?
殴り合いよりは平和的で良いのではないかと思うのですが

…いえ、柚葉さんに叱られそうですから、やめておきましょうか…


383 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/09(Sun) 19:11
アランドロンとロマンスの噂があるデヴィ夫人もいまやスマホデビュー夫人だからね
人間の時の流れは流れ星のように早いものだね

384 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/10(Mon) 19:08
名作かどうかわからないがアントニオバンデラスのマスクオブゾロは何度も見てしまう
バンデラス扮する賞金首のアレハンドロが先代アンソニーホプキンス扮するゾロのベガに拾われて剣術と品格を叩き込まれゾロの後継者になる話

ニートの俺を拾ってくれた今の社長と俺に投影してしまう

ま、俺の話は物語みたいにカッコ良くはないけど、社長には感謝してる

385 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/10(Mon) 22:24
>>373

英語、英会話が得意な人は英語に馴染み、それを身に付ける為に
初歩的で実践し易い方法として洋画を字幕なしで見る事を実践していたと聞いた事がありますね。

教科書上の勉強も大事ですが、語学に関しては「話す」「聞く」という習慣が一番大事だった事を
大学に来て今更ながらに実感しています。
私も、中学、高校の頃から教科書の勉強よりもその辺をもっと重視しておきべきだったなと
思う事もありますね。

>>374

あの…私のお慕いしている方を表面上はお誉めになっているように聞こえますが…。
何だか妙にマイナスなイメージのニュアンスに聞こえてますよ?

確かにあの方はイケメン…というものではなく、穏やかさと物腰の柔らかさが
御本人の魅力をより引き立てていると私も感じています。

讃美歌を皆で歌う時、子ども達と歌の練習をする時には御自身でピアノを演奏もされたりして、
その時の知的でさわやかな雰囲気は教会を訪れる私達には本当に魅力あるものに写りますね。

嫉妬という感情と無縁であれとは申しませんが、そのような感情を抱くよりもやはり御自身を磨かれる事に
お力を注ぐ方がよろしいかと思いますよ?
マイナスな感情は兎角人に察知され易いものであり、それは決して良い影響をもたらすものではありませんから。

>>375

はい、私もそう思います。
時には嘆き、立ち止まる事もあるでしょう。

でも、それをいつまでも続けるのではなく前を向き、プラスのイメージで物事を考える方が
きっと人生を豊かにしてくれるものと思います。

私が尊敬する偉人達も、傍から見ればその知識や業績に感嘆してしまうものですが
逆にそのような人達は「自分はまだまだ知らない、足りないものばかりだ」と決して現状に満足することなく
常に新たな知を求め、己の研鑽を怠らなかったそうです。

「無知の知」…。古来からある言葉ですが、決して色褪せることなく永遠に生き続ける言葉だと思いますね。



386 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/10(Mon) 22:34
>>383

まことに、人の世の有為転変は目まぐるしゅうございますわ
吸血鬼としては小娘のわたくしから見ましても、栄光も、権勢も、移り変わって留まるところがございません
ましてや今仰ったような栄光を極めた方と権勢を極めた方とのカップルともなりますと、何時高みより転げるか定めがたいことと溜息も出ようと申すものでございます

年々歳々、花相い似たり  歳々年々、人同じからず…
人はわたくしを残して去ってゆきます…
ですが、せめて縁をいただいた方との絆は大事にいたしたいですね
そして、その方と共に、年々歳々同じく微笑みかけてくれる花々を愛でてまいりたいのです


>>384

義賊で在られるゾロ様が、己の心を継ぐ者を見つけられる、まことに良き巡り合いをなされたのでございますね
己の命を越えて志が受け継がれていく…、
人にとりましてそれはその生涯の足跡の最も良き証し…

貴方様が出会われた社長様との縁も、貴方様のこれから為される御働きによって、ご自身だけでなく社長様にとりましても人生の歓びとなるのでしょうね

後継者…
我が家の次期当主と指名されながら家出してまいりましたこの身には、些か耳に痛い話でございます


387 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/10(Mon) 22:53
>>380

はい、近代日本の礎を築いた方の一人の言葉ですね。
貧富や貴賎の差とは、如何なる時代であろうとも存在するものでしょう。

ですが、貧や賎の現状に甘んじることなく現状を打破し、この世界において
発展や業績を成した方々の背景には必ず努力を怠らず、学び続けた姿勢があればこそだと思います。

福沢諭吉氏の描かれた、この国の最大の価値を持つこの紙幣…。
限られた個人の力で、これを多く生み出す事は決して容易な事ではないですね。

これを正しいやり方で生み出そうと思うのに、やはり「学」は欠かせないものです。
そして、目の前のこの紙幣以上に価値を持つ目に見えない物の尊さに気付くためにも、
私も学び続ける姿勢を忘れないようにしていきたいですね。

>>381

…確かに、洋画で誰しも真っ先に目にするものはドラマ的なものよりも
アクション的なものの方だと思いますね。

でも、洋画と外国語に親しむ意味で解り易いものから始めるのは良い事だと思いますよ。
アクションに重点が置かれていれば、主人公と周囲の人間や敵対する人物とのやり取りも
理解するのが容易であると思います。

もしアクション映画の段階で字幕なしで言語がある程度理解できるようになれば、
次のステップに進む事も出来るでしょうね。

私自身も、アクション映画は好きですしそれなりに作品に対する知識もあるつもりなのですよ。
実は数冊、アクション映画の台本と台詞集の収録された書籍も持ってるんです。
「勉強」と難しく捉えることなく、親しみながら語学を学べる事は大事だと思いますね。

>>383

まあ…。そうだったのですか?
著名で、しかも長い年月を生きてきた方々は時の流れの速さと
その発展の速さを実感している事でしょうね。

私達が日常的に親しめるようになった映画も、そのように市民の間で浸透するまでに
どれだけの年月と携わる人々の努力があったことか…。

ビデオテープで自由に見られるだけでも凄い事だと言える時代があったのに、
今ではそのような手間をかけずに何百という作品を見る事も可能ですからね。

>>384

うふふ…。父の代から私も好きな名優さん達の名前が挙げられていますね。
私もテレビで見た事がありますが、本当に格好良かったです。

まあ…映画の登場人物である師匠の如くあなたを引っ張り上げて下さった方がいらっしゃるのですか?
それは本当に、素敵な方ですね。

映画の登場人物と重なるような人と巡り合えるなんて、何だか聞いていて嬉しくなってしまうお話ですね。
お仕事の中で尊敬できる方が身近におられるのなら、その日々も人生もより豊かになっていく事でしょう。

人と人との出会いの素晴らしさを実感することのできる、素敵なエピソードですね。

私も、その例外ではありませんが。うふふ…。
(お嬢様に視線を向けています。)

388 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/10(Mon) 23:44
>>372 アーチェロお嬢様
>>376

あらあら…演劇部の部長さんが、また妙な所でお嬢様にライバル意識を…。
流石にどこをどう解釈すれば、そのような発想に至るのかが分かりませんが…。(汗)

良い意味でお嬢様を意識しているのであれば、その演技に一層の磨きを掛けて頂きたいものですね。
勿論、お屋敷にいらっしゃる時は喜んでお茶を淹れさせて頂きます。

(新幹線の窓の風景を眺めながら)

あら…?お嬢様、きっと今不思議な光景を見ていらっしゃるのですね。
では、私も…。(ヒーリングの要領で微弱な霊力を解放致しました)

まあ…。あれが京都に住まう女天狗様達なのですね。
うふふ…。お嬢様の映画村でのちょっとした騒動に良い意味で反応して下さったのでしょうか。

ほら…三姉妹さん達にもお見えになりますか?
あら、にこやかに手を振って下さっていますね。

この古都に古くから住まう方々の、素晴らしいお見送りですね。
では、日ノ本の千年の都とそこに住まう皆様…。
お嬢様と共に再び訪れるその日まで…。

(映画鑑賞後)

はい…。じつはモディリアーニ氏の事をお嬢様にお聞きして以来、少々氏についても調べたのですよ。
哀しみの結末が、更なる哀しみの連鎖を生みだしてしまう…。
天寿の全うとは違い、非業の死はかくも現実の無慈悲さを突きつけてくるものなのですね。

ただ、映画の中で本当は既にお生まれになっていた筈の長女様の姿が無かったのは
救いでもありました…。
あれでもし長女様の姿があれば、モディリアーニ氏と夫人のその後を知る人にとっては悼たまれませんから…。

そしてお嬢様のお母様も、多くの芸術家を見てきたが故にその人生の悲哀を大いに理解なさっているのですね。
例え奥様が目を掛けていらっしゃったとしても、「運が無かった」故に成功には恵まれなかった方も多く居られた事でしょう。
でもその生涯を掛けて遺されていった芸術がさらなる発展を生みだしていく事の素晴らしさも
同時に大いに理解されている事でしょうね…。

モディリアーニ氏の長女様は、成長した後に父を含む芸術家たちの業績を研究する道を歩んでいった事を知った時は、
私も少なからず救われた気が致しました…。

(時系列的にはまだ夏という事で)
あ、ところでお嬢様、故郷の母から手紙が届いているのですよ。
故郷経観塚の御神木の、槐の木が今年も綺麗な花を咲かせたそうです。
もし宜しければ…お嬢様にも一度故郷にお越し頂きたいと…。



389 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/11(Tue) 12:50
>>368 アーチェロお嬢様

(お花見当日)

昨日までの雨が止んで、安心致しました。
幸い、まだ満開で無かった事が桜の散ってしまうのを防いでくれて何よりです。
雨上がりの涼しげな、爽やかな空の青は桜の華やかさを一層引き立ててくれますね。

うふふ…昨日と今朝から皆さんで頑張った甲斐がありました。
お嬢様のお作りになったメニューと桜餅も、その味わいを増す事でしょう。

散らし寿司に稲荷寿司に桜おむすび、卵焼きに海老フライ、鳥の唐揚げ、鶏団子、菜の花とベーコンのアスパラ巻、
鰆の照り焼きに焼き鮭、きんぴら牛蒡、煮豆、南瓜の煮物、ポテトサラダ…。
デザートのフルーツに林檎と苺…、お嬢様の桜餅…。

持参した重箱弁当の中身の全てを挙げる事は難しいですね。(苦笑)

では、まずは場所取りをして…。
交代で公園を見て回りながら、春の桜を満喫致しましょう。
勿論、記念撮影用のデジカメも持参していますよ。

私がこのお屋敷でお嬢様達と暮らすようになり、これで一年ですね。
また新たな思い出が、アルバムの中の1ページを飾るのですね。(微笑)

(記念写真と、お花見を堪能後の夕方)

お疲れさまでした…。
皆さんでお弁当を食べたり、その間に小鳥さん達が寄ってきたり…。
公園の桜の風景を満喫したり、三姉妹さん達と遊んだり…。
忘れられない、素敵な一日となりましたね。(微笑)

それとお嬢様の桜柄の和装が、これ程魅力的に映る日は一年を通してやはり今の時期ですね。
お嬢様とは顔馴染みの方も公園には多く居られたようですが、にこやかに見守って居られたり、
殿方の中には見惚れている方も居られましたね。(微笑)

それでは今夜は、かねてよりのお約束通り…。
お嬢様と共に、この街の夜桜を堪能したいです。
お嬢様の、翼と共に…。

>>382 アーチェロお嬢様

くんくん…あら…?何やら焦げ臭い匂いが…。
やはりお台所ですね。長女さん、何かあったのですか?

まあ…お嬢様がお菓子作りに失敗してしまったと?
そうですか、パイ作りをなさっていたのですね。

料理にはお嬢様も心得がお有りですが、たまにはそのような失敗もしてしまうのですね。
うふふ…故郷にいた頃の休日、母にお菓子作りを習い始めた頃
上手く焼けなかったり、焦してしまったりしていた頃を思い出しますね。
ですが…失敗は成功の素です。

失敗しても根気よく取り組んでいけば、コツや美味しさが分かってくるというものです。
そして…次第に独自の美味しさを生みだしていくのですから。

お嬢様〜!?お料理の失敗は誰にでもある事ですから致し方ありませんが、
行事でもないのにお菓子をオモチャ代わりに使うのは許しませんよ〜!?(ゴゴゴゴゴ…)
(お玉をハンマーみたいに手に持っています。)

…はい、分かって頂けたのならそれでいいのです。(微笑)
それでは私もお菓子作り、お手伝い致しますよ。
こういう事は、皆でワイワイ楽しくやるのが一番ですね。
そして、出来あがったものを皆で頂く時は美味しさも嬉しさも一入です。



390 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/12(Wed) 07:44
花があっという間に散ってしまって寂しいです
(こういう書き込みも個人的な呟きという扱いでしたら申し訳ありません。他の方の書き込みと同じように削除依頼してください)

391 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/12(Wed) 21:25
読書百編義自ずから見る
資格試験の問題でわからない部分を何度もテキストを読んだらやっとわかった
わからなかった物事が理解出来る快感を学生時代以来久方ぶりに思い出した

パズルが組み合わさるとか道筋が繋がるとか歯車が噛み合うとかそんな感じ

392 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/12(Wed) 22:29
>>387(柚葉さん)

>人と人との出会いの素晴らしさを実感することのできる、素敵なエピソードですね。
>私も、その例外ではありませんが。うふふ…。
>(お嬢様に視線を向けています。)

まあ…、柚葉さんの瞳を向けられているこの身の幸せを切々と感じます
わたくしにとっての最高の出会いからもう同じ季節が巡ってまいりましたのね

愛おしい家族、大切な友、そして素晴らしい『お師匠様』…
何が『お師匠様』かと申せば、常のその営みが、なべてわたくしの振り仰ぐところなのですよ

優しい笑顔を人に向けられ、朗らかな声で会話を交わされ、日々の立ち働かれるそのお姿は伸びやかに、人との交流は常に歓びを分かち合われていらっしゃいます
柚葉さんのいらっしゃるところ、人の輪が出来、笑顔が絶えることがございません

あんな風になれたらと、不肖の身ながら少しでも近づきたいと常日頃より想っておりますわ
不肖の『弟子』ではございますが、これからも宜しくお願いいたしますね…


393 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/15(Sat) 09:45
>>388(柚葉さん)

新学期が始まれば、文化祭の準備で学校が色めき立つそうでございます
ですが、一学期の内から演劇部とわたくしたちのクラスは、体育館の舞台で対決…とヘンに盛り上がってしまいました
ええ、演目は『吸血鬼カーミラ』で、カーミラ様役はカルミーニオさんで決まり!というもっぱらの噂でございます
それで、部長様も意識してしまわれるのでしょうね

柚葉さんにお茶を淹れていただけるなら、一度お屋敷にお招きしてみましょうか
応えていただけるかどうか分かりませんが…

>まあ…。あれが京都に住まう女天狗様達なのですね。

あらあらまあまあ、嬉しゅうございますわ
柚葉さんに同じ景色を見ていただけるだなんて
京都旅行の最後に素敵な思い出を共有することが出来ました…
女天狗の皆様、どうもありがとうございます

………
……
ふふふ、先ほどまで女天狗様を大きく目を開いてみていた次女ちゃんも、今は姉妹と一緒に白河夜船…
さすがに遊び疲れましたか
わたくしも…、魔族だというのに、夜の帳が落ちて心地よい疲れが襲ってまいりました
時計のアラームをセットして、少し休ませていただきますわ
名残惜しいですが、…これで…、京都旅行のお喋りも…お終いでしょうか…

(映画鑑賞後)

伝記映画によってわたくしたちは古の人々の壮烈な人生と真向かいに向き合い、その生き方に胸打たれることが多いですね
尤も、わたくしにとりましては同時代を生きた方もたくさんいらっしゃるのですが、それはさておき

そうですか、本当はモディリアーニご夫妻の側に長女さんがいらっしゃったのですね
それは確かに、たった独り取り残されたその姿を目にするのはあまりに辛いですわね
制作者のご判断をわたくしは是とさせていただきますわ
わたくしの城館にも、元は人間の孤児であったメイドさんがいましたが、時々ふっと見せる寂しい表情が思い出されます

ですが、悲しみを乗り越えていく人の意志の、また何と強く輝きますことか
その長女さんのその後を教えていただけて良かったです
お父様への思慕より始まり、お父様のいらした世界を探究なさったことで、より深くお父様と繋がれたでしょうし、
芸術を愛する世の人々の心の中でも、芸術家がより輝いて生き続けることになったのでございましょうから…

>そしてお嬢様のお母様も、多くの芸術家を見てきたが故にその人生の悲哀を大いに理解なさっているのですね。

ありがとうございます
わたくしの見てまいりました母はいつも飄々として、身近にいるのに何か捉えがたいところがある方ですが
柚葉さんにそう仰っていただけますと、母によって何かしらの形で報われた芸術家が確かにいたことを、今さらながらに実感できますわ

読んでいただけるか分かりませんが、今度故郷の手紙を書くときは、今柚葉さんが仰ったことを母に伝えてくれるようにメイド長にお願いしておきますね

>あ、ところでお嬢様、故郷の母から手紙が届いているのですよ。

まあまあ、お母上様からのお手紙ですか?それは良うございました
…お母上様、柚葉さんと長らくお会いになっていらっしゃらなくてお寂しいのではございませんか?
また一度ご都合の宜しい時に里帰りなさっては…、え?わたくしですか?
わ、わたくしにお誘いを下さっているのですか!?
それは…、是非に!是非に、参らせていただきたいですわ!
あああ…、ついにこの時が…、もう、そのお誘いをいただいただけで胸がいっぱいでございます
どうか、お母上様に宜しくお伝えくださいませ…


394 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/15(Sat) 18:16
>>389

まあ、本当に見上げる空の蒼と桜の薄紅のコントラストのなんと美しいことでしょう…
昨日はしとしとと雨滴がしたたり落ちていましたのに、本日はゆるゆると桜吹雪が舞い散っております
この景色を見ているだけで心緩み、ほんのりと酔ったような心地でございます
うっかりしていますと、また以前してしまいましたように、翼をひろげて花舞い散る中を揺蕩ってしまいそうですわ…

あらあらあら…、次女ちゃんの目線は早くもお重に向いてしまいっているようですね…、まさに垂涎の的
こうしてお重を持って歩いておりますと、今日はわたくしの膂力が珍しく役に立って嬉しいことでございます

こちらの桜の巨木…、まさにこの公園の主、恐らく桜木の神様が宿っているようで…、曰く言い難い荘厳さを感じさせます
日本の方々にはいわば常識でございましょうが、花見は元々桜木に宿られている稲神様のお迎えし、豊穣を願う『神事』であったと伝えられているそうですわね
こちらの巨木には、お神酒を捧げさせていただきましょうね
では、こちらにわたくしたちの場所を取らせていただいて、留守居役を交代でしながら公園を巡り見てまいりましょう…

>私がこのお屋敷でお嬢様達と暮らすようになり、これで一年ですね。

はい…、お屋敷の桜が舞い散る中を柚葉さんが訪ねてこられたのが一年前、それからの日々がどんなに心満たされた者で在りましたことか…
今日の桜を眺めながら、そのことをあらためて思い出の日々を心に噛みしめてまいりますわ

(記念写真と、お花見を堪能後の夕方)

公園を巡って美しい桜花と、それを堪能される人々の笑顔で…心楽しんだところで、さらに色とりどりのご馳走に舌鼓を打たせていただいて、身も心もこの上なく麗らかでございます…
あのご馳走の数々…、あまりの見事な美味と彩りは、家族みなの喜びのお顔と共に最高の楽しさでした
余りに鮮やかに広げられたご馳走…、行儀の悪いことでございますが『迷い箸』をしてしまいましたことも、今日ばかりはお許し下さいませ

>それとお嬢様の桜柄の和装が、これ程魅力的に映る日は一年を通してやはり今の時期ですね。

まあまあまあ…、そのように仰っていただいては面映ゆいにも程がございますわ…
日本の方々の最も愛される花を異国の小娘が召しますことに、皆様が寛容でいてくださいますこと、こちらの方が感謝せねばなりませんのに…
そういえば、小鳥さんたちもわたくしたちのところへ寄ってきてくれて…、
野生の鳥はわたくしの本性も敏感に察したことでしょうに、
なんだか…、宴に似合わない潤みを目頭に溜めてしまいますわ…

では、今宵は夜桜を共に身に参りましょう
柚葉さんを初めての夜間飛行へとご案内してまいりましょう…

◇◆◇◆◇◆◇◆

>お嬢様〜!?お料理の失敗は誰にでもある事ですから致し方ありませんが、
>行事でもないのにお菓子をオモチャ代わりに使うのは許しませんよ〜!?(ゴゴゴゴゴ…)

ひ、ひいいいいっ!?
ゆ、柚葉さん…ですよね?
なんだか、立ち昇るオーラが普段と全然違います…
幻影でしょうか?
メイド長の姿が…
城館から逃げ出そうとして取り押さえられたわたくしが、なおも抗弁したときの、メイド長の姿がオーバーラップしています…

わ、わたくしパイ投げなどいたしませんよ?
その恐ろしい得物を…あら、ただのお玉でしたか?とにかく、納めてくださいませ…
(ボソッ)よかった、寸でのところで踏みとどまって本当によかったですわ…

では、あらためてパイづくりの作法をご伝授くださいませ
そして皆で美味しくいただきましょう…


395 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/15(Sat) 19:20
人生は紙飛行機って歌詞の歌がありますよね
地を這う生物が摂理に逆らって空を飛ぶには人力をはるかに超えるジェットエンジンの推進力が必要だよね
風の中を力の限りさあ心のままにって上手いこと言った感あるけど、紙飛行機はすぐに落ちるし思う通りに飛べないよね
どこを飛ぶのかどう飛ぶのかなんて意思が介在出来ないし
何が言いたいかと言うとまさに流れ流れの運任せな俺の人生ってことだよね
ちなみに例の朝ドラは好きでした


396 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/15(Sat) 21:56
>>390

確かに、桜の色鮮やかな時期はあっという間に過ぎ去ってしまうもの…。
花の命の儚さを感じさせる、日本の四季を象徴する風景の一つでもありますね。

しかし、花の散った後に芽吹いてくる緑が、若葉となり青々と茂る風景にもまた
命の力強さと鼓動を感じさせてくれます。

桜の終わりは、同時に始まりでもあります。
また新たな一年の巡りを快く迎えようではありませんか。

>>391

「問題をよく読む」
特に数学においては基礎であり、どんなにレベルが上がって行こうとも忘れてはならない教訓ですね。
答えが一つである以上、問題にはそこに至るまでの過程も示されている筈です。

…ええ、問題が何回であればこそ自身の力で正答に至る時の喜びは格別というものです。
勉強は確かに大変なものではありますが、同時に達成感も与えてくれる事を実感する時の一つですね。

あなたも、資格の勉強をなさっているのですね?
私にも取り組んでいるものがありますから、お互いに頑張りましょう。

>>392-393 アーチェロお嬢様

桜の舞う頃の私達の出会い、そして紡がれた絆が今日に至るまでの素晴らしい日々を織りなしてくれました。
新たな季節の巡りの始まりにおいて、より素晴らしい日々を、そして新たな絆が結ばれる事に期待して共に歩んで参りましょう。(微笑)

まあ、「お師匠様」だなんて…。(照)
お嬢様のお言葉をお借りするなら、正に「面映ゆい」ですね。

私はお嬢様に故国でお仕えしてきた先輩とも呼べる方々に比べればまだまだ遙かに未熟です。
ならば、互いに未熟であればこそ共に生きる日々を素晴らしいものにしていく努力も出来るというものですね。
わたしこそ、宜しくお願いします。お嬢様…。

(母からの手紙の内容を知らせた後)

はい、実家の母とは槐の木が見事な花を咲かせる時期に
お屋敷の皆様と共に参りたいという話を以前から伝えていたのですよ。

レイナさんもそのつもりで、お屋敷のお仕事やスケジュールを調整して下さっていたんです。
幸い、京都旅行から帰った後のお土産配りや御留守にしていたお屋敷に戻った後のお仕事も一段落致しました。
お嬢様さえ宜しければ、週末にも出発する事が出来ますよ。

京都の次の新たな旅行が待っているとなれば、三姉妹さんにも喜んで頂けるかも知れませんね。(微笑)
確かに京都の様な華やかさはありませんが…。
落ち着いた雰囲気の田園風景と田舎町の風情…。
この街とはまた違ったものを楽しんで頂けるかと思います。

幸い、この時期にはオハシラサマを祭る為の行事としてのお祭りもあります。
故郷に皆様を招待するには最適な時期かも知れませんね。

そういえば、今はオハシラサマとなっている叔父がいつも別れ際に申しておりました。
「では、槐の導きがある時まで」と…。
槐の導きとは、御神木が見事な花を咲かせる時…。
そして、オハシラサマの使いである白い蝶は、槐の花を模ったものであるとも伝わっています。

白き蝶に導かれ、互いの身体に流れる赤き血汐の絆で結ばれた貴女と共に、
私の故郷、経観塚へと参りましょう…。
(お嬢様の手をそっと取りながら…)


397 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/15(Sat) 22:35
こんな立派な館の中を探検してお宝探しをしてみたいなあ……。

398 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/16(Sun) 07:28
>>394 アーチェロお嬢様

(お花見から帰宅後)

ふふっ、三姉妹さん達、遊び疲れたのか夕食後はすぐにお休みになってしまわれましたね。
以前は夜行性の気質であることから夕方からが本番になられておりましたが、
日の光や日中に過ごすことに慣れた事で私の様な人間と似たような感覚になってきたのかも知れませんね。

お弁当に満足して頂けましたのでお夕食は軽めのものとなりましたが…。
うふふ…。桜のムースが帰る頃には冷蔵庫の中で丁度よく冷えておりましたね。
お花見の日の、私からの最後の贈り物です。(微笑)

そういえばお嬢様が小鳥たちと共に過ごしていたあの時の御姿…。
「花鳥風月」が見事に当て嵌まっておりましたね。
最後の「月」にはまだお早い時間でしたが、「花」は桜の花、「鳥」は共にお弁当を堪能した小鳥たち…。
「風」は桜吹雪を舞わせるたおやかな春の風…。

恐らくはお嬢様を御存知の方が、「御覧なさい、あの方がイタリアから来た大和撫子よ」と仰っておりました。
それをお聞きして、私も幸せな気持ちになれましたね。(微笑)

ではお嬢様、今宵は宜しくお願いします。
「花鳥風月」の最後の「月」を愛でる為に…。

(この街の、各地の桜の名所をお嬢様の翼で見て参りました。)

月光の下で仄かに照らされ、可憐に舞う桜吹雪…。
この高さで見られるとは、正に至福の一時ですね。

ではお嬢様、一旦下りてお茶にしましょう。
最初はお酒を…と考えておりましたが、やはり飲酒飛行(?)は
少々宜しくないのではないかと思い、代わりにこちらを持参したのですよ。

(お湯を入れた水筒、桜茶のパック)

春を迎え、大分温かくなったとはいえやはり多少夜は冷え込むものですね。
では、月身酒ならぬ月見茶と致しましょう。(微笑)
ふう…夜桜を眺めながら桜の薫るお茶を堪能できる…。
何とも贅沢な嗜みですね。

お茶の温かさと…そして寄り添ったお嬢様の温もりが身体と心を温めてくれます。
この一時だけは、お嬢様と私だけの宝物にしたいですね。(微笑)

ここからでしたら、多少の時間はかかっても徒歩で十分に帰ることが出来る距離ですね。
それでは…桜並木と桜吹雪のトンネルを潜りながらお屋敷に戻りましょう。
今宵も素敵な思い出を、ありがとうございました…。


399 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 07:51
>>390

『花』と申しますと、この場合『桜花』ということで宜しゅうございましょうか?
はい、街の桜も其処此処で花吹雪を舞わせておりますね
その儚げなこと、人の世の有為転変のそのまま形と為したものの如くで、わたくしの胸も千々に乱れてしまいます
貴女様の寂しさ、わたくしも少なからず共感いたしましょう

ですが、まだ今しばらくは桜花の姿をご覧になることが出来ますよ
>>368で申しました通り、この街には各所に多くの桜木が植えられております
『東の森の千年桜、中央公園の枝垂れ桜、西の城跡の八重桜』
そして、その開花時期はそれぞれで随分と開きがあるのでございます

それと申しますのも、かつての大正の御代に於きまして、当時のこの地の林学者の方が、市民が出来るだけ長く桜花を愛でられるよう、町役場に対し開花時期の違う桜木を各処に植樹するよう建言されたのでございますよ
市立郷土資料館で、そのように解説していましたわ

今の時期は東の森の千年桜は既にすっかりと葉桜となり、わたくしたちが花見をいたしました中央公園の枝垂れ桜はまさに見頃、そして西の城跡の八重桜に至っては、漸く蕾が開きかけている頃合いでございます

まだ桜花を堪能したいとお考えでしたら、ぜひ西の城跡にお出でなさいませ
きっと、美しい八重桜が華やかに笑んで貴方様を歓迎してくれましょう

実は我が家でも…、と申しますかわたくし、我が家のメイドさんを今宵夜桜見物に、この城跡へと案内するつもりでございます
月影を受けて宵闇に浮かぶ濃紅色の八重の桜…
あああ…、その情景を思いましただけで胸がトクトクと鳴ってまいりますわ

…そうそう、もしあなたの仰った『花』が桜花のことではないのでしたら、また来年の再会を楽しみにお待ちになられるのが宜しいかと存じますわ
貴方様が花を愛しておられるなら、その再会は余程に嬉しいものとなりましょう…


400 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 08:46
>>391

『読書百編義自ずから見る』…、良い言葉でございますね
漢文の先生が仰っていましたが、出典は『三国志魏書』だそうですね
なんと、あのヤマタイ王国のことが記述されているあの書物か、と驚いたものでございます
左様な古より伝えられてまいった…、長い歴史を通じて多くの方がその言葉を胸に読書に勤しまれてまいった、とても大切な言葉なのですわね

わたくしも、故郷の城館で些か書を紐解き、今の貴方様と同じ思いをしたものでございます
何度も行を追っていて、今の今まで得心し難かったことが、不意に胸にストンと落ちるあの感覚、まことに心地よくそして…嬉しいものでございました

書物は人の言の葉、人の心を移したもの…、即ちそれを著された方が他者に語りかけようと言葉、また時には絵を以て形にしたものでございます
それが我が心に立ち現れたということが、恰もその相手の心と我が心が繋がれた、そんな想いにとらわれてしまいました
人と交わることが中々叶わぬこの身には、まことに嬉しい体験でございましたわ
そして、時には苦吟と共にわたくしたち読者に語りかけてくださったであろう、著者の方に感謝の念を時には覚えたものでございます

貴方様に於かれましても、そうして著者の方と心が繋がれましたこと、お心に留められるのはとても宜しいことと存じます

貴方が資格を得られて、それにより認められた技能を以て世に益することは著者の方にとりましても嬉しいことでございましょう
卒爾ながら、どうぞこれからも宜しくご精励されご成功あられることをお祈りする次第でございます

…そういえば、三女ちゃんが見ている春アニメには『書の義』どころか、『書の登場人物』がこちらの世界に顕現する、という作品があるそうでございますね
ファンタジックな設定の様々な世界から次々と異能力を持つ者がやってまいるとか
主人公もたいそう書を愛する人だそうですから、まことに嬉し楽しい心持ちなのでしょうね


401 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 10:54
>>395

翼を享けていらっしゃらない貴方様が、わたくしにその様なお話をなさる…
もしかして、前に柚葉さんに想いを寄せるあまり神父様のことを嫉視なさっていたあの方のようなお心持ちでいらっしゃるのでしょうか?

確かにわたくしは翼をひろげて心のままに空を行くことが出来ますが、魔族の身なれば、その代わりと申しますか、人と相交わることが難しい境遇で長らく時を経てまいりました

あるいは、『この背中に鳥のように 白い翼つけてください』と謳う歌もあったと聞いておりますね
確かに人は翼を持つことを、イカロスの昔より渇望してこられたのでございましょう

ですが、翼を持たないがゆえに、人は空を行くことを実現すべく、探究に探究を重ねてこられたのでございましょう?
『航空力学』などという学問を創り出し、グライダーを、飛行機を、さらには星の大海にすら乗り出す宇宙船を造ってまいったのでございましょう?
それは、最初から背中に翼を享けていたならば、為し得なかったことではないでしょうか?
わたくしがそこに見ますのは、不足を乗り越え世界を拡げていく人の『意志』の強靭さでございますわ

『意思』は貴方様次第で『意志』ともなると存じますわ
紙飛行機は、人が空を飛ぶ願いの第一歩
一歩が二歩となり、二歩が三歩となって、翼はなくとも両の足は貴方の意思とともに在りますのは間違いございませんから

朝ドラと申せば、きっと貴方様にとっては遥かな過去かも知れませんが、大正・昭和の御代の女性飛行士の物語もあったと仄聞しておりますわ
それもまた、紙飛行機の先の、人が信じた未来の確かな形であったのでしょう

口幅ったい申し様で申し訳ございません
もしかして、少しばかりお疲れなのでしょうか?
宜しければ、お茶とお菓子をお召し上がりくださいませ
手製の桜餅、けっこう自信作なのですよ


402 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 15:57
>>396(柚葉さん)

これから先、桜が舞い散るこの季節が参るたびに、柚葉さんとの忘れられない出会いを思い出して、胸いっぱいになるのでしょう
そしてまた、仰るようなより素晴らしい二人の記憶と絆を重ねて、なお一層の素晴らしい桜の季節を過ごしてまいりたい、本当に心から願っております
その為にわたくしが出来ることを、この身で果たしてまいりたいと存じますわ

これまでの一年、素晴らしい日々を下さったのは他ならぬ柚葉さんでございます
他の誰でもなく貴女がいらっしゃったから、わたくしは今ここにこうして居られます
柚葉さんが『先輩』に未だ及ばない、と仰るならそれはわたくしも同じこと
これからもどうか共に在りより良き日々を作ってまいることを誓わせてくださいませ…

柚葉さんのお母上様にご挨拶に参りますことを、そのための第一歩といたしたいですわ
ずっとお話に伺っていましたお母上様に、柚葉さんと二人での姿をご覧いただくのでございます
苛烈な運命の中で多くの人や魔の者と相対してこられた方には、どんな取り繕いも無意味でございましょう
己の姿を改めて省みざるを得ませんわ

槐とは、確か仄かに温かみのある白い花をつける大樹でございましたわね
その花の咲き誇る様はさぞや清楚にして華麗なことでございましょう
そして、花言葉は『上品』『幸福』『慕情』とのこと
誠に、柚葉さんを育んでくださった郷里に相応しいお花ですわね

レイナさんも既に準備を進めてくださっていたのですね
もう、わたくしに内緒だなんて…、と思いましたが、早くにわたくしに知らせたら、きっと毎日落ち着きなくソワソワして見っともない様でしたでしょう
お二人に気を遣わせてしまって申し訳ないことでございます

わたくしたちのこの街も緑豊かで、土地神様の神社をはじめ古き良き日本の風景が残っておりますが、経観塚はなおいっそう日本の影が豊かに生き続けているところなのですね
その風景に我が身を置くこと、楽しみが早くも募ってまいりますわ

それに…オハシラサマの行事をこの目で見ることが出来るのですか
それは嬉しゅうございますが、他所の者でしかも魔族のわたくし、粗相があってはなりませんわ
古い祭りには禁忌も付き物と聞きます
失礼があって、オハシラサマの使いの白蝶が拝見できなかったりしたら泣くに泣けません
今からいろいろ調べて弁えるべきことはしっかり覚えていなくてはいけませんわ

いろいろと緊張を禁じ得ませんが、我が手を取っていただいた御手の温かさを支えに、柚葉さんの故郷に参らせていただきます…

そうそう、あちらには温泉もあると前に仰っていましたわね
そちらにも皆で入れますと…それは、お母上様や叔母上様にわたくしのこと、認めていただけた上のことですが、それも叶いましたら嬉しゅうございますわ


403 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 16:00
>>397

あらあら、わたくしの家に何か御用ですか?
はい?『お宝探し』でございますか?

さて、どうでございましょうか…
我が家は古い日本家屋を買い取ったものでございますが、わたくし自身は焼け出されの身でテントを担いでここに入居したのですよ
わたくし自身の私物の中にも多少の宝飾品はございますが、他の方が目を丸くされるほどの『お宝』というほどのものではないと存じます
わたくしにとりましての今の『お宝』といえば、家族の皆のことでございます
もちろん、既にお相手のいる一人以外はフリーゆえ、ご縁次第ではこれから貴方様にとりましての『お宝』になるかも知れませんわね

後は…そうそう、裏手に大きな土蔵がございますわ
江戸の昔に建てられたものだそうですが、錠前があっても鍵の行方が分からなくなっているそうで、前の家主の方も放っておかれたそうですわ
次女ちゃんは、古い道具類があってそれが『付喪神様』になっているのではないか、と期待しておりますわ

『お宝』に巡り合う可能性は無きにしも非ず
ですが、同時に付喪神様を目覚めさせて取り憑かれる恐れもございましてよ?


404 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/16(Sun) 16:07
>>398(柚葉さん)

ふふふ…、三姉妹ちゃんたちが寝息を立てている様子、とても可愛いですわ
寝る前に、全員パジャマで並んで歯磨きもしっかりしていましたね
そして、お布団に直行…
夜行性であることをすっかり忘れてしまったかのようでございます

ふう…、桜のムースなんて初めてですわ
クリームの間から立ち昇る桜のリキュールでしょうか、この優しい薫り…本当に春の夜の安らいだ静かな雰囲気にとてもマッチしていますわね
朧に霞んだ春の宵…、この一種幻想的な雰囲気は日本ならではのものでしょうね

『イタリアから来た大和撫子』…
そ、その、何度目かのことか分かりませんが、面映ゆくて面映ゆくて……
し、暫しのご猶予を
…隣の部屋に参りますが、決して覗かないでくださいませ

(隣の部屋)
ああああああああ!
嬉しくて、恥ずかしくて、面映ゆくてーーーっ
もうもうもう、見苦しくも畳の上を転げ回るしかございませんわーーーっ!

(五分後)

…失礼いたしました、いえ、別になんでもございませんのよ?
本当に、ご近所の方より過分の誉め言葉をいただきました
ですが、近々経観塚に参らせていただく身としましては、少なくとも人目に見苦しくない在り様になっていると自信を付けていただいたものと、素直に感謝いたしますわ

宵闇の空を煌々と照らす月も今夜は朧…
唱歌の『朧月夜』も斯くや、の良き月夜でございます
では、そろそろ参りましょうか
さあ、わたくしの腕の中へどうぞ
『お姫様だっこ』で朧の空へお連れいたしますわ

如何でございましょう?
我が家の屋根も今は眼下、家々の灯が温かく灯る素敵な夜景が広がっておりますわ
さて、どちらから参りましょう?
川べり、学校、大通り、そして西の城跡の八重桜へも参りましょうか

それぞれの場所で地上に降りて、その携えられた水筒…中身は何かまだ伺っておりませんが、それは現地での楽しみとさせていただいて宜しゅうございますか?

(西の城跡)

朧月に照らされた濃紅桜の何という咲き誇り様…
…さすがでございますわ
ローカルテレビの開花予想の通り、不思議と朧月夜に咲くという八重桜
まさか、これほどとは思いませんでした

では、柚葉さんが携えられた水筒…、楽しみにしていたその未だ知らざる中身をいただきたく存じます

はああ…、桜茶なるものがあるとは全く存じませんでしたが…、なんとも心和むお味ではございませんか
春高楼のお茶の宴…、
目にもお口にも春の駘蕩の趣きが溢れんばかりでございます…

>春を迎え、大分温かくなったとはいえやはり多少夜は冷え込むものですね。

あらあら、気が回らず申し訳ございません
では、わたくしの翼をひろげますから、どうかお入りくださいませ
少しは温まりましょうから
このひと時、もちろんわたくしにとりましても大切な宝物…

もうしばらくこのままで、それから街の桜並木まで、また空の帰路をお連れいたしましょう
本当に素敵なお月夜でございます…


405 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/16(Sun) 19:58
>>395

ええ、存じていますよ。
主題歌となったドラマも、歌い手の皆さんもとても有名なあの歌ですよね。
その時間、私は色々と忙しいので沢山見た事は無いのですが…。

歌の解釈は人それぞれなので私は言及致しませんが、あの主人公の女傑の方は
例え紙飛行機が本物の飛行機の様に飛ぶ事は出来ないとしても、
心のままに、そしてその心の中にはきちんとした信念を持ってその人生を歩んでいかれたと聞いております。

運任せ…ですか。確かに望むままの方向に紙飛行機を風が飛ばしてくれるとは限りませんね。
ですが、時代という風に翻弄されながらも、時にあらぬ方向へ向かってしまったとしても、
目指した場所へ辿り着いたと言えるでしょうね。

あの作品がお好きという事でしたら、きっと視聴する中で色々と心に響くものもあったのではないですか?

>>397

…このお屋敷を探検?
申し訳ありませんが、当屋敷は遊園地のアトラクションではございません。
ましてや、見ず知らずの方に家探しを許す程このお屋敷の皆様も寛容ではございません。

逆の立場でしたら、あなたも当然の事でしょう?
私も色々と忙しいですから、早々にお引き取り下さい。

>>404 アーチェロお嬢様
(先に、こちらから答えさせて頂きます)

(畳を転がる音を聞きながら…)

………………。(汗)

くすっ………。(微笑)

そ、それではお嬢様、約束通り夜桜を見に参りましょう。
え?なぜ口元が笑っているのかと?
うふふ…内緒です。(微笑)

(桜茶を飲みながら)

はい…。お酒の代わりに夜桜を嗜むものがないかと探した結果、こちらを持参する事に決めたのですよ。
商店街の、老舗のお茶屋さんで購入したんです。
この時期はやはり人気商品だそうで、はやめに売り切れてしまう前に購入できて良かったです。

お嬢様の和装とこの季節、これ程似合うお茶はなかなか無いのではないでしょうか?
川べり、学校、大通り、そして西の城跡の八重桜…。
名所に舞い降りる度に舞う桜吹雪が、お嬢様の来訪を喜んでいるかのようですね。

(お嬢様の翼に包まれながら)

もう…言葉は要りませんね。
この温もりに、今はただこの身体と心を任せておきたいです…。


406 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/16(Sun) 21:40
>>402 アーチェロお嬢様

『経観塚帰省編 前日』

お嬢様、帰省の為の支度が整いました…。
実家へのお土産も準備が出来ております。
三姉妹さんには、レイナさんからお話をして下さったそうです。

三姉妹さん達も、京都での記念写真やお土産等に思い出を馳せながら
名残惜しんでいたようですが、新たな旅行がまた目の前に待っていると聞いて、
ぱあっと顔を輝かせていたそうです。(微笑)

母には既に、帰省の日程を知らせ済みです。
3泊4日と言う事で、了承してもらいました。
母も私がお世話になっているこのお屋敷の皆様の来訪を心待ちにしています。

ちなみに道中に関しては、今度は国鉄の駅から私鉄に乗り換えていく事になります。
新幹線の様な華やかさはありませんが…。
またそれとは違った和やかな旅情を楽しんで頂けると思います。


>槐とは、確か仄かに温かみのある白い花をつける大樹でございましたわね
その花の咲き誇る様はさぞや清楚にして華麗なことでございましょう
そして、花言葉は『上品』『幸福』『慕情』とのこと

はい…。以前一度帰省した時、この花の咲き誇る風景を今度は必ずやお嬢様と共に…と誓ったのですよ。
それがこの度叶う事を、心から嬉しく思います。
正に槐の花言葉の一つ、「幸福」にピッタリですね。

ふふっ、お嬢様、そのように心配なさる必要はありませんよ。
私の血族とその身体に流れる血は、人と妖とを結ぶ赤い糸…。
その絆の強さと尊さを知るオハシラサマが、お嬢様を拒む理由などあろう筈がありません。

さ、今宵はゆっくりとお休み下さいませ…。
早朝、お部屋へ起こしに参らせて頂きます。(微笑)

407 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/04/19(Wed) 00:07
暑くなったり寒くなったりで風邪をひいてしまいましたよ
吸血鬼はやっぱり人間とは違って風邪や病気に強い抵抗力とかあったりするのかな
ああだめだ頭を使うとズキズキしてくる…

408 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/19(Wed) 21:57
>>405(柚葉さん)

>もう…言葉は要りませんね。
>この温もりに、今はただこの身体と心を任せておきたいです…。

ふう…
お家に着きました
柚葉さんの仰るように、桜並木と桜吹雪のトンネルをゆっくりと歩いて帰ってまいりましたけれど、楽しい時間は本当に早々と終わってしまうものでございますね
手を繋ぎ、翼で以て柚葉さんを夜風から守ることが出来て、言葉は交わさずとも本当に心地よいひと時でございました…

…あら、柚葉さんの御髪に桜の花びらが…
わたくしに取らせてくださいませ

あらあら、わたくしの翼もよく見ればたくさん付いておりました
では、翼をえいっ、とばかりに広げて…
…舞い散った花びらが今宵最後の花吹雪となりました…

ふう…お酒の代わりに桜茶を頂きましたのに、なんだかほろ酔い気分でございます
柚葉さんと二人きり、人影まばらな帰り道、朧な月明かりの中を歩いて参ったせいでしょうか
なんだか半ば夢心地でございますわ

静々とこのまま休めば宜しいものを、この酔い心地をや如何にせむ、でございます
そうそう、納戸に『ライヤー』…、竪琴がございました
故郷では、日本のお琴を習えず、ライヤーをつま弾いておりました
月明かりの下、あれで『さくらさくら』を弾いて、今宵の締めとさせてくださいませ

?さくら さくら 野山も里も 見わたす限り…

………
お耳汚しをいたしました
申し訳ございません…
では、お家に入って温まりましょう

本当に素敵な時間をありがとうございます、柚葉さん…


409 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/19(Wed) 22:01
『さくらさくら』の歌詞の初めに、『?』(庵点)を付けようとして失敗してしまいました
失礼いたしました…


410 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/22(Sat) 13:03
>>406(柚葉さん)

京都から戻りましてからまだ日も浅いのに、柚葉さんにはいろいろ準備をお任せしてしまいましたわね
申し訳ないことでございます

わたくしは、京都でこの良き日の在ることを密かに願い、ご実家の方へのお土産を手にしてまいりました
御気に入っていただけると宜しいのですけれど…

三泊四日ものお時間をいただけてありがたいことでございます
日本の原風景、人と妖が共に在る土地柄、ご両親様や叔母上様から学ばせていただくことも多いと存じます

それに、今のオハシラサマでいらっしゃる叔父上様…
どのような重責を担われているのか、この目で拝見できますなら幸いでございますわ
わたくし如きでは、彼の方を労う方途などないかもしれませんが…

出来ましたら、叔母上様の側にいらっしゃる妖の方…
たしか、元は蛇神様の使い魔で、後に叔母上様を守護なさるようになった双子の『鬼』の方、その方にもご挨拶が出来たら宜しいですね

>叔母の優しさに惹かれて消えゆく筈だったその身をお守りに宿され、 救われたそうです。
と仰っていましたもの
斯くも素晴らしい絆を持たれた魔の一族の方、一目お会いしたいものでございます

>ふふっ、お嬢様、そのように心配なさる必要はありませんよ。
>私の血族とその身体に流れる血は、人と妖とを結ぶ赤い糸…。

斃れかけたわたくしに下さった『贄の血』は、掛け替えのない絆
ですが、それをどこまでも真のものとしたいなら、わたくしの歩みを止めてはいられません
どこまでも、いつまでも、わたくしが人の世に在れますように、柚葉さんと共に在れますように、この身の血潮に恥じぬように進んで参りたいです

わたくしには多くが未知の領域でございます
この世界の人と妖がどのような縁で結ばれているか、それが少しでも知れれば、この身が柚葉さんにとって少しでもより良き者になれるかも…、その淡い期待と共に出発いたしましょう

ああ、お休みを、と仰ってもこの身のソワソワが収まりません…


411 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/22(Sat) 16:27
>>407

あらあらまあまあ、三寒四温の今日この頃、体の調子を崩しやすいものでございます
お天気もまた下り坂でございます
いろいろご事情もございましょうが、なるべく栄養のあるものを召し上がられて早めにお休みなさいませ

お薬は薬局で相談して適切なものを選ばないといけませんが、
風邪に効く飲み物として『生姜シロップのホットドリンク』でしたら、作り置きがございますのでお持ちいたしますわ
我が家には小さい子が3人もいますので、いざという時のために美味しくいただける飲み物を用意しておりますの
今温めてまいりますので、少しお待ちくださいな

………
はい、どうぞお召し上がりくださいな
宜しければ、おかわりもお出しいたしますわ

わたくしが風邪や病気にかかるか、でございますか?
それは、『全くかからない』とも『かかってもおかしくない』とも申せますわ

矛盾しているように聞こえるでしょうが、実際そうなのです
以前、>>257で申しましたが、わたくしたち魔族は『実在のレベル』を自分で調整できるのです
吸血鬼は鏡に映らない、といわれるのは、『実在のレベル』が低めの状態なのでございます
さらに低ければ、姿自体が人の目にぼんやりとしか見えない…、いわば『おばけ』といったものにもなり得るのですよ
そして、そのような状態であれば、もはやウィルスやばい菌にとりつかれることもなく、したがって風その他病気にかかりません

ですが、わたくしたち吸血鬼はその食性の関係もあってか、人に近しい生き方をしてまいりました
『実在のレベル』を絶えず人に近いものにするのが生活習慣になっておりますね
そうしますと、病魔にとりつかれやすいのですよ

ただ、ヒーリング…治癒魔力が比較的備わっていますので中々大病にはなりにくですが、それでも油断は大敵
それに、人間と暮らす以上、人に病気をうつすことの無いよう注意すべきなのはもちろんのことでございます

さて、お体は温まりましたかしら?
では、どうぞお体をよくよくご自愛くださいませね


412 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/25(Tue) 00:17
>>407

ああ、無理はなさらないで下さいね…。
お嬢様が淹れて下さった『生姜シロップのホットドリンク』で少しは落ち着きましたか?
それから、お食事は卵のお粥を御用意致しました。

きちんと栄養を摂って、養生なさって下さいね。

最近は日中でも20℃近くまで気温が上がるようになりましたが、朝と夕方、夜にかけての寒さはまだまだ続きますね。
急激な気温の変化はやはり体調不良を招きやすくなりますから、上着などを準備した上でお出かけ下さいね。

お嬢様が仰るには、その生まれもった御身体の特質を生かす事で御病気にはかかりにくくなるようですね。
ただ、人間と近い生活をなさればなさる程、同じように御病気にもかかり易くなってしまうのですね。

だからこそ、お仕えする立場の私としてはお嬢様とお屋敷の皆様が健やかな毎日を送る事が出来ますように
日々精進して参ります。
勿論、私自身の健康への配慮も怠りません。

…ですが、どんなに気を付けていても時には体調を崩してしまう事もあるでしょう。
そのような時は、何も考えずに休むのが一番ですよ。(微笑)

さあ、体が温まりましたらゆっくりと夢の中へ…。

>>410

『経観塚帰省編 1日目』

(経観塚へ向かう、ローカル線の中)

あらあら、先程まで風景を見ながらわくわくしていた三姉妹さん達も既に『白河夜船』ですね。(微笑)
ローカル線だけあって都会の満員電車と違い、ゆっくりと旅情を楽しむ事が出来るのは良いのですが。
でも利用客の方が少ないだけに、お嬢様はひと際目立っておりましたね。

これから旅行に参るという老夫婦、同じく家族で実家に挨拶に向かわれるという御家族…。
親しい友人とお出かけする方やカップルの方まで、道中や目的地に関するお話を楽しめました。
あまり大きな声で騒ぐのでなければ、電車の中での旅の方同士の会話は醍醐味の一つですね。

それにしても皆、お嬢様の和装の着こなしや流暢な日本語には感嘆しておりましたね。
老夫婦の方は、

「今の日本人が忘れつつある慎み深さというものを貴女から感じさせて頂きました。
まさに、異国生まれの大和撫子ですね。」と仰っておりました。

…旅先でもお嬢様をこのように言って頂けて、誇らしかったです。
さあ…着きましたよお嬢様。私の生まれ故郷、「経観塚」に…。

(駅に降りて)

あ、三姉妹さん、ここでは駅員さんに切符をお渡しして下さいね。
今では自動改札が当たり前ですが、経観塚ではまだ駅員さんが切符を受け取ったり、
切符のもぎりをして下さるのですよ。
…これもまた、田舎町ならではの風景かも知れませんね。

あ、お嬢様、少々お待ち下さい。
私、実家に連絡をして参ります。

あ、もしもし、母さん?
はい、今お嬢様とお屋敷の皆さんと一緒に駅に着きました。
え?迎えに?いえ、大丈夫。
丁度、バスが来る時間だから。
あと30分位でそちらに着きます。それじゃ、待っててね。

経観塚はやはり田舎町ですから、バスが1時間に1本くらいしか無いのですよ。
ですが、今日は丁度良い時間に駅に到着で来て良かったです。
さ、お乗りください…。私の実家はもうすぐですよ。




413 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/25(Tue) 12:10
(バスから降りて、徒歩で5分程の所で「羽様(はざま)の屋敷」へ)

−呼び鈴を鳴らし、玄関を開けると割烹着姿で青い蝶の髪留めを付けた女性が出迎える−

ただいま…お母さん。
今年も無事健康で、経観塚へ帰ってくる事が出来ました。
今回は念願通り、私がお世話になっているお嬢様とお屋敷の皆さんをお連れする事が出来ました。
こちらが私の母、『羽藤 柚明(はとう ゆめい)」です。

(柚明)
お初にお目に掛かります。カルミーニオのお嬢様…。
柚葉の母、羽藤柚明です。
日頃から、娘がお世話になっております。
まだまだ未熟な娘ですが、お役に立てますよう今後とも宜しくお願いします。

お話は日頃から、柚葉から伺っております。
何でも、柚葉の住んでいる街の皆様からは「イタリアから来た大和撫子」と呼ばれているとか…。

噂に違わぬ見事な和装の着こなしと立ち居振る舞い…。
現代の私達日本人が忘れかけている事を、どうぞ娘にも伝えてあげて下さいね。(微笑)

そして柚葉の先輩のレイナさんと、お屋敷の三姉妹さんですね。
柚葉がきちんと皆様の為にお仕事が出来ますよう、今後とも御指導を宜しくお願いします。

少々長旅で、お疲れになったでしょう?
お風呂の準備が出来ておりますので、どうぞゆっくりと旅の汗をお流し下さいね。
柚葉、お客様をお風呂に案内してあげて。

それから帰ってきて早々で悪いけれど、あなたもお風呂に入ったらお昼の準備を手伝ってもらえる?
折角だし、今日は竈でご飯を炊きましょうか。

(柚葉)

はい、荷物を置いたら、ちょっと薪が足りてるか見てくるわね。
竈を使うのはちょっと久しぶりでしょ?
余裕があるように見繕って、足りなそうだったら準備してきます。

大丈夫!薪割りは久しぶりだけど、慣れてるから心配しないで。
長身と丈夫な体は、お父さん譲りだもの。

それに、お母さんと久しぶりに台所に立つ事が出来るのは私も嬉しいから。



414 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/04/25(Tue) 20:38
(続きです)

>>アーチェロお嬢様

(柚明)

お食事の支度が出来ました…。どうぞこちらへ。
大したものは出来ませんが、どうぞお召し上がりください。
お口に合えばよろしいのですが。

お昼の献立

・竈で炊いたご飯
・豚汁
・里芋の煮物と煮豆
・春菊の胡麻和え
・焼き魚(鮭)
・自家製の漬物

この数日は、賑やかで楽しい日々となりそうですね。
これからまた、来客が訪れる事になるのですよ。
夕方頃、主人が役所から帰るのと同じ位の時間に私の妹夫婦が来る事になっているんです。

名前は桂と言いまして…。正確には従妹なのですが、私とは姉妹同然に育ったんです。
ちょっとそそっかしい所がありますけど、可愛くて素直な良い子なんですよ。
どれだけの年月が経とうとも、桂ちゃんは私にとっては可愛い妹です。

(柚葉)
今日来られる桂叔母さんは、今は千羽という『鬼斬り役』の家に嫁いでいるんです。
残念ながら故人なのですが、桂叔母さんのお母さんも実は歴代屈指の鬼斬り役であったそうです。

私とお嬢様を引き合わせて下さった『鬼斬り頭』の若杉の当主様からの紹介で旦那さんと知り合ったそうで…。
桂叔母さんの旦那さんは老舗の着物屋の若旦那さんである傍ら、鬼斬り役の一人を勤めているそうです。
お二人の娘でもある桂奈(かな)ちゃんは年下で高校生なんですが、桂叔母さん譲りの朗らかな娘で…。

昔から私の事をよく慕ってくれる子で、本当に可愛いんですよ。(微笑)
ただ、可愛さとは裏腹にお父さんを見習って剣道を嗜んでおり芯の強い娘でもあるんです。

ちなみに以前お話した青珠の守りに依る鬼の女の子、名前はノゾミちゃんというんですが
未だに桂叔母さんの携帯のストラップに憑いて桂叔母さんを守ってくれているそうです。

桂奈ちゃんとノゾミちゃんも仲良しなので、二人揃って会えるのが私も楽しみですね。
お嬢様の三姉妹さん達とはどのような楽しいやり取りになるでしょうね…うふふ…。(微笑)

(柚明)

お昼が済んで、少し休んだら柚葉が少し地元の商店街等を案内してあげてはどうかしら?
帰りに日帰り入浴が出来る温泉に連れていってあげるのも良いかもしれないわね。
経観塚のさかき旅館は、温泉好きにはそれなりに知られた場所でもありますから。

車はあるから、遠慮なく使っていいわよ。
それから、オハシラサマ…白花ちゃんへのご挨拶は桂ちゃん達が着いてからの明日にしましょう。
皆で揃って行く方が、あの子も喜んでくれる筈だから。

(柚葉)
はい、それじゃお片づけが終わったら、お嬢様を駅前の商店街に案内してきます。
もし時間があれば、郷土資料館もいいかも知れないですね。

あ、それからお嬢様…。
夜は母と一緒に、鎮守の森の河原に案内させて頂きます…。
丁度今、蛍が見られる時期ですから…。


415 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/04/26(Wed) 22:50
>>412(柚葉さん)

車窓から見える緑が色濃くなってまいりましたね
田園と森林が交互に眼前に広がってまいります

最初はわたくしたちの方に視線が集中してちょっと落ち着かなかったのですが、
袖振り合うも他生の縁、話しかけたり応えたり、とすぐに和やかにお話しできて嬉しゅうございます
通学電車とも京都の往き帰りの新幹線とも違ったアットホームな雰囲気で、途中の駅で降りていかれる方を見送るのも名残惜しいほどでございました
小さな子どもたちが、別れ際に手を振ってくれたのも胸に染みましたわ…

行商の方、というのも日本では初めて見ましたけれど、
お年を召した女性が大きな荷物を担がれて、なんとパワフルなことと驚き入りました
もしや、魔族の血が入っているのではないかと思ったほどでしたね

>それにしても皆、お嬢様の和装の着こなしや流暢な日本語には感嘆しておりましたね。

そのことが何より嬉しゅうございましたわ
あのように長の年月、古き日本の形と心をつぶさにご覧になってこられた方々からお褒めの言葉をいただけますと、感に堪えませんわ
ですが、『異国生まれの大和撫子』だなんて…ああ、流石に車内の床で転げまわるわけにもいかず……、い、いえいえ、何のことでもございませんよ?

>さあ…着きましたよお嬢様。私の生まれ故郷、「経観塚」に…。

あらあらまあまあ、お喋りしている間にもはや「経観塚」でございますか?
これ、長女ちゃん、次女ちゃん、三女ちゃん、着きましたよ、降りますから手荷物を忘れないようになさい

(駅に降りて)

まあ、切符は改札で駅員の方にお渡しすればよろしいのですね
日本では初めてのことでございますわ
なんだか、新鮮な体験ですわね

どうも、お務めお疲れ様でございます
こちらの切符のご検分よろしくお願いいたします…

………
ここが、「経観塚」…
緑が濃くて…吹く風の心地のなんと良いことでしょう
『精気』が清らかに溢れておりますわ…
これもオハシラサマの霊験の故でございましょうか?

柚葉さんがお母様にご連絡していらっしゃいます
また鼓動が高鳴ってまいりました
ついに御目文字が叶うのです、失礼が無いようにしなければ…

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