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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ六

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2023/09/24(Sun) 10:13
ようやく秋の色も濃くなってきましたね。
急な寒暖の変化もございましょうから、どうぞお体ご自愛下さいませ。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ六を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=641250780


まずは、自己紹介させていただきます。

名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
   普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
   なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
   長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
   B85. W55. H82。
   髪型はストレートロングの銀髪です。
   日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
   口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
   中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
   もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
   経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
   郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
   今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
   いただいています。

以下、お願い申し上げます。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷、会話・対話ではない独り言はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)

469 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/20(Wed) 19:07
綺麗な部屋というか、掃除そのものが好きって事もあるよね
汚い部屋を見ると逆にワクワクしたり
まあここならメイドさんの努力で常にどこの部屋も綺麗なんだろうけど

470 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/20(Wed) 21:49
>>468

いらっしゃいませ、お客様。
撮影現場と申しますと、この広壮な武家屋敷を利用しての撮影ということなのですね?
それは、お話によりましては協力させていただけることでしょう。
たとえば、時代劇や歴史劇の撮影などでしょうかね。最近、ご近所の年配の方々の中には、
テレビの時代劇が少なくて寂しい、とおっしゃる方がいらっしゃいます。少しでも新たな
時代劇の製作に協力できれば、皆さまに喜んでいただけることでしょう。
あるいは、公共放送の教養番組で歴史解説のための再現ドラマとか。紀行番組でこの地域の
歴史を紹介する番組でしたら、地域への貢献にもなりますでしょうか。
他には、この古き良き伝統を感じさせる情景を背景にして、服飾のモデルさんの撮影を
行っていただく、というのもわたくしとしては見てみたいです。

いずれにしましても、家族や屋敷神様、それに長く使用されていた品々の付喪神たちとも、
撮影の申込みの都度、相談が必要かと存じます。
もし具体的なお話があるようでしたら、ご連絡くださいませ。


>>469

いらっしゃいませ、お客様。
たしかに、お掃除をして部屋のものを整理整頓、ゴミを取り払い、淀んだ空気を入れ替える、
そうしたお掃除をすれば、気持ち良くなれるのも分かります。でもわたくしは、書物などが
適当に広がっているのも嫌いではありませんので、そのままにしておくとだんだんそれに
埋もれて…、なんてことになってメイドさんたちに叱られることもあるのですけれど。
なにしろ、お掃除のエキスパートが何人もいてくれて甘えてしまうのですよ。恥ずかしい
ことですが。
けれど、この4月から我が家の柚葉さんが就職する会社でしたら、行き届いたハウスキー
ピングのサービスが受けられますわ。
もしお客様がお忙しくて、お掃除がなかなか行き届かないようでしたら、こちらの
会社へのご依頼もお考えになってみてはいかがでしょうか?働き方も多様化し、在宅
ワークの業態も増えておりましょう。お部屋の整理整頓で能率もアップ。そんなときの
強いお味方になってくれることと思いますわ。

471 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/21(Thu) 20:43
>>450

もうすぐ「春雨前線」のやってくる時期ですね。
強い雨となりますと多少の不便はございますが、「嫌い」ではありません。
優しく降る雨でしたら、お嬢様と蛇の目傘を差してのそぞろ歩きと
商店街でのお買い物は日々の楽しみでもあります。

6月の紫陽花、天使の梯子、そして空に架けられた虹…。
これらに巡り合えた時にはお嬢様と共に喜びを分かち合うのですよ。(微笑)

先日は綻び始めた桜をはじめとする花々の様子をお嬢様と共に目にしながら
お散歩を楽しませて頂きました。
お客様もご一緒する機会があればよろしいですね。

>>451

はい、お嬢様と私達の日々を写した思い出の写真はきちんとアルバムに収められております。
今では毎年「春夏秋冬」の4冊に分けて収納しているのですよ。

お茶の時間にそれらを開いて思い出を振り返ったりする以外にも、
季節毎の行事やイベントを振り返ってその年はどのような形にするか
話し合うための題材にもなるのですよ。

先日「冬」のアルバムも無事完成致しました。
そして来年度からは…。
パルスィさんも私達の思い出のページに加わっていくのですね…。

>>455

まあ、パノッティさんとイタリアの「神の声」と称えられたパバロッティ様ですか。
もしパノッティさんがお聞きしていたら、本当に喜ばれるでしょうね。(微笑)

お嬢様が仰られている、感激した聴衆の一人が舞台に上がり
あの方に抱きついたというエピソードは有名ですね。(汗)

ただ、ファンの方は思わぬ行動に出て事件に発展するという事例もございますので
警備の方にはきちんとお仕事をして頂きたいですね。お互いのためにも。

パノッティさんは気さくで楽しい方ですから、日常的なやり取りの中でしたら
本人がお嫌でなければ私もハグしてみたいという気持ちはございますが。
機会があれば、グリッタちゃんとお会いする機会があれば良いですね。

>>456

…申し訳ございません、私、ヴァイオリンの心得は無いのですよ。
音楽は学校の授業で習った程度の経験しかなく、多少ピアノを楽しんだ経験はありますが
ブランクが長いためとてもお客様に披露できる腕前ではございません…。(汗)

美術品にも匹敵するようなヴァイオリンとなれば、素人が触るなど
怖くてとても無理ですね…。

「ストラディバリウス」と似た名前で洋楽バンドの「ストラトヴァリウス」でしたら
よく聴いていますけどね。(汗)

472 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/21(Thu) 21:27
>>458

お嬢様の美貌に着目して下さるのは従者としても家族としても
嬉しい事には間違いは無いのですけどね。

ですが、演技や演劇となりますとそれに対する余程の情熱と
相応の練習量が無ければ務まらないと学友の演劇部の部長さんとのお付き合いの中で
お嬢様も仰っていました。

お嬢様がその道に進まれたいというのであれば全力でお支え致しますが、
お嬢様の御心としましてはご期待には添えかねるというのが現状ですね…。

ただ、読み聞かせや朗読にはお嬢様も熱意をお持ちでいらっしゃいますから
何らかの形でお役に立てる機会があればお受けする事があるかも知れません。

>>459

申し訳ございません…。
既にお嬢様がお答えになられているように、お会いしたばかりの他人様を
キッチンにお入れするわけには参りません。

このお屋敷の使用人として正式に雇用されている者や
お嬢様の母上様であられる奥方様から認められている
素性のはっきりとした方でなければキッチンを含めて
このお屋敷の施設の使用に関しましては承諾出来ません。

もしあなた様がお料理に関しまして自信がお有りなのでしたら、
公民館における地域のイベントに共に参加するのは如何でしょうか?

そちらでしたら子ども達のためにお菓子やお料理を振る舞う機会もございますので、
共にお料理をする喜びや楽しみを分かち合えるかと思います…。

473 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/22(Fri) 10:50
>>461

はい、そのように仰って頂けてお嬢様も心から喜んでおられます。(微笑)
故国を出られて欧州の他の国々であれば何らかの伝手があられたかも知れませんが、
己の意思で何の縁故も伝手も無い日ノ本に根を下ろし、
年月をかけて人、妖(あやかし)を問わず多くの方と縁と絆を結ばれた…。

それは正に、吹き荒ぶ風に運ばれていった一粒の種が降り立った大地に芽吹き、
寒暖や風雨に晒されながらも懸命に育ちやがて大輪の花を咲かせ、
そして次は自身が種を蒔き、やがて花畑となるのを連想致します。

ご覧下さい、お嬢様を慕ってお屋敷に足を運んで下さった子どもたちの笑顔…。
正にお花畑そのものです。(微笑)

そしてお客様の温かいお言葉は、花畑を照らす温かい日差しですね。
あら、カップがもう空のご様子。
すぐに新しい紅茶を用意して参ります。
紅茶以外にもご希望がございましたら、何なりとお申し付け下さいませ。

>>462

商店街に馴染みの中華料理屋さんはございますが、
屋台のラーメン屋さんとなりますと少々馴染みが薄いかも知れませんね。
基本的に、夕餉はお屋敷で皆で召し上がるのが主ですから。

ですが、このようなノスタルジックな雰囲気は私も好きですよ。
それでは私も、ご一緒させて頂きましょう。
お嬢様が仰るように、お鍋をお持ちしてテイクアウトも込みで…。

>>462 横から失礼します)

あらあら?後ろから黒猫さんが…。
インスタントラーメンの袋の光景がそのまま見られるなんて…。
これは素敵な光景ですね。
出汁には煮干しを使われているのかしら?

すみません、ラーメン3つお願いします。
(お嬢様、お客様、私)
この後5人前、テイクアウトもよろしいですか?

これは美味しいですね。
煮干しベースのあっさりした出汁のスープは絶妙です。
冬の夜、帰りの遅くなったサラリーマンの方がご主人のチャルメラの音を聞いたら
正に辛抱堪らないでしょうね。

あら、そういえばこの黒猫さんは以前からのお知り合いなのですか。
何処の町でも、夜になればついてこられて今では招き猫さんの役割なのですね。
そしてお仕事を終えると、ご相伴に預かられるのですか…。

でも、飼おうと連れて帰ろうとするとヒョイと逃げてしまい、
夜になると客寄せをして下さって役割を終えると姿を消す…。
そしてご主人のチャルメラの音が響くと何処の町でも何処からともなく現れる…。
不思議な猫さんですね…。

いえ、余計な詮索は野暮というものでしょう。
これからもご主人とお客様の為に頑張って下さいね。(微笑)

御馳走様でした。大変美味しかったです。
身体もポカポカに温まりました。
よろしければ、またこの町にいらして下さいね。
その時は新たに友人を連れて参ります…。

474 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/22(Fri) 18:20
>>473(柚葉さん)

(横から失礼いたします)

>それは正に、吹き荒ぶ風に運ばれていった一粒の種が降り立った大地に芽吹き、
>寒暖や風雨に晒されながらも懸命に育ちやがて大輪の花を咲かせ、
>そして次は自身が種を蒔き、やがて花畑となるのを連想致します。

…すみません、聞いていて暫く言葉になりませんでした。
わたくしが故郷の古城を出て、日本にまいってこの地で暮らしてきたことについて、
これほど美しくて優しい、これほど心のこもった言葉で表現してくださったことに、
胸がいっぱいで、涙が…。ありがとうございます、柚葉さん。あなたがくださった今の
お言葉を、わたくしは生涯忘れることは無いでしょう。
ここがわたくしのお花畑、訪れてくださる皆様の存在は、まさに大輪の花。それを思うと、
皆様との絆が、切ないほどに愛おしい…。
ですが、柚葉さんが一言もおっしゃらなかったことがございます。それは、この大輪の
花を育てる豊かな土壌を一緒に作ってくださったのがあなたであったことです。それが
あって初めて、わたくしは種をまいて芽吹きに立ち会うことができました。
その始まりの季節がまた巡ってきたことでまた胸が温かい。今日のこの、わたくしの
目に映る眩しく温かい春の日差しに満ちた世界は、あなたがいらっしゃらなければ、
決して実現することはなかったでしょう。この手にあるティーカップの、あなたが淹れて
くださったお茶を味わって、あらためてそのことを感じます。

>あらあら?後ろから黒猫さんが…。
>インスタントラーメンの袋の光景がそのまま見られるなんて…。
>これは素敵な光景ですね。

はい、わたくしはかのラーメンの袋の絵を見て以来、とても愛着を感じていました。
わたくしは知らないはずなのに、なぜか不思議と懐旧の情を掻き立てられる不思議な
絵の世界。最近知ったことですが、あの絵を描かれたのは挿絵画家の木村しゅうじと
おっしゃる方だそうですね。しっかりとした世界観を持って描かれたであろうことを、
この風景を見ると深く感じます。

>すみません、ラーメン3つお願いします。
>(お嬢様、お客様、私)

ああ、初めての屋台ラーメンを柚葉さんともご一緒できて嬉しいです。そして、家で
待っているみんなにも、このラーメンを味わってもらいたい。煮干しベースの味わいが、
本当に絶妙ですわ。
そしてチャルメラの音が大勢の人の耳に訴えかけ、夕べのひと時この味に舌鼓を打つ、
なんてステキなことでしょう。

可愛い黒猫さん。ずっと屋台のおじさんを見守って、招き猫という大切なお仕事を
こなしてくれたパートナーなのですね。もう何十年ものつき合いになるのに、いつも
元気で、ときには疲れたおじさんの肩にひょいと乗って、ポンポンと肉球でたたいて
あげて元気づけたりするのだそうですね。こんなに小さな猫さんなのに、おじさんを
見る目は、とても優しく見えます。
わたくしもネコさんのそれ以上の仔細は、詮索するつもりはありません。どうかいつ
までも、不思議な招き猫さんとして、おじさんを支えてあげてほしいですね。

>御馳走様でした。大変美味しかったです。

わたくしからも、ご馳走様でした。これからもまた、ときどきいただきに参りたいです。
その温かい笑顔でまた迎えていただけると嬉しいです。どうかお元気で…、となんだか、
本当にずっと昔から知っている方みたいに思ってしまう、不思議な方ですね。
では、お鍋を持ってお家に帰りましょう。

(響いてくるチャルメラの音を背に、家路をたどります)

475 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/23(Sat) 12:54
アーチェロは保育士としてもやってけるんじゃないか
俺は子供の相手は苦手な方で、羨ましいと思うよ

476 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/23(Sat) 18:00
>>475

いらっしゃいませ、お客様。
わたくしが保育士として、ですか?それは…、なんとも思いがけない、でもとても心に
強い感情で揺さぶるお言葉です。子どもたちのお世話をし、共に笑い泣き、ときには
ぶつかり合って、色々なことを学んでいく。胸がなんだかときめいてまいります。
わたくしと子どもたちとのつき合いを見て、保育士となるわたくしを思い浮かべて
いただけるなんて、すごく嬉しいですわ。
学校の行きかえりの途中にある保育園で、保育士さんと子どもたちとを見て、なんだか
とてもステキだな、と思っていましたけれど、自分に重ねてみることは考えが及びません
でした。気付かせてくださって、どうもありがとうございます。

ですが、うっとりしているだけではいけませんよね。子どもたちをお世話する専門職と
申すものは、生易しいものではないでしょう。熱意と適性とを兼ね備えた上で、絶えざる
研鑽を積んでいかねばなり得ないお仕事であることは、わたくしにも分かります。
ましてわたくしは吸血鬼です。大事なお子様を預けられる保護者の方からの信用を得ると
いうことは、想像以上の困難を予感せずにはいられません。
本当に夢のあるお言葉をいただきましたが、実現させるべく起つべきかどうか、これから
わたくし自身で熟慮しなければならず、ぜひそうしてまいりたいと存じます。

それから、お客様におかれましては、保育士といわずとも、子どもたちのお相手をなさる
機会はあろうかと存じます。今年もまたこどもの日に公民館で、子どものための催しを
行う予定です。よろしければ、ご参加いただけると嬉しいですわ。

477 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/23(Sat) 22:09
>>463

お客様、ようこそお越し下さいました…。
春の開花を迎えようとするこのお庭の風景を眺めながら、
のんびりとお茶を嗜むお時間はこのお屋敷の休日の醍醐味なのですよ。
お嬢様が可愛らしい寝顔でうつらうつらされている御姿を見るのも、私個人の楽しみですわ。(微笑)

そして本日は子ども達も来て下さって、猫さんをはじめ馴染みの動物さんたちと
仲良くしている姿は本当に和みますね。

では、そろそろお嬢様の絵本の読み聞かせのお時間です。
お茶とお菓子を子ども達と嗜みながらお聞き下さいませ。

それじゃみんな、手を洗ってきて下さいな。
午後の本の読み聞かせの始まりですよ。

>>465

ハーブティーをお淹れするのも、私達メイドにとっては欠かせない日常ですね。
お疲れの時、リラックスしたい時、夜寝付けない時など、
その時に合わせて最適なハーブティーを選んで淹れさせて頂きます。

お客様は、最近如何お過ごしですか?お疲れではないですか?
もしそうなのでしたら、疲労回復に良いハーブティーをお淹れします。
ルイボス、ハイビスカス、ローズヒップ等がございますが、お勧めはローズヒップですね。

>>466

桜の咲く時期に降る雪…。
お嬢様が既に答えておられますが、『桜隠し』というのですね。
私も今まで一度だけ見たことがあります。

幻想的な光景であると同時に、本来はあり得ない光景だけに不吉の予兆ではないかと
不安になったりもしました。
幸い、その年は何も起こりませんでしたが。

>>467 横から失礼します)

お客様を歓迎したいお嬢様のお気持ちは分かりますが、
花の蜜を求めて小鳥さん達が来てくれている今日この頃ですので
あくまでお気持ちだけに留めて下さいませ。

では、私がお菓子で『桜隠し』を演出致しましょう。

桜の花弁をイメージするピンク色の苺のシフォンケーキの上に、
砂糖とレモン汁を加える事で固くてしっかりした状態の
雪をイメージするホイップクリームをトッピングしてみました。
名付けて『桜隠し』シフォンケーキでございます…。

お嬢様、お客様、どうぞ召し上がって下さいませ…。
すぐに、紅茶もご用意致します…。

478 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/23(Sat) 22:44
>>468

確か以前、お嬢様の学友の演劇部の方々がいらして下さった際に
時代劇の雰囲気にピッタリだという事でお稽古場として
お座敷を提供した事がありましたような…。

ですが、申し訳ございません。
以前よりいらして下さるお嬢様の学友の社交部や演劇部の皆様、
そして一般のお客様に至るまで個人的な記念撮影までは許可しておりましたが、
それをネット上にUPする等の行為は禁止としておりました。
お守り頂けなかった場合は、やむを得ず出禁とさせて頂いておりまして…。

そして話し合われた結果、万全を期して万難を排するためにも
お客様個人のスマホによる撮影は全面的に禁止させて頂き、
お屋敷内における記念撮影はお屋敷のものを使用した上で
後日写真としてお渡しするという次第になっております。

誠に不便をおかけしておりますが、お嬢様とこのお屋敷の平穏を守るためでございますので
悪しからずご了承下さいませ。

そのような経過と取り決め故に、このお屋敷を撮影現場として提供するというのも
猶更難しいのです。
この町におきましてはお嬢様は多くの方から信頼を得ておりますが
お嬢様の存在を快く思われない方々がいるのもまた事実…。
迂闊な事をして災難を招くのは避けたいのです。

これは使用人一同でお屋敷を守るために話し合われた結果ですので、
再度申し上げますが悪しからずご了承下さいませ。

ご期待に沿えず申し訳ございません…。

>>469

お掃除は確かに、綺麗になるとやりがいというものを感じますね。
ですが、主とお客様に不快感を与えぬようにするのが私達メイドの義務です。

お嬢様やお客様が目にして「汚い」と感じる場所やそのように目に付く場所が無いように
日々清潔な空間を保たなくては私達の立場がございません。

私個人としては、汚い場所を見てワクワク…というのは流石に無いですね。(汗)
一度綺麗にしたら、この状態をずっと保てるようにしなくてはという気持ちになります。

来月からはお掃除に関しましては猶更本格化しますので、このお屋敷で培ったものを生かして
より真摯に取り組んで参ります。

479 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 02:35
この手の屋敷には警備担当などもいるのでしょうか
何にせよパルスィさんがいれば百人力でしょうね
頼もしさ爆発級です

480 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/24(Sun) 09:53
>>475

最近はお嬢様の心情や内面に目を向けた優しいお言葉を掛けて下さる
お客様の来訪が多く、嬉しい限りです。(微笑)
私もお客様と同じ事を考える事が最近は多いのですよ。

ですが、職業となるときちんと現実的な部分を見据えご自身の出自も踏まえて
物事に向き合うのはお嬢様らしいですね。

理想と現実の違いというものを実感するのは社会に出てきちんと職業に就いた時であると
家庭でも学校でも教わってきました。
だからこそ、強い気持ちと決意で現実と向き合わねばなりませんね。

もしお嬢様が保育士を志すのであれば、私の通っていた大学をお勧めします。
以前オープンキャンバスに学友の皆様と訪れた事もありましたが、
そういった職業に就くためのバックアップや教育に優れている事を実感して頂けました。

事実、卒業生の中では社会に出てからの働きを評価されている方も多く
私もこれから恥じない働きをせねばと実感しております。

>>479

お嬢様のボディーガードや警備は先輩のメイドであるレイナさんのお役目です。
仮にお屋敷に他の妖(あやかし)による危機が迫れば、私は私の身の安全を最優先するようにと
日々教わっております。
そしてパルスィさんが加わったとなれば、その気配を察して余程の事が無い限り
お嬢様を含めてこのお屋敷に居る者を害そうとする者は現れないかと思います。

…ですが、お嬢様を最も傷つけるのは示威的な力ではなく
人非ざる者に対する偏見や悪意、そこから生まれる心無い言葉なのです。
近年の情報技術の発達を考えると、お嬢様がそこから生じる悪意に平穏な生活を脅かされる事の無いように
私達メイド一同は細心の注意を払わねばなりません。

お屋敷を訪れるお客様には写真撮影などを禁止している事は
少々厳しいかと思われますが、何卒理解して頂けますようお願い致します。

481 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 12:26
ちょっとこの子を助けてくれない!?
転んでひどく擦りむいたみたいだけど、今消毒液もガーゼも持ってないんだ!

482 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/24(Sun) 15:27
>>477(柚葉さん)

(横から失礼いたします)

>そして本日は子ども達も来て下さって、猫さんをはじめ馴染みの動物さんたちと
>仲良くしている姿は本当に和みますね。

子どもたちが安心して訪ねてきてくれて、それで動物さんたちもここの安全を感じて
来てくれるのでしょう。あるいはまた、動物さんたちが来るのを見て、子どもたちも
心を許してくれているのかしら。わたくしとしては、どちらにも感謝です。
あらあら、ネコさんが子どもの膝の上に乗って撫でられて、とても心地良さそう。
子どもさんも嬉しそうで、見ていてなんて和まされる光景でしょう。
そして柚葉さんが出してくださるお茶とお菓子のお陰で、みんなが心を癒されていき
ますね。お蔭ですっかり場の雰囲気が整いました。
では、この光景を愉しませていただきながら、ご本を読みますね。「14ひきのぴく
にっく」です…。

>幻想的な光景であると同時に、本来はあり得ない光景だけに不吉の予兆ではないかと
>不安になったりもしました。

なるほど、気象の異常は天変地異の兆し、ということも考えられます。わたくしのように、
美しさだけに気を取られていてはいけませんね。かの宮沢賢治氏は詩の中で、
『ヒドリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ』
と詠われています。自然が時に剥く牙の恐ろしさは、我々の種族の持つそれを凌駕いたし
ます。大切な人を護ることを、いつも心しなければ。

>お客様を歓迎したいお嬢様のお気持ちは分かりますが、
>花の蜜を求めて小鳥さん達が来てくれている今日この頃ですので
>あくまでお気持ちだけに留めて下さいませ。

はい、ごめんなさい…。自分が持つ力に溺れて他人(鳥)様に迷惑をかけそうになるだ
なんて、あってはならないことです。反省しなければ…。

>では、私がお菓子で『桜隠し』を演出致しましょう。

まあ、これは素晴らしいです!本当に小さな箱庭のような華麗で、しかも美味しそうな
『桜隠し』ですね。すかさずこのような発想をなさるなんて、素晴らしい。わたくしには
できないことです。
ああ、本当に紅茶との相性も最高で、『桜隠し』の妙なる景色を間近に見ているような
愉しさを覚えます…。

483 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/24(Sun) 15:28
>>478(柚葉さん)

(横から失礼いたします)

>確か以前、お嬢様の学友の演劇部の方々がいらして下さった際に
>時代劇の雰囲気にピッタリだという事でお稽古場として
>お座敷を提供した事がありましたような…。

はい、わたくしも立ち稽古を見せていただきましたけれど、部長様以下全員の、迫真の
演技を楽しませていただくことができましたね。本当に、過去の時代のお侍様の世界を
見るようでした。
また、扇谷先生がその時代らしい所作、言葉遣いのアドバイスを下さって、さらに
お芝居の出来に彫琢がかかったと、部長様もご満悦でしたわ。

>この町におきましてはお嬢様は多くの方から信頼を得ておりますが
>お嬢様の存在を快く思われない方々がいるのもまた事実…。
>迂闊な事をして災難を招くのは避けたいのです。

そうでしたね、灯台下暗し、でした。わたくし自身がまだこの町において全幅の信頼を
寄せられているわけではございません。警戒される方も依然いらっしゃいますし、
シスター・カリーナのように敵意を持っていらっしゃる方もいるのでした。
わたくし自身家族に心配をかけることがあってはなりませんし、何よりも家族に累が
及ぶようなことは絶対に容認できることではございません。
であれば、日常の平穏を乱すこともできませんわ。色々な映画やテレビの撮影に使われて、
このお屋敷が評判になってしまいますと、多くの方の衆目を集めてしまいますが、それは
いけませんね。
お話をお受けするとしても、よほどの考慮が必要でしょう。ご年配の方のための時代劇
には協力したいので、そこは撮影の仕方の工夫をお願いしたいです。あとは、学術的な
記録映像を撮る場合などに限らせていただくべきでしょうか。

南方熊美(市立博物館の学芸員):
ttps://imgbb.com/xLWS9MX
「ありがとう。わたしたちの活動を理解してくれて嬉しいわ。」

…だからといって、どんな依頼も受けるというわけには参りませんよ?気配は感じて
いましたけれど、本当に唐突にいらっしゃいますね。
(南方様もだんだんお母様に似てきたような…)

南方熊美:
「何か郷土の歴史に関する話がされている、という勘がビビっと働いたものだから、
 自然に足が向いてしまったのよ」

もはやテンプレになってきましたね、そのお言葉も…。


>>479

いらっしゃいませ、お客様。
はい、柚葉さんも申していますとおり、レイナさんがその役目を担ってくれています。
お客様方の前では気配を消していて、わたくしに影のように寄り添って護っていてくれる
のですよ。
ttps://ibb.co/PWPZNbY

もちろんわたくし自身も、この屋敷の中で家人に危険が及ばぬよう不埒なことをする
者には即座に対応いたしますけれど。
それから、柚葉さんの言っています写真撮影のことですけれど、わたくしは実在の
レベルを変化させることによって写真に写らないようにすることが可能です。
心配なのは家族のこと。最近はスマホなどによって無断で他人を撮影する人が見られ
ますが、そのようなことが我が家で起こった場合には、データを消去していただく
までは、お帰りいただくわけにはまいらない、と心に決めておりますわ。
わたくしだけではありません。パルスィさんからもかたく戒められると思いますから、
お客様方におかれては、どうか出来心など起こされぬようにと願っております。彼女の
ことは本当に頼もしくて、とても頼りにしていますけれど、彼女の心を悩ませるような
事態は、わたくしも不本意でございます。

484 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/24(Sun) 15:31
>>480(柚葉さん)

(横から失礼いたします)

>最近はお嬢様の心情や内面に目を向けた優しいお言葉を掛けて下さる
>お客様の来訪が多く、嬉しい限りです。(微笑)

はい、本当にお客様からの温かいお言葉の数々は、本当に嬉しく感じております。
それがまた、柚葉さんに喜んでいただけることが、なおのこと嬉しいのですよ。

>理想と現実の違いというものを実感するのは社会に出てきちんと職業に就いた時であると
>家庭でも学校でも教わってきました。

はい、わたくしも数百年生きてきたとは申せ、深窓の奥で長く過ごしまだまだ世間知らず。
そして日本では今はまだ学生の身分でございます。日本の社会に出た後のこととなり
ますと、大海の中に漕ぎ出でる小舟のようなものであることでしょう。

>もしお嬢様が保育士を志すのであれば、私の通っていた大学をお勧めします。

柚葉さんにそう言っていただけると、一筋の光明、羅針盤の針の定まるのを見る想い
ですわ。オープンキャンパスではたくさんの学びが有りましたけれど、その中に自分が
入っていくということを現実感を持って考えるのは初めてですわ。あのとき、見学させて
いただいて良かった。もしかしてあれがわたくしの、新たな一粒の種であったのかも
知れません。
あの大学の門をくぐることは、柚葉さんの後輩になるということでもありますね。
それを思うと身の引き締まる思いです。まだわたくしにとっての選択の一つ、という
段階ですけれど、真剣に考えてまいりたいです。

>…ですが、お嬢様を最も傷つけるのは示威的な力ではなく
>人非ざる者に対する偏見や悪意、そこから生まれる心無い言葉なのです。

わたくしが幼い日を過ごした、今でいう中世の時代も、柚葉さんのおっしゃるそうした
事々に晒されてまいりました。ですが、今の時代ほどそれが多大な時代もありませんね。
「悪事千里を走る」と申しますが、今や速さは千里を遥かに超え、悪事ならざるものも
容易に歪めて伝えられます。わたくし自身が身を処していかなければ、メイドの皆さんに
どれほど迷惑をかけることか、あらためて心いたします。


>>481

いらっしゃいませ、お客様。
まあ!これはたいへん。まずは、裏庭の井戸へ。はい、こちらですよ。
はい、冷たいきれいな水で洗って汚れを落としましょう。脱脂綿は…かえって傷口を
痛めたるといいますから使いません。
龍神姉妹様のご加護をいただいた水脈からくみ上げた、清浄な水で傷口を洗いましょう。
念のため消毒液を流してきれいにしますね。
血は…止まっていますね。では、絆創膏を貼っておきます。はい、できあがりですよ。
はい、痛いのは飛んでいきなさい〜。
親御様は、傷口が乾かないように、清潔さを保つように、気を付けてあげてくださいね。
では、どうぞお大事に…。

(一人になって一息つきました)
ふう…、今更ではありますが、禁血をしていてつくづく良かったと思います…。
今も治療の間、しっかり血を洗い流し傷口をきれいにすることに専念できました。小さな
治療でしたが、ちゃんと務められましたわ。
さて、絆創膏が少し少なくなってきていましたね。また子どもたちのお世話をすることが
あるかも知れません。今のうちに薬局で買ってまいりましょう。

485 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 15:44
メイドでも保育士でも看護師でもいいけど、ここのみんなは人の世話をする仕事が似合いそう

486 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/24(Sun) 19:13
>>485

いらっしゃいませ、お客様。
メイドさんたちは、もちろん人のお世話をするお仕事に素晴らしい器量を持っている
ことは、毎日お世話されているわたくしが自信を持って断言できますわ。彼女たちは、
わたくしが日々支えてくれているからこそ、毎日の生活は心身ともに充たされている
のです。わたくしとて戸外に出れば、ときに胸に翳りを感じることもあれば、身体に
疲れを覚えることもございます。ですが、家に戻れば彼女らのお世話があることで、
また新たな英気をもらえるのですから。
ですが、わたくしにつきましてはまだ、おっしゃるようなお仕事に惹かれることは
あっても、適性を証明してはおりません。最近お客様からおっしゃっていただいた
保育士というお仕事が、はたしてわたくしを必要としてくれる世界なのか、まだわから
ないのですよ。
そのことでいえば、わたくしにも何かできることは無いかと思って調べてみましたら、
高校生でも保育関連のバイトもいろいろあることを知りました。人のお世話をすると
いうことは、とても責任重大です。軽々に志願するものではありませんが、このことは、
もう少し考えてみたいと思っているところです。

487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 19:47
確か数日前の春分の日はノウルーズってやつじゃなかった?
パルスィに縁のある新年の行事

488 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/24(Sun) 21:08
>>487

いらっしゃいませ、お客様。
はい、その日はおっしゃるとおりノウルーズ、イラン暦の元日という大なる祝祭の日で
ございます。わたくしがパルスィさんからそのことを教えていただいたのは、およそ
3年前のこと。懐かしいですわ。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=399&to=399&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=403&to=403&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=407&to=407&nofirst=true

日ノ本のおける春季皇霊祭と同じくする日でございます。我が家にとってもまことに
嬉しくめでたい日となりましたわ。
上の会話で出ておりますとおり、この屋敷の森にはこの祝祭日の淵源でありますところの
拝火教の神様であられるアータル様もいらっしゃるのですよ。
ゆえにもちろん、アータル様をお招きして火の祭りを挙行いたしましたわ。その際は
アータル様のことを教えてくださった、お母様とお家のご一行にも来ていただきました。
イランで行われる行事として著名な、ノウルーズの前日の「チャハールシャンベ・
スーリー」を行いました。これは、みんな集まる場所で火を焚いてその上を飛び越え、
家族が一通り飛び終えたら、水をかけて消し(消えるまで放置するやり方もありますが、
防火のために消火いたしました)、火が灰になりましたら、灰をあつめ、水に流すか
家の外の四辻などに散らす、というものです。我が家では庭園を流れる流水に流しました。
これは、神聖な火を用いて新年に移り変わる前に旧年に溜まった不浄なものを燃やして、
不幸を清算する意味があるのだそうです。
我が家はお庭におきまして、お客様を含めて皆で行い、賑やかな催しとなりました。
神様や親しい方々との交流を成し得て、まことに楽しい一日でございました。
なおわたくしは春分の当日、春季皇霊祭をも祝すため、遥拝をさせていただきましたわ。

489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 21:33
こんな館ならかくれんぼ遊びも本格的にやれそうだな
もちろん庭で鬼ごっこもだが
俺はかくれんぼの方が好きだったなぁ

490 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:44
>>351-352 アーチェロ公女
一言で申せば吸血鬼らしい吸血姫でございます。
支配を好み、血肉をもって永遠の若さを保ち続ける存在、姫様の対極にある考えの持ち主
姫様に対しては貴族の作法と自身の体面を保つために礼を尽くすでしょうから、対面の折は問題ありますまい。
ただ、万が一のことがございますので相手の館で対面なさるのであれば我が夫<つま>とその郎党どもを従えられるのがよろしいかと。

ほほほ、これはなんという皮肉
神の敵たる吸血鬼、人間を搾取する生来の支配者に健康と長寿を差し出そうとは傑作でございます。
―――街の長老どもが姫様にそう勧めるのは姫様が寛容なお心を見せておられるからこそ。
私にはできぬ芸当で妬ましく感じますが、良縁は大事に保たれるがよろしいかと、御悪縁はこの僕が頂戴仕りますゆえ。

そしてその新年の日<ノウルーズ>を迎えましたわ、超常の存在が節目や祭の一つ二つで心動かされることなどありません。
ただ、それはそれとしてアータルめが自ら宴を企画し、姫様を客人としてお招きしたいなどと申しております。
弁才天<アナーヒト>もわざわざ舞天の地より馳せ参じて手伝ったとか、まったく中級善神<ヤザタ>の筆頭と第二位が揃って何をしているのか。
―――数日私の姿が見えなかった?それはその……宴に必要なものの調達や姫様をお招きする上で無礼の無いように指導監督を。

姫様をはじめ人間と親しくする超常の存在には申し上げていることですが、多少の毒を含まねば互いのためになりませぬ。
人間を慈しむ者も食事としてしか見ておらぬ者も姿形は大差ございません。
すなわち、下手に妖魔に慣れてしまうと分別の無い者は後者へも安易に近寄ってしまいます。
そして神罰を下すのも楽ではございません、特に血肉を得て力を蓄えているような者相手には。

いくら毒に強いと言っても鬼を殺す毒や方法があることもまた事実、不信と用心は安全の両親でございます。
故に侍従長、羽藤侍従、セレーノ侍従、ベーネ侍従、ニーノ侍従、そして私自身でこちらの桃は毒見致しました。
―――子孫の何人かは毒で命を落としました、長命な者にとって身内の不幸は何よりも命とりな毒
久方振りに得られた主君が従者の不手際で御命儚くされましたなら、その事実こそが私を殺しましょう。

倭国にて趣があるのは梅の花、まして姫様が蘇らせたことに屋敷神と土地神も感じ入るところがございますかと。
なれど我が祖国で最も好まれるのは薔薇の花、気高く美しく香り豊か。
―――講釈を垂れるまでもございませんでした、姫様のご尊顔を拝すれば薔薇の良さを百の言葉よりも理解できましょう。
賂を贈って主の関心を得ようとするのは奸臣の得手とするところ、くれぐれもご用心なさいませ。

此の館に坐す掛けまくも畏き屋敷大神大前を拝み奉りて恐み恐みも白さく、長柄橋が橋姫の白す事を聞こし食せと恐み恐みも白す。
―――拝詞は久しく唱えておりませんが、パルスィとでもぱるぱるとでもご随意にお呼びくださいませ屋敷神様
アフラ=マズダーの前ではいかなる神格であろうと全て下級神<アルコーン>に過ぎませぬ。
この度姫様の眷属が末席に加えられる名誉を賜りました、これよりは姫様の郎党として存分にお引き回し下さい。

それにしても倭国の美意識を強く反映された妬ましいお姿でいらっしゃる、一言で申せば大和撫子になりましょう。
館の化身か、この館に用いられた建材に宿っておられたのか、はたまた流離の末に安住の地を見つけられたのか。
いずれにせよ幻想郷の賢者どもより屋敷神様の方が数段上手、かの者らは結界の中に醜悪な人間牧場を作ったに過ぎませぬ。
今なお超常の存在と人間の関係を外の世界で保ち続ける屋敷神様、さぞ御悩と旨味が多いものと拝察申し上げます。

491 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:45
>>353 アーチェロ公女
新年<ノウルーズ>が始まり、桜も気の早いものは咲き始めましたようで。
屋敷神様にも拝謁叶いましたから、姫様を認めておられる土地神様のご尊顔も拝したく存じます―――鼎の軽重如何も。
亡者でありながら現世に留まるとは悪の所業、浄めの焔が永くなる前にこの橋姫が此岸と彼岸に架かるチンワトの橋を渡してやりましょう。
それはそれとして流麗な調べを聴いてからでも遅くは無いでしょうが。

流星群は神霊妖魔の別なくアフラ=マズダーの御業を畏れるのみ、姫様も祭で張った気と肩の力を抜くことができますかと。
まこと大秦国<リュマーン>には人が多い、仇敵トライアヌスが居ればこの望遠鏡の持ち主たる碩学、そして姫様
我が祖国を何度か滅ぼしかけたことも頷けます、そしてこの付喪神ならば宇宙のまことの姿を衆生に語って聞かせましょう。
その後で姫様と私から太古の昔より紡がれた星々の物語を。

―――大事に扱われた上で生じた付喪神は善神の一、姫様や前の持ち主達の徳が偲ばれます。
故に客も選ばねばなりません、粗末に扱った古道具が一揆を起こして高僧に鎮められたこともございました。
姫様の知己にそのような心配は無用でしょうが、姫様の気に中てられて館を訪れる者も居ります。
「一見さんお断り」という古人の智慧を用いるのも一つの手かと。

何を仰られますやら私は姫様の従者、姫様の往かれるところに付き従うのみ。
そして羽藤侍従は想う相手がおありの方、恋路を邪魔する者は呪われるべき―――甘受してでも劣情に身を任せる時がありますが。
大日如来もまたヤハウェやアッラーと同じく、アフラ=マズダーに対する倭人の理解あるいは解釈でございます。
……近所に?アータルといい、アナーヒトといい、どうして倭国へ我が祖国の神は流れるのでしょうか。

いえいえ、その頃は我が祖国の原型となるものを育てている最中でございました。
料理の腕のみを申せばミッシェル=ゲラール、フェラン=アドリアの創意は一切を過去にしたと申しても過言ではありません。
されど料理人から君主の側近まで上り詰めた例を挙げれば寡聞にしてかの仁より―――もう何人かは不適切な例でございますゆえ言挙げはご容赦を。
料理人としてだけではなく、姫様の秘書としても活動される羽藤侍従は伊尹に擬えることが妥当かと。

姫様の麗しいお顔が料理人にとって何よりの賛辞、羽藤侍従以下が合力して下さったお陰で整いました、願わくは彼女らへも労いを。
クークーは大秦国<リュマーン>のフリッタータに似ておりますので抵抗が少ないかと、些か野菜と香草が多いでしょうが。
スープもまたカルミーニオ侯国に隣接するティロル伯領の名物、同じくアルプスの高嶺を仰ぎ見る風情を感じていただけたらと思いました。
羽藤侍従の料理と比べられるのは恐怖の一言、まこと姫様は人妖の心を操ることにかけて右に出る者はございません、妬ましく存じます。

姫様は従者眷属も含めて家族として扱われ、羽藤侍従はその家族を護ろうとするそのお心、まことに美しく妬ましい限りでございます。
故に今回は矛ではなく盾になろうと思い、私をあの客人に撫でさせておきました。
満足していなければ更にその先まで全霊を尽くす所存でしたが。
姫様のお褒めにあずかり恐悦至極、妖魔の取り柄は千変万化、他の姿もご笑納賜れば幸いにて。

492 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:45
>>356 アーチェロ公女
主家の爵位を違えるなど臣下としてあるまじきこと、重ねて犬馬の労を厭いませぬゆえご容赦を。
姫様に馴染みがあるのは大秦国<リュマーン>亡き後の封建時代
私を貴婦人と仰いますがそうして生きていたのは遡ること千年前の倭国、そして更に千年遡った我が祖国でございます。
作法や慣習、有職故実も異なる異朝のことでございますから、姫様からすれば蛮族のそれでございましょう。

ふふふ、迷惑そうに仰っておられますが愛情深いご両親と見識の有るご学友に恵まれましたことを妬ませていただきます。
ドレスを贈られること、着ることを乞われその姿を絵に残されることも姫様の容姿と気品がなせる業
持てる者は持たぬ者へ喜捨を施すべきですわ、その美しさは泥中の蓮と形容して過言ではございません。
汚れと悲しみの多いこの世界には着飾った姫様のお姿という一服の清涼剤が必要かと。

いえいえ皮肉は嫉妬と同じく私の好物でございますゆえ、良いものを見せていただきました。
羽藤侍従への想いはまことに友愛なのか、という疑問は残りましたが。
ふふふ、アフラ=マズダーはお二方の縁をどのように定めたのか、その末は野次馬の一として気になります。
有象無象の介入を許すような運命には無いとは思いますけれど。

ttps://i.imgur.com/wgF1LlO.png
ええ、その調べに乗せられ斯様な装束を纏って聖ニコラオスの真似事をしておりました、僭越ながら姫様と同じ装束で嬉しく存じます。
そして姫様から賜りました進物は早速使いまして夫<つま>の評判も上々、感謝を深くするばかりでございますわ。
ふふふ、侯爵夫人と共に舞われたかの祭典、その場の耳目と話題を攫うのですからやはり搾取が種の本質であらせられるのは隠せぬようで。
習わしなどふとしたことで変わるものです、禁血を行い神々から存在を認められた姫様が一番ご承知でしょう。

ベーネ侍従は風情が無いことを申すもので、吸血姫の眷属ならば高雅な趣味も身に着けさせなくては。
薄暗い屋敷の奥で姫様の顔<かんばせ>が闇に浮かぶ様は見る者に美と恐怖を与え、それは畏怖へと変質しましょう。
超常の存在を前にして人間が立ち尽くすのはそのためでございます。
犠牲者ならば御前に、橋姫が一匹絡め取られてしまいましたわ。

かの悪魔は存在するとして、所詮後からアフラ=マズダーの御業を知ったもの、究極的にはやはり被造物に留まります。
アフラ=マズダーはあらゆる一切を創造され、最後に悪を打倒してより完全な来世を創造されることを予定された点で全てに勝りましょう。
故に私は自らが悪へと堕ちることも、そのために浄めの焔が永くなることも厭いません、全ては最終的な善の勝利のために。
ただ、吸血姫でありながら善行を積まれる姫様の眷属ならば、多少の酌量はあるとの打算はしておりますが。

かの者とは豊関白(秀次)の茶会にて一度見えたことがございますわ。
公家は今出川右府(菊亭晴季)、西洞院参議(時慶)、土御門三位(久脩)、武人では加賀大納言(前田利家)、三好山城(康長)、木村常陸介(重茲)が居りましたか。
その他連歌師の臨江斎(里村紹巴)、虎岩玄隆西堂なども客として居り、錚々たる顔ぶれでしたが新左衛門も劣らぬ所作で感心したものです。
機智にも教養にも通じていなければ豊太閤(秀吉)が側に置いておきません、そして今の世に姫様から賞賛を賜ったこと草葉の陰で恐悦極まっておりましょう。

―――姫様の記憶、失礼ながら覗き見させていただきました。
侯爵夫人の仰せが真であれば姫様のお怒りごもっとも、一方で羽藤侍従が九尾の狐を癒されたのは慈悲と存じます。
フランケンシュタインの怪物、よもやこの極東の島国に流れ着き、死場所を得ようと火中の栗を拾っては感謝状を得るという日々とは。
くくく、二百年生きた程度で生きることを倦むとは、まだまだ超常の存在としての自覚が足りませぬようで、いずれ説教に参りましょう。

493 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:46
>>357-358 アーチェロ公女
姫様が懇意にされる瀬織津姫も我が夫<つま>も鬼、そして鬼は須らく宴好き。
四季の折々で姫様が催される宴の調べと酒の香につられて双方引き寄せられましょう。
斯様な地へ参りましたからには土地神に加えて龍神にも伺候せねばなりますまい、屋敷神様と姫様からお口添えを賜りたく存じます。
姫様を善鬼とすれば私は悪鬼、善悪も入り混じりましたことをご報告申し上げなければなりますまい。

ふふふ、嫉妬の妖怪なれば取り込んだ感情を炉にくべて立ち昇る悋気の熱が私を動かすのです。
お育ちは元より容姿に心根、お休みの折に見せられるあどけない表情から甘味に舌鼓を打たれる様まで妬まずにはいられません。
セレーノ侍従、ベーネ侍従、ニーノ侍従はその魅力に気付いていないのでしょう、まだまだお若いようで。
姫様が嫉妬の素で私が元気の素、まこと妖魔とは感情を喰らわねば生きていけぬ業を背負った生き物ですわ。

友愛、忠愛、恋愛、性愛……神霊人妖問わずものを考える生き物には様々な愛の形でございます。
愛は見つけ難く心を知っているもの、そして愛は魂に糧を与え同時に捕らえて離さない。
いずれの名を持つものであろうとも姫様が愛を知られたことは幸福な食事付きの牢獄を得たということ。
ただこの牢獄往々にして名前が変わる困ったもの、姫様のそれがどのような変遷を辿るのか、永い寿命の使い道がまた一つできました。

我が祖国は二百年間ナイル川とインダス川を国境としておりましたのに、いまだにかの者らは離合集散を繰り返すばかり。
まったく、欧州<オルパ>は猫額のような土地で我と力がそれぞれ強過ぎます。
入り口であるギリシア<ユナーニ>の者達からしてそうでした、たった300人で我ら500万の精兵に挑んで4日持ちこたえたのですから。
その五百年後、姫様の祖国大秦国<リュマーン>が皇帝トライアヌスの下で我が祖国の帝都を攻め落としました、歴史の変遷は恐ろしいもの。

ならば馬前で果てるなどと申しますまい、姫様の御心かくの如くであればどこまでも姫様の御身を守護し共に在りましょう。
されどご承知おきたいのは永遠にそうではないということでございます。
終末の日、最後の審判を前に善と悪の最終決戦が行われ、私は真の主であるアフラ=マズダーに従い魔王を討たねばなりません。
何、その頃までには蝙蝠三姉妹も頼もしくなっておりましょう、相見えるのが楽しみですわ。

ふふふ、懐かしい名ですことユダヤの民からはそう呼ばれておりましたわ。
―――かつて私は彼らと同じくバビロン<バービルシュ>にて虜囚の身でした。
我が身の不運を嘆く涙も枯れ果てた頃、乾いた河を渡ってかのキュロス<クリシュ>が私達を助け出してくれたのです。
かの者は既に伴侶が居り付け入る隙がございませんでしたが、恩義は末代まで返そうと誓いましたの。

クセルクセス<ハシャヤーラシャー>はキュロス<クリシュ>の孫、アフラ=マズダーの定めた運命は誠に量り難きもの。
我が夫は私以上にアフラ=マズダーを崇めておりました、私を后に迎えたのもそれが理由でございます。
故にアフラ=マズダーを崇めることを廷臣と臣民に強要し、他の神を戴いて反乱を起こそうものなら神殿を破壊し、虐殺さえ厭いませぬ。
ユダヤの民は従順であったために神殿の再建や属州としての権利を認めましたが、先述の鞭を振るわれた者達にとっては暴君でしょう。

私も皇后アメストリス<アマーストリー>としてギリシア<ユナーニ>の者に「神々への人身供犠を好んだ」などと遺されましたわ。
生贄はアフラ=マズダーの禁じるところであり、風習としてもございません。
一方で反徒どもを沼に沈め、一日中毒虫に全身を喰わせては夜に治療し、身が腐り果てるまで続けて死刑にしたことはございました。
自分の夫と仔を殺されてその下手人を赦すことなどできませぬ、侯爵夫人はなんと慈悲深きお方でしょうか。

閑話休題、一歩間違えば世界を滅ぼしかねなかった時代において東西いずれにも強力な友人を多数持ったかの者
そして姫様をはじめとした魔族は魔王の手先で悪神たるアンラ=マンユの影、一方で姫様は善なる存在と親交を結び人間を慈しんでおられます。
お顔とお口では恥じらっておられますが、似ているとは思いませんか。
まこと、アフラ=マズダーは面白い運命を定められ、姫様しかりキッシンジャーしかり面白いことをなさるお方ですこと。

494 名前:水橋 パルスィ@チャイナウェイトレス ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:46
>>393 アーチェロ公女
流石は姫様、かの皇妃に謁見あそばされたことがございましたか。
伝え聞く話と姫様のお考えは所々被るように感じます、思うところとお立場の狭間で苦悩される様が。
―――楽な道では無いとだけ申し上げます、皇妃は伝統に従い、吸血姫は人間を搾取しておれば容易に尊敬を集め何不自由なく暮らせましょう。
されど御両所ともそうされなかったのはアフラ=マズダーが考える力を賜ったからであり、深謀遠慮を重ねる方を賢者と後の世の者は称します。

このお客様が勝安房守あるいは勝伯爵に比肩する人物であれば否やもございませんが、生憎それほどの慧眼は持ち合わせぬかと。
されど姫様が許せとの仰せならば従うのみでございます、刀も斧も用いれば普段より入念に手入れせねばならぬ手間がございますから。
血肉を得るだけが力を得る方法ではございません、手軽であることは認めざるを得ませんし、私も食べたことが無いと申せば嘘になります。
しかしながら獣や魚を神が食料として創り給うたのに、神に似せて創られた存在を態々食べるのは神に背くこと、全く姫様は不思議なお方でいらっしゃる。

いえ、斯様に香りの強いものを貴人にお出しするべきでは無いと愚考したまででございます。
我が祖国は狂信者どもに教えを強要されるまでは自由に飲み食いしておりました、豚も酒も宴を彩ったもの。
姫様が構わぬとの仰せであれば羽藤侍従と相談してお出し申し上げます、美味との仰せでしたならなおのこと。
よく食べることは悪との戦いに必要な力をつけることでございます、アフラ=マズダーは断食をはじめとした苦行に価値を置かれません。

くくく、姫様の「存ぜぬ」は凡百のそれとは異なります、姫様が「存じている」と仰せの時は白狼天狗の千里眼さえ及ばぬでしょう。
よくご存じでいらっしゃる、真祖直系の侯爵令嬢から名を覚えられていると知ったら彼女がどのような顔をするか想像するだけで面白うございますわ。
最初は互いにまごつかれるでしょうが、打ち解けて友人となるであろうことは火を見るよりも明らか。
人のために生きようという奇特な悪魔同士、是非とも友誼を結ばれることを姫様の臣下として、彼女の友人として切に願います。

おのれあの店主め、姫様と羽藤侍従に懸想し見世物にするだけでは飽き足らず、給仕の真似事までさせようとは。
姫様、やはりこの応援が一段落つきましたならば、かの店主に落とし前を付けさせるべきかと。
―――おや、食指が動いたということはこの姿であれば私の血をご所望ということでしょうか、あるいは伽を。
四方世界<オリエント>の英雄達が求めたこの身体、神の血として味わうか、鬼の血として啜るか、如何様にも。

495 名前:水橋 パルスィ@五衣唐衣裳 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:47
>>395 アーチェロ公女
領内の巡視であれば領民へ声を賜るのも領主の好意、まこと姫様は貴族としてあるべき姿を保っておいでかと。
この街で姫様を討とうと企む不貞の輩は居りませんでしょうが、従者の一匹も具さねば威容に関わりますゆえ供奉の任謹んでお受け致します。
古の王侯貴族と対面し、大秦国<リュマーン>から極東の倭国まで旅された姫様はハドリアヌスにもキッシンジャーにもできぬことを成されました。
片や異国趣味、片や名士好き、姫様が600年の軌跡を聞けば両名とも泣いて悔しがりましょう。

ヒュパティアという悲劇があればアンナ=コムネナを生み出したのも大秦国<リュマーン>が二千年の歴史の重層でしょう。
隣国の者として言わせてもらえば干戈を交えることもございましたが、良い商売相手でもありましたわ。
近代オリンピックも風の噂に祖国が参加したことは耳にしておりました、最後の皇帝<シャーハーンシャー>が追われた後参加しなかったようですが。
思うところはございますが、人間達の健闘を眺めるのは良い座興かと存じます。

―――名は体を表す、それぞれの特性を踏まえた上で姫様の願いを込められた良い名と存じます。
私も羽藤侍従に倣いそれぞれの名で呼ぶことをお許しください、各侍従も私のことはハルワタートでもパルスィでもぱるぱるでもご随意に。
それにしてもはにかまれる姫様もまた妬ましいお顔をしておられますわ、誰しも自らの想いを曝け出すのは勇気の要ることでございますが。
ましてそれが眷属の名であればなおのこと、主というだけではなく彼女達の名付け親にもなられたのですからね。

姫様は謙遜が過ぎます、もっとも美男美女の中で育たれた身ではやむを得ぬことではありましょうが。
それでも世の常とは一線を画す妬ましい程の美しさ、画家の筆が乗ることもむべなるかな。
―――やはり美しい母娘で二人女雛となられますといとも華やかな風情ですわ、実に妬ましい。
そして主君の命とあらば受けねばなりません羽藤侍従、僭越ながら従者二名女雛を束の間務めさせていただきます。

親衛隊……そうなってくれれば良いのですが、生憎逢う度にこの頸へ刃を這わせられる始末
真紅の薔薇の詰め合わせを贈ってきたのは花言葉を知ってか知らずか、添えられたスイートポテトを献上いたしますので共に姫様も考えて下さいませ。
放った式によれば、他の者には桃色の薔薇を―――桃色?「愛の誓い」?杏寿郎、貴方何人を愛するつもりだというのかしら!
こほん、姫様の御前でご無礼を、最近の鬼狩りは頸だけでは飽き足らず心まで刈り取るようで、姫様もご用心あそばせ。

496 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:47
>>397-398, >>400 アーチェロ公女
その折には私が密かに片づけますゆえ、姫様が感情を押さえつける必要は無用でございます、完全犯罪は妖魔の十八番なれば。
お客様は餅が搗きあがる様を見学してもらいましょう、自らに振るわれるはずだった力をご覧いただくために。
そして姫様から闇の祝福を受けた子、生半可な妖魔は近付きますまい、母親も中々目敏いようで。
更に土地神と龍神の加護がある街、邪なものを二重三重に寄せ付けぬこの地ならば皆健やかに育ちましょう。

いえいえ、知己の中に男形が似合う者を存じておるだけでございます。
麗しいお方から容姿を褒められますと些かこそばゆいものを感じますが、これも務めと甘受致しましょう。
ふふふ、双方名乗りを挙げる昔ならいざ知らず、一瞬で百万都市を消せる時代に私の出番など戦場にはございません。
姫様という花に這う蔓にして茨となるのが関の山かと。

一瞥以来でございます奥方様、アフラ=マズダーの定めた運命により姫様の眷属に加わる栄誉に浴すること叶いました。
―――なんと麗しい、姫様の五衣唐衣裳姿も美しいと思いましたが奥方様のそれは妖しさまで纏っておられます。
真祖の血がそうさせるのか、永年の積み重ねがそうさせるのか、この僕の語彙ではそれを語ることができません。
私の永い命はこの桃の節句のためにあったのでしょう、お二方の雛姿を見るために。

これは奥方様の執事殿に侍従殿、初めて御意を得ます橋姫のパルスィと申します。
新たに姫様の眷属に加えられました、以後お見知りおきを。
それにしても倭国の装束に改められてもお二方ともよくお似合いですわ、妬ましい程に。
こなれ具合の醸し出し方は長く宮仕えした者ならではのもの、先達として見習えるよう精進致しましょう。

姫様におかれましては桃が苦手とならないようで安堵致しました。
こうしてお出ししておりますとおり、加工した桃であれば問題無いのですが、生の桃はやはり抵抗がございます。
新年の祝いの時などパノッティが「悪鬼滅殺」などと刻まれた木刀を持っておりましたので、少しばかり脅かしたのが仇
大きな生の桃で私達を調伏致しました、新年早々鬼の大将とその妻達が揃って降伏する醜態を見せるとは幸先の悪い出だしでございましたわ。

侍従長と羽藤侍従から些か呆れられてしまいましたが、鯨飲馬食は鬼の性でございますゆえご容赦を。
風情を感じ手作りできる手軽さでは甘酒に軍配があがる一方、赤地に白あるいは青地に三色球の魔力には抗い難いものがございますわ。
甲乙つける上ではやはりいずれも飲み比べねば公平とは申せぬかと、私めが先陣賜りたく存じます。
まずは宴も一段落といったところで白酒を再び賜りましょう、姫様まずは一献お召し上がりくださいませ。

温室の一画を賜るとは封土を賜るということ、臣下の一となりました実感が湧いて参ります。
倭国も百花繚乱、小手先の工夫から最先端の化学や電子技術で多様な花が咲き誇る地ですから姫様の目と鼻を楽しませるには十分かと。
倭国の桜が如く国の花と申せるかはさておき、いずれも我が祖国で人気を争う花に違いありません。
両方既に育てておられるとは吸血種の貪欲さか、仕える主を間違えなかったこと確信致しました。

青い薔薇でしたら倭国と豪州の企業が―――まさか、完全な青い薔薇が……造花でもなく確かに。
一瞬、妬むことさえ忘れる不覚を取りましたがどこから妬んだものでしょうか、その蒼さか、香りか、あるいは過程か。
侯爵も姫様を驚かせることに関心が無いわけでは無いようで、妖魔として姫様も侯爵に逆襲なさいませ。
奇跡など存在しませんが良い縁であることに疑いはありません、縁切りの神でもありますが良縁は切らずにおくものです。

497 名前:水橋 パルスィ@チャイナウェイトレス ◆Parseejo 投稿日:2024/03/24(Sun) 22:48
>>433-434 アーチェロ公女
吸血鬼も鬼の一、なれば善鬼たる姫様は倭国において鬼神の類となりましょうか。
ふふふ、こんなに穏やかな気性を備えた見目麗しい鬼神がどこに居りましょう。
姫様は三千世界探しても類を見ない鬼神となられました、その心根末永くお持ちくださいませ。
手の付けられぬ鬼どもはこの地獄の悪鬼自ら鬼切り役なる者達を鍛えてやりたく存じます。

姫様の絵と共に魔除けを務められるとは光栄に存じます。
他に飾られた方々は男女の別なく麗しい方々、美人薄命と申しますがそれは美しい容姿が時として凶事を招くため。
最早馬前で果てることが従者の誉れ、などと繰り返しますまい。
姫様がそこまで覚悟をお持ちなのでしたら絵のみならず、あらゆる災厄へ共に立ち向かいましょう。

食事は力を得る一方、楽しくなくては妬ましくありません、ゆえに陳腐は避ける必要がございます。
どのような美酒佳肴も連日出されれば興ざめ、好物も苦手へと転じましょう。
故に台所を許された者は引き出しを広く、多く持たなければなりません。
超常の存在となったからには人間を超えなくてはなりませんよ、お姉様方?

旧い妖怪でございますから日進月歩の外の世界に追いつき続けることは難しいものがございます。
書き物と申せば雅な言葉と巧みな筆致が楽しませてくれたものを、昨今では楷書と略語の大氾濫
されど千年の先までも供奉せよとのご命令ならば従者として従うのみ。
何、小手先の技はいずれ人工知能が補ってくれましょう。

あくまで例えで申したのみ、姫様に認められた方が理由もなく暴虐を働くとは思いません。
無論、姫様の従者として姫様の威容を示すもてなしを仕りましょう、羽藤侍従やセレーノ侍従らから学ぶことも多いでしょうが。
実体として来られないのは些か物足りない気もします、鬼の宴と言えば酬酢を交わすことが第一
されど瀬織津姫にも深謀遠慮がおありなのでしょう、郎党達への目配り気配りはお任せを。

例えばコーヒー<ガフヴェ>に含まれるカフェインも致死量があり、犬猫に5杯飲ませればあの世行き。
人間は大量に飲んでも精々頭痛ですが、直接血管に注入してやれば命を落とします、殺す方は手段を選びません。
ですから姫様、ご自身の力を過信せず御身を第一にお考え下さい、姫様の信頼やお優しさに付け込む者が必ず居りましょう。
それはそれとして、ティータイムの給仕とお相伴にはあずからせていただきますわ。

伝承によれば八つの頭の内一つは不死、故に忌々しい血を遺すことができたということでしょうか。
姫様のお手を煩わせるには及びません、私が確実にかの者をもって末代となしてやりますわ。
―――態々小声で想いを口にされたのはお考えがあってのこと。
何も聞かなかったことにせよということでしたら仰せに従いますが、そうでなければお心に添いたく存じます。

まったく、本来の給仕達はまだ復活しないのでしょうか、こうも忙しくては館の方を疎かにしてしまうこともあるやも。
姫様から賛辞を賜るのは光栄ですが、一方で狩る者の視線に晒されているようでもあり、狩られる側の気持ちも堪能しております。
くくく、地獄の鬼どもまで褒めて下さるとは姫様はつくづくお優しいお方、実にその心根が妬ましい。
この絵も精々魔除けくらいにはなりましょう、ついに姫様が地獄の獄吏まで従えたか、と。

彼の地では超常の存在であることを隠して生きているようでしたから、あまり注意を引きたくなかったのでしょう。
そこに付け込んで彼女や旧主に狼藉を働く者が居りましたから、灰に返してやろうと思っただけなのでしたが。
かの者は自らよりも誰かのことを第一に考える悪魔らしくない悪魔、そうしたお心遣いの方が感じ入るかと存じます。
流石は姫様、臥所を共にした私よりも彼女のことを見抜いておられるとは慧眼感服仕りました。

いえ、初めて入られる土地では姫様の器量を存ぜぬ者も多く、分不相応な野心を抱く者も居るでしょう。
そうなりますと姫様も安穏と物見遊山というわけには参りません、故に先触れとして安全を確保すべきと案じました。
傲岸不遜かはさておき、吸血鬼という種、姫様の魅力が人妖問わず惹きつけることはご承知ください。
こうして橋姫も跪くことを厭わぬ御方なのですから。

498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/24(Sun) 23:19
行ってみたい遊園地はある?

499 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/25(Mon) 00:03
引き続いてのお返事を申します前に、一言申しますことをお許しください。
>>487のお客様からのご質問にお答えして、ノウルーズの日の前日の催しについて
申しました中で、火の神様アータル様について触れましたけれど、そういえば、
拝謁を賜りました記念として、畏れながらと姿絵を描くことを願い出て、お許しを
いただいたことを申し忘れておりました。
このたび、AI画伯さんが絵を完成してくれましたので、ギャラリーに飾らせて
いただきました。
このお姿はわたくしがお会いしたときの姿でございます。
神のお姿と申すものが不変であるのかどうか、分かりかねますが、あるいは
パルスィさんがご存じのお姿とは違っているかもしれません。
あくまでわたくしの目に映りましたお姿にございますことと、ご理解願えれば
幸いでございます。
ttps://ibb.co/ws2qWnj

500 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/25(Mon) 19:53
>>489

いらっしゃいませ、お客様。
ふふふ、子どもたちがたくさん集まってくれて、この広い屋敷の各所に隠れている
ところをわたくしが見つける、なんだかワクワクしてきますね。
ですが、注意点がありますね。まず、屋敷はただ今この新館ノ六を含めて六棟もござい
ます。他にも江戸時代から続く土蔵や、わたくしが新たに建てた温室などもあります
からね。子どもさんが散開して隠れたら、見つけるのはたいへん。いえ、わたくしが
吸血鬼が本来持っている超感覚を用いれば見つけることはできますけれど、それをして
しまったら、子どもたちから「ズルい」と言われることは必定…。
それに、屋敷の中各所には他所様には入っていただくわけにはいかない場所もあります。
メイドさんたちのお仕事場に入ってもらっても困りますし。また、わたくしの魔の気に
惹かれてやってくる妖怪さんたちもいますから、子どもたちと鉢合わせしたら、これ
またたいへんですわ。
ですから、場所を限定して決してその先にはいかないこと…、これを守って安全に
遊んでもらうなら良いでしょうか。

…はっ!
まだ他にも、問題があるかもです。
屋敷の中、暗がりが多く古い家具などがあって柱時計がカチコチと音を立てる…。
そんないかにもな雰囲気を湛えた個所が、屋敷内には多数ございます。そのような場所に
黙って息をひそめて隠れていて、吸血鬼のわたくしがひたひたと足を音を立てながら
ゆっくり近づいてくる。「どこにいらっしゃいますか〜」とか言ってですね。
これって人間の子どもたちにとっては、けっこうなホラーではないでしょうか?
子どもたちに恐い思いをさせてしまったら申し訳ないですし、わたくしも悲しいです。
ほんと、かくれんぼなんかして大丈夫でしょうか…?

(しばらく悩んでしまったわたくしなのでした…)

501 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/25(Mon) 22:01
>>490(パルスィさん)

>一言で申せば吸血鬼らしい吸血姫でございます。
>支配を好み、血肉をもって永遠の若さを保ち続ける存在、姫様の対極にある考えの持ち主

そういう指向性は、我ら眷族にあってもよく見られることです。もっとも、わたくしが
拝見した映像でのレミリア様からは、邪なる波動は感じません。むしろその昂然とした
言動は可愛くすら感じられて…、などとレミリア様に聞かれたなら、スカーレット
シュートを浴びせられそうですけれど。
いずれにせよ、お会いしてみなければ理解がおぼつきませんから、いつかお会いできる
機会を楽しみにしております。わたくしの身の安全を図ってくださってありがとう
ございます。ですが、朱祢様とレイナさんにお願いするのが、お二人の信頼の表明と
して、わたくしがなすべきことと考えます。どうかお許しを。

>―――街の長老どもが姫様にそう勧めるのは姫様が寛容なお心を見せておられるからこそ。

いえ、わたくしが皆様より長寿であるのは事実ですので、そのことが長生きの励みに
なるのでしたら、願っても無い事です。
そしてそれとは矛盾するかもしれませんが、わたくしにはあの方たちを、年配者として
仰ぎ見る思いがあるのも事実なのですよ。確かにわたくしは長く生きてはいますけれど、
種族の寿命(といったものがあればの話ですが)からすれば、わたくしは小娘も小娘。
老成どころか成熟にも達していないと思うのです。逆に百歳くらいの年齢のご近所様は
わたくしよりずっと人生の深みを感じさせる風格を備えていらっしゃる。
これはつい先日終わりました冬アニメの、7回も若い人生をループしている悪役令嬢に
ついて言われていたことですが、
ttps://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=6212#67
何度若い時間を繰り返していても成熟しえない、たとえば10歳の年齢を何度ループしても、
「10×回数」の年齢にはなり得ない、と言われておりました。高い年齢に達して、
それに相応しい人生を送らなければ、と。
逆に、つぎの春アニメにございます若い姿に変貌される老夫婦の場合は、恐らく見た
目の若さにかかわらず、内面は文字どおり老成していらっしゃることかと。まあこれは、
原作を読んだ範囲での印象ですけれど。
ttps://seiga.nicovideo.jp/comic/46498

ですが、おっしゃるとおりこれは良縁と申すもの。大事にさせていただきますわ。
御悪縁?それはわたくしとあなたとの、ということかしら?ふふっ、それもまた楽し
からずや、ですわ。

>ただ、それはそれとしてアータルめが自ら宴を企画し、姫様を客人としてお招きしたいなどと申しております。
まあまあ、わたくしが「チャハールシャンベ・スーリー」を企画したがゆえに、その
ご返礼ということでしょうか?大晦日を楽しんだら、次はお正月を迎える、それは誠に
嬉しい事ですわ。
パルスィさんとご相談した上でのことだなんて、本当にありがとうございます。ああ、
とても楽しみです。

>人間を慈しむ者も食事としてしか見ておらぬ者も姿形は大差ございません。
>すなわち、下手に妖魔に慣れてしまうと分別の無い者は後者へも安易に近寄ってしまいます。

それ!まさにそれです。わたくしが心ひそかに懸念していますことは。とうとう言われて
しまいました。
ええ、わたくしを受け入れていただくことは本当にありがたいことですが、それが他の
魔の者、特に我が眷族で人の血を奪うことを良しとする者たちとの無用な接近を招いて
しまったなら、わたくしはどんなに後悔してもし切れません。
ゆえに、わたくしはこの町におきましては、邪悪な妖魔は眷族を含めて侵入をせぬよう
警戒をしております。元々土地神様の加護のお力を以て、そうした者たちは遠ざけられて
いますが、人の心の隙間を突いてくるようなものがおらぬか、それへの感覚だけは
眠らせぬように努めております。―おりますけれど。
こうしてご指摘があったからには、なおのこと感覚の研ぎ澄ましには鋭意努めてまいり
ましょう。昼行燈なわたくしですが、できることなら「眠れる獅子」、いえ魔族の
わたくしなら「眠れるマンティコア」でしょうか。
…あら、マンティコアさんはペルシアのモンスターさんでしたかしら?どうか今のお話は
ご内密に。(汗)

502 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/25(Mon) 22:12
>>490(パルスィさん)(つづきです)

>故に侍従長、羽藤侍従、セレーノ侍従、ベーネ侍従、ニーノ侍従、そして私自身でこちらの桃は毒見致しました。

う…、そんなにされては申し訳ないです。それに柚葉さんはわたくしよりずっと毒に
耐性が無いはずですし。みんなのうちの誰かが毒にあたりでもしたら、それこそ、
わたくし、主(あるじ)として自分が許せません。
皆さん、毒見をなさるのなら、せめてわたくしが食べてから…。
え?それはおかしいって?えー、なぜなんですか?先か後かなんてこの際どっちでも
いいじゃないですか。

セレーノ(長女):
「姫様、落ち着いてください。家の食材は全部、土地神様の神社の氏子の商店街から
 仕入れたものです。妖魔が毒を仕込んでなんか、していませんよ。
 でなければ、柚葉お姉さまに毒見していただくとか、あり得ますか?」

それはそうかもですけど、でも、やっぱり、ううう…。

>此の館に坐す掛けまくも畏き屋敷大神大前を拝み奉りて恐み恐みも白さく、長柄橋が橋姫の白す事を聞こし食せと恐み恐みも白す。

屋敷神:
「おおっ、これはたまげたな。このような本格的な祝詞を聞くのも久しぶりよな。
 言葉の正確さ、所作の端正さだけではない。籠められた言霊の力が格段のものよな。
 辞を低くしているが、こちらを飲み込まんばかりの力が透けて見える。いやはや、
 これはまいったのう。まあ、今は家主に帰服していると申すのなら、こちらは委細
 構わんよ。よろしく頼む」

>館の化身か、この館に用いられた建材に宿っておられたのか、はたまた流離の末に安住の地を見つけられたのか。

屋敷神:
「はてさて、どうであったかのう。今となっては、この屋敷がわらわの唯一の安堵の家と
 なろう。ここにいた勘定方との縁も忘れがたいしな。家主と皆とが祀っていてくれる
 限り、わらわも守護の神として務めを果たそうぞ。そなたから持ち上げられて、
 その気になってしもうたわ」

屋敷神様、目を丸くされたと思ったら、クスクスと愉快そうでいらっしゃいます。
どうやらご挨拶も滞りなく済んで良かったですわ…。

503 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/26(Tue) 20:02
館で道に迷う人はいないの?

504 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/27(Wed) 00:19
>>492(パルスィさん)

>姫様に馴染みがあるのは大秦国<リュマーン>亡き後の封建時代

はい、生まれは15世紀の半ば、オーストリア大公国が成立したのとほぼ同時期、
日本で申せば応仁の乱の起る数年前ですね。
パルスィさんの祖国は…、ティムール朝と申しますと、世界史に輝く大帝国ですね。
恥ずかしながら詳しいことは存じ上げませんけれど、当時のベネチア商人が買い付けて、
我が家に持ち込んだ当時の美しい衣装を着せられて、絵を描かれたことが有りましたね。

>作法や慣習、有職故実も異なる異朝のことでございますから、姫様からすれば蛮族のそれでございましょう。

そんなことをおっしゃって、わたくしを試していらっしゃるのですか?今申しました
ティムール朝のみならず、畏くも帝(みかど)の勅封により護られてきた正倉院に
保存されてきた宝物を生んだササン朝。高い文化を生み出したことへ経緯を忘れては
ならないでしょう。
ササン朝は、ローマ帝国とも激しく抗争しましたが、それはわたくしが拘ることでは
ございません。ユスティニアヌス大帝の異教学派禁圧によってアテネのアカデメイアが
閉鎖された後、亡命したギリシア人学者を受け容れてくださり、学術を振興されたのは、
かの王朝のホスロー1世でございますもの。

>ドレスを贈られること、着ることを乞われその姿を絵に残されることも姫様の容姿と気品がなせる業
>持てる者は持たぬ者へ喜捨を施すべきですわ、その美しさは泥中の蓮と形容して過言ではございません。

はい、今は着せられることも描かれることも、従容として…とはまいりませんが、
なるべく受け容れておりますわ。ギャラリーに、あなたや柚葉さん、グリッタちゃんと
共に絵が並ぶのは嬉しいですからね。

>羽藤侍従への想いはまことに友愛なのか、という疑問は残りましたが。

もう、悪戯っぽくて含みのある笑い方をなさるのですね。ええ、友愛であり親愛で
ありますとも。わたくしの意志により、わたくしの誠を尽くす相手であることに変わりは
無いのですから、アフラ=マズダー様であれ他のどなたであれ、この想いを左右なさる
ことはご遠慮願いましょうほどに。

また素敵な絵を見せて下さり、どうもありがとうございます。まことに美々しきお姿。
思わず陶然としてしまいます。
さっそく、ギャラリーに飾らせていただきましょう。あらあら、聖ニコラオス様に
由来する方の衣装を身にまとったお姿が、アータル様の姿絵のお隣に。
ttps://archero.imgbb.com/
でも、共に真っ赤なお衣装で、なんだかお揃いみたい。

>ふふふ、侯爵夫人と共に舞われたかの祭典、その場の耳目と話題を攫うのですからやはり搾取が種の本質であらせられるのは隠せぬようで。

あら、いけませんわ。祭典でのことをお話しなさるなんて。でも、あのときの音楽は
ときどき頭の中で鳴り出して、思わず踊りたくなるので困ってしまいます。それに、
耳目と話題を攫う方は、この町には引きも切らず。わたくしにたびたび「カーミラ」の
主演を持ちかけてくる演劇部長様などはその典型で、本当に困ってしまいます。

>ベーネ侍従は風情が無いことを申すもので、吸血姫の眷属ならば高雅な趣味も身に着けさせなくては。

…申し訳ありません、考えがとかく直情径行な子なものですから。でも、あのまっすぐな
気性があの子らしさで可愛くもあるものですから、なかなか注意し難くて。でもお客様に
わたくし相手と同じものの言い方では困りますから、そこは諭してまいりますわ。

>犠牲者ならば御前に、橋姫が一匹絡め取られてしまいましたわ。

でもそれは、あなたがくださったキャンドルのお陰ですよ。本当にあの灯火の下で書を
読むとき本当に心落ち着いて、著者とのひそやかな対話を心から楽しむことができて
おります。

>アフラ=マズダーはあらゆる一切を創造され、最後に悪を打倒してより完全な来世を創造されることを予定された点で全てに勝りましょう。
>故に私は自らが悪へと堕ちることも、そのために浄めの焔が永くなることも厭いません、全ては最終的な善の勝利のために。

やはりパルスィさんは、アフラ=マズダー様の敬虔な使徒でいらっしゃるのですね。
言葉の端々にも圧倒される思いで、その信仰の深さに敬意を表したいです。
未だ天照大御神様のご尊顔を拝せぬ、弱き闇の小娘にはまことに妬ましい限りですわ。
ああ、昨年の神在祭でも願いは叶わなかった…。

(つづきます)

505 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/27(Wed) 00:20
>>492(パルスィさん)(つづきです)

>かの者とは豊関白(秀次)の茶会にて一度見えたことがございますわ。

まあまあ、それはなんと錚々たる面々でしょう。まさに日本史を飾るお歴々とご一緒
だったのですね。ああ、妬ましいです。連歌師の里村紹巴様と申せば、明智光秀公と
連歌の会でご一緒になって、有名な「ときは今 あめが下知る 五月かな」を受け取られた
という。わたくしがお会い出来たら、そのときのお気持ちを伺ってみたかったです。
(もしかするとパルスィさんは、北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)や醍醐の花見に
も、ご参加になったのかしら…)
そして、曽呂利様にお会いして、賞賛に喜んでいただけたなら、わたくしにも忘れられ
ない思い出となったことでしょう。
そうそう、わたくしが申しました曽呂利様の歌の話、ちょっと勘違いだったです。
申し訳ございません。
先の「天と地を 団子に丸め 手に乗せて ぐっと飲めども 喉にさわらず」を詠んだのは、
歌人としても知られた細川藤孝様だったそうです。そして、細川様の後で曽呂利様が
詠ったのは、「天と地を 団子に丸め 飲む人を 鼻毛の先で 吹き飛ばしけり」で
あったとか。まあなんとも、壮大かつ諧謔に富んだ歌であることでしょう。

>―――姫様の記憶、失礼ながら覗き見させていただきました。

ふふふ…、わたくしたちの楽しい記憶です。パルスィさんにも共有してもらえたら
嬉しいですわ。はい、あのときは目の前が真っ赤に染まるような怒りを感じてしまい、
柚葉さんに窘められました。まったく、怒りに任せていたらどうなっていましたことか。
あらら…、フランケンシュタインの人造人間…風蘭様は、ご存じかも知れませんが、
その後二口女の久地崎朱乃様に、だいぶこっぴどく叱られていましたから…。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=641250780&st=64&to=64&nofirst=true
いつかまた奈良に行ってお二方にお会いしたいですが、どうか穏便にお願いいたします、ね?(汗々)

506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/27(Wed) 20:12
ぜぇ……ぜぇ……。
いや、春休みだから子どもたちも元気に遊んでるけど…
一緒に遊んでるともう体力が尽きてきて…
あとはこの子たちのことお願いできないかな……
俺は休むんで…パタッ。

507 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/27(Wed) 21:25
>>493(パルスィさん)

瀬織津姫様が次にいらっしゃるのは、次はハロウィンとなりましょう。それはもう、
この町のアイドルの如くして、歓呼の声で迎えられるかと。ですが、姫様から派遣されて
留学している薫衣(くぬえ)さんが神社にいらっしゃいますから、会いに行って
みましょうか?
ttps://ibb.co/p0JgnXG

龍神姉妹の姉君である娑伽羅龍女様でしたら、我が家の裏山の鍾乳洞にお出でです。
ttps://ibb.co/YBWQhxk

わたくしこれから、鍾乳洞入り口前の祠のお掃除に参りますから、よろしかったら
ご一緒いたしませんか?
ttps://ibb.co/sRmBt7N

新しいご縁が出来るお手伝い、わたくしとしては大歓迎ですよ。

>セレーノ侍従、ベーネ侍従、ニーノ侍従はその魅力に気付いていないのでしょう、まだまだお若いようで。

ベーネ(次女):
「姫様、良かったな。こんなに褒めてくれるパルスィさんに来てもらえて。わたしも
 嬉しいぞ」

セレーノ(長女):
「ベーネ、控えなさい。わたしたちだって、姫様のことを敬愛しているでしょう?
 とても素晴らしいご主人様なのだから。ただ、柚葉お姉さまが輪をかけて素晴らし
 すぎるだけで」

ニーノ(三女):
「姫様のこと好き…。わたしたちにも優しいご主人様。だから、お願い。同人誌作るの
 手伝って…」

はい、あなたたちが主人思いなのはよく分かりました。なんだか、ちょっとショボンと
してしまうのですが。ええ、あなたたちが一緒にいてくれて嬉しいですよ。
…あははは、これではパルスィさんの嫉妬の下になるのは叶わないかも知れませんが、
こんなわたくしでよければ、これからもお付き合いくださいませ。あなたの永いご寿命の
一コマの使い道になれましたら本望ですわ。

ペルシア、イランは西洋とのせめぎあいがなお久しく続いておりますね。少し前は
パフラヴィー朝が「近代化」を勧めんと意気盛んでしたが、それも今は昔。日本国も
外政の担当者が何かと苦労が絶えないようですよ。
かの地の歴史のただ中にいらしたパルスィさんにとりましては、嘆息なさることも多い
ことでしょうか。

>入り口であるギリシア<ユナーニ>の者達からしてそうでした、たった300人で我ら500万の精兵に挑んで4日持ちこたえたのですから。

ええっと、三姉妹ちゃんたちがポカンとしておりますが、実はわたくしも記憶の底の
歴史書を、何とか紐解こうとしております。(汗)
それは…、「テルモピュライの戦い」でよろしかったかしら?
紀元前480年6月、ペルシアの100万人の軍勢の侵攻を、テルモピュライの隘路にて、
スパルタ王のレオニダスがたった300人の重装歩兵を率いて食い止め、連絡に戻った
一人を除いて全滅したとの大いなる戦いである、と。
一方、トラヤヌスは114年からの東方遠征で、アルサケス朝パルティアへと進軍、
翌年には都クテシフォンを占領したと聞きます。はあ…、パルスィさんはそれらを
すべてご覧になってきたのですね。どれほどの波乱の中に御身を置かれていたのか、
その苦衷はわたくしなどの知り得ぬほどのものでしょうね…。欧州の戦乱を見てきた
とは申せ、所詮侯国の居城の奥に収まっていた身ですもの。
せめてわたくしと一緒にいることが、たとえひと時でもあなたの癒しの場になることを
願います。

>終末の日、最後の審判を前に善と悪の最終決戦が行われ、私は真の主であるアフラ=マズダーに従い魔王を討たねばなりません。
>何、その頃までには蝙蝠三姉妹も頼もしくなっておりましょう、相見えるのが楽しみですわ。

はてさて、あなたのおっしゃる「魔王」がどこのどなたのことなのでしょう?
そのときに三姉妹ちゃんとも相まみえるって…、え、まさか、わたくしが魔王とは
おっしゃいませんよね?(汗)わたくしは魔王になどとてもなれませんよ。もう、恐い
ことをおっしゃらないでくださいな。

(つづきます)

508 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/27(Wed) 21:26
>>493(パルスィさん)(つづきです)

>―――かつて私は彼らと同じくバビロン<バービルシュ>にて虜囚の身でした。

はあ…、わたくしは「ヴァチカンの虜囚」と公言されていた方を知ってはいますが、
こちらは本当の「バビロンの虜囚」ですか…。
おっしゃている、「キュロス」とはキュロス2世(紀元前576年頃 - 紀元前529年)、
アケメネス朝ペルシアの初代皇帝でいらっしゃいますね?紀元前538年頃に「キュロスの
勅令」を発し、バビロン捕囚にあったユダヤ人をはじめ、バビロニアにより強制移住
させられた諸民族を解放した、とのこと。その解放された中に、パルスィさんもいらっ
しゃったとは。いやはや、本当に西南アジアの歴史をどれほど見てこられたのか。
わたくしの貧しい歴史の知識では、追い縋るのも一苦労…。
皇后アメストリスでいらっしゃったときの旦那様のクセルクセス1世(紀元前486年 -
紀元前465年))は、帝国第4代の皇帝。
あなたがなさったとおっしゃっていることは、ギリシアの歴史家ヘロドトスが書き
記したことと聞き及びます。そして、ペルシアの宗教では人身御供は許容されておらず、
彼の記録も出所は不明であると。
お母様の過去と同様、今わたくしが何か申せることがあるのかどうか。噂をすれば
影さして、お母様にまた脅し話を聞かされそう。
「世の中を虐殺の遊戯へと戯画化した」と評された、かのチャーリー・チャップリンが
子どもたちに大受けしたように、残酷の口伝はこの世界を生きる人が残酷な体験へ
復讐するための切実な手段であろうかと。
運命へあらがうことはわたくしにとっても、心の糧でございますれば、「アンラ=
マンユ?どなたです、その方は?美味しゅうございますの?」と笑みで以て受け止め
させていただきましょう。

509 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/28(Thu) 08:06
創作意欲が沸いてきたああああ!
この館を元ネタに小説を書いていいか?

510 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/28(Thu) 17:32
>>494(パルスィさん)

>流石は姫様、かの皇妃に謁見あそばされたことがございましたか。
はい、左様です。わたくしは、パルスィさんのように帝国の皇后になられるなど、
歴史の大きなうねりの中に己が身をおかれた方には及びもつきませんけれど、彼女の
ように欧州の歴史に名を刻む方にお目にかかる幸運に恵まれました。
ご存じかも知れませんが、ご挨拶をさせていただいたときの輝きに、吸い込まれる
ような気がいたしました。その美貌は今も肖像画で伝わっておりますね。
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20240328151616.jpg
ですが、間近でお会いしたときの輝きは無い面からのもの。当時の宮廷におきましては、
必ずしも賞賛されない、深い御見識からのものとお見受けいたしました。

>伝え聞く話と姫様のお考えは所々被るように感じます、思うところとお立場の狭間で苦悩される様が。

もう、パルスィさんったら。あのように激しく時代との相克の中で自分の信念を貫いて
生きた方と比べられては、わが身が勝手にもじもじとしてしまいますよ。
でも、そんな風に言っていただけると、彼女のことにいっそう親近感がわきますし、
自分も捨てたものでは無いのかも、とちょっと自信がついてまいりますね。
わたくしがこれまでに、彼女についていちばん身近に感じたことは、幼少の頃のエピソード。
お父君のバイエルン公と共に街に出かけて、お父君がチター奏者に扮したその傍らで
チップを貰う少女に扮した、というものでした。実は住民は、それが公爵様と公女様で
あると知りつつもそ知らぬふりをして歓迎し、チップを払っていたのだそうで。
今は人口に膾炙したこのお話、わたくしは当時皇妃様から直接伺って、ものすごく
共感したものですわ。感心することしきりのわたくしに皇妃様は、
「侯爵令嬢、あなたの素直な想いをどうぞ持ち続けてください。想いは必ず叶うとは
 限らなくとも、持ち続けていなければ決して叶うことは無いのですから」
とおっしゃって下さいましたわ。わたくしには大きな励みとなった言葉です。
アフラ=マズダー様から賜った考える力、ですか。わたくしの尊敬する古代アレク
サンドリアのヒュパティア様も「考えるあなたの権利を守りなさい」とおっしゃい
ました。多くの方のお導きを、わたくしはいただいているのでしょうね…。

>されど姫様が許せとの仰せならば従うのみでございます、刀も斧も用いれば普段より入念に手入れせねばならぬ手間がございますから。

はい、どうかここは穏やかに収めてくださいませ。

>私も食べたことが無いと申せば嘘になります。

そうですか、それは良かったです。キムチも良いですが、ここはイラン料理では
いかがでしょうね?「ミールザーガーセミー」と申すお料理は、ニンニクのほか、
ナス、トマト、卵、と手近な材料で、美味しくいただけるそうではありませんか。
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20240328170714.jpg

せっかくお料理を作っていただいているのです。パルスィさんが古来ペルシアで食されて
きたお料理を出していただけると、まことにありがたいことですわ。
機会が有れば、舞天の皆様とも食卓を囲んでみたいですね。互いに
「ヴィーネさん」
「アーチェロさん」
と呼び合えたら、と思うと楽しくなります。あ、でも、ラフィエルさんから
「どのように導いてほしいですか?」
と聞かれるのは、ちょっと恐いかも…。

給仕の真似事でしたら、もう柚葉さんからお誘いを受けて他所のお宅に伺いましたから、
何ということはございませんよ?そのおかげでグリッタちゃんともお会い出来ましたし。
もっとも、接客となりますとご指導ご鞭撻いただきませんと。ですから、店主様に恐い
思いをさせるのは、無しにしてくださいね?
所望したいのは、あなたの血ではなくチャイナドレス…、ああ、わたくしの煩悩が捗って
いけません。(汗)
ttps://ibb.co/3mXp9nM

511 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/28(Thu) 19:20
>>495(パルスィさん)

>領内の巡視であれば領民へ声を賜るのも領主の好意、まこと姫様は貴族としてあるべき姿を保っておいでかと。

わたくしは深窓の奥にお片付けされているのが嫌だっただけですよ。隙を見て脱走、
あちらこちらを見て回り、帰ってきたらメイド長、青い炎を背後にめらめらと燃やして
お出迎えが毎度のことでした。
それでまあ、わたくしもいかにも尤もらしく
「わたくしは民情視察をしていたのです。えっとお、東の集落でまつろわぬ魔物が
徘徊しており、少しばかりこらしめてやりましたよ?ウソじゃないですよ?
(滝のような汗)」

ええ、本当に嘘は言っていませんよ。その村で子どもたちと遊んでいて、魔物がいたのは
偶々でしたけれど…。
あら、パルスィさんが「供奉」してくださいますの?それは嬉しいです。ぜひ、ご一緒
くださいませ。これから盛んに息吹く野の花を見るのも良し、商店街のお米屋さんで
お米の大俵を担いで帰るも良し。
…だって、わたくしが一人で担いでいると、セレーノ(長女)ちゃんが、
「目立ち過ぎです。故郷の大旦那様がお知りになったら、困惑されますよ」
って言うんですもの。それなら誰かとご一緒なら良いのではないかと。あ、でも、その
ような力仕事は、パルスィさんには似つかわしくないでしょうか?うーん。
あ…、わたくしがお姫様抱っこをして月夜のお散歩としゃれこみますか?

>ヒュパティアという悲劇があればアンナ=コムネナを生み出したのも大秦国<リュマーン>が二千年の歴史の重層でしょう。

おおっ、東ローマ帝国コムネノス王朝の皇族かつ歴史家でいらっしゃった方ですね。
その方も同時代の方なのは考えてみれば道理ですが、それはなんとも妬ましいお話ですわ。
今も日本では漫画にもなって多くの読者を魅了し続けていますもの、同じ時代に彼女に
直接接した人々はどれほど惹かれ心奪われたことでしょうか。
『アンナ・コムネナ』
ttps://www.cmoa.jp/title/234558/

申し訳ありません。ヒュパティア様が害されたことの無念さから、東ローマへの忌避感を
知らず知らず醸成してしまったのかも知れません。ここでかの女性の名前に巡り合えよう
とは、なんと有り難いこと。これもアフラ=マズダー様がご霊験かしら?
元東ローマのギリシアは、近代オリンピックの発祥の地。人間の隠れた意志と叡智の
豊穣もまた多彩であることでしょう。

>私も羽藤侍従に倣いそれぞれの名で呼ぶことをお許しください、各侍従も私のことはハルワタートでもパルスィでもぱるぱるでもご随意に。

セレーノ(長女):
「では、わたしはお姉さまと姫様に倣って『パルスィさん』と」

ベーネ(次女):
「じゃあ、わたしは『パルねえ』かな」

ニーノ(ニーノ):
「わたしは、『ぱるぱる』…」

あ〜、ご随意にとのことで、ずい分くだけた呼び方も。
パルスィさんさえ良ければ、この子たちの呼び方許していただけましょうか?
この子たちの真名を知っていただいた以上、どうかお互いが信頼で結ばれんことを…。

>親衛隊……そうなってくれれば良いのですが、生憎逢う度にこの頸へ刃を這わせられる始末

それは…、なんと申したらよいのでしょう。膝をついて忠誠を捧げてきた者の嘘偽りとは、
どれほど無念であることか。薔薇とスイートポテト?はて、薔薇を馬鈴薯に刺して育てる、
という噂がネットで流行っていたような。わたくしは試したことはございませんけれど、
なんだか馬鈴薯の天然毒素が混じりそうで、試す気になりませんね。
薔薇の花言葉は真紅も桃色も、肯定的なものが多いかと。もしかして、花の本数が
16本(すぐに変わってしまうような不安定な愛)、17本(絶望的な愛)とか?
そして、杏寿郎とおっしゃる方のところとはコラボ企画があったそうですね。そこで、
何かが起こったのでしょうか?
ああ、どうかお静まりくださいませ。お茶をお淹れいたしましょう。
鬼狩り?瀬織津姫様と交流のあるこの町で、好き勝手はさせませんわ。

512 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/28(Thu) 19:54
>>480

まあ、大変!
大丈夫ですか?少々お待ち下さいませ。

では、早速裏庭の井戸へ…。
まずは傷口を綺麗な水で洗わなくては…。
痛かったでしょう?無理はしないでね?

(転んだ子をお姫様抱っこして裏庭の井戸へ連れていきます)

ちょっと染みるかもしれませんが、頑張ってね。
さっきから涙目になりながらも、心配をかけまいと我慢しているのね。
よしよし、良い子ね…。

(お嬢様と一緒に、転んだ子の治療を終えました)

それでは、頑張ったご褒美にパンケーキとジュースをどうぞ…。
>>480様もご一緒して下さいな。
困った時はお互い様といいますし、今後もご近所同士助け合っていくことが出来れば幸いです。

(お見送りを終えた後)

さてと…。救急箱の中身を一度確かめておきましょう。
絆創膏以外にも足りないものがあれば、補充しておかなければ。
災害への備えも必要ですし…。

(補充の必要のある物のメモ書きを終えて)

それではお嬢様、商店街に買い出しに行って参ります。
ドラッグストア以外にも少々買い足しておく必要がございますので…。

>>485

お褒めに預かり、光栄です。
そう言って頂けると、今までメイドとして精進してきた甲斐があります。

友人の中には看護師を志している方もいらっしゃって、
1年生の頃から努力しているのを見てきました。
その姿を励みにして、私も大学の単位取得や家政学に関する資格の取得に
力を入れて参りました。
そしてその友人は見事に国家試験に合格、互いに春からの新たな出発をお祝いしたのですよ。

そういえばパルスィさんと親交のあった月乃瀬さん、看護師が似合うのではないかしら。
あの方にならお世話になりたいという方はきっと多いでしょうね。(微笑)

>>489

確かに広いお屋敷ですから、かくれんぼには向いているでしょうね。
ですが、お仕事場や大切なものを仕舞ってある場所、その他目の届かない場所も含めて
他所の方をあまり奥へ立ち入らせるわけには参りません。

広いとは申しましてもプライベートな空間も多いですし、
加えて目の届かない場所で事故になってしまっては大変ですので。

お子様は好奇心旺盛ですから、迂闊に見知らぬ場所へ足を踏み入れてしまった事で
戻ってこられないという事例も世の中には確かにございます。
ですのであくまでも遊ぶのは私達の目の届く範囲に留めて頂き、
かくれんぼはやはりご遠慮して頂きたいですね。

お客様の安全をお守りするのもメイドの役目。
出来る事なら、事故に繋がりかねない迂闊な行動は慎んで頂ければ幸いです。

>>498

遊園地…。つまりはテーマパークですか?
東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、USJ…。
他にも有名な場所は多々ございますね。

決して嫌いではないのですけれど、有名な場所は混雑が激しそうですので
少々苦手意識はありますね。(汗)

私が結婚して子どもが生まれて、子ども達を喜ばせてあげたいという場合であれば
また話は違ってくるかと思いますが。

規模的には大掛かりなテーマパークよりも、
観光地にあるようなもう少し規模の小さな遊園地が良いですね。

例えば午前中に寺社等の参拝を終えた後、午後から夕方まで楽しめるくらいの規模であれば。
具体例を挙げるとなると、思い浮かばなくてすみません…。

>>503

初めて訪れる方であれば迷う事もありますでしょうが、そうならないように
基本的には私達メイドが案内をさせて頂いております。

私も初めて訪れた際には先輩のメイドさんに案内して頂く必要がございましたが、
お仕事に関わる場所であれば既に把握済みです。

ちなみにレイナさんや三姉妹さんは蝙蝠の化身であられるため、
ある程度の範囲であれば超音波を発してお互いが何処に居るかを把握できるそうです。
私の場合はお仕事用のPHSが必須アイテムです。
いえ、お仕事用のPHSはメイド全員が所持しておりますが。

先程も申し上げましたが、お客様はどなたであろうとも歓待致しますが
迷ってしまうような迂闊な行動は慎んで頂ければ幸いです。

513 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/28(Thu) 20:27
>>506

(近所の公園にて)

あらあら、お疲れ様です。(微笑)
まだまだ肌寒い日は続きますが、水分補給は大事ですよ。
はい、スポーツドリンクです。喉を潤して下さいね。

うふふ…。長老さん(ゴールデンレトリバーさん)が
「大丈夫かね?」と言わんばかりに顔を近づけていらっしゃいます。
先程から一緒にはしゃいでいた犬さんや猫さんも、今はゆっくりしながら
子ども達に撫でられていますね。

さてと、日が傾いて肌寒くなってきましたね。
水分補給と一緒に和菓子屋さんの苺の飴もどうぞ。
さあ、子ども達も並んで並んで。一人2粒ずつですよ。

では皆さん、、汗の冷えない内にそろそろ家路に着きましょう。
親御さんやご家族の方がお帰りを待っていますよ。
>>506さん、お疲れ様でした。
また子ども達をよろしくお願いします。
でもお疲れが抜け切っておられないご様子ですので、今夜はゆっくりお休みくださいね。
あ、疲れを取るのでしたらお帰りの際にこちらの銭湯の割引券をどうぞ。
100円割引で入れますよ。
では、御機嫌よう…。

>>509

え?私達を題材に小説を?
はい、私としては嬉しく、有難いお話なのですけれど…。
名前や設定は変えて頂くとしましても、最終的な判断はアーチェロお嬢様に一任致します。
それと、出来れば全ての年齢の方が読める内容でお願いしますね。(汗)

仮に小説になるとしては、どのようなジャンルになるのかしら。
出来れば穏やかな内容であればよろしいですね。
終盤だけちょっと波乱があったりするのかしら…。
それもまた、私達の絆を確かめ合う上で重要な要素となるのでしょうけれど…。

あ、申し訳ございません。お書きになるのはお客様ですのに、私ったら勝手な想像を…。
では、お嬢様の返答をお待ち下さいませ。

ではお仕事の休憩時間に、こちらをどうぞ…。
つ【手作りの桃のクッキー&和菓子屋さん季節限定の苺飴)

514 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/28(Thu) 21:04
君達には魔法少女と戦う悪の女幹部の才能があるよ。

515 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/03/28(Thu) 22:06
>>487
(横から失礼します >>488)

はい、パルスィさんに教えて頂いた『火祭り』ですね。
申し訳ございません…。
お嬢様やパルスィさんのお話に聞き入るばかりで、
浅学菲才の私には詳しく述べる事が出来ません…。
多少調べたところで今の私ではお恥ずかしいだけですね。(汗)

この機会に、改めて知る必要がありそうです。
そしてパルスィさんとの関わりについても知る事が出来れば
お客様との会話も多少は弾むのではないかと。

せめて今の私に出来る事と言えば、我が家の行事のお手伝いをする事だけです。

>上の会話で出ておりますとおり、この屋敷の森にはこの祝祭日の淵源でありますところの
>拝火教の神様であられるアータル様もいらっしゃるのですよ。

はい、少女のような愛らしさに加えて少年のような快活さを併せ持つ方でした。
パルスィさんと縁のある方とは別の方であられるのかも知れませんが、
時と場所が離れていたとしても火そのものが歴史の中で絶えた事はございませんので
パルスィさんを見て何処か懐かしさのようなものを感じておられたようでした…。

そして私達の『朱珠』に宿る朱祢様は炎を内に宿す存在として
アータル様に親近感を感じられて顕現され、意気投合なさっていたのですよ。

以前奥方様が語って下さった、アータル様が悪竜『アジ・ダハーカ』と戦った戦士であるという
エピソードについては興味津々で、『守る』立場の上で通じ合うものがあられたようです…。

>イランで行われる行事として著名な、ノウルーズの前日の「チャハールシャンベ・
>スーリー」を行いました。

私達メイドも火の取り扱いに関しましては十分気を付けた上で行事に取り組みましたが、
水神であられる龍神姉妹様もいらして下さり、最後に旧年に溜まった不浄なものを燃やして、
不幸を清算するための灰を流水に流す際の浄化を手助けして下さいました。

思い返せば、このお屋敷は火神様も水神様も顕現される場所として
その加護に大いに預かっております。
そしてパルスィさんが参られた事で今後とも縁と絆が新たに生まれるのは必然ですね。

お嬢様やパルスィさんからお話を聞かせて頂く中で知識を蓄え、
恥ずかしくない立場になれるよう努力しなくては…。

>>514

既に私は『少女』と呼べる年齢ではございませんので、
年下の女の子を無碍に扱う大人げない行動をするのは流石に…。(汗)

どうしてもというのでしたら、お嬢様も私も基地やアジトにおける
お留守番係という形でお願いします。
魔法少女と戦うのは、ある程度年の近い女の子達にお任せしますね。

そしてその子達が毎回魔法少女に吹き飛ばされてお星様にされて帰ってくるのは必然でしょうから、
私は得意とするヒーリングによる治療と労いのためのお茶とお菓子の準備に専念させて頂きます。

え?それではいつもと同じですか?
いえ、それでよろしいではありませんか。
何事も平穏無事、平和が一番です。

というわけでお嬢様と私は基地の監視モニターで
ゆっくりとお茶を飲みながら魔法少女と悪の幹部の娘達の小競り合いを見守りましょう。
ずずず…。(お茶を飲んでます)

ベーネ(次女):

なあなあお姉様、ああいうの見てて楽しそうだから私も参加していいかな?

…気持ちは分かりますけど、悪の組織の一員と認識されると色々と面倒ですから
直接的な参加は厳禁です。
吹っ飛ばされた子達の回収のみこなして下さいね。

516 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/30(Sat) 19:33
>>496(パルスィさん)

>お客様は餅が搗きあがる様を見学してもらいましょう、自らに振るわれるはずだった力をご覧いただくために。

お客様が青ざめてしまいますよ〜。臼や杵は慶事のお餅を搗くためのもので、誰かを
罰するとしたら、蟹さんに柿をぶつけたお猿さんだけにしてくださいませ。

>そして姫様から闇の祝福を受けた子、生半可な妖魔は近付きますまい、母親も中々目敏いようで。

わたくしの魔素は赤ちゃんには送ってはいないはずですが、鋭敏な魔の者でしたら、
たしかにわたくしが触れたことに気づくでしょう。そしてそれは一種の「厄除け」の
お守りになることかと思います。
でも、よくそのことに気が付かれましたね。さすがと申しますか、パルスィさんには
一目瞭然でしたかしら?
ですが、どうか赤ちゃんと親御さんにはご内密にお願いします。今のわたくしは自らに
「枷」を嵌め、魔素は意図的に発しなければ影響を与えられませんけれど、人間にとっては
不安でしょうから。
柚葉さんには話したことがございますが、過去に人間の友達をこの魔素で眷族にして
しまい、それは本当に申し訳ないことだと思っております。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&st=414&to=414&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&st=439&to=440&nofirst=true

あなたは既に、こうしたわたくしの悔恨を感じ取っていらっしゃるのかしら?本当に
あなたは、わたくしの心を透視するかのよう。ですが、そのことに不安を覚えさせない、
不思議な方ですのね。
あなたのおっしゃるとおり、赤ちゃんたちがみんな元気に育ちますように、これからも
見守らせていただければ、と存じます。

>ふふふ、双方名乗りを挙げる昔ならいざ知らず、一瞬で百万都市を消せる時代に私の出番など戦場にはございません。

今の人間の戦場は、あなたほど超越したお力を持つ方をさえ飲み込むほどに巨大で
忌まわしいものになり果てたのでしょうか。人が吸血鬼を恐れることが少なくなったのも、
彼ら自身があまりにも大きな力を持ち過ぎたからなのでしょうね。

>姫様という花に這う蔓にして茨となるのが関の山かと。

わたくしを着飾らせると申すには、あなたはあまりにも大輪の花に思いますけれど…。

>一瞥以来でございます奥方様、アフラ=マズダーの定めた運命により姫様の眷属に加わる栄誉に浴すること叶いました。

オルキデア(アーチェロの母。カルミーニオ侯爵夫人):
「お久しぶりですわ、皇后陛下。長征幾千里波濤を越えて、冥府回廊の行啓に続いて、
 うちの娘に扶翼して頂こうとはまた、嬉しい縁ですこと。陛下…いえ、今は橋姫さんで
 よろしいのよね?
 泰山鎮座して世は事も無し、界隈の妖魔どもも息を潜めているようね。龍蟠虎踞と言うには、
 ずい分おとなしやかになさっていらっしゃること。
 ご退屈では無くて?…とは、愚問のようね。どうか、存分にお楽しみくださいな。
 うちの娘も柚葉さんと一緒なら、そこそこ貴女にとっても楽しめぬでもないと、母の贔屓目
 抜きで思わぬでもないのだから」

>真祖の血がそうさせるのか、永年の積み重ねがそうさせるのか、この僕の語彙ではそれを語ることができません。

オルキデア:
「もぉ、真祖の血だなんてまた、貴女までグリッタちゃんのように、わたくしとあの方とを
 重ねて御覧になったりしないでねぇ?火の無いところに噂が浮き沈みして、困っているん
 だからぁ」
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=641250780&st=849&to=849&nofirst=true

お母様、口調がだんだん平常どおりになってきましたね。取り繕うのが面倒になって
きたのかしら…。砕けた言い方になり過ぎて、余計なことを言い出さないと良いのだ
けれど。

>私の永い命はこの桃の節句のためにあったのでしょう、お二方の雛姿を見るために。

オルキデア:
「それなら、わたしの命も貴女の女雛様を見るためにあったのかしらねぇ?貴女が覗く
 わたしもまた、貴女より覗かれる。また楽しからずや…。
 今日は、お互いを観賞するのも一興ねぇ」

(つづきます)

517 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/30(Sat) 19:36
>>496(パルスィさん)(つづきです)

>これは奥方様の執事殿に侍従殿、初めて御意を得ます橋姫のパルスィと申します。
>新たに姫様の眷属に加えられました、以後お見知りおきを。

ノッテ(オルキデアの執事。ミミズクの化身):
「奥方様から執事の任をいただいているノッテです。高名な水橋様にお目にかかれて
 光栄です。本日はよろしくお願いいたします。」

サライ(オルキデアのメイド。吸血鬼。「アカイイト」のノゾミ・ミカゲの妹):
「メイドのサライです。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
 (ボソッ)…奥方様に捕まって、もうこれ以上誰かに怯えることは無い、そう思っていた時も
 あったけれど、それも今を以て終わったわ…」

>新年の祝いの時などパノッティが「悪鬼滅殺」などと刻まれた木刀を持っておりましたので、少しばかり脅かしたのが仇
>大きな生の桃で私達を調伏致しました、

わたくしも日本の桃の霊験は伺っていましたから、最初は恐かったですが、もう、
そういうこともございません。
ですから、パルスィさんもきっと大丈夫ですよ。少しずつご一緒にいただきながら、
慣れてまいりましょう。

>侍従長と羽藤侍従から些か呆れられてしまいましたが、鯨飲馬食は鬼の性でございますゆえご容赦を。

ご容赦も何も。
わたくしも、長年の禁血を自己抑制から自然の習慣に変えてくれたのは、柚葉さんの
作ってくださるお料理とお茶でした。ですから実のところとても食いしん坊なのですよ。
鬼の性はあなたと同じこと。
はい、白酒、ありがたく頂戴いたします…。
はあ…、桃の節句に白酒が、我をも桃へと乱れそめにし…。
どうぞ、わたくしにもパルスィさんにお酌させてくださいまし。
花も団子も楽しむこれからの季節、甘酒も白酒も、春高楼の花の宴をご一緒いたしま
しょうね。我が家の高楼は、星見台ですけれど。

>温室の一画を賜るとは封土を賜るということ、臣下の一となりました実感が湧いて参ります。

もう、またそのような謙譲のお言葉、わたくしを照れさせるおつもりかしら?ええ、
わたくしは、と〜っても欲張りなのですよ?あなたにまで動いていただいて、お花を
たくさん咲かせたくなるほどに。どうかお力をお貸しくださいませ。

>侯爵も姫様を驚かせることに関心が無いわけでは無いようで、妖魔として姫様も侯爵に逆襲なさいませ。

お父様に対して、ちょっとつれなくしてしまった結果ですわ、きっと。わたくしに甘い方
ですから、気を引きたかったのでしょう。これは、わたくしのうぬぼれではないと思います。

>奇跡など存在しませんが良い縁であることに疑いはありません、縁切りの神でもありますが良縁は切らずにおくものです。

縁切りはどうかご勘弁を…。(汗)
はい、しっかり逆襲してさし上げましょう、お父様。
この雛祭りの皆さんとの仲睦まじい絵を、お母様のところの画家のお嬢様に描いて
いただいてお贈りすれば、少しばかりの嫉妬を煽ることもできようかと。
そして、>>71のお客様からいただいた青い薔薇を育てたうちの8本を、一緒に贈ろうかと
存じます。
花言葉は、「思いやりに感謝しています」。
わたくしの背中を押してくださって、ありがとうございます。

518 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/03/30(Sat) 19:53
訂正でございます。
…お母様から。

オルキデア:
「はい、訂正よぉ。
 >>516
 >「それなら、わたしの命も貴女の女雛様を見るためにあったのかしらねぇ?貴女が覗く
 > わたしもまた、貴女より覗かれる。また楽しからずや…。
 > 今日は、お互いを観賞するのも一興ねぇ」
 ここね。
 「貴女が覗くわたしもまた、貴女より覗かれる。」
 これじゃあ、わたしが覗かれるばっかりじゃない。
 本当は、
 「貴女を覗くわたしもまた、貴女より覗かれる。」
 と、こう言いたかったのよ。ごめんなさいねぇ」

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