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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:35
深まりゆく秋、空は高く空気は澄み渡り、時に寒さに身を縮めますが、小春日和の陽光が身を包むときは殊の外心が安らぐ季節でございますね
木々より舞い落ち道を色づかせた枯れ葉を掃くときは、情緒を我が身で感じること一入でございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
この度、ここに新館ノ弐を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(前スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50


以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方がお話をするスレッドでございます。
世間話などしに来ていただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)もご参加いただいてけっこうでございます。
SF系の方はご遠慮願います。
 キャラハンを続けてくださる方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿「     」
服装「     」
備考「     」

わたくしにつきましては、以下の通りでございます

名前「アーチェロ・カルミーニオ」
性別「女性」
容姿「銀髪に長い髪の、日本で申します普通の『外人』でございます
   年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ来ております
今は桜の花柄が気に入っております
   学校の制服はワインカラーを基調としたブレザーです」
備考「吸血鬼でございます
   ただし、人の血を常食とせずとも生きながらえられますのでご安心を」

また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的に前スレと同じのんびりと参れましたら幸いに存じます

何卒よろしくお願い申し上げます。

262 名前:sage 投稿日:2017/02/25(Sat) 22:29
江戸川乱歩って猟奇的な作品が多かったような…
明智小五郎シリーズってのかな?でも子供向けが少年探偵団や怪人二十面相のシリーズだったような


263 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/25(Sat) 22:37
>>248
>>254(柚葉さん)

あらあらまあまあ、お気遣いいただきありがとうございます
恥ずかしゅうございますわ、わたくし如き小娘の昔話に対して斯くもお優しいお言葉をいただけますなんて

はい、確かに故郷でのメイドの皆さんはとてもとても良くしてくださいました
仰る通り、『蝶よ花よ』『なんの不自由ない』。そんな優しい庇護のもとに居りましたわ
確かに勉学や貴族の嗜み諸般、吸血鬼としてのその魔力の使い方などを宛がわれ汲々してもおりました…
あまり出来の良くないおつむなものでございますから

ですが、貴方様がお気遣いくださった『苦労』は、大半はわたくし自身が招いたことでございます
面映ゆい表現ながら『深窓の令嬢』を以てこの身を処していましたなら、遭遇することは無かったこと
わたくしの我儘、抑えきれぬ人間との関りを望んだがゆえの、報いでございます
信仰に生きる方々の攻撃とて、城館の奥に納まっていれば身に受けずに済んだことでございましょう
そうしておれば、メイドの皆さんに心配をかけることもなかったこと

ですが、それでも表に出ていかずにおれなかった、この身の無謀さを、報いと攻めと共に受けてなお、わたくしは後悔してはおりません
多くの方と交わることができ、大切な家族と友が出来ました
貴方様のような、温かい言葉を下さるご近所の方がいてくださることも、本当に嬉しゅうございます

ああ、また長々とお喋りしてしまいました
この身の饒舌、何とぞお許しくださいませ

では、どうぞお茶と和菓子などご用意いたしますから、よろしければどうぞお召し上がりくださいませ

******

>…ですが、お嬢様が人とは異なる種族であるという理由で、
>それも無辜の人々を傷付けるような方ではないと知りながら、
>身勝手な理由や権力抗争、人間の側の悪意による迫害に心と御身体を傷める事も多々あったのです。

牙を以て人の身を傷つけ、大切な血を奪う…
そのような存在と対峙してきた多くの方がいらっしゃるのが事実なれば、恐怖よりわたくしを攻め撃とうとされる方がいるのも道理でございます
そうした中から、珠玉の如き心…、わたくしを、わたくし自身を見てくださって、手を差し伸べてくださった方々と出会うことが出来ました
それを思えば、嘆き悲しんでいてはその方々に申し訳ございません
まして、その出会いの末に、柚葉さんと出会えたのです
わたくしの運命の何と恵まれておりましたことか、分かりませんわ

もちろん、柚葉さんが仰ったような、身勝手な理由…我慾と傲慢により、わたくしを利用し己が利を貪ろうとする方にまでも屈するつもりはございませんわ

>だとしても、異国における苦労を厭わず今はこの街の人々と触れ合えている…。
>お嬢様自身の強さと言わずに、何と言えますでしょうか…。

まして、今はわたくしの方から護らせていただきたいと切に望む方たちがいるのです
屈従は許されません
どこまでもどこまでも、この身に能う限りの盾としてあるのなら、この魔族の力全てを惜しみなく使うことも出来ますわ
その気持ちこそがわたくしの『強さ』の源泉なのでございますから

>そういえば>>184におきましてお嬢様は、以前の街で焼け出されて野宿の日々を送ったと仰っていたような…。
>一体何があったのでしょうか…。
>ま、まさかあの人がそのような仕打ちを!?
>もしそうだとしたら、幾ら何でも許す事は出来ません…!

いえいえいえ…
わたくしの元居りました場所へ攻撃をしてまいったのは、柚葉さんのご存知の方ではございますまい
なんとなれば、攻撃を受けたのはわたくしだけではございませんでしたから
その正体は不明でございますが

わたくしの住む街の、近隣の街々の方々にも同時多発的に攻撃が仕掛けられ、広範囲が大混乱でございましたから、元々治安が悪かったのでございましょう
そうして焼け出された方の中には、幸い今ではこちらの近隣に越してこられて、今は平穏な日常を取り戻した方もいらっしゃいますわ

あの事件は誠に困ったものでしたが、結果としてわたくしは大きな幸いを、そう、柚葉さんとの出会いを得、また多くの方とお付き合いできる日常を手に入れられたのです
まことに魔族にとりましても、『万事塞翁が馬』の感を深くいたしますわ…


264 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 01:09
>>249(柚葉さん)

>良かった…。これでお颯さんにも良いご報告が出来ますね。
>苺は、春を待つ季節の中のとびきりの宝石ですから。
>…私の想いと共に、お嬢様の笑顔が花開いて私も幸せです。

お颯様の目利きは実に素晴らしゅうございます
どうか良しなにお伝えくださいな
お颯様のことでございますから、きっと栽培農家のこともよくご存じなのではないでしょうか?
お颯様から、さらに農家の方に伝わって、お仕事の励みになりましたら喜ばしいことでございます

今はハウス栽培が盛んで、いつの季節にも見られはいたしますが、やはりこの季節の苺の輝きは格別でございますのね
宝石とはまさに言い得て妙…
濃い緑の葉の中に果実が顔をのぞかせている様は、恰も一面にエメラルドを散らした中に混じって煌くルビーのようでございます

>…私の想いと共に、お嬢様の笑顔が花開いて私も幸せです。

苺の花言葉は、『あなたは私を喜ばせる』…
ふふっ、こちらもまさにそう申し上げたい口元綻び心和む美味しさでございます

>…………。(微笑)
>ぎゅっ………。
>(チョコレートを掌に乗せ、片方の手を胸の前でぎゅっと結んでいます)

ああ…
まあまあまあ…
そのように感に堪えないというように、拙い技のチョコレートを手にしてくださるなんて、こちらの方がなんだか…嬉しくて…
わたくしの心そのものを優しくお受け止めくださっているような心持ちで…幸せでございます

>…私がお嬢様の家政婦になりまだ一年足らずなのに、お嬢様にそう言って頂けるなんて…。(微笑)
>このお屋敷できちんと私がお役目を果たせている事を実感できて、家政婦冥利に尽きます…。

いえいえ、そんな…
わたくしの方こそ、柚葉さんにとって本当に『相応しい』者になれることなど前途遼遠でございましょうに
ここを先途と大胆なことを申してしまいまして…、ああ、今さらながらに顔が火照ってまいりましたわ
それでも、そんな風に仰っていただきましたこと、本当に有り難くしっかりこの胸に刻ませていただきます…

>お嬢様の、薔薇の花言葉の知識には感服致します。
>三姉妹さんやレイナさんの笑顔が花開く瞬間が、楽しみですね。(微笑み)

ふふっ、花で想いを伝えるというこの習わし、昔から興味を持っておりましたが、このように誰かに思いの丈として伝える、というのはとても胸温まるものなのですね
こうして実感できるのも、家族や友達を得たゆえのこと
日本に参ってその機会が増えたことは嬉しいですわ

『貴族の令嬢』を務めておりました時は、もっと腹の探り合い、駆け引きに利用するような味気ない使い方が多かったですから
社交の場で殿方からお花をいただいても意味深なメッセージが籠められていたりしますから、こちらもやはりはぐらかし、やり過ごし、空っとぼけな言の葉を花に乗せて返したりすることがしばしばで…
あれでは、綺麗に咲いてくれたお花にも申し訳なかったですわね…

三姉妹やレイナさんは、果たして花言葉を読み取ってくださるでしょうか…
まずは美味しく召し上がって下されば喜ばしいのですけれど、普段なかなか感謝と親愛の言葉を伝え切れていないかと懸念いたしますので、出来れば気づいていただきたいですね

(柚葉さんのご帰宅後)

>…私のチョコレートは、こっそりお渡しする事が出来ました。
>私の想いは、伝わりましたでしょうか…。
>優しく笑って、受け取って下さいました…。

お受け取りいただけたのでしたら、お気持ちが伝わっていること勿論のことでございましょう
直接見ていなくても、チョコレートをプレゼントなさるときの柚葉さんの真摯な心の籠った瞳が目に浮かんでまいります
その瞳をあの方が見過ごすなど、あり得ることではございませんでしょう
この行事が聖ウァレンティヌスが命がけで愛を護ろうとされたその事績にちなむものであることを思えば、彼の方もまた同じ心を以て、貴女のお心を受け止められたに違いありませんわ

それでは、あらためて柚葉さんのお淹れ下さるお茶で、チョコレートを楽しませていただきましょう…
三姉妹さんたちもお姉さまのご帰宅をそわそわそわそわと待っておりましたのよ


265 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 09:20
>>250(柚葉さん)

>まあ…旦那様と奥様の馴れ初めをお聞かせ頂けるなんて…。
>私もお嬢様との絆が深まっている証でしょうか…。(照)

いえ、そんな、柚葉さんに隠し事など致すつもりは元々…、
わが想いを柚葉さんに知っていただき、喜んだり楽しんだりしていただけるなら、家族として共として嬉しいことでございます

…と思いましたが、そうですね、いきさつがいきさつだけに、その意味では確かに話し辛いことではございましょうか
なにせ、出会いの場が人間との戦いの場だというのですから
それが自然にお話しできてしまうのは、このようなお話を受け容れていただける、という心からの安心感があるからでございます

…ただ、それであるが故に、不用意に人間の方にとって不快なお話もしてしまいかねません
柚葉さんが受け容れてくださろうとも、漫然とそれに縋るのは幼子の如き甘えに身を浸すことにもならぬとも限りません
そのことは気を付けねばなりませんわね…

>旦那様と亡くなられた長兄様…。
>以前お聞きした長兄様は、やはり旦那様の血筋と気質を受け継いでおられたのですね。
>平和な国と時代に生きている私には、やはり厳しい時代を生きてこられた事を実感致します。

ええ、わたくしが物心つきました頃はもはや父も当主として城館の内外でやるべきことがあるため、前線に立つことはなかったのですが、かつての父を知る者の話では、実に雄姿並ぶ者なく、且つ一場の芝居を見るが如き麗姿を以て、同族の女性を惹きつけたとか

…!
ああ、やはり、今しがた危惧したことを早速にいたしてしまいました
父の牙と刃の先に在りましたのは『人』でございます
たとえ父が同族を護るために行ったことだとしても、牙と刃を人の血で染めたのは事実でございました
それを、ただの昔話のように語るのは甚だ宜しくございません

もう、わたくしったら、この通り…
能天気であるばかりか、粗忽者の甘えん坊でございました
どうか、お許しくださいませ

それにしましても…、本当にわたくし、家族とメイドさんたちに護られてまいったこと今さらながらに思わずにはおれません
様々な戦闘のための技を教えられはしましたが、家族は誰もわたくしに
『戦場に立て。』
とは申しませんでしたわ
…メイドさんの強硬派の中には、
『姫様がお立ちになるのであれば、わたくしたちこの身を剣と盾として、どこまでも戦列を共にいたしましょう。』
と言う方がいましたが、メイド長が許しませんでした

そのお陰を持ちまして、わたくし直接鎧をまとい、剣を手にして戦場で人を傷つけることなく過ごすこととなりました
もしもそれをいたしていたならば、わたくしあれほど能天気に人間の元へと ― 市井の民は日々の務めを為す人達ですから、戦場に立つ教会の戦士たちとは一線を画していたとはいえ ― 友を求めに参ることは出来なかったでしょう…

>戦乱の時代においても飄々となさっているいうというか、何というか…。
>どの時代においても、国においても、常に自分らしさを貫いておられるのですね。
>そして己のペースのままで、事を治めてしまう…。
>確かに人ならざる者としての御力を駆使しておられたと思いますが、
>そこはやはり奥様が成せる業、と言うべきでしょうか…。

ええ、本当には母は自儘を為されていても、城館の者は軽い溜息と共に
『まあ、奥方様の為さることだから』
で、受け容れてしまう、不思議なお人柄でございますわ
…人ではありませんが


266 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 09:21
>>250(柚葉さん) (つづきでございます)

>そういえば奥様は確か、これまでお聞きしたお話の中で絵画に造詣が深かったような…。
>その若い画家さんは、大成なさったのでしょうか?
>お嬢様からお聞きしたキーワードだけでは、その方が誰なのか私には思い付かなかったですね。

ああ、申し訳ございません、説明が足りておりませんでしたわね
母の話によりますと、その画家は今に伝わる名を成された方なのですよ
お名前は、ジョルジョ・バルバレッリ・ダ・カステルフランコ(Giorgio Barbarelli da Castelfranco)、一般には単にジョルジョーネ(Giorgione)と呼ばれているようですね
生年は1477,8年頃、没年は1510年、西洋絵画の歴史の中でも謎の多い画家とされておりまして、確実にこの方の作品とされているのはわずか6点だそうです

『それは、わたくしが囲っていた時期が長かったからよぉ。
 彼の作品もまだわたくしの手元にあって独り占めしているのが多いのよぉ。
 え?『優れた美術品は、世に広く公開すべきだ。』?
 だってぇ、あれらは彼がわたくしに贈ってくれた作品だものぉ。
 手放したりしたら、彼に悪いでしょぉ。』
などと母は申しておりますわ

まあ、『囲っていた』というのは比喩的な表現とするとしましても、わたくしとしてはお母様が秘蔵している作品も、今となっては彼が活動したヴェネツィアあたりの美術館に寄贈しても良いのではないか、と思うのですが…

>…当主は旦那様でも、カルミーニオ家とその一族において一番上手なのは奥様なのかもしれませんね。
>知らず知らずの内に、不思議と皆手玉に取られてしまう…。
>そして手玉に取られているのが分かっていても、不思議とそれに従ってしまう…。
>いえ、従いたくなってしまう…といった方が正しいのでしょうか…?

ふふっ、確かにその通りかもしれませんわ
今申しましたとおり、戦場での父の麾下の者たちへの打擲の、そのすぐ後の初のお顔合わせであったにもかかわらず、その者たちは不思議に母に素直に頭を下げておりましたとか…
輿入れの際は、むしろその者たちもずい分と盛り上がったそうですわ

『旦那様も『アレは余人を以ては代えがたい質だ。』と仰っていましたのよ。』
とは件のメイドさんも言っていましたわ

>で、その油絵は奥様がその才能を見出していたという画家さんが描かれたものなのでしょうか?

ええ、その油絵も彼の作品のうちの一点でございますわ
世に出れば、美術界にセンセーションを巻き起こすこと間違いのない逸品だそうでございます

…日本の小樽市にもヴェネツィアの文化を紹介してくださっている美術館があると伺っています
その一品だけでも、あちらに寄贈してくださらないか、と思いますわね
日本とイタリアの文化交流は、母にとりましても望むところかと思うのですけれど…


267 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/02/26(Sun) 14:38
モンスター娘さんの時もそうだったけど、ヒロインの美しいお母様の来訪って
決まって波乱とドタバタの展開が。(笑)

268 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 18:04
>>252

『それをしなければ食べていけないから』
との理由で世に悪とされることに手を染める

人の長い歴史、争乱、暴戻、差別、貧困…
わたくしもそれなりの時を生きて、少ないながらも見聞してまいりました、多くの悲劇がございます
時には、世の不正を糺さんがための大義を持った方々が為したことが、そのような状態を生み出してまいったことも存じております

それ故、自分や家族の生命を守るためにやむを得ず、他者を傷つけ、奪ってきました人たちには胸の痛みを覚えますわ

ですが、それを以てしましても、その場所に安住した方と、それより身を浮かべようと努めた方と、その両方がいらっしゃいました
カルミーニオ家は光の中に於いては栄えある力を得たる貴族として、闇に於きましては昏き力を宿す魔族として、時にその両方より『力』を求められること少なからずございましたので、わたくしもその一端を存じております

光も影も、人はただ諦念と共に安住してしまえば、堕ちていくばかり
光も影も、人がより良き自分を見出そうとするならば、己が魂の中にそれを宿して新たな道を見つけることも不可能とは申せない

ならば、わたくしもカルミーニオに名を連ねる者として、そして人に恋い焦がれる魔族の小娘として、これまでと同じく今もこれからも、人の良き心の形と出会えるよう愚かなこの身で以て努めてまいりたいと存じますわ

…ところで、一言付言いたしますが、>>1で皆様にお願いしましたお約束、どうか心に留めてくださりいませ
その冒頭に、わたくしこう申し上げておりますので

『壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。』


269 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 22:08
>>253(柚葉さん)

>その時までに、彼女にお聞かせできる素敵な思い出をもっと一杯作っておきたいですね。
>彼女にも、薔薇のエピソードも含めてお嬢様との素敵な思い出があるのでしょうね。

はい、左様ですわね
そして、仰る通り薔薇…そして、この屋敷の庭での園芸のお話でしたら、彼女も大いに関心を持つことでしょう
芍薬、牡丹、椿…
このお庭で四季折々に咲く、日本のお花にも興味を持ってくれるかと存じます
…彼女に恥じないように、わたくしも精を出してお花のお世話をさせていただきましょう

…そうそう、彼女はエディブルフラワー…食用花も栽培しておりましたわ
スナップドラゴン、ベルローズ、デンファレ…、まだまだいろいろあったかと存じます
うふふふ…、そうしますと、お颯様とも話が合うかもしれませんわね
さすがにお颯様をご招待するのは難しいかと存じますが

>あ、まだお名前を伺っておりませんでしたね。
>よろしければそのメイドさんのお名前をお聞かせ頂けますか?

ああ、そういえば、まだ申しておりませんでしたね
彼女の名前は『ピャンティーナ』でございます

>その方は、フィドゥーチャさんとも力を合わせてお仕事をなさっているのでしょうか

フィドゥーチャは、わたくしの側仕えとして、いつもわたくしに傍らにいて世話をしてくれていましたの
ピャンティーナとは職域が違いますが、ピャンティーナが育てたお花でわたくしの部屋や衣装のコーディネイトをしてくれましたので、二人が相談してお花を選ぶことは日頃から良くございましたわね

>メイド長さん…フィドゥーチャさん…お嬢様と素敵な思い出を共有なさっている方々はまだまだいると思いますが、
>私も同じ思い出の一ページとなれるように、頑張っていきたいですね。(微笑)

わたくしも最近は何度か故郷に宛てて手紙を書いて参りました
両親と、そしてメイド長に…
日本での近況のいろいろをしたためておりますわ

電子メールは…、わたくし、城館のメールアドレスというものを存じないので使うことが出来ないのですよ

柚葉さんやレイナさん、三姉妹とどのよう過ごしてまいったか、特にメイド長は直接知らない柚葉さんのことは、なるたけ詳しく…
わたくしが如何に助けられ、励まされ、楽しい日々を送らせてもらっているか、書き送っております
家で娘からの手紙、ちゃんと読んでいただけているか、返事がございませんので確かめようがございませんが

メイド長は厳しいですが、それだけに他者を見る目の公平は信じられます
読んでもらっているなら、柚葉さんのお人柄は良く分かってくれているでしょう


270 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 22:09

>あ、覚えていますか?お嬢様が仰っていた、春の日のお約束…。
>このお屋敷に私が来た一年目を迎えた時…。
>お嬢様と共に、空から共に夜の桜を見るという約束を…。

ええ、もちろんでございます
桜の季節…間もなくでございますわね
商店街へと続く川べりの桜並木、わたくしの学校に植えられた桜の木々…
どちらなりとお連れいたしますわ
煌々と照らす月明かりに浮かび上がる桜を柚葉さんと…
想像しただけで、もう、うっとり…、でございます

>あ、あはは………。
>さ、流石にそればかりは…。(汗)

で、ございますわね…
ふふっ、そんなに焦らずとも大丈夫でございますよ
わたくし、ウェディングドレスを纏われた柚葉さんを心から祝福させていただきますから

>でも、お嬢様にとっても私にとってもお互いが「大切な方」である事は変わりありません。
>今も…そしてこれからも…。

はい、いずれはお母様と同じように柚葉さんが素敵な旦那様を持たれ、可愛い御子を持たれて…、その時もまたわたくしはどこまでも、いただきました赤い糸の導くままに貴女と貴女の愛する方たちの守護の誠を尽くさせていただきとうございます

>ふふっ…お嬢様の薔薇の知識のお披露目、今後も楽しみにしています。
>…それを知る度に、ドキドキしてしまいそうですけど…ね。(照)

日本に参って、自ら進んで『絆』を結ぼうと努めることの大切さを知りました
そして努めるほどに、心よりどこまでも『絆』を結ばせていただきたい方が、どなたであるかを悟ることとなりました…
貴女が必要としてくださる限り、曇りなく偽りなく、わたくしの芯からの言葉を、折々に送らせていただきたいですわ
これからも、屋敷のお庭の花々に手伝ってもらって…

>あら…いつの間にか、日が傾いていらっしゃいますね。
>申し訳ありません、時を忘れておりました…。(微笑)

あらあら、いつの間に…
もうお仕事に戻らなければいけませんか?
名残惜しいですが、致し方ございませんわね…

でも、もう一度だけ我儘を
先ほど『お久しぶり』と言ってくださったのです
もう少し、翼を出していても宜しいでしょう?
そして、この翼で柚葉さんを…抱きしめさせてくださいませ…

…我儘を言ってしまい申し訳ございませんでした
では、わたくしも学生の本分に努めるといたしますわ


271 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/26(Sun) 22:11
270は、>>253(柚葉さん)  の続きでございます
アンカーをつけ忘れてしまいました
申し訳ございません


272 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/02/27(Mon) 22:20
>>255

あらあらまあまあ、新聞の勧誘でございますか…
申し訳ございませんが、我が家では新聞を買うところはもう決めているのですわ

ほら、直ぐ先に和菓子屋様がございますでしょう?
あちらのお店、大きくはございませんが創業五十年余、たいへん美味しい各種の和菓子を作っていらっしゃいます
お店を開かれたのは、とても初々しい若夫婦でありましたが、それも今は昔
今は変わらず仲睦まじい老夫婦となってお店を護り続けていらっしゃるのです

ですが、お菓子作りはかなりの重労働
機械に頼らずご自分の手で丹精込めて作ってはいらっしゃいますが、共にお年寄りとなれば、近年は作られる数もたくさんはこなせないそうでございます

ゆえに、収入を補うため店の脇に新聞の自動販売機を設置されているのです
ご夫婦に末永く生活の安定を図りながら美味しいお菓子を作っていただくために、我が家も新聞はこちらで買わせていただいているのです

その様な訳でございますから、せっかくのお誘いではございますが、お受けするわけには参らないのですよ

それではどうか貴方様も次のご訪問先でも頑張ってくださいませ


>>256

あらあら、お着物のモデルのお誘いですか
わたくし如きの和装をお認めいただけるなんて光栄ですわ
日本の良き伝統を、他国の方に広められるのはとても良いことと思いますわ

…ところで、その『お店』と仰るのは如何なるお店なのでございましょう
例えば街の写真館様でございましたら、それはまことに素敵なことと存じます

憧れておりますわ…
人生の節目節目の記念の良き日、その姿を思い出に残す、そのお手伝いをしてくださる、街の写真館…
その店先のウィンドウに、笑みをこぼした老若男女、様々な方の表情と姿の写真が掲げられ、道行く人たちもそれを見て心和ませたりいたします、そんな光景は、とても素敵でございましょう

またあるいは、わたくしが家族と共に京都へ参りました時に写真を撮っていただいたような、貸衣裳を着て、街を散策しながら写真を撮っていただく…、
あのような旅先での楽しい体験をさせてくださる、そんなお店も宜しゅうございますね

そういったお店でしたら、不肖の身ながらお役に立てるものならお話受けさせていただきとうございますが…
ただ単に『お店』とだけ仰られても困ってしまいますので、お店の趣旨やお仕事の内容をお伺いしてから考えさせていただきたいと存じます


273 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/27(Mon) 23:27
>>255

はい、何でしょうか?
新聞の購読の勧誘ですか?

すみません…当屋敷の主であるお嬢様が仰られたように、
新聞は直ぐ先の和菓子屋さんの、自動販売機を利用しております。

ですから、新たに新聞を購読する予定は無いのですよ。
ご期待に添えず、申し訳ありませんがお引き取り頂けますか?

あら…随分と食い下がってこられますね。
今でしたら特典もお付けすると?
先程申しました通り、返答は「否」です。

…あの、門前でしたらまだしもどうして当屋敷の玄関まで踏み込んでこようとするのですか?
近年、このような新聞購読の押し売り行為が問題となっているようですが。
家人の御許しも無く勝手に扉を開けて踏み込み、時には恫喝紛いの事をして無理矢理に契約を学ばせるそうですね。

そういう事でしたら、私としましても当屋敷をお守りする為に住居不法侵入として
通報せざるを得ませんが。
それと、もうすぐ駐在所のお巡りさんがこの近辺のパトロールの為にお通りになる時間です。
事を荒立てるのは好みませんので、今日はお引き取り下さい。

>>257
>>262 アーチェロお嬢様

あら…お嬢様に着物のモデルをして頂きたいと?
ふふっ、お嬢様に声をお掛けになって頂けて、家人として私も嬉しく思います。
お嬢様の着こなしの見事さは、近所でも話題となっておりますから。

私も着物や浴衣を召す時は、お嬢様のアドバイスを頂く程なのですよ。
…日本人としては、少々お恥ずかしい話ですが。

はい…この街の着物ギャラリー店の方なのですね?
(お嬢様が仰っていたお店とは、違うお店の方のようですね。)

あらあら…着物のモデルをなさる予定だった方が急に来られなくなってしまったと?
それで…かねがね噂になっているお嬢様に白羽の矢を立てられたというわけですか。

…確かに、外国人の方で着物を着なれている方といいますとそうそうお目に掛かるのは難しいと思いますから
お嬢様に新たにモデルを依頼されるのも解ります。
私はお受けしても宜しいかと思いますが…。
よろしければ、私もその場に同席させて頂いても構いませんか?

(終了後)
…私までモデルの依頼をされてしまうとは、予想外でしたね。(汗)
でもお嬢様、いつにも増して、お綺麗でしたよ。
着物の名称は「雪華」でしたか…。

白地と雪を彷彿させる銀の柄の中の、赤い花…。
お嬢様の銀髪と赤い瞳を見て、写真家の方が目を輝かせてこの着物をお選びになっていましたね。

お店の方も、何だかわくわくしているかのように撮影をされていましたね。
後日、アルバイト代の明細と共に出来あがった写真も送って下さるそうです。
うふふ…私も早く見てみたいですね。(微笑)

共に、良き一時を過ごさせて頂きました。
>>256さんには、感謝ですね。

274 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/27(Mon) 23:30
すみません、お嬢様へは>>272でしたね。
この場を借りて訂正させて頂きます。
申し訳ありませんでした。(ぺこり)

275 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/28(Tue) 00:27
>>257-258 アーチェロお嬢様

>真紅の薔薇を纏い、漆黒のドレスに身を包み立つ姿
ラピスラズリの闇を背景に紅のドレスをまとい黒猫を抱いて座る姿
あるいは…目を閉じた美少女(メイドさんがモデルです)を腕に抱き、うなじに唇を寄せた姿(モデルをしていた時はただ並んで立っていただけなのに!)

どの絵も素敵で、見る者を魅了する魅力に溢れている事と思いますね。
…ただ、上記の2つまではともかく、3つ目はお嬢様の心情的に目の前に飾られていたら
駆け足になってしまうのも無理は無いかも知れませんね。(汗)

…私個人としては、ドキドキしながらも見てしまいたいですが。
やだ…お嬢様の心情を理解していながらも、私ったらはしたない…。(汗汗)

でも、灯さんがソフィーちゃんとエリーちゃんのかの御様子を
「やだー、見たいもん」と言ってしまう気持ちが分かってしまいます…。

>さすがに、出島からこっそりオランダ船に乗せる、という算段は実現しませんでしたけれど…

あわわわ、それは例のシーボルト氏の事件の様に国を揺るがしかねない大事件に…。
奥様も最終的には流石に断念されたようですね…。

>『わたくしも写してほしい!』
とメイドさんに矢も楯もたまらずせがんだのを覚えております

それまでの「絵画」による手法の時代から「写真」が生まれたのを目にしたのであれば、
感激も一入でしょうね。
…でも、感激から一転しての落胆ぶりも容易に想像が…。(汗)

すぐに写るためのコツを掴む事が出来たようで安心しましたが、
人ならざる方故の心情、お察し致します…。

だからこそ、素敵な思い出を共にもっともっと写して参りましょう。(微笑)

276 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/28(Tue) 20:10
>>258 アーチェロお嬢様 
(続きです)

>ええ、ええ、本当にそうでございますわね
今、柚葉さんが仰ったエジソン氏にしましても、子どもの頃は学校で劣等生扱いされた、と聞いておりますわ
それを、お母様が断固として息子の才を信じてお勉強を施された、と伺っております

偉人達の幼少期は、お母様の影響が大きかったという事は多いですね。
今日本の紙幣の千円札に載っている野口英世氏のお母様も、どんなに貧しくともどんなに苦労しようとも、
まずは学ぶ事が大事であるとお教えになっていたそうです。
高柳氏の場合、エジソン氏と同じく劣等生のレッテルを貼られていたそうですが
その習字の字を見た地域の有力者の方がその才能を見出したとか。

そして、多くの偉業を成し遂げた偉人達が口を揃えて仰る事は「努力の大切さ」ですね。

>それにしましても、子どもの心を育てるのに、そうした学習漫画はとても役に立っているのですわね
そんなに柚葉さんのお心に残った漫画、わたくしも読んでみたくなってしまいますわ
日本の漫画はそうしてお勉強にも楽しく導いてくれるのですね

そうですね。まずは絵と分かりやすい説明で特定の人物、または時代の流れが覚えられて…。
基礎的な部分が分かったり身に付いた後に更に詳しい内容を詳細な本で覚えたり、
学校の学習で知識が肉付けされたりと…。

私も、勧められたわけではなくとも家にあるものを読んでいる内に身に付いたものが
学校の学習において役に立つ事は多くありましたね。
そして父の書斎にある歴史小説の類は、色々と読みました。
単純だと思っていた事が実はとても複雑な事情や様々なやり取りがあったりと…。
それらを知る度に、歴史の面白さを知ったのは良き思い出です。

…友人から、「女の子にしては随分と渋いチョイスだね」と言われた事もありましたが。(笑)

>あずみ涼、という方の描かれた…『産業革命と自由主義』でしたか…
少女漫画風の絵で、19世紀の波乱に満ちた欧州各国の歴史を、架空の主人公を軸に描いていて、わたくしにとりましても懐かしい時代の物語をよく描けていたと思いましたわ

私の読んだものは殆どが頂き物で大分古いものでしたが…。
あの頃よりも更に美麗なデザインになっているのですね。
これなら、「歴史は小難しくてイヤ」という認識に陥ることなく
普通の漫画を読む様な感覚で今の子ども達も楽しめそうです。

まずは「勉強」や「難しい」という先入観を取り払う意味で、
学習漫画は子ども達に良き影響をもたらしてくれると私も思っています。

277 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/28(Tue) 20:51
>>259-261

>コナン・ドイル様や江戸川乱歩様の作品にも、如何にも才知に長けた感じの名探偵と共に、少年探偵団が活躍する作品があるそうですが、少年少女と呼んでよいタイプの探偵が独立独歩で名推理を披露する作品も多々ございますようですね
…そうそう、お向かいの軽部美琴様からいただいた大量のご本の中にも、そういった作品がございましたわね
『少年科学探偵』…、大正時代の作品ですわ

日本のミステリー小説は西洋からの影響を受けたものが多いですが、
古くから幅広い年齢層に親しまれて参りましたね。

私も読んだ数は然程多くは無いのですが、近代に入ってから本当に沢山の作品が生まれていた事を知って
感嘆した思い出があります。
時代と共に、絵柄も親しみやすいものに変わっていくのですね。
名作は少しずつ形を変えながらも、ずっと受け継がれていく事を実感致します。

>それに…アニメのエンディングテーマの『Confidence』が、また素敵でございました
たとえ一時の別離はあろうとも、本当に信じ合える者同士は必ず巡り合う…
その強い想いを感じさせるその歌詞は、わたくしにとりましてもとても愛しく心強いものに思えるのですよ

私も視聴してみたのですが…正に名曲ですね。
何度も聴き入ってしまいました。
お仕事が終わりましたら、CD等で入手できないか調べてみましょう。

>そうなのですか…
いろいろ多趣味でいらっしゃるのですわね
左様なお父様でいらっしゃるなら、もしわが城館に来ていただければずい分と楽しんでもいただけますでしょう

…実は私の歴史好きは、父の影響なんです。
経観塚において公務員として、文化財に携わるお仕事をなさっておりますので。
お仕事柄、趣味等に関しましても日本史に関するものが多いですが
西洋史もそれなりに知識をもっていたと思います。

歴史の生き証人とも言える旦那様には及ばないかと思いますが…。
知的な会話を嗜む機会があると宜しいですね。
趣味は兎も角、今私が専攻しているものは母の影響が強いですけどね。

>愛しい存在がある、その人と共に生きたい、という想いは本当に心を強くしてくれるものですね
お母様が叔母様に、叔母様がお母様に対して持たれ、貫き通されたその想いの強さは、お話を聞いて参りましただけで、ひしひしと伝わってまいります

はい…。母が好きなもの、そして最も大切にしてきたものは「家族の絆」でした…。
実は母は両親を亡くしており、親戚である羽藤家に引き取られてからは
本当の家族同然に育ってきたそうです。
失った温もりを再び与えてもらったからこそ、それを大切にする気持ちがより強いのだと思います。

そして今、私達がこうしてこのお屋敷で「家族」として暮らしている事を心から喜んでくれているんです。
お嬢様と共に故郷を訪れる日が、待ち遠しいですね…。

278 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/28(Tue) 20:59
>>262

はい、江戸川乱歩氏の作品と言えば確かに少年探偵団や明智小五郎のようなジュブナイル作品を
真っ先にイメージしますね。
でも、戦前は怖いイメージの作品が多かったと思います。

まずはジュヴナイル作品から入り、その後に少々怖いイメージのある作品群を読むと
そのギャップに驚かされますね。
…私も、実はその一人でした。

でも、そのギャップがより作品に引き込まれる魅力となりますね。
それと、ある程度年齢を経てから再度ジュヴナイル作品を読むとかつては見えなかったものも
色々と見えてくるのでそれもまた楽しみの一つです。

279 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/02/28(Tue) 21:52
>>263-264 アーチェロお嬢様

>いえいえいえ…
わたくしの元居りました場所へ攻撃をしてまいったのは、柚葉さんのご存知の方ではございますまい
なんとなれば、攻撃を受けたのはわたくしだけではございませんでしたから
その正体は不明でございますが

…お嬢様にとっても近隣の方々にとっても本当に不幸な出来事だったとは思いますが…。
あの方の仕業というわけでは無かったのですね。
それだけは、安心致しました…。

もしお嬢様を敵視するあまり、お屋敷を焼き打ちするなどという暴挙に及んだとしたら
それは何があろうと許される事ではありませんので…。
いえ、何の罪も無いお嬢様に刃を向けた時点で許されざる事ではありますが、
幾ら何でもそのような事をするような方ではないと信じたいですから…。

>あの事件は誠に困ったものでしたが、結果としてわたくしは大きな幸いを、そう、柚葉さんとの出会いを得、また多くの方とお付き合いできる日常を手に入れられたのです
まことに魔族にとりましても、『万事塞翁が馬』の感を深くいたしますわ…

そのように思って頂けるのでしたら、私やレイナさん、そして三姉妹さんはお嬢様が、そして近隣の方々が二度のそのような不幸な目に遭わないよう
最大限の努力をしていくのが義務と言えますね。
レイナさんや三姉妹さんに比べれば、非力な私自身に出来る事は些細な事でしかないとしても…。
事前に危険を察知する、または予防に努める等の事は出来ると思います。

平穏は大事ですが、それに安穏とするだけではなく危機はある日突然やってくるものと自覚して
今後も励ませて頂きます。

防災に関する回覧板が先程回ってきましたし…。
このような物にもきちんと目を通して見落とし等が無いか再度確認してみますね。

>お颯様の目利きは実に素晴らしゅうございます
どうか良しなにお伝えくださいな
お颯様のことでございますから、きっと栽培農家のこともよくご存じなのではないでしょうか?

はい、実は先日お礼を兼ねてまたお買い物とレシピをお届けに参った際に
苺に関して色々と教えて下さったんですよ。

「この時期は正に苺の戦国時代ってヤツでね。
外国人の観光客なんかは苺狩り目当てに来るのも珍しくないのさ。

中には『ミガキイチゴ』って一粒千円もするようなヤツもあるんだが、
そういうのが飛ぶように売れちまうんだよ。
奮発して幾つか仕入れたけど、店頭に並べた途端に完売だよ。

高級品はそう沢山は扱えないけど、安くて良いものを仕入れて羽藤さんや御嬢さんに届けるのは
アタシの腕の見せ所ってヤツさ。」

と、力強く語っておりましたね。
…で、いつもオマケして下さるお礼に苺タルトを贈らせて頂きました。

>それでは、あらためて柚葉さんのお淹れ下さるお茶で、チョコレートを楽しませていただきましょう…
三姉妹さんたちもお姉さまのご帰宅をそわそわそわそわと待っておりましたのよ

ご馳走様でした…。
互いに想いを込めて贈り合ったこの日の思い出を写真に残す事も出来ましたし…。
また一つ、素敵な思い出をアルバムに綴る事が出来ますね。

そういえば3月にはまた、日本の季節を彩る素敵な行事がありますね。
その日は、三姉妹さんが主役ですよ。楽しみにしていて下さいね。
日付は、3月3日…。それ以上は…うふふ…内緒です♪



280 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/01(Wed) 20:33
本では無いけれど、ホームズを現代にアレンジした、カンバーバッジ主演のシャーロックは面白かったな
映像化されると主人公の並外れた頭脳の世界がよくわかる
日本の名探偵明智小五郎と少年探偵団を現代版にしたらどうなるんだろう

281 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/03(Fri) 10:56
>>265-266 アーチェロお嬢様

>ええ、わたくしが物心つきました頃はもはや父も当主として城館の内外でやるべきことがあるため、前線に立つことはなかったのですが、かつての父を知る者の話では、実に雄姿並ぶ者なく、且つ一場の芝居を見るが如き麗姿を以て、同族の女性を惹きつけたとか

そうだったのですか。お嬢様が物心つきました頃は旦那様も一族の治世と教会や人間との折衝に
御力を尽くされていたのですね。
その頃も完全に一族と人間との争いが無くなっていたわけではないと思いますが…。
お嬢様が物心ついた頃に旦那様が第一線から身を引かれていた事はある意味幸運だったと思います。

>様々な戦闘のための技を教えられはしましたが、家族は誰もわたくしに
『戦場に立て。』
とは申しませんでしたわ

これまでの一族の歴史を踏まえれば、己の身を守るために戦の術を身に付けておくのは必然と言えましょう。
ですが…誰もお嬢様に戦いを強制されなかったという事は、望む望まないに関わらず
これまでの一族の方と同様に血に塗れた道を歩んでほしくない…。
そのように思っていたのではないでしょうか。

それと…メイド長さんのお話を聞く限りではありますが御家族やお嬢様に身近に関わる方々は
決してお嬢様に人間を「敵視」するような事や価値観を吹き込む事はなさらなかったと思います。

全てが平穏無事な時代では無かったとしても…良き家族や家人に恵まれておりましたね。
だからこそ…私もこうして御傍にいられるのですね。(微笑)

>母の話によりますと、その画家は今に伝わる名を成された方なのですよ
お名前は、ジョルジョ・バルバレッリ・ダ・カステルフランコ(Giorgio Barbarelli da Castelfranco)、一般には単にジョルジョーネ(Giorgione)と呼ばれているようですね
生年は1477,8年頃、没年は1510年、西洋絵画の歴史の中でも謎の多い画家とされておりまして、確実にこの方の作品とされているのはわずか6点だそうです

まあ…残念な事に奥様にも認められた海外の才をお持ちでありながら早世されてしまったのですね。
もっと長く世に留まっていられたら、現代に知られた偉大な芸術家達とも肩をならべられたかも知れませんね…。

>『それは、わたくしが囲っていた時期が長かったからよぉ。
 彼の作品もまだわたくしの手元にあって独り占めしているのが多いのよぉ。
 え?『優れた美術品は、世に広く公開すべきだ。』?
 だってぇ、あれらは彼がわたくしに贈ってくれた作品だものぉ。
 手放したりしたら、彼に悪いでしょぉ。』

うふふ…お気持ちは私にも分かりますね。
一人の画家が、一人の女性の為に筆を取り、描き上げてくれた数々の絵画…。
そして何より、己がその才能を見出した者のものとなれば一人占めしたくなってしまうのも無理はありませんね。

…確かに表の世界に出れば、ジョルジョーネ氏の生涯や絵画史を更に解き明かす重要な史料となられるでしょう。
ですが、それらは今はあくまでも奥様の大切な思い出の品なのですから御無理は言えませんね。

…ただ、当時の歴史と芸術を解き明かす為の史料として役立てられるのでしたら世に出る事を私も歓迎致しますが、
「お宝」扱いで欲望に目をぎらつかせた人々の前に晒されるのは私も我慢なりませんね。
…飄々となさっているかのようで、実は誰よりも物事の本質を見据えているであろう奥様の事ですから、
大切な思い出を汚されたくないという思いもあるのではないでしょうか?

>…日本の小樽市にもヴェネツィアの文化を紹介してくださっている美術館があると伺っています
その一品だけでも、あちらに寄贈してくださらないか、と思いますわね
日本とイタリアの文化交流は、母にとりましても望むところかと思うのですけれど…

北一ヴェネツィア美術館…というのですね?
まあ!本当に綺麗な美術館ですね。
成程…ヴェネツィアのグラッシィ宮殿をモデルにしているのですか。

貴族の生活様式や数々のガラスの芸術品…。
思わず見惚れてしまいそうな展示品に溢れていますね。
衣装文化体験コーナーでは、イタリアの貴族の衣装を着ての記念撮影も可能なのですね。

あ、そういえば他種族間交流法の施行されている街の人魚のお姫様は
水族館でのパスをお持ちでしたが、もしかしたらお嬢様も?

282 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/03(Fri) 11:19
>>アーチェロお嬢様

さてと…今日は桃の節句。日本の雛祭りの日ですね。
日頃頑張って下さっている三姉妹さんの為にも、今日は腕を振わせて頂きます。
(ちょっとガッツポーズしてます♪)

では居間に…壁掛け雛人形(三段)を御用意致しました。
お雛様達も飾りも、全て折り紙で作ってみました。
これなら場所も取りませんし、雛祭りの気分を味わえると思います。

うふふ…実はこれ、母が昔作ってくれた時のものを参考にしているんですよ。
そして今は、私が作る立場になったのですから不思議なものですね。
それに、こういうものは地域の子ども達との触れ合いの場でも喜ばれますから。

さてと…白酒、雛あられなどはきちんと買ってありますし…。
では、雛祭りメニューのお披露目と参りましょう。

・ちらし寿司
・一口サイズのロールケーキ風ちらし寿司

メインのちらし寿司と一緒に、スイーツ風のちらし寿司も御用意してみました。
こういう可愛い雰囲気のものは、きっと三姉妹さんにも気に入って頂けると思いまして。

・エビのあられ揚げ
・鮭とパルミジャーノの粕汁
・ポテトサラダの雛人形
・三色菱形餅風ミルクレープ

白酒の酒粕を、粕汁に使ってみました。ちょっと洋風にアレンジするのもあの子達に喜んでもらえると思いまして。
ポテトサラダの雛人形の顔には、鶉の卵を使っています。
小さい鶉の卵は、こういう飾り付け風のお料理に便利ですね。
スイーツは菱形餅の形を参考にした、ミルクレープにしてみました。

それでは三姉妹さん…準備が出来ました。
お嬢様もレイナさんも、居間でお待ちですよ。
三姉妹さんの健やかな成長をお祈りして、日本の雛祭りを楽しんで下さいね。(微笑)

283 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/03(Fri) 20:13
>>267

ええ…私も知っています。
確かラミア、ハーピー、ケンタウロスの女性のそれぞれのお母様が来訪されたんでしたね?
それぞれの種族が抱える事情が、改めて分かるお話だったと思いますね。

…中でもラミアの女性のお母様が、一番積極的だったような…。(汗)
でも、目出度くあの男性とラミアの女性との間に無事お子さんが生まれましたら、
それは本当に幸せそうな御顔をなさるでしょうね…。(微笑)

お嬢様の話題に戻りますけど、もし奥様が来訪されましたら
当屋敷に滞在なさっている間は色々と騒がしくも楽しい日々になると思いますね。

親子水入らずで、商店街で仲良くお買い物をなさっている姿を想像すると、心が和んで参ります。(微笑)

ただ、少々奥様は悪戯好きでもあらせられるようですからどんな騒動が起きてしまうやら…。(汗)
でも、近所の皆様が楽しい話題として暫く噂されるような展開になるのは間違いないと思いますね。

>>269 アーチェロお嬢様

>ああ、そういえば、まだ申しておりませんでしたね
彼女の名前は『ピャンティーナ』でございます

『ピャンティーナ』さんというのですね?
このお屋敷よりも更に広い、故国イタリアのお屋敷の御庭の園芸を任されている方でしたら
きっと園芸や植物に関する知識も技能も並々ものをお持ちなのでしょうね。

…恐らくは今も尚、日々のお仕事と共にお嬢様の為の青い薔薇を咲かせようと日々頑張っておられる事でしょう。

>…そうそう、彼女はエディブルフラワー…食用花も栽培しておりましたわ
スナップドラゴン、ベルローズ、デンファレ…、まだまだいろいろあったかと存じます

エディブルフラワーに関しましては、私もまだ未経験なのですよ。
お料理の仕方やそれらに関する知識も、一度ご教授願いたいですね。

>わたくしも最近は何度か故郷に宛てて手紙を書いて参りました
両親と、そしてメイド長に…
日本での近況のいろいろをしたためておりますわ

電子メールは…、わたくし、城館のメールアドレスというものを存じないので使うことが出来ないのですよ

はい、やはり親しい方へお気持ちを伝えるには手書きのお手紙が一番良いものですね。
私も小用等でしたらメールを使いますが、 やはり季節の挨拶やお礼などを述べさせて頂く際には
きちんと手書きのお手紙を送らせて頂いております。

両親の時代に比べてお手紙に関しても色々と便利な時代になった事は実感しておりますが、
やはり手書きのお手紙に勝るものはありません。
一筆一筆、字に想いを込めて書きあげて、それを読んで頂く事は嬉しいものですよね。
きちんとお気持ちが伝わったかを想像したりして、またお会いしたいという気持ちが込み上げてくるんです。

…そして逆に、自分が受け取った時も嬉しさは一入ですね。

>柚葉さんやレイナさん、三姉妹とどのよう過ごしてまいったか、特にメイド長は直接知らない柚葉さんのことは、なるたけ詳しく…
わたくしが如何に助けられ、励まされ、楽しい日々を送らせてもらっているか、書き送っております

まあ………。(照)
でしたら、次にまたお嬢様がお手紙を書く時にはより楽しくて素敵な思い出を書き綴る事ができるよう
お屋敷でのお仕事により精進して参りますね。

284 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/03(Fri) 20:39
>>270 アーチェロお嬢様

>桜の季節…間もなくでございますわね
商店街へと続く川べりの桜並木、わたくしの学校に植えられた桜の木々…
どちらなりとお連れいたしますわ

この街の桜の名所は、何処も素敵ですね…。
昨年はまだお嬢様とこのお屋敷で暮らし始めたばかりで、ゆっくりと共に参る事が出来ませんでしたから
今年はこのお屋敷の皆様と御一緒したいですね。

そして、夜桜をお嬢様と共に…。
うふふ…楽しみで表情が綻んでしまいますね。(微笑)

>はい、いずれはお母様と同じように柚葉さんが素敵な旦那様を持たれ、可愛い御子を持たれて…、その時もまたわたくしはどこまでも、いただきました赤い糸の導くままに貴女と貴女の愛する方たちの守護の誠を尽くさせていただきとうございます

はい…私の次は私の子どもが成長して…。
そしてお嬢様に再びお仕えして、素敵な思い出を紡いでいく事が出来たら…。
今こうして結ばれている赤い糸を新たに結び…受け継ぎ…時の流れと共に
新たな思い出を手織ることを続けていけたらと思うと、素敵ですね。

>もう少し、翼を出していても宜しいでしょう?
そして、この翼で柚葉さんを…抱きしめさせてくださいませ…

…………。
(目を閉じて、お嬢様の温もりにその身を任せています。)

(この温もり…決して手放したくありません…。今も、そして、これから先も…。
私に翼は無くとも、共に何処までも飛んでいきたい…。
出来れば、終の時まで…。)


285 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/03(Fri) 22:12
>>262

(sage様)

…あまり聞きなれないお名前でございますね
『サゲ』とお読みするのかしら?
そうしますと、『堤』あるいは『提』でしょうか…

あるいは、英語でございますか?
『賢人』あるいは『賢人ぶった人』、もしかするとセージ…サルビアかもしれまんわね

ミステリーのことは詳しくありませんが、『怪人二十面相』を嚆矢とする少年探偵団シリーズはとても人気があるようですね
我が家の書棚にもいくつかございますよ
青空文庫という日本のサイトにも、江戸川乱歩様の作品がたくさん収録されているようですね
興味がおありでしたらお読みになると宜しいかと存じます

ですが、子ども向けの文庫には、子どもたちを惹きつける挿絵がふんだんに絵が描かれていますから、読者は知らず知らずそこに描かれた闇に溶け込むような回答を追う少年たちに我が身を重ねて、さらなる想像力を掻き立てるのでしょう
子どもたちを本の世界に導く案内人とも申せます絵師の方々にも感謝申し上げたいですわ

…ところで、一言付言いたしますが、>>1でのお約束、ご遵守のほど宜しくお願いいたします

『壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。』


>>267

ええ、わたくしもそのようなお話、伺っておりますわ
本当に、あのホストの方の女性関係に纏わるエピソードは、毎回大変耳目を引いておりますね

同居人…そして将来の伴侶候補の女性だけでも賑やかですのに、そのお母様方も負けず劣らず積極的にその問題に関わっていかれて、そのたびに大騒動になってしまって…
ですが、その都度ホストの方は、誠実に娘さん方のために獅子奮迅のご活躍だそうで、それでお母様方の信頼がより増しますのも道理と申すものでしょう

だからと申して、自らホストの方の寝所に忍んでいかれるのは如何なものかと思いますが…

あのファミリーに限らず、人間と異種族の方のカップルのところに、やはり個性的なお母様がご来訪になって小波を立てていかれる、なんてお話がときどき聞こえてまいりますわ

とある人間の女性のところに現れた男性は、その正体は未確認で
ですが、許嫁となられたその女性にやがて芽生えた恋心は進行形
そして、田舎より様子を見に来られた男性のお母様は、実に愛らしく、かつ人とは隔絶した俊敏さで人家の屋根を跳躍なさっていたとか

…確かにわたくしの母も積極的で行動派でございます
家で娘のわたくしのところにも、そのうちヒョイと訪ねて来られても不思議ではございません
何か厄介ごとを御持ち込みにならないと宜しいのですが…


286 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/03(Fri) 22:17
訂正でございます

>ですが、子ども向けの文庫には、子どもたちを惹きつける挿絵がふんだんに絵が描かれていますから、読者は知らず知らずそこに描かれた闇に溶け込むような回答を追う少年たちに〜

×回答
○怪盗


>家で娘のわたくしのところにも、そのうちヒョイと訪ねて来られても不思議ではございません

×家で娘
○家出娘

失礼いたしました


287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/03(Fri) 22:40
すまぬ、拙者、未熟者故sageようとして名前欄に入力してしまったでござる
侍として末代までの失態、かくなる上はジャパニーズハラキリショー披露するでござる
心配はいらぬ、手品用のカタナソードでござるよ



288 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/04(Sat) 09:45
>>273(柚葉さん)

>私も着物や浴衣を召す時は、お嬢様のアドバイスを頂く程なのですよ。
>…日本人としては、少々お恥ずかしい話ですが。

いえいえ、それは…
わたくしの方こそお恥ずかしい限りでございます
柚葉さんに対して、口幅ったいことを申し上げてしまったかも知れませんわ

故郷に居りました時から、和装をした女性の画集や写真集を濫読して、あげく母に頼み込んで、着付けの先生まで呼んでもらって…
いずれ日本に参りたいと夢想しておりましたので、訪日してから日本の方に嗤われないようにお勉強したつもりですが、所詮付け焼刃、遠く離れた場所でのこととて好みも偏りがございますのに…

翻りまして、柚葉さんの故郷は日本の伝統今なお保たれた場所とのこと、お母様はお着物を着こなされて間然とするところない…と
そのご麗姿を間近にご覧になっていた柚葉さんにかれこれ助言めいたことを申すのは、所謂『お釈迦様』に説法ではございましょうが…

なんと申しましょうか、柚葉さんがお着物を召される、そう思いますと自分でも意想外なほどにあれこれとお美しい和装のお姿が想像されてしまうのです
そういたしますと、口をついて出る言葉を留めることが出来なくなってしまうのですわ

…と、あらあら申し訳ございません
柚葉さんも、着物ギャラリー店の方もあっけに取られてしまわれましたわね
またお喋りが過ぎてしまいますた…

あの〜、お店の方、こちらの柚葉さんも一緒に来てもらって宜しゅうございましょう?
和装はわたくし如きさえも召しますのを拒まない、ということをお客様に知っていただくと共に、モデルに依りましては更なる高みの美を降臨させる、そう納得していただける、その適任の方が彼女だと、お奨めいたしたいのですよ

(終了後)
>…私までモデルの依頼をされてしまうとは、予想外でしたね。(汗)

いえいえいえ…
本当に美しい、お客様を魅了される写真モデルの方がいらっしゃったら、依頼しないわけがございませんでしょう

>でもお嬢様、いつにも増して、お綺麗でしたよ。
>着物の名称は「雪華」でしたか…。

はい…、わたくしももうすっかり気に入ってしまいまして
だって、ずっと憧れていたのですよ
こんこんと降る粉雪舞う中を、紅い和傘をさして散策する、そんなひと時を
鈴木春信の『雪中相合傘』、川瀬巴水の『社頭の雪(日枝神社)』…
あの美しい世界に我が身を置いてみたいと思っておりましたから
あのお着物を召していますと、恰もそれを為しているかのような心地がいたしましたわ…

そして、柚葉さんのお着物の『雪の下』も大変美しくて、柚葉さんにとてもよく似合っていらっしゃっいましたわ
『雪華』と合わせられたのですわね
雪の下…本来白が基調の可憐なあの花を、色とりどりに数多く描いていたのも大層素敵でしたが、同時に平安時代の襲?(かさね)?の色目の『雪の下紅梅』にかけて、地の色を白から紅へと鮮やかなグラデーションを描いて染めておられたあの絶妙の配色にも目を奪われましたわ…

ユキノシタの花言葉は『深い愛情』『博愛』…、こちらも柚葉さんのお心を感じての選択だったのかも知れませんわね

早くお写真を見たいですわね
でも大勢のお客様がそれをご覧になるかと思いますと…、やっぱり恥ずかしゅうございますわ


289 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/04(Sat) 14:21
>>275(柚葉さん)

>どの絵も素敵で、見る者を魅了する魅力に溢れている事と思いますね。
>…ただ、上記の2つまではともかく、3つ目はお嬢様の心情的に目の前に飾られていたら
>駆け足になってしまうのも無理は無いかも知れませんね。(汗)

ああ、もうなんと申したらよいのやら…
お褒めくださって有難いのですが、恥ずかしさがまた甦ってまいりますわ
自分の描かれた絵をお客様がご覧になる時の決まりの悪いことと申したら…

>…私個人としては、ドキドキしながらも見てしまいたいですが。
>やだ…お嬢様の心情を理解していながらも、私ったらはしたない…。(汗汗)

城館にいらしていただくその日が参りましたら、実際見ていただく仕儀と相成りましょうが
わたくしとしては、素知らぬ顔で廊下を素通りしてくださった方がありがたいかも…ですわ
尤も、きっと母がお声をかけて、ご覧になるように声高に勧める気がいたしますけれど

灯様のような方でしたら、誰に言われずとも、肖像画をじっっっくり観賞したり、写真に撮ったりなさるところでしょうね

ですが、柚葉さんも注意なさった方が宜しいかと存じますわ
母はきっと、柚葉さんのこともモデルになさろうとすると思いますから

>あわわわ、それは例のシーボルト氏の事件の様に国を揺るがしかねない大事件に…。
>奥様も最終的には流石に断念されたようですね…。

ええ、母としては絵師の方の将来を奪うような真似は出来ませんでしたから
彼のシーボルト氏の事件でも、シーボルト様ご本人は国外退去で済みましたが、禁制品の地図を彼に渡した日本の方は、痛ましくも獄死なさったそうですわね
また、日本人のご家族とも長らく別れ別れになってしまいましたし…
娘の楠本イネ様は、幕末のヒロインとして様々なメディアで取り上げられていると三女ちゃんが申しておりましたが、
さぞや波乱の多いご生涯だったことを思えば、シーボルト様のご所業にもより慎重さがあって欲しかったと存じますね

ご一新の後も、母は浮世絵師を連れてまいることを望んでいましたが、わたくしが
『長の船旅をしていただくのはご迷惑でしょう。』
と言って何とか断念していただきました

…ただ、比較的最近では森田春代という方の絵を非常に気に入り、かなり本気でスカウトしようとしたらしいです
わたくしも森田様の絵は素敵だと思いますが、それだけになおのこと、創作に障りのある行動は慎みたいと存じますわ
あの絢爛たる絵の構図の中に自分の姿を嵌め込むのは、かなり気後れもいたしますし…

>すぐに写るためのコツを掴む事が出来たようで安心しましたが、
>人ならざる方故の心情、お察し致します…。

お気遣いいただきありがとうございます
本当に、写真に写っていなかったときの落胆は、思い出すと今も心を痛ませますから…
市井の人間の子が、わたくしのことを『化け物!』と罵った、そのことの意味が実感された瞬間(とき)でございました
写るためのコツを掴む事が出来て本当にホッといたしましたわ

これからも、柚葉さんや皆とたくさん思い出を撮ってまいりたいですわね


290 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/04(Sat) 17:50
>>276(柚葉さん)

>偉人達の幼少期は、お母様の影響が大きかったという事は多いですね。
>今日本の紙幣の千円札に載っている野口英世氏のお母様も、どんなに貧しくともどんなに苦労しようとも、
>まずは学ぶ事が大事であるとお教えになっていたそうです。

『まずは学ぶ事が大事である』…、とても良い言葉でございますね
その最初の一歩から、人は世界を広げてまいるのでしょう
そうして、その第一歩のために手を取って導いてくださる方が居ることの何と幸いであることか

>高柳氏の場合、エジソン氏と同じく劣等生のレッテルを貼られていたそうですが
>その習字の字を見た地域の有力者の方がその才能を見出したとか。

まあ、そうなのですか?
最先端の科学技術の地平を開かれた方が世に出たきっかけが、書という古典的な教養であったというのは心に留めたいことでございますね
今となりましては、文字と申すものも手で書くよりもキーボードを打ったり画面を指一本で押したりして表すことが多くなりましたが、書き文字に宿る人の想いが忘れられてはならないものと存じますわ

>そして、多くの偉業を成し遂げた偉人達が口を揃えて仰る事は「努力の大切さ」ですね。

『天才は1%のひらめきと99%の汗』と申されたのはエジソン氏でございましたか
高柳様も、この言葉を座右の銘とされていたのではないでしょうか
閃きが在ろうとも、それを世に認められる形と成す努力が無ければ、儚く消えてしまいましょうから

>そうですね。まずは絵と分かりやすい説明で特定の人物、または時代の流れが覚えられて…。
>基礎的な部分が分かったり身に付いた後に更に詳しい内容を詳細な本で覚えたり、
>学校の学習で知識が肉付けされたりと…。

漫画ならではのキャラクター作り、メリハリを利かせた印象的な展開、作者の方の個性の輝きは、子どもたちの心に強く焼き付けられるのでしょうね
我が家の蔵書となりました児童書の書棚には、歴史や伝記、自然科学の学習漫画が色々ございますが、惹き込まれることも多いですね
長年自然科学の漫画を描き続けられた内山安二と仰る方が世を去られた時は、『氏のお蔭で理系の道に進むことが出来た』など、逝去を惜しむ声がネットに多かったとか

>私も、勧められたわけではなくとも家にあるものを読んでいる内に身に付いたものが
>学校の学習において役に立つ事は多くありましたね。

それは宜しいですわ
ご家庭に本が揃っていますと、子どもも知らず知らず手に取って少しずつ本に親しんでいけましょう
城館にも書庫がございまして、メイドさんが管理してくれていましたが、小さい頃からわたくしも手に取らせてもらってずい分と楽しませてもらいました

我が家でもそこまではいかずとも三姉妹のためにも、事典や図鑑など、様々なジャンルに親しむことの出来る本は揃えておいてあげたいと思っております
五十音順に情報を盛り込んだ百科事典には、ネットで自分の欲しい情報を探すのとは違った、森羅万象に出会えるという、目くるめくような楽しさがございますわ

>そして父の書斎にある歴史小説の類は、色々と読みました。
>単純だと思っていた事が実はとても複雑な事情や様々なやり取りがあったりと…。
>それらを知る度に、歴史の面白さを知ったのは良き思い出です。

歴史小説では、時代を生き抜いてきた方々の息遣いを我が身に感じる、その愉悦が伝わってまいりますわね
作家ごとの知見があり、同じ人物でも様々な角度からの違った姿を見られるのです
謂わばいくつもの歴史時空を体験できるなんて、本当に素敵でございますわ

わたくしの場合は、同じ時代に生きてはいても会うことが叶わなかった方が多いですから、その意味でも嬉しゅうございますね


291 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 11:05
>>277(柚葉さん)

>私も読んだ数は然程多くは無いのですが、近代に入ってから本当に沢山の作>品が生まれていた事を知って
>感嘆した思い出があります。

わたくしはなおさら疎いので、多くは申せませんが…
先日、読み聞かせボランティアの相談のために市立図書館をお訪ねしました、ちょっと文庫本コーナーを覗いてみました

そうしましたら、『パスティーシュ』…と申すのでしょうか、国内外の有名な探偵が大勢登場する小説のシリーズを見かけましたわ
エラリー・クイーン、メグレ元警部、エルキュール・ポワロ、明智小五郎…
さらには、アルセーヌ・ルパンや怪人二十面相まで
タイトルも『名探偵なんか怖くない』とか、ちょっと挑戦的ですが、版を重ねていて人気作だそうです
こうした作品が歓迎されますのも、日本の皆様がミステリーに長年親しんできたからこそなのでしょう

それに、最近ミステリー小説を原作とした映画が次々と映画化されているそうですね
それも、探偵は高校の吹奏楽部の生徒であったり、古書店の店主であったり
プロの名探偵ではなく、身近な市井の人が活躍する作品が迎えられるのも、多彩なミステリーが受け入れられる豊かな土壌が出来上がっている、その証拠であろうかと存じます

>時代と共に、絵柄も親しみやすいものに変わっていくのですね。
>名作は少しずつ形を変えながらも、ずっと受け継がれていく事を実感致します。

ええ、軽部様からいただいた本でわたくしもそのことを実感させていただきましたわ

受け容れられるために変わっていくもの、その一方で変わることなく護られていくべきもの…
我が身に置き換えましても、その両方を見据えることが大切だと思えますわね

>私も視聴してみたのですが…正に名曲ですね。
>何度も聴き入ってしまいました。
>お仕事が終わりましたら、CD等で入手できないか調べてみましょう。

あらあらまあまあ、柚葉さんもお聴きになっていたのですか
お気に召していただいたようで、嬉しゅうございます
メロディーも歌詞も、わたくしとても魅了されましたもの
世上には『会うは別れの始め』などという寂しいフレーズがございますが、
この歌は『別れは再会の始まり』と、そう信じさせてくれるのですから

292 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 11:06
>>277(柚葉さん) (つづきでございます)

>…実は私の歴史好きは、父の影響なんです。
>経観塚において公務員として、文化財に携わるお仕事をなさっておりますので。

まあ、そうなのですか
文化財…、人間が長の年月創ってきたもの、心の営為を形にしてきた尊い足跡…
そういったものをご研究なのですか
そうした方の目は遥か遠く広い、時代の地平をご覧になっているのでしょう
ただ漫然と長い時のうねりを体験しただけの我が身は、少し気後れするところがございますわ

>歴史の生き証人とも言える旦那様には及ばないかと思いますが…。
>知的な会話を嗜む機会があると宜しいですね。

いえいえいえ、わたくしの父は歴史の転変を見据え、その中で我が一族を生きながらえさせるべく、人間側との交流、交渉を重ねて参ったのは事実ですが
研究者の透徹した目でご覧になり育まれた歴史の知見はまた別の光輝を放つものでございましょう
わたくしとしましても、お二人が親しく接して会話をすること、とても望ましいことと存じますわ
そこよりまた人間と魔族を繋ぐ、新たな絆が生まれましたら、どんなにか嬉しいことでございましょう…

>趣味は兎も角、今私が専攻しているものは母の影響が強いですけどね。

まあ、日々わたくしがお世話になっています柚葉さんの家政の学問も、お母様の薫育と共にあったということですわね
やはり、親御様、特にお母様の赤子の時より子供を慈しんでこられたその想いの深さは例えようもないのでございましょう

…わたくしも母を知らず知らず見倣ってまいった…、そうですわね
でも、それを母に申しますと、
『じゃあ、恩返しということで、また絵のモデルをやってくれるわねぇ?』
とかニンマリされてしまいそうですけれど

>はい…。母が好きなもの、そして最も大切にしてきたものは「家族の絆」でした…。
>実は母は両親を亡くしており、親戚である羽藤家に引き取られてからは
>本当の家族同然に育ってきたそうです。

…左様でございましたか
大切な方を失う身を斬られるような悲しさを知り、新たなご家族の示してくださった愛情の尊さを心から感じられたから…
だから、叔母様へかけられた情愛が果てないほどに深かったのでございましょうね

柚葉さんにも同じく深い想いをいたされ、慈しまれて、そしてそのお母様の在り様の美しさを、柚葉さんもまた受け継がれた…
そして柚葉さんからまたわたくしが温かい想いをいただいているのですわね

お母様が、柚葉さんのお傍にわたくしがいることを喜んでいただけたなら、本当にどれほど心揺さぶられることでしょうか
本当に…、本当にわたくし、お母様の元へ、お母様の心にじかに触れさせていただくために、経観塚へ参りたいと存じます…

293 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 18:54
>>279(柚葉さん)

>…お嬢様にとっても近隣の方々にとっても本当に不幸な出来事だったとは思いますが…。
>あの方の仕業というわけでは無かったのですね。
>それだけは、安心致しました…。

迂闊にもこちらの街に参るまでの物騒なお話をいたしましたばかりに、柚葉さんに心配をかけてしまいましたわね
申し訳ございません

ですが、治安の悪い不穏な場所に、些か意地を張って留まっていたわたくしにも過誤がございました
そのためにレイナさんや三姉妹ちゃんたちにも苦労をかけさせてしまいました
『三十六計逃げるに如かず』…、日本の慣用句は実に簡潔にして的確でございました

先ほど申しましたように、こちらの街に参りましたお蔭で掛け替えのない絆をいただいたのです
何も問題はございませんわ
どうぞ、お心を安らかにお持ちくださいな
柚葉さんが心を痛められては、わたくし申し訳なくて…

>もしお嬢様を敵視するあまり、お屋敷を焼き打ちするなどという暴挙に及んだとしたら
>それは何があろうと許される事ではありませんので…。
>いえ、何の罪も無いお嬢様に刃を向けた時点で許されざる事ではありますが、
>幾ら何でもそのような事をするような方ではないと信じたいですから…。

…柚葉さん、貴女がわたくしのことをどれほどお気遣いいただいているか、残念頭の昼行燈にも分かっているつもりでございますわ
わたくしとて、フィクションのヒロインに掛けられる賞賛の言葉、『マジ天使』とは程遠いがさつな女でございます
他者より不当に暴戻なる所業をされたなら怒りますし、それなりの意趣返しもいたすかも知れませんのよ
もちろん、人間界で許される範囲内で、でございますが

ですので、どうかあの方に対する感情も、少し落ち着けられますよう…
口幅ったいことながら申し上げますこと、お許しくださいませ

その感情は、有り難く、またわたくしに関わることながら、実に真っ当にして尊いもの、と思っておりますわ
たとえ、わたくしに向けられた敵意に対するの怒りであろうとも、その感情は柚葉さんご自身のもの
わたくし如きが干渉めいたことを申すのは、まことに不遜ではあるのですが

ですが…、貴女のそのお心が、貴女ご自身を苦しめているのではないかと
そのことが時として心配になるのでございます

わたくしはここにこうして元気で居りますわ
今度、シスター様がわたくしに刃を向けたなら、毅然として対処させていただきます
どうか、ご安心くださいませ

>そのように思って頂けるのでしたら、私やレイナさん、そして三姉妹さんはお嬢様が、そして近隣の方々が二度のそのような不幸な目に遭わないよう
>最大限の努力をしていくのが義務と言えますね。
>レイナさんや三姉妹さんに比べれば、非力な私自身に出来る事は些細な事でしかないとしても…。
>事前に危険を察知する、または予防に努める等の事は出来ると思います。

はい、本当に…そのお気持ち有難くて…
非力だなどと、仰らないでくださいませ
柚葉さんが安心して笑顔でいていただけますことは、わたくしにとってどれほど元気をいただけますことか

ですが、時にはわたくしの態度を以て、そうしていただけますよう努めるのもこの身の務めですわね
…日本に参ってから、ずっとのんべんだらりと過ごしてまいりましたが、時には…レイナさんに護身術の稽古をつけていただきましょうか
レイナさんは
『その必要はありません。お嬢様はわたしが護ります。』
と仰るかもしれませんが、そこは、わたくし、能天気であちこち好き勝手にふらつくのを止められないことはレイナさんもご存知ですから、話も持っていき様ですわね


294 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 18:56
>>279(柚葉さん) (つづきでございます)

>防災に関する回覧板が先程回ってきましたし…。
>このような物にもきちんと目を通して見落とし等が無いか再度確認してみますね。

さようですね
我が家は女所帯…、『付け込みやすし』と侮って不埒を考える者もいないとも限りません
…こうなりますと、わたくしの『悪名』も役に立つ場面もあるかも知れませんわ

ご近所の方はみんな良い方ばかりですが、たまにいるのですよ、『無頼の徒』と申すべき人種が、繁華な地域には
でも、そういう方の方が、わたくしが如何なる者であるか知ると、こそこそと退散されて…
悪名に甘んじる気はございませんが、婦警様の助けになるかと思って、気にしないようにはしております

>はい、実は先日お礼を兼ねてまたお買い物とレシピをお届けに参った際に
>苺に関して色々と教えて下さったんですよ。

ふふふ…、いつもながらお颯様と意気投合されているようで良かったですわ
苺狩りはちょっと憧れてしまいますわ
近所の小学校の子どもたちが、学校行事で体験したそうでございます
採れたての苺を、ただ水につけて汚れを落としただけで口にしたら…それはそれは、美味しかったそうでございますから

外国の方も日本の苺狩りに魅了されるなんて、農家の方がどれほど手塩にかけて育てられたか、分かろうと言うものですわ

わたくしも故郷で苺を…パティーナが栽培してくれた苺をいただきましたわ
イタリア式の食べ方…懐かしいですわね
たっぷりの砂糖と少しのレモン果汁で、甘い甘いシロップ漬けにするんですの
そこにホイップクリームをた〜っぷりかけていただくのです
日本のお嬢様方には、少し甘すぎてカロリーが心配になるレベルかも知れませんわね

『ミガキイチゴ』…『食べる宝石』と言われていますとか噂には聞いておりますが、食したことは流石にございませんわね
でも、お颯様がご自身の目利きを活かされて安くて良いものを扱ってくださるのは嬉しいですわ

>そういえば3月にはまた、日本の季節を彩る素敵な行事がありますね。
>その日は、三姉妹さんが主役ですよ。楽しみにしていて下さいね。
>日付は、3月3日…。それ以上は…うふふ…内緒です♪

あらあらまあまあ、春の弥生の良き日が迫ってまいりましたものね
三姉妹ちゃんたちもさぞ楽しみなことでございましょう

桃の花言葉と申しますと…
『私はあなたのとりこ』、『天下無敵』、『気立ての良さ』…
あらあらうふふ…
上から順に、わたくし、レイナさん、柚葉さんを表しているかのようですわ
もちろん『あなた』とは…、申すまでもございませんでしょう、柚葉さん…

まさに、わたくしたち三人が三姉妹ちゃんたちを祝福する日、と申すに相応しいお花の節句です
楽しみですわ…


295 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/05(Sun) 21:10
>>280

はい、近年日本でも放送されていたテレビシリーズですね?
ごめんなさい…私、まだ未視聴でして…。

大まかな内容だけでしたら私も知っています。
原作を踏襲しつつ、シャーロック・ホームズを現代版に置き換えたドラマでしたね?

ホームズ氏の抜群の推理力に、原作の時代には無い情報機器(パソコンやスマートフォン)までも加わるのですから
ある意味「鬼に金棒」と言っても過言ではないかもしれませんね。

…あら、英国紳士には少々相応しくない例えだったかしら?(汗)
英語にすると、「That makes it double sure(二倍確かなものにする)」となるそうですね。

明智小五郎でしたら、2時間ドラマ等でもしかしたらあったかもしれませんね。
少年探偵団は…今でしたらやはり現代の情報機器を存分に駆使した活躍を前述のホームズ氏のようにされると思います。

…その代わり、犯人側にも同様に便利な情報機器があるわけですからより高度な推理力等が求められるかもしれませんが。
出来れば情報機器によるテクニックは最小限に留め、何気ない仕草、動きなどあくまでも人間の視線から推理が可能な展開にして
後から見ていた人をあっと言わせるような展開にしてほしいですね。



296 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/05(Sun) 21:54
>>288-289 アーチェロお嬢様

>和装はわたくし如きさえも召しますのを拒まない、ということをお客様に知っていただくと共に、モデルに依りましては更なる高みの美を降臨させる、そう納得していただける、その適任の方が彼女だと、お奨めいたしたいのですよ

(着物ギャラリーに同行して到着後)
えっ!?わ、私にもモデルをしてほしいと?
ええと…私は本日は付き添いで…。

(初めは少々戸惑いましたが、お嬢様の嬉しそうな顔を見て引き受けさせて頂きました。)

>そして、柚葉さんのお着物の『雪の下』も大変美しくて、柚葉さんにとてもよく似合っていらっしゃっいましたわ
『雪華』と合わせられたのですわね

お嬢様と合わせた着物を選んで頂けるなんて…本当に光栄の至りです。
そして、「ユキノシタ」の花言葉…。
お嬢様の見事な知識に、お店の方も感心しておられましたね。
「イタリアから来た大和撫子だ…」と目を丸くしておられて…。

何だか私、とっても嬉しいのですよ。(微笑)

>灯様のような方でしたら、誰に言われずとも、肖像画をじっっっくり観賞したり、写真に撮ったりなさるところでしょうね

ソフィー:「やっぱりじろじろ見られるのは恥ずかしいから、仕舞っておこう。」
(肖像画を外して片付ける…)

灯:「やだ〜。せっかく綺麗なんだからもっとじっくり見せてよ〜。」

…頭の中にこんな光景が浮かんで参りました。(汗)

>娘の楠本イネ様は、幕末のヒロインとして様々なメディアで取り上げられていると三女ちゃんが申しておりましたが、
さぞや波乱の多いご生涯だったことを思えば、シーボルト様のご所業にもより慎重さがあって欲しかったと存じますね

この方の生涯に関しましては、父が愛読している吉村昭氏の「ふぉん・しいほるとの娘」で
私も知りました。
生まれによる偏見が現在とは比べ物にならない江戸時代において、強く生き抜いたあの方の生き方には
見習うべきものが多いですね。

>ですが、柚葉さんも注意なさった方が宜しいかと存じますわ
母はきっと、柚葉さんのこともモデルになさろうとすると思いますから

…わ、私でしたら構いませんが…。むしろ光栄の至りです。(苦笑)
でも、あくまでも普通に並んでいるか立っている状態でお願いしたいですね。

お嬢様:「…柚葉さんと私が仲良く並んでいる肖像画でしたら構いませんけど、間違っても柚葉さんの血を吸っている光景を描いたりしたら
     お母様といえども許しませんからね?」

奥様:「え〜。私は最初からそのつもりだったのにぃ。きっと歴史に残る官能的で素敵な一枚になるわよぉ?」

お嬢様:「残さなくて結構ですっ!お母様ったらっ!」

(何となくこのような光景を想像してしまいました…。)

>…ただ、比較的最近では森田春代という方の絵を非常に気に入り、かなり本気でスカウトしようとしたらしいです
わたくしも森田様の絵は素敵だと思いますが、それだけになおのこと、創作に障りのある行動は慎みたいと存じますわ

森田春代さんに関しましては気になって調べてみたのですが、浮世絵のそれとも異なる、それでいて華やか、
まさに豪華絢爛と言ってもよい色鮮やかな作品ですね。
この方は、オーストラリアを拠点として活動されているそうですね?

南半球の国ではありますが、奥様の伝手でしたら交流をもたれるのもとても良い機会だと思います。

>>290-291 アーチェロお嬢様

ええと…申し訳ありません。
この辺りの話題は、これで一端一区切りとさせて頂いても宜しいですか?

と言いつつ私も、お嬢様は話題も知識も豊富なので会話が楽しくて
ついつい私からも色々と話題を振ってしまって…(汗)。

会話が弾んでしまうと、区切りをつけるのって意外と難しいんですよね。
例えば友人とのメールのやり取りなどでも似たような事が私も多いんです。(苦笑)

297 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 21:59
>>280

申し訳ありませんが、その英国のテレビドラマのことは存じ上げないのですが、新しい時代に古典の世界をよみがえらせる…、
その企画は多くの人々を惹きつけるのは分かる気がいたしますわ
仰る通り映像で広がる世界の存在感は、演出の腕の見せ所…
その作品も立派にシャーロック・ホームズをよみがえらせたのでございましょう

少年探偵団も、小説のオマージュ作品はあまり見られないようですが、映像作品は実に多彩であること、驚きました
50年代からこの方、映画、テレビドラマ、アニメーション、と各世代を魅了する作品がこれほどあろうとは思いませんでした
聞くところによれば、とある実写ドラマでは、二十面相役の俳優が俳優本人として登場して、
しかも二十面相に変化し、少年探偵たちを驚かせる、などというユーモラスな展開を見せたとか…

アニメ作品は、昨年秋も一作、本年冬も一作、放送されている、と三女ちゃんが教えてくれましたわ
後者は、実に2117年が舞台、恐らく未来のハイテク感溢れる世界観で縦横無尽の活躍を見せてくれているのではないでしょうか

江戸川乱歩様がそれらの作品をご覧になったらどんな感想を持たれたものか、伺ってみたいところでございます


298 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/05(Sun) 22:10
>>296(柚葉さん)
(すみません、一部分だけ先にお返事させていただきます)

>ええと…申し訳ありません。
>この辺りの話題は、これで一端一区切りとさせて頂いても宜しいですか?

わたくしの方こそ、大変申し訳ございません…
柚葉さんとのお話が楽しいばかりにお喋りが過ぎてしまいまして、かえって柚葉さんを困らせてしまいましたね
毎回毎回、わたくしが伸び放題に放っておいた庭木を、すっきり剪定していただいているようなもので、大変面目ないことでございます

次女ちゃんからは
『姫様は、人と付き合うなら、牙よりも舌を何とかした方がいいぞ。』
と言われておりますの…

わたくしの舌が無駄に動いておりましたら、どうかお気になさらず放っておいてやってくださいませ…


299 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/05(Sun) 22:50
>>292-293 アーチェロお嬢様

>わたくしとしましても、お二人が親しく接して会話をすること、とても望ましいことと存じますわ
そこよりまた人間と魔族を繋ぐ、新たな絆が生まれましたら、どんなにか嬉しいことでございましょう…

もしお嬢様と家族ぐるみでのお付き合いが生まれましたら…本当に嬉しいですね。
ただ、旦那様も奥様も相応の立場であらせられる方故に、市井の私の家族がお近づきになる機会というのは
なかなか難しいとは思いますが…。
勿論お嬢様は、「いえいえ、そのように気を遣われる事はありませんよ。」と言って下さるであろう事は百も承知です。(微笑)

>まあ、日々わたくしがお世話になっています柚葉さんの家政の学問も、お母様の薫育と共にあったということですわね
やはり、親御様、特にお母様の赤子の時より子供を慈しんでこられたその想いの深さは例えようもないのでございましょう

はい、母はオハシラサマとしての役割から解放されて社会復帰した後、
家政婦としてお仕事をされていたそうです。
また、今は主婦の傍ら食に関する資格を生かして地元の料理教室で講師等もされています。

そのような母の姿を見て育ったので…家政に関するお仕事も出来る素敵なお嫁さんになりたいと思っていたんです。
ですから、母を見習って学業と資格の取得に今は専念しています。

…本当に私は両親から与えられてきたものが沢山あるのだと、今更ながらに実感します。
それが今はお嬢様の為にも役立っていると思うと、嬉しいです…。(微笑)

>柚葉さんにも同じく深い想いをいたされ、慈しまれて、そしてそのお母様の在り様の美しさを、柚葉さんもまた受け継がれた…
そして柚葉さんからまたわたくしが温かい想いをいただいているのですわね

そう言って頂けるのが、母が憧れである私にとって何よりも嬉しい事ですね。
幼い頃から母と叔母が仲良くしている姿をみてきましたが、叔母はこう言っていました。

「柚明お姉ちゃんは私にとって、お姉ちゃんであるのと同時にお母さんみたいな人だったんだよ。
私のお母さんも、お姉ちゃんと再会する少し前に亡くなってしまったけど、
私がずっと寂しい思いをしないでこれたのは全部お姉ちゃんのお陰なんだよ。」

だから、私も誰かにとって私の母のような人になりたい…と思ってきました。
それが叶っているならば、それ以上の喜びはなかなか無いですね。


>どうぞ、お心を安らかにお持ちくださいな
柚葉さんが心を痛められては、わたくし申し訳なくて…

>ですので、どうかあの方に対する感情も、少し落ち着けられますよう…
口幅ったいことながら申し上げますこと、お許しくださいませ

御免なさい…お嬢様…。
『誰か』を『憎む』事は何よりも醜い事であると、頭では分かっている筈なのに…。
教会でお逢いする時には、きちんと笑顔で挨拶を交わしているというのに…。
何度もお会いして、少しずつあの人の良い所だって分かってきている筈なのに…。

なのに…!なのに…!

あ…申し訳ありません…私ったら…。(涙)
ほ、本当にすみません…。こんなことでは、余計にお嬢様を哀しませてしまいますね…。

でも…覆い隠そうとするのではなくきちんと自分自身の心と向き合う事も私には必要な事だと思います…。
仮面を被った生き方…己を偽る事は私自身がしたくはありませんから。

申し訳ありません、取り乱したりして…。
こんな所を三姉妹さんに見られたりしたら、余計に心配させてしまいますね。
では、気を取り直してお茶を淹れて参ります。
…私自身が落ち着くためにも。

300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/06(Mon) 12:29
やっぱお嬢様育ちはコーヒーより紅茶派っすか?


301 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/06(Mon) 15:50
好きな相手や仲良くなりたい相手に嫌われてしまったかも知れない・・・そういうときはどうしますか?

302 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/06(Mon) 20:29
300だけど、また下げ忘れた
うっかりしててごめん

303 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/06(Mon) 22:32
>>281(柚葉さん)

>そうだったのですか。お嬢様が物心つきました頃は旦那様も一族の治世と教会や人間との折衝に
>御力を尽くされていたのですね。
>その頃も完全に一族と人間との争いが無くなっていたわけではないと思いますが…。
>お嬢様が物心ついた頃に旦那様が第一線から身を引かれていた事はある意味幸運だったと思います。

確かに、幸運であったと申せますわ
前にも申しました通り、一のお兄様が斃れられた頃より人間の側も戦いに明け暮れるのに疲れてまいりまして、それを機といたしましてお父様も折衝に積極的に進められました
兄の犠牲と父の積極的な外交が無ければ、争いはなお激しく続いていたかと存じますわ
恐らく、人間の側にもフリューゲル神父様のように、聡明で無益な争いを好まない方もいらっしゃったことでしょう

>ですが…誰もお嬢様に戦いを強制されなかったという事は、望む望まないに関わらず
>これまでの一族の方と同様に血に塗れた道を歩んでほしくない…。
>そのように思っていたのではないでしょうか。

ええ…、家族みなの気遣いには本当に感謝でございます
実を申しますと…、まことに申し上げにくいことですが、思ったこともございます
『兄様を亡くしていながら、ただこの城館で嘆いているだけで良いの?
 そうすることで、外交が動くなら…わたくしも、この手を汚すべきではないの?』
と…
一度メイド長にそう申しましたら、
『お兄様のお気持ちを思われるなら、そのようなこと二度と口になさいませぬよう…、伏してお願い申し上げます。』

あの時のメイド長の気迫は、本当に尋常ではなくて、わたくし抗弁することが出来ませんでした

>それと…メイド長さんのお話を聞く限りではありますが御家族やお嬢様に身近に関わる方々は
>決してお嬢様に人間を「敵視」するような事や価値観を吹き込む事はなさらなかったと思います。

あの時、メイド長の言いつけに背いていましたら…
柚葉さんがそう仰るような家族とメイドさんの心遣いを蔑ろにしていましたら…
わたくし、それより先、人と交わろうと努めることが出来ましたかどうか
もちろん、柚葉さんにも顔向けできなかったかも知れませんわね

今柚葉さんとご一緒させていただける、この歓びと共に、あらためて皆の優しさへの感謝がこみ上げてまいります


304 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/06(Mon) 22:34
>>281(柚葉さん) (つづきでございます)

>うふふ…お気持ちは私にも分かりますね。
>一人の画家が、一人の女性の為に筆を取り、描き上げてくれた数々の絵画…。
>そして何より、己がその才能を見出した者のものとなれば一人占めしたくなってしまうのも無理はありませんね。

ええ、母にとって余程大切な作品群なのかと思いますわ
元来、優れた芸術を世に出すのを悦びとする方のはずですのに、そうしないのですから

なにせ…
お付き合いで参られる貴族の方、あるいは眷族や他の魔族の方がいらっしゃった時、お母様ったらわたくしに
『城内を案内して差し上げなさい。』
と仰って…
お客様をご案内するときは、廊下を歩いていても駆け足になるわけにも参らず、お客様がまた社交辞令で肖像画を誉めそやしてくださるものですから、居たたまれないこと夥しかったですわ

のみならず、時には夜会の場にその絵を運ばせてきて、
『また新たな前途有望な画家が、渾身の作を世に問うています。
 皆様の審美のお心に留まらんことを期待する次第です。』
と仰って披露為さる始末…

『止めていただけませんか?あれは恥ずかしいです。』
と後で文句を言っても、
『なぁに言ってんのよぉ。
 世に出たがっている画家の手助けをしてあげようっていうのに、モデルがそれを邪魔するとかありえないわよぉ。』
と言って相手にしてくれないのですわ…

わたくしを描いた絵も、ジョルジョーネ様の作品のように仕舞っておいていただけないものでしょうか
はあ…

>…ただ、当時の歴史と芸術を解き明かす為の史料として役立てられるのでしたら世に出る事を私も歓迎致しますが、
>「お宝」扱いで欲望に目をぎらつかせた人々の前に晒されるのは私も我慢なりませんね。

ええ、本当に…
芸術を、世人は容易く『利得』へと変えてしまいます
誠に悲しいことでございますわ
昔、『モンパルナスの灯』という、画家のモディリアーニを描いた映画を鑑賞しました
主人公モディリアーニが世に認められず意気を阻喪していく一方で、彼の絵を認めている冷徹な画商は自分の利を得るため虎視眈々と時期を待つ…
見ていて…本当に悔しくてなりませんでしたね

>北一ヴェネツィア美術館…というのですね?
>まあ!本当に綺麗な美術館ですね。
>成程…ヴェネツィアのグラッシィ宮殿をモデルにしているのですか。

機会があれば、一度参りたいと思っているのですよ
わたくしにとって身近な文化が、どんな風に日本の方に迎えられているのか気になってしまって…
それに、北海道観光も楽しそうですし

>あ、そういえば他種族間交流法の施行されている街の人魚のお姫様は
>水族館でのパスをお持ちでしたが、もしかしたらお嬢様も?

残念でございますが、わたくしは持ってはおりませんわ
やはり、あの姫殿下は水棲の高貴な方ですから水族館も優遇なさったのでしょうか?

もしそうだといたしますと、わたくしを優遇してくださる場所は…
…広島県三次市で建設なさるという妖怪の博物館『三次もののけミュージアム』とかでしょうか…?

305 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/08(Wed) 12:59
>>300

お嬢様の故国のお屋敷ではどうか分かりませんが…。
お話を聞く限りではやはりお嬢様は紅茶を嗜む機会の方が多いのではないかと思います。

このお屋敷では、紅茶と緑茶を同じ位の頻度でお出ししております。
ティータイムの時間はやはり紅茶を、食後の一時は緑茶という具合に…。

朝食や夕食のメニューが和風か洋風かで、その都度違ったりもしますね。

あ、勿論コーヒーをお淹れする場合もありますよ。
そうですね…。主な機会はお嬢様が夜机に向かってお勉強なさっている時でしょうか。

その時にその日の学校であった出来事をお聞きしたりして…。
私も御相伴に与かりながら大学であった出来事や近況などをお話したりするんです。

…日々の、癒しの一時の一つですね。

あ、紅茶かコーヒーかといえばやはりボストン茶会事件を思い出しますね。
アメリカの方がコーヒーを好まれるのはイギリスの植民地政策に反発する
紅茶の不買運動に由来するものだとか。

>>301

そうですね…。
そのような時に私が取る行動はお茶を飲むこと、まずは気を落ち着かせること、冷静になる事です。
そして、自分が取った行動の中で何が拙かったのかをきちんと振り返って、反省する事です。

例え何気ない行動であっても、または良かれと思ってした事であろうとも、
相手に対して不快な気持ちをさせてしまってはいなかったか、あの時どうすれば良かったかを考えてみる事ですね。

そしてそれが終わったら、きちんと謝る事です。
無論、振り返る中で素直になれない事、それ以上に譲れない事だってあるかと思います。
でも、我を押し通そうとするだけでしたら後にも先にも後悔と気まずいものしか残りませんよね。

大切な人の事を想うのでしたら、尚更それは早い方が良いと思います。

…でもやはり、大切な人と争ったりケンカになってしまうのは嫌ですよね。
そうならない為にも、普段から感情的になる事を私は心掛けるようにしてるんです。

もし注意を促すのであれば否定的な発言をするのではなく、
やんわりと、アドバイスをするような形で…。
聞く側の立場を考えた上で、行動を取る事が大事ですね。

306 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/08(Wed) 17:33
すみません、文章の間違いを訂正させて頂きます。

×普段から感情的になる事を私は心掛けるようにしてるんです。
○普段から感情的にならないようにする事を私は心掛けるようにしてるんです。

307 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/03/09(Thu) 10:44
>>303-304 アーチェロお嬢様

>『お兄様のお気持ちを思われるなら、そのようなこと二度と口になさいませぬよう…、伏してお願い申し上げます。』

あの時のメイド長の気迫は、本当に尋常ではなくて、わたくし抗弁することが出来ませんでした

…その身命を賭して、愛する人々を守ろうとした長兄様の想いを誰よりも分かっているのが
メイド長であった事は言うまでもありませんね。
張り裂けそうな哀しみに身を置きながらも、きっとメイド長さんは誰の前でも
涙を見せたり取り乱したりする事はなかったのでしょう…。
戦場に赴く思い人の「覚悟」さえも受け止めていたであろう方ならば…。

メイド長さん…本当に強き方であると改めて実感致します。

>『止めていただけませんか?あれは恥ずかしいです。』
と後で文句を言っても、
『なぁに言ってんのよぉ。
 世に出たがっている画家の手助けをしてあげようっていうのに、モデルがそれを邪魔するとかありえないわよぉ。』

…それは、奥様の一人の親御さんとしてのお気持ちでしょうね。
美しく成長した娘の姿を、次世代を担う芸術家の卵達にお披露目したいという想い、分かります。
娘の姿が、時代の名作を生み出す切っ掛けになれば母冥利に尽きるというものでしょう。

…お嬢様にとっては、お恥ずかしい事であるのは百も承知ですが。(汗)

>ええ、本当に…
芸術を、世人は容易く『利得』へと変えてしまいます
誠に悲しいことでございますわ
昔、『モンパルナスの灯』という、画家のモディリアーニを描いた映画を鑑賞しました

実は昨日、私もこの作品を見たくてレンタル店に足を運んだのですよ。
在庫がある事は判明したのですが、生憎レンタル中でした…残念…。
もう一つのレンタル店には在庫そのものが無いとの事で…。
もう少し経ってから、足を運ぶ事に致しましょう。

>機会があれば、一度参りたいと思っているのですよ
わたくしにとって身近な文化が、どんな風に日本の方に迎えられているのか気になってしまって…
それに、北海道観光も楽しそうですし

もしカルミーニオ家と少しでも所縁がありましたら、お嬢様にイタリアの文化について
紹介やお話をして頂きたいというお話があるかもしれませんね。
本物のイタリアのドレスを身に纏ったお嬢様の姿のお客様へのお披露目となれば…。
うふふ…楽しみです。
それに、日本語が堪能なお嬢様にはお客様も感心される事でしょう。
良き文化交流の機会となると思いますよ。

>もしそうだといたしますと、わたくしを優遇してくださる場所は…
…広島県三次市で建設なさるという妖怪の博物館『三次もののけミュージアム』とかでしょうか…?

平成30年の、開館を予定されているのですね。
子ども達の間の妖怪ブーム、そして偉大な妖怪の大家さんの功績を偲ぶ意味でも
良き文化を紹介する場所となって頂きたいですね。

妖怪というのは、この国の歴史を担う文化の一つでもあります。
キャラクターとしての魅力だけでなく、この国の営みと文化に対する
子ども達の関心や興味を育てる場所としてその試みが成功する事を願います。

妖怪が単に「怖い」という認識が変わりつつある時代でもありますから、
もしお嬢様が子ども達に西洋の妖怪に関する文化を紹介する機会を頂けたら
良い一時になるのではないでしょうか?

また、あのブラド・ツェペシ公が何故ドラキュラ伯爵のモチーフとなり、
吸血鬼のイメージが世界に広まったかというお話等も宜しいかと。
ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を発明した事による影響なども踏まえてお話になれば、
人間と文化と妖怪の文化を結び付けた有意義なお話が出来るのではないかと思います。

…今の段階ではあくまで、私の思い付きではありますけどね。

308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/09(Thu) 19:30
吸血鬼は邪気眼使いなの?

309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/03/10(Fri) 18:08
薄暗い洋館で豪華なステーキを食べたい。
食事に招待しておくれ。

310 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/11(Sat) 01:11
>>282(柚葉さん)

>では居間に…壁掛け雛人形(三段)を御用意致しました。
>お雛様達も飾りも、全て折り紙で作ってみました。
>これなら場所も取りませんし、雛祭りの気分を味わえると思います。

まあまあ…、折り紙のお雛様、市立図書館の絵本コーナーにもございました
あちらは、赤と青の折り紙を六角形に折った、丸っこくて素朴なお雛様でしたわ

柚葉さんのお手製は、多色刷りの折り紙を如何にもお雛様らしいシルエットに仕上げられた、雅でしかも可愛らしさも十分…
紋様鮮やかな多色刷りの内裏雛様、緋色が鮮やかな三人官女様、五色が引き立て合う五人囃子様

>うふふ…実はこれ、母が昔作ってくれた時のものを参考にしているんですよ。
>そして今は、私が作る立場になったのですから不思議なものですね。

まあ、この素敵なお人形はお母様譲りなのですね
この丹精込められたお人形を拝見しますと、お母様が柚葉さんのご成育をどれほど悦ばれ、さらなるご成長をどれほど望まれたか、伺えますわね

>さてと…白酒、雛あられなどはきちんと買ってありますし…。
>では、雛祭りメニューのお披露目と参りましょう。

あらあらまあまあ、これは…、本当に驚きましたわ
なんて美しいのでしょう
この色遣いの鮮やかさ、はどうでしょう
確かにこれは…ケーキと同じ、心を弾ませてくれる楽しい配色ですわ

一口サイズで、しかも色合いは様々
酢飯は、しゃけご飯で綺麗なオレンジ色
ご飯の上一面に敷かれた錦糸卵がクリーム色に艶めき、
薄く切って巻いたサーモンで作った桃花が咲き誇り、
鮪や蒲鉾の色とりどりの花も春の先駆けて、
黒豆や緑の豌豆も散りばめられていますのね

そして、お寿司の周囲もまあ、色とりどりですこと
なるほど…、海老がまるで雛あられでお化粧しているみたいです
パルミジャーノがこんなに粕汁と合いますとは、思いもよりませんでした
あらあら、ポテトサラダにお顔は卵ですか、頬紅もさして可愛いですわ
ミル・クレープ…、桃、白、緑…三食が綺麗に重なって、これは凝っていますのね…
クリームの間から覗く果物の香りもとても清々しくて…

本当に色とりどりに取り揃えられましたのね
三姉妹ちゃんたちのためのお祭りですが、わたくしも子ども心に戻って心弾んで参ります

三姉妹ちゃんたちも感激の面持ちですわ
揃いの桃の色に染めた着物で、今日は殊の外可憐に着飾っていて愛らしいですが、本当にあの零れるような笑みを浮かべさせているのは、柚葉さんのお心づくしを心から喜んでいるからですわね…


311 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2017/03/11(Sat) 10:26
>>283(柚葉さん)

>『ピャンティーナ』さんというのですね?
>このお屋敷よりも更に広い、故国イタリアのお屋敷の御庭の園芸を任されている方でしたら
>きっと園芸や植物に関する知識も技能も並々ものをお持ちなのでしょうね。

はい、園芸学、植物学につきまして大変熱心に研究しておりましたわね
『お花も芸術の大切なモチーフであり、素材なのよねぇ。』
と母が申して、ずい分と支援したようで、彼女のお家には種子や標本、その分野の書物がたくさんございましたわ

母に聞いたとかで、日本の園芸にも大層関心を寄せていたのですよ
わたくしが日本好きと知ると、熱心に語ってくれましたわ

『お嬢様、日本の朝顔の品種改良は実に目を見張るものがございますよ。
 最近、江戸で開発された新しい品種の種…、オランダ経由でついに手に入りました。
 綺麗に咲きましたら、ぜひ第一番にご覧に入れとうございます。』

『いかがでございますか?この色、形、様々な菊…。
こちらは『江戸菊』、これらは『嵯峨菊』、あちらは『肥後菊』…。
さすがミカドの紋章のモチーフだけあって、日本人は本当に菊を愛しているのですよ。』

わたくしの日本への興味をさらに掻き立ててくれましたわ
国を閉ざしていて、お母様から聞かされたお話や土産の品で想像するばかりの日本の、お花の咲く庭園をじかに見てみたい、
あの国の女性と同じキモノを着て…、
などと思ったものでございます

ですが、わたくしが青い薔薇に拘ったせいで、ずい分その品種改良に傾注させてしまいました…
里帰りが叶いましたら、彼女の育てているお花を、皆が寝静まっている昼日中に彼女と…そして柚葉さんとゆっくりと散策出来たらよろしいのですけれど

>エディブルフラワーに関しましては、私もまだ未経験なのですよ。
>お料理の仕方やそれらに関する知識も、一度ご教授願いたいですね。

それはもう、彼女もそういう話題をじっくりと話せる相手を望んでおりましょう
柚葉さんとでしたら、きっと意気投合できるでしょうね
いろいろなレシピを二人で考え出されたら、またお颯様にも教えてあげてくださいな

>はい、やはり親しい方へお気持ちを伝えるには手書きのお手紙が一番良いものですね。
>私も小用等でしたらメールを使いますが、 やはり季節の挨拶やお礼などを述べさせて頂く際には
>きちんと手書きのお手紙を送らせて頂いております。

それはわたくしも実践を試みてはおりますが…
日本の文字と申すものは、未だに描くたびに己の非才を感じさせられますわね
特に漢字は活字に似せて書いても、バランスが良くならない、ということも多々ございますし
これからも出来るだけ筆まめでありたい、と思いますわ

>まあ………。(照)
>でしたら、次にまたお嬢様がお手紙を書く時にはより楽しくて素敵な思い出を書き綴る事ができるよう
>お屋敷でのお仕事により精進して参りますね。

彼女のことです
手紙をきっちりと呼んで、柚葉さんに任せておけば危なっかしい昼行燈もどうにかこうにか暮らせている、と安心いたしておりましょう
それに頼り切ってもいけませんので、わたくしもしっかりしなくてはなりませんわね、ふふふ…
そして、柚葉さんとご一緒に良き思い出をたくさん作ってまいりたいですわ


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