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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ六

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2023/09/24(Sun) 10:13
ようやく秋の色も濃くなってきましたね。
急な寒暖の変化もございましょうから、どうぞお体ご自愛下さいませ。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ六を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=641250780


まずは、自己紹介させていただきます。

名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
   普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
   なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
   長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
   B85. W55. H82。
   髪型はストレートロングの銀髪です。
   日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
   口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
   中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
   もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
   経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
   郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
   今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
   いただいています。

以下、お願い申し上げます。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷、会話・対話ではない独り言はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)

300 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/12(Mon) 14:14
>>296

追記でございます。
グリッタちゃんと赤ずきんちゃんのツーショットが、あまりに見てみたくて、
AI画伯さんに追加で新たに2枚描いてもらいました。

お気が向かれましたら、いつでもギャラリーへお越しくださいませ。
ttps://archero.imgbb.com/


301 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/12(Mon) 16:35
イタリアって南部は暖かいですが、北部はかなり寒いんですよね?
特にスイスに近いあたりは

302 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/12(Mon) 18:24
>>301

いらっしゃいませ、お客様。
わたくしの故郷に興味がおありなのですか?はい、南北に長いイタリアの気候は変化に
富んでおりますね。そこは日本と似ております。
自己紹介で申しておりますとおり、カルミーニオ家の領地は半島の中部にあり、
かつてはカルミーニオ侯国をなしておりました。ですが、飛び地として北イタリアの
ミズリーナ湖を含む一帯をも領していたのですよ。そう、我が家の姓に表れている、
あのミズリーナの名の由来ですね。スイスとはやや離れており、オーストリアと接する
地域です。元々は神聖ローマ帝国の一角をなしておりました。
湖の位置はこちらになります。
ttps://ameblo.jp/toshy-carina/image-12626805940-14823546732.html

そして現在この一帯は、トレンティーノ=アルト・アディジェ州を成していることは
ご存じでしょうか?
ttps://anyway-grapes.jp/producers/italy/trentino-alto-adige/index.php
こちらの説明にありますけれど、こちらは高山地帯に属しており、お客様のおっしゃるように
こちらの夏は冷涼で冬は寒さの厳しい地域です。それは高品質のワインを生み出す好条件に
なっておりますわ。
ワインの話が出たところで、我が家で醸造しましたワインを飲んでご覧になりますか?
商店街の酒屋様からも、良い評価をいただいていて、ぜひ卸してもらいたいと言われて
おりますのよ。


303 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/13(Tue) 20:01
>>296

どうぞお客様、ホットココアとクッキーです。
昼間は暖かい日もございますが、やはり日が落ちると途端に冷えて参ります。
くれぐれも寒暖差に気を付けて下さいませ。

はい、それはもう素敵なお話になりそうです!
悪賢い雄の狼ではなく、優しいお姉ちゃん狼のグリッタちゃんと赤ずきんちゃん…。
思い浮かべただけで、森の苺のように甘い光景が浮かんで参ります…。

他にももう一つ、パターンが浮かんで参りました。
グリッタちゃんと赤ずきんちゃんが同じ位の年齢で、森の中で迷子になった赤ずきんちゃんを
グリッタちゃんが見つけて森の出口まで案内してあげる光景が…。

何だか、「となりの吸血鬼さん」の灯さんとソフィーちゃんの出会いに似てるかも。(微笑)
そして二人は幼馴染となり、お花畑や森の木陰でキャッキャウフフしたり
一緒に森の中でお菓子の材料になる果物を探したり…。

いけません、さっきから妄想が止まりません。(汗)
お客様の語られたグリッタちゃんと赤ずきんちゃんの物語、きっとギャラリーに飾られると思います。
よろしければそちらを見に、またお越し下さいませ。

>>301

イタリアの気候に関しましては、お嬢様のお話をお聞きしましょう。
ふむふむ、ワインですか…。
あ、ワインに合う丁度いいスイーツがあるのですよ。今暫くお待ち下さいませ。

どうぞお客様、苺のチーズケーキです。
よろしければ召し上がって下さいませ。

スイスと言いますとやはり高山のイメージがありますね。
そちらに接しているとなれば冬の厳しさも自明の理。
その地域に住まう方々はその厳しさを乗り越えながら、
美味しいワインを作られているのですね。
夏は冷涼となりますと、そちらを避暑地として過ごされる方もいるのかしら。
そうなれば、地元産のワインは格別の味わいとなるのでしょうね。

304 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/13(Tue) 20:25
>>299‐300(アーチェロお嬢様)

AI画伯、グリッタちゃんと赤ずきんちゃんの素敵なツーショットを有難うございます。
早く飾るために配置などについても考えなければならないのですけれど、
あまりに可愛くて素敵な絵なので、妄想が止まりません…。(わくわく)

赤ずきんちゃんを守るようにお祖母さんのお家まで案内して差し上げたグリッタちゃん、
お嬢様が仰るようにお祖母さんからもきっと歓待される事でしょう。

そしてメイド服に着替えて、お二人のために甲斐甲斐しく家事に勤しむのではないかしら。
グリッタちゃんの気立ての良さにお祖母さんもグリッタちゃんを大層お気に召されて…。

そうしてお祖母さんの家でお世話になる事になったグリッタちゃんは
お祖母さんの身の回りのお世話をしながら時折訪ねてくる赤ずきんちゃんの
優しいお姉ちゃんになられるかも…。
家事やお料理やお菓子作り…。
他にも森の中で暮らすための知恵などを教えながら赤ずきんちゃんの成長を
優しく見守っていく事になりそうです…。

そして赤ずきんちゃんのグリッタちゃんに対する呼び方も「お姉ちゃん」から
「姉さん」になり…。
赤ずきんちゃんの背丈も伸びて一緒に仲良くキッチンに立ったりお料理をしたり…。
時を経て天に召されたお祖母さんのお墓参りをしながら出会った頃の思い出を
昨日の事のように語り合うのでしょうね…。

…すみません、妄想ばかり捗ってちっともギャラリーの整理が進んでません…。(汗汗)
あ!良い事を思いつきました!
今年のバレンタインのチョコレートは苺をメインに使おうと思っていたのですけれど、
グリッタちゃんは苺のスイーツが大好物で、赤い苺は赤ずきんちゃんの頭巾のイメージにピッタリじゃないですか!

(ギャラリーの整理後)
それではお嬢様、これから私、バレンタインデーのチョコレートの材料の買い出しに行って参ります。
苺のチョコレートとスイーツ、グリッタちゃんと赤ずきんちゃん…。
色々と良いアイディアが浮かんで参ります。(微笑)

305 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/13(Tue) 21:36
(横から失礼します)

>>303

>グリッタちゃんと赤ずきんちゃんが同じ位の年齢で、森の中で迷子になった赤ずきんちゃんを
>グリッタちゃんが見つけて森の出口まで案内してあげる光景が…。
>何だか、「となりの吸血鬼さん」の灯さんとソフィーちゃんの出会いに似てるかも。(微笑)

まあ!それはとてもステキな出会いですね。あの名作の第1話のような、ふわふわで、
あまあまで、ほのぼのした世界…。
ぜひ、アニメ化してほしい題材ですわ。

(「となりの吸血鬼さん」第1話)
ttps://anicobin.ldblog.jp/archives/54251518.html

というわけで、画伯さんにまた色々な絵を描いてもらいました。
想像の翼を羽ばたかせて、様々な情景を描いてくれましたわ。

(赤ずきんちゃん)
ttps://ibb.co/tZpdZzd
5-3のツーショット絵の赤ずきんちゃんのアップですね。

(同年齢くらいの外見のツーショット)
ttps://ibb.co/5FZD4TG
ttps://ibb.co/XYMtsVN

(赤ずきんちゃんの方がお姉さんのツーショット)
ttps://ibb.co/qBfkcw5
ttps://ibb.co/Bj2qZhn

さっそくギャラリーに飾りました。また大勢のお客様にご来訪いただきたいです。

>どうぞお客様、苺のチーズケーキです。

まあ、さすが柚葉さん、これは我が領地のワインのさわやかな味を受け止め、より芳醇な
味わいをもたらすベストマッチのスイーツですね。
ミズリーナ湖の一帯はスイスへと連なるアルプスの高峰を望む、我が懐かしき故郷…。
そこでの名産品と柚葉さんのケーキとが出会う、なんてステキなひと時でしょう。

>その地域に住まう方々はその厳しさを乗り越えながら、
>美味しいワインを作られているのですね。

はい、昔から領民の皆さんが丹精込めて作ってくださった極上の味わいです。わたくし、
柚葉さに対して、そしてあの地の人々に対して、あらためて感謝いたします…。


306 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/13(Tue) 21:54
>>304(柚葉さん)

また画伯さんの創作が捗って、色々な絵を飾ることになりましたね。わたくしたち二人で
配置を考えましょう。
一枚一枚の絵に見入ってしまって、なかなか先に進まなさそうですけれど…。

柚葉さんの考えてくださったお話、とてもステキですね。ただの行きずりの関係に終わらず、
お祖母さんのお家でみんな仲良く暮らすだなんて、とても温かな光景が浮かんでまいります。
本当の家族のような関係になっていく、心温まる情景が…。
長い年月を一緒に過ごし、互いに信頼と親愛を築いていき…、そしていずれ赤ずきんちゃんも
伴侶を得て子どもに恵まれて…。
そしていつかは二人も別離のときが来るのかも知れませんが、それもまたそれぞれの
道を行くことを互いに祝福できる良き旅立ちのときなのでしょう。その先に、わたくし
たちに出会う未来もまたあることでしょうね…。
なんだかすっかり妄想に走ってしまいましたけれど、実際に形は違えど、グリッタちゃんは
多くの素晴らしい出会いを体験してこられたことでしょう…。

>それではお嬢様、これから私、バレンタインデーのチョコレートの材料の買い出しに行って参ります。

そうでした、明日はバレンタインデーなのでした。柚葉さん、さっそくステキなアイディアを
思いつかれたのですね。どんなチョコとスイーツができるのかしら?
ああ、とっても楽しみ…。


307 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/14(Wed) 06:50
今日はバレンタインデーだけどチョコを渡す相手は居るの?

308 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/14(Wed) 10:55
>>307

いらっしゃいませ、お客様。
ただいま、チョコレートづくりの最中でした。いかがですか、この可愛い人狼少女のアップリケを
縫い付けたエプロンは?
はい、もちろんバレンタインデーに贈るチョコレートを作るためです。我が家の柚葉さんを
はじめとする家族に日頃の感謝を込めて贈らせていただくのですよ。そして、お母様のお家の
皆様や、学校のお友達や社交部の部員にも、ですね。日頃よりご加護を賜っている土地神様や
龍神姉妹様にも奉納いたします。
作るのは、食用バラのジャムを加えた普通のチョコとホワイトチョコ。小さいのをたくさん
作って袋に詰めてお渡しいたします。
美味しくできたと自負しております。せっかく来て下さったお客様にも差し上げたく存じます。
よろしければお召し上がりくださいませ。


309 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/14(Wed) 22:28
>>307

(教会から帰ってきました)

いらっしゃいませ、お客様。
はい、チョコを渡す相手ですか?
まずはお嬢様、そしてお屋敷の皆さんや奥方様のお家の皆様、
そして地域に所縁のある方々です。

…はい、お客様が聞かれているお相手とは意識する殿方の事ですよね。
それは私にとっては、この町の教会のフリューゲル神父様です。
教会の皆様で召し上がって頂けるように苺とチョコレートのロールケーキ、
そして神父様にはハート型の苺のチョコレートを…。

優しく笑って、受け取って頂けました…。
今年もあの方に喜んで頂けて、幸せです…。

あら、いけません。そろそろお仕事に戻らなければ。
これから知人の方々が集まりバレンタインのお茶会が始まるんです。
よろしければ、お客様もご一緒しませんか?

>>308(アーチェロお嬢様)

お嬢様、それでは私からはこちらのチョコレートを受け取って下さいませ。
『グリッタちゃんと赤ずきんちゃんの顔のアートチョコレート』です。

赤ずきんちゃんの頭部分は苺のチョコレートを使用し、
下の生地はホワイトチョコレート、お顔の絵は画家のお嬢様に依頼したイラストを参考に
チューブで描きました。

そしてこちらはお茶会用の、苺とチョコのタルト、苺とチョコのロールケーキです。
それでは皆様、召し上がって下さいませ。

310 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/15(Thu) 14:45
>>309(柚葉さん)

『グリッタちゃんと赤ずきんちゃんの顔のアートチョコレート』…、素晴らしいです。
二人仲良しの仲睦まじさが表現されていて、きっとこの二人の出会いはこんな尊い形で
あったのだろうな、と思わされます。本当に、愛らしくてずっと眺めていたいです。
いただいてしまうのがとてももったいなく思います。
画家のお嬢様も、柚葉さんのお話を聞いて、きっと同じように二人の物語をリアルに
感じられたのでしょう。そのうち、その物語も絵本にされるのではないかしら。

では、わたくしからは、食用バラのジャムを加えたハート形チョコの詰め合わせです。
柚葉さんのチョコに比べたら大したものではございませんが、お仕事の合間のちょっと
一息つかれるときなどのお供にしていただければ嬉しいですわ。

さて、少し遅くなってしまいましたが、チョコレートはグリッタちゃんのところにも
お贈りしておきましょう。白鹿様とご一緒にティータイムに楽しんでいただけることを
願って…。


311 名前:嫉妬を纏ったプレゼントボックス ◆Parseejo 投稿日:2024/02/15(Thu) 20:34
季節外れの春は土地神に護られたこの街も例外ではなく、困惑しながらも市井の人々は久方振りの陽気に微睡んでいた。
吸血姫主従もその気に中てられたのか、神の敵たるその在り方を忘れて聖人由来の催事を楽しむ。
故に一瞬の空間の揺らぎ、嫉妬を纏った妖気の存在に気付かなかったのであろう。
夕餉を終えた主従が屋敷の廊下に鎮座する二つの箱と出くわすまでは。

開けますか?

ニア はい
   Si
   Sic

ttps://i.imgur.com/fOUn0rb.jpeg

312 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/15(Thu) 22:09
>>311

バレンタインチョコも、一とおり贈り終えたでしょうか…。お父様と、それから僭越
ながらご母堂様にも贈らせていただき、ようやく一仕事やり終えた心境です。
…と申したいところですが。お贈りしたくても現住所が分からないために、残念ながら
お贈りできない方がいらっしゃるのが心残りです。



いきなり、何者かの意思が直近に現れました。わたくしの感覚の網をくぐって表れた、
人ならぬ者の気配…。一体何ごとでしょう?その意思は、危険な色は帯びていない、
むしろ親愛と諧謔に満ちたもののようで、危険はなさそうですけれど、はて…?

あら、廊下に大きな二つの箱が置かれていますね。
何なのでしょう、わたくしたちを試すかのような悪戯心が透けて見えます。薄く靄の
かかったような思念が囁きかけてまいります。
「神の敵たるその在り方を忘れて」?むう、確かにわたくしは故郷の進行に背く者と
して忌避されてまいりましたが、この地においては神様から加護をいただいていると
申しますか、臨時代理の役を押し付けられていると申しますか…、と、とにかく、
神様に敵対してはおりませんわ。もう…、なんなのでしょう。

「開けますか?」、ええ、ここで開けないという手はございません。わたくしを試そうと
なさるのは、どこのどなたでしょう?

(柚葉さんと相談してから開封いたしました)

まあ!まあまあまあ…。何ということでしょう。現住所が分からなくてチョコをお贈り
できなかった方にお会いできるなんて!お久しぶりでございます、水橋パルスィ様。
あらあらあら…、なんて大胆な姿態をしていらっしゃるのですか。いくら同性とはいえ、
目のやり場に困ると申しますか…。
いえそれより、なぜに二つの体で分かたれていらっしゃるのでしょう?
…ふむ、もしかしてこれは、ご本人の分身かしら?お人形にパルスィ様の分霊(わけ
みたま)が籠められているようですわ。さすがはパルスィ様、一流の妖術です。恐れ
入りました。
では、わたくしと柚葉さんとでありがたく頂戴いたします。そして分霊が宿っている
お二人を、お客様として歓待いたしましょう。そうすれば、わたくしたちのおもてなしが、
パルスィ様ご自身の心身に実体験として反映されることでしょう。
では、お二方、奥へどうぞ。あ、その前にお召し物を用意いたしますわ。三姉妹ちゃん
たち、用意してさし上げて。それと、お口にチョコを咥えられたままではお話ができ
ませんね。
それでは、チョコレートはありがたくいただきます。
(さすがに、ご本人が咥えていらっしゃったものでしたら、いただくのを躊躇うところ
でした…(汗))。
それにしても本当にパルスィ様そのものですね…。
では、わたくしからもチョコレートを贈らせていただきます。よかった、これでようやく
チョコを配り終えられるわ。

では、お二人とも、さあ、どうぞ奥へお入りくださいませ…。


313 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/15(Thu) 22:13
訂正でございます。
>確かにわたくしは故郷の進行に背く者として忌避されてまいりましたが、
「進行」は「信仰」でございました。失礼いたしました。

314 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/16(Fri) 20:36
>>311
>>312(アーチェロお嬢様)

※メタ発言になります
(ごめんなさい、折角下さったのに見られません…。
お嬢様に合わせる形になりますがご了承下さいませ。)

ふう…。夕餉のお片付けも終わりました。
それでは、私も食後のお茶の時間を…。
あら?箱ですか?昼間にはお届け物は無かった筈ですが…。

…何やら、不思議な気配がします。
パンドラの箱…のように開けてはならないものではなさそうですが、
私一人では扱いかねます。
お嬢様をお呼びしましょう。

>あら、廊下に大きな二つの箱が置かれていますね。
>何なのでしょう、わたくしたちを試すかのような悪戯心が透けて見えます。

はい、お屋敷に災厄をもたらすものであれば屋敷神様が顕現されて
私達に注意を促すでしょう。
でも、何故か今はお出でになりません…。
何と申しましょうか、私達が箱を開けるのを心待ちにしているかのような…?

(お嬢様が箱を開けられてから)

>あらあらあら…、なんて大胆な姿態をしていらっしゃるのですか。いくら同性とはいえ、
目のやり場に困ると申しますか…。

(ボソッ)見たいです…。

こほん…。(気を取り直して)

お久しぶりです。パルスィ様。
今は皆食後のお茶の時間を楽しんでおります。
では私からは、苺とチョコのタルト、苺とチョコのロールケーキをご用意させて頂きます。
そして今年の私のチョコは、大好きな友人を模ったものになります。
すぐに、紅茶も用意して参りますね。
お嬢様の薔薇のチョコレートに合わせて、薔薇の和紅茶を…。
では、今暫くお待ち下さいませ。

(補足)
>お父様と、それから僭越ながらご母堂様にも贈らせていただき、ようやく一仕事やり終えた心境です。

お嬢様、私の両親にもバレンタインの素敵な贈り物を有難うございます。
昨年の出雲大社の思い出や近況についてしたためたお手紙、写真と共に
私もチョコレートを贈らせて頂きました。
それから旦那様にも、私からアートチョコを贈らせて下さいませ。

315 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/16(Fri) 22:31
>>314(柚葉さん)

(パルスィ様からの贈り物は、AI画伯に絵に描いてもらって、ギャラリーに飾りました。
 よろしければご覧になってみてくださいな)

>お嬢様、私の両親にもバレンタインの素敵な贈り物を有難うございます。

いえいえ、そんな。柚葉さんの御両親には、わたくし本当にお世話になってばかりで…。
できれば郵送ではなく、わたくしが直接出向いてお渡ししたいところですが、長女ちゃんが
『姫様が単独で行かれては、あちらの”主”を刺激しかねませんから、お控えになった方が
 よろしいでしょう』
と助言してくれたもので。わたくしから喧嘩を売る気など毛頭ございません − それは、
ご母堂様の領域を侵すことになりましょう − が、「瓜田に履を納れず李下に冠を
正さず」のことわざに従って、ご挨拶の手紙を添えてお送りさせていただきました。

柚葉さんから、わたくしの父に。それは有難うございます。わたくしも贈りはしましたが、
柚葉さんからお贈りくださったのであれば、父もなおのこと歓びましょう。

こうして感謝の贈り物をお届けするお相手がいる、ということの幸せをしみじみと感じます。
日本にまいった当初は、そんな方ができるかどうか心もとなかったというのに。来年もまた、
新たなチョコづくりを楽しくできる時を迎えたいものでございます。


316 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/16(Fri) 22:44
>>314(柚葉さん)

訂正させていただきます。
>パルスィ様からの贈り物は、AI画伯に絵に描いてもらって、ギャラリーに飾りました。
AI画伯に描いてもらったのではないですね。
パルスィ様がご自分で描かれて同封されたものでした。失礼いたしました。

ギャラリーに飾った絵の中で、画伯が描いたのではない絵は、星崎リリア様の絵に続いて、
2枚目になりますね。

317 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2024/02/16(Fri) 23:14
(演劇の脚本を見ながらお茶を飲んでます)

白鹿:「グリッタ、先週の地域センターの演劇お疲れ様。
それにしても良かったね。『赤ずきんとお姉ちゃん狼』か…。」

うん、普通の『赤ずきん』なら誰でも知ってるからって…。
わざわざ劇団の人がオリジナルで作ってくれたの。

白鹿:「そのお話って、グリッタの思い出の部分も入ってるんだよね?」

うん…。私にもいたの。私だけの赤ずきんちゃん…。
好奇心旺盛で、勇気があって優しくて…。
それでいてちょっと危なっかしくて放っておけない…。
その赤ずきんちゃん…アンナとは20年近く一緒に暮らしたの。
あの子が迷子になっていたのを、旅をしていた私が森の中で助けたのがきっかけだったわ。

それでお祖母さんのお家へお使いに行くところだったって聞いて…。
まるでおとぎ話の赤ずきんみたいって思ったわ。
それで少し身体を悪くしていたお祖母さんのお世話をしながら
私もお祖母さんのお家でお世話になっていたの。

その内に森の中で「悪魔憑き」が居るって噂が流れちゃって山狩りが始まっちゃって…。
でもアンナは私の前にたちはだかって、

「お姉ちゃんをいじめないで!お姉ちゃんはとっても優しい狼さんなの!」
とかばってくれた…。そしてお祖母さんも…。
そして誤解が解けて、私も安心してその地で暮らせるようになったの。

それからは私も得てきた知識を生かしたり、遭難した人や迷子の子を助けたりして
少しずつ村の人たちにも頼られるようになって…。
私のお母さんみたいなことが、私にも少しは出来るようになったかなって思えたわ…。

そしてその後、私はお祖母さんから受け継いだお家を喫茶店に改装して暮らしたの。
アンナも私が教えたお料理やお菓子作りの技術を覚えてくれて、一緒にお店を切り盛りして…。
アンナが結婚して子どもが生まれ、子育てが落ち着いた頃に私はお店をアンナ夫婦に継がせてまた旅に出たわ…。

そのお店は、今もあの子の子孫が受け継いでくれているの。
地元ではそれなりに有名店みたい。

白鹿:「素敵な思い出だね…。そういえば、アーチェロさんからバレンタインの贈り物が届いているよ。
僕はもう、グリッタから十分すぎるくらい貰ったけれど。」

………。(赤面)
え?アーチェロさんから?
そ、それより早く開けてみよう?
うわ〜…。忙しくてアーチェロさんたちにはチョコレート贈れなかったなあ…。
ごめんねアーチェロさん…。
遅くなっちゃったけど、私もちゃんとお礼を贈らなきゃ。

(プレゼントを開けて)

わあ!アーチェロさんのチョコレート、薔薇のいい香り〜!
袋に入っていても、私には分かっちゃうよ!
柚葉さんは、苺のチョコレートだね!私の好物、覚えててくれて嬉しい!

(柚葉さんのアートチョコを見て)

え…?私と赤ずきんちゃんのチョコ?ど、どうして知ってるの!?

白鹿:「多分偶然だと思うよ。(笑)でも、グリッタが最近オリジナルの演劇に出たように
これもまた素敵な運命の神様のお導きじゃないかな。
それだけグリッタとアーチェロさんたちが、強い絆で結ばれている証拠だよ。」

本当にありがとう…。アーチェロさん、柚葉さん…。
春が訪れたら私、またあの町へ貴女たちに会いに行きます…。

(後日、演劇のときの写真と私の思い出話やお礼のメッセージを込めたお手紙と一緒に
お礼の手作りのチョコレートを贈りました。)

318 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/17(Sat) 14:13
>>317(グリッタちゃん)

春一番が吹いたと思ったら、また寒くなってきましたね。ですが、三寒四温…、少しずつ
春が近づいてきて、何か良いことが訪れる予感がいたします。
おや、宅配ですか?どうもありがとうございます。

あら、わたくしと柚葉さん宛てですか、どなたから…、まあまあまあ、さっそく嬉しい
お便りが!
柚葉さん、柚葉さん、グリッタちゃんからお便りですわ!

あらあら〜、ステキなチョコレートをいただきましたね。さすがプロのお仕事、艶々と
した色合いと魅惑的な芳香…、そして愛らしい造形。思わず喉が鳴ってしまいます。
そしてこちらはお写真ですか?わあっ…、グリッタちゃんや愛らしい赤ずきんの女の子、
お婆さん、そして他にも色とりどりの衣装を着た方々が並んで。演劇をしていらっしゃった
のですか、グリッタちゃん。背景の造りもしっかりしていて、本格的ですね。

(お手紙を読ませていただき、グリッタちゃんの想い出に触れて…)
素晴らしい、本当に素晴らしい…、やはり尊い触れ合いを、グリッタちゃんはなさって
きたのですね。赤ずきんの女の子のアンナちゃんは、異種族のグリッタちゃんの優しさ、
心根の美しさを一瞬で感じ取り、深い絆を成していったのですね。ああ…、まざまざと
心に映ります。二人が友として家族として言葉を紡ぎ、時間を重ね、喜びと悲しみを
共にする姿を。グリッタちゃんがアンナちゃんのお祖母さまをいたわり、お祖母さまから
慈しまれる姿を。
「悪魔憑き」との噂…、その敵意の恐ろしさは、わたくしも我が身をもって経験しました
から、よく分かります。グリッタちゃんはどんなにか胸を痛めたことでしょう。ですが、
そこでまたアンナちゃんの曇り無き心がグリッタちゃんを守ってくれたのですか。二人の
絆の強いことに、胸が熱くなり目頭が潤んでまいります。アンナちゃんのその澄んだ心は、
どんなにか人の心の闇を照らす尊い光であることか…。
そしてその後もグリッタちゃんは村に留まって、村の人たちとも交わって行かれたの
ですか。お母様からの言葉を胸に、人間に対して希望を捨てずに旅を続けてこられた
グリッタちゃんが報われたこと、心から祝福いたします。
アンナちゃんとの別れも、彼女の幸せを見届けたうえでの新たな出会いのための旅立ち…、
本当に物語の結末のようですが、今もグリッタちゃんの歩みは続いているのですね、
今は奈良の地で。
お手紙の末尾に、またこちらへ来られると書いてありますね。ああ、嬉しい、待ち遠しい
ですわ…。

アンナちゃんのお店が今も続いているのも嬉しいですわ。いつかわたくしも足を運んで、
お茶とお菓子をいただきたいです。

それにいたしましても、グリッタちゃんの演劇を見られなかったのは残念ですね。また
再演されることがあるようでしたら、そのときはぜひ観劇させていただきましょう。

ああ…、寒くなったと思っていた風に、また暖かさが戻ってきたような気がいたします…。


(追記)
グリッタちゃんと赤ずきんちゃん、それに水橋パルスィ様の絵が飾られているギャラリーの
URLを、また掲げておきます。
ttps://archero.imgbb.com/

319 名前:水橋 パルスィ ◆Parseejo 投稿日:2024/02/17(Sat) 21:18
>>312 アーチェロ公女
ぷはっ……一瞥以来お変わり無いようで祝着至極に存じます姫様
節分にも聖人の祝いにも遅参した非礼には縄目の恥辱を自ら受けて御前に罷り出でるより無いものと愚考致しました。
遠く異朝を訪えば漢朝の末、後主・劉禅、末帝・孫晧は肉袒面縛、自らの棺を引いて魏あるいは晋へ臣従の礼を取ったとか。
妾もその故事に倣い、僭越ながら姫様の使い魔の一へ加えていただきたく存じます。

―――分身を看破されるとは流石真祖直系、その慧眼は誤魔化せぬようで感服仕りました。
なれど妾が分身を出せるのは一体まで、故にもう片方は正真正銘の妾にございます。
端女が口を付けたものを高貴な方とその従者に捧げるのは確かに非礼にあたりましょう。
しかしながら我が心が口より出たものとご笑納くださいませ。

衣を賜るということは、礼を尽くせという意を込めたものと心得ました。
春を幾度も迎えた姫様の郎党はまさに桃李満門、目の保養である一方目が眩みまする、割って入るのは至難の業にございましょう。
武勇絶倫のレイナ侍従、羽藤侍従とは一心同体―――お子も儲けられたとは重ねて祝着至極
眷属の蝙蝠三姉妹は屋敷の勝手を熟知しておりましょう、経験の差は埋め難きものがございます。

されど姫様の矛がレイナ侍従ならば妾は姫様の盾、二重三重の呪術により狼藉者は戦わずして腐り落ちましょう。
頭数でも蝙蝠三姉妹には及びませぬが一粒で二度美味しい分身メイドでございます。
姫様のお召し換えをしつつ、御髪を溶かすことも容易、好みの茶葉と豆、煎り加減は羽藤侍従よりしかと申し受けまする。
そして羽藤侍従との仲に割って入ろうなどど僭上な考えは持ち合わせませぬが多忙の折もございましょう、慰めものとするにはこの身十分かと。

>>314 羽藤侍従
ふふふ、慧眼をお持ちなのが姫様であれば従者は思慮深さをお持ちでいらっしゃる、鳳凰于飛とはよく言ったもの。
地獄の悪鬼が二匹も入った箱を人間が一人で開ければどうなったことか、羽藤侍従を傷付ければ、アーチェロ公女より死を賜ることになるでしょうけれど。
ふむ、屋敷神は常に顕現しているわけではないのね、貴女にも姫君へも危害を加えることなく災厄を演じるのは難しい。
可愛らしいと伝え聞くそのお姿、憂いや怒りを滲ませること無く拝謁叶う日は来るのかしらね。

姫君からは衣を賜り、侍従殿からは食を賜るということはいよいよ礼節を知れと促されているということ。
唐土に曰く、「倉廩実則知礼節、衣食足則知栄辱」―――礼節に加えて名誉も恥辱も弁えねばなりますまい。
我が祖国の大王はかつて大秦国<リュマーン>の皇帝を虜囚としたことがあった。
大秦国の故地より出づる姫君が波斯<エーラーン>渡りの妖怪を使い魔に加えるのは歴史の皮肉として面白いと思わなくて?

なるほど、獣人の友人が居るとは流石吸血鬼の侍従は顔が広い、その点は何処の世界も共通のようね。
相変わらず口に入れてしまうのがが惜しいものを用意してくるとは酷なことをする、暫し目に焼き付けてから頂戴しましょう。
薔薇もまた高貴なる不死者が好む筆頭、そして我が祖国にあっても美しいもの、焦がれる相手の代名詞、願わくは永遠に朽ちぬことを。
―――禁血をされているだけあって、嫉妬をそそる美味しい紅茶でよろしゅうございました、私の知る吸血姫は紅茶にまで血を求める始末

惜しい惜しいと思いつつ、いざ口へ運べば手が止まらないとは罪な菓子ね羽藤侍従、浄めの焔はさぞ永いことでしょう。
毎年年中行事の度に定石を無視した料理を作る者とそれを無理矢理食べさせられる者にも食べさせたいくらい。
片方には修練の参考として、片方には口直しとして、生憎私が忍び込めば直ちに頸を落とされるが故に叶わぬことだけれど。
ただ、風の噂に貴女の甘味を独占したと聞けば、さぞかし熱く心地よい音の嫉妬を抱くはずね、ご馳走様

>>317 狼と鹿の番<つがい>
姫君の許へ新たな貢納が捧げられたようね、長いものには巻かれ、強者には土と水を差しだすのが賢明というもの。
―――あれほどまでにアーチェロ公女の表情を二転三転させるとはなんと妬ましい相手かしら。
感情を喰らえども親書の中まで盗み見るのは使い魔志願者としてやるべき行為ではない。
手紙の主、いずれ相見えるのが楽しみだわどれほどの嫉妬を私にもたらしてくれるというのでしょう。

320 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 11:16
>>319(水橋パルスィ様)

さて、お召し物を着られたところであらためて拝見しますと、本当によくできておりますね、
この分身さんは。

>ぷはっ……一瞥以来お変わり無いようで祝着至極に存じます姫様

あらあらまあまあ、もしかしてご本人様でいらっしゃるの!?これはまた見事に謀られ
ましたわ…、いえ、勝手にこちらが勘違いしたのですけれど。失礼足しました。
お久しぶりですね、またお越しいただいて嬉しゅうございます。(平伏)

劉禅、孫晧、肉袒面縛…、なるほど、海の向こうの大陸の故事に倣われたのですか。
いずれも三国志の時代の話なのですね。劉禅は、蜀の第二代皇帝で魏に投降した際、
自らの身を縛りあげ、棺を担いだ姿で、魏軍に下った。孫皓もまた呉の第四代皇帝で、
同様にして魏に投降したそうですね。
古式に則って礼を尽くしていただいたのは恐縮ですが、わたくしは別に非礼を受けた
わけではありませんので、自らにお縄を打たずともよろしいですよ?それにあのような
お姿で面会しては、わたくしの方が…なんと申しますか、特殊な趣味を持っているかの
ように誤解を招きかねませんので、どうかお気遣いなく。

>妾もその故事に倣い、僭越ながら姫様の使い魔の一へ加えていただきたく存じます。

わたくしの許でメイドとして働きたいとおっしゃるのですか?まあ…、それはまた思いも
よりませんでした。わたくしとしても、親しくしていただいている方に家政の一端を
担っていただくのは喜ばしいですわ。ですが、よろしいのですか?パルスィ様は、橋姫で
在られて、また「旧地獄」なる場所でご活動なさっておいでと伺っていますけれど。
そちらと掛け持ちということなのかしら?
ttps://dic.pixiv.net/a/%E6%B0%B4%E6%A9%8B%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%A3

今申しましたように、こちらでお働きいただくことについては、否やはございません。
ただ、お仕事の分担につきましては、家宰である柚葉さんにご一任しておりますゆえ、
彼女の判断の下で、ということになりますわ。
それと、上記のリンク先のプロフィールを拝見した中にございました、「嫉妬心を操る
程度の能力」を行使なさるのは、お控えいただければと。「基本的に使われることは
ない。」とのことですが、念のためお願いいたします次第です。
それから、わたくしはこの家の主(あるじ)ですが、屋敷神様の加護を賜り、メイドの
皆に支えられている身でございます。皆様と仲良くしてくださいますこと、よろしく
お願いいたします。このことは、わたくし自身にどう対応なさるか以上に大切なこと
ですから。それでは、後で皆様にご紹介させていただきますわ。

いろいろ細々と申し上げましたが、お出でいただきありがとうございます。他のお仕事と
兼務といたしましても、お気が向かれたときにいらしていただければ歓迎ですわ。
チョコレートにつきましては、ご本人様が咥えていらっしゃった方は、わたくしが
いただきますね。だって、これを柚葉さんにお渡ししてしまったら、柚葉さんとあなた様が、
か、間接…、それは絶対に……、お察しくださいますよね?

>羽藤侍従とは一心同体―――お子も儲けられたとは重ねて祝着至極

!も、もう、直截にそんなことをおっしゃられて!恥ずかしいではありませんか!
ですが、はい、おっしゃるとおり、わたくしと柚葉さんの『朱珠』が魂を得て朱祢様と
なられました。わたくしにとって、柚葉さんと心を一つに重ねられた証しとして、心より
嬉しく思っております…。

それにいたしましても、わたくしより遥かに長き時の流れの中、数々の遍歴を重ね世界を
広く見てこられたパルスィ様にお世話いただくというのは、なんとも面映ゆい思いを
禁じ得ませんね。
これからどうぞよろしくお願いいたします。(平伏)

(つづきます)

321 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 11:17
>>319(水橋パルスィ様)(つづきです)

(横から失礼いたします)

>鳳凰于飛とはよく言ったもの。

「【鳳凰于飛】
1.おおとりの雌雄のように、夫婦が仲むつまじいこと。
2.鳳凰が飛ぶと他の鳥も従って飛ぶ意から、聡明な天子のもとに、賢者が多く集まる
ことのたとえ。」
ttps://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%B3%B3%E5%87%B0%E4%BA%8E%E9%A3%9B/

まあ、辞書をひいて初めて知りました。とても嬉しい比喩を教えていただきましたわ。
1.のとおりわたくしと柚葉さんが、夫婦のように仲睦まじい…、ああもう、どうしましょう。
いちばんいただきたい言葉をこうしておっしゃっていただくなんて。
一方、2.にいうような聡明な賢君とは真逆なわたくしですが、賢者が多く集まるのは、
これも全くそのとおり。わたくしは本当に、良き家族や友人に恵まれております…。

>姫君の許へ新たな貢納が捧げられたようね、長いものには巻かれ、強者には土と水を差しだすのが賢明というもの。

パルスィ様のお言葉ですが、それはさすがに一言申し上げたく存じます。わたくしと
グリッタちゃんは対等の友人同士。むしろわたくしの方こそ、彼女に教えられ助けられる
ことが多いのですよ。
彼女からいただいた尊いチョコは、わたくしからのチョコへのお返しであり、純粋な
友チョコなのですよ。どうかそのことは誤解なきよう、お願いいたしますね。


322 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 12:40
ギャラリーに新たに、メイド服姿のパルスィ様の絵を飾りました。
ttps://ibb.co/H7RKpjg
ttps://archero.imgbb.com/?page=11&seek=F587bLy

323 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 12:43
申し訳ございません。
ギャラリーのURLが誤っておりました。正しいURLを記載いたします。
ttps://ibb.co/H7RKpjg
ttps://archero.imgbb.com/

324 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:11
>>317(グリッタちゃん)
>>318(アーチェロお嬢様)

(洗濯物を取り込み中、呼び鈴が鳴りました)

おや?お客様でしょうか?
いえ、どうやらお届け物のようですね。
申し訳ございません、応対が遅くなりまして…。

>柚葉さん、柚葉さん、グリッタちゃんからお便りですわ!

まあ!グリッタちゃんからですか?
最近お客様のグリッタちゃんと赤ずきんちゃんの話題に盛り上がっていましたところ、
こんなに嬉しいお便りはございません!
では私、お茶の準備をして参りますね。
うふふ、お手紙と共にあの優しくて甘い香り…。
グリッタちゃんが益々お菓子職人としての腕前に磨きをかけているのが伝わって参ります。(微笑)

まずは、近況を伝えるお写真ですね。
まあ、可愛い!これは舞台劇のご様子と公演後の記念撮影のようですね。
グリッタちゃんと一緒に可愛らしい赤ずきんちゃんも写っています。
まさか、私達の話題が遠く離れた奈良の地で実現していたなんて…。
本当に驚きを隠せません。

(紅茶をお淹れして写真に目を通した後、お手紙の中のグリッタちゃんの思い出話に触れて)

お嬢様が仰るように、“尊い”、この一言に尽きます…。
AI画伯が描かれた赤ずきんちゃんとグリッタちゃんの森の中の出会い…。
これが真実の出来事だったかと思うと運命を感じずにはおられません。

ですが、決して綺麗な思い出ばかりではなかったのですね。
「悪魔憑き」の噂、お嬢様に幾度となく向けられてきたという悪意、
人が持つ闇の部分…。

グリッタちゃんも以前仰っていました。
「決して歓迎されてきた種族ではない」「それなりに辛酸も舐めてきた」と…。
それを覚悟の上で己の目でこの世界を見るために一人旅をされる事を決意したグリッタちゃん…。
あの娘は強く、賢い子です。
ですが頭でどんなに理解できても、身体的に優れたものをお持ちであっても
お嬢様が仰るように偏見と悪意を向けられて心が痛まないわけがありません。

でも、亡くなられた彼女のお母様の教えとそれを信じる強い心は
グリッタちゃんを慕う赤ずきんちゃん、アンナちゃんとそのお祖母さんとして
希望となって現れた…。
正に悪意の闇に包まれた暗い森に差し込む、希望の光そのものです。

そしてお母様と同じようにその知恵と優しさをもって村のために尽くされたのですね。
更に、お祖母さんのお家を受け継いで始められたという喫茶店をアンナちゃんと切り盛りする日々…。
グリッタちゃんとアンナちゃん、お客様の笑顔に溢れる素敵な日々が頭に浮かびます。(微笑)
天に召されたお祖母さんは、お二人の日々を優しく見守っておられた事でしょうね。

>アンナちゃんのお店が今も続いているのも嬉しいですわ。いつかわたくしも足を運んで、
>お茶とお菓子をいただきたいです。

その時には、グリッタちゃんと白鹿さんもご一緒であればどんなに素敵でしょう。
また一つ、今後の希望が増えました。(微笑)

グリッタちゃん、お嬢様も私も、そして町の皆様も貴女をいつでもお待ちしていますよ。
このお屋敷もまた、貴女と絆を結び育んだ貴女自身の見つけた大切な居場所の一つなのですから…。

>それにいたしましても、グリッタちゃんの演劇を見られなかったのは残念ですね。また
>再演されることがあるようでしたら、そのときはぜひ観劇させていただきましょう。

内容の詳細についてはまだ存じませんが、グリッタちゃんを赤ずきんちゃんがかばうシーンは
きっとあるのでしょうね。
お嬢様も私も、目頭が思わず熱くなってしまう事でしょう…。

325 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:18
>>320-321 アーチェロ公女
姫様も過ぎ去り秋にお会いした楽師、パノッティがまたあきれ返った祭を催しまして。
ヨシュアの生誕祭と年越し<レヴェイヨン>、公現祭<エピファニア>を連続して祝うものですから大いに妖力を集めることができました。
その有り余る妖力の使い途はこうして不死者の王に連なる方を謀るため。
許せぬ、と仰せならばいつでもこの皺首差し出す覚悟にございます―――ふふ、どうやらそれは杞憂のようで。

欧州<オルパ>の方々は貴賤賢愚を問わず東方のものがお好みでいらっしゃる、東洋趣味<オリエンタリズム>とでも申しますか。
姫様は特に極東のものがお好きでいらっしゃるようですから唐土の故事に倣ってみました、一方でヴァレンタインの趣向も忘れておりませぬ。
ほほほ、それはいけません兎角人間や妖精、下級妖怪どもは噂話を好むもの、私の如き端女が姫様のお眼鏡に叶ったなどと流れては一大事
取るに足らぬ者どもが姫様の情けを頂戴しようと押し寄せるに相違ございません、もっとも首から上のみ姫様に検分賜ることへなりましょうが。

流石に盆と正月のみとは参りませんが、月に一度も帰れば大抵の用向きは果たせまする。
それに我が分身は一つきりですが、我が姿を与えた使い魔も一匹飼っております。
迷い込んだ人間を捕らえて、狼藉者を討ち取る程度はできましょう。
それに多少騒がしくなれば暇と力を持て余した鬼共が四方八方から湧いて参ります故、姫様が御憂慮あそばすまでもございませぬ。

姫様の使い魔として末席に連なることをお許し賜り恐悦至極、犬馬の労を厭いませぬ。
ええ、如何なる場でも先達の教えには従うものでございます、種族で相手を侮る者とお思いでしたら覆す振る舞いを心がけましょう。
主より禁じられたならば否やもございません、嫉妬を操る能力は封じまする。
何、嫉妬など勝手に湧いてまいりますし、皆様と交流していればなおのことでございます。

―――羽藤侍従の中へ妾が取り込まれることになりますね。
勝手ながら姫様の感情を頂戴しております、何をお思いになられたか態々申し上げるのは野暮というものでございましょう、ただ美味とだけ。
されど想い人の代わりに姫様ご自身が犠牲になってしまいました、羽藤侍従は斯様なことを気にする器では無いと存じます。
一つ申し上げますならば、いずれは甘味に代えて姫様ご自身でこの口塞がれたいものですが。

ふふふ、申し訳ございません嫉妬の妖怪故、嫉妬から出た言葉とご寛恕賜りたく存じます。
一番手間のかかる時期を飛ばし、両親と同程度の心身を持つに至ったとは妬ましい限りにて。
その在り方は妖の身とも人の身とも違えど幸い多いものとなるでしょう、重ねて妬ましい。
ご家族が千秋に渡って妬まれるよう、身命投げ打ってお仕えすることをお誓い申し上げます―――カーテシーは不慣れですが失礼は無いでしょうか。

世界の全てを歩いたわけではございませぬし、過去の百万年に比べれば昨今の一世紀は目を見張るばかり。
故に姫様と同じく学び続ける途上でございます、その中で高貴な方にお仕えできればと思った次第にて。
かつては魔女に仕え、その次は天使、そしてこの度吸血姫たるアーチェロ公女へお仕えすることが叶いました。
我が旧主は束の間に無限の嫉妬を与えて姿を眩ませた者ばかり、今度の主ばかりは永遠に逃がさぬ所存でございます。

ほほほ、姫様や羽藤侍従のような哲婦の前では隠し事ができませぬ。
二つ目の意味で用いましたが一つ目の意味も忍ばせておりました、複数の意味に気付くか気付かぬかを眺めるのも妾の悪癖にて。
姫様が賢君では無いとは謙遜が過ぎまする、そうでなければ世の大半の賢者を名乗る者どもは三千世界に身の置き場もございません。
力を持つ御方ははかなき者どもについてもいくらか憐憫を賜ることをお忘れなきように、僭越ですが言上仕ります。

――――斯様な仰せとは先程の言葉はお忘れください、姫様を侮っておりましたのは妾の側、過ちでございました。
ご友人様からの贈物は何時貰おうと何を貰おうと嬉しいもの、自らに心を砕くだけの余裕があるということですから。
友と思う相手が息災ならばそれに勝るものはございませぬ、まして遠方におわす方であれば猶のこと。
永く生きておりますとついつい上下の別を気にしてしまいます、平にご容赦を。

326 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:24
というわけで姫君から衣を賜った(>>322-323)からには通過儀礼<イニシエーション>を済ませなくてはならないわね。
こちらを職務経歴書の代わりにお受け取り下さい羽藤侍従
生憎パノッティに受け取ってもらえず涙と共に引き出しの奥へ仕舞っておりましたが、陽の目を見るとは分からぬものですわ。

名前:かつて巷間駆け巡った名はアマーストリー、エステル、シシュガンビス、デーナグ、仮初の名を水橋パルスィ
性別:雌ですわ、ご不審ならば臥所にてお改めを。
年齢:北極星が7度変わり、祖国の王朝は24度変わった、後どれだけ見ることになるのやら。
容姿:身長177cm
    B:106 W:62 H:90
    金髪翠眼エルフ耳……今全てを聞かなくても良いでしょう。
好きなもの:嫉妬、自らの嫉妬に身を焦がし、他人の嫉妬は蜜の味
嫌いなもの:嫉妬、自らの嫉妬に狂い、他人の嫉妬を啜る様は醜悪の一言
その他自己紹介:
1 全 般
  妖怪で種族は橋姫、自他の嫉妬を糧とする妖怪である一方、縁切りと橋の守護を司る神でもある。
 現代の人間社会(以下、外の世界)から隔絶された妖怪達の楽園・幻想郷とその地下にある旧都(あるいは旧地獄)に架かる橋の番人
 常に何かへ嫉妬している一方、一般的な応対はできるため旧都周辺の妖怪を中心に顔は広い。
 初歩的な呪術として知られる丑の刻参りは嫉妬を得るためにパルスィが考案して世に広めた。

2 日本へ来るまで
(1) 水神ハルワタート
    善神・アフラ=マズダーが最初に創造した7柱の神々<スプンタ・マンユ>の1柱であり、水と四季の巡行を司る存在
  悪神・アンラ=マンユが生み出した灼熱と毒草の魔王・タルウィを討つことが定められている。
  植物と食物を司る女神・アムルタートや中級善神<ヤザタ>で水源・豊穣・財産・戦勝・音楽を司る女神・アナーヒトと関係が深い。
(2) 大王の皇后
    イラン高原に興った所謂「ペルシア帝国」と所縁が深く、特にゾロアスター教を国教としたアケメネス<ハカーマニシュ>朝、
  パルティア(アルシャク朝)、サーサーン朝の大王や皇族達とロマンスがあり、皇統へ神の血を入れるために后となったこともある。
   夫として著名なのはクセルクセス1世、アルサメス、ミトラダテス1世、アルダシール1世、ペーローズ3世らを数え、
  仔は17人で、アルタクセルクセス1世、ダレイオス3世とその后スタテイラ1世、フラーテス2世、シャープール1世、ナルセフらを儲けた。
(3) 唐への亡命
    夫・ペーローズ、仔のナルセフと共に極寒のパミール高原を超えて唐の都・長安(現:西安)へ辿り着き高宗や武則天の支援を受ける。
  一時は帝国東端・トハーリスターン(現:アムダリヤ川流域一帯、サマルカンドを含む)まで到達するもナルセフの代で勢威を失う。
  失意の内に斃れた夫と仔の傍らでかつてナイル川やアルヴァンド川、ユーフラテス川にシルダリヤ川を潤した女神の涙もついに枯れ果てた。
(4) 新天地・倭国
   娘や孫娘達を唐の皇族・貴族に嫁がせた後、遣唐使として来ていた阿倍仲麻呂や吉備真備と交流し、終の棲家を求めて倭国へ渡る。
  聖武天皇の下で三品(三位相当)の勅旨を賜り波斯姫として遇されたほか、同行した遺臣らも官人として朝廷に取りたてられた。
   時は流れて嵯峨天皇の御代に建設された長柄橋の橋姫として祀られ、半世紀後に廃絶された後は貴船神社で縁切りの神として祀られた。

327 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:25
3 幻想郷へ来るまで
(1) 宇治の橋姫
    一条天皇の御代は妖怪が猛威を振るった時代の一つであり、都は貴賤を問わず鬼や物の怪を恐れていた。
  宇治の橋姫もその一つであり、さる貴族の姫が夫の浮気に対し、嫉妬のあまり鬼へ変じて夫と妾、そして無関係な大勢を憑り殺してしまう。
  パルスィが一条戻橋を散策していた際、宇治の橋姫退治にあたっていた頼光四天王の一、渡辺綱に人違いで右腕を落とされた。
  謝罪と「鬼切」の名刀を受け取り、腕は治療したものの、橋姫が鬼で妖怪とされたために宇治の橋姫を恨んでいる。
(2) 星熊童子
    橋姫騒動は宇治の橋姫を見つけ出して封じたことで落着を見せたが、大江山を根城とする鬼の四天王もまた御悩の種であった。
  ついに源頼光とその一族郎党、安倍晴明率いる陰陽寮、汚名返上を企図するパルスィが討伐に名乗りを挙げる。
  手始めに頼光らが修験者に化けて攫われた姫君達の返還交渉を行うそぶりを見せて油断を誘う。
  機は熟し、術式を完成させた陰陽師達の式神が一斉に鬼達を襲い、その間隙を埋めるように矢が雨霰と降り注いだ。

   それを合図に頼光らも抜刀し、不意を衝かれた鬼達は次々に深手を負う。
  激怒した鬼の四天王達も力の限りに武者や陰陽師達へと掴みかかり、あるいは自慢の大段平で大立ち回りを繰り広げる。
  最後は矢の尽きたパルスィが「鬼切」を引っ提げて踊り込み、鬼や土蜘蛛、天狗に河童の子供達を人質に取ったところで大将達が降伏を申し出た。
  姫達と財物の大半を返還し、大江山の退去で許された鬼達であるがその履行を監視し続ける者が必要である、この世の終わりまで生き続ける者が。
(3) 幻想郷
    山を越え谷を越え時に空を越えて着いたのは西国の果てか東国の果てか、鬼とその眷属、そして枷となったパルスィが着いた郷は妖怪の楽園であった。
  一方で力の欠如は無法を生み出す、鬼達は地上を天狗と河童に任せて自らは凶悪な妖怪と怨霊の塒と化していた地底へと乗り込んで行く。
  閻魔王十柱が運営する彼岸の是非曲直庁は彼女らを獄卒として迎え、地獄が移転した後は跡地を彼女らの都とすることで労苦に報いた。
  パルスィも枷であることを半ば忘れ、星熊童子や土蜘蛛と睦み合いつつ、無用の犠牲が出ないよう地底と地上を見張っている。

些か長くなりましたが、屋敷の皆様今後よしなに。

328 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:28
なんか、神聖な雰囲気の方がいっぱいだな
一般的な人間が立ち寄るにはためらう場所だ

329 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/18(Sun) 20:05
>>319(水橋パルスィ様)

>僭越ながら姫様の使い魔の一へ加えていただきたく存じます。

はい、私個人としましては大歓迎です。
決定権は主であるアーチェロお嬢様にお有りですが、
こうして知識、経験共に豊かな貴女様にお越し頂けるのであれば誠に心強いです。

うふふ、蠱惑的な物言いと魅惑的な立ち居振る舞いはお変わりないようで何よりです。
屋敷神様も朱祢様も今は顕現されない所を見ると今は静観されているご様子。
ですが、こうしてパルスィ様がこの場で私達と会話をしている事こそが
このお屋敷を守護する皆様が貴女様を受け入れておられる何よりの証。
お茶とお菓子で、緊張を解して下さいませ…。

>―――禁血をされているだけあって、嫉妬をそそる美味しい紅茶でよろしゅうございました、私の知る吸血姫は紅茶にまで血を求める始末

レミリア・スカーレット様…ですね?
実は最近三女さんがアクションゲームを購入なさり、
私は特典であるサウンドトラックを堪能しております。
…肝心のゲームは、時折私も遊ばせて頂きながらもなかなか上達しませんが。(汗)
機会があれば、あの方とお嬢様の対談が実現したらよろしいですね。

>なるほど、獣人の友人が居るとは流石吸血鬼の侍従は顔が広い、その点は何処の世界も共通のようね。

はい、お嬢様の侍従として絆を育んだ方々が他にも大勢おられます。
よろしければ、ギャラリーをご覧になりますか?
素敵な思い出の日々が、そちらには広がっております。
今は気軽にご覧になって頂ければ何よりです。
お仕事の際の詳細な案内は、いずれまた…。

うふふ…。「嫉妬の妖怪」と称されるだけあって貴女の言葉に込められたものを
若輩者の私がどれだけ受け止め、読み切れるかどうか。
それもまた、貴女様との楽しみであるのは言うまでもございませんが。

侍従でありながら、知識面ではお嬢様に頼る事が多くなりそうで何とも頼りない話ではございますが
今後とも何卒宜しくお願い致します。(ぺこり)

330 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 21:06
>>324(柚葉さん)

>うふふ、お手紙と共にあの優しくて甘い香り…。
>グリッタちゃんが益々お菓子職人としての腕前に磨きをかけているのが伝わって参ります。(微笑)

柚葉さんとご一緒にお手紙を読んでおりますと、彼女のいらしたお屋敷を訪れて、
不敏なる新米メイドのわたくしにお仕事の垂範をいただいた、苦労はありつつも楽しい
あの日々を思い出します。
あらためて、あの場所に導いてくださった柚葉さんに感謝いたします。あそこから、
わたくしたち三人の友愛のときのすべてが始まったのですから。

>まさか、私達の話題が遠く離れた奈良の地で実現していたなんて…。
>本当に驚きを隠せません。

わたくしも縁というものの不思議にして精妙なことに驚いております。
>>296のお客様が口にされたことから想像が広がり、グリッタちゃんにお会いしたい、
との思いが募ったところで、彼女からまさにわたくしたちが想像したような過去を、
心温まる過去の事実を知らせていただくなんて。まるで、互いの想いがその過去を呼び
寄せてくれたかのように思えましたわ。

>正に悪意の闇に包まれた暗い森に差し込む、希望の光そのものです。

わたくしたちに知らされた過去は、また彼女の素晴らしさを知らせてくれ、わたくしの
心にも、また希望の光を届けてくれた気がいたします。グリッタちゃん、アンナちゃん、
そしてお祖母さま…、それぞれのお心の灯が、今ここにあるわたくしの胸にも…。
(自然とその心の灯への愛しさに、わが身をふと抱きしめてしまいます)

>その時には、グリッタちゃんと白鹿さんもご一緒であればどんなに素敵でしょう。

ええ、ぜひともご一緒に参りたいですね。グリッタちゃんの大切な場所で、その温かく
尊い出会いを我が身に実感いたしとうございます。皆さんとご一緒に。

>内容の詳細についてはまだ存じませんが、グリッタちゃんを赤ずきんちゃんがかばうシーンは
>きっとあるのでしょうね。

ええ、きっとそこは素晴らしい見せ場となることでしょうね。わたくしにとっては、
人の心の最も輝けるその瞬間を見ることができるのです。これほど素晴らしい場面が
またとあるでしょうか…。


331 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 22:47
>>325(水橋パルスィ様)

パルスィ様のメイド服、とてもよくお似合いですわ。妖艶なお召し物も実用的な衣装も
共に天衣無縫に着こなしてしまわれる、さすがはパルスィ様ですね。

パノッティ様、今も懐かしく思い出されるお名前ですね。そしてご近況を承れて嬉しい
ですわ。そしてその言葉の久しぶりに聴く語彙の数々に、かの方の意気軒昂を実感いたし
ますね。ヨシュア(イェシュア=イエス)の生誕祭、レヴェイヨン(クリスマスイブや
大晦日の祝い)、公現祭<エピファニア>(西方教会(カトリック教会・聖公会・
プロテスタント諸派)において、イエス・キリストの顕現を記念する祝日。1月6日)、
たくさん祝って楽しまれ、鋭気を養われたようですね。
わたくしたちも、日本の習いに従って、クリスマス、大晦日、お正月、節分と大いに
楽しんでいましたわ。
謀る?ふふふ、パルスィ様には何かと驚かされ翻弄されますけれど、それももう楽しみの
域でございます。首をいただくだなんて、とんでもありませんとも。ですがこれからは、
日本の年中行事の準備の天手古舞も、ご一緒に味わってくださいませ。
東洋趣味…、なるほど確かにイタリア生まれのわたくしが日本のことに惑溺するのは、
そうとられるのも自然ではございますが。お母様の持ち帰る土産話や品のあれこれに、
心惹かれること周囲の誰もが訝しむほどだったという幼い日より、この身のここにあるを
これほど心に馴染むのは、運命だと思っております。
そして今、日本の神々や妖精、鬼族、様々な妖(あやかし)と誼を通じることができる
毎日は、何物にも代えがたいです…。のみならず、同じく異国より参られた方々…、
あなた様や、九尾の妖狐様、さらにはゴシック・ロマンスに名を馳せる人造人間様も…。
もちろん、誰とでも分かり合えるとの楽天の気分は慎まねばなりませんが、「首から
上のみ」…あわわわ、そうなる前に、愉快ではないですが我が魔の気を放って退散願え
れば、願っても無しですわ。

月に一度の参勤でご用の向きが果たせるのでしたら、こちらにいらっしゃれる期間を
余程取っていただけそうで良かったですわ。
「鬼共」…、いえ、それにつきましても、毎年の節分、つい先日も東北にあります結界の
内より瀬織津姫様を君と仰ぐ鬼族の方々がお出でになり、町の皆様と交わられて大いに
友誼の実を上げられたのですよ。かの方々については、どうかパルスィ様もご憂慮無き
よう、ご安心を。

「犬馬の労」…、え、ええっと、確かにわたくしは昼行燈の能天気ゆえ、柚葉さんを
初めメイドのみんなに苦労を掛けてはおりますけれど。どうか、お仕事に過重のきらが
無いように気を付けてまいりますゆえ、パルスィ様もどうかご無理はなさらないで
くださいましね?嫉妬のお気持ちはパルスィ様の習いと心得ますが、それも苦悩を伴う
ほどのものになるならば、きっとこちらにも責があろうことかと。どうかいつなりとも
ご相談下さいまし。

わ、わたくしがパルスィ様のお口を塞ぐって…。もう、嫉妬と言いながらわたくしを
嬲っていらっしゃいませんか?もう。わたくしの柚葉さんへの想いは親愛のものゆえ、
柚葉さんの抱かれる想い人への情愛に代わり得るものでは無いのは承知ながら、それ
ゆえにこそ誠を尽くしたく思えば、他の方の唇をい、いただくなどということは…、
ああ、もう。わたくし、パルスィ様の諧謔には本当に敵いません…。(赤面)
(私立シートン学園の大狼ランカ様のごとく、誰に対する親愛も唇で表現するわけに
はまいりません!)
ttps://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/0/9/09fa25ba.jpg
ttps://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/9/7/97e5bd07.jpg

パルスィ様のカーテシーはとてもお綺麗ですわ。ええ、ドレスにお着替えになれば、
すぐにでもヴェルサイユでもシェーンブルンでも、夜会の花となれることでしょう。
…ですが、身命を投げ打たれては、わたくしこの身が許せなくなります。無茶はなさら
ないで。わたくしも主(あるじ)としての節を守ってまいりますから、どうか…。

(つづきます)

332 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/18(Sun) 22:48
>>325(水橋パルスィ様)(つづきです)

百万年…、わたくしが不老長寿と言っても到底及ばぬものとあらためて弁えましょう。
これからあなた様から学ぶことが多いでしょう。あらためて、よろしくお願いいたします。
共に学び続けるとおっしゃるその謙虚さもまた見習いたいです。かつてあなたが仕えた
魔女の方や天使に劣らぬようにと努めながら。あなたのその逃がさぬと言われる所存が
変わらぬように。

…いや、実際賢君とかそういうのではないことは、いずれ三姉妹ちゃんたちの証言で
明らかになろうかと。と、あんまり今からいうのも気恥ずかしいですね。憐憫とか、
そういったものを上から垂れられるほど、出来た小娘ではないのですけれど、これ以上は
申しますまい。

グリッタちゃんからのチョコについては誤解が解けたようで嬉しいです。いずれ、彼女と
お話しされる機会があるかも知れません。わたくしの友があなたの友にもなる、そんな
縁が生まれるなら嬉しゅうございます。


333 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/19(Mon) 01:00
訂正でございます。

>>331
>どうか、お仕事に過重のきらが無いように気を付けてまいりますゆえ、
「きらが」は、「きらいが」の間違いです。失礼いたしました。

>>326(水橋パルスィ様)

新任のメイドさんの面接となれば、柚葉さんの御見識に過ぎるものは無いのは百も承知
ですが、この家の主(あるじ)の名義を持する以上、職務経歴書を拝見させていただく
のもわたくしの務めですよね。
おや、パノッティ様は主たることを辞退なさったのですか?であればなおのこと、
採用させていただいたわたくしが、パルスィ様のご身上をきちんとご理解申し上げる
べきですね。後日パルスィ様との間で齟齬を作らぬためにも。

とは申せ、そのプロフィールと経歴の絢爛多彩なことは誠に驚くばかり…、他人様に
仕えていただく以上、理解を深めるべく努めるべきなれど。むむう、わたくしにどこ
まで成し得ることやら…。
わあ…、やはりパルスィ様が神様でいらっしゃることは厳然たる事実。水神であられる
のなら、龍神姉妹様とも意気投合されることもあるかしらね?…まあ、姉君様はさておき、
妹君様は、「なんでわたしが。挨拶とかめんどい」と言われてしまうかも知れません
けれど…。
悠久の歴史との関係も、本当に深くていらっしゃるのね。まさに生きた歴史の証人、
夫となられた数多くの方だけでも、どれほど事績が溢れていることか。わたくしも
学校で西洋史について話せ、なんて先生に言われるけれど、その比では無いわ。中東
史や東洋史、日本史の講義をされたら、多くの学究の徒の耳目を集めそうね。
唐朝はまさに世界帝国、西にタラス河畔の戦い有れば、東に白村江の戦い有り。それを
間近でご見聞なさるとは、なんとスリリングなことでしょう。
そしてその後、経歴は本朝へと達すると…。それだけで大河の如きドラマの新たな
ページが開かれたようで、その半生の波乱万丈、こうして文字で追うだけでも圧倒される
思いです。この国は古き王朝を今なお伝えているのは歴史の重厚さを感じますけれど、
それを実体験なさった末の我が家へのお出でとは、身も心も引き締まりますね…。この
出会いを大事にしたい、と心から思います…。


334 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/19(Mon) 17:55
>>327(水橋パルスィ様)

いにしえの本朝のお話を伺うのは、まことに興味深いです。一条天皇(第66代天皇、
在位986年-1011年)の御代に、鬼族や物の怪と人との激しい争いがあったこと、胸に
痛みを覚えます。そこでパルスィ様が、騒乱を鎮めるために渦中に飛び込まれたことは、
まことに義侠の行いと感じ入りますわ。
ええ、犠牲者が出たことは悲しいですが、戦いの終結は共存への道程であったことで
しょう。そしてパルスィ様が再び騒乱の起らぬよう、鎮撫の役を引き受けられたことを、
心から尊敬いたします。都の鬼族の再出発をずっと見守って来られたのですもの。
その鬼族とは別に東北の地で、かの阿弖流為公の時代より平穏の道を選ばれた瀬織津姫様の
こと共に、まことに嬉しいことですわ…。
その後も日ノ本で、なお種族間の軋轢があったことは、わたくしも聞き及んでおります
ゆえ、道は平坦ではなかったのでしょうけれど。
わたくしのお友だちである九尾の狐の白夜様、そして異心同体でいらっしゃる飛縁魔様
からも、過去のつらいお話を伺っており、その道の行方にわたくしも心が痛みました。
白夜様は、鳥羽天皇(第74代天皇、在位1107年-1123年)と、飛縁魔様は、夏の桀王、
殷の紂王(紀元前1100年頃)、周の幽王(在位 紀元前781年-同771年)と縁を結ばれ
悪評に晒されましたが、今は奈良の地で平和に暮らしていらっしゃる。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=824&to=824&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=833&to=833&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=915&to=917&nofirst=true
パルスィ様がなされたこともまた、現在へと続くかの地の平和に貢献していらっしゃる
のでしょうね。
和を結ばれた鬼族と共に地底世界に魔の楽土を築き上げられたこと、まことに賞賛の限りで
ございます。
こちらにいらしていただけるのも、それら幻想郷が安定していることの証左ですね。
あらためてこちらにいらしていただけることを嬉しく思いますわ。


>>328

いらっしゃいませ、お客様。
申し訳ございません。悠久の歴史のお話を伺っていて、感激のあまり魔の気を抑えるのが
疎かになっておりました。
わたくしにとって、心震える話でしたが、ご近所のお客様に入りづらいお気持ちを抱かせ
たのでしたら、ひとえに主人たるわたくしの無作法、申し訳ございません。(平伏)
どうか今後とも、お気軽に足を運んでいただけたら嬉しゅうございますわ。
だんだんと暖かさを増してまいりましたね。この季節にふさわしい和菓子をそろえて
みましたので、よろしければお召し上がりくださいませ。
梅の形の練り切り、つくね芋と米粉の生地で餡を包んだ薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう、
そしてうぐいす餅でございます。


335 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/19(Mon) 23:16
>>326-327(水橋パルスィ様)

それでは、改めて履歴書及びパルスィ様の経歴に目を通させて頂きます。
私には人事権はございませんが、これから共にメイドとしてお嬢様にお仕えする身。
貴女様について知る事は共にお仕事をする上で重要となりましょう。

唐代、遣唐使船の時代…。
お嬢様の母上であられる奥方様…オルキデア様が会話の中で身近な事のように触れられておりました。
いずれ奥方様が訪れた際には、パルスィ様とどのように言葉を交わされるか楽しみです。

そして『宇治の橋姫』〜『幻想郷』へ至るまでの紆余曲折…。
波乱の歴史の生き証人として、畏敬を感じずにはおられませんね。
ですが共にメイドとしてお嬢様にお仕えする以上、緊張し過ぎるのは考え物。
私も出来るだけ肩の力を抜いて、共にお嬢様のために励みましょう。

(メイド服に身を包んだパルスィ様を見て)

まあ!同姓であっても思わずときめきを感じずにはおられません。
ふふっ、貴女様を知る方々が今のパルスィ様をご覧になられたら
どのような反応を示されるかしら。

それでは改めて、お嬢様のボディガード兼メイド長であるレイナさん、
そして見習メイドの三姉妹さんを紹介させて頂きます。
私は大学に通っておりますので、不在の間はレイナさんと三姉妹さんが
日々のお屋敷のお仕事に携わっております。
三姉妹さん、留守中はパルスィ様をよろしくお願いしますね。

それにしても…パルスィ様と三姉妹さん…。
お揃いの金髪とメイド服によってパルスィ様が三姉妹さんのお姉様に見えてきますね。(微笑)
見習とは申しましてもそれぞれ得意分野で日々一流の働きをなさっております。
特に長女さんは、お屋敷の経済活動を一手に担っておられる一流の方なのですよ。

私の不在の間、パルスィ様が加わって下さるのは心強いです。
1日も早く互いに頼り、頼られる間柄となられるのを期待しておりますわ。

>>328

お客様、お茶のお代わりをどうぞ…。

もしお客様が入り辛いという印象を与えてしまったとあれば
それはお客様をおもてなしする立場の私にも責任がございます。

悠久の時を生きる方を新たにお迎えし、私も気分が昂揚していたのは自覚しております。
だからといって本来のお役目を疎かにしてはメイド失格です。

今後は気を付けて参りますので、何卒お許しくださいませ。

336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/21(Wed) 15:57
期間限定のわらび餅売ってたので
皆さんもどうぞ

337 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/21(Wed) 20:01
>>336

いらっしゃいませ、お客様。
あらあら、わらび餅ですの?それは嬉しいお品物をありがとうございます。さあさあ、
どうぞお上がりくださいませ。

これはこれは…、本物のわらび粉を使っているのですね。最近は、タピオカやサツマイモを
使うことが多いそうですのに、これはまさに純正のわらび粉。10kgのわらびから取れる
わらび粉はたったの100gだと聞きます。
まあ、見るからに艶のある透明感とフルフルと震えている様子、加えられた甘味も、
和三盆、黒蜜、きなこの選りすぐりの品揃え。わらびは、春を代表する山菜の一つですが、
この和のスイーツは、春の訪れを告げるかのようで、まことに嬉しゅうございます。

では、お茶の時間といたしましょう。お客様には、我が家のメイドさんが作りました会心の
和菓子を出させていただきますね。こちらのお茶と共にどうぞ。
庭の紅梅白梅も、すっかり開花しております。春の気配も日に日に濃くなって、心穏やかに
甘味をいただけますわ…。


338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/21(Wed) 21:09
春が来たらやってみたいことありますか?

339 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/21(Wed) 22:33
>>336

お客様、これは素敵なお土産を有難うございます。
わらびは春の訪れの象徴。わらび餅はそれを祝福する和のスイーツですね。
お嬢様が仰せのように、この透明感は純正のわらび粉。
ならば相応しいお茶を準備しなくては。

(玉露をお淹れしました)

では私達からは、お庭の紅白梅の開花を記念して作りました「早春」(梅の花の形のういろう)と、
「椿餅」をどうぞ…。

実は最近、奈良で和菓子職人をなさっている友人から便りが届いたのですよ。
今の季節を象徴するお店のスイーツとしてこれらを紹介して下さいました。
まだまだ彼女には及びませんが、お菓子作りに携わる者として創作意欲を刺激され
挑戦してみた次第です。

では、お庭の紅白倍を眺めながらどうぞ召し上がって下さいませ…。

>>338

はい、やはり家族友人と共に行くこの町の桜の名所廻りですね。
そして桜吹雪舞うお屋敷への小路をお嬢様と共に歩く事…。

今はまだ春の訪れを待ちながらじっと芽吹くのを我慢強く待っておりますが、
あの桜の木々が満開となり舞い散る季節にお嬢様と私は出会いました…。
あの日の出会いに思いを馳せながら、そして結ばれた手と絆を決して離すまいと
私達は毎年誓い合うのですわ…。

そして今年は、新たなメイドさんがお屋敷に加わりました。
私達が感じてきたこの町の春の訪れを象徴する桜吹雪とそれをもたらす温かな風の香りを
共に分かち合いたいものですね。(微笑)

そしてその時期には、奈良に住まう友人との再会が叶えば猶更です。

340 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/21(Wed) 22:59
>>338

いらっしゃいませ、お客様。
はい、ございますわ、春になったらやりたいこと。ああ、楽しみです。
桜の精の北上をしっかり確かめながら、やがて桜花がこの町で咲き誇ったならお花見は
欠かせませんね。
一度きりではございません。大通り公園の満開の桜も楽しみですが、なんと申しましても
恒例の土地神様のお社での観桜の祭りがいちばんの楽しみですね。
毎年桜花の下で我が校の筝曲部の方々が演奏会を催されますし、わたくしの学校の大先輩で
あられる、幽霊の結城玲子様がピアノ演奏をしてくださいます。また東北からいらした鬼族の
薫衣(くぬえ)さんの奉納の舞も披露されるのです。
(結城玲子様)
ttps://ibb.co/BTytF5b
(薫衣さん)
ttps://ibb.co/p0JgnXG

それから4月下旬のこと座流星群の観望も。残念ながら今年の極大は満月に近い月齢の
夕刻ですので、あまり条件が良く有りませんけれど。でも、天体観望のときに使っている、
ガリレオ・ガリレイ様より進呈された望遠鏡が付喪神となりまして、天体の解説をして
くれるようになったのですよ。さすがは、大天文学者の望遠鏡、とても博識で熱心に星々の
ことを教えてくれます。近所の子どもたちにも人気なんです。
条件の良くない観望会のため、今回は大掛かりにはいたしませんけれど、ご興味がおあり
でしたら、お客様もおいで下さいませ。


341 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/22(Thu) 00:09
ここにいるみんなの中で最も料理が上手いのは誰だと思う?

342 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/22(Thu) 09:34
>>341

今は居られませんけれど、やっぱりグリッタちゃんかしら。
調理師免許こそありますけれど、私自身は彼女のように本格的にお店で
腕を振るった経験はございませんので。

メイドとして家人やお屋敷を訪れるお客様にお料理やお菓子をお出しする事は出来ますが、
お店でお客様にお出しするお料理やお菓子はやはりそれとは全く違いますので。

メイドとしても料理人としても腕を振るわれるグリッタちゃんの腕前は
彼女のひたむきで一生懸命な人生の在り方そのもの。
あの娘を見ていると、まだまだ私は精進が足りないと自覚させられます。

…お嬢様のためにお料理に込める愛情でしたら、誰にも負ける気はありませんが。(ボソッ)

パルスィ様に関しましては、まだこちらのお屋敷におけるお料理の腕前は未見ですので
今回は口を噤ませて頂きます。
ですが、悠久の時を生きてきた方ですから私達が驚愕するのはこれからだと思います。
その時を楽しみにしております…。

343 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/22(Thu) 09:50
>>339(柚葉さん)

(横から失礼いたします)

>そして桜吹雪舞うお屋敷への小路をお嬢様と共に歩く事…。
>あの日の出会いに思いを馳せながら、そして結ばれた手と絆を決して離すまいと
>私達は毎年誓い合うのですわ…。

はい、柚葉さんの言うとおりです。で、ですが、お客様にその想いを披歴されるのを
聞くのは、なんだか恥ずかしいですね…。
桜の季節の永遠に忘れぬ想い出を胸にして歩んできたわたくしたち、また二人であの
日の嬉しさを噛みしめられるのは、春の季節の何よりの幸せです…。

そして今年は新たなお友だちを迎えて、ご一緒に遠方のお友だちを迎えられるなら、
なおのこと嬉しい春となるでしょうね。


>>341

いらっしゃいませ、お客様。
お料理のこととなれば、柚葉さんを置いて他にございません。毎日の三度のお食事や
ティータイムを心行くまで堪能させていただいているのは、彼女の腕前と三姉妹ちゃん
たちを指導する彼女の手腕があってこそです。そのお味は舌を楽しませ胃の腑を心地良く
満たし、わたくしの身と心に元気と安堵をもたらしてくれるのです。のみならず、年中の
行事のたびに素晴らしいお料理の数々を案出し、目の前に並べて下さって、その行事に
楽しさをもたらし、その節目節目の催しの大切さを教えてくれるのです。

もちろん、三姉妹ちゃんたちもまた彼女を師と仰いで研鑽を積み、その腕前の口上は
日々実感するところでございます。
そしてこのたびは、新たなメイドさんとして水橋パルスィ様を迎えております。彼女の
お料理はまだ存じませんが、長年世界中を回って来られて貴顕紳士とのお付き合いも
広く深い彼女のお料理への知識は、きっと深いものと思います。もしや何か厨房に新風を
ふきこむこともあるやもと、楽しみにしておりますわ。

わたくしですか?はい、以前メイドとして働かせていただいたことはございますが、
料理の腕前についてはまだまだとしか申せませんね…。


344 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/22(Thu) 10:00
>>341
>>342(柚葉さん)

お客様、申し訳ございません。
「ここにいる」とおっしゃったのを、この屋敷にいる家族とわたくしのことと解釈して
しまいましたが、柚葉さんのお返事で、それのみではないと気づかせていただきました。
柚葉さんの言うようにグリッタちゃんは、現にプロとしてご活躍、その力量が素晴らしい
ものであることは、わたくしも重々承知しております。

>…お嬢様のためにお料理に込める愛情でしたら、誰にも負ける気はありませんが。(ボソッ)

はい、同時にわたくしにとりましては柚葉さんのお料理の美味しさ、心に染みわたる
味わいの深さは何物にも代えがたいのも、また事実でございます。

いずれにしましても、わたくしは、もったいないほどお料理の練達の家族・お友達に
恵まれているということですわ。


345 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/22(Thu) 22:36
皆さん、ネコのコスプレをしてニャンニャン言ってくれない?

346 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2024/02/22(Thu) 23:19
>>345

いらっしゃいませ、お客様。
…はて、コスプレをご所望なのですか?ですがわたくしはコスプレイヤーとして活動して
おりませんけれど。
わたくしの場合、何か仮装をするというのは、ハロウィンや節分といった子どもたちに
歓んでもらう行事においてですね。そのときは毎回喜んで衣装づくりに励んでおりますわ。
ただ、お客様のご趣味に合わせて、被写体や鑑賞のためのコスプレは、ちょっと…。
わたくしがやっても可愛くなるとは思えませんし。
あ、そうですわ、猫の姿に身をやつせば、コスプレになりますよね?でしたら、こうで
ございます!
ttps://imgbb.com/Pz0K23H
いかがでしょう?どこからどう見てもネコさんではありません?鳴き声も、にゃ〜、と
これこのとおりですわ。
あらら…、ちょとご不満そうな。では、この間遊園地のお土産に買った猫耳カチュー
シャがございますから、お客様もご一緒に装着してくださいな。記念の映像は、
わたくしの持っている魔石具の記録水晶で写しますね。スマホ撮影?いえいえ、あれは
うっかり拡散する恐れがありますから、共に控えませんか?
家族に声はかけますが、参加するかどうかは、それぞれの判断とさせていただきますわ。


347 名前:羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日:2024/02/22(Thu) 23:29
>>345

いらっしゃいませ、お客様。
はい、今日は2月22日、「にゃんにゃんにゃん」の日ですね。(微笑)
では、それに相応しいサービスをさせて頂きましょう。

私が愛読している『吸血鬼ちゃんとメイドさん』に同時収録された、
『猫耳メイドさんとお嬢様』を参考に…。
う〜ん、グローブは無い方が良いかしら?
これを付けたままだとお仕事が出来ませんのでカチューシャと尻尾だけにさせて頂きますね。
はい、これでコスプレ完了ですにゃん♪

というわけでレイナさん(先輩のメイドさん、お嬢様のボディーガード)、
猫になりきりますのでなでなでして下さい。

レイナ:「これでいいですか?(汗)」

ん〜〜〜。もっと。

レイナ:「じゃあこれで。(なでなで〜♪)」

ん〜〜〜。もう一声。(うにゃ〜♪)
あ〜〜〜…。気持ち良いからもう動きたくないです〜〜〜♪(ごろにゃん♪)
(膝枕してもらって甘えてます)

‐付喪神の扇谷先生登場‐

扇谷先生:「…やれやれ、羽藤殿がこの様子では仕事になるまい。
お客人のお茶とお菓子は私が準備しよう…。」

(小一時間後)

冗談はこれぐらいにして、お仕事に戻りますにゃん♪
では、緑茶と和菓子のお代わりを用意致します…。

では最後に、2月22日に相応しい猫に関する話題を一つ。
「pixiv」で公開されている「ざんか」様の漫画、『猫耳メイドさんとお嬢様』は、
美麗で可愛らしくてとても尊い内容の作品です。
よろしければ、ご覧になって下さいませ。

348 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/02/23(Fri) 18:59
>>329 羽藤侍従
先輩の覚えも良いようで、幸先の良いこと。
斯様な御大家にお仕えするのは初めてですから、無調法には是非とも鞭撻を。
静観とは悠長なことを、人喰い妖怪に易々と入られて何もせぬとは。
刹那にこの頸飛ぶ程度は覚悟しておりましたのに、これでは押し入る方も拍子抜け。

外の世界には幻想郷の出来事を題材としたゲームがあると聞いておりました、羽藤侍従が仰るのもその内の1つでしょう。
旧主の使いで館へ赴いた際、レミリア公女に目通りしたことがございますが吸血鬼として、貴族としての体面を重視するように見受けられました。
そうすることで使いを送った当時の我が主に恥をかかさぬようにしようとの心遣いだとすれば心憎い限り、姫様と例え対面されても下へは置かぬはず。
やり方は違えどレミリア公女然り姫様然り吸血姫は他人の心を上手く操ることが得意でいらっしゃる。

実は以前より忍んで盗み見ておりました、他に銀色の頭をした鼠が二匹ほど居るやもしれませぬが。
姫様や羽藤侍従はもとより伯爵と伯爵夫人その従者達にこの街や姫様に所縁のある神々……実に妬ましい容姿だと。
外様の妾まで三度その姿を収めていただけるとは誠に光栄、期待以上の働きをしなければ御恩に報いる奉公となりますまい。
いざという時は真っ先に姫様の盾となり矛となる所存でございます。

無礼は予めお詫び申し上げましょう、何分他人の幸せに切歯扼腕し、不幸を嘲笑い、皮肉を好む天邪鬼なれば。
何、長生きで良いことなど多少物事を知っているくらい、むしろそれが無ければ齢を重ねる意味など有りませんわ。
故に羽藤侍従が卑下なさる必要はありません、私だろうと姫様であろうとその点についてはご自身の外部記憶装置程度に使えば良いだけのこと。
姫様や私が積み上げた歴史の澱、旨味にもなれば渋味にもなります、未来を生きる貴女の使い方、向き合い方一つでね。

>>328
これはしたり、主と上役の手を煩わせるとは、かと言ってこれ以上菓子と茶を食わせるのは牛馬でもあるまいし芸が無い。
それはそれとして神聖な気が気に障るのであればこの館のせいではないでしょう、お客様
羽藤侍従は神職のような一族と伺っておりますが、我が主と侍従長は夜の王、その眷属は蝙蝠、そして私は人喰いメイド
どちらかと言えば魔性が強い館でございます。

生憎この週末は荒れ模様、此度の冬が最期の断末魔を挙げているが如く。
すなわち春が訪れ、この街に数多住まう神々や精霊の類が色めき立っているのでございましょう、それが街に溢れたかと。
まったく、神霊妖魔たるもの些末事に気取られず泰然自若とすべきなのでしょうが、倭国の神々はまだ若いようで。
新年<ノウルーズ>はまだ一月も先だというのに気が早くて妬ましいの一言に尽きますわ。

神聖であろうと魔性であろうと、超常の存在の気配には気が付いていたはず。
それでもなお歩みを止めなかったお客様の妬ましいばかりの豪胆ぶりには感じ入りました。
さはさりながら「好奇心は猫を殺す」という英国の諺もございます。
―――流石に一つ以上の命をお持ちでは無いでしょう、常に幸運ばかりでは無いとご承知下さいませ。

>>336
姫様、まずは私めが毒見を―――それには及ばずと、随分とこの街の人間を信頼されておられるのですね。
差し出たことを申しました何卒ご容赦を、貴人は種族を問わず狙われるものでございますから。
それにしても亭主が花鳥風月に親しむならば客もまた然りでこの時期にわらびを具すとは。
わらびは倭国の皇族が春の訪れとして万葉の昔に詠んでおります、それを踏まえてのことでしょう。

そしてまたしても先輩の手を煩わせてしまうとは、野良妖怪が長すぎたか。
梅に椿とは目でも舌でも春を楽しませようという意を感じ取りました、この主にしてこの臣ありというところでしょう。
唐土でも倭国でも梅は等しく春を告げる花、そしてその花と香りは神格が好むもの。
屋敷にこの花を残されたのは賢明なご判断と存じます、神々とも誼を通じたいとお考えであれば。

手土産も無しに帰せば姫様の恥となりましょう、重ねて差し出がましいことながら薔薇の香油を用意しました。
肌の手入れに良し、香りを楽しむのに良し、湯浴みにも料理にも使えるという誠に勝手が良いものです。
我が祖国で春を告げる花は薔薇、倭国では梅や桜に人を例えますが、我が祖国では極上の美人に薔薇の名を贈りますの。
姫様と侍従方の分もございますわ、風説に拠れば薔薇の気もまた血と並んで吸血種の好むところと。

349 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/02/23(Fri) 19:00
>>338
従者は主君の心を我が心として活動しなくてはなりません、故に花見の宴と流星群の観覧を盛会にすることが第一
何をどのように見せるか、これで亭主の器が量られるのですから従者として主の威容を最大限見せる催しを企画せねば。
神格から名士、姫様の御学友までお招きしなければなりませんから、招待状の書き方から配席までは頭痛の種
侍従長に羽藤侍従、蝙蝠三姉妹にも知見を賜らねば到底できぬことでしょう。

一方で、これから取り扱うのでざっと調度品を見ておりましたけれど、東西の名品が鎮座ましまして創意を掻き立てられますわ。
西はマイセン、ウェッジウッド、新しいところでジバンシィ、東は景徳鎮は当然として華やかな有田、渋い楽焼まで。
流石に真祖に連なるお家柄、持ち伝えのものも姫様のお眼鏡に叶ったものもありましょう。
このように妬ましいものを見ることができるから、誰かの僕になることはやめられません。

羽藤侍従も桜舞う中姫様に従ってそぞろ歩くことを願っているようで―――なんと妬ましいのかしら。
舞い散る桜は倭国で至上の美とされている概念、そこに太陽や月さえ恥じらう麗しい女人が二人連れ立つ、これだけでも嫉妬よね。
草木ですら語り掛けてくるこの国、吸血姫と侍従が連れ立って何も話さぬ筈はなく、春と互いの美しさを謳い合うのでしょう、重ねて妬ましい。
春の陽気か月の狂気に中てられて二人の影は重なるに違いないでしょう、アフラ=マズダーはなんと妬ましい運命を定められたのか。

>>341
姫様は当然羽藤侍従を挙げられましたが、当の本人はご入魂のグリッタ様の腕に感じ入っておられるようです。
忍んで参った折に賜った菓子と毎日頂く賄いは盛り付けも味も量も万点、殷朝の伊尹もかくやと思いました。
そんな彼女が挙げた方、さぞかし妬ましい腕の持ち主なのでしょういずれ相見えたいものです。
料理対決ならば例え負けて自尊心を失ったとしても、胃は満たされますから。

新参ゆえ蝙蝠三姉妹と共に下拵えを任されておりますが、いずれは一品二品任せて下さればと存じます。
早春は冬の名残と春の息吹が感じられる季節、すなわち両方の季節のものを旬としてお出しできる季節でもありますわ。
一例として食材と予算が許せば以下のようなものを供したく存じます。
アレルギーや苦手なものがございましたらお申し付けください。

〇 前 菜
  ・ クークー(イラン風ホウレンソウ入りオムレツ)
  ・ 脂を蓄えた冬のブリにアーティチョークを添えて
  ・ ウナギとチーズのラヴィオリ、和出汁仕立て

〇 スープ
   ズッパ・ディ・オルツォ(大麦、ズッキーニ、タマネギ、トマト、ニンジン、セロリ、インゲンのスープ)

〇 魚料理
   タラのフリットにキャビアソースを添えて

〇 肉料理
   子牛のタリアータにビーツソースを添えて

〇 デザート
   ベリーソースのブラマンジェ

>>345
姫様、斯様に不躾な者は客ではなく慮外者として排除して―――そうですか、ご要望にはお応えすると。
お客様大変失礼致しました、主の判断が無ければ既に首と胴が永遠の別れを告げていたでしょう。
春は別れの季節とも申しますが、やむを得ないものとそうでないものも当然ございます。
主の寛大さと分別を胸中に留めて下されば幸いですわ。

ttps://i.imgur.com/EcRl0Ql.png
さて、主と上役が猫になった以上、私もならなくては忠義に悖るというもの。
そして目の前に猫が居れば触りたくなるのが人情、されど可憐なお二人を毒牙にかけさせるわけには行きません。
この身を賭けて姫様をお護りするとお誓い申し上げましたし、羽藤侍従がそうなることも大御心ではないでしょう。
故にお客様、当館で愛でてよい猫は目の前に現れた化け猫のみ、いかなる愛撫にも耐えますわ。

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