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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/04(Tue) 07:59
皆々様、新年おめでとうございます。
厳寒の候、どうぞお体ご自愛下さいませ。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ五を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122

まずは、自己紹介させていただきます。

名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
   普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
   なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
   長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
   B85. W55. H82。
   髪型はストレートロングの銀髪です。
   日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
   口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
   中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
   もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
   経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
   郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
   今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
   いただいています。

以下、お願い申し上げます。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)


217 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/06/22(Wed) 20:09
あ、虹が見えますね!

218 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/06/22(Wed) 20:57
>>217

いらっしゃいませ、お客様。
今宵は梅雨の雲も退いて、晴れた空に照るお月様が誠に麗しゅうございますわ。

お客様も、月影に誘われて散歩がてらにこちらまでおいでくださったのですか?
え、そうではなくて虹が見えるのですか?

まあ!本当に、お月様と反対側の空に大きな虹がかかっていたのですね。
「月虹(げっこう)」、「白虹(はっこう)」とも呼ばれるだけあって淡い色の幻想的な虹…。
それがあんなに美しく空を彩っていただなんて気がつきませんでした。

月虹が見られるのはとても稀なことで、見ることができた人には幸せが訪れる、と言われております。
きっと貴方様にステキなことが起こるのでしょうね。
そしてわたくしにもそんな良き機会をくださったなんて、本当にありがとうございます。

わたくし、お庭に置いた縁台でお月様を見ておりました。
いかがですか、お客様もご一緒に縁台にお座りになってゆっくり月虹をご覧になっては?
お茶とお菓子をご用意させていただきますわ。

219 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/06/26(Sun) 21:45
>>217

いらっしゃいませ、お客様…。
梅雨の雲が退き、晴れ渡る綺麗な月空と爽やかな夜風を満喫しようと
御屋敷の外に出て参りました…。

え?虹ですか?
(お客様の指さす方向に目をやります)

まあ…。何て素敵な光景でしょう。
『月虹(げっこう)』、『白虹(はっこう)』と呼ばれているのですね。
お客様に来て頂かなければ、気が付かずに夜を過ごしていたかも知れません。

このような素敵な機会を頂けた事を、お嬢様と共に感謝致します。

それでは感謝の印に、お茶とお菓子をご用意させて頂きます。
冷たいレモンティーと、昼に準備しておいた夏蜜柑のゼリーです。
レモンと夏蜜柑を、月に見立ててそれぞれ飾らせて頂きました。

こちらのゼリー作りはお嬢様にも手伝って頂き、今宵皆で頂くのを楽しみにしていたんです。
こうしてお客様にお出しする機会にも恵まれたのは、『月虹』がもたらしてくれた幸せですね。(微笑)

それでは、召し上がって下さいませ…。

ご希望であれば、温かい紅茶もご用意させて頂きますわ。
それではお嬢様と共に、ごゆっくりどうぞ…。

220 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/06/27(Mon) 10:23
>>219(柚葉さん)

(横から失礼いたします。)

まあ、柚葉さん、お茶とお菓子をどうもありがとうございます。
蒸し暑さの冷めやらぬ今宵、甘い潤いをくれるレモンティーと夏蜜柑ゼリー、嬉しいですわ。
わたくしもお手伝いさせていただいたとはいえ、月虹に冴えるこの紅茶とゼリーの黄金色の輝きはやはり
柚葉さんならではの逸品と申せましょう。
ああ…、この心地良いひんやり感、口中に広がる爽やかな酸味と甘味、そして得も言われぬ喉越しの
快感よ…。

あら、柚葉さん、「ごゆっくり」だなんて。
せっかくの美味しいデザートがあるのですから、ご一緒に縁台に座って味わってくださいませんの?
僭越ながら、わたくしにも紅茶を振る舞わせていただきとうございます。
今宵の月はひときわ美しいのですから…。

ねえ、柚葉さん。
先日は「逢魔が時」に恐ろしい思いをなさいましたけれど。
今あなたの目の前に入るわたくしこそ、本物の魔の者なのですよ?
あなたはわたくしに添ってくださることでいつも「逢魔が時」にいらっしゃいますわ。
ならばわたくしは、これからもずっとあなたにとっての良き「逢魔が時」を作ってまいりたいです。
あなたを脅かすあらゆる者からあなたを守りながら。

そうそう、このお月様と月虹とで思い出したことがございます。
先日申していた「瑠璃の湖」のある鍾乳洞のことです。
あの中でわたくし見つけたのです。
虹色に輝く美しい「レインボームーンストーン」を。

普通のムーンストーンは、「月の光を宿したよう」といわれるアデュラレッセンス(青色閃光)を放つ
清楚な石ですが、レインボームーンストーンはまるで虹が地上に落ちたかのような七色の輝きを放つ
華麗な石。
ムーンストーン自体、日本で産出するのは長野県の木崎湖や富山県の人喰谷(ひとくいだに)くらいだ
そうですのに、レインボームーンストーンとなれば、まさに貴石の中の貴石…。
それが、地底湖を覆う壁のあちらこちらから覗いてキラキラと輝き、美しい虹色を青の水面(みなも)に
映しておりましたわ。

わたくし、宝石は「朱珠」は別格としましても、既に手元にいろいろございますからわざわざ採取しよう
とは思いませんが、あの景色はぜひ柚葉さんにも間近でご覧いただきたいと思っております。
もちろん、柚葉さんがお望みでしたら採取して贈らせていただきますわ。
ああ、あの青の湖にまた参る日が待ち遠しゅうございます…。


221 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/06/27(Mon) 19:31
>>220(アーチェロお嬢様)

>あら、柚葉さん、「ごゆっくり」だなんて。
>せっかくの美味しいデザートがあるのですから、ご一緒に縁台に座って味わってくださいませんの?

それではお言葉に甘えて、私もご一緒させて頂きます。
お嬢様のお淹れになった紅茶も、是非…。
柑橘系の果実にお嬢様の優しさが加わり、より確かな潤いを心と身体にもたらして下さいます。

>あなたはわたくしに添ってくださることでいつも「逢魔が時」にいらっしゃいますわ。

はい…。あの時お嬢様が私と次女さんを迎えに来て下さった時…。
蝙蝠笛の加護も勿論ですが、それ以上に私が不安な時、必ず側にいて下さるお嬢様の姿に
安堵と安らぎを覚えました…。
同じ「魔」であろうとも、それはこの夜闇の静寂のように安らぎをもたらしてくれるものなのですから…。
お嬢様が私に寄り添って下さるのと同じくらい、私も側に居たいと思う気持ちは同じですわ。(微笑)

>あの中でわたくし見つけたのです。
>虹色に輝く美しい「レインボームーンストーン」を。

まあ、それは素敵な発見ですね。
お嬢様の心遣いは有難く頂戴致しますが、やはりそれはお嬢様がお確かめになった光景のままにあるのが
相応しいと思いますわ。

…いずれお嬢様と共に見る光景と、この胸の内に宿る思い出こそが
最高の宝石として永遠に残るんですもの。(微笑)
(お嬢様の御手を取り、そっと私の心臓の位置に当てます)

そして…。その光景は奥方様をはじめ、絆を結んだ方々とも共有したいものですね。
これから始まる、夏の思い出として…。

222 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/06/27(Mon) 19:49
(すみません、失礼します)

お嬢様、夕餉の支度をしている最中にニュースで聞いたのですが、少し不安が…。
関東甲信越が、梅雨明けを迎えてしまったそうです。
本来は7月半ばまで続く筈なのに…。

雨が少なすぎては夏の水不足が懸念されますし、お野菜の生育にも大きく影響しますから
今から心配です…。
先程お買い物に出向いた際、お颯さんも心配そうでした…。

梅雨の時期は出歩くには多少の不自由はありますが、
梅雨がもたらす雨はこの国の四季には欠かせないものですので…。

これから先2週間のうち、後半は戻り梅雨になるらしいとのことですので
少しでも多く雨が降ってくれることを願います…。

223 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/06/28(Tue) 19:43
>>221(柚葉さん)

>柑橘系の果実にお嬢様の優しさが加わり、より確かな潤いを心と身体にもたらして下さいます。

もう、柚葉さんったら。
その道のプロに褒めていただいたら、わたくし嬉しすぎて地に足がつかない気分ですよ。
(気がつくとケトルを手に翼をパタパタと羽ばたかせて30cmばかり宙に浮いておりました。)
でも、柚葉さんやお客様とご一緒させていただいている嬉しさを胸に、紅茶を淹れたのがよかったの
かしら。
この気持ちを忘れずに胸にしまっておきますわ。

>同じ「魔」であろうとも、それはこの夜闇の静寂のように安らぎをもたらしてくれるものなのですから…。
ありがとうございます。
わたくしの変わることの無い本質をそのようなお優しい言葉で包んでくださる、それこそがわたくしに
とっての最高の安らぎでございます。
わたくしもまたこの「魔」で以てあなたの安らぎを守らせていただきます。
あなたにとってわたくしの傍にいることが幸せであれるよう、そのためにこの魔の力のすべてを捧げて
まいりましょう。

>…いずれお嬢様と共に見る光景と、この胸の内に宿る思い出こそが
>最高の宝石として永遠に残るんですもの。(微笑)

分かりましたわ。
でしたら、あの場所はわたくしたち二人の大切な宝石箱です。
虹色の貴石とドラゴンブルーの湖水とを永遠にわたくしたちの心の中で共有いたしましょう。
(柚葉さんの左胸に触れたわたくしの手がほのかに温まります。)
感じます…。
あなたがわたくしへの親愛を胸に抱いてくださっていることを。
そして、それがわたくしの驕慢ではない真実なのだ、と訴えてくれているのが分かります。

(わたくしもまた柚葉さんの御手をわたくしの胸に導きます。)

わたくしは魔の者。
この胸の鼓動も、人の姿に寄せたがゆえに生まれたものなのかも知れません。
ですが、それでも、この高鳴りは決してまやかしではない、わたくしの誠の心であることを誓って申し
ましょう…。

未だ梅雨は明けぬ日々ですが、夏はもう間もなくですね。
今年もまた柚葉さんとご一緒に、大勢の知己の方々と思い出を重ねてまいりましょうね。


>>222(柚葉さん)

まあ、もう梅雨は明けるのですか?
今年の夏は随分とせっかちさんですのね。

そして既に各地の猛暑が報じられているようです。
柚葉さんもどうか重々お気をつけてくださいまし。
直ぐ近くに鍾乳洞という絶好の避暑地があるのです。
涼みたくなったら皆でまいり、ゆっくり体を休ませましょう。

登下校中の子どもたちも汗をかいて辛そうでしたわね。
学校で熱中症に備えるようご指導されていると思いますが、子どもたちには本当に体を労わってもらい
たいです。

そしてお野菜の生育に影響が出ては困りますわ。
新鮮な夏野菜は酷暑を乗り切るための強い味方なのですから。
お颯様に愁眉を開いていただくカギはやはり農業用水の確保ですわね。

それでは、本当に水不足が本格化するようでしたら、わたくしが川の上流へまいりますわ。
そこにダムがございますから、わたくしが元素支配の魔法で雨を降らし貯水量を回復するお手伝いを
させていただきますわ。
地産地消、お颯様のお店の野菜や果物は地元で穫れたものが多うございます。
わたくしがお颯様を喜ばせることができれば、望外の喜びと申すものですわ。

夏は川べりで花火大会もございます。
渇水した川では屋形船も出せず、情緒を欠いてしまうかも知れません。
今年も楽しい納涼をなすために、わたくしも張り切らせていただきますわ。

224 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/01(Fri) 20:34
>>223(アーチェロお嬢様)

>そして既に各地の猛暑が報じられているようです。
>柚葉さんもどうか重々お気をつけてくださいまし。

お帰りなさいませ、お嬢様…。
ニュースでは災害級の猛暑との事です。
お身体は大丈夫ですか?
すぐに、塩レモンドリンクをご用意致します。

本日は屋外でのお仕事は適度に留め、休憩も適度に取っております。
レイナさんも三姉妹さんも、今は休憩中です。

>直ぐ近くに鍾乳洞という絶好の避暑地があるのです。

はい、そちらには早速足を運びたいものですね。
それでは、夕餉の後に…。

>新鮮な夏野菜は酷暑を乗り切るための強い味方なのですから

はい…。夕方のニュースで別の地域では早速ナスや西瓜に悪影響が出ているようでして…。
お颯さんも
「今年はちょいと、厳しい夏になりそうだよ。」
と不安そうでした…。

(早速鍾乳洞にて)

ふう…。この天然の涼しさが身も心も癒して下さいます。
そして、これがあのレインボームーンストーン…。
この鍾乳洞そのものが、正に天然の宝石箱ですね。
そして…私の霊力は微力なものですが、それもまた癒され、回復してくるのを確かに感じます。
本当に、神秘的な場所でいらっしゃいますわ。

この光景、あの画家のお嬢様にも見せて差し上げたいです。
きっと、素晴らしい作品を描かれる事でしょう。
そして、お世話をなさっているサライさんにも癒しのひと時を…。
…多分、この暑さでご苦労なさっていると思いますので…。

画家のお嬢様が「お腹空いた…」と呟いているのに対し、サライさんは
「動けない…。今日は素麺だけで勘弁…。」となっているやも…。(汗)

>それでは、本当に水不足が本格化するようでしたら、わたくしが川の上流へまいりますわ。

それでは一度、皆で川の上流のダムへお車でドライブに参りませんか?
奥方様も、画家のお嬢様のリフレッシュに丁度良いと言って下さると思います。

そして実は…。お嬢様が貯水量を増やすお手伝いの際に一度そちらの川の主様にも
ご挨拶なさるのがよろしいかと思いまして、土地神様に相談して参りました。
すると、上流の神社の水神様は旧知の方だそうで…。
有難いことに、このように紹介状を賜りました。

多分この暑さで弱っているそうなので、お嬢様が御力になって下されば
きっと喜んで下さると仰っていました。

まだ蝉の声も聞こえぬ内に、本格的な暑さの到来となりましたが
共に乗り越えて参りましょう。


225 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/02(Sat) 22:49
>>224(柚葉さん)

>ニュースでは災害級の猛暑との事です。

学校でも皆さん相当まいっていらっしゃいました。
購買部や自販機では経口補水液の争奪戦が始まって、買えなかった方の絶望感たるや見ていて気の毒に
なるほどでした。
軽部様もたいそうお辛そうでしたので、休み時間に元素支配の魔法で少し涼ませてさしあげましたわ。

>すぐに、塩レモンドリンクをご用意致します。

ああ、『干天の慈雨』とはまさにこのことでしょうか。
爽やかな酸味を効かせた潤いが喉から優しく体を満たしてくれます。
さすが柚葉さんお手製のドリンク、市販のものとはひと味もふた味も違いますわ。

柚葉さんも、レイナさんや三姉妹たちもお休みをちゃんととっていると知れて安心いたしました。
手作りの経口補水液は、蜂蜜やブドウ糖、梅シロップを入れても美味しくいただける、と軽部様から
教えていただきました。
いろいろな味を楽しみながら、厳しい夏をみんなで乗り切りましょうね。

>お颯さんも
>「今年はちょいと、厳しい夏になりそうだよ。」
>と不安そうでした…。

まあ、そうなのですか…?
お颯様には元気でいていただかないと困ります。
扱っておられる野菜や果物に負けず劣らずフレッシュで瑞々しい彼女は、青果店のみならず商店街の
看板娘でいらっしゃるのですから。
「巧遅は拙速に如かず」と申します。
早めにダム湖へ行って雨を降らせましょう。

(すみません、続きます。)

226 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/02(Sat) 22:50
>>224(柚葉さん)(続きです。)

(夕餉の後に鍾乳洞にまいりました)

>ふう…。この天然の涼しさが身も心も癒して下さいます。

はい、ここは本当に別世界のようですね。
外界のうだるような暑さが嘘のように涼しくて。
また、あちこちの鍾乳石から滴り落ちる水の音やせせらぎの音を聞いていると、心が落ち着いてまいり
ます。

>そして、これがあのレインボームーンストーン…。
>この鍾乳洞そのものが、正に天然の宝石箱ですね。

手にしたランタン − 空気を汚さないように石油ではなく魔石を使っております − の光を反射
して、あんなにも煌々と輝くなんて、本当に不思議なほどですわ。
いったいどのような自然の摂理が働いてこうなったものか、見ていて吸い込まれそうです。

>そして…私の霊力は微力なものですが、それもまた癒され、回復してくるのを確かに感じます。

それは良かったですわ。
わたくしも先ほどから何かの力を浴びて体が力が充ちてきております。
ここはいわゆるパワースポットのようですね。
それが何に由来するものなのか、わたくしにもしかとは分かりませんが。

…ドラゴンブルー。
もしかすると、本当に文字どおりその名前の由来の「高位の存在」がここにいらしたのかも知れません。
この七色の貴石もその力を受けて形成されたものなのかも。

>この光景、あの画家のお嬢様にも見せて差し上げたいです。

はい、この夏のうちにぜひご招待いたしましょうね。
サライ様にも良い骨休めとなりましょう。
ここで英気を養われれば、素麺だけでなくもっと精が付いて腹持ちの良いものも召し上がれますわ、
きっと。
お母様は…今以上にパワーアップされると、また何をしでかされるやら不安ですが。
先ほど申した「高位の存在」とも気楽につき合ってしまう方なのですから、はあ…。(溜め息が漏れて
しまいます)

>そして実は…。お嬢様が貯水量を増やすお手伝いの際に一度そちらの川の主様にも
>ご挨拶なさるのがよろしいかと思いまして、土地神様に相談して参りました。

まあ、さすが柚葉さん!
もう準備を調えてくださっていたのですね。
そうですね、ダムを建設したときも起工式でそこの河川を守護されている神様に工事の開始を奉告し、
安全を祈願したはずですものね。
わたくしが雨を降らせ水を湛えさせていただくのにご挨拶は必須でした。
気付かせてくださってありがとうございます。

こちらが紹介状ですか。
そして、わたくしたち宛ての添え文(ぶみ)もあるのですね。
では、拝読させていただきます…。

なるほど、水神様…『善女龍王(ぜんにょりゅうおう)』とおっしゃる方なのですね。
『あの者を助けてやってくれ』
と勿体ないお言葉をいただきました。
ダム湖を護り、この町を潤し、美味しいお野菜や果物をもたらしてくださるご恩義、ぜひ報いさせて
いただきましょう。
そのお野菜や果物で美味しいお料理や飲み物を作って、奉納させていただきましょう。
緑に包まれた山間(やまあい)のダム湖の傍に建つお社は、私達が参る頃にはきっと蝉しぐれに包まれ
ていることでしょう。
そこはきっとこの夏の思い出の場所に…。

その拝謁の日を家中みんな元気で迎えましょうね。


227 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/07(Thu) 11:25
今夜は七夕ですね。
奥方様と画家のお嬢様のアトリエの妖の皆様、
そして社交部の皆様をお招きしての七夕パーティ…。
うふふ、心が弾んで参ります。

本日は講義も休講とのお知らせが入りましたし、これで心置きなく
パーティの準備に専念できます。
そしてサライさん、早朝よりお手伝いのためにお越し頂き有難うございます。

(奥方様からのメール)
いつもお世話になってばかりで悪いから、うちからもメイドを一人派遣するわ。
遠慮なく、こき使ってあげてね♪

…それでは、パーティの前に一度お嬢様の発見された当屋敷の敷地内における
パワースポットに案内させて頂きますわ。
まずは、体力の回復をなさって下さいませ。
そして、私からは肩もみとマッサージを兼ねてヒーリングを…。

うふふ、遠慮なさる事はありませんよ♪
こういう時は、存分に甘えて下さいな。(微笑)                                                                                                          
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
(休憩後)
これが本日の、七夕のメニューになります。

・トマトカップのサラダ素麺
・二層のカップ入り七夕散らし寿司
・餃子の皮の、織姫彦星ニコニコミニピザ
・キラキラ星のミートローフ

デザート
・ブルーハワイの七夕ゼリー
・天の川クリーム杏仁豆腐
・二層の七夕レアチーズケーキ
・レモンと甘酒の水饅頭

星見台にテーブルをこのように配置し、気軽にお食事を楽しみながら
星空の下で楽しいひと時を過ごして頂きましょう。
立食形式ですから、特定のメニューをお取りするために席を移動して頂く必要もございません。
オードブルのメニューは、多人数の方をおもてなしに便利ですね。

私達も時折参加させて頂きながら、おもてなしのメニューが途切れないよう
注意しましょう。

228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/07/09(Sat) 14:12
夏の夜空というのも綺麗なものです

229 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/09(Sat) 15:58
>>228

いらっしゃいませ、お客様。
当屋敷の七夕パーティに足を運んで下さり、誠に有難うございます。
よろしければ、お飲み物のお代わりをお注ぎ致しますか?

この星見台は、お屋敷を建て替えた際に新たに設けられた
お嬢様も自慢の場所です。
夏の七夕の季節は、こうしてお嬢様の学校の皆様や
それ以外にも親交を深めた方々をお招きしてパーティを楽しむのが恒例なんです。

今年は丁度よく晴天となり、こうして綺麗な天の川を眺められるのは
本当に幸運でした。
どうか、心ゆくまで楽しんで下さいませ。

230 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/09(Sat) 16:30
>>226(アーチェロお嬢様)

>なるほど、水神様…『善女龍王(ぜんにょりゅうおう)』とおっしゃる方なのですね。
>『あの者を助けてやってくれ』
>と勿体ないお言葉をいただきました。

成程、お嬢様宛の添え文に水神様に関する詳細が…。
それは是非とも、御力にならなければ…。

ところでお嬢様、この鍾乳洞のレインボームーンストーン…。
少しばかり、善女龍王様に奉納させて頂くのはどうでしょうか?
無論、この場所の主様と通じてお許しを頂いた上でのお話になりますが…。

私とお嬢様が手を取り合い、鍾乳洞の主様と通じ合い…。
そしてレインボームーンストーンは、お嬢様が『朱珠』を生み出したのと同じように、
一つの宝玉として…。
その際には、私の『贄の血』が必要となりましょう。

…後日の七夕パーティの終了後、身を清め、身支度を整えた上で
この場所でお待ちしておりますわ。(微笑)

>お母様は…今以上にパワーアップされると、また何をしでかされるやら不安ですが。

…もし私達が、『高位』の存在の方々に今後拝謁する際にも根回しをして下さったり、
先んじて御力添えをして下さるのでしょうね。
奥方様ご本人は、「さあ、何の事かしらね?」と、煙に巻いてしまいそうですが。(苦笑)

あ、忘れておりました。
画家のお嬢様が、この場所の光景を作品とする際のお許しも頂かねばなりませんね。

(翌日)

お嬢様、ダム湖へのドライブの際、朱瑠ちゃんからお力添えを頂く事になりました。
当日レンタカーをもう一台お借りしましたので、奥方様達の運転手を勤めて下さるそうです。

そして先程の商店街でのお買い物の際、お神酒に相応しいお酒が届いたと
酒屋さんから連絡がありましたので、そちらも購入して参りました。

そしてお弁当は…。
温度センサー付き大型保冷ボックスをご用意しましたので、
そちらに人数分お作りしてお持ちしましょう。

無論、奉納させて頂くものはお重で…。
土地神様からの添え文で、どのようなメニューがお好きかも把握しておりますので
抜かりはございません。(えっへん)

本当に、当日が楽しみです…。

231 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/09(Sat) 20:42
>>227(柚葉さん)

>うふふ、心が弾んで参ります。

柚葉さん、今宵の七夕の宴にまた忙しく立ち働いてくださりありがとうございます。
せっかく大学もお休みだというのに申し訳なく思ったりもするのですが。
そうして温かい笑顔で、おっしゃっていただくと、こんな風に思うことはかえって失礼かも知れません。
今日はわたくしもメイドとして頑張らせていただきますので、どうか存分にこき使ってやってください
ませ。

>(奥方様からのメール)

あらあら…、サライ様もお母様に言いつけられていたのですね…。
あのノゾミ様やミカゲ様の妹御でいらっしゃるのに、ご苦労が絶えないかと思うとお気の毒ですわ…。

「別に同情してもらわんでも大丈夫だよ。
 今じゃこれはこれで、けっこう板に付いてきたと思ってるからな。」

まあ、いらっしゃいませ、サライ様。
本日は何とぞよろしくお願いいたします…。

(一とおりの準備の後、一息ついてちょっとモニターを見ております。)

やはりpixivisionは壮麗、可憐、様々な絵がアップされていてステキですね。
この「願いが叶う夜。七夕のイラスト特集」は今宵の我が家の宴を予感させるようなイラストがいっぱい。
あら、この「七夕永遠亭」というイラスト、銀髪と黒髪の二人のお嬢様がお話ししている様子が、なん
だか我が家を思わせますね…。
どのイラストにも短冊が吊るされた七夕飾りが描かれていますが、今夜我が家の星見台に設えた七夕
飾りも引けを取るものではありません。
短冊もたくさん用意しましたから、ご出席の方々には何枚でも願い事を書いていただけますわ。

(わたしも書けたら良いのにな…。
 自分では筆を持てないけれど、人に願い事を教えて書いてもらうのはちょっと恥ずかしいし…。)

あら、幽霊先輩、大丈夫ですわ。
先輩も、わたくしの魔素を媒介にしてくだされば、ご自身で念動力を発動させてで筆を動かしていた
だけますよ。

(まあ、そうなの?
 それは嬉しいわ。そうさせてもらうからよろしくね。
 それとね、私の名前は『結城玲子』よ。
 できれば名前で呼んでもらえると嬉しいのだけれど。)

分かりましたわ、玲子先輩。
そして今宵はピアノ演奏を聴かせていただけるのですよね?
既に星見台にピアノを移動させております。
今宵はどうぞよろしくお願いいたします。(ぺこり)

(みんなで鍾乳洞にまいりました)

>まずは、体力の回復をなさって下さいませ。

皆様、ランタンを手に鍾乳洞をご覧になって、神秘的な雰囲気に溜め息をついていらっしゃいます。
そして先ほどまで外の熱気でふうふう言っていらしたのに、今は元気を回復されたようで、
大変活き活きと楽しそう。
柚葉さんのご発案で鍾乳洞巡りを予定に組み込んで正解でしたわね。

>そして、私からは肩もみとマッサージを兼ねてヒーリングを…。

あらあら…、社交部の皆様方遠慮しつつも目が爛々と輝いていませんか?
それはもう、柚葉さんの肩揉みとマッサージだなんて思ってもみない特典ですものね。
これは、お一人当たりの時間に上限を設けませんと、柚葉さんが疲れておしまいになりますわ。

(すみません、続きます。)

232 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/09(Sat) 20:46
>>227(柚葉さん)(続きです。)

>これが本日の、七夕のメニューになります。

お料理は、トマトと素麺の紅白の涼し気な取り合わせ、オクラとカットしたスライスチーズの可愛い
お星さま、星形生地のピザと丸い生地の中に海苔でお顔を描いた織姫さま様と彦星さま、ミートローフ
の中に散りばめられた星形の人参と粒々コーン。
デザートは、青いゼリーに浮かぶ桜桃の星、青のゼリーと白の杏仁豆腐でできた吸い込まれそうな天の
川、白桃と桜桃の星を浮かべた星空ケーキ、そしてお月様のように清楚でレモンの風味の香る水饅頭。
まさに地上に星月の空がそのま降りてきたかのようで、皆さまも見惚れていらっしゃいます。
皆さま、スマホを取り出して写真を撮り始めましたけれど。

「お腹…、お腹空いた…。」

「ちょっとぉ、この子もう我慢できないわよぉ。」

お母様が画家のお嬢様の口元を拭ってくださっていますが、もう限界ですわね。
では、今より宴の開幕でございます。

皆さま和やかに歓談されつつ、時折七夕飾りの傍の机で短冊に願い事を書いていらっしゃいますね。
わたくしも書いて吊るしましょう。
家族とこの町がいついつまでも安寧でありますように…、と。

そして流れてまいりました、玲子先輩の美しいピアノの音(ね)が。
この曲は、ご本人が長女ちゃんによるネット検索の中から選ばれた大塚愛様の「プラネタリウム」の
ピアノ演奏版。
この歌は歌詞も七夕に相応しい星空の下の切ないラブソングですが、ピアノ独奏も素晴らしい…。
玲子先輩のしなやかな指使いから生まれる音色の何と心地良いことでしょう。
本当に今宵これほど心に響く曲もそうはございますまい。

いけないいけない、今日のわたくしは後輩メイドなのです。
柚葉さんに倣って、おもてなしのメニューをしっかり行き渡らせなければ。


233 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/10(Sun) 21:53
>>228

いらっしゃいませ、お客様。
七夕の夜空は本当に煌きがステキですよね。
宇宙を「星の大海」と表現した小説もありますけれど、この晴れ渡った空を見ているとそこに散りばめ
られた星々の輝きを船に乗って渡ってまいりたい、そう思わせられますわ。

ご覧くださいませ。
西の空には春の大三角、東の空には夏の大三角、そしてそこに輝く今宵の主賓たる牽牛星アルタイル、
織女星ベガ…。
貴方さまの目にも彦星さまと織姫さまの逢瀬が目に浮かんではきませんか?
そして、その大なる三角と交差する星々には「こぎつね座」との、なんとも可愛い名前が付いていて。
そして南の空には美しき紅の星を宿した「さそり座」が在り、その近くには「おおかみ座」もございます。
(わが大切な友、グリッタちゃんの笑顔が重なります…。)

今宵はこの七夕の宴に集まってくださった皆様のために、かつてガリレオ様から贈られたお手製の望遠
鏡をご用意しております。
よろしければ覗いてみてくださいな。

そしてまた。
八月にはペルセウス流星群の観望会も行う予定で、ご近所の皆様方からも参加のご希望をたくさんいた
だいておりますわ。
よろしければお客さまもおいでくださいませ。

234 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/07/11(Mon) 12:10
本日7月11日は拉麺の日。

235 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/13(Wed) 11:50
>>230(柚葉さん)

>成程、お嬢様宛の添え文に水神様に関する詳細が…。

宛名はわたくし宛てになっていますけれど、その中に
「侍女娘にも必ず目を通してもらうように。
 彼女はお主よりも思慮深いゆえ、委細を詳らかにして、彼女の助言にはよく耳を傾けるように。
 『善女龍王』は中々に聞かぬ気であるゆえ、ヘソを曲げさせぬように侍女娘の気配りに期待する。」
とのことですわ。

>ところでお嬢様、この鍾乳洞のレインボームーンストーン…。
>少しばかり、善女龍王様に奉納させて頂くのはどうでしょうか?
>無論、この場所の主様と通じてお許しを頂いた上でのお話になりますが…。

まあ、それは良いですね。
善女龍王様の領域に魔族が参って魔術を使うのですから、何か良い奉納の品はないものか、と頭を
悩ませていたところだったのです。

>その際には、私の『贄の血』が必要となりましょう。

そしてまた、柚葉さんの『贄の血』に頼ってもよろしいのですか?
ありがとう…、ありがとうございます。
まったく未知の神様、それもおそらくは龍の血脈の方にお願いをするのには不安があったのです
が、あなたの尊い想いと血とをいただけるなら、もう恐いものは何もございません。
どうか、わたくしとともに神域へおいでくださいませ…。

>…もし私達が、『高位』の存在の方々に今後拝謁する際にも根回しをして下さったり、
>先んじて御力添えをして下さるのでしょうね。

…どうなのでしょうね。(少し苦笑が零れてまいります)
力添えしてくれるか否か、それがあの方にはほんの手慰みに思えてしまうことがあって。
母のご友人という「千の仔孕む森の黒山羊」様がそうであるように、娘のわたくしにもうかがい
知れない、名状しがたい何かを宿しているように思えることがあるのですよ。

わたくしはあの人に近すぎるゆえか、あの方をフラットに見られないきらいがあるのかも知れま
せん。
そんなところも、土地神様がわたくしに柚葉さんを頼るように助言なさる所以なのでしょうけれど。

>画家のお嬢様が、この場所の光景を作品とする際のお許しも頂かねばなりませんね。

はい、お母様の助力 − やはりなんだかんだで助力してくださりそうですね − に報いるため
にも、お嬢様と湖の主様との取り持ちはきちんとせねばなりませんね。

(すみません、続きます。)


236 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/13(Wed) 11:54
>>230(柚葉さん)(続きです。)

(屋敷裏の泉で身を清めてから鍾乳洞にまいりました。)

…いけないわね。
いくら我が心を鎮めようとしても、柚葉のうなじがわたくしに委ねられると思うと、胸の高鳴りが
抑えられないわ。

さあ、今のこのときは、あなたはわたくしのもの。
『贄の血』を我が内に納め、我が全霊を以て無二の魔珠と為し、湖の主へ代償として捧げるは今
なれば。
(わたくしは柚葉のうなじを牙で穿つ。)

…ありがとうございました、柚葉さん、至福の刻(とき)をまたくださって…。
今こうして両手のひらの上に浮かぶ光の紅玉、これが二人で作った魔の珠でございます。
これを湖の主様へと捧げましょう。
(珠はゆっくりと手のひらから離れて水面へと吸い込まれていきました。)

あ…、湖面が光って人影が現れてまいりました!
とてもお美しい女性の、服飾の歴史本で見た飛鳥時代の女官の朝服のようなお召し物を着たお姿
ですが…。
お腰から下にはなんともお美しい金色(こんじき)の鱗で包まれた長い尾を持つ…「ラミア」の方
かしら?

「この珠をくれたのはあなたたち?
 驚いたわ、こんな高い霊力の珠は見たことが無いわ。
 おかげでこうして顕現できるほど、高い『存在の階梯』を取り戻せたわ。

 ああ、そうそう、挨拶よね。
 はじめまして。
 わたしは娑伽羅龍女(しゃがらりゅうじょ)。
 八大龍王が一尊、沙掲羅龍王(しゃかつらりゅうおう)の三女よ。
 そして、この鍾乳洞の主(あるじ)…、といっても封印されている身だから、これこのとおり
 影が薄いのだけれど。」

ご顕現、感謝申し上げます、娑伽羅龍女様。
わたくし伊太利亜よりまかりこしました吸血姫アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナと
申します。
ご尊顔を拝しまして光栄でございます。

「さっき思念を送ってくれていたみたいだけれど、この鍾乳洞の石を『ぜんちゃん』へのお土産
 に持って行っていきたい、という話だったわね?
 うん、全然かまわないから持って行って。」

『ぜんちゃん』…とは?

「善女龍王だから、ぜんちゃん。
 あの子とは双子の姉妹なの。
 では、紅玉の半分を使うわね。」

(龍女様の手にされた魔珠が二つに分かれます。
 そして湖を覆う岩壁から次々とレインボームーンストーンが離れ、その魔珠と一体になりいっそ
 う鮮やかな虹色に変化しました。)

「はい、どうぞ。ぜんちゃんによろしくね。」

寛大なる思し召し、ありがとうございます。
…それであの、失礼ですが、今おっしゃった「封印されている身」とは一体どういうことでござ
いますか?
なにかお困りのことがありましたら、及ばずながら我が魔力を以て助勢させていただきますけれど?

「ああ…、その辺の事情は知らないのね?
 ええっと、わたしとぜんちゃんとは双子の姉妹なのだけれど、あの子がね、わたしのこと封印し
 たの。
 いえね、昔竜宮に居たわたしに牛頭様…牛頭天王という方との縁談が舞い込んだんだけど。
 当時は彼すごく周囲から恐れられていたのね。
 顔がいかつくて恐い、背丈が7尺5寸(約227cm)もあって恐い、さらに大きな角があってこれ
 また恐い、と言われて。
 お会いしたらとても良い方で、わたしは喜んで嫁いだのだけれど。
 でも、快く思わない人たちもけっこういたの。」

風蘭様…いえ、わたくしの知り合いの男性でさらに背の高い偉丈夫(240cm)の方がいらっしゃい
ますが。
いるのですね、洋の東西を問わず、そうして色眼鏡で見る人が。

「で、ぜんちゃんも、わたしが父に言われて泣く泣くお嫁に行ったと誤解しちゃって。
 牛頭様の隙をついて、わたしをこの鍾乳洞に封印して隠した、というわけ。」

それは、またなんとも…。
わたくしが口を挟むのも不遜ですが、妹君の誤解を解く手立てはないものでしょうか…。

「うーん、あの子は頑固で聞かん気な質だから、口で伝えても素直になれるかどうか。」

(ご姉妹でご気性が分かる分、悩みも深いようですね…。)

「それならこの子に一口かませてもらえないかしらねぇ?」

「お腹空いた…。」

(さらに続きます。)

237 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/13(Wed) 11:56
>>230(柚葉さん)(続きです。)

…お母様、画家のお嬢様、いつの間にこちらに?

「あんたが『胸の高鳴りが抑えられないわ。』って言ったあたりからだけどぉ?」

ほとんど初めっからじゃないですか!
わたくしがこんなに長く気が付かなかったなんて、さては認識阻害の魔法を使っていらっしゃい
ましたね?

「申し遅れました。
 わたくし、この娘の母オルキデア・ディ・カルミーニオ=ミズリーナと申します。
 卒爾なる参上、どうかお許しくださいませ。
 恐れ入りますが、少々お耳を拝借してもよろしいですか?」

無視しないでくださいよ、あんな場面を盗み見られたのに…。

(母はわたくしをスルーして、娑伽羅龍女様に何か耳打ちをなさいます。)

「あんたと柚ちゃんは準備が色々あるでしょう?
 あたしらは龍女様と少しお話ししてるから、もうお行きなさいよぉ。」

…お母様と押し問答しても仕方なさそうですね。
では柚葉さん、少し不安が残りますが、わたくしたちは失礼させていただきましょう。

(翌日でございます)

>お嬢様、ダム湖へのドライブの際、朱瑠ちゃんからお力添えを頂く事になりました。

まあ、朱瑠様がですか?
それはありがたいですね。
そして久しぶりにお会いできるのが楽しみですわ。
最近はあちこちで朱乃様とおふたりでパフォーマーとして活躍されているとのこと、お忙しいよう
でご無沙汰していましたので。

>そして先程の商店街でのお買い物の際、お神酒に相応しいお酒が届いたと
>酒屋さんから連絡がありましたので、そちらも購入して参りました。

そうですか、それはありがたいですが、期待されていると思うと緊張してしまいますね。
ダム湖に雨を降らせる計画、お颯様にお話ししましたら商店街の話題になってしまいました。
お颯様も
「ほんの世間話のつもりで話したら、あっという間に広まっちまって申し訳ない。
 もちろんダメならダメで誰も責めたりしないから、気楽に行ってきてくれればいいからな。」
とおっしゃってくださいましたが、何とか成功裏に終わらせたいですわ。

>そしてお弁当は…。
>温度センサー付き大型保冷ボックスをご用意しましたので、
>そちらに人数分お作りしてお持ちしましょう。

はい、せっかくの家族総出、くわえてお母様方や久地崎様らも一緒なのです。
ピクニックとしてみんなで楽しんで参りたいですもの。
わたくしもお弁当作り、ご一緒に頑張らせてくださいませ。
善女龍王様のお好みも把握していただいたのですもの、きっと龍王様も喜んでくださることでしょ
う。

わたくしも、とても楽しみです…。

238 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/13(Wed) 18:40
>>234

いらっしゃいませ、お客様。
あら、拉麺の日というのは初耳です。
よくご存じですね、きっと拉麺が大好きでいらっしゃるのね。
それとも、もしかして商店街のラーメン店の方ですか?
この町の商店街は古くからあり、たくさんの小さな路地があって、未だ通ったことの無い場所も
ございます。
ふと見上げると細道の入り口に年季の入った看板、たとえば『仲見世』などといった看板がかかって
いて、狭い路の両側に小さなお店が並んでいる、そんな場所ですね。
拉麺はわたくしも好きですけれど、まだまだ未開拓の分野。
「拉麺の日」と伺って、俄然食したくなりました。
今度また商店街で隠れた名店を探してみるのも楽しそう。

ですが、今日はお家にある買い置きの袋麺を使って久しぶりに拉麺をいただきますわ。
よろしければお上がりになって、ご一緒に召し上がっていかれませんか?
夏野菜たっぷりの拉麺は、夏バテ対策にも大いに効果がございますわ。


239 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/16(Sat) 19:00
>>231(アーチェロお嬢様)

>今日はわたくしもメイドとして頑張らせていただきますので、どうか存分にこき使ってやってください
ませ。

うふふ、謙虚なお嬢様ならではの御言葉ですね。
ですが、私がおもてなしのお仕事が心から楽しいように、
お嬢様もお屋敷の皆とのお仕事を楽しんで下さる…。

本当に有難いし、よりお仕事が楽しくなって参ります。
それでは…今日は和風のメイド服にお着換えしましょう。
サライさんも、三女さんと同じサイズで間に合うと思います。

>あら、この「七夕永遠亭」というイラスト、銀髪と黒髪の二人のお嬢様がお話ししている様子が、なん
>だか我が家を思わせますね…。

はい、正面を向いている女の子で分かりました。
有名な作品の方ですね。
銀髪の方は何度か見た事がありますが、黒髪の方は初見です。
ふふっ、お嬢様、お仕事がし易いようにイラストの方と同じ三つ編みになさっては如何ですか?
私が直ぐに、整えて差し上げますわ。(微笑)

それでは私も、願い事を…。

『今年も一年、お嬢さまやお屋敷の皆様、絆を結んだ方々と健やかに過ごせますように』

『今後も素敵な方々と、良き絆を結べますように』

>それとね、私の名前は『結城玲子』よ。

それでは、改めて…。
玲子様、今宵はわざわざお出で下さり、有難うございます。
学校から離れられた事で、お身体は大事無いですか?
よろしければ、ヒーリングを…。

>先輩も、わたくしの魔素を媒介にしてくだされば、ご自身で念動力を発動させてで筆を動かしていた
>だけますよ。

(学校からお離れになる際に、きっとお嬢様が御力になって下さったのですね…。
ならば尚更、私本来のお役目を果たさねば…。)

>柚葉さんのご発案で鍾乳洞巡りを予定に組み込んで正解でしたわね。

はい、星見台からの光景と共に、ここもまた『社交部』の皆様の
素敵な思い出として心に刻まれる事でしょう。
普通の人間である私もこうして身体に力が満ちてくるように、
皆様も暑さによる疲れが癒されていくようですね。

>これは、お一人当たりの時間に上限を設けませんと、柚葉さんが疲れておしまいになりますわ。

はい、それでは三姉妹さんにも御力を借りますね。
少し、お手を出して頂けますか。
(三姉妹さんの手に、少しヒーリングの力を移しました)

この場所であるからこそ可能となりました、ヒーリングの応用です。
それでは皆様、休憩用の椅子へ…。
どうぞ、肩の力を抜いて…。
(この後、お出で下さった方々に癒しの時間を過ごして頂きました。)

240 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/16(Sat) 19:30
>>232

>お母様が画家のお嬢様の口元を拭ってくださっていますが、もう限界ですわね。
>では、今より宴の開幕でございます。

うふふ、そこまで期待して下さっているかと思うと、頑張った甲斐がありますわ。
鍾乳洞のご加護とヒーリング、そして織姫と彦星の逢瀬を祝うメニューで英気を養い、
また素晴らしい作品を描いて下さいませ。

>そして流れてまいりました、玲子先輩の美しいピアノの音(ね)が。

お嬢様、三女さん、素晴らしい選曲を有難うございます。
事前にオリジナルを視聴し、歌詞を把握させて頂きましたが
その上でこの演奏を聴いてみると、玲子様のピアノ演奏が加わる事で切なさと幻想的な雰囲気に
この一帯が包まれていくようですね。

天の織姫様と彦星様の、互いを待ち続ける心情に相応しい…。
このメロディーが、天のお二人に届きますように…。

>柚葉さんに倣って、おもてなしのメニューをしっかり行き渡らせなければ。

お嬢様、お疲れ様です。
お陰様でおもてなしのメニューも十分に行き渡り、暫くは大丈夫でしょう。
私達も、一息つきませんか?

…お嬢様、お隣、よろしいですか?
ふふっ、素晴らしい演奏とこの幻想的な星空にセンチメンタルな気持ちが込み上げてきてしまいます。
そのような時は、やはりこうして大切な方の隣にいることが何よりの喜びです。
(そっと、お嬢様の手を握ります)

思い返すと、この星見台に二人の素晴らしい芸術家をお招きする事が出来たのですね。
片方は絵画…もう片方は音楽…。
以前は画家のお嬢様にこの場所で素晴らしい作品を仕上げて頂いたのと同様に、
今回は玲子様の演奏…。

今年もまたこの星見台における、素敵な思い出が刻まれました…。

241 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/16(Sat) 21:38
>>234

少し調べてみたところ、2017年に日本ラーメン協会によって制定されたのですね。
ラーメンというと、チェーン店以外のお店一つ一つに独自の味や調理方法があります。
「拉麺」、いえ、「ラーメン」は最早独自の文化として発展してきたと言っても
過言ではありませんね。

では、今夜はお嬢様が仰るように買い置きの袋?を使用しましょう。
そのまま出すよりも、やはりお野菜等のアレンジを加えると
インスタントと雖もより見た目も味も美味しくなりますね。

実は実家にいた頃、父が夜遅く帰ってきた時に
余りのお野菜などを加えたラーメンを出したらとても喜ばれた事があるんです。
冬の時期は、本当に美味しそうに食べてくれました。

今は夏ですので、夏野菜を加えたラーメンをお出ししましょう。
更に、これに半熟卵が加わると更に美味しくなりますよ。

242 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/16(Sat) 22:14
>>235‐236(アーチェロお嬢様)

>彼女はお主よりも思慮深いゆえ、委細を詳らかにして、彼女の助言にはよく耳を傾けるように。

いえ、私も時折思慮が足りない事がありますので…。(苦笑)
でも、お嬢様の御力になれればとは常に考えております。
私に出来る事であれば、何なりと…。

>善女龍王様の領域に魔族が参って魔術を使うのですから、何か良い奉納の品はないものか、と頭を
悩ませていたところだったのです。

お嬢様がこの鍾乳洞において、輝石を見つけて下さった事は誠に幸いでした。
ならば、お嬢様の御力と我が身をもって奉納致しましょう。

>そしてまた、柚葉さんの『贄の血』に頼ってもよろしいのですか?

はい…喜んで。(微笑)
今年は絆を確かめ合うだけでなく、それがお嬢様のお役に立てて、
やがては他の方々にとって細やかですが御力になれるかも知れない…。
それがまた、私にとってお嬢様と出会えた事に対する必然と廻り合いへの感謝となるのです。

>どうか、わたくしとともに神域へおいでくださいませ…。

(お嬢様の後、屋敷裏の泉で身を清めます。)

では、母と同じ「オハシラサマ」の蒼い装束に身を包んで…。
蒼い蝶の髪飾り、そして私達の絆の証『朱珠』のお守り袋を首にかけ…。
支度は、整いました。
では、私を待つ愛おしいアーチェロの許へ…。

>さあ、今のこのときは、あなたはわたくしのもの。
>(わたくしは柚葉のうなじを牙で穿つ。)

はい、そして今このときは、私は貴女のもの…。
私のうなじを穿つ牙からも…。
肌に触れる唇からも…。
私を決して放すまいとそっと力の篭る腕の中で、私達は唯一無二の絆を感じられる…。
私は貴女に全てを委ねることが出来る…。

(やがて、アーチェロの牙が私のうなじから離れると、私達は微笑みながら見つめ合う…。
今は、言葉は要らない…。
互いを映す瞳が、全てを物語っているのだから…。)

−一旦切ります−


243 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/17(Sun) 13:59
>>236-237(アーチェロお嬢様)

>…ありがとうございました、柚葉さん、至福の刻(とき)をまたくださって…。
>今こうして両手のひらの上に浮かぶ光の紅玉、これが二人で作った魔の珠でございます。

綺麗…。お嬢様の魔力と私の血…。そして、絆を確かめ合った証なのですね。
思わず見惚れてしまいますが、これを早速、この鍾乳洞の主に捧げましょう。

>あ…、湖面が光って人影が現れてまいりました!

…かつて、お嬢様とお出かけの際に訪れた鍾乳洞の主様を彷彿するものを感じますわ。
あの時は気配とテレパシーを感じるのが精一杯でしたが…。
こうして顕現されてお目にかかるのは初めてです。
この空間が、より一層澄み渡るのを感じます…。

>ご顕現、感謝申し上げます、娑伽羅龍女様。

お初にお目にかかります。
この国におきまして、アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナお嬢様にお仕えする、
羽藤柚葉と申します。 

>善女龍王だから、ぜんちゃん。
>あの子とは双子の姉妹なの。 

この聖域の、貴重な輝石を頂戴するお許しを頂き、誠に有難うございます。
それにしても、本当に驚きです。
この鍾乳洞の主様が、私達の街に恵みをもたらして下さっている善女龍王様と
姉妹であられたとは…。

今年の七夕の短冊に『今後も素敵な方々と、良き絆を結べますように』
と祈りを込めて書きましたが、それを早速叶えて下さるとは…。
そして、これから訪れる場所と御屋敷の敷地に居られる水神様が姉妹…。

『縁』『絆』とは、時として計り知れぬものなのだと改めて実感致します…。

>それは、またなんとも…。
>わたくしが口を挟むのも不遜ですが、妹君の誤解を解く手立てはないものでしょうか…。

まあ、そのような経緯が…。
姉妹の愛情が深いからこその誤解を生み、この場所に…。
お嬢様にこの場所の輝石を奉納する提案をしたのは、私です。
ならば尚更、御力になりたく存じます。

>>237(アーチェロお嬢様)

>「あんたが『胸の高鳴りが抑えられないわ。』って言ったあたりからだけどぉ?」

お、奥方様!?そして、画家のお嬢様…。
うう…一部始終をご覧になっていたのですね…。(赤面)

い、いえ、決して嫌とは申しませんが…。
娑伽羅龍女様が顕現されるまでの間は、私達二人だけの世界だと思っていたのに…。

(『贄の血』をもって絆を結ぶ一時は、アーチェロ(この時だけは、お互いを名前だけで呼び合います)と私にとって特別なものであるだけに
少々残念に感じてしまいました…。)

>「あんたと柚ちゃんは準備が色々あるでしょう?
> あたしらは龍女様と少しお話ししてるから、もうお行きなさいよぉ。」 

は、はい…。
それでは私達はこれにて失礼致します…。
娑伽羅龍女様、それではこちらの輝石、改めて善女龍王様の許へ奉納させて頂きます。
貴女様の、本当の想いと共に…。

(お屋敷へ戻りました)

お嬢様、お疲れ様でした…。
少々複雑な思いもありましたが、流石は奥方様、私達の御力になって下さるのですね。
その…。今宵はお布団を隣り合わせて床に就きませんか?
今宵だけは、お嬢さまから離れたくないんです…。

(この後、お嬢様と優しく見つめ合いながら眠りにつきました。)                                         

244 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/17(Sun) 16:54
>>237

>まあ、朱瑠様がですか?

(翌日)
お嬢様、奥方様達の乗るレンタカーを借りて参りました。
本日は朱瑠さんに、こちらの運転手を勤めて頂きます。
先程連絡がありまして、そろそろ奥方様や画家のお嬢様と共に
参られるとの事です。

>そうですか、それはありがたいですが、期待されていると思うと緊張してしまいますね。

はい、そのためにも私やお屋敷の皆様、そして奥方様も御力になって下さいます。
そして善女龍王様の姉妹である、娑伽羅龍女様の想いもこの『虹珠』に込めて…。
こちらは御贔屓の着物店で購入した織物で、袋を作りました。
こちらに入れて、奉納致しましょう…。

(この後、奥方様と画家のお嬢様、サライさん、久地崎さん母娘と合流しました)

朱瑠さん、それでは本日は運転手のお役目、よろしくお願いします。
お互いに、くれぐれもお気をつけて…。
そして画家のお嬢様、早朝に朝餉の時間も惜しんでお越し頂き有難うございます。
こちらのボックスに、朝食用のサンドイッチを詰めております。
皆で、召し上がって下さいませ。

>わたくしもお弁当作り、ご一緒に頑張らせてくださいませ。

それでは次女さん、少し手伝って頂けますか?
こちらのボックスには、お嬢様も共に丹精込めてお作りになられた
お弁当を詰めてあります。
私一人では力不足ですので、手伝って下さいね。

…これで、準備は万端です。
それでは善女龍王様の神社への参拝、そしてダム湖へのドライブに参りましょう。

(朝の涼しさと夏の日差しの中、目的地に参りました。)

245 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/19(Tue) 21:53
>>239(柚葉さん)

>うふふ、謙虚なお嬢様ならではの御言葉ですね。
>ですが、私がおもてなしのお仕事が心から楽しいように、
>お嬢様もお屋敷の皆とのお仕事を楽しんで下さる…。

GMW(ゴールデンメイドウィーク)には、柚葉さんやグリッタちゃんとお仕事をさせていただいて
とても楽しかったものの、当然ながら後塵を拝することおびただしかったですから。
メイドとして参加させていただく以上、皆様に楽しんでいただけて自分も楽しくなれるお仕事を
したい、そんな思いが沸々と湧いてまいるのですわ…。

>本当に有難いし、よりお仕事が楽しくなって参ります。
>それでは…今日は和風のメイド服にお着換えしましょう。

まあ、それは素敵ですね!
クラシカルでありながら、それがかえって現代日本に映える、とても美しい衣装ですわ。
大正浪漫、また楽しからずや。
素敵なお衣装に負けぬように、しっかり働かせていただきます。

>サライさんも、三女さんと同じサイズで間に合うと思います。

「へえ、わたしにもあるなんて嬉しいね。
 やっぱりわたしは和装が落ち着くや。
 ああ、愉快なり愉快なり。」

>はい、正面を向いている女の子で分かりました。
>有名な作品の方ですね。

まあ、そうだったのですか。気が付きませんでした。
なるほど、あの有名な「ゆっくりしていってね」のお二人のホームグラウンドなのですね。
そしてネット上で拝見する永遠亭のこの古式ゆかしい優美な造りは、我が家の母屋ととても似て
いて親しみを感じますわ。

>ふふっ、お嬢様、お仕事がし易いようにイラストの方と同じ三つ編みになさっては如何ですか?
>私が直ぐに、整えて差し上げますわ。(微笑)

わあ、それはぜひお願いいたします!
嬉しいです、柚葉さんにこうして髪を整えていただけるなんて、とても心がくすぐったい、なんとも
言えない嬉しい気持ちでいっぱいになります。

三つ編みの自分ってこんなになるのですね。
なんだかとても新鮮な気分で、お仕事が捗りそうですわ。
ありがとうございます。
自分の仕事が柚葉さんの願い事のお役に立てるように頑張ってまいりますわ!

>学校から離れられた事で、お身体は大事無いですか?
>よろしければ、ヒーリングを…。

「そうね、お願いしようかしら?
 こうしてまた生きている人と言葉を交わすことができて、その上お世話をしてもらえるなんて、
 思ってもみなかった。
 …ああ、本当に不思議と楽になれたわ、ありがとう。」

>(学校からお離れになる際に、きっとお嬢様が御力になって下さったのですね…。
>ならば尚更、私本来のお役目を果たさねば…。)

「わたし、自分が執心していた学校のピアノだけには不思議と触れることができていたのだけれど。
 そのピアノが故障してしまって悲しんでいたとき、アーチェロさんが魔の力でわたしの「存在の
 レベル」を高めてくれて、このお屋敷のピアノにも触れられるようにしてくれたわ。
 ( >>35-36
 そして今夜はあなたの力ももらうことができて、今夜は大いにピアノを奏でられそうよ。
 二人へのお礼の気持ちを込めて弾かせてもらうわ。」(にっこり)

>はい、それでは三姉妹さんにも御力を借りますね。
>少し、お手を出して頂けますか。
>(三姉妹さんの手に、少しヒーリングの力を移しました)

「お姉様の力をわたしも…。
 ありがとうございます。誠心誠意皆さまのお役に立たせていただきます。」
「お姉様に恥をかかせられないな。
 お客様みんな、わたしの手で身も心もほぐしてやろうじゃん。」
「お姉様の力、とっても尊い。がんばってみんなをおもてなし、する。」

柚葉さんと三姉妹ちゃんたち、並んで皆さまをヒーリング…。
本当に四姉妹になったみたいに息の合った和みの空間を作っているわ。
皆様の心から安らいだお顔を見ていると、こちらも温かい気持ちになってまいります…。


246 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/19(Tue) 21:58
>>240(柚葉さん)

>鍾乳洞のご加護とヒーリング、そして織姫と彦星の逢瀬を祝うメニューで英気を養い、
>また素晴らしい作品を描いて下さいませ。

「鍾乳洞…とてもきれいだった。
 湖の中も、とてもきれいなものが…きっと隠れているから、とってもドキドキした…。
 柚葉さんにも元気をもらって、手が絵筆をとりたがっている。
 でもその前に今は − お腹空いた…。」

(皆様を星見台にご案内して、宴もたけなわでございます。)

>事前にオリジナルを視聴し、歌詞を把握させて頂きましたが
>その上でこの演奏を聴いてみると、玲子様のピアノ演奏が加わる事で切なさと幻想的な雰囲気に
>この一帯が包まれていくようですね。

はい、玲子先輩のご生前はまだネットを利用できる環境が無かったのですが、それゆえ
「今は誰もがネットを通じて多くの楽曲を聴いたり創って発表できるなんて、本当に素晴らしい。
 七夕に相応しい曲も多くの曲の中から探せるわね。」
とおっしゃいますので、ネット上の「〜七夕と星〜夜空を見上げて聴きたい曲」というところに
挙がっていた歌曲の数々を試聴していただきました。
そして選んでいただいた「プラネタリウム」ですが、先輩のご演奏でこんなにまで心に響く曲に
なるのですね…。

(この後、お客様方からのアンコールが相次ぎましたので、玲子先輩がそれに応えてMACO様の
 「7月7日の今夜」、夏川りみ様の「満天の星」も奏でてくださいました。)

>お嬢様、お疲れ様です。

柚葉さんこそ、どうもお疲れ様です。
それでは少し休ませていただきましょう。

>…お嬢様、お隣、よろしいですか?
>ふふっ、素晴らしい演奏とこの幻想的な星空にセンチメンタルな気持ちが込み上げてきてしまいます。

わたくしにとって夜こそが日常、闇こそが平常であるはずですが、こうして柚葉さんとご一緒
させていただくと、斯様にロマンティシズムに溢れた世界であったのか、と驚きを覚えます。
星々の中の上弦のお月様がこんなにもルナティックに感じられるなんて。
(柚葉さんの手の指に自分のそれを絡ませると自然と溜め息が漏れてまいります。)
ああ…、このまま柚葉さんを連れて星空で踊り明かしてしまいそう…。

>思い返すと、この星見台に二人の素晴らしい芸術家をお招きする事が出来たのですね。

今宵の演奏はひと際心に響いてまいります。
それはきっと皆さまと触れ合う喜びが玲子先輩の心を満たしているため、そう思えてなりません。
その場を作ってくださったのは他でもない柚葉さん、あなたです。
わたくしも及ばずながらそのお手伝いができたことを思うと、今宵結ばれた皆様の縁がとても
感慨深く、そして誇らしいですわ。
素晴らしい想い出の時をご一緒できて、幸せでございます…。

(今宵はここまでとさせていただきます。)

247 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/20(Wed) 22:42
>>242(柚葉さん)

>いえ、私も時折思慮が足りない事がありますので…。(苦笑)
>でも、お嬢様の御力になれればとは常に考えております。
>私に出来る事であれば、何なりと…。

この点に関しましてはわたくし、土地神様のおっしゃり様にぐうの音も出ないのですけれど。
柚葉さんがそのように思って下さるなら、わたくしたち二人、相補いながら共に歩んでまいる、
そのような絆があるのだ、とあらためてこの胸に刻んで参ります。
柚葉さんをお助けする、そんなときがあるかも知れない、そのことを心していつもあなたの傍に
居続けましょう…。

>今年は絆を確かめ合うだけでなく、それがお嬢様のお役に立てて、
>やがては他の方々にとって細やかですが御力になれるかも知れない…。
>それがまた、私にとってお嬢様と出会えた事に対する必然と廻り合いへの感謝となるのです。

はい、柚葉さんのおかげでまたここにいることの大きな喜びをいただけました。
私たちがここに一緒にいることで、更なる縁が結ばれることの喜びを。
想いを新たにして、このたびの働きを務めあげましょう。
柚葉さん、どうかよろしくお願いいたします。

(「瑠璃の湖」で柚葉が来るのを待っていたわたくしの目に、蒼い装束の柚葉が映ります。)

ああ、なんて美しい。
わたくしの『朱珠』が熱を帯びるのと同期するように、わたくしの胸の高鳴りと疼きが激しく
なって抑えられない。
牙よ、わたしの牙よ。
どうかもう少しだけ耐えなさい、彼女のうなじを穿つとき愛欲に溺れてはならないのだから。

(間近に見る白いうなじに、わたくしの胸のときめきはただ曇りの無い愛おしい想いに満たされる。)


>>243(柚葉さん)

>綺麗…。お嬢様の魔力と私の血…。そして、絆を確かめ合った証なのですね。

はい、こうして二人で創った絆の珠、柚葉さんとわたくしの魂が結ばれた証しの珠を湖の主様へ。
どうかわたくしたち二人で結んだ至誠の想いが彼の方に届きますように…。
人と心結びし魔の存在が尊き方の信頼に応えるものでありますように…。

>こうして顕現されてお目にかかるのは初めてです。
>この空間が、より一層澄み渡るのを感じます…。

私たち二人の想いに応えてくださる、わたくしたち二人で新たな縁を結ばせていただける、その
ことが嬉しゅうございます。
(柚葉さんの両手を自分のそれらで包みながら、二人で主様のお姿を見つめます。)

>この鍾乳洞の主様が、私達の街に恵みをもたらして下さっている善女龍王様と
>姉妹であられたとは…。

「ええ、わたしたちは竜宮で生まれた龍の裔(えい)。
 一つの神霊が分かれた二つの魂。
 こうしてあなたたちから妹のことで頼みごとをされるのも何かの縁かしら。
 この虹色の珠はわたしからあの子へのお便りよ。
 雨が少ない今、あの子はとても疲れているだろうけれど、この珠は力を取り戻す糧になるはず。
 あの子と会ったら渡してあげて。
 そして、どうかあの子と仲良くしてあげてね。」

>『縁』『絆』とは、時として計り知れぬものなのだと改めて実感致します…。

はい、姉君様からのご厚意をわたくしたちで妹君様にお伝えできる、とても嬉しいお務めに
なりましたわ。

>お嬢様にこの場所の輝石を奉納する提案をしたのは、私です。
>ならば尚更、御力になりたく存じます。

ええ、わたくしたち二人でこの珠をお届けすれば、きっとわだかまりを説く良き機会となりま
しょう。
二人で姉君様のお心をお伝えしましょうね。

(続きます。)


248 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/20(Wed) 22:55
>>243(柚葉さん)(続きです。)

>お、奥方様!?そして、画家のお嬢様…。
>うう…一部始終をご覧になっていたのですね…。(赤面)

お母様!
いくらなんでも不躾ではございませんか!?
如何に吸血が我等の常道とは申せ、わたくしたちの血の授受は特別なことはお分かりのはず…。

>(『贄の血』をもって絆を結ぶ一時は、アーチェロ(この時だけは、お互いを名前だけで呼び合います)と私にとって特別なものであるだけに
>少々残念に感じてしまいました…。)

柚葉さん、そんな気落ちしたお顔をなさって…。
申し訳ございません、母の軽挙、わたくしからも幾重にもお詫びいたします…。

「あんたが詫びることじゃないでしょぉ?
 やらかしたのはわたくしなのだからぁ。
 謝るのもわたくし以外にいないわよねぇ。」

(母は、ドレスの裾を持ち上げカーテシーをし、そして − )


 
(こちらに頭を下げました。
 カーテシーだけなら貴族としての挨拶ですが、頭を下げるのは謝罪の意。
 それはわたくしが初めて見る母の姿です。)

>は、はい…。
>それでは私達はこれにて失礼致します…。

(わたくしはそれ以上言葉を継ぐことができず、柚葉さんと共にその場を後にしました。
 そしてその後、お母様たちがこんな会話を交わしていたことを、そのときは知る由もあり
 ませんでした。)

「…ということを考えているのですけれど。」

「そんなことができるのですか…。
 西洋魔族の女王様は凄いのですね。」

「女王様だなんて、とんでもない。
 ただ面白いことが大好きなだけの暇な女ですよ。」

「そうですか?
 それにしては、あなたの目の奥からは真剣な想いが伝わってきたのですけれど…。
 どなたのものなのでしょうね、それは?」

「あら、お気づきでいらっしゃいましたの?
 ご慧眼恐れ入ります。
 では目の奥の者たち − 故国から今までの様子を覗いていた者たち − にもご挨拶させ
 ますわ。」

『はじめまして。オルキデアが息子にしてアーチェロが弟のシーザリオと申します。』

『は、はじめまして…。オルキデアが娘にしてアーチェロが妹のヴィオラでございましゅ。』

「はじめまして。
 アーチェロさんの故郷からご覧になっていたのね。
 …お姉様と侍女の方にはご挨拶しなくて良かったのかしら?」

『それは、挨拶したいですけれど。』

『お姉様の彼女さんにもご挨拶、とってもしたかったでしゅけれど。』

『挨拶してしまったら。会ってしまったら。』

『……。』(じわぁ)

「あらあら、ごめんなさい、妹さんを涙目にしてしまったわ。
 そうなのね、会ってしまったらまた『さよなら』を言うのが辛くなってしまうのね?
 だから、オルキデアさんの目を通じてそっと見ていたかったのね。」

『でも、そのせいでお母様が悪者になっちゃった。ごめんなさい…。』

『お母様がお姉様に怒られちゃって、ごめんなさいでしゅ…。』

「かまわないわよぉ。わたしだって二人の仲睦まじいところ見たかったんだから。
 まあ、『秘め事』の最中だったのはもっけの幸いだったけどぉ。」

(そう言うよなあ。わたしの主(あるじ)はそういう人だ。
 覗いていたのだって隠そうと思えば隠し通せたのに自分からバラしたのは、いつか弟妹達の口
 から事が露見して二人がアーチェロ殿に怒られたりしないように、今からぶっちゃけた方が
 良い、って判断だろうね。)

『でも、いつか僕たちから話します。』

『お姉様にもユズハさんにお会いしたときに言うのでしゅ。』

(慕われてるわねぇ…。
 なんだかわたしも久しぶりに会いたくなったよ。
 ノゾミ姉さん、ミカゲ姉さん…。)

「悪者になって良い気持ちでいるはずがない、あの子たちはそう考えているのね。
 ぜんちゃんも、私を封印して悪者になってしまった気でいるのなら、双子の姉としてわたし
 から声をかけてあげないとね…。」

(さらに続きます。)


249 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/20(Wed) 22:59
>>243(柚葉さん)(続きです。)

>お嬢様、お疲れ様でした…。
>少々複雑な思いもありましたが、流石は奥方様、私達の御力になって下さるのですね。

お疲れさまでした、柚葉さん。
そして、お母様がご迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい。
はあ…、あの方の助力もどんなものなのか、不安がぬぐい切れませんわ。

>その…。今宵はお布団を隣り合わせて床に就きませんか?

まあ!柚葉さんからそう言っていただけるなんて。
それならわたくしに否やなどあろうはずもございません。
隣り合わせどころか一つ布団だって…、あ、いえいえ…。(汗々)

明日はどうぞよろしくお願いしますね…。

(そうしてわたくしたちは布団を並べ、手を繋いで眠りました。)

(今宵はここまでとさせていただきます。)


250 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/22(Fri) 14:48
>>244(柚葉さん)

>お嬢様、奥方様達の乗るレンタカーを借りて参りました。
>本日は朱瑠さんに、こちらの運転手を勤めて頂きます。

それは心強いですね。
久しぶりにあの天真爛漫な笑顔を見られるのは楽しみです。

>先程連絡がありまして、そろそろ奥方様や画家のお嬢様と共に
参られるとの事です。

う〜ん、先日のご様子だとわたくしたちに内密で何か事を起こさないか気懸りなのですが。
画家のお嬢様もいらっしゃることですし、あまりおかしなことをなさらないように願いたいです。

>そして善女龍王様の姉妹である、娑伽羅龍女様の想いもこの『虹珠』に込めて…。
>こちらは御贔屓の着物店で購入した織物で、袋を作りました。

はい、この宝珠を奉納することも降雨の儀と共にとても大事なことです。
大切にいたさねば。
そして奉納するのはこれだけではございません。
このたびのこと、すっかり商店街で話題になってしまったものですからこれこのとおり、
「うちからも神様に捧げものを出すよ」
と言われていろいろ預かってまいりました。
お米、お茶、お野菜、肉類、お酒、スイーツ…。
皆様からの期待に応えてしっかり雨を降らさせていただかなくてはなりませんね。

>朱瑠さん、それでは本日は運転手のお役目、よろしくお願いします。

「どーもー、お久しぶりですー。
 今日はご招待ありがとですー♪」

ようこそお出で下さいました、朱瑠様。
本日は何とぞよろしくお願いいたします。

「運転手ですよねー、任されましたー。
 では、車にこちらのステッカー、貼らさせてもらいますねー。」

わあ、かわいい…、これはキャラクター化した朱乃様と朱瑠様?
『あなたの前にも即参上!ごきげんワクワク大道芸!』…。

「せっかく自動車で遠出ですから―。
ちょっと宣伝もさせてくださいー♪」

「って、この子はノリノリなんだけど、いいかねぇ?
 わたしとしては商売のためとはいえちょっと恥ずかしいんだけど。」

いえいえ、貼っていただいてよいのですけれど、用意がおよろしいですね。
こんなに大きなマグネットステッカーだなんて。
そしてこのかわいいイラスト、プロのお仕事にひけをとらないのではないでしょうか。

「いえ、それはわたしが描いたんじゃなくてー。
 あちらの方がー。」

「お腹空いた…。」

>そして画家のお嬢様、早朝に朝餉の時間も惜しんでお越し頂き有難うございます。

「柚ちゃん、どうもねぇ〜。
 さっそくで悪いんだけど、この娘、今も頑張っているところだからサンドイッチ、さっそく
 いただくわねぇ。」

頑張っている?今も、ですの?
確かにタブレットに向かっていらっしゃいますわね。
(お母様の手でお口にサンドイッチが運ばれて、ほっぺがリスさんみたいに膨らんでいま
す。)

>それでは次女さん、少し手伝って頂けますか?
>こちらのボックスには、お嬢様も共に丹精込めてお作りになられた
>お弁当を詰めてあります。
>私一人では力不足ですので、手伝って下さいね。

「あ、わたしもやりますよー♪」

「朱瑠、あんた、髪の毛動かしてボックスを持つのはいいけれど、頭の口は閉じときなさい。
 今にも食べたそうにモゴモゴ動かしてるんじゃないよ。」

>それでは善女龍王様の神社への参拝、そしてダム湖へのドライブに参りましょう。

はい、ようやく戻り梅雨も終わったのか、晴れ晴れとしたお天気になりました。
気温が上がらないうちに、山のダム湖を目指しましょう。

(そして夏の日差し燦々と降り注ぐ中、車に乗って湖面が煌くダム湖にまいりました。)

(続きます。)

251 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/22(Fri) 14:49
>>244(柚葉さん)(続きです。)

これはまた…。
もうかなり日も高くなりましたのに、なぜかこのダム湖はまだ薄明の中で眠っているような森閑
としたたたずまいでございます。
そもそも、ここは本当に人造湖なのでしょうか?
深い森に囲まれ、霧がかかり、湖面は鏡のように凪いでいて。
そしてこの湖畔に立つお社が、湖中に沈んだお社から遷宮された善女龍王様のお住まいですね。
ただ、水位はかなり下がっておりますわ。
ではさっそく参拝して奉納の品をお届けてから、降雨の儀をいたしましょう。

(神社の社務所の呼び鈴を鳴らしますと巫女の方が出て来てくださいました。)

「ようこそおいでくださいました。」

(まあ、清楚で愛らしい巫女様ですね。
 白い髪、白い肌、そして…白い尾のこの方々は。)

「お気づきかもしれませんが、わたくしは白蛇の化身。
 善女龍王様の神使の職を忝(かたじけな)くしております。」

(巫女様にご挨拶してから神社の拝殿へご案内いただき、卓上に奉納品の数々を並べました。)

(そして、巫女様のご案内で再び湖畔に立ちますと − )

湖面に今なお揺蕩う霧の中から現れたのは、前日お会いした娑伽羅龍女様とよく似たお顔立ちの −

「善女龍王よ。
 今しがたそこの神使から来客の報せを思念で受けたわ。
 よくいらしたわね。」

はい、ありがとうございます。
わたくしアーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナと申します。
本日は土地神様の使いとして、この地にて降雨の儀をさせていただきたくまかりこしまして
ございます。
こちらが土地神様からの紹介状でございます。
どうかご確認のほどお願い申します。

「………。
委細承知したわ。
 雨を降らしてくれるそうで、ありがたく思うわ。
 よろしくお願いするわね。」

ご承諾ありがとうございます。
それから、姉君より贈り物の宝珠をお預かりしております。
どうぞご受納くださいませ。

「必要ないわ。」

え?

「必要ないから。
 それは持って帰って姉に返して。
 そして伝えて。
 『わたしに気遣いは不要だ』と。」

え、ですが…。

(なんだか、とても頑ななご様子。
 これはどうしたものかしら…。)

252 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/22(Fri) 21:49
>>250(アーチェロお嬢様)

>「うちからも神様に捧げものを出すよ」
>と言われていろいろ預かってまいりました。

ええ…。大きめのお車を選んで正解でした。(汗)
(どっちゃりと積まれた商店街の皆様からの『お供え物』に驚いています。)

でも、それだけ切実な問題であり、お嬢さまにも信頼を寄せられているのも伝わってきます。
皆様の願いが、伝わりますように…。

>「いえ、それはわたしが描いたんじゃなくてー。
>あちらの方がー。」

まあ、こちらのステッカーを画家のお嬢様が?
絵画のみならず、最近は手広くお仕事を展開されているのですね。
私達とは違った形で、皆様が絆を広げられていることはまた嬉しいものです。

>「朱瑠、あんた、髪の毛動かしてボックスを持つのはいいけれど、頭の口は閉じときなさい。
>今にも食べたそうにモゴモゴ動かしてるんじゃないよ。」

朱瑠ちゃんも、有難うございました。
というわけで、これはお礼です。はい♪
(頭の口に、サンドイッチを差し出しました)

>>251

>(神社の社務所の呼び鈴を鳴らしますと巫女の方が出て来てくださいました。)

初めまして…。
お忙しい中恐縮ですが、本日は何卒よろしくお願い致します。

(綺麗な方…。この方が善女龍王様の“神使”であられるのですね。
あの白鹿さんのように、清廉な白い気に満ちております。
“白”の気は、“神使”足り得る証なのかも知れませんね。)

>湖面に今なお揺蕩う霧の中から現れたのは、前日お会いした娑伽羅龍女様とよく似たお顔立ちの −

初めまして。
私達はアーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナを主として仕える者、
そしてこちらはアーチェロお嬢様の母上様と、その所縁の方々です。
善女龍王様の領域にて、私達のお願い、聞き届けて頂きたく存じます。
                      
>(なんだか、とても頑ななご様子。
 これはどうしたものかしら…。)

雨を降らせるお願いこそ聞き届けて頂けましたが、“虹珠”を奉納しようとしたところ、
只ならぬ雰囲気に…。
少しでもお嬢様の御力にならなければと思いながらも、不安が募ります…。                                                                
                      
                              
                 




                                          
           


253 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/24(Sun) 21:56
>>252(柚葉さん)

>でも、それだけ切実な問題であり、お嬢さまにも信頼を寄せられているのも伝わってきます。
>皆様の願いが、伝わりますように…。

日常の飲料水、お颯様の店の野菜栽培、地酒造りなど、良い水は欠かせませんね。
これからの夏、体を休ませるお風呂にも楽しいプールにも、皆様の庭を彩るお花の水やりにも。
そして土地神様のお社でご神水をいただき心身に英気をいただく「お水取り」のためにも。
皆様からの願いをぜひ叶えたいですね。

>まあ、こちらのステッカーを画家のお嬢様が?
>絵画のみならず、最近は手広くお仕事を展開されているのですね。

「大道芸、とっても楽しい。
 朱乃さんと朱瑠さんが楽しくお仕事をするお手伝いがしたいの…。」

>私達とは違った形で、皆様が絆を広げられていることはまた嬉しいものです。

はい、芸術の力で皆様が縁を結んでいかれるなんてとてもステキですわ。

>朱瑠ちゃんも、有難うございました。
>というわけで、これはお礼です。はい♪

「ありがとうございますー♪
 んー、美味しいー。
 やっぱり気兼ねなく頭の口を出してお食事できるのって嬉しいなー。」


>初めまして…。
>お忙しい中恐縮ですが、本日は何卒よろしくお願い致します。
>(綺麗な方…。この方が善女龍王様の“神使”であられるのですね。)

「お初にお目にかかります、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
 ……。(ジーッ)
 失礼。人間の方がわたしの正体を知ってなお、そのような友好的な視線で見てこられるのは
 珍しいものですから、ついジロジロ見てしまいました。
 人外の者であってもたとえば『神鹿』や『人狼』ならばまだしも、『妖蛇』はそうはまいら
 ないのが人の世の常なれば。」

まあ、我が家の柚葉さんはそんな方ではございませんわ。
人の世に災いをもたらす方には『丘の上の蛇(くちなわ)大龍を知らず』と手厳しくとも、偏見
からあなた方を遠ざけたりしない、わたくしからもそう断言させていただきます。
そういう方だからこそ吸血鬼のわたくしの傍にいてくださるのですよ。

「そーそー。
 わたしなんか、こんなですけどとっても優しくしてくれますよー、柚葉さんは。」

「だから朱瑠、頭の口をそんなに大きくあけるんじゃないと、あれほど。」

「…なんだかとてもよく分かった気がいたします。
 それでは拝殿へご案内いたします、こちらへどうぞ。」

(続きます。)


254 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/24(Sun) 22:01
>>252(柚葉さん)(続きです。)

>初めまして。
>私達はアーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナを主として仕える者、
>そしてこちらはアーチェロお嬢様の母上様と、その所縁の方々です。

「あなたは…そうか、あの特別な血脈に連なる人のようね。
 それなら、あなたの母上にお伝え願えるかしら?
 わたしの従者の『眷族』の者が愚行を重ねるのを防圧してくれたことに礼を言う、と。
 うちの娘とアレとは別に直接の関わりはないけれど、とかく世間の眼鏡には色が付くものだ
 から。」

>雨を降らせるお願いこそ聞き届けて頂けましたが、“虹珠”を奉納しようとしたところ、
只ならぬ雰囲気に…。
>少しでもお嬢様の御力にならなければと思いながらも、不安が募ります…。

「…あなたが心配することではないわ。
 わたしは姉の封印を解かない。
 たとえ父に逆らい牛頭天王が何と言おうと、そして姉に嫌われようと、わたしは姉を護るの
 だから。」

あの…、怖れながら申し上げますが。

(柚葉さんの心配そうなお顔を見ていたら、いつの間にかわたくしの口から自然と言葉が 出て
 まいりました。)

姉君様のご意向はどうなるのですか?
そもそも姉君がどうお考えか、直接お話しして確かめられたのでしょうか?
わたくしには姉君があなた様をお恨みしているとは思えませんでしたが。

「わたしたちのことに口を挟む必要があなたにあって?
 姉妹の、それも神々の話に口出しは無用よ。」

ですが − 

「その話はいったん置いておいてぇ、ちょっぉとぉ、よろしいかしら?」

…お母様、なんですの?

「いえね、わたくしからの奉納の品をご覧いただきたいのですけれど。」

?それは、車中でずっと画家のお嬢様が何か描いていらっしゃったタブレットでしょうか?
いったい何を…。
― !!

(母がタブレットを善女龍王様に見せようと掲げながら僅かに口角を上げるのを見たとき、 悪い
 予感がしたわたくしは、とっさに母と善女龍王様の間に割って入り − 
 画面から放たれた強い光を受けて視界が真っ白になりました。)

(さらに続きます。)

255 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/24(Sun) 22:02
>>252(柚葉さん)(続きです。)

(徐々に視界に再び像が結ばれてきました。)

……ここは、どこですの??
先ほど見ていたのとは違う景色、開けた空間とそれを囲う圧倒的に深く濃い緑の樹々。
そして水平線まで見える広く静かな水面は、海、それとも湖でしょうか?

(あらら〜、いきなり割って入るからぁ、あんたまで入っちゃったのねぇ。)

頭上からお母様の声?
あの、これは一体全体なんなのですか?

(あんた、前に聞いたんじゃなかったっけぇ?
 わたしが画家の娘の家族に
 「そんなに絵が『好き』なら、『メトロポリタン美術館』にご招待した方がよろしいかしら…。」)
 って言った話ぃ。
 http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=795&to=795&nofirst=true
 今日はそれをやってみたんだけどぉ。)

…え、ということは、ここはまさか、画家のお嬢様が描かれた絵の中…?
って何をなさるのですか―!?

(言ったでしょうがぁ。あんたが割って入るからこんなことになったのよぉ。
 わたしは、今あなたの隣にいらっしゃる方を善女龍王様とお引き合わせするつもりだったんだけどぉ。)

わたくしの隣…?

「うーん、昨日オルキデアさんと相談して、ぜんちゃんもこちらに呼んで二人でお話ししよう
 と思ってたんだけど…。」

娑伽羅龍女様!?なぜ?
封印されていて洞窟から出られないはずでは?

「あの画家のお嬢ちゃんの絵とオルキデアさんの魔力を合わせると、本当に絵の中に閉じ込めて
 封印と関係なくお持ち帰りできちゃうんだって。
 すごいわねえ。」

善女龍王様もこちらにお呼びする、とおっしゃっていましたが、もういらしているのですか?

「ええっと、さっきはいたんだけれどね…。」

(娑伽羅龍女様が茫然自失状態のあんたを横たえて看て下さっている間に、脱兎のごとく逃げて
 いってしまわれたわよぉ。)

も、申し訳ございません!(娑伽羅龍女様に対して平伏いたします。)
あ、あの…、他にも誰かこちらへ送られてきてしまった方はいらっしゃるのですか?

(いないわよぉ。まあ今からまた送ろうと思えば送れるけどぉ?)

いえ、いらっしゃらないのでしたらそれで良いのです。(ホッ)
では娑伽羅龍女様、ご迷惑をおかけしたお詫びにわたくしにも妹君を探すのを手伝わせてくだ
さいませ…。

(今宵はここまでとさせていただきます。)


256 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/07/25(Mon) 07:24
>>252(柚葉さん)(すみません、もう少しだけ。)

(突然、目の前で何か光るものが現れ、徐々に姿がはっきりしていきます。)

「あなた方は吸血鬼と伺っていましたが。
 あなたの母君は…本当に吸血鬼なのですか?
 我が主(あるじ)をいきなり異界に飛ばすなどと、とてつもない魔力をお持ちのようですが。」

も、申し訳ございません!
突然母があのようなことをして、誠に申し訳なく…。(再び平伏)

「神使ちゃん、これはわたしが頼んだことなの。
 責めはわたしが負うことだわ。」

「はい、娑伽羅龍女様には何としても我が主の無事を確かめ、かつどういう結果になろうと遺恨
 を残さぬようお願いします。
 そしてわたしも主の傍から離れるわけにはまいりませんゆえ、一緒に探索させていただきます。
 して、わたしには見覚えのない世界ですが、ここは一体?」

「わたしが画家のお嬢ちゃんに想い出を思念として送り、それに基づいて描いてもらった絵よ。
 全く同じというわけにはいかないけれど、でも、とても美しくて懐かしい風景だわ。
 では、わたしとぜんちゃんが昔一緒に遊んだ場所から探してみましょう。」


257 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/29(Fri) 07:53
>>253-254(アーチェロお嬢様)

>失礼。人間の方がわたしの正体を知ってなお、そのような友好的な視線で見てこられるのは
>珍しいものですから、ついジロジロ見てしまいました。

あら、白蛇様と言えば有名な神使として知られ、そして蛇は狼、狐と並び
古来より農耕の神様として多くの神社で崇め奉られていらっしゃいますわ。
稲穂を食い千切る鼠を退治し、この国の農耕に恩恵を齎して下さる方々です。
…無論、古来より私の血族を毒牙にかけようとする方は論外として。

それなら、>あなたの母上にお伝え願えるかしら?
 わたしの>従者の『眷族』の者が愚行を重ねるのを防圧してくれたことに礼を言う、と。

承知致しました。
古来よりその御霊を還すお役目をかつては母が、そして今は私の叔父にあたる方が
担っております。
故郷の御神木に参りました際には、必ずや…。

>「わたしたちのことに口を挟む必要があなたにあって?
> 姉妹の、それも神々の話に口出しは無用よ。」

うう…。こちらのお話になると“取り付く島もない”とはこの事です…。
とはいえ、お屋敷の敷地内に封印されていたあの方に想いを託されたのは私達…。
少しでもわだかまりを氷解せぬままでは、あの方に何と申し上げれば良いのでしょうか…。

>「その話はいったん置いておいてぇ、ちょっぉとぉ、よろしいかしら?」
>?それは、車中でずっと画家のお嬢様が何か描いていらっしゃったタブレットでしょうか?
>いったい何を…。

奥方様?まあ、奥方様からも奉納の御品を?
という事は、やはり、画家のお嬢様絡みの芸術品でしょうか?
あら?タブレット?
…少々意外ですが、どのような趣向なのでしょうか?

>悪い予感がしたわたくしは、とっさに母と善女龍王様の間に割って入り

あっ!お嬢様、少々お待ちを…きゃっ!?
(眩しさに、思わず目を覆ってしまいました。)

はっ!?お嬢様!?お嬢様!?
お嬢様の姿がありません!

(慌てて周囲を見渡すと、奥方様が、微笑みながらタブレットを指差しています)

ま、まさか、この中に…?
これは一体、何が起こったというのでしょうか…。

258 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/07/29(Fri) 10:50
>>255-256(アーチェロお嬢様)

>(あらら〜、いきなり割って入るからぁ、あんたまで入っちゃったのねぇ。)
>…え、ということは、ここはまさか、画家のお嬢様が描かれた絵の中…?
って何をなさるのですか―!?

…普段は思慮深いお嬢様ですけれど、時折考えるよりも即行動に移してしまわれるのも
お嬢様の個性ですね。(汗)
とはいうものの奥方様、如何致しましょう?
私もよろしければ、お嬢様の許へ…。

え?やはりそれは普通の人間には予測不能な世界故、危険であると?
そうですね…。私が危険な目に遭ってお嬢様を困らせてしまうわけには参りません。

「そんなに絵が『好き』なら、『メトロポリタン美術館』にご招待した方がよろしいかしら…。」 
と仰っていたように…。

それでは私達は、今の状況を見守るしかありませんね。
よしっ!では気を取り直して、メイドとしての本領発揮です。
お嬢様と善女龍王様が戻られた時のための、宴の準備と参りましょう。
と、その前に、このお暑い中このまま皆様をお待たせしておくわけにもいきませんね。

神使様、お茶の準備などをさせて頂いてもよろしいですか?
…そうですか。この近くに霊験あらたかな湧水が…。
ではそちらを用いて、美味しいお茶の準備をさせて頂きます。

(お茶の準備をして戻ってきましたところ…。)

皆さま、お茶が入りました。あら…?これは一体…。

「それじゃ皆さん、『吸血姫さん、龍姫姉妹さんの仲直りのために頑張る』が始まるよ〜♪」                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

あ、朱瑠ちゃん…。(汗)
成程、タブレットを台座に置いて皆様に見易いように…。
何だか、昔の紙芝居屋さんみたいですね。(笑)
でも奥方様の御力、画家のお嬢様の作品、そして朱瑠ちゃんの演出と相まって面白い趣向となりましたね。

では私はお茶とお茶請けの準備をしながら、見守るとしましょう。

>娑伽羅龍女様!?なぜ?
封印されていて洞窟から出られないはずでは?

そうだったのですか。
私達が戻った後、奥方様があのような形で娑伽羅龍女様をお連れするように話し合われていたのですね。
でも単に封印を破るのではなく、画家のお嬢様の才能も生かした上での素敵なサプライズです。

>(娑伽羅龍女様が茫然自失状態のあんたを横たえて看て下さっている間に、脱兎のごとく逃げて
>いってしまわれたわよぉ。)  

ああ…。画面を通して見ている私達は兎も角、当事者であるお嬢様は気付かれてなかったのですね。
あの時の困惑したような、照れているような善女龍王様の表情、凄く可愛らしかったのですけれど…。

舞台劇のようでもあり、アニメを見ているかのようでもあり、見ていて楽しくなって参りました。(微笑)
はっ!?でもお嬢様には色々この後思わぬ展開が待ち受けているかも?

すみませんお嬢様、もしご協力が必要でしたら奥方様を通じて何なりと申し付け下さいませ。
それでは姉妹の思い出巡りの旅、頑張って下さいね。                                                                                                                                               

259 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/08/01(Mon) 07:15
50以下の場合は上げるんですよね?
僕が上げちゃ駄目だけど

260 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/01(Mon) 22:23
>>257-258(柚葉さん)

>あら、白蛇様と言えば有名な神使として知られ、そして蛇は狼、狐と並び
>古来より農耕の神様として多くの神社で崇め奉られていらっしゃいますわ。

「…驚きました。
 今どきの若い女性がそのような教養をごく自然に披露されるとは。
 たしかにわたしの眷族にも五穀豊穣のために力を使い神として祀られる者もおりますが、時代が
 下り信仰心も廃れる一方でしたから。
 ましてあなたが言うように災厄をなす者もいれば否応なく禍々しい存在として忌避の思いが募る
 のが人の世の常。
 久しぶりに畏怖も嫌悪も無い自然体でわたしを見てもらえるのは悪くないものですね。

>少しでもわだかまりを氷解せぬままでは、あの方に何と申し上げれば良いのでしょうか…。

「わたしの主(あるじ)は頑固ですからね。
 正直、ご本人同士で話し合わなければ埒があかないかと思います。
 主は埒をあけたくないから、封印をしっかりかけて対面を拒んでいるわけで、この状況をどう
 打破すればよいのか、わたしも困っています。」

>あっ!お嬢様、少々お待ちを…きゃっ!?
>(眩しさに、思わず目を覆ってしまいました。)

「これは…、今まで何ら感じられなかった膨大な魔力が一気に、わたしの主とあなたの主とを飲み
 込んでいきました…。
 まるで以前主が話していた昔語りのあの御仁のような…、いえ、そんな、まさか。」

>…普段は思慮深いお嬢様ですけれど、時折考えるよりも即行動に移してしまわれるのも
>お嬢様の個性ですね。(汗)


(光に包まれた後まだ頭が朦朧としています。)
ううう…、天から聞き覚えのある声が降ってきますわ。
とても耳に痛い言葉が。
「個性」とはかなりマイルドな言葉を使ってくれていますが、副音声で
『お嬢様、なにやってるんですかーっ!』
との声が聞こえてくるような気がします。

>とはいうものの奥方様、如何致しましょう?
>私もよろしければ、お嬢様の許へ…。

え…?あれは柚葉さんの声?
いえいえいえ、いけませんわっ!(汗々)
どうやらここは異世界、以前遭遇した逢魔が時のクロユリ団地以上の未知の異界に思われます。
柚葉さんを危険な目に遭わせるわけにはまいりませんわ。
…って、声はずいぶん遠く天から聞こえているようですが、わたくしからの声は届いているの
かしら?

(大丈夫よぉ、ちゃんと届いているからぁ。
 柚ちゃんには私からもここに留まるように言っておくから安心なさいよぉ。)

今ばかりは、お母様の声がとても頼もしく聞こえますわ…。

>それでは私達は、今の状況を見守るしかありませんね。
>よしっ!では気を取り直して、メイドとしての本領発揮です。
>お嬢様と善女龍王様が戻られた時のための、宴の準備と参りましょう。

「ん〜、柚葉さんがそういうのならアーチェロさんたちのことは心配いらないのかねぇ?
 って、朱瑠、あんたはちょっとウキウキし過ぎじゃないかい?
 タブレットをそんなにワクワクした顔で見ちゃって。」

>神使様、お茶の準備などをさせて頂いてもよろしいですか?

「はい、そちらの方はお願いします。湧水を汲める霊泉の場所をお教えします。
 わたしは、主(あるじ)の後を追いますので、こちらのことはよろしく。
 これでも神使ですので、それなりの力を持っておりますから主のサポートをしに行かなければ。
 それに放っておけません。あの意地っ張りな方はわたしが傍で仕えてさし上げなければ。」

>「それじゃ皆さん、『吸血姫さん、龍姫姉妹さんの仲直りのために頑張る』が始まるよ〜♪」

上から降ってくる声が随分と楽しそうですね。
わたくし期待されているのかしら?
でしたら、それに応えなければ。

>ああ…。画面を通して見ている私達は兎も角、当事者であるお嬢様は気付かれてなかったのですね。
>あの時の困惑したような、照れているような善女龍王様の表情、凄く可愛らしかったのですけれど…。

そうなのですか。
でしたら、やはり姉君様のお越しを内心でお喜びだったのでしょうか。
娑伽羅龍女様…、わたくしも及ばずながらご助力させていただきたいと存じます。
なにとぞ妹君様とのご再開の旅、お供させてくださいませ。

「ありがとう。
 何だか巻き添えにしてしまって悪いけれど、お願いするわね。
 おそらく、あなたの力を必要とするときがあると思うから。」

はい、わたくしでよろしければ喜んで。

(つづきます。)

261 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/01(Mon) 22:25
>>258(柚葉さん)(つづきです。)

>舞台劇のようでもあり、アニメを見ているかのようでもあり、見ていて楽しくなって参りました。(微笑)

モニター越しにこの世界が見られている、そして見ている声が天空から聞こえてくる。
これは…、わたくしの好きな「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林
さん」とよく似たシチュエーションですわ。
この間アニメ化が告知され、PVがyoutubeで公開されて期待が高まっておりましたが、よもや
わたくし自身がリーゼロッテ様と同じ立場になるなんて、いっそう親近感を覚えますわ。
2023年の冬アニメですが、今から待ち遠しくてなりませんわ。

>すみませんお嬢様、もしご協力が必要でしたら奥方様を通じて何なりと申し付け下さいませ。
>それでは姉妹の思い出巡りの旅、頑張って下さいね。

はい、それでは行ってまいります。
皆様のご接待、よろしくお願いしますね。

(こうしてわたくしたちの旅が始まりました。)

(いったん切らせていただきます。)


>>259

いらっしゃいませ、お客様。
はい、だいぶ下がっておりましたが、こうして上げさせていただきました。

上げると申せば、お天道様が気温を上げ過ぎている昨今ですが、お体はお変わりございません
か?
我が家自慢のひんやり塩レモネードと水饅頭をご用意いたしました。
猛暑を乗り切る一助としていただければ幸いに存じます。
屋敷林に囲まれ涼風の流れる縁側にテーブルを用意しましたので、しばしおくつろぎください
ませ。

(今宵はここまでとさせていただきます。)

262 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/02(Tue) 09:53
>>258(柚葉さん)(つづきです。)

(仙境とでも申しましょうか、森閑とした樹々の間を進んでいたわたくしたちはしばしの休憩を
取っております。)

「麦茶と紅茶をそれぞれ魔法瓶に入れて持ってきました。
 お好きなほうをどうぞ。」

ありがとうございます、では紅茶をいただきますね。
ふう…、長く歩いた後で潤いが全身に染みわたりますわ、ありがとうございます。

しかし、ずい分歩いた気がいたしますが、この世界は本当に絵の中か、と思うほど広いようです
ね。このようなペースで大丈夫なのでしょうか?
(モニター越しにわたくしたちを見ている方々にあまり長く待っていただくのも…。)

「オルキデアさんが言っていたけれど、モニターの向こうでは私たちの様子は断続的に見られて
 いて、そんなに時間は経たないから大丈夫だそうよ。」

「ふむ、さっきアーチェロさんが言っていた『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くん
 と解説の小林さん』略して『ツンリゼ』で、遠藤くんと小林さんがゲーム内の長い時間の経過
 をモニター越しに断続的に見ているようなものなのですね。」

あら、神使様も「ツンリゼ」をご存じなのですか?

「はい、コミック版を電子書籍で読んでおります。わたしのお気に入りの漫画の一つです。
 ただ、電子版ですと8月1日に発売される第5巻に特典ドラマCD付いておりませんので、
 こちらは書籍版を通販で買うつもりです。」

山奥にいらしても現代のエンタメを楽しんでおられるのですね。

「かつて草双紙を手に入れるのに行商の手で貸本が届けられるのを今か今かと待っていた頃とは
 文字どおり隔世の感です。」

(取り留めも無くお話をしてから再び立って歩き始めました。)


263 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/02(Tue) 14:13
>>258(柚葉さん)(つづきです。)

(森を抜けて人里にまいりました。)

農村のようですね。
子どもたちが道端で遊んでいますが、装束からして室町時代あたりでしょうか?
いかに娑伽羅龍女様からお話を伺ったとは言え、こんなにもリアルに過去の世界を描出する
なんて、画家のお嬢様はやはり天才ですのね。

「いたわ、ぜんちゃん。」

え、子どもたちの中にですか?
…ああ、たしかに…、というかずい分お若い姿になって子どもたちに交じってはしゃいでおい
でですが…。

「絵の中の世界ですからね、わが主も童心に帰って、それに見た目も引っ張られるとあのよう
 なことも起こるのでしょう。」

しかし、子どもに戻っただけではなくて、半ば本性が…お腰から下が龍のお姿のままですけれど、
子どもたち不審に思わないのかしら?

「子どもたちが『今度は鬼ごっこしようよ、水神様』と言っていますよ。
 神様と分かった上で遊び戯れているのですね。」

…なんとまあ。
いにしえの時には、このように神と人とか交友していたこともあるのですね。
人間たちから恐れられ敵視されてきた身としては羨ましいですわ…。

「ちょっと、わたし交ぜてもらってくるね〜。」

あ、娑伽羅龍女様、子どもたちのところに行ってしまわれましたね。
あらあら、善女龍王様、姉君の登場にギョッとしていらっしゃいますが、子どもたちは神様が
増えた、と大喜び。
妹君もちょっと何かおっしゃりたそうですが諦めて鬼ごっこを始められましたね。
ようやくお二人ご一緒になれましたが、この後上手くお話することができるのでしょうか…。

「子どもたちと一緒にけっこう楽しそうですよ。
 急がば回れ、と申します。
 しばらくは無心に遊んでいただいた方が気持ちがほぐるかも知れませんよ。
 どうでしょう、せっかくですからわたしたちも交ざりませんか?」

え…?でもわたくしこのとおり銀髪で青い目の外国人の姿ですから…。

「子どもたちにはわたしから神様の一人だと紹介しますから、きっと大丈夫ですよ。」

(神使様に誘われ、しばらく子どもたちと鬼ごっこに興じました。)

(つづきます。)

264 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/02(Tue) 18:09
>>258(柚葉さん)(つづきです。)

日が暮れて子どもたちとの戯れが終わったら、善女龍王様はまた逃げ出してしまわれて。
モニターの向こうではさして時間が経っていないにしろ、こちらは日にちを費やして本格的に
長旅になってきましたね。

「でも、ぜんちゃんの『気』はずい分濃く残っているわ。後を辿るのはとても容易よ。
 わたしたちがかつて遊び歩いた村や町を渡り歩いているみたい。
 わたしにとっても懐かしいわ。」

もしかして、わざとそうしていらっしゃるのでしょうか?
姉君がご自分を追って来られることを期待しておられるのでは。

「だとしたら、この町で行くところは心当たりがあるわ。
 わたしたちが一緒に遊んだ…というか悪戯をした場所ね。
 それは夜のことになるから、昼間のうちに少し町を歩いてみない?」

(娑伽羅龍女のお誘いで、三人で町を見て回りました。)

昨日見た農村よりも時代が下っている気がしますね。
町の人々の風俗を見ていると。

「我が主の記憶の反映ではないでしょうか?
 ランダムに思い出すままに過去の世界がここに反映されて、そうなっているのではないかと。」

では、次はまたずっと過去に遡ることもあると?

「ええ、よく昔の話を時代を問わず色々聞かせてくれますから。」

(日が落ちてから、娑伽羅龍女様のご案内で町はずれの池に参りました。)

「ここは鴨の肥育池でね、お魚を獲ることは禁止されているの。
 なのに夜中にこっそり魚を釣りに来る不届き者が後を絶たないの。
 ほら、いまもあそこに釣って帰ろうとして男がいるでしょう?
 だから、ちょっと脅かしてやるのね。
 あ、いたいた、あそこにいるぜんちゃんと一緒に、こうしてね。」

娑伽羅龍女様、妹君のところに行かれましたけれど、もしかして。

「主と一緒にちょっと悪い笑顔をなさっていますから、あれでしょうね、多分。」

(お二人の、普段とは違った恐ろしげな低音ボイスが一体に響き渡りました。)

「おいてけ〜。」

「たちされ〜。」

釣り人達が青くなって逃げていきますわ。
やっぱり、ポピュラーな怪談でしたわね。
お二人が会心の笑顔を浮かべていらっしゃいます。
本当に身も心も童心に帰っていらっしゃるようですね。

「でも、主の脅し文句は最近視たアニメの幼女幽霊を思い出しますね…。」

(つづきます。)


265 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/03(Wed) 16:59
>>258(柚葉さん)(つづきです。)

「麦茶です、どうぞ。」

ありがとうございます、旅の道中にのどを潤すのはとても心地良いです。
水筒だけでなく、茶葉や麦茶の素の大麦も用意してくださって、湧水を見つけてはお茶を淹れ
てくださる。見事なお手際ですわ。」

「これでも侍女の端くれですから。」

ですが…、あなたの主様がああして妖怪と戦っているのに、わたくしのんびり見物させていた
だいていてよいのでしょうか?

(漆黒の空の下、水田の上の中空で龍神のお二方が3対の腕を生やした巨大な妖怪と稲光を迸ら
 せながら戦っておられます。)

「人に災いをなす者を退治するのは主の喜びとするところですからお気になさらなくても大丈
 夫ですよ。
 特にあの?乱鬼(そらんき)なる輩は日ノ本の農村にしばしば現れて害をなしますから、主に
 とっては手慣れた相手です。
 羽黒修験の書『拾塊集』では慶雲年間(704〜708年)、既に庄内の地で疫病により多くの命を
 奪い、12人の修験者によって退散させられた、と記されています。
 今龍神の御姉妹が戦っている姿は、その書にあるとおりの背丈8丈(約24メートル)あり
 ましょう。」

あの姿、見た目だけでなく妖気もまた強大なものを感じさせますね。
出撃していかれるときのお二人からの
「安心して。あれはわたしたちが調伏する。」
との頼もしいお言葉が無ければ、わたくしも矢も楯もたまらずあの中へ飛び込んでまいるところ
でした…。

(やがて、空気を切り裂く雷(いかずち)と断末魔の咆哮とが轟き、赤黒い消し炭となったもの
 が地上に落ちました。
 虚空にはなお二柱の姉妹神が佇んでおられます。)

…お二人の神々しいお姿…やはり神様でいらっしゃいますね。

(つづきます。)


266 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/08/03(Wed) 17:06
訂正です。

>>265
>特にあの?乱鬼(そらんき)なる輩は日ノ本の農村にしばしば現れて害をなしますから、主に
 とっては手慣れた相手です。

「?」のところは「鹿」を三つ書く字なのですが、環境依存文字でここでは形を成せないようです。
失礼いたしました。

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