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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五
1 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/01/04(Tue) 07:59
皆々様、新年おめでとうございます。
厳寒の候、どうぞお体ご自愛下さいませ。
わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ五を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。
(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122
まずは、自己紹介させていただきます。
名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
B85. W55. H82。
髪型はストレートロングの銀髪です。
日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
いただいています。
以下、お願い申し上げます。
・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)
282 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/08(Mon) 10:45
>>268
(アーチェロお嬢様)
…そろそろ、波乱の訪れる予感がしますね。
さながら、『暗雲の章』と申しましょうか…。
>強き者の怒号。弱き者の哀訴。
>強き者の打擲。弱き者の悲鳴。
歴史に関する作品を見ていくと、何度も目にしている光景…。
水戸の御老公様をはじめとする、時代劇のヒーローの活躍する御伽噺が
何故あれ程多く作られ、人々に愛されてきたかを実感しますね。(溜息)
>これで役人も畏れ入って平伏するのでは?
>「…どうやら、そうはいかないみたいですね。」
お上の威光を振りかざす者に、真摯な信心の心などある筈もありませんか。
あのような無体な真似をする輩だからこそ容易に武士の魂である刀を抜く機会を履き違える…。
本当に良き役人であれば、不作となる前に常に民草の暮らしを気に掛け、何らかの対策を講じて然るべきもの。
ふんぞり返って威張り散らし、普段のお役目を疎かにしているのを棚にあげて民に責を押し付けるとは言語道断です!
それだけに、かつて学校の道徳の授業で聞いたお役目はおろか命を投げ出してでも民を救った役人や代官もいたという
エピソードが偲ばれます…。
>信じられません…。
>これが、あの、お優しい姉君様の為していることなのですか?
どうやら普段は心優しい姉君様も、刀を抜く機会を間違えた役人のように感情の遣り場と力の使いどころを
誤ってしまったようですね…。
>『真祖』の方が言っていた『もっと面倒な敵』が何かを。
>そう、わたし自身よ。
思い返せば『真祖』様の時も、無闇にあの方を悪鬼羅刹の類と捉えずにその所業を問い質していれば
力のぶつかり合いとはならなかったかも…。
『真祖』様も、姉妹様の真っ直ぐな気性を良きものと捉えながらも何処か危うさを孕んでいるのを
見通していましたね…。
その地に住まう民を思う気持ちは素晴らしいものであっても、あの結果では誰も救われず
より深刻な事態を招いてしまったのは事実です…。
どうやらこれが、姉妹様の別離となる要因となってしまったのですね。
283 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/08(Mon) 19:19
>>281
(柚葉さん)
まあ、甘酒のかき氷ですか。
これは暑熱の候にこの上ない甘露でございますわ。
ありがとうございます。
ああ…ひんやりと爽やかな涼しさと共に身を解きほぐす優しく濃厚な甘味。
夏の夕暮れのこの落ち着いた一刻…、まことに心地良うございます。
>それでは、ここは使用人である私がこの手回し式扇風機を回しましょう。
まあまあ、柚葉さんのお手で扇いでいただけるなんて。
なんだかもったいないほどの至福のひとときでございます。
手回し式扇風機は電動式のものほど回転が速くありませぬゆえ、巡る扇の絵の美しさも鑑賞
しながらくつろげるのが嬉しいですね。
>それにしても、この扇風機の付喪神様は少々手厳しい方でいらっしゃいますね。(汗)
>流石は武家屋敷の所縁の方ですね。
はい、書き残された日記によれば、この家のお武家様は城の勘定方をなさっていて、藩の
財政を憂い、自らも質素倹約に努めていらっしゃったそうでございます。
それでご内儀様、お嬢様が家計の助けにと扇作りの内職に精を出されていたとか。
そしてこの扇風機も、一家のご主人に少しでも楽をしていただきたい、との想いを込めて
特注されたそうでございます。
そんな一家の絆を知る扇風機の付喪神様なれば、
「ただの怠け者に送る風など我にはござらぬ。」
との一徹な想いをお持ちなのでしょう。
まことに一本筋の通った立派な扇風機ですわ。
>では、ヒーリングで癒して差し上げた後にご活躍して頂きましょうか。
おや…、年代物で古びていた扇風機が艶を帯びてまいりました。
軸の回転も円滑の体を帯び、送られてくる風もいっそう爽やかになってまいりましたわ。
柚葉さんの癒しの力でご本人も大いに力を回復されたと見えます。
これはわたくしも考えが至りませんでした。
道具を大事にするということの大切さを実感いたしましたわ。
>おや…?こうして私が手を離した後でも動いておりますね。
おお…、柚葉さんのお優しさが扇風機に奇跡をもたらしたのですね。
何と不思議な縁(えにし)があるものなのでしょうか。
>ではこのお屋敷の新たな風物詩として、学校の皆様との勉強会でも頑張って頂きましょう。
まあ、それはまさに適材適所、頑張る皆様のためなら扇風機も良き風を送り続けてくれる
ことでしょう。
ですが −
>もちろん、念入りにお手入れをするのは使用人の務めですわ。(微笑)
こうして扇風機を優しく労わり、そしていつも甲斐甲斐しく働いてくださっている柚葉さん
を扇ぐことこそ付喪神様が最も望まれていることと思いますわ。
柚葉さんもご休憩の際はこの扇風機を使ってあげれば、これからも長らく良き風を送り続け
てくれることでしょう…。
284 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/08/08(Mon) 20:15
学校の宿題は終わりそうですか?
285 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/08(Mon) 23:06
>>282
(柚葉さん)
>さながら、『暗雲の章』と申しましょうか…。
(天から降ってくるその声に、わたくしの身も心も引き締まります。
眼前で起こっていることを唇を噛みしめて凝視しながら。
これが画家のお嬢様の描かれた絵の中だとしても、そこには確かに生きた人間の理不尽
な苦難が確かにあるのですから。)
>歴史に関する作品を見ていくと、何度も目にしている光景…。
この光景を見ながら、ヒーローの登場を期待してしまうわたくしはやはり甘いのでしょう
か。
ですが、ヒーローを渇望した多くの人々の気持ちを今までになくリアルに感じてしまう、
それほどこの光景は口惜しい。
>お上の威光を振りかざす者に、真摯な信心の心などある筈もありませんか。
柚葉さんの声から本気の怒りが伝わってきます。
同じ思いを持っていていただいて心強いです。
もし柚葉さんが
『お嬢様、やっておしまいなさい!』
とおっしゃるならば、わたくし弓から放たれた矢となってあの役人たちに爪の一撃を加え
ていたかも知れません。
>本当に良き役人であれば、不作となる前に常に民草の暮らしを気に掛け、何らかの対策を講じて然るべきもの。
…ありがとうございます、少し頭が冷えました。
今のお言葉に、領主の娘としての我が身を思わざるを得ませんでした。
我が家は領民の生活に配慮してきたと思っておりますが、わたくし自身が本当に民のため
に対策を講じてきたか、深窓の奥で守られて彼らの苦労から遠ざかったりしていなかった
と言えるのか、と。
もどかしいですが今は見守りましょう。
姉妹龍神様が民を助けてくれることを信じて。
>それだけに、かつて学校の道徳の授業で聞いたお役目はおろか命を投げ出してでも民を救った役人や代官もいたという
>エピソードが偲ばれます…。
柚葉さんの尊敬されている二宮尊徳公もそのお一人ですね。
わたくしはあまり例を知らないのですが、元領主の娘としてそうした方たちのことをもっ
と知りたくなりました。
(後日、銚子の庄川杢左衛門や島根の井戸平左衛門といった農民のために尽くされた尊貴
なる役人がいらっしゃったことを知り、深く胸を打たれました。)
>どうやら普段は心優しい姉君様も、刀を抜く機会を間違えた役人のように感情の遣り場と力の使いどころを
>誤ってしまったようですね…。
胸が苦しいです…。
尊崇される神も、その感情や力をいかに御し人のために使うかでご自分と戦わねばならな
いのですね。
その過ちがこのような結果をもたらすのですから。
誰にも肩代わりできない重責を負って苦悩されているあの方。
わたくしに出来ることは何も無くても、この旅の終わりまでずっと傍に在り続けましょう。
>『真祖』様も、姉妹様の真っ直ぐな気性を良きものと捉えながらも何処か危うさを孕んでいるのを
>見通していましたね…。
直系のご先祖とは申せ遠いところにいらっしゃる方だと思っていましたが、本日そのお姿
を目の当たりにして、そして柚葉さんのお言葉を聞いて、自分が到底及ばない方だと思い
知りました…。
柚葉さん、実はわたくしこの旅であなたがお傍にいらっしゃらないことに寂しさを感じて
おりました
ですが、今は良かったと思っております。
柚葉さんの優しさに寄りかかることなく、遠い場所からご覧になっているその真摯なご視
点からのお考えを伺って、自分であらためてこの旅の意味を問い続けることを学んだ気が
いたします。
どうかこの旅の終着点まで、わたくしたちを見守っていてください。
>どうやらこれが、姉妹様の別離となる要因となってしまったのですね。
姉君様は普通に振る舞っていらっしゃっても、ふと苦衷が覗きます。
そしてそんな姉君様を妹君は切なげに見てながら、どうお声をかけて良いか決めかねてい
らっしゃるように見えます。
どうかお二人の関係に希望の在らんことを…。
286 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/09(Tue) 07:20
>>284
いらっしゃいませ、お客様。
本日も大変暑うございますね。
どうぞ中へ、庭の見える涼しい客間にお出でくださいませ。
別に、一部の子どもたちが噂しているような、
『お化け屋敷だから暗く湿ってやたらヒンヤリしている』
などということはまったくございませんからご安心ください。
夏休み最初のうち、川の上流のダムへ出かけてピクニックをしておりまして。
宿題がちょっと遅れ気味ですが、ここから挽回したいと思い、お友達を誘って勉強会をい
たすことになりました。
お客様ももしかして、宿題の山を前にどうしようか頭を悩ませていらっしゃるのですか?
でしたら、ご参加なさってはいかがですか?
大勢で勉強会と言いますと、中にはみんなで遊ぶ口実と思っていて
「勉強会なのに、なんで勉強するの!?」
などと不満を述べられる方もございますが、そうは問屋が、いえ我が家の扇風機の付喪神
様が卸さないのですよ。
江戸時代にこの武家屋敷で使われた手回し式扇風機ゆえ、
「風に当たって涼みたいなら勉励せよ!」
とのお考えをお持ちなのです。
勉強会で怠けていようものなら
「成敗じゃ、成敗!」
と言って六枚羽でビンタなさるのですよ。
さて、お友達の皆様がそろそろ参られます。
お客様も宿題を早めに終えて残りの夏休みを満喫したいのであれば、疾く覚悟をお決めな
さいませ。
287 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/10(Wed) 11:17
>>284
>>286
(アーチェロお嬢様)
ようこそ、お客様。
夏休みの宿題ですか?
私は大学生ですので、それはありませんが…。
その代わり、卒業論文とそれに関する課題を進めております。
休み中にも何度か教授の所に通い、テーマと中間発表の準備に関してはOKを頂きましたので、
後は完成に向けて進めていく段階です。
無論、その中で色々と指摘を受けると思いますのでそれは今後の課題ですね。
思い返せば、夏休みの宿題は「限られた時間で効率よく課題に取り組み、完成させる」という意味で
大学の研究や卒業論文の基礎と言えるかもしれません。
さて、お盆休みに向けてラストスパートです。
お友達の皆様を集めての勉強会は、お盆休みまでに宿題を終える事を目標としております。
お盆休みを終えたら、休み明けのテストに向けての宿題の復習がありますので頑張って下さいませ。
>勉強会で怠けていようものなら
>「成敗じゃ、成敗!」
>と言って六枚羽でビンタなさるのですよ。
あららら…。
まずは喉の渇きをと思い、麦茶を飲んでリフレッシュというところで
何人かがだらけてしまわれて…。
では、怠けている方の分の水羊羹は半分付喪神様に…。
お嬢様、付喪神様に現身(現身)をお願い致します。
…そうそう、頑張りましょうね。(微笑)
それにしても付喪神様、想像の通り精悍なお武家様のいでたちでいらっしゃいますね。
顕現された後、居間の雰囲気がピリッと締まりました。
あら、流石は勘定方の所縁の方。
直ちに数学を理解して、問題が分からないという方に効率よく教えて差し上げておりますわ。
まあ、かつての主様はあの関孝和様とも親交があられたと…。
ここは、「扇屋(おうぎや)先生」とお呼びしましょう。
それでは私も、課題に取り組ませて頂きます。
もしお嬢様、学友の皆様、そして先生、ご用意の必要なものがありましたら、何なりと…。
(この後昼餉を終え、扇屋先生の手助けもあり夕方まで皆様実に宿題が進みました。
終わりまで、もう少しです。)
288 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/10(Wed) 11:55
>>270
(アーチェロお嬢様)
>(わたくしたちがヒソヒソ話している間も、龍神の父娘の会話が進んでいます。)
事の顛末を見届けた後、父君である沙掲羅龍王(しゃかつらりゅうおう)様が参られました…。
娘を想う父としての側面と、同じ「神」の立場として審判を下さねばならない立場故の
感情が入り混じった複雑な表情をしております…。
>娑伽羅、そなたには疫病調伏の神に嫁してもらう。
まずは何より、姉君様の過ちから民を救わねばという処置…。
この地に住まう者を思う気持ちが見て取れます。
見事な采配ですわ。
加えて、姉様と民の間に亀裂を生じさせてはならないという優しさも…。
ですが、合わせ鏡の如き連携と絆でこの地を護ってこられた姉妹様が
別れざるを得ない…。
姉様の責任感や立場を頭では理解していても、感情で納得できないのですね。
>いえ、わたしが主から聞いていたところでは、実際の見合いの席が設けられたのはきちと日取
>りを決めてからのことだったと聞いていますが。
記憶を辿りながらも、画家のお嬢様の描かれた絵が舞台故に
実際とは少し違った形で再現されている部分もあるようですね。
これがこの後、どのような影響をもたらすのか気になるところです。
姉様の降嫁が決まり、これがお二人のすれ違いとなるのですね。
ここは『齟齬の章』とお呼びしましょう…。
牛頭天王と申しますと、あの京都の八坂神社の祭神尼…。
京都を再度訪れる時、念入りにご挨拶を…。
そういえば后となる方が居られない間、随分と酒豪であられたそうですね。
持参するのは、やはりお酒が良いかしら…。
289 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/10(Wed) 18:43
>>287
(柚葉さん)
>私は大学生ですので、それはありませんが…。
>その代わり、卒業論文とそれに関する課題を進めております。
まあ、わたくしうっかりしておりました。
そうでした、柚葉さんは将来を見据えてわたくしなんかよりずっと大変な課題をクリ
アしなければならない大切な時期でした。
なのにわたくしったら、夏休みになってからもお世話になりっぱなし。
柚葉さんさえ良ければ、この夏は長期休暇を取ってくださってかまいませんよ?
もちろん有給となるようお父様にしっかり釘を刺しますわ。
そういえば、お父様からはちゃんと年二回のボーナスは出されているのかしら?
無いのでしたらわたくしから支給させていただきますわ。
>思い返せば、夏休みの宿題は「限られた時間で効率よく課題に取り組み、完成させる」という意味で
>大学の研究や卒業論文の基礎と言えるかもしれません。
わたくしも柚葉さんの大学のオープンキャンパスにお邪魔させていただきました。
まだはっきりと進路を決めたわけではありませんが、進学したときのことを見据えて
今から宿題に万全を期するようがんばらなければ。
>あららら…。
>まずは喉の渇きをと思い、麦茶を飲んでリフレッシュというところで
>何人かがだらけてしまわれて…。
扇風機から怒りのオーラが立ち昇っているのが見えますわ。
あの〜、横になっている方、スマホをいじっている方、真面目に机に向かわれません
と本当にビンタが飛んできますよ?
>では、怠けている方の分の水羊羹は半分付喪神様に…。
さすが、わが社交部の講師、締めるところはきちんと締められて。
みんなの背筋もピンと伸びました。
>お嬢様、付喪神様に現身(現身)をお願い致します。
承知いたしました。
この暑い中皆様を涼ませてくださっているのに、私たちの不甲斐ない様を黙って見て
いるのもご不満でしょうから。
では…。
>それにしても付喪神様、想像の通り精悍なお武家様のいでたちでいらっしゃいますね。
はい、見るからにもののふの凛とした威厳を湛えて、拝顔するこちらの身が引き締ま
ります。
おや、扇風機らしく背中に何枚ものお美しい羽根を生やしたお姿なのですね。
「アニメの『戦国コレクション』に出てくる上杉謙信公みたい。」
三女ちゃんの言うとおり、お武家様らしい精悍さに富む一方端麗な趣きのある方です
ね。
「…水羊羹、美味しくいただいた。
拙者、当主を涼ませるのももちろん務めであったが、一日の務めを終えられた奥方
様や娘御に風を送ることもあったゆえ、風呂上がりの女性を扇ぐにあたり、あまり
に益荒男(ますらお)然としているのも憚られたゆえ、自然と中性的な容貌を備え
るようになった。」
なるほど、ご家族皆の健やかな生活を支えるようお務めでしたのね。
(つづきます。)
290 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/10(Wed) 18:44
>>287
(柚葉さん)(つづきです。)
「では、今よりは各々方がしかと宿題に励めるよう、風をお送りいたそう。」
まあ、背中の羽根で風を送ってくださいますのね。ですが…。
>顕現された後、居間の雰囲気がピリッと締まりました。
はい、この空気の中で怠けられる人はここに一人もおりません…。
「ふむ、貴君ら今は西洋数学に取り組んでおるのだな。
少々拝見させてもらえるか?
…うむ、これならば拙者でも解けそうであるな。
何と申しても、我が主は − 」
>まあ、かつての主様はあの関孝和様とも親交があられたと…。
まあ!?関孝和様と言えば、たしか『算聖』とも呼ばれた和算、日本数学の大家と聞
いております。
さすが勘定方を務められた方、職務のために道を極めようとなさったのですね、きっ
と。
>ここは、「扇屋(おうぎや)先生」とお呼びしましょう。
「拙者を『先生』とは面映ゆいが。
侍女殿の期待に応えることこそ今の我が務めと拳々服膺いたそう。
貴君ら、今が天王山と心得、奮励努力されよ。
拙者、皆に風を送りつつ適宜助言させていただこう。
数学や古典で不明なところがあれば、遠慮なく申されよ。」
>それでは私も、課題に取り組ませて頂きます。
>もしお嬢様、学友の皆様、そして先生、ご用意の必要なものがありましたら、何なりと…。
「今は皆奮闘の最中ゆえ、侍女殿もどうかご自身の課題に注力していただきたい。
そして彼らが事を成就したその時は、どうか茶を淹れてねぎらってやってくださ
れ。」
(こうして、扇屋先生の涼風と叱咤激励に支えられ、柚葉さんのお茶を楽しみにしな
がら頑張った結果、わたくしたち全員宿題を終えることができました。)
291 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/10(Wed) 22:46
>>288
(柚葉さん)
>娘を想う父としての側面と、同じ「神」の立場として審判を下さねばならない立場故の
>感情が入り混じった複雑な表情をしております…。
つとめて平静、いっそ厳格な態度をとっておられるゆえ、どれほどの怒りを内包して
いらっしゃるかと、こちらもハラハラしておりましたが。
そうですか、柚葉さんは、かの龍王様の心の襞をちゃんと汲み取っておいでなのです
ね。
「神のお言葉というと、大概の人間は畏れが先立ってなかなかその考えに至らないも
のですが。
あなたの侍女殿はそうした壁を越えてごらんになっている。中々できることではあ
りません。」
>まずは何より、姉君様の過ちから民を救わねばという処置…。
>この地に住まう者を思う気持ちが見て取れます。
多くの命を育む海を守護する竜宮の主にして、天空をも我が領域とする龍神…。
どれほど多くの生きとし生ける者に慈悲をかけておられることでしょう。
それだけに、ご自分の娘が犯してしまった過ちを更正せんとする断固たる意思が伝わ
ってきます。
そして姉君様と民の関係の修復を成そうという仁慈も。
…目の当たりにしていても中々感得できないことも、柚葉さんのお言葉を聞いている
と一つ一つを得心いたしますわ。
>ですが、合わせ鏡の如き連携と絆でこの地を護ってこられた姉妹様が
>別れざるを得ない…。
はい、一緒に旅をしてきて、わたくしも思いました。あのお二人は本当に一心同体で
あるのだ、と。
ああして必死に抗弁しようとする妹君様を見ていると辛いですわ。
ですが、これは「追体験」なのですよね?
姉君を拉致、封印するきっかけがこれであるならば、ずっとそのことを気に病んでい
たに違いない妹君が、再びの体験をどう受け止められるのか。
やはり今までの想いをさらに強固にしてしまわれるのでしょうか…。
>記憶を辿りながらも、画家のお嬢様の描かれた絵が舞台故に
>実際とは少し違った形で再現されている部分もあるようですね。
一番会い辛かったお相手と実際よりも早く会ってしまわれるなんて。
妹君様、なんとしても彼の方を拒絶したくて敢えて呼び出してしまったのかしら?
>ここは『齟齬の章』とお呼びしましょう…。
ああ…、姉妹龍神様はここからまた分かり合えない関係になってしまうのでしょう
か?
せっかくお二人で旅を続けて心を通わせていらっしゃったのに、何も変えることはで
きないのかしら…。
>牛頭天王と申しますと、あの京都の八坂神社の祭神尼…。
>京都を再度訪れる時、念入りにご挨拶を…。
今回の旅で、かの神様が人々を疫病から救ってくださっていることを学ばせていただ
きました。
わたくしも、ぜひ柚葉さんとご一緒にご挨拶にまいりたいです。
>そういえば后となる方が居られない間、随分と酒豪であられたそうですね。
「わたしも詳しくはないのですが、伝え聞いたところでは恐ろし気な見た目ゆえに女
性と縁遠く、それで酒に溺れるような飲み方をされていた、と聞きます。
ですが、悪疫調伏を重ねるうちに多くの人々の尊崇を集めるようになり、その縁を
喜び立ち直られたとか。
侍女殿のご提案のとおりお酒を持って訪ねられれば、きっと喜んでくださるのでは
ないでしょうか。」
我が町の土地神様とも気が合いそうなお酒好きの方なのですね。
この旅が終わり余裕ができたなら、京都旅行の計画を練りたいですね。
あ、でも、夏休みの宿題が遅れがちですから、そちらを優先しないといけないのです
けれど…。
292 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/14(Sun) 12:17
>>271
(アーチェロお嬢様)
>まあっ、悪疫の妖怪をいともたやすく消滅させてしまわれました。
>そして悪疫が去った土地に、今度は姉君様が水脈より水をお呼びになり土地を潤していかれます。
>「これが『琴瑟相和(きんしつそうわ)』と申しましょうか、まことに良き夫婦の共同作業ですね。
はい、一時の感情の昂りでその地に禍を齎してしまった時はどうなる事かと思いましたが、
それを伴侶となられる方と共にきちんと元に戻す務めを果たしておられます。
でも…それに対して浮かぬ顔の妹君様…。
大事な姉君を取られてしまうと、感情で納得出来ないのですね。
ようやく分かりましたわ…。
私達の屋敷の敷地内の鍾乳洞に、姉君様が黙って封印されていた訳が。
事の発端となった洪水は、その地を預かる身でありながら己の感情を制御できずに起こしてしまったもの。
それにより、その地に住まう民に多大な被害を齎しただけではなく
父君様にもご迷惑をかけてしまった…。
そしてその責を負って降嫁する形となり、共にその地を司ってきた妹君様に
寂しい思いをさせる事になってしまった…。
伴侶となられる牛頭天王様とは夫婦としてこれからであり、妹君様がそれを阻む形になったとしても
それを決して責めなかったのは全ては己の責任だという気持ちの現れだったのですね。
>思い切り喧嘩がしたい。
>妹の最後の我儘だと思って、受けてくれない?
ふう…。流れる川の水は多くの恩恵を齎して下さいますが、
時として激しく荒れ狂い、全てを無に帰す事さえあり得る…。
水を司る龍神の姫君様の気性ですね。
一度は荒れ狂わなければ、長い年月と共に溜まってしまった澱みを洗い流せないのでしょう。
それは致し方なし、ですね。
293 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/14(Sun) 12:46
>>272
(アーチェロお嬢様)
>神使様、わたくしの魔力が作った防護結界はちゃんと効いておりますか?
>「はい、お陰様でこうして無事にお二方の戦いを見ていられます。」
お嬢様、神使様の事をよろしくお願い致します。
ですが、これ程の大嵐です。
風雨で濡れてしまわれるのを完全に防ぐことは無理でしょう。
私、一度席を外しますね。
>さすが音に聞こえた剛の方。
>そうであればこそ龍神様と添うこともできるのでしょうね…。
ええ、風雨に打たれながらも腕を組み、静かにお二人を見守られる御姿はとても凛々しくて…。
それでいて何処か父のようでもあり、兄のようでもあり…。
そしてこれからは「夫」として、義理の兄としてお二人を守っていかれる事でしょう。
私も思わず、胸にときめくものを感じてしまいました。(微笑)
(この後、神社のスタッフの方に事情を説明してお風呂のご用意をとお願いしたところ、
善女龍王様と神使い様の使われる神泉の露天風呂を紹介して頂きました。)
承知致しました。使われる前に、ここは湧水で一度清める必要があるのですね。
では水汲みは、私にさせて下さいませ。
(準備を終えて戻ったところ、姉妹様の気持ちに決着がついたのを見届けました。)
>姉君様、妹君様、神使様、…あ、あれ、牛頭天王様!?
>え、でも、あなた様は絵の中の回想の世界の方では…?
はい、先程奥方様が「少し待っていてね」とこの場を離れられて…。
そして直ぐに、画面の中の方を眼前に連れて来られたのですから
私も思わず目を見開いてしまいました。
流石は奥方様です…。
そして少しばかりお話を聞かせて頂いたのですが、
「改めて妻を出迎える時に、夫としてだらしのない姿は見せられぬ。
あれから酒を断って、この日が来るのを待っていた。
そうでなくては、義理の妹にも認めてもらえぬだろうからな。」
と仰っていました。
本当に、素敵な殿方でいらっしゃいますわ。(微笑)
(すみません、一旦切ります)
294 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/14(Sun) 13:45
>>272
(続きです)
>「…わたしからの贈り物、受け取ってくれるわね?」
>「うん、もちろんだよ、ありがとう…。」
ああ…良かった…。
あの姉君様の封印されていた洞窟でお嬢様と私が生み出した『虹珠』が、
妹君様の手に…。
先程の頑なな御姿を見て、こうなる事は叶わないのではと本当に心配でしたから…。
あら、『虹珠』から出ずる光が新たな虹となり、先程の嵐で荒れ狂っていたに架け橋のように…。
まるで、和解されたお二人を祝福するかのように…。
お二人の絆の氷解、そしてお嬢様と私が奉納した宝玉からの虹の祝福…。
これ以上無い程の、素敵な締め括りですね。
では、この『虹天の章』をもって旅路の終わりと致しましょう。
神使様、お風呂の準備が出来ております。
その、牛頭天王様が如何に剛の方とは申しましても風雨に曝されて
お召し物が濡れたまま放置とあってはわざわざお越し頂いた上で失礼というもの。
是非とも、案内をお願い致します。
>承知いたしました。
>わたくしの全力を以てこの湖を雨水で満たしてご覧に入れましょう。
あ、お嬢様、善女龍王様、少々お待ち下さいませ。
少しばかり、お時間を頂けますか?
(お嬢様と二人で、湖面の風景が美しい場所に移動しました。)
お嬢様、姉妹神様の旅の同行、お疲れさまでした…。
加えて最後の嵐の中、結界を張る上でかなりの御力を使われたと思います。
そして人と魔と神との絆の証しとなる「降雨の儀」において、更に御力を消耗するのは明白…。
今、ここに最も相応しい絆の証として私の『贄の血』を…。
(そっと、アーチェロを抱擁します)
風雨に曝された事により、アーチェロの体温もいつも以上に下がっているわ。
結界で守っていたとはいえ、神々の嵐に晒されたのですもの。
さあ、私達の『アカイイト』をもって、その身体に温もりを宿し、私を安心させて…。
295 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/15(Mon) 19:14
>>292
(柚葉さん)
>ようやく分かりましたわ…。
>私達の屋敷の敷地内の鍾乳洞に、姉君様が黙って封印されていた訳が。
目の前で起こっていることにばかり気を取られていると気づくべきことに気づけない
ことがございます。
童心に帰られた姉妹龍神様ですが、わたくし心配が拭えませんでした。
現実のときに近づくにつれてお二人のわだかまりがまた頭をもたげはしないかと。
ですが、柚葉さんのお言葉を聞いて安心いたしました。
姉君様が己が過ちにどれだけ深く痛恨の思いを抱かれ、それゆえに独り決意された縁
結びも、妹君様にどれほど辛い想いをさせていたか、よく分かっていらしたのですね。
だから「封印」という妹君様の専断をも敢えて受け入れておられた…。
その一方で妹君様も姉君様の想いにあらためて触れてそのお優しさを心から感じられ
た…。
だからきっと、きっともう大丈夫なのでしょう。
ありがとう、柚葉さん。気付かせてくださって。
>ふう…。流れる川の水は多くの恩恵を齎して下さいますが、
>時として激しく荒れ狂い、全てを無に帰す事さえあり得る…。
>水を司る龍神の姫君様の気性ですね。
内に秘められた激情の嵐は龍神のご姉妹が共に持たれたもの。
まして今はお二方ともが別離の時を迎えたと感じられたなら、その激しき想いは人の
世で解放してはならないほどに激烈なものでしょう。
その思いのたけを思い切りぶつけ合われるのは、龍神として本当に自ら立たれるため
の決意表明でもあるのだと存じます。
旅を共にさせていただいたこの身でございます。
そのお二人の姿、この目にしかと焼き付けましょう…。
296 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/16(Tue) 11:16
>>293
(柚葉さん)
>お嬢様、神使様の事をよろしくお願い致します。
ええ、ここまでわたくしを案内してくださった神使様、美味しいお茶を淹れてくださ
っていた神使様。
もう大切なわたくしのお友達です。
しっかりお守りしなくては。
目の前で姉妹龍神様お二人の体が輝いてまいりました。
荒魂(あらみたま)の姉君様の赤い光、和魂(にぎみたま)の妹君様の青い光。
そして二人の周囲では稲妻が走って雷雨が降り始めています。
わたくし全魔力を以て防護結界を張ってから、お二人の喧嘩をつぶさに見届けますわ。
>ですが、これ程の大嵐です。
>風雨で濡れてしまわれるのを完全に防ぐことは無理でしょう。
…はい、全神力の解放、さすがにすごいです。
神の力の衝撃波はかろうじて防御できても物理的な風雨までは防ぎきれません…。
>私、一度席を外しますね。
あら、柚葉さんの「気」が遠ざかっていきます。
何だか心細いです。
ですが、きっとお考えのあることなのでしょう、わたくしはただ期待に背かないよう
にがんばるだけですわ。
>ええ、風雨に打たれながらも腕を組み、静かにお二人を見守られる御姿はとても凛々しくて…。
>それでいて何処か父のようでもあり、兄のようでもあり…。
はい、こんな凄まじい喧嘩をご覧になっているのに、表情のなんと落ち着いておられ
ることでしょう。
新たに縁を結びし「妻」と「義妹」を見守られるお姿、見入ってしまいます。
>そしてこれからは「夫」として、義理の兄としてお二人を守っていかれる事でしょう。
ええ、荒事ここに極まる光景なのに、かの方々の前途を思うと胸が温かくなってまい
ります。
「ん〜、いい男だねぇ。
これよ、これ。
女房を温かく見守る、夫たるものこうでなくっちゃねえ。
うちの旦那を思い出すよ…。」
「お母さん、目が輝いてるねー。」
>私も思わず、胸にときめくものを感じてしまいました。(微笑)
あら、柚葉さんをときめかせるなんて。
なんだかちょっと牛頭天王様が憎たらしく思えてまいります。
(頬が自然と膨らみます。)
(そして喧嘩が終わって後、わたくしたちは戻ってまいりました。)
>はい、先程奥方様が「少し待っていてね」とこの場を離れられて…。
>そして直ぐに、画面の中の方を眼前に連れて来られたのですから
>私も思わず目を見開いてしまいました。
>流石は奥方様です…。
はあ〜、まさかお母様がご本人をお連れしたとは。
以前、朱乃様をお連れしたときにグリッタちゃんが
「オルキデア様って、どれだけ交友関係が広いの〜?」
とおっしゃっていましたが、本当にお母様の交友関係は謎過ぎますわ…。
「いやぁ、わたしはただたまたまなりゆきで知り合ってたまたま意気投合しただけだ
しぃ、驚くようなことぉ?」
はい、もういいです、詳しく聞いていると頭が痛くなりそうなので。
真祖様は神々と喧嘩なさるし、本当にわたくし、この方たちの血を引いているのかし
ら…?
>そして少しばかりお話を聞かせて頂いたのですが、
そうなのですか。
お話を伺って、ますます姉君様に相応しい方だと感じ入らざるを得ませんね。
本当に姉妹龍神様のことを思って誠実に向かい合おうとご決意されたのですね。
お三方ともそれぞれの壁を乗り越えたからこそ、素晴らしい縁を結ばれたこと。
それを目の当たりにできて、わたくし心から嬉しゅうございます。
297 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/16(Tue) 17:24
>>294
(柚葉さん)
>ああ…良かった…。
>あの姉君様の封印されていた洞窟でお嬢様と私が生み出した『虹珠』が、
>妹君様の手に…。
姉君様の手から妹君様の手へしっかり渡されて、見つめ合うお二人の瞳の色も愛おし
さが確かに満ちている…。
本当に良かったです。
>あら、『虹珠』から出ずる光が新たな虹となり、先程の嵐で荒れ狂っていたに架け橋のように…。
>まるで、和解されたお二人を祝福するかのように…。
『虹珠』は、わたくしの魔の気と柚葉さんの『贄の血』がその基(もとい)。
わたしたちの町の皆の願いを託して生まれたもの。
お二人の和解はこの地の皆の喜びであることを、『虹珠』自らが教えてくれているの
でしょう。
とても嬉しい情景です。
これでわたくしたちの務めも達成されたのですね…。
長いような短いような、そして忘れられない旅となりました。
そして柚葉さんが語られた言葉の数々のお陰で、お二人の魂の遍歴の物語としてはっ
きりと感じ取ることができました。
『童心の章』、『飛龍の章』、『暗雲の章』、『齟齬の章』、『虹天の章』。
この絶妙の命名、この場限りにしておくのは惜しいですわ。
…ぜひ叙述し、形にして残したいです。
そして土地神様に献納したり、子どもたちに読み聞かせたり…。
と申しましても、わたくしの書く文章だけでは…。
そうですわ、ここは画家のお嬢様のお力をお借りするのはどうかしら?
絵本にしていただけたなら、きっと素晴らしいものになることでしょう。
もちろん、ちゃんと文章を書いてしっかり推敲してからお考えいただくべきかと思い
ますけれど。
>神使様、お風呂の準備が出来ております。
「ありがとうございます。
それでは牛頭天王様をご案内させていただきます。
はい、なんでしょうか、天王様?
『姉妹龍神はわたしよりも疲れているから二人を優先で』と?」
…ああ、はいはい、天王様も姉妹龍神のお二方も、ここで入浴の順番で揉めないで
ください。
後がつかえてしまいますから。
天王様が入られるなり、姉妹様が入られるなり、天王様と沙掲羅龍王様がお二人で
入られるなり、浴場へ行かれて、早々に順番を決めてください。」
「ま、まだ夫婦(めおと)になっていないうちから一緒に入るなんて!
妹として許さないわよ!」
>あ、お嬢様、善女龍王様、少々お待ち下さいませ。
>少しばかり、お時間を頂けますか?
なんでしょう、柚葉さん?
…あ、承知しました。
善女龍王様、しばしご猶予をお願いし奉ります。
いつでも「降雨の儀」ができますよう、準備してまいります。
(言葉にせずともわたくしには分かりました。)
…お母様、ついてこないでくださいね?
「おお、こわ…。分かってるわよぉ。」
(つづきます。)
298 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/16(Tue) 17:27
>>294
(柚葉さん)(つづきです。)
(深い森の中、しんと静まり返った美しい湖畔に柚葉さんと共にまいりました。)
>お嬢様、姉妹神様の旅の同行、お疲れさまでした…。
>加えて最後の嵐の中、結界を張る上でかなりの御力を使われたと思います。
柚葉さんが見ていてくれる、そのことでいつも力をいただいていました。
ですけれど…、神々の力に抗するのはやはり疲れますね。
こうして深い緑の中、柚葉さんといるだけで癒されますけれど、でも…。
>そして人と魔と神との絆の証しとなる「降雨の儀」において、更に御力を消耗するのは明白…。
はい、今回の旅行は何と申しましても、降雨を達成できなければ終わることはできま
せん。
土地神様と町の皆さまの期待がわたくしの肩にかかっているのですから。
万全の体調で臨みたいと思います。
>今、ここに最も相応しい絆の証として私の『贄の血』を…。
(柚葉の体がわたくしに触れ、わたくしの身も心も侵していく、至福のとき…。)
ありがとう、柚葉、ようやく二人きりになれたのね。
とても有意義で、心満たされる旅ではあったけれど、あなたが居ないことの寂しさは
何物を以てしても埋めることはできない。
当たり前のことだけれど、あらためて思い知ったわ。
>風雨に曝された事により、アーチェロの体温もいつも以上に下がっているわ。
>結界で守っていたとはいえ、神々の嵐に晒されたのですもの。
風雨だけではないわ。
あなたが居ないときの心の穴、どうか満たして…。
>さあ、私達の『アカイイト』をもって、その身体に温もりを宿し、私を安心させて…。
ああ…、待ちわびたわ。
この瞳の温かさ、紡がれる言葉の優しさ、そしてこのうなじの芳しさ…。
さあ、わたくしにその身を任せなさい…。
(牙がゆっくりと柚葉のうなじに沈んでゆく。
そうして感じるのだ、彼女の温もりを、魂を。
そしてわたしは注ぐ、この身の内の切なさを、情愛を。
ただただ一心に…。)
299 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/17(Wed) 19:35
(龍神の姉妹様の、事の結末を無事見届けました。)
>>296-297
(アーチェロお嬢様)
>あら、柚葉さんをときめかせるなんて。
奥方様:「そういえば柚ちゃん、この娘ったら、貴女が牛頭君に熱い視線を送ってる時にね…」
(この後奥方様とお嬢様がお約束のやり取りをされて、
私もお嬢様に後で埋め合わせをせねばと思いました。(苦笑))
でも、伴侶となられる方と歩む筈だった時を阻まれようとも
決して妹君を責めようとはせず、只管時を待ち続けた…。
あの風雨の中、黙って見守る姿こそがそれを象徴しております。
それも、今度はお酒を断ち、只管己を律して…。
だからこそ、冷えたお身体を温めて下さいませ。
今度こそ、共に歩む姉君様と共に…。
>「ま、まだ夫婦(めおと)になっていないうちから一緒に入るなんて!
> 妹として許さないわよ!」
…まだまだ、前途多難かしら。(苦笑)
でも、今度は暫くの間はお三方の楽しい時が続きそうですね。
千切れた糸を、結び直して…。
そして失われた時を取り戻していかれる事でしょう。
>『童心の章』、『飛龍の章』、『暗雲の章』、『齟齬の章』、『虹天の章』。
>この絶妙の命名、この場限りにしておくのは惜しいですわ。
勿体ないお言葉、有難うございます。
そうですね。それでは是非とも画家のお嬢様の御力をお借りしたいものです。
では文章については、私達できちんと完成させましょう。
その上で思い描かれる光景を、描いて頂ければと思います。
個展や他のお仕事も抱えて多忙な中、私的なお願いではありますが
何卒宜しくお願い致します。(ぺこり)
その際は、「秋の味覚」をもってお礼をさせて頂きます。
>(言葉にせずともわたくしには分かりました。)
以心伝心…。
お嬢様と私の瞳が互いを映すだけで、その時をお互いが望んでいるのが伝わって参ります。
それこそが、見えない糸で結ばれている私達なのですから…。
それを実感するだけで、自然と胸が高鳴るのは私も同じです…。(微笑)
300 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/17(Wed) 20:03
>>272
(アーチェロお嬢様)
>>298
>この瞳の温かさ、紡がれる言葉の優しさ、そしてこのうなじの芳しさ…。
>さあ、わたくしにその身を任せなさい…。
(やがて私のうなじから牙が離れ、少し身体を離すとアーチェロと私は互いの微笑を
その瞳に映す…。そして自然と優しく手を取り合い、再び私達を待つ皆の許へ…)
>(やがて静かに雨が降り、湖の青い水面が広がっていきました…。)
それでは妹君様、私達の街へこの夏に恵みの水を何卒お願い致します。
そして秋の収穫の時期にまた、ご挨拶に参ります。
あ…。お嬢様の齎した雨が止むと共に、再び『虹珠』から光が…。
何て綺麗な虹…。
これもまた、お嬢様と私達がお役目を終えた事に対する祝福なのですね。
あの鍾乳洞と内部を彩るレインボームーンストーン…。
そして再び巡り合えた龍神の姉妹様…。
全ては一つに、繋がっていたのですね。
あら?何やらここまでいい香りが…。
神使様が、私達が街の皆様よりお届けした品々を用いて宴の準備をされているようですね。
旅を終えたばかりだというのに、直ぐにまた主のために尽くす姿勢、
私も見習わなくては。
それではお嬢様、私、お手伝いに参ります。
お嬢さまは姉妹様の後に、露天風呂で疲れを癒して下さいませ。
龍神様とその神使様が利用される場所ですので、広くて立派な場所でしたよ。
では、ごゆっくり…。
(その後、賑やかで和やかな宴を終えた後に私達は家路に着きました。)
301 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/19(Fri) 08:26
>>299
(柚葉さん)
>「そういえば柚ちゃん、この娘ったら、貴女が牛頭君に熱い視線を送ってる時にね…」
お母様、わたくしの悋気などというどうでもよろしいですわ。
ことわざに曰く「焼き餅焼くならきつね色」、自分のものならなおのこと自分で適度
に焼きますので、煽っていただかなくてけっこうでございます。
「餅は餅でも桜餅みたいにきれいに赤く仕上がっているわねぇ。
いいじゃないのぉ、焼いたなら焼いたで柚子ちゃんにその分甘えちゃえばぁ。」
洞窟で覗き見した方に言われたくありません。
それに、牛頭天王様が凛々しい美丈夫でいらっしゃることは否定しませんわ。
柚葉さんとて異性のアイドルに惹かれることもございましょう。
それをいちいち拘ったりするのは心が狭いと申すものでしょう?
「姫様、頬が普段の二割増しくらい膨らんでいますよ。」
…長女ちゃん、とっても冷静な指摘ありがとう。
>でも、伴侶となられる方と歩む筈だった時を阻まれようとも
>決して妹君を責めようとはせず、只管時を待ち続けた…。
ご自身が他者からの信頼を得るのに長い時間を必要とされた方です。
姉妹同士が行き違いながら心を通わせていく大事さをよくご存じでいらっしゃったの
でしょう。
これからはご自身が、伴侶たる娑伽羅龍女様とも、義妹である善女龍王様とも、長い
時をかけて信頼を築いていかれることでしょうね。
>それも、今度はお酒を断ち、只管己を律して…。
孤独の中にあって、お酒は牛頭天王様の大切な友達だったことでしょう。
悪疫調伏の神として立ち直られてからも、酒量は減らされても手放されることはあり
ませんでした。
けれど縁談があった時点できっぱりと酒を断たれた…。縁の重みを考えられたがゆえ
に、逃げ場を自ら捨てられたのだと思います。
牛頭天王様の本気が姉妹龍神様にも伝わったこと、それもまたお二方がそれぞれの新
たな道へと踏み出される力になったのでしょうね…。
>…まだまだ、前途多難かしら。(苦笑)
>でも、今度は暫くの間はお三方の楽しい時が続きそうですね。
ご自身らで選ばれた素敵な関係です。
どんな形で絆を強めていかれるか、できたらまた拝させていただきたいですわ。
>勿体ないお言葉、有難うございます。
>そうですね。それでは是非とも画家のお嬢様の御力をお借りしたいものです。
ええ、この旅が素晴らしい形で幕を閉じられたのも、お嬢様の描いてくださった絵が
あったればこそですわ。
この旅をこれから多くの人にも追体験していただくには、ぜひともお嬢様のご助力を
いただきたいですね。
>個展や他のお仕事も抱えて多忙な中、私的なお願いではありますが
>何卒宜しくお願い致します。(ぺこり)
「わたし…すごく嬉しい…。
わたしの絵が、龍神様たちが幸せになるお手伝いをできたこと…。」
>その際は、「秋の味覚」をもってお礼をさせて頂きます。
「栗ご飯、さんまの塩焼き、芋煮…。(じゅるり)
絵本描くの、最優先事項…。」
「あー、わたしもたくさんの人に見せたくなったなー。
『吸血姫さん、龍姫姉妹さんの仲直りのために頑張る』。
うん、人形劇でやろうよー、ねえ、お母さん。」
「朱瑠?なに、人形劇って?」
「だからー、わたしたちの髪の毛で人形を動かすのー。
自由自在に動かせるこの髪ならたくさんの人形を操るのもお手の物だし―。」
「あちゃー、まぁたこの子のパフォーマー魂に火がついちゃったか…。
でもまあ、旦那さんの牛頭天王様の良い男っぷりを見せるのは、わたしもやってみ
たいねえ。」
あらあら…、朱乃さんも乗り気でいらっしゃいますね。
これはさらに姉妹龍神様の伝説が世の中に広められていきそうですね。
…ん?
『吸血姫さん、龍姫姉妹さんの仲直りのために頑張る』?
ってよく考えたら、それって、わたくしも登場するんですか!?
それは要らないのでは…?
「えー?
だって、最後の龍姫姉妹さんの喧嘩のシーン、アーチェロさんが出てこないと、じゃ
ないですかー。」
そんな…。
ああ〜、わたくしが目立ったって誰得なんですか〜。
(わたくしは頭を抱えてしまいます。)
302 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/19(Fri) 11:50
>>300
(柚葉さん)
>(やがて私のうなじから牙が離れ、少し身体を離すとアーチェロと私は互いの微笑を
>その瞳に映す…。そして自然と優しく手を取り合い、再び私達を待つ皆の許へ…)
柚葉、わたくしの瞳があなたしか映らない。
あなたの瞳も、そうよ、わたくしだけ映していなさい。
牛頭天王がどんなに凛々しくお美しくあろうとも、あなたにはわたくしだけいれば良
いのよ?そうではなくて?
そうよ、わたくしは愚か。
わたくしの心は姉龍を独り占めしようとした妹龍の独占欲へと傾いてしまう。
そんなわたくしを許せるのなら、どうかもう少し、このままでいさせて。
わたくしたちが、あなたを愛する多くの人たちの許に戻るまで。
あなたがまた彼らに微笑みかけるのを静かに見ていられる、そんな自分に戻れるまで。
(そしてわたくしたちは皆さまのところに戻り「降雨の儀」に取り掛かります。)
>それでは妹君様、私達の街へこの夏に恵みの水を何卒お願い致します。
>そして秋の収穫の時期にまた、ご挨拶に参ります。
「ええ、ありがとう。
人と魔と神とが集いしこの場で降らせてもらったこの雨を護り、さらに澄ませて皆
に送り届けるわ。
そうして得られた収穫がまたわたしのところにもたらされる。嬉しいことだわ。
その日を楽しみにしているわね。
今のこの喜び…、どうやら『虹珠』も感じているようだわ。」
>あ…。お嬢様の齎した雨が止むと共に、再び『虹珠』から光が…。
>何て綺麗な虹…。
>これもまた、お嬢様と私達がお役目を終えた事に対する祝福なのですね。
はい、本当にきれい…。
わたくしたち皆の祈りが一つになって世界がそれに応えてくれた、そう思えて胸が震
えます。
帰りましたら町の皆様にもお知らせしたいですわ。
>あら?何やらここまでいい香りが…。
>神使様が、私達が街の皆様よりお届けした品々を用いて宴の準備をされているようですね。
まあ、香りに気づいたら急にお腹がすいてまいりました。
町の皆様からいただいて神様に捧げられた供物をいただく、「直会(なおらい)」と呼
ばれる大切な催しですね。
神人共食(しんじんきょうしょく)」といわれ、神様の力が宿った食事をいただくこ
とでわたくしたちは神様の恩恵を授かる、という大変ありがたい宴。
今回の旅の総仕上げ、皆で祝わせていただきましょう。
>お嬢さまは姉妹様の後に、露天風呂で疲れを癒して下さいませ。
「あの、そのことですが、我が主(あるじ)が皆様全員を歓待したくご入浴の準備を
これから整えます。」
まあ、それはありがたいですが、ではわたくしもお手伝いしても?
「いえ、これは主にしかできないことなのです。
その様子、ご興味がある方は、これからご覧になりますか?」
善女龍王様にしかできない?
それは拝見したいですね。
(つづきます。)
303 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/19(Fri) 11:52
>>300
(柚葉さん)(つづきです。)
(わたくし他希望者が神使様に案内されて露天風呂にまいりますと、既に妹君様が来
ておられました。)
まあ、これは我が家のお風呂以上に広々として眺望絶佳、素敵な露天風呂ですね。
「『広々』ですって?
あのね、わたしは龍なの。この程度の広さでは本性を出したとき体を伸ばしてくつ
ろぐにはとても足りないわ。」
妹君様、露天風呂に、いえ、目の前の眺望に向けて手を伸ばされて、何か詠唱されて
いますが…。
!!
こ、これは、そこここの岩場から湯気の立ち昇る水流が湧いて出て、どんどん増えて、
お湯が一面を覆っていきます。
あの絵の中(
>>268
)で、姉君様が濁流を起こして一面を水で沈めたときのような勢
い、されど湧いてくるのは澄んだお湯。
…湧き出るお湯は治まってきましたが。
はああ…、これはまたなんともすごいです。
ネットで見た、草津温泉最大級といわれる露天温泉「西の河原露天風呂」をも凌ぐ広
大な温泉、それもまるで日本庭園の池泉のように自然色豊かで、木々に囲まれ、岩が
あちこちに配されて、まさに絶景…。
「お見事です、我が主。
ああ、ちょうどあの向こうの大岩が良い仕切りになりますね。
あの岩から向こうで、姉君様と牛頭天王様が二人きりで入浴を楽しめますよ。」
「くっ…。
あんたのその気の利くところ、ときどきとても憎たらしいわ…。
あ〜、そういうことだから、みんな好きに温泉に入ってくれていいわよ。
わたしも入るから。」
(そうしてわたくしたちは露天風呂で思い切りくつろがせていただき、宴を大いに楽
しんだ後で家路に着いたのでした。)
304 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/08/26(Fri) 13:05
なんか天気が不安定だなぁ。
305 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/26(Fri) 16:29
>>304
いらっしゃいませ、お客様。
ハッキリしない蒸し暑い天気ですね。8月も間もなく終わりですが暑さはまだ続きま
すからお体を大切になさってください。塩レモン甘酒を作ってみました。どうぞお体
を潤してくださいませ。
本日これから地元の皆様のご希望により裏庭の鍾乳洞巡りを行いますので、ご一緒に
涼みに来られませんか?中はヒンヤリして、納涼これに勝るもの無しかと存じます。
そして鍾乳洞を守護される龍神様のお友だちが今夜来られる予定です。その方がごあ
いさつ代わりに雨を降らせて熱気を払ってくださるそうなのですよ。お客様が鍾乳洞
を一巡りして外に出る頃には天然の打ち水により程良く涼しくなっていることでしょ
う。
きっと夜空も冴え冴えと晴れわたり、夏の大三角や秋の四辺形も美しく輝いているの
が見えるかと思いますわ。
306 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/27(Sat) 20:54
>>304
ええ、特にこの時期は夕立が家事に携わる者にとって不安要素なんです。
折角の洗濯物が濡れてしまったら大変ですので、
今の時期は特に天気予報には気を付けています。
それから夕方のお買い物の際も、夕立には注意ですね。
雨だけならまだいいのですけれど、雷となると危険ですからね。
つい先日は、商店街のお買い物の際に突然の雷雨に見舞われてしまったんです。
たまたま近くに、御贔屓の銭湯がありましたのでその際は助かりました。
もしお客様も遭遇された際には、近くに建物があれば速やかに避難を…。
その後少し帰りが遅くなるとお嬢様に連絡したところ、
雨が止んだタイミングを見計らってお嬢様と屋敷の皆が迎えに来て下さいました。
そして皆で温まって外に出る頃には、外は一面の星空となっていました。
夏の大三角や秋の四辺形を見ながら、楽しい家路となりました。
お客様も急な天気の変化、そしてそれらに伴う気温の変化には気を付けて下さいませ。
もしよろしければ、塩レモン甘酒のお代わりをお持ち致します。
307 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/28(Sun) 09:19
>>306
(柚葉さん)
(横から失礼いたします。)
柚葉さんがお買い物で出かけているときに雷雨があって心配でしたが連絡をいただけ
てホッといたしました。
そして雨が止んだときにお迎えにまいりました銭湯では、みなでほっこりと命の洗濯
をさせていただけました。柚葉さんの体も温まったようで安心いたしましたわ。
番台のお姉さんのおっしゃるところでは、先日の雨でダムが満水になってからこちら
の給水される水で沸かしたお湯はお客様からも「心地良くて元気が出る」と好評だそ
うです。それを伺っていっそう身も心も休まりましたわ。
安らいで銭湯を出て見上げた風呂上がりの夜空は、とても美しくて輝いて見えました。
308 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/08/30(Tue) 22:26
>>305
>>307
(アーチェロお嬢様)
敷地内の鍾乳洞巡りも、季節の恒例の行事となりそうですね。
そして今年の夏、新たに絆を結んだ龍神の姉妹様には町の皆様と共に
今後ともお世話になる事でしょう。
そういえば町内会長さんからの回覧板によると、
この鍾乳洞の主様を通じて恵みの雨を頂いた事に感謝し、
街の皆で鍾乳洞に小さな祠を立てるための有志を募りたいとの事です。
微力ながら、私も協力させて頂く所存です。
>そして雨が止んだときにお迎えにまいりました銭湯では
雷雨は突然の事でしたので如何ともし難いのですが、
やはりあのような状況はどこか心細かったのですよ。
…お嬢様が迎えに来て下さった時、本当に安心感を覚えました。
そして一緒に身も心も温まった事で、全ての不安が雲散霧消しました。
>番台のお姉さんのおっしゃるところでは
はい、私も身体の癒しだけでなく微力ながらも内に秘めた霊力までも
高まっていく心地でした。
お嬢様も、そして街の皆様も癒しの効果を感じておられたのですね。
今年の夏の思い出のひと時が、龍神様と街の皆様の絆を深める切っ掛けとなった事は
本当に嬉しく思います。
この夏を終えて、収穫の時期がまた楽しみですね。
309 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/08/31(Wed) 07:13
>>308
(柚葉さん)
>敷地内の鍾乳洞巡りも、季節の恒例の行事となりそうですね。
はい、この季節の納涼の場として地域の皆様方から大変好評でしたものね。
それにただ涼むだけではなくて、日ごろ心に溜められた澱(おり)が洗い流されるか
のように感じる方が多いようです。
鍾乳洞に入って最初のうちは涼しさにはしゃいでいる方もいらっしゃいますが、中を
巡って、ヒカリゴケに照らされた美しい光景に見入り、瑠璃の湖(うみ)の神々しさ
に言葉もなく嘆息され、洞を出る頃には皆一様に安らいだお顔をなさっています。
これも龍神様が浄めてくださる洞の霊験なのでしょう。姉妹龍神様と町の皆様との絆
を目の当たりにする思いですわ。なんとなれば、あの湖は水脈を通じて妹君様のダム
湖より流れる川ともつながっておりますから。
>そういえば町内会長さんからの回覧板によると、
まあ!町の皆様からそのようなお声が上がるなんて本当になんて素晴らしい。主様へ
の感謝の想いが形になれば更なる深い絆が結ばれることでしょう。ぜひ実現を、立派
な祠を建てたいですわ。
え、三女ちゃん、タブレットを見ろ、とは何でしょう?
…まあ、ショッピングサイトに祠がこんなにいろいろ?こんなに数多くあるなんて、
やはり神様との縁を求める方がたくさんいらっしゃるのですね。数千円のものから数
百万円のものまで多種多彩。ですがどれも職人の方が丹精を込めて造られたものなの
でしょう。
ですが、せっかくですから鍾乳洞に建てる祠は材もしっかりしたものを選んで風雪に
も耐える立派なものにしたいです。商店街には神具を作って二百年余を数える老舗の
指物師のお店もございます。その方に思う存分腕を振るっていただければ、きっと素
晴らしいものが出来上がることでしょう。
わたくしもぜひ協力させていただきたいです。
>…お嬢様が迎えに来て下さった時、本当に安心感を覚えました。
遅くなってしまってごめんなさいね。雷雨になったとき焦ってすぐに飛び出そうとし
ましたが、次女ちゃんに引き戻されましたわ。
「ちょっと落ち着けって。お姉様は銭湯で雨宿りしているんだから。流水に弱い姫様
がこんな土砂降りの中に出て行ったら、銭湯に着くころにはヘロヘロになって、か
えってお姉さまを心配させるだろうが。」
と叱られてしまいました。
おかげで体力を消耗することなく、柚葉さんの安堵された顔を見られました。銭湯で
はみんなと一緒に気持ちよく温まることができましたわ。
そういえば、脱衣所で偶然お会いしたお颯様からは
「契約している農家にも、水が潤沢に使えるようになった、って喜ばれているよ。」
とおっしゃっていただいて嬉しかったですわ。
>はい、私も身体の癒しだけでなく微力ながらも内に秘めた霊力までも
>高まっていく心地でした。
まあ、柚葉さんにもそう感じていただけたなら、それこそあの姉妹龍神様の遍歴の旅
の結実でございましょう。こんなにうれしい結果が出たのですね…。
>今年の夏の思い出のひと時が、龍神様と街の皆様の絆を深める切っ掛けとなった事
は
>本当に嬉しく思います。
町の皆様方にとっても霊験あらたかであったこと、この夏の素晴らしい素敵な思い出
になりますわ。きっと収穫の時期にはまた皆様の感謝の気持ちに触れることができる
でしょう。その想いを姉妹龍神様に伝えるためにも立派な祠をお建て申し上げたいで
す。
…そうですわ、祠と言えばそこに安置するご神体も必要になりますわね。それを通じ
て人々の感謝の心がより確かに龍神様に届くでしょうから。お二人をかたどったご神
像、あるいは洞の中にあるレインボームーンストーンのうちの一つを使わせていただ
くとか。
ご神像でしたら…なんとなく
『それなら、この子に作ってもらえばいいじゃないのよぉ。』
『おなか、すいた…。』
という声をそのうちに聞くことになりそうな予感がいたします…。
310 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/09/01(Thu) 06:00
本日9月1日は防災の日。
311 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/01(Thu) 07:12
>>310
いらっしゃいませ、お客様。
朝晩は暑さも和らいでまいりましたね。このまま涼しくなってくれるとありがたいの
ですが。
はい、本日は防災の日。かつて関東大震災が起こった日にちなんで制定されたと伺っ
ております。またこの頃は二百十日にあたり台風への注意を喚起する意味もあるとか。
本日より二学期が始まりますので、わたくしの学校でも防災訓練が行われます。避難
訓練と初期消火訓練ですね。
夏休み中の登校日に本日のことを先生から通知されております。その際お友達が
「学校で火事があったらアーチェロが雨降らせてくれたら一発で消火できるじゃん」
と言ったので、わたくしも
「はい、そのときには全力で雨を降らせて皆さんのお守りしたいです」
と申したのですが、先生から
「災害というのはひとりひとりの普段の心構えができてないと適切な対処は出来ない
もんだぞ」
とたしなめられてしまいました。お恥ずかしい限りです。ですので、今日は率先して
消火訓練に取り組みたいと思っております。
また、この地域でも住民の皆様により防災訓練が行われる予定ですね。
それと心しておきたいのは毎年各戸に配布される「重要支援者マップ」ですわ。災害
時には何があってもこの人たちを守る、という高齢者、障がい者などの住所を載せた
名簿です。
そういうときこそ、翼を持ち膂力もあるわたくしのお役に立てるところですもの起こ
ってほしくないことですが万一の場合には全力で各家を飛び回る所存でございます。
312 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/01(Thu) 22:02
>>310
お客様、お茶のお代わりをどうぞ…。
この御屋敷でも、「防災の日」において恒例となっている行事は幾つかあります。
お屋敷は広いので、まずは避難ルートの確認。
防災バッグの中身の確認。
そして消火器、消火栓の場所の確認と使い方の講習。
生活空間においてはどうしても生活が優先となってしまいがちですので、
消火器や消火栓の周りに余計なものを置いていないかは常日頃チェックしています。
先輩のメイドさんがお嬢様の「安全」を守る立場にあられる事から、
生活空間における安全の確保にも余念がありません。
最後に、地震が起きたことを想定しての防災バッグを確保しての
お屋敷の外への避難で締め括りとなります。
そして地域の防災に関しても忘れてはいけませんね。
回覧板によると、次の町内会の会合で新たに「重要支援者マップ」が配布されるとの事です。
町内会の各班においては、町内会費の徴収やマップなどの配布は
重要支援者の日頃の様子を見守る上でも重要なお仕事の一つです。
やはり災害は起きてほしくはありませんが、そのような時こそ地域の皆様との繋がりは
大事な欠かせないものになります。
そのような時はきっとお嬢様ももてる御力の全てで頑張って下さるかと思いますが、
お嬢様に極力心配をお掛けせず、冷静に努めて支えるのが私達メイドの役割です。
313 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/02(Fri) 12:27
>>312
(柚葉さん)
(横から失礼いたします。)
>この御屋敷でも、「防災の日」において恒例となっている行事は幾つかあります。
ごめんなさい、柚葉さん。わたくしって家のことは柚葉さんに任せきりね。
この家の主として家族の安全に責任を持たなければならない立場なのに。
でも柚葉さんが諸々全部取り仕切ってくれると安心してしまうの。
でも甘えてばかりではダメね。チェックしてくださっている避難ルート、防災バッグ、
消火器や消火栓、わたくしも自分で確認しておかないと。
レイナさんも柚葉さんがいてくださるから防災については柚葉さんに主導してもらっ
た上で情報を確実に共有するように心がけているようですね。
我が家の防災の要を務めてくださっている柚葉さんに、わたくしもレイナさんも本当
に感謝しています。
以前はわたくしこういったことに思いが至らなくて恥じ入ることもございました。
消防署の方がいらっしゃったことがありました。新任の若い女性の署員の方でとても
張り切っていらっしゃるのは見ていてわかりましたけれど。今柚葉さんが確認してく
ださっていること、ちゃんとできているか細々と質問してこられたのですけれどわた
くし明瞭に答えられなくて。あの時のことは思い出すたびに反省しきりです…。
ただ、その署員の方が
「今から全部わたしが直接確認させてもらいます。」
とおっしゃるので、普通そこまでしないのでは?と不審に思って伺ったところ、
「劇場などには、有資格者による消防設備の定期点検が義務付けられています。こち
らのようなおばけ屋敷も同様です。」
とおっしゃられて。どうも近所のお子さんが「おばけ屋敷」と言っていたのを鵜呑み
にされたようで…。誤解だと知って真っ赤になって謝ってこられました。
我が家で気をつけておかなければならないことをもう一つだけ付け加えさせていただ
くなら神棚は確実にお守りせねば、ということかしら。
あそこは屋敷神様の御座所で、あの場所があってこそ屋敷神様が神力を蓄え、屋敷を
守護していただけるのですから。
>そのような時はきっとお嬢様ももてる御力の全てで頑張って下さるかと思いますが、
>お嬢様に極力心配をお掛けせず、冷静に努めて支えるのが私達メイドの役割です。
はい、それはもちろん万が一のときは地域の皆様のために全力で力を尽くさせてもらいます。
柚葉さんにこうして常日頃から準備をしていただいているのですもの、それに応える
のことこそわたくしの望みそのものですわ。
314 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/03(Sat) 12:08
>>313
>ごめんなさい、柚葉さん。わたくしって家のことは柚葉さんに任せきりね。
どうぞお気になさらず。私もお屋敷に関してはレイナさんを通じて教わった後、
家事に携わる者として話し合いを進めながら今に至っています。
こうして情報の共有が出来ていれば、いざという時に対処が出来ますので。
>消防署の方がいらっしゃったことが
いくら何でも、公共のアトラクションとしての施設には見えないのでは…。(汗)
ま、まあ、お仕事熱心なのは何よりです。
いずれにせよ広い家屋と木材が多く使われているだけに、
消火器や消火設備は必須ですね。
私も設備そのものに関しては素人ですので、この機会に消防署の方に
お話を伺うのがよろしいかと。
いざという時、設備に不良があれば大変ですので。
>我が家で気をつけておかなければならないことをもう一つだけ付け加えさせていただくなら
神棚は確実にお守りせねば、ということかしら。
(この後、防火、防災について一通りのことが終わった後、屋敷神様にご挨拶しました)
「うむ、良い心掛けじゃ。これからもよろしく頼むぞ。
じゃが、儂にも気がかりな事がある。それは羽藤、そなたの事じゃ。」
え…?私、ですか…?
「そなたの献身の心は立派なものとして認めておるが、天災、人災の渦中となれば
それが己が身に災いとなりかねん。
いざとなればそなたの主と下僕は飛んで逃げる事も可能じゃが、そなたにはそれが出来ぬからの。
万が一の事あらば、己が身を最優先に真っ先に逃げよ。
神棚や屋敷が多少壊れたとて、儂は滅びはせぬ。
後でいくらでも直せる。
じゃが、お主の命は失われたら二度と取り戻せぬからの。」
(黙って屋敷神様の言葉に聞き入っています)
「良いか?例えばお主を慕う蝙蝠の姉妹の姿が見当たらぬからと
助けに入るなどの無茶は絶対に許さぬ。
儂とそなたの主の力をもってすれば、どうとでもなる。
無事に外へ送り出してやるわい。
お主はお主の心配だけをしていればよい。
互いに後で無事に再会出来る事を信じて、脇目も振らず外へ逃げるのじゃ。」
その通りですね…。
どうあれこの屋敷の中で一番脆いのは他でもない私…。
私が命の危機に晒されて、お嬢様やレイナさん、三姉妹さんを巻き込んでしまえば
それこそ本末転倒です。
くれぐれも、肝に銘じておきます…。
それでも、万が一の時に皆と御屋敷を守って頂くためにも屋敷神様の神棚は
大切にさせて頂きます。
神棚の周辺の耐火、耐震についてお嬢様ともまた話し合いを…。
315 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/04(Sun) 20:52
>>314
(柚葉さん)
>どうぞお気になさらず。私もお屋敷に関してはレイナさんを通じて教わった後、
>家事に携わる者として話し合いを進めながら今に至っています。
やはり柚葉さんはお優しい、だからついつい甘えてしまうわたくしです。
けれど屋敷の主として家人の安全を護るのも務めと申すもの。
わたくしも情報を共有させてくださいませ。
>いくら何でも、公共のアトラクションとしての施設には見えないのでは…。(汗)
消防学校を卒業してこの町の消防署に配属されて間もない方でとても気負っていらっ
しゃったようですわ。まだ18歳、見るからに若々しく使命感に燃えていらっしゃい
ましたが、それだけに恥じ入る姿が気の毒なほどで。
「わたくしたちの安全のために日夜ありがとうございます。」
とお礼を申したら、少し元気が戻っていらしたようです。
今回のことでめげることなくこれからも民間との交流を大切にしていただきたいです
ね。
>私も設備そのものに関しては素人ですので、この機会に消防署の方に
>お話を伺うのがよろしいかと。
あの署員様を頼りにさせていただきましょう。柚葉さんにもお名前をお教えしておき
ますね。火浦鎮紅(しずく)とおっしゃるそうです。
(屋敷神様のお話を柚葉さん、レイナさん、三姉妹と共に拝聴いたしています。)
>そなたの献身の心は立派なものとして認めておるが、天災、人災の渦中となれば
それが己が身に災いとなりかねん。
>いざとなればそなたの主と下僕は飛んで逃げる事も可能じゃが、そなたにはそれが出来ぬからの。
>万が一の事あらば、己が身を最優先に真っ先に逃げよ。
ええ、まったくおっしゃるとおりですわ。
何より人命が優先でございます。
柚葉さんにはぜひ屋敷神様のおっしゃるとおりにしていただかなければ。
…あら、どうしたのかしら、長女ちゃん、わたくしのこと…睨んでいるの?
(つづきます。)
316 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/04(Sun) 20:56
>>314
(柚葉さん)(つづきです。)
「姫様、本当に分かっていらっしゃらないのですか?
屋敷神様がああおっしゃっているのは、姫様が『神棚は確実にお守りせねば』なん
ておっしゃるから、お姉さまがそれに縛られていざというときに神棚のために無茶
をすることを心配されているからとは思いませんか?」
…え?そ、そんな、まさか!?
わたくしが柚葉さんご自身の身を蔑ろにして神棚を守れと命じたと、そういうの?そ
んなバカなことを言うわけが無いでしょう!?
柚葉さんの命を軽んじたりするようなわたくしだと思って!?
「姫様にそう言うつもりが無いことは分かっています。ですけれど、不用意な言葉で
あったことは否定できませんよ?
自分がお姉さまを大切にしている、とその感情に胡坐をかいてはいらっしゃいませ
んか?」
「姉さんの言い方もちょっときついと思うけど、まあわたしもちょっとなあ、って思
うよ、姫様?」
…。
…そうね、そのとおりだわ。わたくし、いつの間にか傲慢になっていたようだわ。
わたくし、神棚はわたくし自身が守るものと思っていた、いえ、思っているつもりだ
ったけれど、その責務への気持ちをちゃんとわきまえていなかったのね。だから柚葉
さんにあんなことを話してしまった…。
わたくし、本当に恥ずかしいことを言ってしまったのね。
「…。」
…三女ちゃん、あなたも何か言いたげだけれど、何かあるなら言ってくれるかしら?
「姫様、『ランプトンは語る』を覚えてる?」
「ランプトンは語る」?…それはたしか以前読んだ英国の吸血鬼・ポーツネルの一族
について日本の萩尾望都先生が記された「ポーの一族」のうちの一話だったかしら?
「ランプトンは語る」…、あ!
「そう、あの話の中で登場人物の一人が火事の中で一枚の絵を持ち出そうとしたばか
りに逃げ遅れて命を落とした…。
姫様は放火した同族の方のことをひどく憤慨していたけれど。」
そうだったわ。わたくしの同族がなんて無情なことをするのだ、と怒って、犠牲にな
った方のことが本当にお気の毒で…。避難を優先していてくれれば、と悲しくて。
なのに、今まで忘れていたわ。命を最優先にと思うなら、すぐに思い出すべきだった
のに。
三女ちゃん、教えてくれてどうもありがとう…。
(わたくしの不用意な一言で柚葉さんが窮地に、だなんて、そんなことになったら、
わたくしの命一つで償えるものでは無い。いいえ、何を以てしても償えるわけがな
い。わたくしは本当に愚かだわ。)
>どうあれこの屋敷の中で一番脆いのは他でもない私…。
>私が命の危機に晒されて、お嬢様やレイナさん、三姉妹さんを巻き込んでしまえば
>それこそ本末転倒です。
柚葉さん、本当にごめんなさい。わたくしの想いはただただあなたが無事でいてくだ
さることです。どうかそのことを忘れないで。わたくしに全力であなたを護らせて。
>それでも、万が一の時に皆と御屋敷を守って頂くためにも屋敷神様の神棚は
>大切にさせて頂きます。
>神棚の周辺の耐火、耐震についてお嬢様ともまた話し合いを…。
屋敷神様、わたくしの不心得を教えて下さり、本当にありがとうございます。
愚かなわたくしですがこれからも精進を重ねてまいります。あなた様の御座所も、日
常におきましては柚葉さんと共に護ってまいりますが、万一の場合はこの身を以てわ
たくしが。この屋敷もわたくしが護ります。
そしてこれからの日々も、なにとぞわたくしをお導きくださいませ…。
317 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/04(Sun) 21:05
補足させていただきます。
上の会話の中で話された「ランプトンは語る」につきましては、ウィキペディアでも
一項が設けられております。
「ポーの一族」を未読でこの話にご興味がある方のご参考になるかと存じます。
318 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/05(Mon) 22:30
>>316-317
(アーチェロお嬢様)
>あの署員様を頼りにさせていただきましょう。
はい、近々連絡を取らせて頂くか、または大学やお出かけの帰りに消防署に赴き
防火設備、消火設備について相談させて頂きます。
どうあれ、このお屋敷はやはり普通の住宅とは扱いが異なる部分も多いかと存じます。
安全を考える上で、知識を仕入れる良い機会となりそうですね。
>…そうね、そのとおりだわ。わたくし、いつの間にか傲慢になっていたようだわ。
ああっ、お嬢様、そのようにご自身を責めないで下さいませ。
お嬢様の気持ちは、私が誰よりも理解しているつもりですから。
ですが、屋敷神様の御言葉は私だけでなくお嬢様にも向けられたものである事は
間違いありません。
屋敷の主として責任感が強すぎる程に強いお嬢様と、
緊急の事態となるとどうしても感情の赴くままに動きがちな私…。
災害が訪れた時、自身の立場を理解した上で
命を守るためにどのように行動するべきか今一度考えた上で
肝に銘じておかねばなりませんね。
・一番弱い私(柚葉)は、避難ルートを通じて真っ先に脱出すること。
(ヒーリングが使えるので、安全な場所なら応急処置が出来るから)
・三姉妹さんも我が身を最優先で脱出すること。
いざとなれば蝙蝠に戻って飛んで逃げること。
(脱出の際、超音波による連絡を忘れないこと)
・お嬢様の安全はボディーガードであるレイナさんに任せること。
私(柚葉)は非力なので、怪我をして足手纏いになる可能性があるから
絶対に下手なことはしない。
・大切なものがあるからと、絶対に取りに戻らないこと。
(持ち出しは防災バッグのみ)
これらの取り決めを、簡潔にまとめて貼り付けておきましょう…。
>万一の場合はこの身を以てわたくしが。この屋敷もわたくしが護ります。
お嬢様、お気持ちは痛いほど分かりますが、また屋敷神様から
「災害の時には、我が身の安全と脱出が最優先と言っとるじゃろうが。」
と怒られますよ。(汗)
御座所や神棚を守るための備えは普段の生活の中から怠らぬようにして、
万が一の時は脱出あるのみです。(懇願)
無事であればこそ、災害に見舞われてもまたやり直しがきくのですから。
>「ランプトンは語る」
1975年の作品なのですか…。
フラワーコミックスは本当に由緒ある漫画なのですね。
漫画以外にもCDドラマになっている他、
電子書籍も数種類あるようですね。
それにしても、2000年代になってから新たにCDドラマとして作られるとは
名作として語り継がれてきた作品だと実感します。
319 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/06(Tue) 11:09
>>318
(柚葉さん)
>はい、近々連絡を取らせて頂くか、または大学やお出かけの帰りに消防署に赴き
>防火設備、消火設備について相談させて頂きます。
なんだかまた柚葉さんのお仕事が増えてしまうこととなって申し訳ありません。
でも専門家の方のお話を聞くのはとても大事だわ。わたくしもご一緒させていただき
たいので、その際はぜひよろしくお願いしますね。
>どうあれ、このお屋敷はやはり普通の住宅とは扱いが異なる部分も多いかと存じます。
>安全を考える上で、知識を仕入れる良い機会となりそうですね。
そうですね、ここは古い武家屋敷。家屋はとても大きいし蔵の中にはまだたくさん確
認していない品々が眠っています。中には扇風機様のように付喪神と化した品も多く
在りましょう。それらが灰燼に帰してしまうことが無いように対策が必要でしょうね。
貴重な品もあるかもしれません。少しずつ所蔵品を確認して場合によっては博物館に
寄贈か貸与することも考えたいですわ。
>ああっ、お嬢様、そのようにご自身を責めないで下さいませ。
>お嬢様の気持ちは、私が誰よりも理解しているつもりですから。
ありがとうございます、柚葉さん。
頭を下げるだけでは柚葉さんを困らせるだけですね。もう一度防災対策で自分がなす
べきことをきちんと考えてまいります。
>屋敷の主として責任感が強すぎる程に強いお嬢様と、
>緊急の事態となるとどうしても感情の赴くままに動きがちな私…。
ごめんなさい、わたくしは能天気の昼行燈ですから、変に思い詰めるとまた極端から
極端に振れてしまいそう。一歩立ち止まって落ち着いてどこで責任を負うか考えない
といけませんね。
そしてどこまでも家族みんなを想ってくださる柚葉さんの感情に負担をかけないよう、
わたくしこそ自分を律してまいらないと。先だってのダム湖でも後先考えなかったば
かりに心配をかけてしまいましたからね(
>>258
)。(汗)
>災害が訪れた時、自身の立場を理解した上で
>命を守るためにどのように行動するべきか今一度考えた上で
>肝に銘じておかねばなりませんね。
具体的に役割分担をはっきりさせていただくと、いざというときの対処も迅速にでき
そうです。心強いですわ。
この取り決め、毎日見て復唱させてもらいますね。
>お嬢様、お気持ちは痛いほど分かりますが、また屋敷神様から
>「災害の時には、我が身の安全と脱出が最優先と言っとるじゃろうが。」
>と怒られますよ。(汗)
ご、ごめんなさい。わたくしったら言ってるそばから…。(汗々)
でもそうですわね、わたくしにできることといったら…。
脱出しましたら真っ先に「元素支配」の魔法で、ダム湖でそうしたように雨を降らせ
ましょうか…、以前オーストラリアで山火事が大雨で収束した、とニュースで報じて
いましたし。いっそ京都旅行でやった如く雪を降らせれば良いかしらね?
いずれにしても素人が考えているだけではダメよね。柚葉さんと一緒に消防署に行っ
たときに伺ってみますわ。
>>「ランプトンは語る」
>漫画以外にもCDドラマになっている他、
>電子書籍も数種類あるようですね。
CDドラマのことは存じませんでしたわ。「ポーの一族」の中には昔放送されたラジオ
ドラマがyoutubeで聞けるエピソードもありますけれど、残念ながら「ランプトンは
語る」は入っておりません。CDドラマは聞いてみたいですが、あの落命された方の
声を聞くのはつらいので、手を出すのはためらってしまいます…。
原作漫画は今世紀に入ってからも新作が新たに発表されています。多くの方が今なお
エドガー・ポーツネル様をはじめとする英国の吸血鬼の物語に魅了されているのです
ね。
わたくしはあの一族とは親交がありませんので、描き続けてくださる萩尾先生には感
謝しておりますわ。
そういえば、今期のアニメでも七草ナズナ様をはじめ現代の日本でご健在の同族の方
たちが活写されていて人間との交流が見られるのがとても嬉しいです。
320 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/09/06(Tue) 11:45
食欲の秋とは言うけど食べ過ぎには気を付けないと。
321 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/06(Tue) 15:46
>>320
いらっしゃいませ、お客様。
少し早いですが、月見団子を作りましたの。どうぞ召し上がれ。
気を付ける、とおっしゃいますとやはり肥満に気を付けよ、ということでしょうか?
その点につきましては考えておりますわ。
たくさん食べるならカロリーもたくさん消費すればよいのではないでしょうか。
この秋はこの地の農家はいずれも豊作が見込まれますゆえ、青果店のお嬢様のご紹介
で収穫体験をさせてもらうことにしているのですよ。
薩摩芋、林檎に葡萄、椎茸、それぞれ収穫のお手伝いをさせていただいた後、大いに
味わえるのです。働いた後の新鮮なお料理やフルーツの味、楽しみですわ。それに屋
敷の裏山では松茸狩りも予定しております。今年の出来はいかがかしら。
中でも期待しているのは、里芋です。町内会のみんなで芋掘りをして、その後は芋煮
会をするのですよ。ほくほくでとろりとした里芋はきっと絶品ですわ。
お客様もいずれかの収穫体験に参加されてはいかがですか?きっとこの上ない食欲の
秋を体験できることでしょう。
322 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/09/06(Tue) 23:10
キノコ狩りはやめた方が良い。毒茸とそうでない茸の区別をつけるのは専門家をもってしても困難だし新たに【カエンタケ】という得体の知れないものも出てきている。
このカエンタケは危険だ、見つけても無視しよう。
323 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/07(Wed) 06:43
>>322
お客様のご助言、しかと承りました。
わたくしイタリアの領地に生えているキノコを食べてお腹を壊して難儀した − メ
イド長に「人間なら死んでいました」と言われました − から、この際あらためて
気を付けますわ。
椎茸につきましては専門の業者の方が用意してくださった体験場で「ほだ木」に生え
たものを採取しますので安心でございますが。問題はうちの裏山に生える松茸ですね。
裏山にはいろいろなキノコが生えていますから、
実はわたくし、町内会での子ども自然観察会に引率として参加することになっており
ますの。裏山はうちの地所で自然林が広がっていますのでそこを利用していただくも
のですから「よかったら」と。
指導には市立博物館の学芸員の方が当たってくださいます。南方熊美(みなかた ゆ
うみ)という小さくて愛らしい方で…いえ、それはともかく。
その方から毒キノコの見分け方を聞かされました。「昔から毒キノコの見分け方が伝
えられているがどれもあてにはならない」と。
『縦に裂けるものは食べられる』『色の地味なものは毒キノコではない』『虫が食って
いるキノコは食べられる』等々いろいろあるけれど、全部間違いなのだそうですね。
そして「毒キノコは様々だから、一つ一つ特徴を覚えるしかない」と言われましたわ。
いかがですか、お客様も引率として自然観察会に参加なさいませんか。そして子ども
が不用意にキノコを採らないように − もちろん会の最初に南方様も子どもたちに
注意なさいますが − 見ていてくださるとありがたいです。
松茸につきましては他日南方様にご同道いただいて、アカマツの根元に生えているこ
れは絶対間違いなし、というものを確認してもらって採ることにしております。代わ
りに松茸尽くし料理を一緒に食していただきますわ。
よろしければお客様にもお裾分けさせていただきますよ?
324 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/08(Thu) 20:11
>>320
食べ過ぎによる、体重の増加を心配されているのですか?
『秋の味覚』とされているものは、基本的には身体に良いものが多いのですけどね。
ですが、暑い夏が終わって徐々に気温が下がり、次第に身体がカロリーを欲するのは必然。
体重の増加を防ぎたいのであれば適度な運動を、有酸素運動と無酸素運動の両方を
生活の中に取り入れると良いと思いますよ。
激しい運動でなくても構いません。
軽い運動でも、毎日続ける事が大事です。
「今日は疲れたから」「明日は忙しいから」と、やらないための言い訳を作ってしまうと
それはいつの間にか途絶えてしまいます。
『継続は力なり』ですね。
または、身体に良いものを摂り続ける事です。
ミニトマトやオリーブオイルは、体内の悪玉コレステロールを減らし
身体の調子を整えてくれます。
これらは朝食の時間には、和食か洋食かを問わず必ず出したり使うようにしております。
健康もダイエットも、一日にして成らずです。
良い習慣を、生活の中に取り入れてみては如何ですか?
>>322
そういえば地域のニュースで、『カエンタケ』に関する注意喚起が出ていたような…。(汗)
毒キノコといいますと御三家として『ドクツルタケ』「シロタマゴテングタケ』『タマゴテングタケ』
があるのを知っていますが、『カエンタケ』はこれらに匹敵するほど怖い毒キノコですね。
何しろ、触っただけで皮膚が炎症を起こしたりするのですから…。
お嬢様が引率をなさる『自然観察会』に関しては、あくまでも『観察』に留め、
子ども達が不用意にキノコを含めて植物を折ったり採ったりしないよう、
学芸員の南方さんと共に注意しながら行動するつもりです。
植物は手を出さなければ基本的には安全ですが、もう一つは動物、特に蛇(マムシ)には要注意ですね。
秋のアウトドアは楽しいものですが、危険は常に潜んでいます。
まだ暑いからと、当日は肌を露出する服装は避けるように伝えなければ。
お客様の助言も含めて、秋のアウトドアは十分注意した上で楽しみたいものですね。
325 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2022/09/08(Thu) 20:27
私たち、白いキノコ(ドクツルタケ)の妖精なの♪
アナタたちを天国へ、連れてってア・ゲ・ル♪
326 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/08(Thu) 20:48
>>325
…残念でしたね。
お嬢様と私の絆の証、『朱珠』は私に悪意をもって近づくあらゆる魔を寄せ付けないのです。
そればかりか、時としてそのように手痛い火傷を負う事になります。
元は植物だけあって、火にはとても弱いようですね。
自然界に存在する貴女方を、否定するつもりはありません。
ですが、そのように悪意をもって近づいてくるのであれば話は別です。
ふう…貴女方は、怒らせてはいけない御方の逆鱗に触れてしまったようですね…。
どうしてこのような愚行に及んだのかは分かりませんが、
最早悪戯でした、ごめんなさいでは済みそうも無いですね。
…さようなら。
327 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/08(Thu) 22:40
>>325
生きとし生けるものは本来善とも悪とも決めつけるべきではないと考える。
それぞれ何らかの意味を持ってその形を成しそれが他の生き物にとって害があったと
してもそれゆえに非難されるものでは無い。
たとえそれが命を奪う猛毒であっても。
だが、戯れに他の命を害するというのなら相応の報いを覚悟してもらわねばならぬ。
相手の命を尊ぶことを知らぬ者なら自分が尊ばれぬとしてもそれを甘受してもらわね
ばな。
ましてや、害しようとした相手がわたくしが愛する者であるならば、一片の情けをか
けることすらわたくしの誇りに懸けて峻拒させてもらおう。
そなたらのようなおぞましい者どもをわたくしの庭に跋扈させていたことのはわたく
しの不覚のいたすところだ。過ちはそなたらの存在の消滅を以て糺さねばならぬ。
妖精というか?その名を騙るな。この森にはわたくしやそなたらが襲った彼女が友誼
を結んだ妖精たちがいるのだ。
そなたらは堕ちた悪霊にすぎぬ。そして毒キノコとてすべてがそなたらの様に害意に
染まるわけではないことを知れ。そなたらは同族の毒キノコをすら貶めているのだ。
消えるがよい。
(わたくしは柚葉さんの朱珠が熱と光を放ち『妖精』を消し炭にするのをただ見てい
た。)
>>326
(柚葉さん)
柚葉さん、柚葉さん!
(柚葉さんを思い切り抱きしめます。)
ああ、ご無事でしたのね!『朱珠』が、わたくしたちの珠があなたを護ってくれたの
ですね…、よかった、本当によかったです。
ごめんなさい、裏山にあんな悪霊の化身が生じていたなんて。それを見逃していただ
なんて本当に申し訳ありません。
毒キノコが生えていないか気になってはいたのですが、まさかあのようなものまで現
れるなんて、自然を甘く見ておりました。
恐い思いをさせてしまって…、自分が情けないです。
子どもたちの自然観察会もありますから、今度こそ森をしっかり巡回して子どもたち
を脅かす者がいないか、しっかり確かめなければ。
さあ、屋敷に戻りましょう。
今日は僭越ながらわたくしがお茶を淹れさせていただきます。どうか心をお安めにな
ってください…。
328 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2022/09/09(Fri) 00:06
>>327
(アーチェロお嬢様)
今回も、お嬢様が与えて下さった『朱珠』が私を守ってくれました…。
本当に、有難うございます。
(お嬢様の背中に回した手に、力が篭ります)
清浄な気に覆われている筈のこの場所に、何故あのような悪霊がいたのかは
私には分かりませんが…。
でも、お嬢様と私の絆の証たる『朱珠』は、あのようなモノに負けはしないと
信じておりました。
それにしても此度の一件で、やはり自然の中には何が潜んでいるか分からないという
一つの教訓となりました。
『自然観察会』の日までに、あのようなモノがいないかしっかりと確かめておきましょう。
(この後は、お嬢様の淹れて下さったローズティーで心休まる一時を過ごしました。)
329 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/09(Fri) 07:38
>>328
(柚葉さん)
(柚葉さんがわたくしの背中に回してくださった手の温かさが広がっていきます。)
ああ…、こうしてあなたの体温を感じられてようやく心が安堵してまいります。この
温かみを護れたこと、それがわたくしたちの朱珠の絆の力。あなたもわたくしを思っ
ていてくださればこそ。ありがとうございます…。
>清浄な気に覆われている筈のこの場所に、何故あのような悪霊がいたのかは
>私には分かりませんが…。
はい、無事に済んだこととは申せ、そのことが気になります。何か理由があるのなら
対策を立てたいものでございます。
とにかく今は柚葉さんに休んでいただくのが先決ですわ。
(屋敷に入りますと、玄関の奥の意外な人影が目に入りました。)
まあ、結城玲子先輩、お久しぶりでございます。
珍しいですね、こんな表の方にお出でになるのは。
『何かおどろおどろしい気を感じて、気になって出てきたのだけれど。
恐いことになっていたのね。
ごめんなさい、わたしの力では何もできなかったわ。』
そんな。お気になさらないでください。玲子先輩の御身に何かありましたら、わたく
しの方こそ申し訳ございませんわ。
本当に何があのような者たちを生じさせたのでしょう…。(溜め息)
『…それについては思い当たることが無いでもないの。確実というわけでは無いのだ
けれど。』
え、そうなのですか?それはいったいどういうことなのでしょう?
『この一帯は自然豊かな土地だけれど、それでも最近土地の造成が盛んだわ。住宅や
店舗の建設のためにかなりの土地が開発され、そこにあった自然が失われていくわ。
人間にとっては必要なことでも、そこに棲む者たちはなすすべもなく棲みかを追わ
れ、あるいは命を奪われる。
そうして、中には人を恨む者も出てくるのではないかしら?わたしも幽霊だから、
ふとそうした者たちの嘆きが悲しみ、ときには怨みを感じることがあるのよ…。』
今回の毒キノコの『妖精』もつまりは怨霊である、と?
『それは分からないわ。私は所詮ただの人間の幽霊だもの。知り得ることなんて限ら
れているわ。
でもね、そういう嘆いている魂があることは知っているから、その者たちをせめて
少しでも慰めたいの。そうすれば、迷える魂はアーチェロさんの土地の変わること
のない自然の中で穏やかでいられるのではないかしら。悪霊となってしまう前に。
そこであなたたち二人の『朱珠』の力をほんの少しだけ貸してもらいたいのだけれ
ど。』
『朱珠』の力をでございますか?それはどのような?
『わたしの『霊勘』が、これは霊たちのヒーリングに効くと訴えてくる、そんなピア
ノ曲を奏でようと思うのだけれど、わたしの霊力だけでは大した力を発揮できない
わ。
でも『朱珠』の持つ力でなら増幅して森中に響かせることができるのではないかと
思うの。
どうかしら?もしかすると子どもたちの自然観察会のお役にも立てるかもしれない
と思うのだけれど。』
そうですか…。玲子先輩のお心遣いに感謝いたします。
わたくしと柚葉さんの親愛の絆がある限り『朱珠』の力は強まりこそすれ弱まること
はございません。
わたくしとしては先輩のお力を借りたいと存じます。
『そう言ってもらえるとありがたいわ。
一休みしたら、ピアノのあるお部屋に来てくれるかしら?
そこであらためて相談させてもらうわ。』
わかりました、それでは後ほど…。
(その後お茶の後で、玲子先輩の選んだ曲 − 「凜若冰霜」 − の演奏を拝聴し
て、わたくしと柚葉さんはあらためて先輩にお任せするかどうか相談したのでし
た。)
(「凜若冰霜」に興味がおありの方はyoutubeにアップされていますので、よろしけれ
ばご試聴くださいませ。)
330 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/09(Fri) 07:53
>>328
(柚葉さん)
補足でございます。
>(その後お茶の後で、玲子先輩の選んだ曲 − 「凜若冰霜」 − の演奏を拝聴し
> て、わたくしと柚葉さんはあらためて先輩にお任せするかどうか相談したのでした。)
なんだか柚葉さんのレスを期待するようなニュアンスになってしまったかも知れませ
んが、もちろんそういうつもりではございません。
一言申し添えさせていただきます。
331 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2022/09/09(Fri) 09:07
>>328
(柚葉さん)
さらに補足でございます。
>なんだか柚葉さんのレスを期待するようなニュアンスになってしまったかも知れませ
>んが、もちろんそういうつもりではございません。
これは、柚葉さんのレスを強いて促すかのようなニュアンスであることを懸念して、
それでは申し訳ない、そういうつもりでは決してないのです、とお伝えしたかったの
です。
どうも、自分の言わんとすることをお伝えするのが下手であれこれ後で考えてしまい
ます。
なんだか煩わしい申し様になってしまったかも知れませんね。
いろいろ失礼いたしました。
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