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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

964 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:50
>>960(柚葉さん)

(ハロウィンイベント終了後)

>良かったですね…お嬢様…。(ちょっと涙目)
>お嬢様と軽部さんの手と手が触れあえた時…きっと確かな絆が結ばれた気がします。
>そう…細いけれど、決して途切れる事の無い「赤い糸」が…。

はい、本当に…嬉しゅうございます
軽部様がわたくしに…触れてくださいました
恐怖を、わたくしに近づく恐怖を越えるために、どんなにか強い決意が必要であったでしょうに…
わたくしなどのために…、お手を触れ合わせて…くださいました…

>心の中で歩み寄る事を願っていても、どんなに互いの気持ちを理解していても、
>容易に近づく事の出来なかったあと一歩の距離を、確実に縮められたのですね。

まさか、あの方の方からパラソルを除けて至近にいらっしゃろうとは、思いもしませんでした
まことに、あの方のお心の強いこと、そしてわたくしを思い遣ってくださった心、尋常ではございませんわ

これからも、あのお気持ちに応えるべく、真心を尽くしてまいりたいと存じます

そして…柚葉さんにも心からお礼申し上げますわ
わたくしたちのことを見守ってくださって…

『赤い糸』…
はい、軽部様との間に確かに結ばせていただいた、とは思います
ですが、『赤い糸』、そのお言葉はきっと柚葉さんにとりましては、お母様や叔母様の過去に関わる特別な想いの籠った言葉ではないかと拝察するのです

それを今、わたくしたちに対してお使いくださることに、有り難く思う気持ちが溢れんばかりでございます

>ふふっ、あの土地神様は「我は何もしておらぬが?」と言われるかもしれませんが、
>お嬢様と軽部さんの、お互いを思いやる気持ちと絆を糸として紬ぎ、結んで下さったのは紛れもなくあの方でしょう。

はい、あの方がいらっしゃらなければ、わたくしはきっと軽部様の心の内を知ることは叶わなかったでしょうから
いくら感謝しても足りません

…それにしても、いかにも土地神様が仰りそうなお言葉ですわね
なんだか、目に浮かぶようでございます
…もしかして、柚葉さんも巫女姿の土地神様にお会いになったことがあるのかしら?


965 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:59
>>960(柚葉さん)(つづきでございます)

>運命とは、神様にも容易には解らないと聞きます。
>でも、幾重にも重なった偶然を必然として、お二人を結び付けて下さった事に感謝致します…。

『幾重にも重なった偶然を必然として』…
良い言葉ですわね

人であれ魔族であれ、自分の運命を自在に操ることなど出来ません
ですが、多くの偶然のことに巡り合い、それをより良き形に自分の生の中に活かしてまいるものとして、誠の心とそれに裏打ちされた行動もまたございますのでしょう
土地神様が、わたくしと軽部様がそうなるべく導いてくださり、運命の良き必然を手繰り寄せることが出来ますようお助け下さったのですわね
生かされ守られていることへの、喜びと感謝…、わたくし決して忘れはしませんわ

そして、その偶然と必然のあざなえる運命の良き調べは、柚葉さんとわたくしの間にもございますこと、わたくしは信じることが出来ますわ

いつもわたくしを見守って、慈しんでくださる貴女とのこれからを…

本当に柚葉さんはいつも良き言葉を紡いでくださいます
わたくしが漠然と感じることしかできない事を、本当に鮮やかに紡いでくださいますのね

それで思い出されますのは、>>334でのシスター・カリーナ様へのご苦言でございます
辛辣でありながら、理路を明快に、そして言の葉の綾はどこまでも優雅
隠しようもなく溢れ出る義憤のお心映えは、氷剣の鋭さと冷ややかさを併せ持ちながら、どこまでも熱くていらっしゃいました…
シスター様の狩人としての資質にまで容赦なく切り込んでいかれた舌鋒には、傍で伺っていて少なからず圧倒されましてよ…

言葉とは斯くも巧みに紡がれ得るものなのか、と驚きましたわ

それがわたくしを護らんがためのお気持ちより出でた言葉と思えば、胸熱くなりますのも自然でございましょう

本当に得難き方に巡り合ったものとしみじみ思います…

そういえば、続いて>>335で、十六夜月華様も豪気にして昂然たる高位妖怪の威厳をお示しなさって、実に見事でございました

機に臨んでは、それに対する己の心を見据え、それに相応しい言葉を紡ぐこと…
本当に見習わなければならない、としみじみと思いますわ


966 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 00:06
>>960(柚葉さん)(さらにつづきでございます)

>そろそろ、あの子達も帰ってくる頃ですね。
>ふふふっ…。手には溢れんばかりのお菓子と皆さんで分かち合った楽しさに満ちている事でしょう。

あの子たち…、どんなお菓子をいただいてきたか、見せてもらうのが楽しみですわ
あら、もちろん見せてもらうだけですわよ?
いえ、あの子たちが、お相伴に与らせてくれるというなら…別に拒む理由は…、ねえ?

それと、どちらのお家にお邪魔したかは聞いておきたいですわ
後日、そのお家の方にはちゃんとお礼を申し上げたいのですよ

(数日後)

>お嬢様、只今帰りました。
>はい、行きつけの酒屋さんで土地神様の大好きな純米大吟醸を…。
>それと、予約していたボジョレーヌーボーも…。

あらあら、柚葉さん、どうもありがとうございます
ん…、早くも芳しいお酒の香りが漂ってまいる気がいたしますわ

それでは早速に神社に参りましょうか
あら、既に神社にご連絡を?さすがでございますわね
それでは、土地神様が今か今かと待っておられることでしょう
早く参らなければ…

(神社に辿り着いて)

あらあら、やはり案の定でしたわね
土地神様、巫女服をお召しになって、なんとも見目麗しいこと

土地神様…先日は、有り難い思し召しをいただきまして、貴女様の氏子たる、わたくしアーチェロ・カルミーニオ、同じく氏子でいらっしゃる軽部美琴様との友誼、大層深めさせていただきました
土地神様が、軽部様のお心をお教えくださったからこその賜物、わたくしには大切な宝物をいただきました…

本当に、勿体ないお心遣い、衷心より感謝申し上げます
有難うございます…

…あの、土地神様?
そんな気だるげに、首の辺りをポリポリ掻かれて、あの、何か…?

は、はあ、
『お主は物堅くていけない、もっと気楽にせい』
と…
はい、申し訳ございません…

え?
『我は何もしておらぬが?』
と?

ぷっ、うふふふ…
ああ、申し訳ございません!
嗤ったのではございません、滅相もない
…ただ、土地神様は本当にお優しい方だと、思いましたのですわ

え?
今度はちょっと眉根を寄せられて、何か?
ええっ!?
『あの何とか申す、西洋の南瓜祭』の日、神社にまで子どもたちが来て、巫女姿の土地神様にお菓子をせがんだ…、と?

『お主の家の三人娘も来よったぞ。
仕方がないので、供物の菓子を分け与えてやったわ。』
と?

あらあらあら、まあまあま…
それは、たいへん…申し訳ございません
もう、あの娘たちったら…

は、はい、本日はこのとおり、供物を用意してまいりましたので、何とぞお納めくださいませ…

967 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 00:09
>>960(柚葉さん)(つづき、の最後でございます)

(神社の帰り)

はあ…、本当に先ほどは身の縮む思いでしたわ

土地神様、最後は頭を下げるわたくしを、にんまりとほくそ笑んでみていらっしゃいましたから、本当にお怒りになったわけではないでしょうが…
今度、お菓子やお酒の肴を持ってまいりますわ

>すっかり木の葉も色付いて、そして散ってゆく姿には冬の到来を感じますね。
>夕方の風も冷たくなり、日が落ちるのも早くなっていよいよ今年の終わりを意識する時期が来た事を実感します。

はい、軽部様の家のお庭も紅葉が綺麗に色づいて、道に舞散る落ち葉を掃くのが毎日楽しゅうございます
そして、日が落ちて宵闇が迫るのが落ち着きと寂しさを共々感じてしまいますわ
ふふっ、闇の眷属たるわたくしが宵闇に寂しさを覚えるなんて…

>でも…こうして寄り添っていると風の冷たさも和らぎます…。
>あの…手を握ってもいいですか?お嬢様…。

まあまあまあ…
それは、わたくしの方こそぜひお願いしたいですわ
さあ…、どうぞお手を…

>実はその…今夜ですがあの子達にもちょっと内緒で、お嬢様と二人だけで召し上がる為のスイーツを作っておいたんです。
>解禁されたボジョレーヌーボーと一緒に、二人だけで少しロマンチックな夜を楽しみませんか?

まあ、なんということでございましょう
柚葉さんと二人きりで、そんな素敵な夜を過ごせるだなんて…

ああ、繋ぎましたこの手より、体温と共に心の温もりも伝わってまいりますわ
ぜひ、柚葉さんとご一緒に、一献傾けさせてくださいませ
こんな素敵な時間がわたくしを待っていましょうとは…
幸せです…
わたくし幸せでございます…


968 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:31
『京都旅行 2日目』

…あらあらあら、驚きましたわ

安土桃山時代の女性のことに思いを馳せていましたら、ふと高名な『細川ガラシャ』のことが思い浮かびましたので
彼女について、三女ちゃんのタブレットで調べてみましたら ―

ここ、京都の大徳寺に彼のお方のお墓がございますのね
お墓は他にも数か所あるようですが

明智光秀公の息女として、細川家の正室として、信仰を糧として困難と苦悩を乗り越えてまいられ、
そして、壮絶な最期を遂げられた方…

歴女のクラスメイトからそれらのことを伺いました
わが種族と敵対する信仰に帰依されたことには複雑な思いを免れませんが、その強い意志の輝きには惹かれるものがございますこともまた事実でございます

彼女のことは欧州にも伝えられ、神聖ローマ帝国に於きましても『強き女』という戯曲となって、しばしば上演されたと聞きます
オーストリア・ハプスブルク家の女性の方々に大変好まれたとか

もしかすると、マリー・アントワネット様、革命後苦難の道を歩まれたあの方の胸中には、
戯曲に於いて『強き女...またの名を、丹後王国の女王グラツィア』と称された、はるか東方の国の気高き貴婦人のことが去来していたのではないか…
そんな風に思えてきてしまいますわ

我が家ではあの戯曲は忌避の対象であるはずなのですが
開放的なお母様などは、
『なかなか読ませる戯曲だわね』
などと、あっけらかんと仰っていましたわね

今回の旅行のコースには入っておりませんが
ほど近い場所にお墓があると知りますと、何とはなしに彼のお方のことが身近に感じられますわね


969 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:52
『京都旅行 2日目』

はい?
なんですか、三女ちゃん?
また、タブレットでございますか

…あらあらまあまあ
細川ガラシャ様とマリー・アントワネット様のこと、既に多くの方に着目されていたと?

2013年に東洋文庫ミュージアムで、
『マリーアントワネットと東洋の貴婦人−キリスト教文化をつうじた東西の出会い−』
が開催されていた…
そうだったのですか
わたくしの感じたことなど、歴女の方々には今さらのことだったのですわね

まあ、お二人は奇しくも同じ37歳で天に召されたのですか…
なんと短い時間を、人は苦難の内に歩むものでございましょう
そして、その短い時間のうちに人は己の心を成長させていく
やはり人間と言うものは、わたくしにとりまして本当に目映い存在ですわ

その目映いことをひと際感じさせてくれる、この京都という街
連れてきてくださった柚葉さんには本当に感謝ですわね

970 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:54
>>954

まあ…願わくば永遠にだなんて…。
では、お嬢様と私達の紡ぐ物語が永遠に続いていくのですね…。

って、夢想するのは後回しにして…。

本当に、応援ありがとうございます。(ぺこり)
お嬢様と共に頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
新たな場所にも、是非お越し下さいね。

>>958
>これはまだお話したことが無かったかと存じますが
>わたくしが嫡女として指名されたのも3人のお兄様方が平穏を捨ててしまわれたがゆえのことでございます

>長兄は、ヴァチカンとの戦いに身を投じて果て
>次兄は、彼の青年イタリアの運動に嬉々として参加して、以後行方知れず
>三兄は…、私たちの血族の深奥を探究するとかで、支城に二百年余籠ったまま…
>一度父が説得に赴きましたが、結局『あれは、駄目だ』と匙を投げられたとか

まあ…お嬢様のお兄様たちにそのような事が…。
でも、今は亡き一番上のお兄様がヴァチカンの人々と相見えて散ってしまった理由については、何となく解る気がします。
あくまでも私の勝手な想像であり、もし違うのでしたら申し訳ありませんが…。

お嬢様のお兄様ですもの。きっと進んで人間と争うことを良しとする方では無かったと思います。
でも、闇の眷族を狩る人間との長きにわたる因縁、確執…。
そして、闇の眷族の方々が段々とその居場所を失っていく現実に直面し、思い悩んでいたのではありませんか?

それでも自分達が譲歩し、人間と関わらず争わずにいるというのに、迫害と追及の手が止む事が無い…。
迫害される一族の義憤と、長兄として一族を守らねばならないという責任感…。
そこに若さも相まって、御自身の信念に基づき戦いに身を投じたのではないでしょうか…?

次兄様も、きっとそのお兄様の姿に感銘を受けたのでしょう…。
ただ、行方知れずという事と人間の運動家達と行動を共にしていたのなら、
種族を越えた絆を結ぶ事が出来たのかもしれませんね。
もしかしたら、御自身の家族や一族を既に築いているのかも…。

「青年イタリア」の運動が失敗に終わったのなら、その点を反省しまた別の形で
国を変えようと今尚尽力されているのかも…。
私達の知る歴史とは知らない所で、イタリアの表の政財界に影響を及ぼしているのかも知れませんね。

末兄様は、少々血気盛んな所があったお兄様達と少々異なる、理智や合理性を重んじる方なのかも知れませんね。
恐らくは、眼鏡の似合う学者肌の方ではないでしょうか?
歴史を見直しても、多くの学者の方は直ぐには御自身の考え方や成果を認めてもらえず長きに渡る苦労を重ねています。
平賀源内さん然り…ですね。

でも、いつかは何らかの形で御自身の結論を出し、それが一族の為に生かされる時が来るのではないでしょうか?
そしてそれが、お嬢様と一族の為になる事も十分考えられます。
今はゆっくりと、見守る方が末兄様の為になる事でしょう。

…でも研究ばかりでは疲れますから、一度お嬢様と共にお茶を淹れて差し上げる機会があればいいですね。(微笑)

>もうずい分と前になりますが、>>243でお渡ししました「蝙蝠笛」、お持ちでいらっしゃいますよね?
>紐を通して首にかけておく、と仰って下さいましたから
>何かございましたら、直ぐにわたくしを呼んでくださいませ

…勿論です。いつも肌身離さず、見に付けていますよ。
ほら…首にかけて、ここに…。

実はですね…。三姉妹さん達も自分を呼ぶ時にはこれを使ってほしいと言われておりまして、
誰に来てほしいかを伝える際の笛の吹き方も、決めてあるんです。
勿論、お嬢様の場合も…。

吹き方のコツを三姉妹さんが教えて下さいまして、今では自在に音を出せるんですよ。
これがあると、何時でもお嬢様と三姉妹さんが傍にいて下さる気がして、本当に心強いです…。

971 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 21:21
>>962-963 アーチェロお嬢様

>わたくしの城館でも、その頃には城内にホームシアターを造って、いろいろ映画を楽しんでいたものですわ
>こんなことなら、父におねだりしてその映画のフィルムを買っておいていただきたかったですわね

ふふっ、お住まいが映画館だなんて、ある意味夢ですね。
今でこそテレビやDVD、衛星放送等で何時でも気軽に映画を楽しめる時代ですけど、
映画館で見る映画はやっぱり違いますもの。
流石にそれは、良家の御令嬢ならではですね。

>わたくし、漫画喫茶というものには参ったことがないのですが、近所にございますから一度行ってみようかしら?
>アニメも、放送が始まりましたらぜひ見てみたいですわね

ええ、本屋さんでも話題の作品のコーナーが作られていますね。
最近はレンタル等もありますから、直接買わなくても読む事が出来て便利ですね。
そういえば漫画喫茶には私もまだ行った事がありませんね。
…ただ、個人で特定のスペースを利用する場所ですのでいつものように談笑しながらという訳には参りませんが。

>マリー・アントワネット様をはじめ欧州の王侯貴族の女性が、日本の蒔絵の小箱を愛用したと聞いていますし、我が家にも花鳥を描いた小箱を見たことがございますが
>さすがは歴史の風雪を潜り抜けてきたここにございます品々の醸し出す風雅は、殊の外素晴らしゅうございますわね

まあ…それは私も知りませんでした。
日本の蒔絵の小道具がヨーロッパの王侯貴族の方々にも愛されていたとは、日本人として誇らしいですね。
海外貿易において日本の美術は高い評価を受けていたとは聞いておりますが、改めて嬉しく思います。

>そういった歴史の謎を紐解いてくださる方、我が一族にいないものかしら?
>高台院様と同時代に、『南蛮人』・『紅毛人』と呼ばれた人々に混じってこの地に参ることは、決して不可能ではなかったと思うのですけれど…

ふふっ、恐らくは一族の中での秘密という形で真相が私達の世界で日の目を見る事はないでしょうけれど…。
お嬢様だけにはそれを明かして下さるかも知れませんね。
様々な形で嘗ての時代に思いを馳せる現代人にとっては、歴史の生き証人の方が居られるというのが真であれば
本当に羨ましいです。
…でも、私達は楽をしてはいけませんね。
探究を続け、その中で真実を導き出し次の時代へとどのように生かしていくかを常に考える事が
学問の役割の一つなのですから。

>如何に戦国武将の有為転変を久しくご覧になってこられたとは申せ、息子とも思えた秀頼公が滅ぶのをご覧になるのは…さぞお辛かったのではないか、と拝察いたしますわ

…実は最近、古本屋さんで見つけた本の中では北政所様を「愚妻」と評価する方も居て少々残念でしたけど…。
ただ、様々な見方があってこそ歴史というものは考える価値があるものですから
感情論を抜きで冷静に読んでみると、知らなかった事も色々と知る事が出来て面白かったですよ。

お嬢様の仰るように、数多くの戦国武将の有為転変、栄枯盛衰を目の当たりにしてきた方ですから、
豊臣家の滅亡を予期されながらも、感情的にはさぞや辛かった事でしょうね。
勿論、豊臣の為に出来る限りの御力を尽くされた事は存じておりますが。

>他にも豊臣家の栄枯盛衰にその運命を翻弄された女性は数多いでしょうけれど、もう一人、わたくしが印象深いのは『甲斐姫』様でございますね

はい、私も存じております。
小さい頃、城攻めに関する本を読んだ際に「忍城攻め」に関するエピソードで知りました。
その美貌と大軍を前にして臆することなくその武勇を発揮したというエピソードには憧れましたね。
近年では忍城攻めのエピソードが映画化されたりもして、それを家族で楽しませて頂きました。

お嬢様の仰っているように、真田信繁、後の大阪城攻めで「日本一の兵」と称えられた後の真田幸村さんとも
渡り合ったというエピソードには心を震わされましたね。
今、大河ドラマにおいても活躍されている方の事を考えると、尚更です。









972 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 22:18
>>964 アーチェロお嬢様

>『赤い糸』…
>はい、軽部様との間に確かに結ばせていただいた、とは思います
>ですが、『赤い糸』、そのお言葉はきっと柚葉さんにとりましては、お母様や叔母様の過去に関わる特別な想いの籠った言葉ではないかと拝察するのです
>それを今、わたくしたちに対してお使いくださることに、有り難く思う気持ちが溢れんばかりでございます

ふふっ、私も意識しない内に口にしていたようですね。
ですが、お嬢様が私との絆を大切に思っていてくれているように、
軽部さんとの絆を大切に思っている事は私にも十分解っています。
何も、遠慮する事は無いのですよ。(微笑)

それに、早朝の送り迎えをする時やお嬢様からお聞きしたお話の中で、お互いを思いやる気持ちがありながらも
確かに存在してしまっている距離を縮めようとなさっている姿を見守ってきましたから…。

私のように、「妖(あやかし」の方々と幼い頃から縁があった者であれば兎も角、
軽部さんのように普段そのような方々と縁が無かった娘さんが唐突に「妖」や闇の眷族の方々と
絆を結ばれる事は容易ではない事は私も理解しているつもりです。

それに、元々怖がりさんであったみたいですから未知の存在に恐れを抱いてしまうのも
無理は有りませんね。

でも、怖がりさんである以上にあの子にはそれを受け入れ、理解しようとする「優しさ」「勇気」がありましたね。
偉そうなことを言ってしまうかも知れませんが、真の「勇気」とは、怖がらない事、恐れない事ではありません。
自分が怖がっている事、恐れている事を敢えて受け入れ、それでも尚前に進もうという事だと私は思っています。

土地神様からお聞かせ頂いた、軽部さんの願掛けのお話には胸がぎゅっとするものがありましたね。
それに、あの子の性分だと少なからずハロウィンに関しても苦手意識があったかもしれません。
でも、その時を敢えてお嬢様との距離を縮める為の機会として下さった事には本当に感謝しています。

十二分に理解なさっているとは思いますが、お嬢様と軽部さんとの間で結ばれた『赤い糸』、
これからも大切にして下さいね。(微笑)

973 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 23:07
>>965 アーチェロお嬢様

>それで思い出されますのは、>>334でのシスター・カリーナ様へのご苦言でございます
>辛辣でありながら、理路を明快に、そして言の葉の綾はどこまでも優雅
>隠しようもなく溢れ出る義憤のお心映えは、氷剣の鋭さと冷ややかさを併せ持ちながら、どこまでも熱くていらっしゃいました…
>シスター様の狩人としての資質にまで容赦なく切り込んでいかれた舌鋒には、傍で伺っていて少なからず圧倒されましてよ…

以前申し上げたように、少々皮肉屋めいた私自身の言葉を自省してしまう気持ちもありますが…。(汗)
ですが、私が個人的な感情としてあそこまで憤ったのも、あの方が「覚悟」という言葉をあまりにも軽々しく使っていたからだと思います。
「覚悟」というのは、私の好きな言葉の一つですから…。

お嬢様を騙し打ちした際、その演技に対してお嬢様は思いやりの態度を見せていた筈。
それに対して恩を仇で返すが如きあの所業…。
キリスト教の教えを私は詳しく知りませんが、その中で退魔の役目を背負った方は本来無辜の人々を守るために
人に仇為す存在を討つのが本来の在り方である筈です。

闇の眷族でありながら、人に思いやりを見せるお嬢様の様な方を騙し打ちにする…。
フリューゲル神父様が信仰なさっている主が、そのような所業をお許しになる筈がありません!

それにあの深紅のペンダントを手にして「これは神への忠誠のため、本来忌避されるべき殺生に敢えて手を染める覚悟を示す証」と語る姿…。
あの所業こそ「覚悟」という言葉への冒涜そのものです!

「死後地獄へ落ちる事も厭わない」とは仰いましたが、どう考えてもそれは、

「死ぬなど当分先の話。自分には力とこの殺戮許可証がある。神の為、組織の為であるとすれば現世で己の所業全ては許容される。
だったらこの力と特権を振るって、好きなだけ楽しまなければ損だ。」

という本心の裏返しであるとしか思えませんでした…。
そもそも、お嬢様が無辜の人々を手に掛けるような方ではない事を重々承知している筈。
そんなお嬢様を刃で傷つけ、その後でお菓子を楽しめるような性分…。
自己陶酔のあまり、完全に狂っているとしか思えませんでした…。

…御免なさいお嬢様、あの時を思い出して、少々感情的になってしまいました…。
でも、私の言葉から私の想いを汲んで下さるお嬢様の気持ち、私には十分に伝わって参ります。
それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が
大勢居て下さいます。

共にこの掛け替えのない日常を、不要な争いで壊す事の無きよう守っていきたいですね。



974 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/23(Wed) 09:03
>>966-967 アーチェロお嬢様

>それと、どちらのお家にお邪魔したかは聞いておきたいですわ
>後日、そのお家の方にはちゃんとお礼を申し上げたいのですよ

あらあら、本当に沢山のお菓子を頂いたのですね。
手作りのものから、お店でハロウィン用に袋詰めしてもらったものまで…。
しかもきちんとどのお宅で頂いたものかをメモしてあるのも、
流石はお嬢様に仕える者としてしっかりなさっていますね。

…私としては、手作りのお菓子はどのようなものがあるかが気になりますね。
また次のお菓子作りの機会の、参考にさせて頂きたいです。

>『お主の家の三人娘も来よったぞ。
>仕方がないので、供物の菓子を分け与えてやったわ。』
>と?

まあ、あの娘達まで、ありがとうございます…。
ええ、お話は伺っております。
とても綺麗な巫女さんの格好で、その御姿に子ども達もびっくりなさっていたとか。

では、お嬢様と軽部さん、そしてあの子達のお礼も兼ねて何卒お納め下さい…。
宜しければ次は、頂いたお菓子のお礼もさせて頂かなくてはなりませんね。
それでは、本日はこれで失礼致します。(ぺこり)

(お嬢様との帰り道で)

>はい、軽部様の家のお庭も紅葉が綺麗に色づいて、道に舞散る落ち葉を掃くのが毎日楽しゅうございます
>そして、日が落ちて宵闇が迫るのが落ち着きと寂しさを共々感じてしまいますわ
>ふふっ、闇の眷属たるわたくしが宵闇に寂しさを覚えるなんて…

ええ、「秋の日は釣瓶落とし」といいますものね。
もう最近は、お買い物に出る時間には暗くなっていますから。
5時のチャイムが鳴っても、夏頃はまだ子ども達の遊ぶ声が聞こえていましたけど
もう今頃はお家に帰っている頃…。

早くなった黄昏時に一日の終わりの早さ、寂しさを感じる所にお嬢様がこの街に馴染んでいる事を
実感させてくれますね。

ふふっ、だからこそ、お家で待つ家族の温かさを尚更実感する時期でもありますね。
さあ、少し商店街に寄りながら帰りましょうか。

(その日の夜、書斎のお嬢様の所へ)

お嬢様、支度が出来あがりましたので、どうぞ…。
今日ご用意させて頂きましたスイーツは、鳴門金時のチーズケーキです。
材料の鳴門金時は、勿論お颯さんの目利きの一品なんですよ。

では、ワインをお注ぎ致します…。
明日は学校もお休みですし、少しは大丈夫ですね。

今宵は満月ではありませんけれど、今日はお天気でしたから夜空は星が輝いています。
ふふっ、秋の夜長を楽しむにはピッタリですね。
では、乾杯…。

そういえば、レイナさんもあの子達も部屋から出てくる気配がありませんね。
もしかしたら、帰宅した時の雰囲気を察して気を利かせてくれたのかも知れませんね。
あの娘達にも感謝しながら、今はこの一時を楽しみましょう…。(微笑)

975 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:34
>>970(柚葉さん)

>まあ…お嬢様のお兄様たちにそのような事が…。
>でも、今は亡き一番上のお兄様がヴァチカンの人々と相見えて散ってしまった理由については、何となく解る気がします。
>あくまでも私の勝手な想像であり、もし違うのでしたら申し訳ありませんが…。

…驚きましたわ
お兄様方の為人、とても的確に捉えていらっしゃいます
柚葉さんは、本当にわたくしたちのことをお見通しなのですね
曇りのない心は、曇りのない瞳で何もかも見透かしてしまうのでしょうか

>お嬢様のお兄様ですもの。きっと進んで人間と争うことを良しとする方では無かったと思います。
>でも、闇の眷族を狩る人間との長きにわたる因縁、確執…。
>そして、闇の眷族の方々が段々とその居場所を失っていく現実に直面し、思い悩んでいたのではありませんか?

はい…、柚葉さんにそのようにご理解いただけるのは嬉しいですわ
一のお兄様は、人間の持つイメージとは恐らくかなり違った、精悍な武人肌の方でしたが、敢えて乱を好む方ではございませんでした
嫡男ですから、自ら人間との争闘に直接身を投じることは自戒しておりましたし

ですが…、柚葉さんが仰って下さった義憤と責任感…
なかんずく、想い人がヴァチカンの『狩人』の標的になり、あまつさえ傷つけられたことにより、その義憤と責任感がお兄様を最前線へと駆り立ててしまいました

結果、お兄様は果ててしまわれましたが、その獅子奮迅、圧倒的な力の発露により、以後果てしない消耗戦を怖れたヴァチカンとの間に停戦の紳士協定が成り立った、と聞いております
双方の過激な一派の暴走までは防圧できていないようですが

お兄様の想い人は…
誰から責められたわけでもございませんが、責任を感じられ、以後どこまでも我が家に忠誠を尽くすことを誓われ、そして…
メイド長となって、今に至っておりますわ

>「青年イタリア」の運動が失敗に終わったのなら、その点を反省しまた別の形で国を変えようと今尚尽力されているのかも…。
>私達の知る歴史とは知らない所で、イタリアの表の政財界に影響を及ぼしているのかも知れませんね。

まあ…、それは思い至りませんでした
二のお兄様は、放埓なところがございまして、同族はおろか人間の女性とも浮名を流すような方でした
革命運動に参加したのも、時代のうねりの熱気に興が乗ったがゆえのことではないか、と思っておりました

ですが…、そうですね
お父様もお母様も、二のお兄様のことを話すときは、いつだって苦笑しつつも楽しげでしたわ
柚葉さんの仰る通り、お兄様もお兄様のやり方で世界をよりよくなさろうと、そう努めていらっしゃるのかもしれませんわね…

いつかまた、意外な形で再会できるかも知れませんね
それを思うと寂しさより楽しさが優ってまいりますわ

>末兄様は、少々血気盛んな所があったお兄様達と少々異なる、理智や合理性を重んじる方なのかも知れませんね。
>恐らくは、眼鏡の似合う学者肌の方ではないでしょうか?

ふふふ…、『眼鏡の似合う学者肌』、まさにその通りです
まるでご覧になったかのようにピッタンコですわ
同じ城館に居りました時より、お部屋の壁は一面ぎっしりご本の詰まった本棚、三のお兄様は、立派なマホガニーの机に向って何か読んでいらっしゃいましたわね
今は、支城に籠っていらっしゃいますが、ご本人は引きこもり状態でも、直下の家来たちは情報や資料を蒐集するために、世界各地と往来すること引きも切らず、なのですよ
兄様は今も充実した毎日を送っていらっしゃるのでしょう
いつか、ご研究の成果が日の目を見ると宜しいのですけれど…

>…でも研究ばかりでは疲れますから、一度お嬢様と共にお茶を淹れて差し上げる機会があればいいですね。(微笑)

ありがとうございます…
本当にそんな機会が参りますこと、心から願いますわ


976 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:35
>>970(柚葉さん) (柚葉さん)

それにしましても、柚葉さんは時々、わたくしの生まれ故郷にいらっしゃるお話をなさってくださいますわね
とても、本当にとても嬉しいことなのですが
もし、そのような機会が本当に訪れましたら、わたくしとしては柚葉さんのこと、しっかり城館の家族や使用人に伝えて、柚葉さんが安心してお過ごしいただけるように努めねばなりませんわね

城館にいるメイドさんたちは基本みんな眷属でございます
柚葉さんがいらっしゃれば、『この人間も眷族になるつもりでいるのか』、と考えかねません

柚葉さんは、柚葉さんのご意志でわたくしを選んでくださり、わたくしを支えてくださっていますが、同時に人としてご自身の夢を持たれ、その道を歩んでいかれる方
眷族になるならぬとは別のことと、誤解なきように皆に知っていただかなければなりません
柚葉さんの歩まれる道を妨げるような仕儀にならないように、わたくしも心して皆に臨みますわ…

いつだって、ご自身の心の赴く在り方で生きていらっしゃる柚葉さんのことが大好きなのですから

>…勿論です。いつも肌身離さず、見に付けていますよ。
>ほら…首にかけて、ここに…。

有難うございます、嬉しいですわ…
あってはならぬことと思いながら、危急の時に柚葉さんをお守りできる、その安心感は例えようがございません
仕えてくださる方の盾になれずして、何で『主人』の肩書きなどに意味がございましょう…

>実はですね…。三姉妹さん達も自分を呼ぶ時にはこれを使ってほしいと言われておりまして、
>誰に来てほしいかを伝える際の笛の吹き方も、決めてあるんです。
>勿論、お嬢様の場合も…。

まあ、そうなのですか?
もう、あの娘たちったら、本当に柚葉さんのお役に立てることを望んでおりますのね
三人娘もそれぞれ人間界での得意分野も出来て参ったようですから、いろいろと柚葉さんのお手伝いいたせましょう
どうか、必要な時には呼んでやってくださいませ


977 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:38
>>971(柚葉さん)

>ふふっ、お住まいが映画館だなんて、ある意味夢ですね。
>今でこそテレビやDVD、衛星放送等で何時でも気軽に映画を楽しめる時代ですけど、
>映画館で見る映画はやっぱり違いますもの。
>流石にそれは、良家の御令嬢ならではですね。

はい、改めて思い出しますと、確かにわたくしはとても恵まれておりましたのね…
映画を見る時は、いつも誰か一緒に映画を見て、一緒に笑ったり泣いたりドキドキハラハラしたり、してくれたのですから
親族が集まって新作映画を揃って鑑賞するということもありまして、考えてみればとても贅沢なことでしたわね

でも、今のお家も旧家だけに屋内も広いですし、庭も広々としていますわ
日本の図書館や公民館では、夏休みなどに子供を集めた映画会が催されると伺いました
機材をそろえて、我が家でそんな催しが出来たら…
ふと、そう思ってしまいますわ
ハロウィンには我が家にも大勢子どもたちが来てくれましたし、もし怖がらなければ…あるいは、ですけど

>そういえば漫画喫茶には私もまだ行った事がありませんね。
>…ただ、個人で特定のスペースを利用する場所ですのでいつものように談笑しながらという訳には参りませんが。

たしかに…
複数人が利用できるブースもあるようですが、大声を上げるわけには参りません

…そういえば、クラスメイトから聞いたのですが
その方の友人のお話でしたか…、
『うまる』と言う方が、漫画喫茶で漫画もネットも見放題、ということで最初は楽しんでいらっしゃったのですが
暫くすると、いつもお家で一緒に居るお兄様がいらっしゃらなくて、だんだんつまらなくなって、早々に帰ってしまわれた、とか

せっかく楽しい漫画がたくさん読めるのでしたら、親しい人とワイワイ楽しみながら、過ごしてみたいですね


978 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:43
>>971(柚葉さん) (つづきでございます)

>海外貿易において日本の美術は高い評価を受けていたとは聞いておりますが、改めて嬉しく思います。

うちの母も、日本の柿右衛門の焼き物を取り寄せたことがございましたわ
でも、箱の中に緩衝材用に入っていた紙に書かれていた版画…浮世絵をすっかり気に入ってしまって、社交の場に出るたびにさかんに皆にお奨めしたとか
わたくしも見ましたけれど、素敵でしたわね
お気に入りは「猿わか町よるの景」
縦長の構図、美しい蒼の夜空にぽっかりお月様…
わたくしもあの空を飛びたい、としみじみと思いましたわ

>ふふっ、恐らくは一族の中での秘密という形で真相が私達の世界で日の目を見る事はないでしょうけれど…。
>お嬢様だけにはそれを明かして下さるかも知れませんね。

それが知れれば、嬉しいですけれど
でも、わたくしだけが知ってもそれでは足りません
柚葉さんにもぜひお伝えしたいですわね
一緒に高台院様のお心に触れて、あの時代へと心の旅を共にいたしたいのですよ

>…でも、私達は楽をしてはいけませんね。
>探究を続け、その中で真実を導き出し次の時代へとどのように生かしていくかを常に考える事が
>学問の役割の一つなのですから。

それを為してきたのが、人間の素晴らしいところの一つでございますね
柚葉さんもきっと、大学で、そしてご卒業の後も、多くのことを自ら学び、求め、究めていかれるのでしょうね

>…実は最近、古本屋さんで見つけた本の中では北政所様を「愚妻」と評価する方も居て少々残念でしたけど…。
>ただ、様々な見方があってこそ歴史というものは考える価値があるものですから
>感情論を抜きで冷静に読んでみると、知らなかった事も色々と知る事が出来て面白かったですよ。

まあ、北政所さまのことをそのように?
…お若い時より秀吉公を支え続けてこられた方ですし、信長公から親しくお手紙をいただくほど気に入られたからには、並みの御方ではないと思うのですが
たしかに、人の視点は百人百様、反発したくなる意見からも、良き知見が得られることも忘れてはなりませんわね


>はい、私も存じております。
>小さい頃、城攻めに関する本を読んだ際に「忍城攻め」に関するエピソードで知りました。
>その美貌と大軍を前にして臆することなくその武勇を発揮したというエピソードには憧れましたね。
>近年では忍城攻めのエピソードが映画化されたりもして、それを家族で楽しませて頂きました。

うっ、さすがは柚葉さんですわ
ちゃんとご存知でしたのね
と申しますか、舶来吸血鬼の付け焼刃ではかなうわけもございません…

でも、あの甲斐姫様のことをさらに知れて嬉しゅうございます
映画もご覧になっていたのですか
ご家族…と申されますと、ご両親とですか
かのオハシラサマが映画をご堪能になっていたかと思いますと、なんだか微笑ましく感じますわ

大河ドラマで真田家のことが大いに視聴者の心をつかみました
その真田の名将を相手に勇戦奮闘された甲斐姫様、秀吉公に傍近く仕え、恐らくは北政所様や淀の方様とも交わられた甲斐姫様
いつか姫様にも大河ドラマで主人公を務めていただきたいですわ

979 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:46
>>972(柚葉様)

>ふふっ、私も意識しない内に口にしていたようですね。
>ですが、お嬢様が私との絆を大切に思っていてくれているように、
>軽部さんとの絆を大切に思っている事は私にも十分解っています。
>何も、遠慮する事は無いのですよ。(微笑)

はい、ありがとうございます
柚葉さんとの絆はわたくしが日本で得ました中で、本当に本当に最高の宝でございますが、軽部様とのそれもまた掛け替えのないものです

柚葉さんの仰るように、怖くてたまらないであろうわたくしとの距離を縮めようと、どれほど努めてこられましたことか
それに甘えて縋ってまいりましたわたくしですが、今となっては本当に有り難いお志をいただけて良かったと心から思えますわ

たしかに怖がっていらっしゃったあの方ですが、それはわたくしの存在をまず認めていただき、わたくしに如何に向かい合うか、受け容れるためにどうすればよいか、と真剣に向かい合ってくださればこそ、かと今にして思うのです

たしかに、他の多くのクラスメイトの方は編入して間もなく、わたくしを受け容れていただけたように思えましたが、それでも毎日の放課の後、逢魔が時迫るころには、どこか空気の醒める雰囲気を感じておりました

怖いからこそそれを考えまいと、大勢いるときは明るく接してくださっていても、三々五々、教室から人が去っていくときはそそくさと帰っていく方も多くて…
いえ、もちろんそれも自然なこと、どうこう申すつもりもないのですけれど

>でも、怖がりさんである以上にあの子にはそれを受け入れ、理解しようとする「優しさ」「勇気」がありましたね。
>偉そうなことを言ってしまうかも知れませんが、真の「勇気」とは、怖がらない事、恐れない事ではありません。
>自分が怖がっている事、恐れている事を敢えて受け入れ、それでも尚前に進もうという事だと私は思っています。

はい…、あの方はどこまでもわたくしの存在から目を背けず、わたくしを怖れるご自分を?咤までなされて…
結果、わたくしを怖れ怯えられる姿すら、わたくしにはとても気高く映り…眩しいものでしたわ

>土地神様からお聞かせ頂いた、軽部さんの願掛けのお話には胸がぎゅっとするものがありましたね。

はい、本当に涙が出るほど嬉しゅうございました
わたくしなどのために、あそこまで突き詰めてお考え下さるなんて
あれほどのお覚悟をしてくださって、わたくしのお家を訪れてくださるなら、もうそれ以上何も望むまい、と思いました

なのに、わたくしの用意しましたパラソルの壁を、あの方から自ら除けてくださったのです
間近で見る軽部様のお顔の、切なげで、でも決然とした、表情の美しさ…
わたくし、きっと生涯忘れることはないですわ

>十二分に理解なさっているとは思いますが、お嬢様と軽部さんとの間で結ばれた『赤い糸』、
>これからも大切にして下さいね。(微笑)

はい、きっと必ず…
柚葉さんにもさんざん心配をおかけしたのですもの
これからも、大切に守り、育んでまいりますわ


980 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 13:03
>>973(柚葉さん)

>以前申し上げたように、少々皮肉屋めいた私自身の言葉を自省してしまう気持ちもありますが…。(汗)
>ですが、私が個人的な感情としてあそこまで憤ったのも、あの方が「覚悟」という言葉をあまりにも軽々しく使っていたからだと思います。
>「覚悟」というのは、私の好きな言葉の一つですから…。

申し訳ございません
わたくしは、柚葉さんのお心根への憧れから申したのですが
柚葉さんにとりましては不快なことを思い出させてしまいました…

ですが、『覚悟』、その言葉が柚葉さんにとりまして、とても大切で揺るがせにしてはならないものであること、この胸に響きましたわ

そういったことへの理解の足りなさ、といったものがありますのは、わたくしが能天気昼行燈であることは隠し様もございませんが…
同時に、わたくしが人様に比べて長命で強い『力』を持っているからでもございましょう

人間の狩人、退魔師、陰陽師…
魔族と対峙することに並々ならぬ『覚悟』を胸に宿し、長い修練を経てようやく力を手にされた方々から、わたくしは何度も攻撃を受けてまいりました

『力』に於いては多くの場合、苦も無く戦え、それが嫌な攻撃をかわしてしまえるのです
ですが、その方たちの『覚悟』に対しては、心が揺らいでしまいましたわ

幼い頃、初めて人間のそうした方から襲撃された日…
わたくしはただ驚き怯えそして…、闇雲に力を使って応戦してしまいました
訳も分からず泣きながら必死になって、『力』を相手にぶつけ ―
気が付くと、相手は…血溜まりに身を横たえていました

直後に駆けつけたメイド長が、魔力で応急措置を講じてくれたおかげで相手の命までは失われずに済みました
それからわたくしを連れ帰ったメイド長が、わたくしのお部屋でわたくしの前に立ち
わたくしは、もうそれは激しく叱責されるものと、ただ震えておりましたが
『わたしは何をした?血にまみれて、人間の命が消えゆこうとするとき何もできなかった…。』
相手を殺める寸前まで傷つけたこと、どうして言い訳など出来ましょう


ですが ―
メイド長はわたくしに平伏いたしました
『申し訳ございません。姫様の危急の時にお守りできず。
 そして、わたくしが躊躇ったばかりに、姫様を苦しめて。
 姫様に、『覚悟』を、人と向き合うことの『覚悟』をお教え申し上げていなかったばかりに…。』
そう申して…

そうして、わたくしに懇々と説いてくれましたわ
人としての普通の幸せを放擲してでもわれわれを斃そうと挑んでくる者たちの持つ『覚悟』のことを
圧倒的な力を持つわたくしたちが、彼らを貪るためではなく、自らを護るために時には彼らを殺める、そのための『覚悟』のことを

幼かったわたくしには、はっきりと理解し得たわけではありませんでしたし、その後も人界に遊びにまいるのを止めもしませんでしたが

ただ、その後はわたくしを襲ってまいる人たちの『覚悟』はその都度わたくしの心に浮かんでまいりました
敵であるとは申せ、強いそして時には曇りのない彼ら彼女らの心の在り様が

ですから、シスター様が『覚悟』という言葉をお使いになった時、やはり心が少し揺らいでしまったのですよ
もちろん、それで後れを取り、さらにまた柚葉さんに心を痛めさせてしまうつもりはないとは申せ
シスター様もまた、純粋な想いがあるからこそ、わたくしに敵対なさるのだ、と思いましたわ

ですが、柚葉さんの今のお話を伺って、『覚悟』という言葉を、もっと自分の中で噛みしめ、理解しようとしなければいけない、と思わせていただきました

柚葉さんのお言葉の一つ一つ…『覚悟』というものについて突き詰めて考えなければ、わたくしは自分の在り方も、シスター様の在り方も、結局分からないままになってしまう…
それは嫌でございますから

981 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 13:05
>>973(柚葉さん) (つづきでございます)

>そもそも、お嬢様が無辜の人々を手に掛けるような方ではない事を重々承知している筈。
>そんなお嬢様を刃で傷つけ、その後でお菓子を楽しめるような性分…。
>自己陶酔のあまり、完全に狂っているとしか思えませんでした…。

それで思い出しましたわ
このような言葉を ―

『考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです』
『真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです』

これは、三のお兄様が昔故郷の城館のお部屋に掛けられ、今は支城に持って行かれた、美しい肖像画の女性…
彼女が仰った言葉だそうでございます

女性というのはローマ帝国の学者だったヒュパティアという方だそうでございます
アレクサンドリア図書館で哲学、数学、天文学を研究されていたのですが、キリスト教の司教の求めに応じた皇帝の命により図書館は破壊され、後に彼女も後に虐殺されたそうです

直接彼女と知己であったかは、お兄様は話してはくださいませんでしたが、彼女が残したというこの言葉を、とても愛おしそうに、わたくしに伝えてくださいました

自分で考えること…、誤った教えに惑わされないこと…、これらのことは、相手が強い意志と覚悟を持っている、あるいはそう称されていればなおのこと、忘れてはならない、といま改めて思いましたわ

>…御免なさいお嬢様、あの時を思い出して、少々感情的になってしまいました…。
>でも、私の言葉から私の想いを汲んで下さるお嬢様の気持ち、私には十分に伝わって参ります。
>それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が大勢居て下さいます。

感情的などと、とんでもございません
柚葉さんの熱いお心に触れられて嬉しゅうございます
有難うございます

>それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が大勢居て下さいます。

思えば軽部様から感じていた眩しい光も、その『覚悟』を伴ったものだったのでしょう…
わたくしのところに訪れてくださった皆様のことも、あらためて有難さと愛おしさと共にこの胸に浮かんでまいります

…シスター様にも、いつかこの想いが届いてほしいですが、ただ、もうあの方の言葉にただ惑うことはいたしませんわ

>共にこの掛け替えのない日常を、不要な争いで壊す事の無きよう守っていきたいですね。

はい、本当にその想いでございます
そして、柚葉さんがいてくださる限り、それが出来ますこと、信じて疑いませんわ

982 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/23(Wed) 16:56
女吸血鬼オリキャラスレ増えたな

983 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/24(Thu) 21:36
>>982

すみません、他スレの話題に関しては御遠慮下さい。
オリジナルで似たようなスレを立てるのは自由ですし、
このような話題は場合によってはそちらの方へ御迷惑をかける事にもなりかねませんので。

984 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:12
>>974(柚葉さん)

>あらあら、本当に沢山のお菓子を頂いたのですね。
>手作りのものから、お店でハロウィン用に袋詰めしてもらったものまで…。

たくさんのお菓子をいただいて、3人ともとても嬉しそうです
…わたくしも嬉しくて…そして、安心いたしました
私の家族で、しかも眷属です
人間のご家庭の皆様が、快く受け入れてくださるか、実は少なからず気を揉んでいたのですよ
でも、取り越し苦労と申すものでしたわね
有難いことでございます

そして、それぞれのご家庭ごとに個性豊かなお菓子をいただきましたのね
カボチャのタルト、カボチャの顔がチョコで描かれたクッキーやパイ
かわいいおばけの形のキャンディー
あら、こちらは…まあ、どら焼きですか?
カボチャや魔女、お化け、いろいろな絵が焼印で描かれていて、とても可愛いですね
和洋問わず、いろいろなお菓子が勢ぞろい、見ているだけで楽しくなってまいりますわね

>しかもきちんとどのお宅で頂いたものかをメモしてあるのも、
>流石はお嬢様に仕える者としてしっかりなさっていますね。

あらあら、何も申しておりませんでしたのに、この子たちもちゃんと心得ていますのね
ちゃんとメモを取るのも、普段の柚葉さんを見ていて学んだのではないでしょうか?

(柚葉さんとの帰り道で)

>早くなった黄昏時に一日の終わりの早さ、寂しさを感じる所にお嬢様がこの街に馴染んでいる事を実感させてくれますね。

確かに、黄昏時を一日の終わり、寂しさを感じる時間、と思えること自体、故郷に居ました時は考えられませんでしたね
黄昏時は、むしろ一日の始まり、目覚めて、献血をいただき、
『さあこれから、何をしようかな?お勉強はイヤだな〜』
とか思っている時間でしたわ

尤も、人間の子どもと遊ぼうと思って、だんだん『夜更かし』ならぬ『昼更かし』をするようになりましたけれども…

この街で、人間と合わせた寝起きをするようになり、こうして黄昏時、子どもたちが家に帰っていくのを見送り
『さようなら、また明日…』
と心の中でつぶやく…
それが、とても心安らぐひと時になるなんて、嬉しいですわ

>ふふっ、だからこそ、お家で待つ家族の温かさを尚更実感する時期でもありますね。
>さあ、少し商店街に寄りながら帰りましょうか。

そういえば、三女ちゃんが教えてくれたアニメソングに、そんな情景を歌ったものがございましたわね
『にんげんっていいな』でしたか…
とても心温まるメロディーでしたわ


985 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:15
>>974(柚葉さん) (つづきでございます)

(その日の夜、わたくしの書斎にて)

>お嬢様、支度が出来あがりましたので、どうぞ…。
>今日ご用意させて頂きましたスイーツは、鳴門金時のチーズケーキです。
>材料の鳴門金時は、勿論お颯さんの目利きの一品なんですよ。

あらあらあら、まあまあまあ
お颯様と柚葉さん、お二人のコラボ作品のお菓子をいただけるのですね
『鳴門金時』…、なんて和風の優雅なお名前なんでしょう
お芋さんにもちゃんと立派な名前を付けてあげるなんて、お作りになった方が手塩にかけて育てた、という愛情を感じますわね
では、いただきますわ

…まあ…、まあまあまあ…
日本のおさつはとても甘くて滑らかな味わいとは前々から思っておりましたが
これはまた…舌の上で蕩けて広がるたおやかな甘みが素晴らしゅうございますわ
そしてチーズの酸味と交じって、互いに引き立て合い、えも言われる風味を醸し出しておりますのね
ほんと…、秋の夜長の心安らぐひと時に最高の逸品ですわ

…いけませんわ
歌が…、前に居りました街で焼き芋をいただいたときに、即興で口ずさんだ歌が自然に出てまいります

やきいも やきいも ほくほくおいも♪
シックなふくきたふとっちょさん
だけどぬいだらすごいんだ
きらきらきれいな おひさまいろさ
だからパクリとたべたなら
おひさま あまいな おいしいな
おなかはぽかぽかぽっかぽか
こころもぽかぽかぽっかぽか
みんなでおいしくほっくほく
おいもは おいしいおひさまだ

…すみません、すみません
口が勝手に動いてしまって…

>では、ワインをお注ぎ致します…。
>明日は学校もお休みですし、少しは大丈夫ですね。

ありがとうございます
日本に来て初めてかしら?
ああ、この芳醇で心揺らす香り…
見ているだけで、酔い心地がしてまいります

>今宵は満月ではありませんけれど、今日はお天気でしたから夜空は星が輝いています。
>ふふっ、秋の夜長を楽しむにはピッタリですね。
>では、乾杯…。
乾杯…

ああ、本当にチーズケーキともとても合うのですね
何れの味とも分け隔てしかねる、混然一体となって心を揺蕩わせる深い味…
気持ちよいですわ…

嬉しいですわ、このような素敵な酔いの時を、柚葉さんと分かち合えるなんて

一緒に、この酔いのままに睦み合うひと時を…くださいませ…

>そういえば、レイナさんもあの子達も部屋から出てくる気配がありませんね。
>もしかしたら、帰宅した時の雰囲気を察して気を利かせてくれたのかも知れませんね。
>あの娘達にも感謝しながら、今はこの一時を楽しみましょう…。(微笑)

レイナさんもあの娘たちも、気を遣ってくれていますのね
お蔭でこうして、柚葉さんと二人きりの時間をいただけました…

レイナさんは特に…ご存じなのかと思います
わたくしが人恋しさをいつも抱えていて、それゆえに柚葉さんが傍近くにいてくれることにどれほど悦んでいますかを
わたくしを追って日本まで来てくれて、ずい分と心配をかけてしまいましたから…

彼女にもまた機会を設けて、一緒に秋の夜長の美酒を楽しんでいただきたいですわ
寡黙な彼女は、自分からはそう言いださないかと存じますから

986 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:29
>>982

あの街、この街、いろいろな街…
それぞれ良き味わいのある街が増えるのは嬉しいですわね

ただ、なんと申しましょうか
我が家のメイドさんが申しております通り、他の街のことを話題にいたしますと、如何なる事態が波及するか分かりませんもので…
差し控えていただきますと有り難く存じます

これからはお願い事の一箇条として加えさせていただきたく存じます

申し訳ございませんが、何とぞよろしくお願いいたします…


>>983(柚葉さん)

お手数を取らせてしまいまして申し訳ありませんでした

いましがた申しました通り、一箇条加えようかと存じますわ

『他スレのことを話題に出すのはお控えくださいませ』
といたしましょうか…


987 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/25(Fri) 20:40
>>968-969 アーチェロお嬢様

『京都旅行 2日目』
>安土桃山時代の女性のことに思いを馳せていましたら、ふと高名な『細川ガラシャ』のことが思い浮かびましたので
>彼女について、三女ちゃんのタブレットで調べてみましたら ―

>ここ、京都の大徳寺に彼のお方のお墓がございますのね
>お墓は他にも数か所あるようですが

ええ、細川ガラシャさんは、戦国時代を代表する悲劇の女性の一人ですね。
実はですね…その…小さい頃、私、あの方に関して大変誤ったイメージをもっていまして…(汗)。

ここ、京都で撮影された大作映画「魔界転生」の中では恐ろしい女性として登場してるんです…。
父が見ていたのを横で見ていただけで、しかも知識がありませんでしたから、勝手に恐ろしい女性だと勘違いを…。(汗)
後々実在の人物であったと知り、その生涯を知った時は心の中で平謝りでした…。

>彼女のことは欧州にも伝えられ、神聖ローマ帝国に於きましても『強き女』という戯曲となって、しばしば上演されたと聞きます
>オーストリア・ハプスブルク家の女性の方々に大変好まれたとか

まあ、それは初耳です…。
戦国から江戸時代へ至る流れの中でキリスト教を信仰する方々の悲劇は語るまでも無いと思われますが…。
ヨーロッパの人々にも敬意を払って頂けるなんて、光栄です。
お嬢様と対立する立場にある事は、やはり複雑ですが…。

>まあ、お二人は奇しくも同じ37歳で天に召されたのですか…
>なんと短い時間を、人は苦難の内に歩むものでございましょう

…激動の歴史の流れに翻弄され、愛する人々と余りにも早く別れなければならない運命…。
残された子ども達の事を思うと、胸が痛みますね。

ふう…歴史というものに想いを馳せると、感傷的になってしまうのは私もお嬢様も同じですね。
だからこそ、解り合えるものもありますね。

あ、そろそろ、ライトアップの時間ですよ。
それでは、参りましょう…。

これが、夏の夜の百鬼夜行…。
京都の闇を駆け巡る妖怪たちの姿は迫力があり、同時にどこか神秘的でもありますね。

妖怪といえば畏怖、恐怖の対象ではありますが、逆にこの空間で何の姿も見られない方が逆に怖いかも知れませんね。
むしろ、多くの妖怪たちの姿が見られることに安心感すら覚えてしまいます。

もしこの場に北政所様がおられましたら、どのような反応をする事でしょうね。
現世の悪鬼羅刹達と渡り合ってきたあの方ですもの。
きっと落ち着き払って、「今宵はよくぞお出で下さいました」と笑顔でお迎えなさるのでしょうね。

(ライトアップ終了後)

本日は、これでお終いですね。
舞妓姿での祇園散策、国際漫画ミュージアム、そして高台寺のライトアップ…。
実に多くの思い出を頂きました。
では、ここからはバスに乗り換えて、四条大宮から嵐電に乗り、ホテルへと戻りましょうか。
皆で温泉に浸かり、一日の疲れを癒しましょう…。


988 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/25(Fri) 20:49
(続きです)

ふう…実にいい湯でしたね。
あら?長女さん?何だか目が輝いていますね。
ふふっ、「まだまだ夜はこれから」という事ですね?

では今夜こそ、トランプで存分にゲームを楽しみましょうか。
一般に知られているゲームでもよろしいのですが…。
今宵は少し変わったゲームを致しませんか?

…では、「セブンブリッジ」は如何でしょう?

(ゲーム終了後)

あらあら、次女さんと三女さんは、疲れてしまったみたいですね。
では長女さん、お約束通り、またチェスを致しましょう。
…まだまだ、私は色々なゲームで長女さんに負け越していますもの。今夜は負けませんよ?

あら?レイナさん、それは将棋盤ですね?
成程、レイナさんはお嬢様と将棋をお楽しみになるというわけですね。

…ではお互いに、真剣勝負と参りましょう。

989 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/26(Sat) 10:47
>>976-977

>それにしましても、柚葉さんは時々、わたくしの生まれ故郷にいらっしゃるお話をなさってくださいますわね
>とても、本当にとても嬉しいことなのですが
>もし、そのような機会が本当に訪れましたら、わたくしとしては柚葉さんのこと、しっかり城館の家族や使用人に伝えて、柚葉さんが安心してお過ごしいただけるように努めねばなりませんわね

まあ…ありがとうございます。
その時は是非、お嬢様の帰省も兼ねてイタリアを訪れてみたいものですね。
お嬢様からお聞かせ頂いた、素敵でお嬢様の大切な方々に是非お会いしたいです。

>お兄様の想い人は…
>誰から責められたわけでもございませんが、責任を感じられ、以後どこまでも我が家に忠誠を尽くすことを誓われ、そして…
>メイド長となって、今に至っておりますわ

まあ…お嬢様のメイド長さんは、長兄様の想い人だったのですね。
お嬢様のお話の中で聞かせて頂いた、厳しさと優しさを併せ持ち、
そしてお嬢様を大切に思って下さる方にそのような過去が…。

だからこそ、愛した方の妹君であるお嬢様への愛情と忠義には並々ならぬものがあるのでしょうね。

>結果、お兄様は果ててしまわれましたが、その獅子奮迅、圧倒的な力の発露により、以後果てしない消耗戦を怖れたヴァチカンとの間に停戦の紳士協定が成り立った、と聞いております

…長兄として、全てを投げ打ってお家を守ったのですね。
私は一人っ子ですけど、以前一度お話した叔母の双子の兄も家族を守ろうと過酷な運命に必死に抗った方でしたから、
お気持ちは解ります…。
御命を失ってしまったのは最も悲しい事ですが、自らを楔として双方の流血の歴史に一つの区切りを付けられたのかも知れませんね。

メイド長さんとその思い人であった長兄様…。
お二人の想いもまた、お嬢様の中で生き続けているのですね。(微笑)

>『うまる』と言う方が、漫画喫茶で漫画もネットも見放題、ということで最初は楽しんでいらっしゃったのですが
>暫くすると、いつもお家で一緒に居るお兄様がいらっしゃらなくて、だんだんつまらなくなって、早々に帰ってしまわれた、とか

ええ、私も少しは知っていますよ。
外では才色兼備で完璧な方みたいですけど、家に帰った時のそのグータラぶりが…。
(笑いを堪えてます)
まあ、そのギャップこそが最大の特徴なのですが。

そのワガママ放題の矛先は、いつもお兄さんに向けられる羽目に…。
ちょっとだけあの子には、三姉妹さんを見習ってほしいものですね。

あら?三女さん?随分と胸を張っていらっしゃいますね?
あららら?長女さんと次女さんがジト目を三女さんに向けられているみたいですが…。(汗)

話は戻りますが、漫画喫茶というのはどちらかというと休憩所ですからね。
他のお客さんへのマナーというものもありますし、家で寛ぐようにというわけにはいかないのですよ。
でも、あの子がお兄さんを大好きである事は良い事ですが。


990 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/26(Sat) 18:55
>>978-979 アーチェロお嬢様

>うちの母も、日本の柿右衛門の焼き物を取り寄せたことがございましたわ
>でも、箱の中に緩衝材用に入っていた紙に書かれていた版画…浮世絵をすっかり気に入ってしまって、社交の場に出るたびにさかんに皆にお奨めしたとか

まあ、お嬢様の日本好きな所はお母様の一面を受け継がれたのかもしれませんね。
浮世絵がゴッホやモネ等の、19世紀後半のヨーロッパの画家達に影響を与えた事は日本でも有名ですね。

そういえばお母さまで思い出したのですが、家の母がこのお茶漬けの素を見て言っていましたね。
(さりげなくお茶漬けの素を取り出す)

「私達の頃は、このお茶漬けの素のおまけで浮世絵のカードが入ってたのよ。
でも、今は無いみたいでちょっと寂しいわね。」

…でも、実はですね、ほら…。
こんな具合に、20年ぶりに復活したそうですよ。
嘗て発売されていたものは、実はプレミアが付いているものもあって高値で取引されてたりするとか。
ちょっと気になるから、オマケで入っていたら捨てないように気をつけてって三姉妹さんにも頼まれてしまいました。(笑)
そういえばゴッホは500点以上の浮世絵を収集していたとか。

>「猿わか町よるの景」

ふふっ、江戸の町民から愛された賑わう芝居小屋と、広い空に浮かぶ満月…。
もし空から見ていたら、この賑わいは何だろうと心が弾むでしょうね。

でもお嬢様が飛んでいるのをもし江戸の町民が見たら…。
確かに最初は驚くでしょうけれど、月光の下に燦然と輝く銀髪と美貌に多くの町民が魅了されてしまうでしょうね。
で、芝居小屋からもお客さん達が飛び出してきて…。
今夜の主役の方は、その座をお嬢様に奪われてしまうかも。(笑)

でも、「粋」を好む江戸っ子達ならお嬢様の人柄を知ればその存在をすんなりと受け入れて下さるでしょうね。
無論奉行所の方々が出てくるでしょうけれど、江戸っ子達は「アンタみてえな素敵な人を、奉行所の連中に渡してたまるかい」と必死に守って下さるかも。

…あらやだ、時代劇好きの叔母の影響でしょうか。(汗)

>たしかに、他の多くのクラスメイトの方は編入して間もなく、わたくしを受け容れていただけたように思えましたが、それでも毎日の放課の後、逢魔が時迫るころには、どこか空気の醒める雰囲気を感じておりました

>怖いからこそそれを考えまいと、大勢いるときは明るく接してくださっていても、三々五々、教室から人が去っていくときはそそくさと帰っていく方も多くて…
>いえ、もちろんそれも自然なこと、どうこう申すつもりもないのですけれど

…やはり、闇の眷族としての立場故に、距離を感じる事は多かったのですね。
私はたまたま、そのような立場の方に関わる機会が多かっただけ…。
要するに「慣れていた」だけの話です。
もしそう言った方々と縁がない家庭の生まれであれば、私もクラスメイトの方々と同じように距離を置いていたかも知れません。

でも、全てはお互いを知る所から始まります。
口で言うのは簡単ですが、実際は人間同士でも難しい事なのにお嬢様であれば人一倍の努力が必要だった事でしょう。

>なのに、わたくしの用意しましたパラソルの壁を、あの方から自ら除けてくださったのです
>間近で見る軽部様のお顔の、切なげで、でも決然とした、表情の美しさ…
>わたくし、きっと生涯忘れることはないですわ

…今年のハロウィン、本当に良き思い出の日となりましたね。
確か三姉妹さんが一緒の写真も撮って下さいましたね。
あのお嬢様の大切な思い出の一ページにあの時の想いが加わるかと思うと…私も嬉しくなります。(微笑)

991 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/26(Sat) 20:07
>>980-981 アーチェロお嬢様

>人間の狩人、退魔師、陰陽師…
>魔族と対峙することに並々ならぬ『覚悟』を胸に宿し、長い修練を経てようやく力を手にされた方々から、わたくしは何度も攻撃を受けてまいりました

…確かに、立場上無理からぬ事はあるかも知れません。
それでも…私が慕う神父様の様にまず相手を理解しようとする心を持ち合わせていてほしいものです。
お嬢様の様な方であれば、尚更です。
闘う立場に無い私が口にするのもおこがましい話ですが、闘う方々と少なからず関わる機会はありましたから。

確かに高潔な志や使命感を持って修練を積み、力を身に付けた方は立派だと思います。
…ですが、血の匂いは魔族の方に限らず、人を狂わせます。
力を振るい、殺め続ければ場合によってはその力に溺れ、殺める事そのものに快感すら覚えるようになる…。
そして嘗ての高潔な志は血煙で汚れ、曇り、本質を見失ってしまう…。

人に幸福と安寧を説く立場であれば、尚更です…。
だからこそ、お嬢様を傷つけた方がその所業の後にあろうことか笑っていたというのが、私には許せなかった…!
(握りしめる手から血が…)

>『わたしは何をした?血にまみれて、人間の命が消えゆこうとするとき何もできなかった…。』
>相手を殺める寸前まで傷つけたこと、どうして言い訳など出来ましょう

…思い出しますね。私の好きな小説に登場する女用心棒の方の、師から送られた言葉を。
『人に槍を向けたとき、おまえは、自分の魂にも槍を向けているのだ」 という言葉です…。
その時のお嬢様にかける言葉が、私には見つかりません…。

でも、そこに争う事、傷つける事と傷つけられる事、愛する者を守る事、守られる事、失う事…。
多くの事を知るメイド長さんが居てくれた事が大きな救いであったと思います…。
常々お話は伺っておりますが、まだお会いした事が無いとはいえ、尊敬の念を抱かずにはおれません…。

>もちろん、それで後れを取り、さらにまた柚葉さんに心を痛めさせてしまうつもりはないとは申せ
>シスター様もまた、純粋な想いがあるからこそ、わたくしに敵対なさるのだ、と思いましたわ

お言葉を返すようで申し訳ありませんが、私は今のあの方を「純粋」だとは思っていません…。
使命や役割、立場というもの以前に、殺戮する事を喜べる方を私は認めたくはありません。
…残念な事に、血の匂いで本来持ち合わせていた筈の高潔なものを見失っている事は間違いないでしょう…。
…あの神父様が、その目の曇りから解き放って下されば良いのですが。

御免なさいお嬢様…。私ったら、お嬢様のお気持ちが沈んでしまうような事を…。

>『考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです』
>『真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです』
>自分で考えること…、誤った教えに惑わされないこと…、これらのことは、相手が強い意志と覚悟を持っている、あるいはそう称されていればなおのこと、忘れてはならない、といま改めて思いましたわ

良き言葉ですね…。
ヒュパティアさんを含め、東西を問わず歴史に名を残してきた方々の言葉や生涯に
お嬢様が多く理解を示し、学び、御自身の考えを形作ろうとなさっている事は素敵だと思います。

お嬢様が今尚、御自身の世界だけでなく外の世界を学び続けようとする事はいずれ何らかの形で実を結び時が来る筈です。
時には失敗する事があろうとも、お嬢様は光も闇も無く前を見続けて行くのでしょうね。

「私は能天気な昼行燈娘ですから」と謙遜されながらも…。(微笑)

992 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/27(Sun) 06:09
>>984 アーチェロお嬢様

>人間のご家庭の皆様が、快く受け入れてくださるか、実は少なからず気を揉んでいたのですよ
>でも、取り越し苦労と申すものでしたわね

ええ、まだ蝙蝠の姿の頃からあの子達がこの街に馴染めるようにお嬢様は懸命でしたからね…。
でも、お嬢様の努力とあの子達自身も頑張ってきたからこそ素敵な思い出を頂く事が出来ましたね。

…あの子達には、これからも地域の皆さんと共に素敵な思い出を沢山作ってもらいたいですね。

>あら、こちらは…まあ、どら焼きですか?
>カボチャや魔女、お化け、いろいろな絵が焼印で描かれていて、とても可愛いですね
>和洋問わず、いろいろなお菓子が勢ぞろい、見ているだけで楽しくなってまいりますわね

まあ、楽しそうで美味しそうなお菓子ですね。
和菓子とハロウィンのコラボレーション…来年は私も実行したいですね。
良き参考を頂きました。

>尤も、人間の子どもと遊ぼうと思って、だんだん『夜更かし』ならぬ『昼更かし』をするようになりましたけれども…

…そういえば、ソフィーちゃんも「我々は寝る時間だぞ」と言っている所が昼夜逆転のギャップを感じさせてくれて面白かったですね。
でも、エリーちゃんやひなたさんともお買い物に行ったりもして、それなりに昼に馴染んできているみたいですが。

…余談ですけど、ソフィーちゃん達のハロウィンイベントは可愛くてとても楽しかったですよ。
お嬢様、是非ともご覧になって下さいね♪

>そういえば、三女ちゃんが教えてくれたアニメソングに、そんな情景を歌ったものがございましたわね
>『にんげんっていいな』でしたか…
>とても心温まるメロディーでしたわ

ええ、私も再放送等で見た事がありますよ。
よく知られているものから、珍しい民話まで色々なものがありました。

母も昔、大好きだったそうです。
中には随分と可哀想なお話もあったりもしましたが…。
見ていて特に辛かったのは、「赤子坂」でした…。
戦国の世においては、あのような悲劇が当たり前のようにあったのでしょう…。

歌の話に戻りますけど、よく見ると小さいもぐらが居るんですよね。
手を振っている動物達の中では、もぐらが特に好きでした。(微笑)

993 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/27(Sun) 06:50
>>985 アーチェロお嬢様

>あらあらあら、まあまあまあ
>お颯様と柚葉さん、お二人のコラボ作品のお菓子をいただけるのですね
>『鳴門金時』…、なんて和風の優雅なお名前なんでしょう

ええ、ハロウィンの時と同じく素晴らしいお野菜を選んで頂けたんですよ。
さつま芋も、秋の味覚の一つとして愛されていますからね。
焼いたりふかしたりして食べても良いし、その甘みはスイーツの材料にもピッタリなんです。
ふふっ、お嬢様に喜んで頂けて、嬉しいです…。(微笑)

(歌を聞いて)

あらあら、お嬢様ったら…。
でも、そのような優しい歌が自然と出てくるのはお嬢様の優しさと温かさ故ですね。
この街で多くの方と親しみ、親しまれている何よりの証です。(微笑)

>ああ、本当にチーズケーキともとても合うのですね
>何れの味とも分け隔てしかねる、混然一体となって心を揺蕩わせる深い味…
>気持ちよいですわ…

ええ…チーズケーキとワインは広く愛されている組み合わせですね。
解禁されたボジョレーヌーボーと、秋の味覚のスイーツ…。
秋の夜長を楽しむには良き組み合わせとなりました。

あら?すみません…。何だか私、顔が火照って…。
私、お酒には滅法弱いですから…。
でも、軽く一杯程度なら大丈夫です…。

>彼女にもまた機会を設けて、一緒に秋の夜長の美酒を楽しんでいただきたいですわ
>寡黙な彼女は、自分からはそう言いださないかと存じますから

ええ、実は3本セットで注文しましたので土地神様へ奉納する分、お嬢様と私が楽しむ分、
そして、レイナさんにも召し上がった頂く分もあるんですよ。
もしレイナさんと晩酌を楽しむ予定が出来ましたら、是非教えて下さいね。

勿論、レイナさんとは内緒で…。
その時には、自然な成り行きに見せてスイーツをご用意させて頂きますね。(微笑)

(小一時間後)
ご馳走様でした…。
少し、ソファーに座って星空を楽しみませんか?
ふふっ、宜しければ、お嬢様の隣で…。

それにしても、桜が舞う頃にこのお屋敷に来て、随分と色々な事がありましたね…。
まだ一年も経っていないというのに、数え切れないほどの素敵な思い出を頂きました…。
この安らいだ日々を、願わくばずっと共に過ごしていきたいですね…。
お嬢様の「家族」の一人として、お嬢様の大切な人達と共に…。

すう…すう…。
(お嬢様の肩に寄り添っている内に眠ってしまいました…。)

それではお嬢様、この場所での私の返信はここまでとさせて頂きます。
少し早いかと思いますが、完走、おめでとうございます。
実に良い時期とタイミングで、ささやかな形ではありますが完走をお祝いさせて頂く事が出来て、嬉しかったです。
既に次の場所でもお仕事はさせて頂いておりますが、改めてあちらでも宜しくお願いします。

京都旅行は、次は3日目からとなりますね。
そちらの続きも、次スレでさせて頂きましょう。
それでは、最後のご挨拶まで頑張って下さいね。

私は…今夜はもう少しだけ…お嬢様に甘えさせて下さい…。
すう…すう…。

994 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/27(Sun) 17:05
>>987(柚葉さん)

『京都旅行 2日目』

>ええ、細川ガラシャさんは、戦国時代を代表する悲劇の女性の一人ですね。
>実はですね…その…小さい頃、私、あの方に関して大変誤ったイメージをもっていまして…(汗)。

あらあらまあまあ…
確かに歴史上の人物がエンタメでクローズアップされてしまいますと、そのイメージが定着してしまう、ということはございましょうね

ですが、細川ガラシャ様はキリシタン禁制にも抗して、信仰を貫かれた方、そのために夫君の忠興公とも諍いが絶えなかった、とも申しますわね
そこから『烈女』のイメージが生まれ、キャラクターの造形にも影響した…ということはございませんでしょうか?

歴女のお友達の話ですが、
何か落ち度のあった職人に怒った夫君が、ガラシャ様の目の前で一刀の下に首を刎ねましたが、ガラシャ様は平然となさっている
『お前は蛇のような女だな』
と揶揄する夫君に対し、ガラシャ様は、
『鬼のような御方の妻には蛇のような女がお似合いでしょう』
と返されたとか…

侍女に慕われ、ゆえに16人もの侍女が受洗したこと
関ケ原の合戦の前に自身は命を絶ちながら、侍女たちが後を追うことは許さなかったこと
お人柄といい、意志の強いことといい、本当に魅力に溢れたお方だったのでしょうね

でも、もしわたくしが彼女と会うことが叶いましても…
やはり、相いれない存在として退けられていたのではないかと思いますと、ちょっと悲しくなりますけれど

>…激動の歴史の流れに翻弄され、愛する人々と余りにも早く別れなければならない運命…。
>残された子ども達の事を思うと、胸が痛みますね。

北政所様も、夫君の秀吉公がいずれかの合戦で果てることも覚悟しながら日々を過ごされたのかも知れませんわね
彼女の周囲には実際にそのような悲しみに暮れた女性が大勢いらっしゃったことでしょう
そして、夫君が天下一統の偉業を為されながら、またも秀頼公が武運拙く果てられ…
人として長く生きられただけに、世の無常をさぞや強くお感じになっていたのではないかと存じます

生きながらえることはまた、多くの命の旅立ちを見送ること…
我が身を省みても、胸に風が吹き抜けるような寂しさを感じますわ


995 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/27(Sun) 17:17
>>987(柚葉さん)(つづきでございます)

>あ、そろそろ、ライトアップの時間ですよ。
>それでは、参りましょう…。

はい、では参りましょうか

本当に、光と闇の交差する演出がとても素敵
目映い光と深い闇、二つが溶け合い、人と魔とが混交して定まることの無い時空…
ああ、なんだか心がとても…和んで参りますわ

>妖怪といえば畏怖、恐怖の対象ではありますが、逆にこの空間で何の姿も見られない方が逆に怖いかも知れませんね。
>むしろ、多くの妖怪たちの姿が見られることに安心感すら覚えてしまいます。

ふふふ…、多くの妖怪の皆様がいらっしゃっています
この見物客の皆様の中には、本物の妖怪が多数来ていること、見えている方もいらっしゃるのではないかしら?

ええ、わたくしの目には大勢見えておりますわ
柚葉さんのお目にもきっと留まっていると存じます
だって
先ほどよりわたくしがこうして…手を握らせていただいているのですもの
わたくしの妖気が一時的ながら、柚葉さんの瞳に『力』を生ぜしめているのではないかと思います

尤も、オハシラサマと血を分けておられる柚葉さんのこと
わたくしの手などなくとも、元より色々見えているかも知れませんが

>もしこの場に北政所様がおられましたら、どのような反応をする事でしょうね。
>現世の悪鬼羅刹達と渡り合ってきたあの方ですもの。
>きっと落ち着き払って、「今宵はよくぞお出で下さいました」と笑顔でお迎えなさるのでしょうね。

大勢の方が集まるこの催しもの…大勢の人間、そして既にして妖の気配の濃密さ…
この楽し気な『気』の集いは、高台院様への手向けとしても、とても意義あることだと思わされますわ
殺伐たる『気』が放たれていましたでしょう時代の中の一輪の明るい花となり、多くの人の心を潤していた優しき貴婦人への手向け…

わたくしには未だそれらしき霊の影は見当たりませんが、きっと微笑んでご覧になっていらっしゃるのではないでしょうか

>本日は、これでお終いですね。
>舞妓姿での祇園散策、国際漫画ミュージアム、そして高台寺のライトアップ…。
>実に多くの思い出を頂きました。

ええ、本当に素晴らしい充実した一日でしたわ
とても一日で体験したとは思われない、たくさんの思い出が心につまっております
では、温泉でゆっくりくつろがせていただき、明日の出発に備えるといたしましょう


>>988(柚葉さん)

ああ、充実した一日の終わりの湯浴みは、本当に気持ち良いものですね
これで後はお布団に入るだけ…

あらあら、長女ちゃん、そんなに張り切ってまだ遊び足りないのですね?
柚葉さんがお相手をしてくださるからと言って、あまり甘えてばかりはいけませんよ?

わたくしたちは元々が夜型
うっかりすると夜っぴて遊んでしまって、明日起きられなくなってしまいますからほどほどにね

レイナさんは将棋をご所望?
わたくし、あまり慣れていないのですよ…
日本古来のボードゲームですし、とても面白いゲームとは存じますが
捕虜になった歩兵が、新たに敵兵として出陣するなんて、その発想に驚いたものですが…

では、明日に差しさわりの無い範囲でお相手しますね
それから、明日の夜は、土産物屋で買いました『貝合わせ』にお付き合いくださいな
蒔絵が施されて、大変美しい意匠なのですよ…


996 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/27(Sun) 22:26
>>989(柚葉さん)

>まあ…お嬢様のメイド長さんは、長兄様の想い人だったのですね。
>お嬢様のお話の中で聞かせて頂いた、厳しさと優しさを併せ持ち、
>そしてお嬢様を大切に思って下さる方にそのような過去が…。
>だからこそ、愛した方の妹君であるお嬢様への愛情と忠義には並々ならぬものがあるのでしょうね。

…ええ、わたくしは多少戦いに臨むための魔力の使い方や剣術を学びましたが、すべてメイド長より学びましたもの
尤も、同時に、前に申しました魔力を使う『覚悟』も噛んで含めるようにして、言って聞かされましたわ
きっとわたくしに一のお兄様の轍を踏ませたくない、との一心だったのでしょう
本当は、城館の奥深くでご本を読んだりお人形と遊んだりして、安らいで過ごすわたくしでいて欲しかったのでしょうけれど
本当に、わたくし不肖の『妹』で…
ええ、実際に彼女は一のお兄様のお嫁様になるものと、漠然と思っておりましたのに
わたくしにすっかりかかりきりの『忠臣』として通してきましたこと、申し訳なくも思いますわ

>…長兄として、全てを投げ打ってお家を守ったのですね。
>私は一人っ子ですけど、以前一度お話した叔母の双子の兄も家族を守ろうと>過酷な運命に必死に抗った方でしたから、
>お気持ちは解ります…。

叔母様のお兄様…>>724で仰っていた叔父様のことでございますね
蛇神に憑かれながら邪心に屈さず、鬼となりながら邪念に惑わず
柚葉さんをして、『その心の一端だけでも受け継いでいきたい』と言わしめた御方…
わたくしの知る一のお兄様も、一族を護るために牙と剣を血に染めたとは申せ、愛剣を見つめる目は澄んでいて、決して狂熱の影など見えなかった、少なくともわたくしはそう信じております

柚葉さんの叔父様は、お母様を『ゆーねえ』と親し気に呼んでいらっしゃるそうですが、一のお兄様も想い人…後のメイド長に対してはとても優しいお顔をなさっていましたわね

経観塚で叔父様にお会い出来たら嬉しゅうございますわ
きっと素敵な方なのでしょうね…

>御命を失ってしまったのは最も悲しい事ですが、自らを楔として双方の流血の歴史に一つの区切りを付けられたのかも知れませんね。

はい…、きっとお兄様の望んでいたことが叶ったのだと思いますわ
そんなお兄様をわたくし、誇りに思っております
お兄様は、家出してメイド長を困らせてしまったわたくしを、冥界で溜息を吐いてご覧になっているかも知れませんが

ですから…、シスター様にも何はともあれ穏やかにしていていただきたいですわ
『お兄様のために』とは、あの方には到底申せませんが

以前、ご近所の>>577様が、
『そのうちシスターが、吸血鬼を監視するとかいう名目で毎日スイーツたかりに来そうな予感がする。
そして挙げ句の果てに神父に怒られる。』
と、何だか日常モノの漫画にありそうな予測をなさっていましたが…、そうはならなりませんでしたわね…

(『うまる』様のこと)
>ええ、私も少しは知っていますよ。
>外では才色兼備で完璧な方みたいですけど、家に帰った時のそのグータラぶりが…。
>(笑いを堪えてます)
>まあ、そのギャップこそが最大の特徴なのですが。

柚葉さんもご存じとは、やっぱり有名な方なんですね
外ではアイドルと間違われるほどお美しいとか
でもお家では、訪ねてきたクラスメイトが別人と間違ってしまうほど様変わりされるとか
…それって、本当に普通の人間なのでしょうか?
何か、魔族の血でも継いでいらっしゃるのではないか、と疑いたくなりますわ

>そのワガママ放題の矛先は、いつもお兄さんに向けられる羽目に…。
>ちょっとだけあの子には、三姉妹さんを見習ってほしいものですね。

我が家で、三姉妹が揃ってフードを被って一日中ネトゲ三昧であることを創造しますと
…今の三姉妹が本当に出来た娘にしていてくれる、とつくづく思いますね

漫画喫茶へ行くより、お家で楽しむのがわたくしとしては楽しめそうですわ

ネットで期限付きでレンタルすれば安く読むことが出来る、というのですから、ソフィー様のご友人のエリー様が仰るように、今の時代の便利なこと、まことに瞠目の限りでございます


997 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/28(Mon) 08:11
>>990(柚葉さん)

>まあ、お嬢様の日本好きな所はお母様の一面を受け継がれたのかもしれませんね。

ええ、お母様は当主夫人でありながら、自由奔放なのですよ
美術品の収集を趣味にしていらっしゃいますが、世評を気にせず自分で世に知られていない美術品を見出すのがお好きな方です
ご自身でふらりと旅に出かけては、いろいろな文物や土産話を携えて帰っていらっしゃることもあり、開国前の日本にも潜入された、とか

>浮世絵がゴッホやモネ等の、19世紀後半のヨーロッパの画家達に影響を与えた事は日本でも有名ですね。

ゴッホの『夜のカフェテラス』は、今申しました『猿わか町よるの景』の影響を受けている、と言われておりますわね
欧州の人間の目を瞠らせた日本の絵師、日本の絵画の表現を自分の創作活動の中に消化し、新しい世界を開いた西洋の画家
わたくしにはどちらも素晴らしい芸術家だと思いますわ

>そういえばお母さまで思い出したのですが、家の母がこのお茶漬けの素を見て言っていましたね。
>(さりげなくお茶漬けの素を取り出す)

まあ…、まあまあまあ…
それは素晴らしいですわ
お茶漬けの素、という多くの家庭で愛用され、食卓に花を添える品に、そのようなカードが付くなんて
日本中の家庭に、浮世絵が届けられる…、なんて素晴らしいことでしょう

柚葉さんのお母様も、お茶漬けの素を買われるたびに、その浮世絵を楽しく鑑賞していらっしゃったのでしょうね…
想像するだけで微笑ましい風景が浮かんでまいります…

>でもお嬢様が飛んでいるのをもし江戸の町民が見たら…。

今申しても詮無いことでございますが、本当にそれが出来ましたらとても楽しかったでしょう…
魅了…ですか?いえ、確かに大騒ぎにはなるかと思いますが、わたくしなどが江戸の方々にどう映りますか…
でも、柚葉さんがそう仰って下さるなら、そのようにわたくしも想像の翼を伸ばさせていただきたいですわ
わたくし、見た目は『異人』に映りましょうから、ドレスを纏って空を舞い、皆様にご挨拶いたした方が歓んでいただけるでしょうか…?
あら、でも、目立ってしまいましたら、瓦版の格好のネタにされそうな気がしますわね…

もし、柚葉さんの仰るように江戸っ子の皆様に御役人から守っていただいたら…
ああ、いけませんわ、優しくされたらわたくし、泣いてしまうかもしれません…

そうそう、浮世絵と申せば、お母様が見せてくださった中に、葛飾北斎の富嶽三十六景の一つ『礫川雪ノ旦(こいしかわゆきのあした)』というのがございましたの
わたくしが、
「ブリューゲルの『雪中の狩人』と構図が似ているわ。それにどちらも雪景色だし。面白い偶然ですね。」
と申しましたら、お母様、
「あらぁ、偶然だと思う〜?
実はねぇ、わたくしがオランダ商館の人間に混じって江戸へ下向したときに、北斎に会って、『雪中の狩人』の複製画をプレゼントしたのよぉ」
と悪戯っぽく笑って仰いますの
お母様流の冗談とは思いますが…

でも、油絵も描かれたという北斎のことです
何か彼を触発した西洋画があったのでは、と思うと楽しいですわね

>…やはり、闇の眷族としての立場故に、距離を感じる事は多かったのですね。
>私はたまたま、そのような立場の方に関わる機会が多かっただけ…。
>要するに「慣れていた」だけの話です。
>もしそう言った方々と縁がない家庭の生まれであれば、私もクラスメイトの方々と同じように距離を置いていたかも知れません。

柚葉さんでも…場合によっては、わたくしと距離を置かれた…と?
それは………、とても安心いたしましたわ

だって、クラスメイトの、いまだ多くが微妙にわたくしと距離を取っていらっしゃる方々が、これから先、わたくしのことを知って下さったら、柚葉さんのように…とまではいかないにしても、わたくしともっと仲良くしてくださる可能性がある、ということではありませんか!
なんて、心が躍ることでございましょう
元々故郷では、人間の子どもたちに散々面罵され、石を投げられ、あるいは悲鳴を上げて逃げられてまいったのです
あれに比べたら、今の状況など本当に全く何ほどのこともございません
これからのことを思いますと、また学校に行くのが楽しみになってまいりますたわ…

ハロウィンの夜の、軽部様との忘れられない友誼の発展…
この写真を見るごとに思い出し、これからの学校生活への元気をいただけそうでございます…


998 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/28(Mon) 10:51
>>991(柚葉さん)

>…確かに、立場上無理からぬ事はあるかも知れません。
>それでも…私が慕う神父様の様にまず相手を理解しようとする心を持ち合わせていてほしいものです

ええ、本当に…
強い退魔の力をお持ちになり、実際に多くの邪まな魔の者を斃してこられたとのことですのに、神父様はどこまでも曇りない魂をお持ちとお見受けいたします
柚葉さんにとりましては勿論のこと、魔族であるわたくしにとりましても、あの方の存在は、希望へと向かう道標に感じられますわ

>…ですが、血の匂いは魔族の方に限らず、人を狂わせます。
>力を振るい、殺め続ければ場合によってはその力に溺れ、殺める事そのものに>快感すら覚えるようになる…。
>そして嘗ての高潔な志は血煙で汚れ、曇り、本質を見失ってしまう…。

…そのことにつきましては、わたくしとて我が身を省みないわけにはまいりませんわ
人が狂う時と同様、わたくしもまた血煙で汚れ、曇り、この世界の良きものを見失ってしまう、そんな奈落に堕ちないとも限りません
メイド長に諭され、身を守る術を学んでも、実地に活かすのは中々に難しく…、

柚葉さんには申し上げにくいことですが、当初は狩人の方を死に至らしめはしないものの少なからず傷つけてしまうことは多々ございました
>>980では血まみれで倒れ伏した狩人にただ恐れおののいていても、回を重ねれば余裕も生まれます
そうしますと、相手の流す血の匂いがわたくしの心の内の食欲を刺激して、思わず生唾を飲み、…我に返って、自分自身にゾッといたしました
これでは、柚葉さんの嫌悪される、力に溺れた者たちと何ら変わらないではありませんか…
不本意ながら、場数を踏むことで傷つき傷つける前に逃げるのが得意になり、すっかり敵方より『逃げ足の速い奴』の定評をいただるようになってホッといたしました…

>人に幸福と安寧を説く立場であれば、尚更です…。
>だからこそ、お嬢様を傷つけた方がその所業の後にあろうことか笑っていたというのが、私には許せなかった…!
>(握りしめる手から血が…)

ああっ!?
いけません、その手を解いて、どうか解いてくださいませ…
ああ、こんなに傷ついてしまわれて…

美しい…とても清らかな紅の輝き…
『贄の血』…>>636で仰って下さった柚葉さんとわたくしを結ぶ赤い糸の絆を、どうか流さないでくださいませ…
わたくしのために怒り、こうして流してくださったことは本当にもったいないことでございますが、どうかお気を鎮められて…

大丈夫ですわ、わたくし、もうシスター様に傷つけられたりはいたしませんから
柚葉さんには、流す血ではなく、その笑みで以て、どうかわたくしのこれからを支えてくださいませ…

シスター様にもこの日本で、わたくしに手を出すのを戒めていらっしゃる間に、少しでもいい、自らの心の曇りを…はい、僭越ながら敢えて、曇り、と申させていただきますが…それを省みていただきたいですね

柚葉さんも今仰ったではありませんか
『血の匂いで本来持ち合わせていた筈の高潔なものを見失っている』

見失っていても、捨て去ってしまったとは限りますまい
神父様が傍にいてくださっているのです
大丈夫ですわ、きっと…

外の世界はとても広くて、わたくしはまだ歩き始めたばかりでございます
知ること、学ぶことは限りがない…
わたくしにとってだけではなく、柚葉さんにとりましても、そしてきっと今は目の曇りの晴れない方にも…
考えてみれば、こんなに楽しいことは無いかと存じますわ

尤も、わたくしの歩みは柚葉さんに比べればノロノロでございましょうけれど…
時間のことではなく、気性のこととして
ふふふっ、なにしろ、紛れもなく、
「私は能天気な昼行燈娘ですから」


999 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/28(Mon) 14:13
>>992(柚葉さん)

>…あの子達には、これからも地域の皆さんと共に素敵な思い出を沢山作ってもらいたいですね。

はい、あの娘たちにとって、ハロウィンに参加して子どもたちと一緒にはしゃげたこと、子どもたちを我が家へ案内するエスコート役を果たしてくれたこと、本当に良かったと思います
吸血鬼の使い魔、だなんて本来ホラーの中の登場人物と思われませんから

これで、子どもたちにとっては、あの娘たちも普通に付き合える仲間であること、大人の方にとっては、愛らしくて目を細めたくなるような『子ども』であること、分かっていただけたかと思います
これからも地域のイヴェントには出来るだけ参加させてあげたいですね

もうすぐ12月…
たしか、公民館ではクリスマス会の予定もあったはずですわ
あの子たちが望むなら…楽しんでくるのも宜しいかと存じます

…そういえば、ソフィー様や灯様は、何のこだわりもなくクリスマスパーティーをなさっていましたね
わたくしも…、小さなクリスマスツリーくらいは飾りましょうか
そして、三人娘…、いえいえ柚葉さんやレイナさんの靴下にもプレゼントを…

和菓子とお菓子のコラボレーションは、柚葉さんが手がけてくだされば、さらに甘く美味しいスイーツになりそうですね
来年が楽しみでございます

>…余談ですけど、ソフィーちゃん達のハロウィンイベントは可愛くてとても楽しかったですよ。
>お嬢様、是非ともご覧になって下さいね♪

教えてくださって、どうもありがとうございます
いつもながら和気藹藹…本当に人と吸血鬼の素晴らしい空間ですわ
皆様、衣装がとても可愛らしいですわね
それにしても、灯様ったら本当にノリノリでいらっしゃいますこと
尤も、いきなり灯様が吸血鬼になってしまったかと思って、わたくしも焦りましたけれど…
『ハロウィンらしいメニュー』がちょっとびっくりのセンスですわ

>ええ、私も再放送等で見た事がありますよ。
>よく知られているものから、珍しい民話まで色々なものがありました。
>母も昔、大好きだったそうです。

まあ、柚葉さんもお母様もご覧になっていたのですね
本当に毎回違った作画、違った演出、お二人だけでの声優の方の演技も名演でしたわね
柚葉さんもお母様も、さぞ楽しまれたことでしょうね

『赤子坂』ですか…
乳母が残していったこぶしの花が仇となってしまったようで、運命の残酷さを思わずにはおれません
同種族、隣同士の関係でも斯様な悲劇が起こりますこと、言葉もございませんわ
似た運命を辿られた国松様…秀頼公のご子息には、落ちのびて立山藩主・木下延由となった、という伝承がある…と、今三女ちゃんがタブレットで見せてくれました
それが真相であると思いたいですわね

アニメのEDのもぐらさんは可愛いですわね
地面から出たり入ったり…、思わず笑ってしまいます
それから、くまさんのうちの一頭…最初のでんぐり返しに失敗して、二回目に成功した時にはホッといたしましたわ


1000 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/28(Mon) 14:20
>>993(柚葉さん)

さつま芋…、日本では食べ方がバラエティーに富んでいますわね
まして、お颯様が選んだもので柚葉さんがスイーツを作ってくださるのですもの
またまた、レシピがお颯様のお店で紹介されて、街中の皆様の下を楽しませますこと請け合いですわね

歌のことは…、恥ずかしゅうございます
なんだか、さつま芋と聞くと止まらないのですよ

これで、道すがら焼き芋屋様に会おうものなら…わたくし、ほっくほくのお芋を一杯買って、袋を両手に抱えてスキップしてしまいそうですわ
冬の風物詩の焼き芋屋様…、出会うのが楽しみでございます
ローマの冬の焼き栗の屋台同様、寒い季節の道行く人を温めてくれる、素敵な風物詩ですわね

>あら?すみません…。何だか私、顔が火照って…。
>私、お酒には滅法弱いですから…。
>でも、軽く一杯程度なら大丈夫です…。

左様ですわね、前に伺っておりましたのにうっかりしておりましたわ…
ほんのりと頬を染められた柚葉さんはとてもお美しいですが、どうかご無理はなされませんよう
お眠りになりたいようでしたら、わたくしがお布団まで運んで差し上げますからご安心を…

>もしレイナさんと晩酌を楽しむ予定が出来ましたら、是非教えて下さいね。

ええ、それはもう是非…
ふふふ、二人でレイナさんを驚かせて差し上げましょうね

(小一時間後)
星空…美しゅうございますね
柚葉さんと二人で、このようなゆったりと身も心もくつろいだ時間をもてること…嬉しいですわ

>それにしても、桜が舞う頃にこのお屋敷に来て、随分と色々な事がありましたね…。

はい、本当にいろんなことがございましたが…、こうしてゆるりとした気分で振り返りますと、とても懐かしく、愛おしい思いがこみ上げてまいりますわ
わたくしこそ、柚葉さんがいてくださったお蔭で、どれほど心温まる日々を過ごせましたことか…

これからの日々も、きっとこんな風に続いていけますこと…、心から願っております
貴女と…、大切な家族と、そして街の人々と、皆で…変わることなく…

>すう…すう…。
>(お嬢様の肩に寄り添っている内に眠ってしまいました…。)

あらあら、柚葉さん、お眠りになられたのですか?
体が冷えるといけません
お約束通り、お布団までお連れいたしましょう

でも、もう少しの間、このまま、貴女と寄り添わせてくださいな…
今、このひと時が、嬉しくてたまらないのです…

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

では、これをもちまして『新館の壱』はお終いでございます
大勢の方にお出でいただきましたこと、心より感謝申し上げます
本当に素敵な毎日を過ごさせていただきながら、ここまで参ることが出来ました…
重ねてお礼申し上げます

宜しければ、『新館の弐』にもお越しいただければ嬉しゅうございます
では、これにて失礼申し上げます…


1001 名前:1001 投稿日:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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