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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

938 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/06(Sun) 19:58
>>929-930 アーチェロお嬢様

『京都旅行 2日目』

>…そういえば、三女ちゃんが今朝出発前に言っておりましたわね
>上京区にある出町商店街には『加茂川マコト』というキャラがいらっしゃったそうですが、既に専属キャラクターとしての契約を終えられたとか

既に京都には、至る所にその街や交通をアピールするアイドル的なキャラクターがいるのですね。
三女さんからの貴重な情報から次から次へと新しいキャラクターを知ることになり、
もう追いつくのが難しいかもしれませんね。(汗)

あ、商店街で思い出したのですが、私達が利用している京福嵐山電鉄の帷子辻(かたびらのつじ)駅の近くの
大映商店街では、ゴジラと並ぶ日本特撮映画の傑作、「大魔神」が飾られているそうですよ。
それも、当時撮影に使われたものらしいとか。

今の可愛らしいキャラクターも良いですが、今の京都の映像文化があるのも
あの偉大な方達の活躍があればこそ、ですね。
当時の男の子達の間では「ゴジラと大魔神、どっちが強いかな?」という話題になっていたことでしょう。(笑)

今日はもう無理ですが、明日のお出掛けの帰りにでも時間があれば見に行きませんか?
そして、私達の街とは少し違う京都の商店街の風情を味わうのもよろしいかも知れませんね。

>あら、柚葉さんは紙芝居の読み聞かせもなさるのですか?
>もう、それならそうとおっしゃって下されば宜しいのに
>わたくしも今度、ぜひ鑑賞させていただきたいですわ

はい、友人と共にフリューゲル神父様の教会で。(汗)
近くの図書館で友人と共に選ぶのですよ。
季節を表すお話とか、面白そうな民話などを。

クリスマスの時期には、それに合わせたものをまた選ぼうかと思います。

>倉嶋らむね?『もえかみ』?
>…まあ、この方は紙芝居師でいらっしゃるのですか

まあ…この方も私は初耳です。
成程、紙芝居文化を残していこうというプロジェクトに貢献なさっているのですね。
ふふっ、こんな所にも「萌え」文化の影響が…。
でも、新しいものや考え方無くして大事なものを残す事は出来ません。
今の文化の下地となってきたものの素晴らしさを、今の人達にも伝えていってもらいたいですね。

>わたくしも…とても楽しみでございます!
>歴史に名高い高台院…北政所…寧々様に思いを致し、そして百鬼夜行の展示会に日本の闇に住まわれるあやかしの皆様を想い…
>いえ、集まった皆様の想いが届いて、本当に寧々様の御霊や、今日に住まわれるあやかしの皆様がいらっしゃるかも…

はい、「燈明会&百鬼夜行 3Dプロジェクションマッピング」です。
ちなみに、高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院の3ヵ所共通割引拝観券は大人900円ですが、圓徳院へ入るには予約が必要です。
御予約に関してもぬかりなし…流石はレイナさんです。

夕方でも、やはりまだまだ観光客の皆さんの姿が多いですね。
恐らくは、祇園周辺の寺社のライトアップがお目当てなのでしょう。
では、先に美術館から見て回りましょうか?

(この後、美術館とライトアップの時間に続きます。)




939 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/08(Tue) 17:09
冬は血が美味しい季節???

940 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:29
>>936(柚葉さん)

>ま、まさかそれって、「翼手」の始祖と言われる、「音無小夜」さんの事を言っているのでは…。

あらあらまあまあ…
『音無小夜』様…、そうですか
そういえば、女学生でありながら血染めの剣を振るう方がいらっしゃるというお話、以前耳にしたことがございますわ

>>928様は、わたくしが同様な運命を負っているかと尋ねていらっしゃったのですね
道理で、いわくありげな姉妹関係を語られたわけでございます

人として生きる途を閉ざされ同胞…妹さえを討つことを運命づけられる…あまりに過酷な小夜様の境遇には面識を持たないわたくしにも胸の痛みを覚えずにはおれません

それにしましても、柚葉さんは小夜様のことをよくご存じでいらっしゃるのですね

柚葉さんは『赤い糸』によって結ばれる絆のことをとても真摯に考えていらっしゃることは>>597のお話でわたくしも存じておりますわ
それゆえにこそ、血の絆の生んだ悲劇からも目を背けられないのでしょうか…

小夜様のことを思って辛そうになさっている柚葉さんを思いますと、我が身を省みてしまいます
この身の過ちを以て柚葉さんを悲しませるようなことは、絶対にするまい、と


941 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:30
>>937(柚葉さん)

>次女さんは活発な娘さんですが、物怖じせずお嬢様にもハッキリと物事をいう所が
>あの子に対するお嬢様の信頼にも繋がっていますね。

はい、本当にあの子の直言には助けられることが多いのですよ
正に『歯に衣着せず』と申しましょうか

先日のお休み、柚葉さんが教会へ行っていらっしゃるちょうどその時に、わたくし、土地神様のお社に次女ちゃんと清掃奉仕に参っていたのです
落ち葉のお掃除はこの時期の風物詩、そしてご近所様との交流の機会とわたくし喜んで参加させていただきましたわ
ご近所の氏子の方も幾人か参加されておりました
その中に軽部様の姿もお見かけしたのですが、また怖がらせてはいけないと会釈飲みして掃除を続けました

そしたら、不意に次女ちゃんの
『こらっ』
との声がして、わたくしの頭を竹箒の柄がポカリと…
『何をするのですか』と申しましたら次女ちゃん、
『何だ?じゃないだろ。美琴ちゃん(軽部様のお名前です)とどれだけ距離詰めてるんだよ。』
言われてみてみますと、数メートルは距離をとっていたと思っていました軽部様が、すぐお隣に困った顔をしていらっしゃって…
どうやらわたくし、お掃除をしながら無意識のうちに軽部様の傍へ傍へと…

あわてて、軽部様にお詫びを申して距離を取り直しましたが、次女ちゃんはなお、
『こういうのは、こちらが気を付けないとダメだろ?
怖がってる方からイヤとは言いにくいし、それでなくても美琴ちゃん優しいから気を遣うし。』
わたくし、恥じ入るばかりで一言もありませんでした…
次女ちゃんは
『姫様が美琴ちゃんのこと好きなのは分かってるけどね…。』
と言ってくれましたが

本当に、言われなければ分からない昼行燈の大ボケ姫にとって有難い従者、そして妹ですわ

>もしあの子が編入したら…ふふっ、きっと運動部のスターでしょうね。
>お家のお仕事があるからと部活動には所属されないかも知れませんが、
>助っ人として様々な運動部に駆り出されて、新学期には様々な運動部から
勧誘の嵐でしょうね。(微笑)

ええ、あの子、闇の眷属とは思えないほどお日様の下でのスポーツが似合う子ですわ
きっと運動部の皆と熱い友情を育むことでしょうね

編入…
そうですね、あの子たちも日本での暮らしにもすっかりなじんで参りました
特に次女ちゃんは好奇心旺盛で活発で、近所の子どもとも仲が良いようです
学校へ行きたいなら通わせても上げたいとは存じますが…
今は柚葉さんに付いてメイドの仕事をやるのがいちばん楽しいようですわね


942 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:32
>>937(柚葉さん) (つづきでございます)

>>もう、わたくしが柚葉さんに手を出したりしないかと釘をさしてくるのですもの
>>主人をもう少し信用してほしいものですわ
>わ、私は元々そのつもりでこのお屋敷に参りましたので…。
>それに、お嬢様が望むのでしたら、私は何時でも…。

そう言っていただけるのは、本当に有り難いです
人間の中に、柚葉さんのような赤い糸の絆に理解をお示しくださる方がいらっしゃったことに驚きましたが、それほどの有り難いお心を示してくださったからこそ、それに頼るのはよほどのことでない限り控えたいと思うのです

柚葉さんのそのお心、それが隠れようもなく滲み出る優しいお言葉と笑顔、それがありさえすれば、わたくしにとって他に代えがたい支えでございますから

そして、かつてのただ一度の『献血』の記憶が大切な至純の宝物であること…
いずれは観経塚に参った時、お母様にお伝えしたいです

>確かに、『姫君』という肩書、立場の重さも十分に理解なさっておられる事でしょう。
>お嬢様の大切な方の一人である、メイド長さんから多くの事を学んできたのですから

恥ずかしながら生来の不敏さ故、いろいろ教えられてまいったことに気が付けたのは出奔してからだった気がします
温もりを失くしてから気づく…、メイド長のどれほどかわたくしに心を砕いて『姫君』というものを訓えようとしてくれていたか、を

そしてとにもかくにも気づけたからこそ、日本での柚葉さんとの出会いがどれほど素晴らしいものであるかを分かることも出来たのでしょう
故郷にとどまっていたならば、たとえお会いできていたとしても、柚葉さんのことをどれほど理解し得たかものか…

>それでも尚、己自身を貫いて遙か彼方の東洋の異国へ旅立ってしまう…。
>御自身を取り巻くもの全てを越えて羽ばたいていく、無限の可能性という翼をお嬢様はお持ちです。
>常にご自身が良き方向へ変わられていく事を目指しているお嬢様だからこそ、
あの子達は何時までも何処までもお嬢様を慕って従いてくるのでしょうね。

いえ、わたくしはただ自分の気持ちの赴くままに出奔してしまいましたから…そのように仰っていただくのは何とも面映ゆいのですが
ですが、柚葉さんからそう仰っていただけるなら、あの子たちのためにも良き姉、良き主人として認めてもらえるように、心したいと存じます

>「私達だってまだ見習いだけど、お嬢様の使い魔であり、メイドだよ!
>お嬢様に喜んでもらいたいって気持ちなら、お姉様にも負けてない!
>だから、待ってるだけじゃ駄目なの!」
>と、本当に健気な事を言って下さって…。

…まあ
まあまあまあ…
あの子たちがそんなことを?
わたくしの前では、こまっしゃくれていたり、辛辣であったりして、本当に主人と思われているのか、と時に思うほどですが…
なんだかもう…、やはりどうしようもなく愛おしい娘たちですわ

あらためて、『姫様』と呼ばれて恥ずかしくないわたくしでありたい、と思います

柚葉さんも…、日々お務めいただいた上に、あの娘たちを気にかけていただいてありがとうございます
ご苦労をおかけして申し訳ございませんが、どうかこれからもあの娘たちのこと導いてあげてくださいませ

943 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/09(Wed) 18:50
巨大マグロを釣ってきたので、この滴る血でドリンクを作りましょうか?

944 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/11(Fri) 05:42
>>931 アーチェロお嬢様

>…そのことでございますが、三女ちゃんがちょっと残念なニュースを教えてくれたのですよ
>実は本当にアニメ化のお話が進行していたそうですが、制作会社より、制作が難航していて公開を延期することになった、とのことでございます
>ネット上で告知がされておりましたわ

やっぱり…。あれだけ多くのキャラクターが出てきてメディア展開も広がっていますから、
アニメ化は本当に進んでいたのですね。
そういえば、最近ニュースで幾つかのアニメが製作の進行が遅れて再放送をしているというものがありましたね…。
あれだけ多くの数のアニメ作品があるのですから、製作者の人々の苦労が偲ばれますね。

太秦萌さんたちの活躍が見られる日が待ち遠しいですが、今は信じて待ちましょう。

>お疲れ様でございました…
>今は道行く子供たちの話題も、すっかりハローウィン一色…
>特にお颯様のお店のお菓子のレシピのことが評判になっていて、柚葉さんのお手製のスイーツをもらうことは、子どもたちにとって最大の楽しみになっているようですよ
>ふふっ、どれだけの子どもたちが来ることやら…

はい…。そう言って頂けると、レイナさんと共に頑張った甲斐があります。

(玄関から)
「トリックオアトリート!!!」

早速いらしたようですね。
ではお嬢様、レイナさん、共に参りましょう。

「あ!お姫様とメイドさん!」

「わあ!綺麗なお姉さん!」

「ねえねえ!一緒に写真撮って!」

はいどうぞ、順番に並んで下さいね。
お菓子はまだまだ沢山ありますよ。

(小一時間後)

もうお菓子を貰っていない子はいませんね?
それでは、記念撮影しましょう。

うふふふ、お菓子も衣装も、喜んでもらえたようで何よりです。
あら、また次のグループがいらしたみたいですね。
次は皆さん、どのような衣装か私達も楽しみです。

>さあさあ、照れているお姉さんたちにも、何かポーズを付けてあげてはどうかしら?
>あら、コクリと頷いて、何か瞳が静かに燃えていますわね…

こういう時は、アニメに詳しい三女さんの本領発揮ですね。(微笑)
長女さんも次女さんも若干照れ気味でしたが、こういう時は羽目を外して
なりきってしまった方が楽しいんですよね。


945 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/11(Fri) 18:55
ここがドラキュラ城ならぬドラキュラ館か……

946 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/11(Fri) 21:46
>>934 アーチェロお嬢様

>土地神様、時々『気まぐれに』巫女の姿をして、参拝者と言葉を交わしていたそうで、
>軽部様とも久しぶりに話をしたそうでございます

…軽部さんのお嬢様に対する優しさと本心が、伝わって参りますね。
軽部さんのその御心の内がお嬢様に伝わる事が、どれ程お嬢様にとって嬉しい事か…。

土地神様、
『では、後のことはお主に任せる。
 わしは面倒は好かんでな。
これからはあまり煩わせるでないぞ。』
と仰って…微笑んでいらっしゃいましたわ

お嬢様と軽部さんの、縁結びの役割を担って下さった土地神様には、本当に感謝ですね。
後で、お菓子と一緒に御神酒も奉納させて頂きましょう。
…確かお嬢様が仰るには、純米大吟醸がお好きだとか…。
馴染みの酒屋さんに、お願いしましょうか。

…実はそちらで、ボジョレーヌーボーの予約もお願いしてあるんですよね。
いよいよ、来週解禁ですね。
私自身は下戸ですけれど、雰囲気を楽しむという意味で少しだけ…。
よろしければそちらも一本、奉納させて頂きましょう。
そしてもう一本は、お許し頂けるならお嬢様と…。

>お二人にお願いいたします
>もし、仮装した子供たちの中に挙動不審な子どもがいても、咎めないで上げてほしいのです
>その子どもが逃げ出したりしましたら…その時はわたくしに任せてくださいませ
>恐らくわたくしにはどの子が軽部様が感知できると思いますから

「トリックオアトリート!!!」

…そろそろ、軽部さんもいらっしゃる頃でしょうか?
では、お菓子をもって参りましょう。

(玄関に出ました)

あ…お面を被っていらっしゃいますけど、もしかしてあの髪形と背格好は…。
どうやら、子ども達の引率も兼ねていらっしゃるみたいですね。

ではレイナさん、私達は小さい子ども達へのお菓子を配る役割を致しましょう。
軽部さんの事は…お嬢様にお任せ致します。
お嬢様、頑張って下さいね?
…お二人の互いを想う心が、宵闇を照らす仄かな温かい灯となりお二人の道標にならんことを。

947 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/11(Fri) 22:02
>>939

さあ?どうでしょうね。
吸血鬼の方が血を美味しく召し上がるのに、季節が関連しているかどうかは存じません。
むしろ、関係あるのは月の方ではないでしょうか?
月光の燦々と輝く夜は、闇の眷族の方々にとって最も力が高まる時であると聞いた事がありますので。

…でも禁血されているお嬢様には、あまり関係の無い事かも知れませんね。
お嬢様には、冬の寒い時期にはこれを味わって頂きましょう。
この、温かなカフェモカを。
外の寒さで冷えた御身体を、ゆっくりと温めて下さいね。(微笑)

>>943

…マグロの血って、お料理に使えるのでしょうか?
私は余り、聞いた事は有りませんが…。

…って、お嬢様が吸血鬼であるという以前に、そんな生臭いものをお出しするなんて
女性に向かって失礼というものでしょう!?(ぷんすか)

マグロは高級な食材ですし、この寒い時期の御馳走ではありますけど
その生臭さは当屋敷だけでなく近所迷惑です。
早々に、お引き取り下さい。

>>945

あの…当屋敷は和風建築なのですが…。
それに、「ドラキュラ」は個人名ですよ。
日本では吸血鬼の総称として「ドラキュラ」と一括りしてしまう事があるのは私も知っていますが…。

ところで、当屋敷にどのような御用件でしょうか?
生憎ですが、この時期は玄関前の落ち葉の掃除が忙しいので用件があるのでしたら
手短にお願いしたいのですが…。
御用が無いのでしたら、速やかにお引き取り下さい。


948 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:07
>>938(柚葉さん)

>三女さんからの貴重な情報から次から次へと新しいキャラクターを知ることになり、
>もう追いつくのが難しいかもしれませんね。(汗)

はい、京都は日本でも有数の観光地でございましょう
各地域がそれぞれ集客にしのぎを削るのは自然なこと、他にもご当地キャラクターが大勢いらっしゃるのではないかと拝察いたします
三女ちゃんがキャラクターを探して鵜の目鷹の目、あるいは蝙蝠のエコーロケーションに走るのも分からないではないのですが

せっかくこうして皆で洛中を見聞しているのでございます
暫くはタブレットを片付けて、見聞を楽しんでもらいましょう

>あ、商店街で思い出したのですが、私達が利用している京福嵐山電鉄の帷子辻>(かたびらのつじ)駅の近くの
>大映商店街では、ゴジラと並ぶ日本特撮映画の傑作、「大魔神」が飾られているそうですよ。
>それも、当時撮影に使われたものらしいとか。

『大魔神』、でございますか?
はて、それはどのような映画なのでしょう?
三女ちゃん…はいはい、タブレットをしまえ、とはもう申しませんから教えてくださいな

まあ…、これは大きく威厳のあるお姿ですのね
あら、わたくしも存じています『ガメラ』と同じ制作会社なのですか
そして、チェコスロバキアの映画『巨人ゴーレム』に材を撮ったと?
あら、その映画の監督はジュリアン・デュヴィヴィエ…
『望郷』、『舞踏会の手帖』…懐かしいですわね、わたくしも公開当時、城館で鑑賞して…いえいえ、そういう話ではございません

大魔神は悪党に苦しめられる民衆を救う正義のヒーローなのですね?
ファンタジーと時代劇の融合、良いアイディアではございませんか
それは子どもたちが大喜びする題材でしょうね

子どもたちが歓ぶ話題はわたくしも知っておきたいですわ
では、ご提案通り明日その商店街へ参るといたしましょう

949 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:08
>>938(柚葉さん) (つづきでございます)

>はい、友人と共にフリューゲル神父様の教会で。(汗)
>近くの図書館で友人と共に選ぶのですよ。
>季節を表すお話とか、面白そうな民話などを。

あらあら、教会で、でございますか?
それではわたくしは参るわけにはまいりませんね
残念ですが…

なんですか、三女ちゃん、またタブレットを視ろ、と?
あら、市立図書館のHPですわね
あらあら、ボランティアの募集ですか?
紙芝居や絵本の『読み聞かせ』、昔話を語る『すばなし』…
まあまあまあ…、いろいろございますのね

そうですわね、残念がっているだけでは事は先には進みません
『暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう』…
これはカトリック教会提供の番組の中の言葉だそうですが、わたくしも大いに共感するところでございます

柚葉さんのように出来るかどうかまだ分かりませんが
わたくしも帰りましたら応募することにいたしましょう
昔話…わたくしにとりましては思い出話でも、人間のお子さんには、まさに昔々のお話も語って聞かせることができましょう
…図書館のスタッフの方が吸血鬼を採用してくだされば、ですが

>>倉嶋らむね?『もえかみ』?
>>…まあ、この方は紙芝居師でいらっしゃるのですか
>まあ…この方も私は初耳です。
声優としては、『倉田雅世』の名をお使いのようですね
わたくしはキャリアについては存じ上げないのですが、三女ちゃんは『柏葉巴』というキャラクターがお気に入りだとか

>でも、新しいものや考え方無くして大事なものを残す事は出来ません。
>今の文化の下地となってきたものの素晴らしさを、今の人達にも伝えていってもらいたいですね。

はい、そこで表現されたものはゴール地点にして、同時にスタート地点でございましょうね
そこに込められた表現から後進が得たインパクトは、また新たな表現の世界が生まれてまいりましょう
時を超えるエネルギーが古き文化には宿っていて、新たな光が当たるのを待っているのかも知れませんね

声優が詠む百人一首、というものもあると伺っています
『萌え』が、日本文化を照らす新たな光明となれば嬉しゅうございますわ

>はい、「燈明会&百鬼夜行 3Dプロジェクションマッピング」です。
>ちなみに、高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院の3ヵ所共通割引拝観券は大人900円ですが、圓徳院へ入るには予約が必要です。
>御予約に関してもぬかりなし…流石はレイナさんです。

3Dプロジェクションマッピング…
過去の映像は画像投稿サイトにアップされておりましたが、敢えて見ておりません
今年の、本物をまず楽しみたいですから
ふふっ、楽しみでございます

レイナさん、ご予約ありがとうございました
心行くまで堪能させていただきますわね

高台院様といえば、三女ちゃんによりますと、9月から始まる秋アニメの『信長の忍び』という作品に寧々様が登場なさるとか
放送が始まりましたらぜひ拝見いたしましょう


950 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:09
>>939
>>947(柚葉さん)

…なんだか、鍋物みたいですわね、あるいはおでん?
どちらもこれから、本格的に美味しさを堪能できる季節…、楽しみでございます

血につきましては季節に関係ございません
あの味は…わたくしどもの魂の深いところに響く特別な美味なのでございます…、いえ、ございましたから
それでも、特に望む心が高まるのは宵闇深い頃でございましょうか
城館で献血係の人間の方からいただくのはそういう時刻でございました…
目覚めて身を整えて、食堂の椅子に付き目の前に立つ係の方の首筋よりいただく最初の一咬み目の美味しさ…全身が覚醒する心地の良さ…

もはやわたくしにとりましては過去のことでございますけれど
今は、目覚めに柚葉さんに淹れていただく紅茶・コーヒーが殊の外美味しくて

>この、温かなカフェモカを。
>外の寒さで冷えた御身体を、ゆっくりと温めて下さいね。(微笑)

あら、今日はまた嬉しい一杯を、ありがとうございます
…ああ、体をゆっくりゆっくり、そして心マで温めてくれるこの味わい、最高でございます

柚葉さんに淹れていただくお飲み物以外では、わたくし甘酒が好きでございますわ
甘酒は夏の季語だそうで、甘酒の豊富な滋養が夏バテの体に良い体とか
でも、やはり冬に屋根の上でお月様を眺めながらいただく甘酒は格別でございますわ


>>943
>>947(柚葉さん)
あら、鮮魚店の店員様でいらっしゃいましたかしら
お仕事お疲れ様でございます

マグロの血でございますか?
いえ、マグロであれ牛肉であれ、それでもって人の血の如くそれらの血に対して強い嗜好があるわけではございません
人の血と申すものは、我が種族にとりまして他の血と懸隔いたしました特別なものなのです

柚葉さんの仰る通り、お魚の血だけを持ち込まれましても困ってしまうのですよ

マグロでしたらやはり新鮮なお刺身でいただきたいですわね
そちらで良いものがございましたら、また買わせていただきますわ


951 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:14
>>944(柚葉さん)

>やっぱり…。あれだけ多くのキャラクターが出てきてメディア展開も広がっていますから、
>アニメ化は本当に進んでいたのですね。
>そういえば、最近ニュースで幾つかのアニメが製作の進行が遅れて再放送をしているというものがありましたね…。
>あれだけ多くの数のアニメ作品があるのですから、製作者の人々の苦労が偲ばれますね。

本当に、日本のテレビでは数多くのアニメを放映していて驚きましたわ
聞くところでは、30分の作品1本を作るのに1か月はかかる、と聞きましたわ
多くのスタッフ、キャストが精魂込めて作っていらっしゃるものを見せていただいているのですね
それでありながらなお、製作が危殆に瀕して『万策尽きた』との絶叫がスタジオに木霊することもしばしばだと伺いました
どれだけ多くの方の恩恵を受けているか、それを思いますと、画面に向かうにも自然と背筋が伸びてしまいますわ

>太秦萌さんたちの活躍が見られる日が待ち遠しいですが、今は信じて待ちましょう。

わたくしもそれを待ちたいと思いますが
三女ちゃんは相当に不満のようでございまして…
その穴を埋めるべき、ローカル萌えキャラをさらに探して、そして注目の方々を見つけたそうでございます

名は『温泉むすめ』と申されまして、草津温泉のキャラクターだそうでございます
ちゃんとストーリーが設定されているようで、9人の見習い神様の温泉むすめの方々がアイドルグループを結成して観光の振興をなさるのだとか
9人の温泉むすめ様のうちキャラクターが明らかにされているのはまだ1人だけで、残りは『Coming soon』だそうでございます
まさに今が旬、現在進行形の萌え企画と申せましょう

きっと9人揃われたら、大々的なキャンペーンを草津温泉で実施なさるのではないでしょうか
三女ちゃんは今から長女ちゃんに、わたくしたち皆で草津へ行けるよう予算を用立ててほしい、とおねだりしていますわ

萌えキャラ様のことはおいておきましても、皆で温泉でゆったり過ごす、というのはわたくしも素敵だと思いますわ

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

>(玄関から)
>「トリックオアトリート!!!」

>早速いらしたようですね。
>ではお嬢様、レイナさん、共に参りましょう。

とうとう参りましたのね…
ハロウィンの子どもたち…

ご近所で子どもたちと親しく話すことは、最近はしばしばとなりました
ですが、こうして子どもたちが我が家に大挙して訪問してくれる…
ぜひ楽しいひと時を味わっていただかないと

>「あ!お姫様とメイドさん!」
>「わあ!綺麗なお姉さん!」
>「ねえねえ!一緒に写真撮って!」

まあまあまあ、皆さん一点の陰りもないキラキラ輝く瞳でこちらを見ていますわ
ふふっ、ありがとう…
写真、どうぞ撮ってくださいな
はい、柚葉さんやレイナさんもご一緒に

貴方たちも、とても可愛いですよ…
魔女に猫さん、日本の鬼や雪女もいらっしゃるのね、こちらは戦隊ヒーロー
あらあら、吸血鬼のコスチュームも…え、なんでございますか?
似合ってる…と、聞かれますか?
…はい、とても、とても美しいですわよ
小さなヴァンパイアのお姫様…

なんだか…嬉しいですわね
吸血鬼の衣装をまとうことをあんなに誇らしげになさって
たしかに、ハロウィンに吸血鬼の衣装は定番でございますが
目の前の本物を見ても忌避されない、ということ…
自分が受け入れていただけていることを実感できますわ

>うふふふ、お菓子も衣装も、喜んでもらえたようで何よりです。
>あら、また次のグループがいらしたみたいですね。
>次は皆さん、どのような衣装か私達も楽しみです。

あらあら、こちらは…魔法少女のようですわね
たしかテレビで見ましたわ

そして、こちらは紅い猫さん、あちらは赤い服の猫娘、それに様々の…妖怪さん?
なるほど、新旧2つの妖怪アニメの衣装が混在しておりますのね

玄関先がすっかりコスプレパーティーの賑わいですわ
こんなに大勢の子どもたちが来てくれるなんて
お菓子の数は足りるのでしょうか…?

この賑やかさでしたら、長女ちゃんや次女ちゃんも臆することなくなり切れそうで安心いたしましたわ


952 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:17
>>945
>>947(柚葉さん)

我が家をジッとご覧になっていらっしゃる貴方様、何かご用事でいらっしゃいますの?
…なるほど、『ドラキュラ』でございますか
吸血鬼=ドラキュラ、と考えていらっしゃる方が時々いらっしゃいますわね
学校でも転入しました際、『ドラキュラが来た』と噂されましたし

もしかして、心霊スポットのように怖いもの見たさ、あるいは単なる好奇心で見物にでもいらっしゃいましたか?
ここは魔族とは申せ、ただの一市民の個人宅でございます
面白いもの見たさでいらっしゃるのは、いささか不躾と言うものかと存じますわ

アニメの舞台を訪ねる、いわゆる『聖地巡礼』に於きましても、マナーを弁えない訪問者が地元住民の方に迷惑をかけるという事例が多い、と伺いますわ

>生憎ですが、この時期は玄関前の落ち葉の掃除が忙しいので用件があるのでしたら
>手短にお願いしたいのですが…。

柚葉さん、申し訳ございません
主人が出遅れたばかりに、貴女にご迷惑をかけてしまいましたね
この方につきましてはわたくしが応対いたしますわ

お分かりでございましょう
家人が困っております
周囲を徘徊なさるのはお慎み下さいますようお願いいたします


953 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:26
>>946(柚葉さん)

>…軽部さんのお嬢様に対する優しさと本心が、伝わって参りますね。
>軽部さんのその御心の内がお嬢様に伝わる事が、どれ程お嬢様にとって嬉しい事か…。

はい、軽部様のお心遣いの本当に有り難いことと申しましたら…
そしてこのようにお心にご負担を掛けてしまう我が身の不甲斐なさに、情けなくなってまいります

>お嬢様と軽部さんの、縁結びの役割を担って下さった土地神様には、本当に感謝ですね。
>後で、お菓子と一緒に御神酒も奉納させて頂きましょう。
>…確かお嬢様が仰るには、純米大吟醸がお好きだとか…。
>馴染みの酒屋さんに、お願いしましょうか。

はい、あの土地神様は縁結びの神様でもいらっしゃいますが、本当にこの身に有り難い霊験をいただきました
土地神様…普段はよく一升瓶を手に泰然自若、周囲のことなどどこ吹く風の体ではいらっしゃいますが、ちゃんと氏子のことをお気に掛けてくださっているのですね

どうかお酒の購入のことよろしくお願いいたします
ご奉納の際は、わたくしも同行させてくださいませ

>…実はそちらで、ボジョレーヌーボーの予約もお願いしてあるんですよね。

解禁日…ああ、そうでした、たしかにもうすぐでしたわね
日本ではずっと未成年として振る舞っておりまして、そのことをとんとわすれておりましたわ
ぜひ、土地神様に奉納させていただきましょう

>そしてもう一本は、お許し頂けるならお嬢様と…。

はい、暫しの間、未成年というわたくしの設定を忘れて…

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

>「トリックオアトリート!!!」
>…そろそろ、軽部さんもいらっしゃる頃でしょうか?
>では、お菓子をもって参りましょう。

いよいよ、いらっしゃいましたのね
では、わたくしも参りますわ!

>あ…お面を被っていらっしゃいますけど、もしかしてあの髪形と背格好は…。
>どうやら、子ども達の引率も兼ねていらっしゃるみたいですね。

はい、感知いたしましたわ…
まさにあの方…
ああ、遠目では分かりにくいですが、確かに小刻みに震えていらっしゃるご様子…

>軽部さんの事は…お嬢様にお任せ致します。
>お嬢様、頑張って下さいね?
>…お二人の互いを想う心が、宵闇を照らす仄かな温かい灯となりお二人の道標にならんことを。

は、はい、頑張ります…
あの方…軽部様がここまで足を運んでくださったのです
臆さず…良き歓待をさせていただく所存でございますわ

…ああ、だんだん近づいて来られます
あの仮面の下のお顔はさぞや青ざめて…

あ、忘れておりました
この時のために、こちらも故郷の仮面舞踏会で被った仮面を用意していたのでしたわ
2人とも仮面越しで向かい合えば、軽部様の恐怖心も少しは和らぐでしょうか

そして、さらにこちら
前に一度だけ、>>481の時に近づいてくださった ― あの時は並んで歩いて互いの顔を視なかったのが幸いしましたが ― 、あの時のことを思い出して、パラソルを用意いたしました
この衣装でしたらパラソルも不自然ではないでしょう

こうして、パラソルでなるべく我が身を隠しながら近づけば…

ようこそ、そちらの可愛らしい仮面のお嬢様
どうぞ、召しませ、我が家のメイドさんの美味しい『トリート』を…

(ううっ、当たり前ですが、パラソルが邪魔で渡しにくいです…)

あ?あの、ちょっと!
パラソルを除けた!?
え、ええ?
か、顔が近いですわ!

はい?
『これがトリート?
 違うよね?こんなに、わたしを見ようとしないなんて…
 これはトリックでしょ?』

声が…厳しい…
あ、あの、貴女、怒っていらっしゃる…?
いえ、決してトリックでは…

あ、仮面の下から…雫が?

『ごめん…、身勝手なこと言った…
 気を遣ってくれてる貴女に、こんな言い方』
って…

ああああああああ!
違います、違いますから!
ごめんなさいませ、わたくしの心得違いでございました!!

『トリック… オア… トリート…?』

…トリートでございます
受け取ってくださいませ、我が家の心尽くしを…

ああ…手が触れ合えました

もう、貴女ったら…
仮面の下からこぼれているその雫、このハンカチで拭かせてくださいますか?

ふふっ、申しても宜しいですか?
プクッと頬を膨らませたお顔も可愛いですわよ?

本当に可愛くて…強い方ですわ…


954 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:36
次スレ立て乙です!願わくば永遠に続くことを祈っています!

955 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:38
新スレを立てさせていただきました

【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904

こちらの『新館の壱』も、引き続きお出でいただければ幸いです

何卒よろしくお願いいたします。

956 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/12(Sat) 19:42
>>954

早速にお気づきいただきありがとうございます

せっかく憧れの日本に住み、皆様に受け入れていただけたのです
これからも交流させていただけましたら、身に余る幸せでございます


957 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/12(Sat) 23:49
>>940-943

>それにしましても、柚葉さんは小夜様のことをよくご存じでいらっしゃるのですね

>柚葉さんは『赤い糸』によって結ばれる絆のことをとても真摯に考えていらっしゃることは>>597のお話でわたくしも存じておりますわ
>それゆえにこそ、血の絆の生んだ悲劇からも目を背けられないのでしょうか…

はい、世界を股にかけての壮大な物語と、熾烈を極めた戦いの数々…。
小夜さんの血に纏わる過酷な運命には、胸を打つものがありました…。
同時に、目を背けたくなるような悲劇も数多く…。

だからこそ、お嬢様には平穏な日々を送って頂きたいのです。
無論、その為の努力を怠っていない事も重々承知しております…。

>先日のお休み、柚葉さんが教会へ行っていらっしゃるちょうどその時に、わたくし、土地神様のお社に次女ちゃんと清掃奉仕に参っていたのです
>落ち葉のお掃除はこの時期の風物詩、そしてご近所様との交流の機会とわたくし喜んで参加させていただきましたわ

もう…次女さんったら…。(苦笑)
相変わらず遠慮が無いんですから…。

でも、その包み隠す事の無い態度と口調に、お嬢様への気遣いと心配りが感じ取れますね。
それにしても、あの運動神経と勘の鋭さ、周囲の状況を見極める臨機応変さ…。
レイナさんと共に、将来はメイド兼ボディーガードも勤める事になるのでしょうか?
…お嬢様としては、平穏な立場でメイドとしての役割に徹してほしいと気遣われるかも知れませんが。

>学校へ行きたいなら通わせても上げたいとは存じますが…
>今は柚葉さんに付いてメイドの仕事をやるのがいちばん楽しいようですわね

ふふっ、最近は、次女さんも含めて三姉妹さん達にはお仕事の面で随分と助けて頂くようになりました。
加えて、お茶の準備やお菓子の準備を本当に楽しそうに手伝って下さるんですよ。

「新しいレシピが出来たら、 早く見せて」とせがまれる事もしょっちゅうですね。(微笑)

>そして、かつてのただ一度の『献血』の記憶が大切な至純の宝物であること…
>いずれは観経塚に参った時、お母様にお伝えしたいです

…ありがとうございます。
そして、私もあの時以来心に誓っております。

お嬢様が「この身の過ちを以て柚葉さんを悲しませるようなことは、絶対にするまい」、と思って下さっているように
「二度と命を危機に晒して、お嬢様を哀しませるような事はしない」と…。
例え命を賭して救う事が出来たとしても、遺された方の哀しみを推し量る事は到底出来ないのですから…。

958 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/13(Sun) 17:24
>>957(柚葉さん)

>だからこそ、お嬢様には平穏な日々を送って頂きたいのです。
>無論、その為の努力を怠っていない事も重々承知しております…。

わたくしは如何ほどのこともいたしておりませんよ
生来ののんびりぐうたら昼行燈でございますから…

長の年月に渡り、故郷のメイドさんたちがわたくしの平穏を守って下さり、そして今は柚葉さんやレイナさんにお世話頂いて、こうして安穏な暮らしをさせていただいています
だからこそ、お世話くださった皆さんのお心遣いを無駄にするようなこと、決していたしませんわ

これはまだお話したことが無かったかと存じますが
わたくしが嫡女として指名されたのも3人のお兄様方が平穏を捨ててしまわれたがゆえのことでございます

長兄は、ヴァチカンとの戦いに身を投じて果て
次兄は、彼の青年イタリアの運動に嬉々として参加して、以後行方知れず
三兄は…、私たちの血族の深奥を探究するとかで、支城に二百年余籠ったまま…
一度父が説得に赴きましたが、結局『あれは、駄目だ』と匙を投げられたとか

結果、消去法でのんびり者のわたくしが嫡女になった次第
平穏はわたくしの得意技と申しても、宜しいのですよ

ハンターや退魔師をやり過ごすこと、我が一族の歴史上随一だったのではないかしら?

…ましてや、今は大切な家族に支えられている身
決してその有り難い今現在を仇や疎かにはいたしませんわ

>でも、その包み隠す事の無い態度と口調に、お嬢様への気遣いと心配りが感じ取れますね。
>それにしても、あの運動神経と勘の鋭さ、周囲の状況を見極める臨機応変さ…。
レイナさんと共に、将来はメイド兼ボディーガードも勤める事になるのでしょうか

そうですわね、次女ちゃんはわたくしと日本に参ります時も、
『姫様、あぶなっかしいんだから。わたしが護ってあげるから安心していいよ』
だなんて
あの娘だって、どれほどか不安でしたでしょうに…
後からレイナさんが追ってきてくれたときのあの娘の安心した顔と言ったらありませんでしたわ

次女ちゃんがボディーガードを勤めるなら、レイナさんとは良き師弟関係となりますことでしょう
ですが、レイナさんであれ次女ちゃんであれ、わたくしのために危ない目に遭わせるのは甚だ不本意なこと

わたくしといたしましては、柚葉さんに付いて、共に美味しいレシピをお考えいただいて、わたくしの舌を楽しませてくださるのが嬉しゅうございますわ

>お嬢様が「この身の過ちを以て柚葉さんを悲しませるようなことは、絶対にするまい」、と思って下さっているように
>「二度と命を危機に晒して、お嬢様を哀しませるような事はしない」と…。
例え命を賭して救う事が出来たとしても、遺された方の哀しみを推し量る事は到底出来ないのですから…。

はい、そのお言葉が何よりも嬉しゅうございますわ
考えたくもないことですが、柚葉さんのお手を取ることが叶わなくなることなどありましたら
わたくしの平穏はそれで終わりましょう

もうずい分と前になりますが、>>243でお渡ししました「蝙蝠笛」、お持ちでいらっしゃいますよね?
紐を通して首にかけておく、と仰って下さいましたから
何かございましたら、直ぐにわたくしを呼んでくださいませ


959 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/16(Wed) 21:57
>>948-949 アーチェロお嬢様

『京都旅行 2日目』

>子どもたちが歓ぶ話題はわたくしも知っておきたいですわ
>では、ご提案通り明日その商店街へ参るといたしましょう

ええ、本当に京福嵐山線の沿線上は日本映画の象徴とも言えるものが至る所にあるのですね。
時間が限られている以上、見て回れるものが限られてしまうものは惜しいですが
その中で楽しませて頂きましょう。

>柚葉さんのように出来るかどうかまだ分かりませんが
>わたくしも帰りましたら応募することにいたしましょう
>昔話…わたくしにとりましては思い出話でも、人間のお子さんには、まさに昔々のお話も語って聞かせることができましょう
>…図書館のスタッフの方が吸血鬼を採用してくだされば、ですが

ふふっ、子ども達に楽しんでもらいたいという気持ち…それがあれば十分ではありませんか。
そして何より、読み聞かせを自分が楽しいと思う事…。
それが伝われば、きっと採用して頂けると思いますよ。

>高台院様といえば、三女ちゃんによりますと、9月から始まる秋アニメの『信長の忍び』という作品に寧々様が登場なさるとか
>放送が始まりましたらぜひ拝見いたしましょう

ええ、じつはこの作品、先日友人から借りて読んだのですが…。
一度読んだら…ぷっ!くくく…。(必死に話題を堪えています)
それにしてもこの作品、信長さんのツッコミが絶妙で…。
お嬢様も一度、楽しんでみて下さいね。(笑)


それでは、ライトアップが始まるまでの間美術館を見学いたしましょう。
まあ…本当に色鮮やかな蒔絵の調度品ですね。
文庫に薬味壺、箪笥…。どれも安土桃山時代の重要文化財だそうですね。

それにしても秀吉公は、色鮮やかな金の調度品を大いに好み、それらを多数所持していたとか。
この場所には展示されていませんが、「金の茶室」は有名ですね。

あ、この文字は確か秀吉公に死後贈られたものですね。
余談ですが、秀吉公が死後「豊国大明神」となられたのに対し、
家康公は「明神」ではなく「権現」としたのは秀吉公との対比に加え
滅びた豊臣家と同じ神号を使うべきではない、と天海僧正に進言されたからだとか。

北政所様は、この高台寺の茶室で炎上する大阪城を見ていたと言われておりますが、
その際の心中は如何ほどのものだったのでしょう…。

それにしても、ライトアップも楽しみですが夕方の蜩(ひぐらし)の声を聞きながら迎える
京都の夕方の雰囲気は風情を感じさせてくれますね。
夕方の風に身を委ねながら、もう少し見て回りましょう…。






960 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/17(Thu) 23:40
>>953 アーチェロお嬢様

(ハロウィンイベント終了後)

良かったですね…お嬢様…。(ちょっと涙目)
お嬢様と軽部さんの手と手が触れあえた時…きっと確かな絆が結ばれた気がします。
そう…細いけれど、決して途切れる事の無い「赤い糸」が…。

心の中で歩み寄る事を願っていても、どんなに互いの気持ちを理解していても、
容易に近づく事の出来なかったあと一歩の距離を、確実に縮められたのですね。

ふふっ、あの土地神様は「我は何もしておらぬが?」と言われるかもしれませんが、
お嬢様と軽部さんの、お互いを思いやる気持ちと絆を糸として紬ぎ、結んで下さったのは紛れもなくあの方でしょう。

運命とは、神様にも容易には解らないと聞きます。
でも、幾重にも重なった偶然を必然として、お二人を結び付けて下さった事に感謝致します…。

そろそろ、あの子達も帰ってくる頃ですね。
ふふふっ…。手には溢れんばかりのお菓子と皆さんで分かち合った楽しさに満ちている事でしょう。
さあ、お嬢様…お食事の準備が整いましたよ。
では、我が家のハロウィンパーティをこれから存分に楽しみましょう。

(数日後)

お嬢様、只今帰りました。
はい、行きつけの酒屋さんで土地神様の大好きな純米大吟醸を…。
それと、予約していたボジョレーヌーボーも…。
それでは、先日のお礼に、奉納に参りましょう。
はい、神社の方にも一度連絡し、許可は頂いております。

(神社に辿り着いて)

土地神様…。お嬢様と軽部さんの願いを聞き届けて下さり、有難うございます…。
些少ではありますが、どうぞお納め下さい…。
それからこちらは、本日解禁された洋酒です。
よろしければ、こちらも是非…。

(神社の帰り)

すっかり木の葉も色付いて、そして散ってゆく姿には冬の到来を感じますね。
夕方の風も冷たくなり、日が落ちるのも早くなっていよいよ今年の終わりを意識する時期が来た事を実感します。

でも…こうして寄り添っていると風の冷たさも和らぎます…。
あの…手を握ってもいいですか?お嬢様…。

実はその…今夜ですがあの子達にもちょっと内緒で、お嬢様と二人だけで召し上がる為のスイーツを作っておいたんです。
解禁されたボジョレーヌーボーと一緒に、二人だけで少しロマンチックな夜を楽しみませんか?

961 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:28
申し訳ございませんが、また訂正でございます

>>951
>名は『温泉むすめ』と申されまして、草津温泉のキャラクターだそうでございます
>ちゃんとストーリーが設定されているようで、9人の見習い神様の温泉むすめの方々がアイドルグループを結成して観光の振興をなさるのだとか

『温泉むすめ』は、草津温泉だけのローカルアイドルではないのだそうでございます
日本全国の温泉地をモチーフにしてキャラクター化したプロジェクトだそうで、目指すは日本が誇る観光資源である『温泉』を世界に発信する、という壮大なものだとか

今後、どんな温泉むすめ様がどこの温泉地を発信すべくデビューされるか、注目してまいりたいと存じます


962 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:45
>>959(柚葉さん)

『京都旅行 2日目』

>ええ、本当に京福嵐山線の沿線上は日本映画の象徴とも言えるものが至る所にあるのですね。
>時間が限られている以上、見て回れるものが限られてしまうものは惜しいですが
>その中で楽しませて頂きましょう。

なるほど、三女ちゃんから借りたタブレットでも色々と情報が拾えますわ
京福電鉄の全身の京都電燈株式会社という会社が、日本に映画…シネマトグラフの試写を行ったのが、発明から2年目の1897年
日本で最初期の劇映画『本能寺合戦』が制作されたのが1908年、左京区は真正極楽寺であった、と…
残念ながら、もうその映画のフィルムは現存していないそうですが

わたくしの城館でも、その頃には城内にホームシアターを造って、いろいろ映画を楽しんでいたものですわ
こんなことなら、父におねだりしてその映画のフィルムを買っておいていただきたかったですわね

名だたる映画会社の撮影所が京都に設立され、その後も長きに渡る映画製作の伝統は脈々と受け継がれて今日に…
『京都映画祭』、『京都太秦シネマフェスティバル』と、映画イベントも多々ありますようで
あら、その一環として『太秦上洛まつり』という歴史イベントも
これから高台寺に向かうわたくしとしても、注目したいイベントですね
11月の開催なので、その頃にまた京都に参るわけにもいきませんでしょうけれど

あら、この太秦上洛まつり、3年前には公式キャラクターとしてからす天狗の『うじゅ方千歳』様がご降臨された、とか
イメージソングも公式サイトを歌っていらっしゃいますわ
うじゅ様、大活躍でございますのね

>ふふっ、子ども達に楽しんでもらいたいという気持ち…それがあれば十分ではありませんか。
>そして何より、読み聞かせを自分が楽しいと思う事…。
>それが伝われば、きっと採用して頂けると思いますよ。

ありがとうございます
現役の、子どもたちの人気者でいらっしゃる柚葉さんにそう言っていただけると元気が出てまいりますね
勇気を出して、応募してみますわ

『萌え紙芝居』をなさっている倉嶋らむね様は、
『演じている自分の表情や動きも込みでお客様に見てもらっている』
と仰っています
幸いにして採用していただけましたら、わたくしも、自分が楽しんで演じている様子も含めて、子どもたちに楽しんでもらえるように、心がけてまいりましょう

>ええ、じつはこの作品、先日友人から借りて読んだのですが…。
>一度読んだら…ぷっ!くくく…。(必死に話題を堪えています)

あらあら、本当に楽しそう
そうですわね、わたくしも読んでみたいです
わたくし、漫画喫茶というものには参ったことがないのですが、近所にございますから一度行ってみようかしら?
アニメも、放送が始まりましたらぜひ見てみたいですわね


963 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:46
>>959(柚葉さん) (つづきでございます)

>それでは、ライトアップが始まるまでの間美術館を見学いたしましょう。
>まあ…本当に色鮮やかな蒔絵の調度品ですね。
>文庫に薬味壺、箪笥…。どれも安土桃山時代の重要文化財だそうですね。

まあ…、これは何とも…調度品が漆の黒と鮮やかな金粉銀粉の上品な輝きを纏って何とも絶妙なバランスの色合い…
これほどの上品でなおかつ煌びやかな品々を、高台院様は愛用されていたのですね

マリー・アントワネット様をはじめ欧州の王侯貴族の女性が、日本の蒔絵の小箱を愛用したと聞いていますし、我が家にも花鳥を描いた小箱を見たことがございますが
さすがは歴史の風雪を潜り抜けてきたここにございます品々の醸し出す風雅は、殊の外素晴らしゅうございますわね

>余談ですが、秀吉公が死後「豊国大明神」となられたのに対し、
>家康公は「明神」ではなく「権現」としたのは秀吉公との対比に加え
>滅びた豊臣家と同じ神号を使うべきではない、と天海僧正に進言されたからだとか。

ガイドブックで付け焼刃で、いろいろ知識を仕込んで参りました
天海僧正様と仰いますと、実は明智光秀公であったと噂されるお方ですね
もしそれが本当でしたら、僧正様は自分を討った秀吉公に代わる新政権を恒久ならしめることを願って、そのように進言された…なんて、想像してしまいますわ

そういった歴史の謎を紐解いてくださる方、我が一族にいないものかしら?
高台院様と同時代に、『南蛮人』・『紅毛人』と呼ばれた人々に混じってこの地に参ることは、決して不可能ではなかったと思うのですけれど…

>北政所様は、この高台寺の茶室で炎上する大阪城を見ていたと言われておりますが、
>その際の心中は如何ほどのものだったのでしょう…。

秀頼公は、北政所様のことを『まんかか様』と呼んでいたと聞きますわ
北政所様のことを慕われていたのではないでしょうか?

北政所様は気さくな方で、秀吉公麾下の武将たちからも慕われていたのに、淀の方様が北政所様を粗略に扱ったので、彼らは東軍についてしまった、という説もありますとか

如何に戦国武将の有為転変を久しくご覧になってこられたとは申せ、息子とも思えた秀頼公が滅ぶのをご覧になるのは…さぞお辛かったのではないか、と拝察いたしますわ

他にも豊臣家の栄枯盛衰にその運命を翻弄された女性は数多いでしょうけれど、もう一人、わたくしが印象深いのは『甲斐姫』様でございますね

関東の戦国武将・成田氏長の娘で、大層な美女にして兵法・武芸に秀でた女傑でいらっしゃったそうでございます
小田原征伐で石田三成公の水攻めに抵抗、さらにかの真田昌幸・信繁率いる敵軍の城攻めには自ら甲冑を身に纏い獅子奮迅の大奮戦
開城後、秀吉公よりその武勇を認められて側室になられ、父君も彼女の口添えで領地を得ることが出来た、とのこと
一説には、秀頼公の養育係を務められたとも言い、大坂の陣の後尼寺に入られた、とか

高台院様、淀の方様、甲斐姫様…、それぞれの運命を懸命に生き、時代を駆け抜けられた方々…
こうして蒔絵を見ていますと、姿も声も確かめられないその方々の息吹がふとこの身に感じられるかような気がいたしますわ…

このようなミュージアムがございますことで、人間は多くの文物を守り、伝え、わたくしどもが為すより豊かな記憶を、世代を超えて伝えて参った…
そう思わずにはいられませんわ


964 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:50
>>960(柚葉さん)

(ハロウィンイベント終了後)

>良かったですね…お嬢様…。(ちょっと涙目)
>お嬢様と軽部さんの手と手が触れあえた時…きっと確かな絆が結ばれた気がします。
>そう…細いけれど、決して途切れる事の無い「赤い糸」が…。

はい、本当に…嬉しゅうございます
軽部様がわたくしに…触れてくださいました
恐怖を、わたくしに近づく恐怖を越えるために、どんなにか強い決意が必要であったでしょうに…
わたくしなどのために…、お手を触れ合わせて…くださいました…

>心の中で歩み寄る事を願っていても、どんなに互いの気持ちを理解していても、
>容易に近づく事の出来なかったあと一歩の距離を、確実に縮められたのですね。

まさか、あの方の方からパラソルを除けて至近にいらっしゃろうとは、思いもしませんでした
まことに、あの方のお心の強いこと、そしてわたくしを思い遣ってくださった心、尋常ではございませんわ

これからも、あのお気持ちに応えるべく、真心を尽くしてまいりたいと存じます

そして…柚葉さんにも心からお礼申し上げますわ
わたくしたちのことを見守ってくださって…

『赤い糸』…
はい、軽部様との間に確かに結ばせていただいた、とは思います
ですが、『赤い糸』、そのお言葉はきっと柚葉さんにとりましては、お母様や叔母様の過去に関わる特別な想いの籠った言葉ではないかと拝察するのです

それを今、わたくしたちに対してお使いくださることに、有り難く思う気持ちが溢れんばかりでございます

>ふふっ、あの土地神様は「我は何もしておらぬが?」と言われるかもしれませんが、
>お嬢様と軽部さんの、お互いを思いやる気持ちと絆を糸として紬ぎ、結んで下さったのは紛れもなくあの方でしょう。

はい、あの方がいらっしゃらなければ、わたくしはきっと軽部様の心の内を知ることは叶わなかったでしょうから
いくら感謝しても足りません

…それにしても、いかにも土地神様が仰りそうなお言葉ですわね
なんだか、目に浮かぶようでございます
…もしかして、柚葉さんも巫女姿の土地神様にお会いになったことがあるのかしら?


965 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/18(Fri) 23:59
>>960(柚葉さん)(つづきでございます)

>運命とは、神様にも容易には解らないと聞きます。
>でも、幾重にも重なった偶然を必然として、お二人を結び付けて下さった事に感謝致します…。

『幾重にも重なった偶然を必然として』…
良い言葉ですわね

人であれ魔族であれ、自分の運命を自在に操ることなど出来ません
ですが、多くの偶然のことに巡り合い、それをより良き形に自分の生の中に活かしてまいるものとして、誠の心とそれに裏打ちされた行動もまたございますのでしょう
土地神様が、わたくしと軽部様がそうなるべく導いてくださり、運命の良き必然を手繰り寄せることが出来ますようお助け下さったのですわね
生かされ守られていることへの、喜びと感謝…、わたくし決して忘れはしませんわ

そして、その偶然と必然のあざなえる運命の良き調べは、柚葉さんとわたくしの間にもございますこと、わたくしは信じることが出来ますわ

いつもわたくしを見守って、慈しんでくださる貴女とのこれからを…

本当に柚葉さんはいつも良き言葉を紡いでくださいます
わたくしが漠然と感じることしかできない事を、本当に鮮やかに紡いでくださいますのね

それで思い出されますのは、>>334でのシスター・カリーナ様へのご苦言でございます
辛辣でありながら、理路を明快に、そして言の葉の綾はどこまでも優雅
隠しようもなく溢れ出る義憤のお心映えは、氷剣の鋭さと冷ややかさを併せ持ちながら、どこまでも熱くていらっしゃいました…
シスター様の狩人としての資質にまで容赦なく切り込んでいかれた舌鋒には、傍で伺っていて少なからず圧倒されましてよ…

言葉とは斯くも巧みに紡がれ得るものなのか、と驚きましたわ

それがわたくしを護らんがためのお気持ちより出でた言葉と思えば、胸熱くなりますのも自然でございましょう

本当に得難き方に巡り合ったものとしみじみ思います…

そういえば、続いて>>335で、十六夜月華様も豪気にして昂然たる高位妖怪の威厳をお示しなさって、実に見事でございました

機に臨んでは、それに対する己の心を見据え、それに相応しい言葉を紡ぐこと…
本当に見習わなければならない、としみじみと思いますわ


966 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 00:06
>>960(柚葉さん)(さらにつづきでございます)

>そろそろ、あの子達も帰ってくる頃ですね。
>ふふふっ…。手には溢れんばかりのお菓子と皆さんで分かち合った楽しさに満ちている事でしょう。

あの子たち…、どんなお菓子をいただいてきたか、見せてもらうのが楽しみですわ
あら、もちろん見せてもらうだけですわよ?
いえ、あの子たちが、お相伴に与らせてくれるというなら…別に拒む理由は…、ねえ?

それと、どちらのお家にお邪魔したかは聞いておきたいですわ
後日、そのお家の方にはちゃんとお礼を申し上げたいのですよ

(数日後)

>お嬢様、只今帰りました。
>はい、行きつけの酒屋さんで土地神様の大好きな純米大吟醸を…。
>それと、予約していたボジョレーヌーボーも…。

あらあら、柚葉さん、どうもありがとうございます
ん…、早くも芳しいお酒の香りが漂ってまいる気がいたしますわ

それでは早速に神社に参りましょうか
あら、既に神社にご連絡を?さすがでございますわね
それでは、土地神様が今か今かと待っておられることでしょう
早く参らなければ…

(神社に辿り着いて)

あらあら、やはり案の定でしたわね
土地神様、巫女服をお召しになって、なんとも見目麗しいこと

土地神様…先日は、有り難い思し召しをいただきまして、貴女様の氏子たる、わたくしアーチェロ・カルミーニオ、同じく氏子でいらっしゃる軽部美琴様との友誼、大層深めさせていただきました
土地神様が、軽部様のお心をお教えくださったからこその賜物、わたくしには大切な宝物をいただきました…

本当に、勿体ないお心遣い、衷心より感謝申し上げます
有難うございます…

…あの、土地神様?
そんな気だるげに、首の辺りをポリポリ掻かれて、あの、何か…?

は、はあ、
『お主は物堅くていけない、もっと気楽にせい』
と…
はい、申し訳ございません…

え?
『我は何もしておらぬが?』
と?

ぷっ、うふふふ…
ああ、申し訳ございません!
嗤ったのではございません、滅相もない
…ただ、土地神様は本当にお優しい方だと、思いましたのですわ

え?
今度はちょっと眉根を寄せられて、何か?
ええっ!?
『あの何とか申す、西洋の南瓜祭』の日、神社にまで子どもたちが来て、巫女姿の土地神様にお菓子をせがんだ…、と?

『お主の家の三人娘も来よったぞ。
仕方がないので、供物の菓子を分け与えてやったわ。』
と?

あらあらあら、まあまあま…
それは、たいへん…申し訳ございません
もう、あの娘たちったら…

は、はい、本日はこのとおり、供物を用意してまいりましたので、何とぞお納めくださいませ…

967 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 00:09
>>960(柚葉さん)(つづき、の最後でございます)

(神社の帰り)

はあ…、本当に先ほどは身の縮む思いでしたわ

土地神様、最後は頭を下げるわたくしを、にんまりとほくそ笑んでみていらっしゃいましたから、本当にお怒りになったわけではないでしょうが…
今度、お菓子やお酒の肴を持ってまいりますわ

>すっかり木の葉も色付いて、そして散ってゆく姿には冬の到来を感じますね。
>夕方の風も冷たくなり、日が落ちるのも早くなっていよいよ今年の終わりを意識する時期が来た事を実感します。

はい、軽部様の家のお庭も紅葉が綺麗に色づいて、道に舞散る落ち葉を掃くのが毎日楽しゅうございます
そして、日が落ちて宵闇が迫るのが落ち着きと寂しさを共々感じてしまいますわ
ふふっ、闇の眷属たるわたくしが宵闇に寂しさを覚えるなんて…

>でも…こうして寄り添っていると風の冷たさも和らぎます…。
>あの…手を握ってもいいですか?お嬢様…。

まあまあまあ…
それは、わたくしの方こそぜひお願いしたいですわ
さあ…、どうぞお手を…

>実はその…今夜ですがあの子達にもちょっと内緒で、お嬢様と二人だけで召し上がる為のスイーツを作っておいたんです。
>解禁されたボジョレーヌーボーと一緒に、二人だけで少しロマンチックな夜を楽しみませんか?

まあ、なんということでございましょう
柚葉さんと二人きりで、そんな素敵な夜を過ごせるだなんて…

ああ、繋ぎましたこの手より、体温と共に心の温もりも伝わってまいりますわ
ぜひ、柚葉さんとご一緒に、一献傾けさせてくださいませ
こんな素敵な時間がわたくしを待っていましょうとは…
幸せです…
わたくし幸せでございます…


968 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:31
『京都旅行 2日目』

…あらあらあら、驚きましたわ

安土桃山時代の女性のことに思いを馳せていましたら、ふと高名な『細川ガラシャ』のことが思い浮かびましたので
彼女について、三女ちゃんのタブレットで調べてみましたら ―

ここ、京都の大徳寺に彼のお方のお墓がございますのね
お墓は他にも数か所あるようですが

明智光秀公の息女として、細川家の正室として、信仰を糧として困難と苦悩を乗り越えてまいられ、
そして、壮絶な最期を遂げられた方…

歴女のクラスメイトからそれらのことを伺いました
わが種族と敵対する信仰に帰依されたことには複雑な思いを免れませんが、その強い意志の輝きには惹かれるものがございますこともまた事実でございます

彼女のことは欧州にも伝えられ、神聖ローマ帝国に於きましても『強き女』という戯曲となって、しばしば上演されたと聞きます
オーストリア・ハプスブルク家の女性の方々に大変好まれたとか

もしかすると、マリー・アントワネット様、革命後苦難の道を歩まれたあの方の胸中には、
戯曲に於いて『強き女...またの名を、丹後王国の女王グラツィア』と称された、はるか東方の国の気高き貴婦人のことが去来していたのではないか…
そんな風に思えてきてしまいますわ

我が家ではあの戯曲は忌避の対象であるはずなのですが
開放的なお母様などは、
『なかなか読ませる戯曲だわね』
などと、あっけらかんと仰っていましたわね

今回の旅行のコースには入っておりませんが
ほど近い場所にお墓があると知りますと、何とはなしに彼のお方のことが身近に感じられますわね


969 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:52
『京都旅行 2日目』

はい?
なんですか、三女ちゃん?
また、タブレットでございますか

…あらあらまあまあ
細川ガラシャ様とマリー・アントワネット様のこと、既に多くの方に着目されていたと?

2013年に東洋文庫ミュージアムで、
『マリーアントワネットと東洋の貴婦人−キリスト教文化をつうじた東西の出会い−』
が開催されていた…
そうだったのですか
わたくしの感じたことなど、歴女の方々には今さらのことだったのですわね

まあ、お二人は奇しくも同じ37歳で天に召されたのですか…
なんと短い時間を、人は苦難の内に歩むものでございましょう
そして、その短い時間のうちに人は己の心を成長させていく
やはり人間と言うものは、わたくしにとりまして本当に目映い存在ですわ

その目映いことをひと際感じさせてくれる、この京都という街
連れてきてくださった柚葉さんには本当に感謝ですわね

970 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/19(Sat) 08:54
>>954

まあ…願わくば永遠にだなんて…。
では、お嬢様と私達の紡ぐ物語が永遠に続いていくのですね…。

って、夢想するのは後回しにして…。

本当に、応援ありがとうございます。(ぺこり)
お嬢様と共に頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
新たな場所にも、是非お越し下さいね。

>>958
>これはまだお話したことが無かったかと存じますが
>わたくしが嫡女として指名されたのも3人のお兄様方が平穏を捨ててしまわれたがゆえのことでございます

>長兄は、ヴァチカンとの戦いに身を投じて果て
>次兄は、彼の青年イタリアの運動に嬉々として参加して、以後行方知れず
>三兄は…、私たちの血族の深奥を探究するとかで、支城に二百年余籠ったまま…
>一度父が説得に赴きましたが、結局『あれは、駄目だ』と匙を投げられたとか

まあ…お嬢様のお兄様たちにそのような事が…。
でも、今は亡き一番上のお兄様がヴァチカンの人々と相見えて散ってしまった理由については、何となく解る気がします。
あくまでも私の勝手な想像であり、もし違うのでしたら申し訳ありませんが…。

お嬢様のお兄様ですもの。きっと進んで人間と争うことを良しとする方では無かったと思います。
でも、闇の眷族を狩る人間との長きにわたる因縁、確執…。
そして、闇の眷族の方々が段々とその居場所を失っていく現実に直面し、思い悩んでいたのではありませんか?

それでも自分達が譲歩し、人間と関わらず争わずにいるというのに、迫害と追及の手が止む事が無い…。
迫害される一族の義憤と、長兄として一族を守らねばならないという責任感…。
そこに若さも相まって、御自身の信念に基づき戦いに身を投じたのではないでしょうか…?

次兄様も、きっとそのお兄様の姿に感銘を受けたのでしょう…。
ただ、行方知れずという事と人間の運動家達と行動を共にしていたのなら、
種族を越えた絆を結ぶ事が出来たのかもしれませんね。
もしかしたら、御自身の家族や一族を既に築いているのかも…。

「青年イタリア」の運動が失敗に終わったのなら、その点を反省しまた別の形で
国を変えようと今尚尽力されているのかも…。
私達の知る歴史とは知らない所で、イタリアの表の政財界に影響を及ぼしているのかも知れませんね。

末兄様は、少々血気盛んな所があったお兄様達と少々異なる、理智や合理性を重んじる方なのかも知れませんね。
恐らくは、眼鏡の似合う学者肌の方ではないでしょうか?
歴史を見直しても、多くの学者の方は直ぐには御自身の考え方や成果を認めてもらえず長きに渡る苦労を重ねています。
平賀源内さん然り…ですね。

でも、いつかは何らかの形で御自身の結論を出し、それが一族の為に生かされる時が来るのではないでしょうか?
そしてそれが、お嬢様と一族の為になる事も十分考えられます。
今はゆっくりと、見守る方が末兄様の為になる事でしょう。

…でも研究ばかりでは疲れますから、一度お嬢様と共にお茶を淹れて差し上げる機会があればいいですね。(微笑)

>もうずい分と前になりますが、>>243でお渡ししました「蝙蝠笛」、お持ちでいらっしゃいますよね?
>紐を通して首にかけておく、と仰って下さいましたから
>何かございましたら、直ぐにわたくしを呼んでくださいませ

…勿論です。いつも肌身離さず、見に付けていますよ。
ほら…首にかけて、ここに…。

実はですね…。三姉妹さん達も自分を呼ぶ時にはこれを使ってほしいと言われておりまして、
誰に来てほしいかを伝える際の笛の吹き方も、決めてあるんです。
勿論、お嬢様の場合も…。

吹き方のコツを三姉妹さんが教えて下さいまして、今では自在に音を出せるんですよ。
これがあると、何時でもお嬢様と三姉妹さんが傍にいて下さる気がして、本当に心強いです…。

971 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 21:21
>>962-963 アーチェロお嬢様

>わたくしの城館でも、その頃には城内にホームシアターを造って、いろいろ映画を楽しんでいたものですわ
>こんなことなら、父におねだりしてその映画のフィルムを買っておいていただきたかったですわね

ふふっ、お住まいが映画館だなんて、ある意味夢ですね。
今でこそテレビやDVD、衛星放送等で何時でも気軽に映画を楽しめる時代ですけど、
映画館で見る映画はやっぱり違いますもの。
流石にそれは、良家の御令嬢ならではですね。

>わたくし、漫画喫茶というものには参ったことがないのですが、近所にございますから一度行ってみようかしら?
>アニメも、放送が始まりましたらぜひ見てみたいですわね

ええ、本屋さんでも話題の作品のコーナーが作られていますね。
最近はレンタル等もありますから、直接買わなくても読む事が出来て便利ですね。
そういえば漫画喫茶には私もまだ行った事がありませんね。
…ただ、個人で特定のスペースを利用する場所ですのでいつものように談笑しながらという訳には参りませんが。

>マリー・アントワネット様をはじめ欧州の王侯貴族の女性が、日本の蒔絵の小箱を愛用したと聞いていますし、我が家にも花鳥を描いた小箱を見たことがございますが
>さすがは歴史の風雪を潜り抜けてきたここにございます品々の醸し出す風雅は、殊の外素晴らしゅうございますわね

まあ…それは私も知りませんでした。
日本の蒔絵の小道具がヨーロッパの王侯貴族の方々にも愛されていたとは、日本人として誇らしいですね。
海外貿易において日本の美術は高い評価を受けていたとは聞いておりますが、改めて嬉しく思います。

>そういった歴史の謎を紐解いてくださる方、我が一族にいないものかしら?
>高台院様と同時代に、『南蛮人』・『紅毛人』と呼ばれた人々に混じってこの地に参ることは、決して不可能ではなかったと思うのですけれど…

ふふっ、恐らくは一族の中での秘密という形で真相が私達の世界で日の目を見る事はないでしょうけれど…。
お嬢様だけにはそれを明かして下さるかも知れませんね。
様々な形で嘗ての時代に思いを馳せる現代人にとっては、歴史の生き証人の方が居られるというのが真であれば
本当に羨ましいです。
…でも、私達は楽をしてはいけませんね。
探究を続け、その中で真実を導き出し次の時代へとどのように生かしていくかを常に考える事が
学問の役割の一つなのですから。

>如何に戦国武将の有為転変を久しくご覧になってこられたとは申せ、息子とも思えた秀頼公が滅ぶのをご覧になるのは…さぞお辛かったのではないか、と拝察いたしますわ

…実は最近、古本屋さんで見つけた本の中では北政所様を「愚妻」と評価する方も居て少々残念でしたけど…。
ただ、様々な見方があってこそ歴史というものは考える価値があるものですから
感情論を抜きで冷静に読んでみると、知らなかった事も色々と知る事が出来て面白かったですよ。

お嬢様の仰るように、数多くの戦国武将の有為転変、栄枯盛衰を目の当たりにしてきた方ですから、
豊臣家の滅亡を予期されながらも、感情的にはさぞや辛かった事でしょうね。
勿論、豊臣の為に出来る限りの御力を尽くされた事は存じておりますが。

>他にも豊臣家の栄枯盛衰にその運命を翻弄された女性は数多いでしょうけれど、もう一人、わたくしが印象深いのは『甲斐姫』様でございますね

はい、私も存じております。
小さい頃、城攻めに関する本を読んだ際に「忍城攻め」に関するエピソードで知りました。
その美貌と大軍を前にして臆することなくその武勇を発揮したというエピソードには憧れましたね。
近年では忍城攻めのエピソードが映画化されたりもして、それを家族で楽しませて頂きました。

お嬢様の仰っているように、真田信繁、後の大阪城攻めで「日本一の兵」と称えられた後の真田幸村さんとも
渡り合ったというエピソードには心を震わされましたね。
今、大河ドラマにおいても活躍されている方の事を考えると、尚更です。









972 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 22:18
>>964 アーチェロお嬢様

>『赤い糸』…
>はい、軽部様との間に確かに結ばせていただいた、とは思います
>ですが、『赤い糸』、そのお言葉はきっと柚葉さんにとりましては、お母様や叔母様の過去に関わる特別な想いの籠った言葉ではないかと拝察するのです
>それを今、わたくしたちに対してお使いくださることに、有り難く思う気持ちが溢れんばかりでございます

ふふっ、私も意識しない内に口にしていたようですね。
ですが、お嬢様が私との絆を大切に思っていてくれているように、
軽部さんとの絆を大切に思っている事は私にも十分解っています。
何も、遠慮する事は無いのですよ。(微笑)

それに、早朝の送り迎えをする時やお嬢様からお聞きしたお話の中で、お互いを思いやる気持ちがありながらも
確かに存在してしまっている距離を縮めようとなさっている姿を見守ってきましたから…。

私のように、「妖(あやかし」の方々と幼い頃から縁があった者であれば兎も角、
軽部さんのように普段そのような方々と縁が無かった娘さんが唐突に「妖」や闇の眷族の方々と
絆を結ばれる事は容易ではない事は私も理解しているつもりです。

それに、元々怖がりさんであったみたいですから未知の存在に恐れを抱いてしまうのも
無理は有りませんね。

でも、怖がりさんである以上にあの子にはそれを受け入れ、理解しようとする「優しさ」「勇気」がありましたね。
偉そうなことを言ってしまうかも知れませんが、真の「勇気」とは、怖がらない事、恐れない事ではありません。
自分が怖がっている事、恐れている事を敢えて受け入れ、それでも尚前に進もうという事だと私は思っています。

土地神様からお聞かせ頂いた、軽部さんの願掛けのお話には胸がぎゅっとするものがありましたね。
それに、あの子の性分だと少なからずハロウィンに関しても苦手意識があったかもしれません。
でも、その時を敢えてお嬢様との距離を縮める為の機会として下さった事には本当に感謝しています。

十二分に理解なさっているとは思いますが、お嬢様と軽部さんとの間で結ばれた『赤い糸』、
これからも大切にして下さいね。(微笑)

973 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/20(Sun) 23:07
>>965 アーチェロお嬢様

>それで思い出されますのは、>>334でのシスター・カリーナ様へのご苦言でございます
>辛辣でありながら、理路を明快に、そして言の葉の綾はどこまでも優雅
>隠しようもなく溢れ出る義憤のお心映えは、氷剣の鋭さと冷ややかさを併せ持ちながら、どこまでも熱くていらっしゃいました…
>シスター様の狩人としての資質にまで容赦なく切り込んでいかれた舌鋒には、傍で伺っていて少なからず圧倒されましてよ…

以前申し上げたように、少々皮肉屋めいた私自身の言葉を自省してしまう気持ちもありますが…。(汗)
ですが、私が個人的な感情としてあそこまで憤ったのも、あの方が「覚悟」という言葉をあまりにも軽々しく使っていたからだと思います。
「覚悟」というのは、私の好きな言葉の一つですから…。

お嬢様を騙し打ちした際、その演技に対してお嬢様は思いやりの態度を見せていた筈。
それに対して恩を仇で返すが如きあの所業…。
キリスト教の教えを私は詳しく知りませんが、その中で退魔の役目を背負った方は本来無辜の人々を守るために
人に仇為す存在を討つのが本来の在り方である筈です。

闇の眷族でありながら、人に思いやりを見せるお嬢様の様な方を騙し打ちにする…。
フリューゲル神父様が信仰なさっている主が、そのような所業をお許しになる筈がありません!

それにあの深紅のペンダントを手にして「これは神への忠誠のため、本来忌避されるべき殺生に敢えて手を染める覚悟を示す証」と語る姿…。
あの所業こそ「覚悟」という言葉への冒涜そのものです!

「死後地獄へ落ちる事も厭わない」とは仰いましたが、どう考えてもそれは、

「死ぬなど当分先の話。自分には力とこの殺戮許可証がある。神の為、組織の為であるとすれば現世で己の所業全ては許容される。
だったらこの力と特権を振るって、好きなだけ楽しまなければ損だ。」

という本心の裏返しであるとしか思えませんでした…。
そもそも、お嬢様が無辜の人々を手に掛けるような方ではない事を重々承知している筈。
そんなお嬢様を刃で傷つけ、その後でお菓子を楽しめるような性分…。
自己陶酔のあまり、完全に狂っているとしか思えませんでした…。

…御免なさいお嬢様、あの時を思い出して、少々感情的になってしまいました…。
でも、私の言葉から私の想いを汲んで下さるお嬢様の気持ち、私には十分に伝わって参ります。
それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が
大勢居て下さいます。

共にこの掛け替えのない日常を、不要な争いで壊す事の無きよう守っていきたいですね。



974 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/23(Wed) 09:03
>>966-967 アーチェロお嬢様

>それと、どちらのお家にお邪魔したかは聞いておきたいですわ
>後日、そのお家の方にはちゃんとお礼を申し上げたいのですよ

あらあら、本当に沢山のお菓子を頂いたのですね。
手作りのものから、お店でハロウィン用に袋詰めしてもらったものまで…。
しかもきちんとどのお宅で頂いたものかをメモしてあるのも、
流石はお嬢様に仕える者としてしっかりなさっていますね。

…私としては、手作りのお菓子はどのようなものがあるかが気になりますね。
また次のお菓子作りの機会の、参考にさせて頂きたいです。

>『お主の家の三人娘も来よったぞ。
>仕方がないので、供物の菓子を分け与えてやったわ。』
>と?

まあ、あの娘達まで、ありがとうございます…。
ええ、お話は伺っております。
とても綺麗な巫女さんの格好で、その御姿に子ども達もびっくりなさっていたとか。

では、お嬢様と軽部さん、そしてあの子達のお礼も兼ねて何卒お納め下さい…。
宜しければ次は、頂いたお菓子のお礼もさせて頂かなくてはなりませんね。
それでは、本日はこれで失礼致します。(ぺこり)

(お嬢様との帰り道で)

>はい、軽部様の家のお庭も紅葉が綺麗に色づいて、道に舞散る落ち葉を掃くのが毎日楽しゅうございます
>そして、日が落ちて宵闇が迫るのが落ち着きと寂しさを共々感じてしまいますわ
>ふふっ、闇の眷属たるわたくしが宵闇に寂しさを覚えるなんて…

ええ、「秋の日は釣瓶落とし」といいますものね。
もう最近は、お買い物に出る時間には暗くなっていますから。
5時のチャイムが鳴っても、夏頃はまだ子ども達の遊ぶ声が聞こえていましたけど
もう今頃はお家に帰っている頃…。

早くなった黄昏時に一日の終わりの早さ、寂しさを感じる所にお嬢様がこの街に馴染んでいる事を
実感させてくれますね。

ふふっ、だからこそ、お家で待つ家族の温かさを尚更実感する時期でもありますね。
さあ、少し商店街に寄りながら帰りましょうか。

(その日の夜、書斎のお嬢様の所へ)

お嬢様、支度が出来あがりましたので、どうぞ…。
今日ご用意させて頂きましたスイーツは、鳴門金時のチーズケーキです。
材料の鳴門金時は、勿論お颯さんの目利きの一品なんですよ。

では、ワインをお注ぎ致します…。
明日は学校もお休みですし、少しは大丈夫ですね。

今宵は満月ではありませんけれど、今日はお天気でしたから夜空は星が輝いています。
ふふっ、秋の夜長を楽しむにはピッタリですね。
では、乾杯…。

そういえば、レイナさんもあの子達も部屋から出てくる気配がありませんね。
もしかしたら、帰宅した時の雰囲気を察して気を利かせてくれたのかも知れませんね。
あの娘達にも感謝しながら、今はこの一時を楽しみましょう…。(微笑)

975 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:34
>>970(柚葉さん)

>まあ…お嬢様のお兄様たちにそのような事が…。
>でも、今は亡き一番上のお兄様がヴァチカンの人々と相見えて散ってしまった理由については、何となく解る気がします。
>あくまでも私の勝手な想像であり、もし違うのでしたら申し訳ありませんが…。

…驚きましたわ
お兄様方の為人、とても的確に捉えていらっしゃいます
柚葉さんは、本当にわたくしたちのことをお見通しなのですね
曇りのない心は、曇りのない瞳で何もかも見透かしてしまうのでしょうか

>お嬢様のお兄様ですもの。きっと進んで人間と争うことを良しとする方では無かったと思います。
>でも、闇の眷族を狩る人間との長きにわたる因縁、確執…。
>そして、闇の眷族の方々が段々とその居場所を失っていく現実に直面し、思い悩んでいたのではありませんか?

はい…、柚葉さんにそのようにご理解いただけるのは嬉しいですわ
一のお兄様は、人間の持つイメージとは恐らくかなり違った、精悍な武人肌の方でしたが、敢えて乱を好む方ではございませんでした
嫡男ですから、自ら人間との争闘に直接身を投じることは自戒しておりましたし

ですが…、柚葉さんが仰って下さった義憤と責任感…
なかんずく、想い人がヴァチカンの『狩人』の標的になり、あまつさえ傷つけられたことにより、その義憤と責任感がお兄様を最前線へと駆り立ててしまいました

結果、お兄様は果ててしまわれましたが、その獅子奮迅、圧倒的な力の発露により、以後果てしない消耗戦を怖れたヴァチカンとの間に停戦の紳士協定が成り立った、と聞いております
双方の過激な一派の暴走までは防圧できていないようですが

お兄様の想い人は…
誰から責められたわけでもございませんが、責任を感じられ、以後どこまでも我が家に忠誠を尽くすことを誓われ、そして…
メイド長となって、今に至っておりますわ

>「青年イタリア」の運動が失敗に終わったのなら、その点を反省しまた別の形で国を変えようと今尚尽力されているのかも…。
>私達の知る歴史とは知らない所で、イタリアの表の政財界に影響を及ぼしているのかも知れませんね。

まあ…、それは思い至りませんでした
二のお兄様は、放埓なところがございまして、同族はおろか人間の女性とも浮名を流すような方でした
革命運動に参加したのも、時代のうねりの熱気に興が乗ったがゆえのことではないか、と思っておりました

ですが…、そうですね
お父様もお母様も、二のお兄様のことを話すときは、いつだって苦笑しつつも楽しげでしたわ
柚葉さんの仰る通り、お兄様もお兄様のやり方で世界をよりよくなさろうと、そう努めていらっしゃるのかもしれませんわね…

いつかまた、意外な形で再会できるかも知れませんね
それを思うと寂しさより楽しさが優ってまいりますわ

>末兄様は、少々血気盛んな所があったお兄様達と少々異なる、理智や合理性を重んじる方なのかも知れませんね。
>恐らくは、眼鏡の似合う学者肌の方ではないでしょうか?

ふふふ…、『眼鏡の似合う学者肌』、まさにその通りです
まるでご覧になったかのようにピッタンコですわ
同じ城館に居りました時より、お部屋の壁は一面ぎっしりご本の詰まった本棚、三のお兄様は、立派なマホガニーの机に向って何か読んでいらっしゃいましたわね
今は、支城に籠っていらっしゃいますが、ご本人は引きこもり状態でも、直下の家来たちは情報や資料を蒐集するために、世界各地と往来すること引きも切らず、なのですよ
兄様は今も充実した毎日を送っていらっしゃるのでしょう
いつか、ご研究の成果が日の目を見ると宜しいのですけれど…

>…でも研究ばかりでは疲れますから、一度お嬢様と共にお茶を淹れて差し上げる機会があればいいですね。(微笑)

ありがとうございます…
本当にそんな機会が参りますこと、心から願いますわ


976 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:35
>>970(柚葉さん) (柚葉さん)

それにしましても、柚葉さんは時々、わたくしの生まれ故郷にいらっしゃるお話をなさってくださいますわね
とても、本当にとても嬉しいことなのですが
もし、そのような機会が本当に訪れましたら、わたくしとしては柚葉さんのこと、しっかり城館の家族や使用人に伝えて、柚葉さんが安心してお過ごしいただけるように努めねばなりませんわね

城館にいるメイドさんたちは基本みんな眷属でございます
柚葉さんがいらっしゃれば、『この人間も眷族になるつもりでいるのか』、と考えかねません

柚葉さんは、柚葉さんのご意志でわたくしを選んでくださり、わたくしを支えてくださっていますが、同時に人としてご自身の夢を持たれ、その道を歩んでいかれる方
眷族になるならぬとは別のことと、誤解なきように皆に知っていただかなければなりません
柚葉さんの歩まれる道を妨げるような仕儀にならないように、わたくしも心して皆に臨みますわ…

いつだって、ご自身の心の赴く在り方で生きていらっしゃる柚葉さんのことが大好きなのですから

>…勿論です。いつも肌身離さず、見に付けていますよ。
>ほら…首にかけて、ここに…。

有難うございます、嬉しいですわ…
あってはならぬことと思いながら、危急の時に柚葉さんをお守りできる、その安心感は例えようがございません
仕えてくださる方の盾になれずして、何で『主人』の肩書きなどに意味がございましょう…

>実はですね…。三姉妹さん達も自分を呼ぶ時にはこれを使ってほしいと言われておりまして、
>誰に来てほしいかを伝える際の笛の吹き方も、決めてあるんです。
>勿論、お嬢様の場合も…。

まあ、そうなのですか?
もう、あの娘たちったら、本当に柚葉さんのお役に立てることを望んでおりますのね
三人娘もそれぞれ人間界での得意分野も出来て参ったようですから、いろいろと柚葉さんのお手伝いいたせましょう
どうか、必要な時には呼んでやってくださいませ


977 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:38
>>971(柚葉さん)

>ふふっ、お住まいが映画館だなんて、ある意味夢ですね。
>今でこそテレビやDVD、衛星放送等で何時でも気軽に映画を楽しめる時代ですけど、
>映画館で見る映画はやっぱり違いますもの。
>流石にそれは、良家の御令嬢ならではですね。

はい、改めて思い出しますと、確かにわたくしはとても恵まれておりましたのね…
映画を見る時は、いつも誰か一緒に映画を見て、一緒に笑ったり泣いたりドキドキハラハラしたり、してくれたのですから
親族が集まって新作映画を揃って鑑賞するということもありまして、考えてみればとても贅沢なことでしたわね

でも、今のお家も旧家だけに屋内も広いですし、庭も広々としていますわ
日本の図書館や公民館では、夏休みなどに子供を集めた映画会が催されると伺いました
機材をそろえて、我が家でそんな催しが出来たら…
ふと、そう思ってしまいますわ
ハロウィンには我が家にも大勢子どもたちが来てくれましたし、もし怖がらなければ…あるいは、ですけど

>そういえば漫画喫茶には私もまだ行った事がありませんね。
>…ただ、個人で特定のスペースを利用する場所ですのでいつものように談笑しながらという訳には参りませんが。

たしかに…
複数人が利用できるブースもあるようですが、大声を上げるわけには参りません

…そういえば、クラスメイトから聞いたのですが
その方の友人のお話でしたか…、
『うまる』と言う方が、漫画喫茶で漫画もネットも見放題、ということで最初は楽しんでいらっしゃったのですが
暫くすると、いつもお家で一緒に居るお兄様がいらっしゃらなくて、だんだんつまらなくなって、早々に帰ってしまわれた、とか

せっかく楽しい漫画がたくさん読めるのでしたら、親しい人とワイワイ楽しみながら、過ごしてみたいですね


978 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:43
>>971(柚葉さん) (つづきでございます)

>海外貿易において日本の美術は高い評価を受けていたとは聞いておりますが、改めて嬉しく思います。

うちの母も、日本の柿右衛門の焼き物を取り寄せたことがございましたわ
でも、箱の中に緩衝材用に入っていた紙に書かれていた版画…浮世絵をすっかり気に入ってしまって、社交の場に出るたびにさかんに皆にお奨めしたとか
わたくしも見ましたけれど、素敵でしたわね
お気に入りは「猿わか町よるの景」
縦長の構図、美しい蒼の夜空にぽっかりお月様…
わたくしもあの空を飛びたい、としみじみと思いましたわ

>ふふっ、恐らくは一族の中での秘密という形で真相が私達の世界で日の目を見る事はないでしょうけれど…。
>お嬢様だけにはそれを明かして下さるかも知れませんね。

それが知れれば、嬉しいですけれど
でも、わたくしだけが知ってもそれでは足りません
柚葉さんにもぜひお伝えしたいですわね
一緒に高台院様のお心に触れて、あの時代へと心の旅を共にいたしたいのですよ

>…でも、私達は楽をしてはいけませんね。
>探究を続け、その中で真実を導き出し次の時代へとどのように生かしていくかを常に考える事が
>学問の役割の一つなのですから。

それを為してきたのが、人間の素晴らしいところの一つでございますね
柚葉さんもきっと、大学で、そしてご卒業の後も、多くのことを自ら学び、求め、究めていかれるのでしょうね

>…実は最近、古本屋さんで見つけた本の中では北政所様を「愚妻」と評価する方も居て少々残念でしたけど…。
>ただ、様々な見方があってこそ歴史というものは考える価値があるものですから
>感情論を抜きで冷静に読んでみると、知らなかった事も色々と知る事が出来て面白かったですよ。

まあ、北政所さまのことをそのように?
…お若い時より秀吉公を支え続けてこられた方ですし、信長公から親しくお手紙をいただくほど気に入られたからには、並みの御方ではないと思うのですが
たしかに、人の視点は百人百様、反発したくなる意見からも、良き知見が得られることも忘れてはなりませんわね


>はい、私も存じております。
>小さい頃、城攻めに関する本を読んだ際に「忍城攻め」に関するエピソードで知りました。
>その美貌と大軍を前にして臆することなくその武勇を発揮したというエピソードには憧れましたね。
>近年では忍城攻めのエピソードが映画化されたりもして、それを家族で楽しませて頂きました。

うっ、さすがは柚葉さんですわ
ちゃんとご存知でしたのね
と申しますか、舶来吸血鬼の付け焼刃ではかなうわけもございません…

でも、あの甲斐姫様のことをさらに知れて嬉しゅうございます
映画もご覧になっていたのですか
ご家族…と申されますと、ご両親とですか
かのオハシラサマが映画をご堪能になっていたかと思いますと、なんだか微笑ましく感じますわ

大河ドラマで真田家のことが大いに視聴者の心をつかみました
その真田の名将を相手に勇戦奮闘された甲斐姫様、秀吉公に傍近く仕え、恐らくは北政所様や淀の方様とも交わられた甲斐姫様
いつか姫様にも大河ドラマで主人公を務めていただきたいですわ

979 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 12:46
>>972(柚葉様)

>ふふっ、私も意識しない内に口にしていたようですね。
>ですが、お嬢様が私との絆を大切に思っていてくれているように、
>軽部さんとの絆を大切に思っている事は私にも十分解っています。
>何も、遠慮する事は無いのですよ。(微笑)

はい、ありがとうございます
柚葉さんとの絆はわたくしが日本で得ました中で、本当に本当に最高の宝でございますが、軽部様とのそれもまた掛け替えのないものです

柚葉さんの仰るように、怖くてたまらないであろうわたくしとの距離を縮めようと、どれほど努めてこられましたことか
それに甘えて縋ってまいりましたわたくしですが、今となっては本当に有り難いお志をいただけて良かったと心から思えますわ

たしかに怖がっていらっしゃったあの方ですが、それはわたくしの存在をまず認めていただき、わたくしに如何に向かい合うか、受け容れるためにどうすればよいか、と真剣に向かい合ってくださればこそ、かと今にして思うのです

たしかに、他の多くのクラスメイトの方は編入して間もなく、わたくしを受け容れていただけたように思えましたが、それでも毎日の放課の後、逢魔が時迫るころには、どこか空気の醒める雰囲気を感じておりました

怖いからこそそれを考えまいと、大勢いるときは明るく接してくださっていても、三々五々、教室から人が去っていくときはそそくさと帰っていく方も多くて…
いえ、もちろんそれも自然なこと、どうこう申すつもりもないのですけれど

>でも、怖がりさんである以上にあの子にはそれを受け入れ、理解しようとする「優しさ」「勇気」がありましたね。
>偉そうなことを言ってしまうかも知れませんが、真の「勇気」とは、怖がらない事、恐れない事ではありません。
>自分が怖がっている事、恐れている事を敢えて受け入れ、それでも尚前に進もうという事だと私は思っています。

はい…、あの方はどこまでもわたくしの存在から目を背けず、わたくしを怖れるご自分を?咤までなされて…
結果、わたくしを怖れ怯えられる姿すら、わたくしにはとても気高く映り…眩しいものでしたわ

>土地神様からお聞かせ頂いた、軽部さんの願掛けのお話には胸がぎゅっとするものがありましたね。

はい、本当に涙が出るほど嬉しゅうございました
わたくしなどのために、あそこまで突き詰めてお考え下さるなんて
あれほどのお覚悟をしてくださって、わたくしのお家を訪れてくださるなら、もうそれ以上何も望むまい、と思いました

なのに、わたくしの用意しましたパラソルの壁を、あの方から自ら除けてくださったのです
間近で見る軽部様のお顔の、切なげで、でも決然とした、表情の美しさ…
わたくし、きっと生涯忘れることはないですわ

>十二分に理解なさっているとは思いますが、お嬢様と軽部さんとの間で結ばれた『赤い糸』、
>これからも大切にして下さいね。(微笑)

はい、きっと必ず…
柚葉さんにもさんざん心配をおかけしたのですもの
これからも、大切に守り、育んでまいりますわ


980 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 13:03
>>973(柚葉さん)

>以前申し上げたように、少々皮肉屋めいた私自身の言葉を自省してしまう気持ちもありますが…。(汗)
>ですが、私が個人的な感情としてあそこまで憤ったのも、あの方が「覚悟」という言葉をあまりにも軽々しく使っていたからだと思います。
>「覚悟」というのは、私の好きな言葉の一つですから…。

申し訳ございません
わたくしは、柚葉さんのお心根への憧れから申したのですが
柚葉さんにとりましては不快なことを思い出させてしまいました…

ですが、『覚悟』、その言葉が柚葉さんにとりまして、とても大切で揺るがせにしてはならないものであること、この胸に響きましたわ

そういったことへの理解の足りなさ、といったものがありますのは、わたくしが能天気昼行燈であることは隠し様もございませんが…
同時に、わたくしが人様に比べて長命で強い『力』を持っているからでもございましょう

人間の狩人、退魔師、陰陽師…
魔族と対峙することに並々ならぬ『覚悟』を胸に宿し、長い修練を経てようやく力を手にされた方々から、わたくしは何度も攻撃を受けてまいりました

『力』に於いては多くの場合、苦も無く戦え、それが嫌な攻撃をかわしてしまえるのです
ですが、その方たちの『覚悟』に対しては、心が揺らいでしまいましたわ

幼い頃、初めて人間のそうした方から襲撃された日…
わたくしはただ驚き怯えそして…、闇雲に力を使って応戦してしまいました
訳も分からず泣きながら必死になって、『力』を相手にぶつけ ―
気が付くと、相手は…血溜まりに身を横たえていました

直後に駆けつけたメイド長が、魔力で応急措置を講じてくれたおかげで相手の命までは失われずに済みました
それからわたくしを連れ帰ったメイド長が、わたくしのお部屋でわたくしの前に立ち
わたくしは、もうそれは激しく叱責されるものと、ただ震えておりましたが
『わたしは何をした?血にまみれて、人間の命が消えゆこうとするとき何もできなかった…。』
相手を殺める寸前まで傷つけたこと、どうして言い訳など出来ましょう


ですが ―
メイド長はわたくしに平伏いたしました
『申し訳ございません。姫様の危急の時にお守りできず。
 そして、わたくしが躊躇ったばかりに、姫様を苦しめて。
 姫様に、『覚悟』を、人と向き合うことの『覚悟』をお教え申し上げていなかったばかりに…。』
そう申して…

そうして、わたくしに懇々と説いてくれましたわ
人としての普通の幸せを放擲してでもわれわれを斃そうと挑んでくる者たちの持つ『覚悟』のことを
圧倒的な力を持つわたくしたちが、彼らを貪るためではなく、自らを護るために時には彼らを殺める、そのための『覚悟』のことを

幼かったわたくしには、はっきりと理解し得たわけではありませんでしたし、その後も人界に遊びにまいるのを止めもしませんでしたが

ただ、その後はわたくしを襲ってまいる人たちの『覚悟』はその都度わたくしの心に浮かんでまいりました
敵であるとは申せ、強いそして時には曇りのない彼ら彼女らの心の在り様が

ですから、シスター様が『覚悟』という言葉をお使いになった時、やはり心が少し揺らいでしまったのですよ
もちろん、それで後れを取り、さらにまた柚葉さんに心を痛めさせてしまうつもりはないとは申せ
シスター様もまた、純粋な想いがあるからこそ、わたくしに敵対なさるのだ、と思いましたわ

ですが、柚葉さんの今のお話を伺って、『覚悟』という言葉を、もっと自分の中で噛みしめ、理解しようとしなければいけない、と思わせていただきました

柚葉さんのお言葉の一つ一つ…『覚悟』というものについて突き詰めて考えなければ、わたくしは自分の在り方も、シスター様の在り方も、結局分からないままになってしまう…
それは嫌でございますから

981 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/23(Wed) 13:05
>>973(柚葉さん) (つづきでございます)

>そもそも、お嬢様が無辜の人々を手に掛けるような方ではない事を重々承知している筈。
>そんなお嬢様を刃で傷つけ、その後でお菓子を楽しめるような性分…。
>自己陶酔のあまり、完全に狂っているとしか思えませんでした…。

それで思い出しましたわ
このような言葉を ―

『考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです』
『真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです』

これは、三のお兄様が昔故郷の城館のお部屋に掛けられ、今は支城に持って行かれた、美しい肖像画の女性…
彼女が仰った言葉だそうでございます

女性というのはローマ帝国の学者だったヒュパティアという方だそうでございます
アレクサンドリア図書館で哲学、数学、天文学を研究されていたのですが、キリスト教の司教の求めに応じた皇帝の命により図書館は破壊され、後に彼女も後に虐殺されたそうです

直接彼女と知己であったかは、お兄様は話してはくださいませんでしたが、彼女が残したというこの言葉を、とても愛おしそうに、わたくしに伝えてくださいました

自分で考えること…、誤った教えに惑わされないこと…、これらのことは、相手が強い意志と覚悟を持っている、あるいはそう称されていればなおのこと、忘れてはならない、といま改めて思いましたわ

>…御免なさいお嬢様、あの時を思い出して、少々感情的になってしまいました…。
>でも、私の言葉から私の想いを汲んで下さるお嬢様の気持ち、私には十分に伝わって参ります。
>それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が大勢居て下さいます。

感情的などと、とんでもございません
柚葉さんの熱いお心に触れられて嬉しゅうございます
有難うございます

>それに、この国には軽部さんや十六夜月華さん、フリューゲル神父様の様にお嬢様を解って下さる方々が大勢居て下さいます。

思えば軽部様から感じていた眩しい光も、その『覚悟』を伴ったものだったのでしょう…
わたくしのところに訪れてくださった皆様のことも、あらためて有難さと愛おしさと共にこの胸に浮かんでまいります

…シスター様にも、いつかこの想いが届いてほしいですが、ただ、もうあの方の言葉にただ惑うことはいたしませんわ

>共にこの掛け替えのない日常を、不要な争いで壊す事の無きよう守っていきたいですね。

はい、本当にその想いでございます
そして、柚葉さんがいてくださる限り、それが出来ますこと、信じて疑いませんわ

982 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/23(Wed) 16:56
女吸血鬼オリキャラスレ増えたな

983 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/24(Thu) 21:36
>>982

すみません、他スレの話題に関しては御遠慮下さい。
オリジナルで似たようなスレを立てるのは自由ですし、
このような話題は場合によってはそちらの方へ御迷惑をかける事にもなりかねませんので。

984 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:12
>>974(柚葉さん)

>あらあら、本当に沢山のお菓子を頂いたのですね。
>手作りのものから、お店でハロウィン用に袋詰めしてもらったものまで…。

たくさんのお菓子をいただいて、3人ともとても嬉しそうです
…わたくしも嬉しくて…そして、安心いたしました
私の家族で、しかも眷属です
人間のご家庭の皆様が、快く受け入れてくださるか、実は少なからず気を揉んでいたのですよ
でも、取り越し苦労と申すものでしたわね
有難いことでございます

そして、それぞれのご家庭ごとに個性豊かなお菓子をいただきましたのね
カボチャのタルト、カボチャの顔がチョコで描かれたクッキーやパイ
かわいいおばけの形のキャンディー
あら、こちらは…まあ、どら焼きですか?
カボチャや魔女、お化け、いろいろな絵が焼印で描かれていて、とても可愛いですね
和洋問わず、いろいろなお菓子が勢ぞろい、見ているだけで楽しくなってまいりますわね

>しかもきちんとどのお宅で頂いたものかをメモしてあるのも、
>流石はお嬢様に仕える者としてしっかりなさっていますね。

あらあら、何も申しておりませんでしたのに、この子たちもちゃんと心得ていますのね
ちゃんとメモを取るのも、普段の柚葉さんを見ていて学んだのではないでしょうか?

(柚葉さんとの帰り道で)

>早くなった黄昏時に一日の終わりの早さ、寂しさを感じる所にお嬢様がこの街に馴染んでいる事を実感させてくれますね。

確かに、黄昏時を一日の終わり、寂しさを感じる時間、と思えること自体、故郷に居ました時は考えられませんでしたね
黄昏時は、むしろ一日の始まり、目覚めて、献血をいただき、
『さあこれから、何をしようかな?お勉強はイヤだな〜』
とか思っている時間でしたわ

尤も、人間の子どもと遊ぼうと思って、だんだん『夜更かし』ならぬ『昼更かし』をするようになりましたけれども…

この街で、人間と合わせた寝起きをするようになり、こうして黄昏時、子どもたちが家に帰っていくのを見送り
『さようなら、また明日…』
と心の中でつぶやく…
それが、とても心安らぐひと時になるなんて、嬉しいですわ

>ふふっ、だからこそ、お家で待つ家族の温かさを尚更実感する時期でもありますね。
>さあ、少し商店街に寄りながら帰りましょうか。

そういえば、三女ちゃんが教えてくれたアニメソングに、そんな情景を歌ったものがございましたわね
『にんげんっていいな』でしたか…
とても心温まるメロディーでしたわ


985 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:15
>>974(柚葉さん) (つづきでございます)

(その日の夜、わたくしの書斎にて)

>お嬢様、支度が出来あがりましたので、どうぞ…。
>今日ご用意させて頂きましたスイーツは、鳴門金時のチーズケーキです。
>材料の鳴門金時は、勿論お颯さんの目利きの一品なんですよ。

あらあらあら、まあまあまあ
お颯様と柚葉さん、お二人のコラボ作品のお菓子をいただけるのですね
『鳴門金時』…、なんて和風の優雅なお名前なんでしょう
お芋さんにもちゃんと立派な名前を付けてあげるなんて、お作りになった方が手塩にかけて育てた、という愛情を感じますわね
では、いただきますわ

…まあ…、まあまあまあ…
日本のおさつはとても甘くて滑らかな味わいとは前々から思っておりましたが
これはまた…舌の上で蕩けて広がるたおやかな甘みが素晴らしゅうございますわ
そしてチーズの酸味と交じって、互いに引き立て合い、えも言われる風味を醸し出しておりますのね
ほんと…、秋の夜長の心安らぐひと時に最高の逸品ですわ

…いけませんわ
歌が…、前に居りました街で焼き芋をいただいたときに、即興で口ずさんだ歌が自然に出てまいります

やきいも やきいも ほくほくおいも♪
シックなふくきたふとっちょさん
だけどぬいだらすごいんだ
きらきらきれいな おひさまいろさ
だからパクリとたべたなら
おひさま あまいな おいしいな
おなかはぽかぽかぽっかぽか
こころもぽかぽかぽっかぽか
みんなでおいしくほっくほく
おいもは おいしいおひさまだ

…すみません、すみません
口が勝手に動いてしまって…

>では、ワインをお注ぎ致します…。
>明日は学校もお休みですし、少しは大丈夫ですね。

ありがとうございます
日本に来て初めてかしら?
ああ、この芳醇で心揺らす香り…
見ているだけで、酔い心地がしてまいります

>今宵は満月ではありませんけれど、今日はお天気でしたから夜空は星が輝いています。
>ふふっ、秋の夜長を楽しむにはピッタリですね。
>では、乾杯…。
乾杯…

ああ、本当にチーズケーキともとても合うのですね
何れの味とも分け隔てしかねる、混然一体となって心を揺蕩わせる深い味…
気持ちよいですわ…

嬉しいですわ、このような素敵な酔いの時を、柚葉さんと分かち合えるなんて

一緒に、この酔いのままに睦み合うひと時を…くださいませ…

>そういえば、レイナさんもあの子達も部屋から出てくる気配がありませんね。
>もしかしたら、帰宅した時の雰囲気を察して気を利かせてくれたのかも知れませんね。
>あの娘達にも感謝しながら、今はこの一時を楽しみましょう…。(微笑)

レイナさんもあの娘たちも、気を遣ってくれていますのね
お蔭でこうして、柚葉さんと二人きりの時間をいただけました…

レイナさんは特に…ご存じなのかと思います
わたくしが人恋しさをいつも抱えていて、それゆえに柚葉さんが傍近くにいてくれることにどれほど悦んでいますかを
わたくしを追って日本まで来てくれて、ずい分と心配をかけてしまいましたから…

彼女にもまた機会を設けて、一緒に秋の夜長の美酒を楽しんでいただきたいですわ
寡黙な彼女は、自分からはそう言いださないかと存じますから

986 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/24(Thu) 22:29
>>982

あの街、この街、いろいろな街…
それぞれ良き味わいのある街が増えるのは嬉しいですわね

ただ、なんと申しましょうか
我が家のメイドさんが申しております通り、他の街のことを話題にいたしますと、如何なる事態が波及するか分かりませんもので…
差し控えていただきますと有り難く存じます

これからはお願い事の一箇条として加えさせていただきたく存じます

申し訳ございませんが、何とぞよろしくお願いいたします…


>>983(柚葉さん)

お手数を取らせてしまいまして申し訳ありませんでした

いましがた申しました通り、一箇条加えようかと存じますわ

『他スレのことを話題に出すのはお控えくださいませ』
といたしましょうか…


987 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/25(Fri) 20:40
>>968-969 アーチェロお嬢様

『京都旅行 2日目』
>安土桃山時代の女性のことに思いを馳せていましたら、ふと高名な『細川ガラシャ』のことが思い浮かびましたので
>彼女について、三女ちゃんのタブレットで調べてみましたら ―

>ここ、京都の大徳寺に彼のお方のお墓がございますのね
>お墓は他にも数か所あるようですが

ええ、細川ガラシャさんは、戦国時代を代表する悲劇の女性の一人ですね。
実はですね…その…小さい頃、私、あの方に関して大変誤ったイメージをもっていまして…(汗)。

ここ、京都で撮影された大作映画「魔界転生」の中では恐ろしい女性として登場してるんです…。
父が見ていたのを横で見ていただけで、しかも知識がありませんでしたから、勝手に恐ろしい女性だと勘違いを…。(汗)
後々実在の人物であったと知り、その生涯を知った時は心の中で平謝りでした…。

>彼女のことは欧州にも伝えられ、神聖ローマ帝国に於きましても『強き女』という戯曲となって、しばしば上演されたと聞きます
>オーストリア・ハプスブルク家の女性の方々に大変好まれたとか

まあ、それは初耳です…。
戦国から江戸時代へ至る流れの中でキリスト教を信仰する方々の悲劇は語るまでも無いと思われますが…。
ヨーロッパの人々にも敬意を払って頂けるなんて、光栄です。
お嬢様と対立する立場にある事は、やはり複雑ですが…。

>まあ、お二人は奇しくも同じ37歳で天に召されたのですか…
>なんと短い時間を、人は苦難の内に歩むものでございましょう

…激動の歴史の流れに翻弄され、愛する人々と余りにも早く別れなければならない運命…。
残された子ども達の事を思うと、胸が痛みますね。

ふう…歴史というものに想いを馳せると、感傷的になってしまうのは私もお嬢様も同じですね。
だからこそ、解り合えるものもありますね。

あ、そろそろ、ライトアップの時間ですよ。
それでは、参りましょう…。

これが、夏の夜の百鬼夜行…。
京都の闇を駆け巡る妖怪たちの姿は迫力があり、同時にどこか神秘的でもありますね。

妖怪といえば畏怖、恐怖の対象ではありますが、逆にこの空間で何の姿も見られない方が逆に怖いかも知れませんね。
むしろ、多くの妖怪たちの姿が見られることに安心感すら覚えてしまいます。

もしこの場に北政所様がおられましたら、どのような反応をする事でしょうね。
現世の悪鬼羅刹達と渡り合ってきたあの方ですもの。
きっと落ち着き払って、「今宵はよくぞお出で下さいました」と笑顔でお迎えなさるのでしょうね。

(ライトアップ終了後)

本日は、これでお終いですね。
舞妓姿での祇園散策、国際漫画ミュージアム、そして高台寺のライトアップ…。
実に多くの思い出を頂きました。
では、ここからはバスに乗り換えて、四条大宮から嵐電に乗り、ホテルへと戻りましょうか。
皆で温泉に浸かり、一日の疲れを癒しましょう…。


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