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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/07/05(Sun) 08:42
梅雨のしっとりと潤った空気の中、傘を差してのそぞろ歩きは心落ち着きます。
そして晴れ間よりのぞく穏やかな陽光にもまた心安らぐ想いでございます。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ四を立てさせていただきました
何卒よろしくお願いいたします

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904&ls=50
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578&ls=50

以下、お願い申し上げます

壱.sage進行でお願いいたします。
50以下に下がりましたら、適宜ageさせていただきます。

弐.わたくしとわたくしの家族、ご近所、友人の方々がお話をするスレッドでございます。
世間話などしにお出でいただけたら嬉しゅうございます 。

参.キャラハン(吸血鬼関連もしくは場に合わせたオリジナルキャラクター)も歓迎いたします。
SF系の方は、申し訳ございませんがご遠慮くださいませ。
 キャラハンの方は、初お目見えの際に、大まかでけっこうですので自己紹介くださいませ。
名前「     」
性別「     」
容姿・服装など「     」
備考「     」
また、トリップをお付けくださいますようお願いいたします。

わたくしのプロフィールにつきましては、以下の通り自己紹介させていただきます

名前「正式名称は『アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ』でございます。
人間界ではイタリアに領地を持つ侯爵家です。領地にございます『ミズリーナ湖』がその名の由来です。」
性別「女性でございます。」
容姿「身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。B85.W55.H82。
髪型はストレートロングの銀髪でございます。
総じて、日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌でございます。
吸血鬼らしい身体的特徴としては、口内の鋭利な牙と必要に応じて背中より出しますコウモリ型の翼がございます。」
年齢「外見の年の頃は17歳、人間で申せばそれくらいの外見でございましょう。
本当の年齢は…、500歳代後半でございます。」
服装「和装が好きで、学校へ参るとき以外はいつもほぼ着ております。
季節に合わせた色柄を着ますよう心掛けています。
籍を置く学校の制服は、ワインカラーを基調としたブレザーです。」
備考「故郷の城館では貴族の娘として暮らしてまいりました。
長らく日本に恋焦がれ、父の反対を押し切って出奔してまいりました放蕩娘でございます。
日本の皆様に初めてご挨拶したのは、平成26年(西暦2014年)師走の初旬でございました。
以後、転居をしつつも皆様方に良くしていただき、今日に至っております。
同居している家族は、メイドとしていらしてくださいました羽藤柚葉さん、故郷より後を追って来てくださったメイドのレイナさん、それから見習いメイドのコウモリ三姉妹がおります。
日々、近隣の男女共学校に通っております。」

四.基本『日常系』とさせていただきます。
 バトルは、もしございましても日常の中の点描の範囲内にとどめ、引っ張ることの無きようお願いいたします。

五.誹謗中傷、過度に攻撃的なご発言、セクハラ等はご遠慮ください。

六.荒らしと思われる発言は無視なさってください。

七.同じ質問や話題の繰り返し、単なる個人的な事情の呟き、意味不明の発言等はお控え下さい。

八.キャラハンであるか否かを問わず、ゲストの方同士の過度な交流(クロストーク)はお控えください。

九.他の方の話題や質問に乗るのもお控え下さい。

十.10ちゃっとの規約を破る行為は厳にお慎み下さい。

十一. お約束事は、必要に応じて随時追加させていただきます。

ご質問に答えにくい場合や記憶違いもあるかもしれませんが、それにつきましてはご容赦ください。

いろいろとお願い申し上げましたが、基本的にこれまでと同じくのんびりと参れましたら幸いに存じます
何卒よろしくお願い申し上げます。


912 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/03(Fri) 20:34
>>902(柚葉さん)

(お客様が帰られた後も、柚葉さんがお客様へ答えられた言葉がわたくしの胸を震わせます。)

>そしてお嬢様とは、同級生やお嬢様の学友の皆様の間でも多少噂になりますが
>それはあくまでもお互いに「親愛」の気持ちです。
>ただし、それは決して男女の恋愛に劣るものではありません。

柚葉さん…。
ときめきが疼きを伴って、わたくしの胸を甘く苛みます…。
嬉しくて言葉がうまくまとまりませんが…、ただただ涙がこぼれるほど嬉しくて。
わたくしのことを大切な想い人である神父様と同じく大切に想ってくださって。
貴女と共に在って幾年、わたくしが貴女を想うのと同様貴女もわたくしを想ってくださっている、その
ことは分かっているつもりですけれど。
ああして言葉にして聞けることがどれほど幸せであることか。
今はただこうしてあなたの御手をわが手で包んだままそっと胸に当て、この鼓動の高鳴りを貴女に感じて
いただきたいのです。

>あらあら…雪も溶けてしまいそうな熱々の様子ですね。(微笑)
>「狼と鹿のおでん屋さん」でしょうか。

仲睦まじいお二人が作る温かい味を感じさせる屋号ですわね。
わたくしもその場でハフハフと熱さを感じながらいただきたいですわ。
きっとあちらのお客様方もお二人の熱にあてられながら温かさと美味しさを堪能なさっていることで
しょうね。

>(今回は割烹着姿です)

なんだか、ご母堂様のお姿が重なりますね。
溌溂とした中に包み込むような温かみを感じさせてくれて。
そして、さっそくおでんパーティーのご用意をいただくお手際の素晴らしさ!
それも、わたくしの大好きな甘酒もご用意いただけるなんて。
グリッタちゃんと白鹿さんともご一緒に、家族みんなで団らんのひと時をいただけるなんて、もう胸が
ワクワクいたします。
土地神様のご加護を以て鳥居の向こうからグリッタちゃんたちがお戻りになったら、どんなに楽しい宴と
なることでしょう。

>私はアーチェロお嬢様が居られる限り、ずっとお仕えしていく事をお約束します。
だって私は…。
>この国の人間で初めての、お嬢様の専属メイドなのですから…。(微笑)

このお言葉で、わたくしのこれからが歓喜と希望に満ちて続いてまいることを心から感じることができます。
これまでのすべてが、貴女と共に在って初めて彩り豊かな世界で在り続けたことをあらためて感じ、感謝の
想いと共にまた心からお願いをいたします。
「これからも、どうかその手を取り続けることをお許しください。」
と。
もうわたくしにとってこの国に在ることは、柚葉さんと共に歩むことと同義なのですから。

(すみません、この後のご返事は後刻とさせていただきます。)


913 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/04(Sat) 21:02
(最初に申し上げておきます。
申し訳ございませんが、ここからいつにもまして長くなります。
どうぞお許しのほどを。)

>>903(柚葉さん)
>>911(グリッタちゃん)

>でも旅行と言えば、「お楽しみはこれから」ですね。
>宿泊先の美味しいお食事と、皆と共有する夜の楽しい時間…。
>落ち着いている風を装っていても、内心はわくわくしているんです。

よかったです…。
今回の旅でたくさんご負担をかけてしまいましたから、そうして弾む笑顔で楽しんでいてくださるのを
見られて嬉しいですわ。
それでは、くつろぎと美食の空間にいざ、まいりましょう。

>あの様子ですと、グリッタちゃんと白鹿さん、問題なく一緒のお部屋で過ごされているようですね。
>グリッタちゃんは私達が知る以上に、きっと恋愛経験は豊富の筈です。

はい、初めてのGMWでお姿を見ていた時は元気で天真爛漫なお姿が強く印象に残りましたけれど、
この旅を通じて彼女がとても大人な女性であることを再認識させられました。
恋愛について言の葉を唇に乗せられるとき、ドキリとするような艶やかな笑みを浮かべられるのですよね。
彼女、年はわたくしより200歳以上お若いのに、経験の差を思い知らされましたわ。

(食後でございます)

はあ…、落ち着いた造りのお座敷、この季節の食材を細やかに調理した絶妙のお味の数々。
誠に心満たされるひと時でした。
お母様と佐保姫様は、500年ぶりに甦ったという地酒「菩提もと清酒」を『懐かしい味だわ』とおっしゃり
ながら酌み交わされて、いっそう親睦を深めていらっしゃいました。

>美味しさのあまり朱瑠ちゃんがもう一つのお口まで動かしてしまい、奥方様が「認識阻害」の魔力を、
>サライさんが姉妹譲りの「邪視」を駆使して事なきを得ましたが…。(汗)

>わわっ!朱瑠ちゃん!口が出ちゃってるよ!口が!
>他のお客さんがびっくりしちゃうよ!

「あははー、さっきはごめんなさい。
 だって、あんなにご馳走が並ぶんだもの。
 一つ味わっては次のお料理へ箸を…ってやっていたらなんだかじれったくなって、いつのまにか…。
 でも、ほんとなんで人間はそれを驚くんだろうなあ…?
 口が一つでも二つでもそんなに変わんないと思うんだけど…。」

そこはまあ、学食で食事中のわたくしの牙を見ただけでビクッとする人もいますから…そういうものだと
割り切るしかないのでしょうね…。

お母様が事も無げに無詠唱で魔法をかけられ、サライ様も『は〜、やれやれ。』とおっしゃりながら
きちんと対処してくださって。
思わぬところでお仕事をさせてしまって申し訳ありませんでしたわ。
サライ様もお母様に仕えて気苦労も多いことでしょう。
今宵の湯浴みでは、彼女のお背中もわたくしがお流ししましょうか。

「あー、いいです、いいです。
 それはわたしに任せてくださいー。
 わたし迷惑かけちゃいましたからー、お詫びしたいんですー。」

「全くこの娘ったら悪びれないんだから。
 やっぱりあれかしらね、旦那につまみ食いを覗き見られるドジ踏んだわたしの血かしらねぇ…。」

「お母さんも、しょげない、しょげない。
 お母さんの背中も流してあげるからね〜♪」

>これもまた、旅先の思い出の一つですね。

「ですよね、ですよね〜♪
 ああ、あのお食事のシーンも記念に撮っておきたかったな〜。」

朱瑠さん、それでしたら、わたくしの魔石が稼働していましたから撮れていますわ。
後でお見せしますわね。

(続きます。)


914 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/04(Sat) 21:05
(続きです。)

>>903(柚葉さん)
>>911(グリッタちゃん)

そして一方グリッタちゃんは、

>でもこのホテルのお食事って、やっぱりプロ中のプロの人たちが作るお料理ですもんね。
>私もまだまだ、頑張らなきゃ。

と、料理人魂を燃やされていましたね。
これからも、今のパン屋で新たなパンを生み出されたり、ご自身でお店を持たれてさらに幅広いジャンルの
お料理を看板料理になさったりと、その可能性は拡げていかれるのでしょうね。
その傍にはきっといつも白鹿さんもいらっしゃって、二人で盛り立てていかれることでしょう。
そんな未来をわたくしも見てみたいですわ。

>それでは支度を整えましたら、「ラ・ロイヤル・スパ」に参りましょう。
>奥方様の「あの娘(白夜様)の力になってあげてね」という言葉の意味が
いよいよ分かるのですね。
>そして、白夜様と佐保姫様との関係も…。

白夜様の口数が少なくなっているのが気になります…。
どんな経緯があるものなのか存じませんが、わたくしたちにできることをさせていただきましょう。

ですが、わたくしにとっては柚葉さんのお背中をお流しするのもこの湯浴みの大切な目的です。
本日汗をかいていただいたそのお肌を隅々までお清めいたしましょう…。

>奥方様やサライさんの先程のお力をもってすれば白鹿さんもご一緒することは可能でしょうけれど、
>流石にそれはご本人が遠慮されるでしょうね。

>そ、それは流石にまずいかな〜?(汗)
>白鹿さん以外、全員女性ですからいくら何でも気持ちがもたないと思いますよ…。

はい、みんなご一緒の裸の付き合いもたしかに大浴場の魅力の一つですが、初々しい思春期を感じさせる
白鹿さんには落ち着けないのでは…。

>ん〜…。アーチェロさんたちみたいな素敵なお姉さんなら別にいいかな〜。

あらあら…、それでしたらわたくしはかまいませんよ?
見るからに繊細な白鹿さんは故郷に残してきた弟を思わせて、ふと懐かしい感慨を覚えるのです。
まだわたくしとお風呂を共にしたがる甘えん坊な子でしたので、あの子のように白鹿さんに接すること、
やぶさかではありませんわ。

…あらら、白鹿さんがさらに赤くなってしまわれました。
ごめんなさい、もうこのお話はやめた方がよろしいわね…。

(続きます。)

915 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/04(Sat) 21:07
(続きです。)

>>903(柚葉さん)
>>911(グリッタちゃん)

(「ラ・ロイヤル・スパ」でございます。)

まあ、これが…。
広々として落ち着いた色合いの石とタイル造り、そして平城宮跡の一角から湧き出る湯は見るからに艶々と
しております。
さすがは筋肉もしくは関節の痛み、こわばりに高い癒しを発揮しその他豊富な効能を謳っているお湯、湯船に
そっと手を差し入れただけでこの身をゆるゆると安らがせてくれるようですわ。

サライ様、お人払いどうもありがとうございます。
この湯浴みはゆっくり楽しむだけでなく時間を有効に使わせていただき、白夜様のお話を聞かせていただき
ましょう。

>…多分アーチェロさんたちは、この後少し大事なお話があるかも知れないですね。
>もう十分温まったし、そろそろ私は席を外そうかな。

「ええっとお〜、遠慮されたら申し訳ないし〜、いてくれていいんだけど〜。
 白鹿ちゃんが気になるだろうし、どっちでも良いようにしてね〜。

あはは〜、なんだか申し訳ないことになっちゃったな〜。
 ほんと、そんな大した話じゃないんだよ〜。
 佐保ちゃんとあんまり話せてないのも、ただのわたしのつまんない拘りみたいなものだし〜。」

「…いや、わたしはとても怒っているぞ。」

「はえ…?佐保ちゃん…?」

「わたしに負担をかけまい、とろくに相談してくれなかったそなたと、そなたに頼られぬ不甲斐ない自分、
 双方に、の。」

えーっと…。(汗汗)

「ああ、いいからいいからぁ、アーチェロは言ったとおり背中流してあげてくれないかしらぁ。」

はい、お母様、もとよりそのつもりでございます。
ささ、白夜様どうぞおかけになって…。
…え?
――――――――――――――!?

(背中…お背中一面の傷跡、それも、塞がりきらない切り傷、刺し傷、あざ、こちらは…鞭の跡?)
そ、そのお背中は…。

「あはは〜、昔々の傷だよ〜、そんなに驚かなくても大丈夫だよ〜。」

いえ、ですが、こんなにたくさんの傷跡が癒えぬまま残っているなんて。
貴女様ほどの大妖怪なら、たとえ人間に傷つけられようと普通傷は治癒されるはず…。
…普通では、ない?
では、これは魔術・魔道を知る者たちの手で…?」

「…知ってるかもだけど〜、わたしあちこちの人間の偉い人をたぶらかしたから、これはその報いみたいな
 ものだし〜。
 あはは…。」

「まあ、確かにたぶらかされた連中は多いけどねぇ。
 アーチェロも見たでしょ?
 新幹線の中の通路、さっきの公園の中、白夜ちゃんの方をチラ見しては赤くなっている人たちがいたのを。
 確かにこの娘、隙が多くて霊気漏らしちゃうことが多いから、そりゃあもう昔から入れ込む連中は多かったわよねぇ。」

お母様、ですが、ですが、こんな…。

(続きます。)


916 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/04(Sat) 21:12
(続きです。)

>>903(柚葉さん)
>>911(グリッタちゃん)

「だけどさぁ。」

(!お母様の周囲の空気が一気に下がった?)

「わたくしもよくこの娘のところに遊びに行ってたから知ってるけどぉ。
 この娘が、魅了された奴らが熱に浮かされて逆らえなくなるほどの魔の気を発していたのを見たこと
なんて一度も無かったわよぉ。
 あいつら、自分の務めをそっちのけにして『余にはそなたさえ居れば良い』とか抜かして、あれやこれやを
 つぎ込んで、あげく周囲の敵意やら憎しみがヤバいレベルだと気づいた途端に『この女狐にたばから
れたのだ!』」と言っては金と権力で雇った魔道に長けた連中にこの娘を害させた…、まあ呆れるほど
 ワンパターンだったわねぇ。
 この娘もぉ、よしゃあいいのに、責務の重圧で苦しんでる連中をほっとけない情の厚さが毎回毎回あだに
なるしぃ。」

「うん、だからね〜、学習能力のないわたしもね〜、悪いんだよ〜。」

…それで、保身を図った人たちによって、ずっと白夜様はこうして責め苛まれてきたと?
自分の弱さから起こした揉め事の責任をなすり付けた人々の手によって、こんな傷を負わされた、と?

(狂おしく叫び出しそうだ。
 ダメよ、今わたくしが怒って喚いて、何が変わるの?
 今わたくしがすべきはただ、旅の癒しの湯浴みの良き時間をこの方に過ごしていただくこと、それだけ。)

「姫様、唇から血が…。目からしずくが…。」

ご、ごめんなさい、長女ちゃん。
ちょっと驚いてしまっただけだから、大丈夫。
白夜様、お辛い話はどうかもう…。

「ん〜、どっちかというとここからが今回の旅に関係する話になるんだよ〜。
 ごめんね、ヘンな話しちゃって〜。」

いえ、ではどうかお聞かせくださいませ…。

(続きます。)


917 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/04(Sat) 21:13
(続きです。)

>>903(柚葉さん)
>>911(グリッタちゃん)

「ん〜とね、そんなわけでいろいろあってもう嫌になっちゃってね〜。
 それで人間のいないところに行こう、って思ったんだよ〜。
 人がいると、なんでかすぐに関わり合いができちゃうから〜。
 この際だから、もう思いっきり今まで知らない場所まで行こう、ってことで、大陸をどんどん北へ北へ
と行ってね〜。
 とうとう、とってもきれいな毛並みの仲間…ホッキョクギツネたちのいる場所まで行っちゃったわけ〜。
 あの子たちのいる場所って、自然が厳しいからね〜、わたしも獲物を捕るお手伝いをして、お友だちに
なれたよ〜。

 でもある日、そんなところで見つけたんだよ〜。
 白夜の中、体を地面に横たえて雪に埋もれかけていた『あの人』を。」

白夜の中…。

「そして今『風蘭寺』にいる、それが『あの人』だよ〜。
 『風蘭』はあの人の呼び名からつけたの〜。」

…?
風蘭、ふうらん、フウラン…、フラン…。

!!
北極で身を横たえていた、フ、フラン…。
あ、あの、その、まさかですが。
それは『メアリー・シェリー』の記録文学に書かれたあの方…?

「うん、その人だね〜。」

…ですが、あの著書によれば、確かあの方は薪の山に登ってご自身を焼いて果てる、とおっしゃっていた
と記憶しますが。

「うん、そのつもりだったんだけど〜、力尽きて行き倒れたらしいよ〜。
 それでまだ息があったから担いでお空を日本まで飛んできたの〜。
 仲良しになったホッキョクギツネさんたちも一緒に〜。
 でも、その時はあの人のこと、そんな有名人だって知らなかったんだけどね〜。」

「そして旧友であるわらわのもとに身を寄せたのだがね。
 最初から二人とも諍いが絶えなかったようだよ。」

「だって〜、あの人すごいんだよ〜。
 わたしが優しくしてあげても、全然喜ばないの〜。
 『余計なことをしてくれた、わたしは罪深い身だ。あのまま息絶えるべきだったのに。』
 って言って怒るんだよ〜。
 あんな人初めてだよ〜。
 で、わたしも、だんだん自分が悪いのかな〜、って思えてまた嫌〜になったから、お寺作ってあの人
放り込んだら逃げちゃったの〜。」

「うむ、慕ってついて来てくれたホッキョクギツネたちに後のこと丸投げしての。
 あの者たち、今も人の姿で寺を守ってくれているんだよ。
 さっさと顔を出して、謝ることだね。
 『彼の者』が何度も逃げ出そうとしたり身投げしようとしたりして、かなり困っておったでな。」

「うん、反省したし、こうしてみんなと楽しく過ごして元気をもらえたから、旅行の最終日に顔を出す
 よ〜。
 ね?もう少し、一緒にいていいかな〜?アーチェロさん。」

もちろんでございます。
そして三日目はぜひわたくしも風蘭寺に同行させてくださいませ…。

ですが今は。
柚葉さん、申し訳ございませんが、どうか貴女の尊い治癒のお力、この方にお使いいただけませんか?

(今宵はここまでとさせていただきます。たいへん長くなり申し訳ございませんでした。)


918 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/05(Sun) 09:23
>>904

今まで存じておりませんでしたので、さっそく動画を視聴いたしました。
胸に迫る…、家族という絆の素晴らしさ大切さをわたくしの胸の届けてくれる、とても素敵な歌でござい
ました。
お教えくださりありがとうございます。

わたくしにも大切な家族がいますゆえ、その在り方をあらためて考えさせてくれる言葉の数々に深く聴き
入りましたわ。
家族であっても、いえ家族であるからこそ分かり合えぬ部分があることへの覚悟とそれを乗り越えて
寄り添い生きること。
家族を得た歓びが多大であるゆえに、ややもすれば忘れてしまいがちな『孤独』を抱えながらなお分かり
合うことへの努力を怠ってはいけないこと…。
自分の胸にその想いあるや否や、問いかけたい気持ちです。

そしてあらためて自分が与えられていることがいかに多いか、もっと与える人にと変わっていける自分で
ありたいと、その想いが沸々と湧いてまいりました。

この気持ちを忘れることの無きよう、この歌をまた折に触れて聴いてまいりますわ。


>>905

申し訳ございませんが、左様な質問にお答えしたくありません。
人の心を苛むような問いをなさらないでいただけますか?
過去のことでしたら、これまでに述べた記憶もございますから探していただいてもけっこうですが、
わたくしから何時のことであったか、敢えてお教えする気にはなれませんわ。


>>906

(横から失礼いたします。)

>私は流石に100年先まで生きていられる自信はありませんが…。
>それでもお嬢様の事を好きな気持ちは、100年経っても変わることはありません。

柚葉さん…、貴女への感謝と親愛の想い、あらためて感じさせていただいています。
ずっとずっと、貴女と共に在りあなたを愛して生きていきます。
そして、今あまりにも多くのものをいただいているわたくしですが、この想いを形にしてわたくしももっと
貴女に大切なものを贈れるわたくしに、きっとなってみせましょう…。


919 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/05(Sun) 09:24
>>907

また素敵な作品をお教え下さり、ありがとうございます。
さっそく購読いたしました。
またわたくしの同族の、人の世界で元気に生きておられる姿を見られて嬉しゅうございますわ。

たしかにわが同族には銀髪の者が多いですね。
柚葉さんが挙げていらっしゃる方々もしかり。
それに加えますれば、

ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん:石川月葉(ルナ)
水曜日の夜には吸血鬼とお店を:ウエンズデイ・ナイト

もそうでございますわ。
ルナ様はやや赤みがかっていますけれど。
このお二方のことはニコニコ静画でご覧になれます。

「幼なじみの吸血鬼」の月城さん、愛らしい方ですね。
幼なじみの方への隠しきれない思慕の想い、見ていてなんて微笑ましいことでしょう。
その一方で、その想いに気が付かれたくないのでしょうか、つれなくしたり、ちょっと意地悪してみたり。
「からかい上手の月城さん」と申したくなりますね。
いずれは「からかい上手の元月城さん」になったりして…。
くわえて、クラスメイトの森山さんとも女の子同士仲良くしていらっしゃるのも見ていて嬉しくなりますね。
森山さん、月城さんのことを知ろうと積極的に声をかけてこられて。
(わたくしのお友達の軽部様を思わせますわ。)

先ほど申した石川月葉さんもクラスメイトの男子生徒さんが献血係になってくださって元気に暮らせています。
わたくしと似た境遇の方々のそんなお姿を見ていますと、わたくしも元気をいただけますわ。


920 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/05(Sun) 09:52
>>902(柚葉さん)
>>910(グリッタちゃん)

(横から失礼いたします。)

>ですが、真祖の直系であろうと貴族の令嬢であろうとその立場の問題ではなく
>アーチェロお嬢様は私達にとって大切な心優しい主です。

>でも本当にアーチェロさんが凄いのは、そういうことじゃないと思うなぁ。
>国とか、種族とか、そういうのに関係なく誰とでも分かり合おうとする
>広くて優しい心をもってることじゃないかな。

わたくしには過ぎた言葉とただただ面映ゆく嬉しいです。
ですが、お二人の言葉だからこそわたくしを真にご覧いただいてそう思っていただけたことと真摯に
受け止め、これからもおっしゃっていただいたようなわたくしであるように頑張ってまいります。
わたくしにはお二人の方こそ、曇りなき瞳で見て考えて、ご自身の在り方で身をもって示していらっしゃると
思います。
未熟なわたくしもお二人を見習ってまいりますわ。


>>911(グリッタちゃん)

>本当は私もワンちゃんたちと一緒に遊びたかったんですけどね〜。

分かりますわ。
わたくしも公園で犬さんの姿を見ていたりじゃれつかれたりしたら、我慢できずに自分も犬さんに変身
して一緒に駆けまわったりしますもの。
グリッタちゃんもご一緒でしたら、さらに楽しくなりそうですね。

>もし次の機会があれば、アーチェロさんたちもドッグランにお誘いしたいですね。

はい、そのときはぜひぜひお願いいたします♪
楽しみですわ〜。

>では私達は、残ったおでんを頂いたのでそっちも持参します。
>それじゃ白鹿さん、一緒に行きましょう。
>(手を引いて鳥居をくぐりました)

お帰りなさいませ、お待ちしておりました。
グリッタちゃんからのおでんも一緒にいただけるなんて、本当におでんのフルコース!
わたくしもさんざんお腹を空かせておいたのですよ。
いよいよのパーティーにワクワクですが、わたくしは尻尾はございませんので、代わりに翼を羽ばたかせましょう。
(パタパタ)

あらあら、羽ばたきのせいでおでんの匂いが拡散して、屋敷森の妖精さんもお出でになりましたわ。
これはいっそう賑やかなパーティーになりそうです…。


921 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/07(Tue) 21:20
>>913-914(アーチェロお嬢様)

>はあ…、落ち着いた造りのお座敷、この季節の食材を細やかに調理した絶妙のお味の数々。
>誠に心満たされるひと時でした。

お嬢様の和服とテーブルマナーを含めた所作が、レストランの雰囲気と見事にマッチしていて
本当に素敵でした。
(画家のお嬢様、レイナさんと同席しております)

そして奥方様、佐保姫様、白夜様…。
只人ならぬ美貌の大人の女性はやはり注目を集めてしまうのですね。
サライさんは奥方様の傍に控えておりますが、お役目に慣れてこられて
随分と場の雰囲気に馴染んでおられるようです。

そしてあちらは…。
(グリッタちゃんや白鹿さん、三姉妹さん、朱瑠ちゃんとそれを見守る朱乃さん)
最低限のマナーは弁えながらも、旅行に来た嬉しさを隠せない無邪気な様子を
年配のお客様が微笑ましく見ていらしたようですね。

それにしても奥方様と佐保姫様のお酒を嗜むお姿は、本当に絵になりますね。
私はやはりお酒に強くは無いので、入浴を楽しむためにも今回はご遠慮させて頂きました。

>その傍にはきっといつも白鹿さんもいらっしゃって、二人で盛り立てていかれることでしょう。
>そんな未来をわたくしも見てみたいですわ。

ええ、今回の旅行がその未来のきっかけになるのでしたら…。
お誘いした甲斐があったというものですね。

>…あらら、白鹿さんがさらに赤くなってしまわれました。
>ごめんなさい、もうこのお話はやめた方がよろしいわね…。

ふふっ、ごめんなさいね。
白鹿さんのような可愛らしい男の子を前にすると、
ついつい悪戯なお姉さんぶった事を言いたくなってしまって…。
後はグリッタちゃんに、お任せしますわ。

922 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/07(Tue) 23:29
>>915-916

>「ああ、いいからいいからぁ、アーチェロは言ったとおり背中流してあげてくれないかしらぁ。」
>(背中…お背中一面の傷跡、それも、塞がりきらない切り傷、刺し傷、あざ、こちらは…鞭の跡?)
そ、そのお背中は…。

お嬢様が仰るように、白夜様ほどの方でしたら本来は傷の治癒は可能かと思います。
ですが、白夜様でも癒せぬ傷となれば…。

…やはりそうでしたか。
妖(あやかし)を滅する所業を生業とする者たちに…。

>(狂おしく叫び出しそうだ。
>ダメよ、今わたくしが怒って喚いて、何が変わるの?
>今わたくしがすべきはただ、旅の癒しの湯浴みの良き時間をこの方に過ごしていただくこと、それだけ。)

御傍にお仕えしている私には、お嬢様の狂おしい程の感情が伝わってきます。
ですが、耐えて心を落ち着けて下さいませ。
奥方様に命じられたように、今の私達は“癒し”がそのお役目なのです。
傷と同様に白夜様の背負った過去に負の感情は、“傷口に塩”です。

…奥方様、きっとお嬢様を試されているのですね。
何食わぬ顔をされていながらも、こう仰っているかのようですわ。

『この国の神々や妖(あやかし)と絆と深め、共に歩みたいといってもそれは簡単な事ではないのよ。
私達吸血鬼の一族が、争いを望まぬ者でさえも時にはいわれなき迫害を受けてきたように、
この国に住まう妖(あやかし)達も私達と同じように時として理不尽な仕打ちを受けながら
己の業や人の業を背負って歩んできたの。

まだまだ貴女はこの国に来て日が浅い。
これからもこの国で生き続ける中で、貴女は妖(あやかし)と人の業の重さを知ることになるわ。
簡単に心をかき乱し、一時の感情で人を憎むようになるようではまだまだよ。』

そして同様に、私も試されている…。
お嬢様は感受性が豊かな方です。
そして他者への共感性が強い方故に、これから歩む中で感情を抑えきれなくなる時が来るかも知れない。
そういう時に刃となりそうな感情を納める鞘の役割を、私がしなくてはならないのだと…。
時には穏やかに…。そして時には冷静に、冷徹にならなくては…。

交流を楽しみたいというのは本音でしょうけれども、
口に出さずに時には母親として、一族の纏め役としての心構えを諭す…。
やはり、オルキデア様は流石です。

(すみません、今宵はここまでとさせて頂きます。)

923 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/12/08(Wed) 23:09
血って鉄の味がするけど
吸血鬼的には鉄美味いのか?

924 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/11(Sat) 09:37
>>917-918(アーチェロお嬢様)

>ん〜とね、そんなわけでいろいろあってもう嫌になっちゃってね〜。
>それで人間のいないところに行こう、って思ったんだよ〜。

………。

(白夜様の癒えない傷跡…。
それは、傷をつけた者の“力”による影響だけではないのでしょう。
傷ついたご自身の“心”と、人との関わりを断とうと決めるまでに至ってしまった
孤独感と寂寥感…。
如何に強い力をお持ちであろうとも、孤独の辛さはそれに勝るのですから…。)

>でもある日、そんなところで見つけたんだよ〜。
>白夜の中、体を地面に横たえて雪に埋もれかけていた『あの人』を。

>…?
>風蘭、ふうらん、フウラン…、フラン…。

(白夜様のお話とを聞きながら、少し口を閉ざしていましたが…。)

???
北極…。
お嬢様の言葉…。
はっ!?その、白夜様の仰る方というのはもしや?
(ずずいと前に進み出ました)

…そうだったのですか。
ご自身を火葬してしまう前に、力尽きていたと…。
そして、その強い生命力故に生き永らえていたのですね。

以前その方の本を読んだ時に、

「お前などに神に背いて作られた俺の、一体何が分かるというのだ!」

という台詞がありましたが、それでも運命がその方を生かしていたのなら
その神がお前はまだ死ぬべきではないと判断されたのかも知れませんね。
それでも、その頑なな心は簡単に癒されるようなものではないのは周知の通り…。

時として、生きる事は死ぬ事よりも辛い…。
生きる事に苦しむ方に、今不幸の渦中に居ない者が簡単に「生きろ」とは申せません。
それでもあの方を見守ってくれている方々がいるのなら、時間が必要でしょう。

お嬢様、白夜様、承りました。
何程の事が出来るかは分かりませんが、皆と共に風蘭寺に同行させて下さいませ。

>ですが今は。
>柚葉さん、申し訳ございませんが、どうか貴女の尊い治癒のお力、この方にお使いいただけませんか?

承知致しました、お嬢様…。
私ではどれ程の事が出来るかは分かりませんが、この力が白夜様の癒しに繋がるのであれば…。
(白夜様の背中に、手をかざしました。)

925 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/11(Sat) 09:59
>>911(グリッタちゃん)
(アーチェロお嬢様)

(少しばかりグリッタちゃんの行動に干渉してしまうかも知れませんが、
お許しくださいませ)

>…多分アーチェロさんたちは、この後少し大事なお話があるかも知れないですね。
>もう十分温まったし、そろそろ私は席を外そうかな。

承知致しました。
いえ、白夜様はお話を聞かれても構わないと申されておりますが…。
でも今は、愛しい殿方がお待ちですものね。
それでは、ごゆっくり…。

(入浴を終えて)

お嬢様、実に良いひと時となりました…。
この後は、皆でパジャマパーティですね。
人数も沢山おられますし、まるでお嬢様と共に奈良へ修学旅行に来たようですね。

ボードゲーム、トランプ、花札…。
色々と遊べるものがありますので、皆で楽しみましょう。

(その後、奥方様や白夜様も加わって大いに盛り上がりましたが…)

奥方様のディーラーさながらの華麗なカード捌き…。
そして時代劇さながらの久地崎さん母娘の札捌き…。
素晴らしかったです。

…お嬢様とペアを組んだにもかかわらず、結果は私達の惨敗でしたけれど。(ガックリ)

(笑顔で『まだまだ修行不足ねぇ』という表情の奥方様、白夜様、朱乃さん)

本日は、有難うございました。
それではこれで、お開きと参りましょう。
皆様、良い夢を…。

(翌朝、少し早く目を覚ましました。)

お嬢様、おはようございます…。
旅先でも、身体に馴染んだ起床時間は訪れてしまうものですね。
その…よろしければ朝風呂に参りませんか?
これもまた、旅先のホテルや旅館の醍醐味ですね。

あら?先客の方がおられるようですね。
…グリッタちゃんでしたか。おはようございます。

ふふっ…お肌がいつも以上につやつやしていらっしゃいますね。(微笑)
昨晩はお背中を流してあげられませんでしたので、今回はさせて下さいますか?
昨日ご案内や運転手を勤めて下さった事への、せめてもの労いですわ。

926 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/11(Sat) 17:00
(翌日です)

おはようございます、皆様…。
本日は奈良公園の興福寺と、法隆寺の見学となります。

興福寺の国宝館は、日本史の歴史の教科書では馴染みのある
数多くの文化財が安置されています。

文化財に関連したお仕事をしている父と共に訪れた経験もございますが、
教科書やテレビでは見られてもなかなか間近ではお目に掛かれない
数々の国宝の前に再び立てるとあり、私も内心わくわくしております。

それでは参りましょう。
グリッタちゃん、今日も運転手をよろしくお願いしますね。

(お車を止めて、再び奈良公園へ)

早速朝早くから、鹿さん達のお出迎えですね。
でもごめんなさいね。今日はこれから寺院の見学なんです。
鹿せんべいは、もう少し待っていて下さいね。

(一同、興福寺の国宝館へ)

本日は、お嬢様待望の興福寺の阿修羅像にもお目に掛かれますね。
ちなみに私は…。
木造金剛力士像(『阿形』『吽形』)にお目に掛かるのが楽しみなんです。

927 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/12/11(Sat) 18:22
>>925-926(柚葉さん)

>あら?先客の方がおられるようですね。
>…グリッタちゃんでしたか。おはようございます。

おはようございます、柚葉さん…。
はい、あれから白鹿さんと一緒に起きて、朝風呂に行くことにしたんです。

柚葉さん、昨夜はお楽しみでしたね♪
え?それは逆じゃないですかって?
うふふ…♪

>ふふっ…お肌がいつも以上につやつやしていらっしゃいますね。(微笑)

はい、それはもう…。(照)
こんなに男性の方と本気で愛し合ったのって、数十年ぶりですから…。
戦争の時代、私を助けてくれたあの人以来です…。

あの人、臨終の間際に言ってくれたんです。

「僕のことを想ってくれるなら、また新しい人生を歩む中で精一杯生きて新しい愛を見つけてほしい。
それが何より、僕が望んでいることでもあり僕自身の幸せなんだ。」

って…。

お背中流してくれるんですか?ありがとうございます。
…柚葉さんの手、優しくて温かくて、お姉ちゃんのことを思い出させてくれるから
こうして優しくしてもらえるの、すごく幸せなんです…。

>それでは参りましょう。
>グリッタちゃん、今日も運転手をよろしくお願いしますね。

はい、無事に公園に着くまではきちんとお仕事しなきゃですね。
観光でいらしてる人たちも多いし、気を付けなきゃ。

(白鹿さんと手を繋ぎながら)

ごめんね〜。今日はまだ鹿せんべいあげられないよ〜。
これから興福寺を皆で見学するんだ。
だから、もうちょっと待っててね。

928 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 11:16
>>921(柚葉さん)

>お嬢様の和服とテーブルマナーを含めた所作が、レストランの雰囲気と見事にマッチしていて
>本当に素敵でした。

そう言っていただいて、お腹ばかりか心も満たされる想いです。
でも、これもまた柚葉さんのお蔭なのですよ?
日頃から柚葉さんのお料理を堪能するたびに、そのお腕前とお心づくしに相応しい所作を心掛けております。
まして古都でいただく和の味の粋、美味しくいただこうと思えば自然とマナーもついて参るというもの
でございます。
そもそも、目の前にいらっしゃる柚葉さんの所作がとてもお美しいのですもの。
わたくしにとってはこの上ない鑑でございますわ。
…それに、画家のお嬢様の目が始終こちらを向いております。
万万が一、今のわたくしたちが画題にでもなるかも知れないと思えば、お箸の運び方一つ疎かには出来ま
せんわね。

>そして奥方様、佐保姫様、白夜様…。
>只人ならぬ美貌の大人の女性はやはり注目を集めてしまうのですね。

自分の母親が混じっているとは申せ…、なんと申しますかあの一隅だけ不思議な雰囲気に包まれており
ましょうか。
犯しがたい荘厳さ、大人の艶美、それでいながら横溢する楽し気な情調…。
普段はお母様のことでボヤいておられるサライ様も、今は侍女として端然とお控えになっていて、お美し
くて。

>(グリッタちゃんや白鹿さん、三姉妹さん、朱瑠ちゃんとそれを見守る朱乃さん)

愛らしい皆様に囲まれて白鹿さんもだいぶお気持ちが解れたの笑顔が明るくてホッといたしました。
…と思ったら朱乃様ったら。
仲睦まじいカップルを見ながら、朱瑠さんを肘で突っついたりして。
『あんたもそろそろ良い人ができたってよかろうに。』
とか言っていらっしゃるのが手に取るように分かりますわ。
朱瑠さんはどこ吹く風の体ですけれど、いつどんな彼氏ができるものやら。

>私はやはりお酒に強くは無いので、入浴を楽しむためにも今回はご遠慮させて頂きました。

ええ、わたくしも今は控えさせてもらっていますが。
ホテル直営ショップでは奈良の銘酒を販売しているそうでございます。
後で買ってまいって今宵か明日にいただくのもよろしいのではないでしょうか。

>ええ、今回の旅行がその未来のきっかけになるのでしたら…。
>お誘いした甲斐があったというものですね。

はい、以前は他所のお屋敷で働く姿を通りすがりにちらっと見ていただけだった可愛い人狼のお嬢さんと
こうしてご一緒に旅行に来て、彼女が恋人との仲を深めていく姿を見ることまでできている。
ああ…、本当に見ていて心が躍ります。
あと二日さらなる素敵な時間が予感されて楽しくて仕方ございませんわ。


929 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 11:18
>>922(柚葉さん)

>御傍にお仕えしている私には、お嬢様の狂おしい程の感情が伝わってきます。
ですが、耐えて心を落ち着けて下さいませ。

(柚葉さん、柚葉さんの声が耳に届きました。
 柚葉さんのお声が − !)

ご、ごめんなさい、柚葉さん。
わたくし今とても醜い顔をしていますでしょう?
今、心に黒いものが巣食おうとしていました…。
(人間は、やはりわたくしたち異種族のことを − )
との思いが。
これまでいかに自分が糾弾されても、刃を向けられても、蠢くことのなかった、だけど、そう、お兄様が果てて
しまわれた時だけは生じたあの昏い思いでございます。

ですが今、柚葉さんのお声を聞けて、お顔を見られて、ようやく『戻ってこられ』ました。
貴女のお蔭で昏い思いを雲散霧消させることができました。
貴女がいてくれるからわたくしはまた少し、本当に人間の世界と強く結ばれた想いがいたします…。

>…奥方様、きっとお嬢様を試されているのですね。
>何食わぬ顔をされていながらも、こう仰っているかのようですわ。

やはり柚葉さんは流石でございます。
お母様の本当の心を、すっかり形にしてわたくしに教えてくださるのですね。
自分が、今なお多くの業を背負って歩んでいる多くの方々のことをしっかり弁えるに至っていないこと、
お母様から直に諭されていたら、わたくしは反発していたかも知れません。
『わたくしはそんなに未熟なものではございません。』
と。
ですが…、柚葉さんのお言葉で本当のお母様の想いが知ることができました。

柚葉さんもきっとご自身のものとなさっていたのですね。
日ノ本に多くの業が在ることを連綿として伝えてきた先人の.諭し、ご母堂様が受け継いでこれられた諭しを。
未熟なわたくしがまた自ら気付くときを待ちながら・・・。

そしてまた、柚葉さんがわたくしを受け止めてくださることで、また別の諭しを思い出すことができました。
グリッタちゃんのお母様のお言葉です。

「人間を信じすぎても、疑い過ぎてもいけない。そして憎むことだけは絶対にしてはいけない。
自分で真実を見極め、自らの力で生き抜いていく為にも多くのことを学んで、知恵を身に付けなさい。」

白夜様のお背中の傷を見て感情に流されかけたわたくしの心にも、お優しい言葉が響いた気がいたします。
せっかくお聞かせいただいた、尊いお言葉でしたのに、わたくしにはまだまだ学びが足りておりません
でした。
彼の御方に対しても恥ずかしいばかりでございます。
柚葉さんがGMWで結んでくださった絆を、今度こそわたくしの魂の糧にしてまいりますわ…。

>そして同様に、私も試されている…。

そう…なのでしょうか?
愚かなわたくしはともかく、柚葉さんのことをお母様が試しているなんてことがあるのでしょうか?
わたくしには、
『どこまでもポンコツで昼行燈な娘だけれども、見捨てずに支えてやってもらえないかしら?
 貴女やグリッタちゃんこそがあの娘の標(しるべ)なのだから。』
とそう思っているように思えるのですけれど。

ですが、つい今しがたお母様の心を読み解いてくださった柚葉さんのお言葉です。
わたくしが言下に否と申すのも傲慢というものでございましょう。
では…、どうかこの愚かな『刃』を叱る『鞘』となってくださいませ。
本当に厚顔なお願いですが、どうか、どうか…。

「あ〜、仲が良いんだね〜、本当に。
 アーチェロさんったら、バスタオル越しだけど柚葉さんの胸に顔をうずめちゃって熱々だよ〜。」

…はっ!
も、申し訳ございません。
わたくしったら感情に任せて人目もはばからず…。
お背中ただ今流させていただき…、いえ、まずは柚葉さんの癒しの御力をお借りいたしませんと…。


930 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 11:19
>>923

確かに鉄の味は血の味わいの中に入っておりますけれど、それが味の主成分というわけではございませんわ。
我々吸血鬼が地に感じる味は、もっともっと馥郁として心躍らされる魅惑の味なのですよ。
人間界で日々いただくお料理の美味しさからすると、他の食品についてはわたくしたちと人間との差は
ほとんど無いもののようですが、血に対する味覚は全く別物のように思われますわ。

本当に健康で命健やかな人間の血は本当に素晴らしゅうございます。
グラスに注がれた美しい紅を思うだけで喉が鳴り、口に含めば心楽しまされ、全身の精力が充ちるあの味の
素晴らしさと申したら…。

…と申しましても、どうか恐れないでいただけますか?
わたくしがお食事として血をいただいたのはもう数百年も前のこと。
今は愛しい方への上がこの上なく高まったときのみ、その彼女に許されて飲ませていただいております。
それ以外の血をいただくつもりは毛頭ございませんわ。

(すみません、続きは後刻とさせていただきます。)

931 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 14:01
>>924(柚葉さん)

(柚葉さんもお優しい穏やかな表情ですが、それは白夜様に憂いの感情をお見せして“傷口に塩”を塗らないため。
鋭敏で慈しむ心の深い柚葉さん、心の中ではきっと白夜様の辛さを強く強く感じていらっしゃること
でしょう。)

>はっ!?その、白夜様の仰る方というのはもしや?
>(ずずいと前に進み出ました)

「おお〜、顔近い、肌きれい、瞳つぶらで可愛い〜♪
 うん、彼を助けたとき『フランケンシュタインの怪物だ』って自分で名乗ってたけど〜。
なんか長いから、わたしは『風蘭くん』って呼んでいたよ〜。
 友達の佐保ちゃんのいる奈良で色とりどり咲いてた花を思い出してね〜。
 フランケンシュタインって彼に命を吹き込んだ人の名前だって後で知ったけど、すっかり定着しちゃった
んだよね〜。
 も〜、自分で怪物とか言わなくていいのに〜。
 なんで、自分をそう傷つけちゃうかな〜。」

>その神がお前はまだ死ぬべきではないと判断されたのかも知れませんね。
>それでも、その頑なな心は簡単に癒されるようなものではないのは周知の通り…。

「もお〜、それってどこの神様なのかな〜。
 助けてくれるのはありがたいけれど〜。
 風蘭くん、行き倒れてそのまま眠るのが救いだなんて思ってるんだよ〜。
見ていたのなら、そこまで追い込まれる前に何とかしてあげて欲しいよ〜。

…でも、何もしてあげられなかったのはわたしなんだけどね〜。
日本に連れてきて介抱して、優しく接してたら元気になってくれる、なんてそんな風に思ってたから〜。
今まで多くの人を救った気になって天狗になってたんだね〜…って天狗さんに聞かれたら怒られちゃうか〜。
全然心を開いてくれない彼のこと、焦れったくって『もう知らない!』って飛び出してきちゃったよ〜。
今、柚葉さんが言ったような『生きる事は死ぬ事よりも辛い』ってこともあるって、もっと早く分かって
いたら〜。

…だから今度はもう間違えない。
嫌われたって憎まれたって、わたしはわたしの考えたことをする。

だって。
自分が何の価値も無いと思ったまま生きて、そして死ぬだなんて寂しすぎるよ〜。」

>承知致しました、お嬢様…。
>私ではどれ程の事が出来るかは分かりませんが、この力が白夜様の癒しに繋がるのであれば…。
>(白夜様の背中に、手をかざしました。)

「…んんん〜。
なんなの、なんなの、これ〜。
 背中がとても温かくなって、痛みが引いて行って〜。
 とても心がホワホワしてくるの〜。」

お背中の傷が…ゆっくりと薄らいでいきます。
小さな傷は消え、深い真紅の傷が肌の色へと帰ってゆきます…。
それでもすべての傷を消すことは叶わないようですけれど、それでもお美しい珠の肌が広がりましたわ。
正面の鏡に背中を映した白夜様も驚いていらっしゃいます…。

「う、うう、うえ、ふええええ…。」

あ…、白夜様、涙のしずくが流れとなって頬を…。
あの、大丈夫でございますか?(汗汗)

「ごめんなさい、すごく嬉しくて…。
背中の傷、ずっと痛くて…、でもわたしがいろんな人をたぶらかした罰だから我慢するのが当たり前と
思っていたけれど…。
う、うわああああああーーーーーん!!

そうだったんだ、わたし恐くて、悲しくて、悔しかったんだ。
何度も裏切られたこと、背かれたこと、誰も助けてくれなかったこと…、本当はすごくすごく…。
やっと、やっと、わたし泣けたよお…、うっ、ううっ…。」

(しばらく白夜様が泣きじゃくられるのを見守ることしかできませんでした。)


(すみません、続きます。)

932 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 14:03
>>924(柚葉さん)(続きです。)

「ん…、ぐす。
ごめんね〜、わあわあ泣いちゃって、困ったよね〜。」

いいえ…、泣きたい時に泣けて…心落ち着かれましたでしょうか?

「うん、柚葉さんのお蔭だよ〜。
 でも大丈夫?すごく力を使って疲れたんじゃない〜?」

そうですわ、柚葉さん、どうかお休みくださいませ。
その前に…、貴女からいただいた、この身に宿る『贄の血』を少しお返しいたしましょう。それで少しは力が
回復いたすかと存じます。
このような場所でございますが、失礼いたしますね。

(柚葉さんの腕に手を添え、そっと牙を立て穿った小さな穴へ血を注ぎます。
 『献血係』としての責任感をお持ちの柚葉さんに対して失礼かも知れませんが、今は一刻も早い元気回復を
 していただくために。)

白夜様のお背中はわたくしがお流しいたします。
もちろん、柚葉さんのお背中もこの手で細心の注意を以て…。
あまりお役に立てないこの身ではありますが、少しでもお二人が安らげるお手伝いをさせてくださいませ…。


933 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 17:05
>>925(柚葉さん)

>いえ、白夜様はお話を聞かれても構わないと申されておりますが…。
>でも今は、愛しい殿方がお待ちですものね。
>それでは、ごゆっくり…。

お二人を包むオーラを伺いますと、もう他の人の関わる余地なし、ですわね。
色々な情景を写し取る魔石は大変重宝ですが、今宵のグリッタちゃんたちのお部屋方向には働かぬように
命じておきましょう。

お二方、どうぞ良き夜を…。

>人数も沢山おられますし、まるでお嬢様と共に奈良へ修学旅行に来たようですね。
はい、学校で修学旅行の話題が出るたびに
「柚葉さんも一緒だったら、同じ制服を着て、同じ班になって、旅行先で自由に散策できたなら」
とかねがね思っておりましたわ。

以前pixivisionで『色を知る頃』 ― 「圧巻の表現力。「クリック推奨」なイラスト特集」というページに
納められています ― という名画を拝見したことがございます。
それがまさにわたくしが夢見た柚葉さんとの修学旅行の情景と呼びたい素晴らしい絵でございました。
紅葉に覆われた石畳、緋毛氈をかけた長椅子に並んで座る制服の少女二人、二人の上にかけられた紅い
野点傘…。
正に絶品と呼びたい素晴らしい絵でしたわ。
今宵はそんな散策より旅館へ戻った二人のような気持で、柚葉さんと、そして皆様と過ごせるものと
胸を躍らせております。」

「では、我々も参加させてもらおうかな?
 柚葉殿、我が旧友を元気づけてくれた貴女と共に夜を過ごせることは誠に幸いだよ。
ふう…、愛弟とも思う者がわが手を離れていくのを見て寂しかったけれど、それに優る歓びをわらわに
 くれた君に心から感謝するよ。」

「うん、今夜は心晴れ晴れだよ〜。
 もうね、思いっきり遊んじゃうからね。
 でも、たとえ恩人でも勝負は手を抜かないからね〜。」

「あ〜、腕が鳴るわねえ、昔ポーカーでゴッドファーザーを丸裸にしたのを思い出すわぁ♪」

「じゃあわたしも昔、海道一の大親分に褒められた腕前をご披露しようかしらねぇ。」

「お母さん、今は博打はご法度だから気をつけてね?」

…なんだかだんだんおっしゃることが不穏になってきましたわね。

(ゲームがお開きになりました。)

>…お嬢様とペアを組んだにもかかわらず、結果は私達の惨敗でしたけれど。(ガックリ)

はい、経験不足を思い知らされましたわ。
せっかくいろいろなゲームをご用意いただいたのに、残念でございます。
せめてアニメの「放課後さいころ倶楽部」で見た『インカの黄金』では財宝を確保したかったですが、
わたくしが欲張り過ぎたばかりに大損をさせてしまい、すみませんでした…。

>お嬢様、おはようございます…。
>その…よろしければ朝風呂に参りませんか?

はい、喜んで…。
昨夜のゲームの宴の余熱がまだ体に残り、少し汗ばんでおります。
柚葉さんのお背中、いえお背中と言わずお体の艶を少しでも損なってはいけません。
わたくしがしっかり磨かせていただきましょう。

>あら?先客の方がおられるようですね。
>…グリッタちゃんでしたか。おはようございます。

おはようございます、グリッタちゃん。
あらあら…、今朝は「にぱ♪」の笑顔が一層艶々しく輝いていらっしゃいますわ。
きっとめくるめくような良き一夜をお過ごしになったのでしょうね。

では、昨日のご負担へのねぎらいに、わたくしもお体洗わせていただきますわ…。


934 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 17:54
>>926(柚葉さん)

>おはようございます、皆様…。
>本日は奈良公園の興福寺と、法隆寺の見学となります。

柚葉さん、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
恋焦がれていた日本の歴史と美術の至宝に相まみえると思うと、ドキドキいたしますわ。
城館にいた頃から、取り寄せた日本美術の本で写真で見たたででも迫りくる、魂を宿したような生気溢れる
造形の数々。

学校の美術の教科書でも、阿修羅像の繊細かつ深い思索を湛えた表情にウットリし、ミケランジェロの
ダビデ像と木造金剛力士像、並んで掲載されたお写真に、東西相譲らぬ生命のリアルな息吹に息を飲み…。
ああ、それがもうすぐ間近に見ることができるのですね。

(奈良公園へ参りました。)

鹿の皆様、おはようございます。
本日も訪ねてまいりましたけれど、鹿せんべいは少々のお待ちを。
あなた方を守護してくださっている神仏の皆様方へのご挨拶がありますから、お許しくださいませ。

あらあら、国宝館の前には入館待ちの列ができていますね。
それも女性が多くて表情は皆さんアイドルと会えるのを待つかのような目の輝き。
仏像が大好きな、いわゆる『仏女』と言われる方々でしょうか。

(そうして、今わたくしはとうとう麗しの阿修羅像とお会いすることができました…。)

阿修羅様…、深い憂いを帯びながら毅然としたその表情、どれほどの想いがその内を占めているのでしょう…?
この方が作られた只の像であるなどと、どうして信じられましょう。

ああ、直接言葉を交わせたならどんなに幸せでしょう。
元はインドの親族にして魔族であった『アスラ』様、幾度となく神々と戦い勝利することすらあった方、
それがいつしか御仏と縁を得て、悪を懲らす戦闘神になられたと聞きます。

何が善で何が悪か、貴方様は長い長い時の中で貴方はどう考え、どんな懊悩を持ってこられたのでしょう?
そうして哀しみ深きお顔が、未だ答えが出ないことの現れなら、わたくしに答えが出る日がはたしてある
のでしょうか…?

(『それは そなた自身で考え 見つけるしかない。』

 そんな声が、聞こえた気がいたしました。)


935 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/12(Sun) 17:58
訂正でございます。

>>934

>元はインドの親族にして魔族であった『アスラ』様、
(誤)親族
(正)神族

失礼いたしました。

936 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/15(Wed) 19:34
>>928-929(アーチェロお嬢様)

>ですが今、柚葉さんのお声を聞けて、お顔を見られて、ようやく『戻ってこられ』ました。
>貴女のお蔭で昏い思いを雲散霧消させることができました。

大丈夫です。私もお嬢様を信じておりますから。
感情的になっても、その感情に振り回されるお嬢様ではないでしょう?
こうして、周りに大切な方々が居られる限り…。

>そしてまた、柚葉さんがわたくしを受け止めてくださることで、また別の諭しを思い出すことができました。
>グリッタちゃんのお母様のお言葉です。

ええ、あの娘のお母様のお言葉が思い出せるのなら安心です。
私と共に、あの娘の姿も胸に刻まれている限り
お嬢様が昏い感情に支配されるような事は無いでしょう。

>「あ〜、仲が良いんだね〜、本当に。
> アーチェロさんったら、バスタオル越しだけど柚葉さんの胸に顔をうずめちゃって熱々だよ〜。」

ふふっ…。「猫耳メイドさんとお嬢様」の一場面を思い出しますね。
ああしてお嬢様の癒しになれるのなら、メイドとして冥利に尽きます。
こういう事でしたら、感情的になって下さって大いに構いませんよ。(微笑)

>>931-932(アーチェロお嬢様)

>…だから今度はもう間違えない。
>嫌われたって憎まれたって、わたしはわたしの考えたことをする。

…難しいですよね、己の気持ちを、優しさを伝えるというのは。
誰一人、創造主にさえその孤独を理解してもらえなかったあの方であれば、尚更でしょう。

でも白夜様、本当に冷たい方は見て見ぬ振りをするものでしょう。
私も手を差し伸べた白夜様が、間違っているとは思いません。
それは、断言できます。

本来でしたら誰にも見られぬまま、冷たく朽ち果てていくあの方が
貴女と出会う事で頑なな形ではあっても感情をぶつけてきている…。
辛さも、苦しさも、生きているからこそです。
この奈良と日ノ本を守護する仏尊とその教えの中に「一切皆苦」の言葉がありますが、
だからこそ出会い、尊び、和する事の素晴らしさが分かる…。
きっと白夜様を通じて、それが伝わる時が来ると私は信じます…。

>いいえ…、泣きたい時に泣けて…心落ち着かれましたでしょうか?

良かった…。こうして全てを打ち明けて下さり、私も安心致しました。
私達に同行して下さり、楽しんでおられるのは間違いなくとも
その笑顔の中に何処か寂しそうなものを感じておりました。

このお風呂の温かさと共に、それらが少しでも氷解して頂けたのなら
お嬢様も私も嬉しく思います。
そして…また縁を紡いで下さった奥方様に感謝ですね。

>その前に…、貴女からいただいた、この身に宿る『贄の血』を少しお返しいたしましょう。それで少しは力が
>回復いたすかと存じます。

お気遣いありがとうございます、お嬢様…。
はい、少しばかり力を多く使った事は実感しておりますが、決して苦しくはありません。
安心を得た時の、心地よい疲労感のようなものですから…。

(見守っていたレイナさんが、肩を貸して下さいました。)


>柚葉さんの腕に手を添え、そっと牙を立て穿った小さな穴へ血を注ぎます。

んっ…!
ふふ…。お気になさることはありませんよ、お嬢様…。
これもまた、私の血族と「妖(あやかし)」とを繋ぐ、「アカイイト」の在り方なのですから…。
ああ…お嬢様の心の温かさが私の中に流れ込んでくるかのようです…。

疲労感からも解放され、正に「心機一転」ですね。

937 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/12/16(Thu) 19:05
寒い日にオススメの食べ物と言ったら?

938 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/16(Thu) 23:25
>>933(アーチェロお嬢様)

>「柚葉さんも一緒だったら、同じ制服を着て、同じ班になって、旅行先で自由に散策できたなら」
>とかねがね思っておりましたわ。

はい、それはまた想像しただけでも楽しくなって参ります。
テーマを決めて、皆で行先を話し合って様々な場所を巡り、そして記念写真を撮ったりお土産を選んだり…。
機会があれば、高校の頃の制服を取り寄せてみようかしら。
…冗談です。(苦笑)

>以前pixivisionで『色を知る頃』 ― 「圧巻の表現力。「クリック推奨」なイラスト特集」というページに
>納められています ― という名画を拝見したことがございます。

はい!早速拝見させて頂きました。
秋を彩る色鮮やかな紅葉と、この建物はお店かしら?
そして仲良く並んだ制服姿の少女…。
一人は笑顔で、もう一人はちょっと戸惑っているかのようですが、
お二人にとってはいつもの姿なのでしょうね。

同じような場所で、私もお嬢様と共に映りたいものです。
明日、もしかしたら相応しい場所が見つかるかも知れませんよ。

それでは皆様、入浴もお食事も終えて後はこの夜を存分に楽しみましょう。
お茶の支度も整いました。それでは、宴を始めましょう。

>「あ〜、腕が鳴るわねえ、昔ポーカーでゴッドファーザーを丸裸にしたのを思い出すわぁ♪」
>「じゃあわたしも昔、海道一の大親分に褒められた腕前をご披露しようかしらねぇ。」

やっぱり…。(汗)
ゲームで助かりました。
奥方様のカード捌きといい、朱乃さんの札捌きといい、明らかに熟練した手捌きですもの。
もし本物の賭場やギャンブルの舞台で相まみえていたら…。(汗汗)

>はい、経験不足を思い知らされましたわ。
>せっかくいろいろなゲームをご用意いただいたのに、残念でございます。

ええ、私も裏をかこうなどと考えずに、思い切って真っ直ぐに行くべきでした。
下手な小細工など、奥方様や白夜様、朱乃さんには通じない事など分かっていた筈なのに…。
「生兵法は大怪我の基」ですね。

でも、とても楽しかったです。
よろしければ、またお付き合い下さいませ。

>>934(アーチェロお嬢様)

>あらあら、国宝館の前には入館待ちの列ができていますね。
>それも女性が多くて表情は皆さんアイドルと会えるのを待つかのような目の輝き。

ええ、京都や奈良の大学で歴史を先行している方々でしょうか。
嬉しそうながらも、どこか知的な方々でいらっしゃいますね。
私もかつて、父に連れられて来たのを思い出します。

>(そうして、今わたくしはとうとう麗しの阿修羅像とお会いすることができました…。)

お嬢様、実はこの阿修羅像と共に私自身の思い出があるのですよ。
初めて目にした時、父に言ったんです。
阿修羅というと「強そう」とか「ちょっと怖そう」というイメージだったけれど、
この阿修羅像は優しい顔をなさっていると…。

すると父が、この阿修羅が優しそうな顔をしているのは仏教における「懺悔」を
実践した事によって穏やかな表情になったんだよと教えてくれたんです。

かつては戦いの中に身を置きながらも、やがてはこのような麗しく落ち着いた
まるで少年のような御顔をされるに至った…。
己を見つめ直す事の大切さを、我々に伝えて下さっているかのようです。

(木造金剛力士像の前にて)

仏を守り、外敵をその形相をもって祓う金剛力士像…。
実はこの構えは、印度拳法の伝来と言われております。
仏教と申しますとわが国ではお経を唱え、死者を弔うという形式的なものに
徳川時代にされていきましたが、本来は迫害から己を守る為のものとして
拳法も教えの一つだったそうです。
私が故郷で父と学んだ拳法にも、「羅漢」「仁王」等の型や技があり、
その流れは受け継がれていると聞きました。

慈悲の心は大事ですが、慈悲を以て守る為には力も要る…。
金剛力士像は、それを伝えて下さっていると私は思っております。

(最後に最も大きな釈迦如来坐像にお賽銭とご挨拶をした後、国宝館を後にしました。)

939 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/17(Fri) 16:21
>>936(柚葉さん)

>大丈夫です。私もお嬢様を信じておりますから。
>感情的になっても、その感情に振り回されるお嬢様ではないでしょう?
>こうして、周りに大切な方々が居られる限り…。

ああ…、自分がいまだ小娘だと思い知らされますね。
同じ地平に立っている貴女のはずなのに何もかも見通して、不敏なわたくしの成長を待ってくださっている。
そのことに心からの安堵を感じると共に、我が身の未熟さが恥ずかしくもあります…。

ですが、おっしゃっていただいたお蔭で改めて分からせていただきました。
ご縁をいただいて今わたくしの周りにいて下さる貴女やグリッタちゃん、そのほかの方々…いえ、それ以前から
城館でわたくしの傍にいてくれた者たちも含めてすべての人々が、わたくしがこの世界にいられるよう
寄り添ってくれていたことに。

>ええ、あの娘のお母様のお言葉が思い出せるのなら安心です。

グリッタちゃんにとってはとてもとても辛いことでしたでしょうけれど、ですがそれゆえにその言葉は
重くて尊くて、彼女の力になってくださったことでしょう
それを知ることができたことで、わたくしもまた少し強くなることができたと思います。

心弱いわたくしですが、貴女とグリッタちゃんと皆がいらっしゃる限り、この魂まで常闇に沈めて我を
忘れることはない。
そのことだけは誓って申し上げることができますわ。

>ふふっ…。「猫耳メイドさんとお嬢様」の一場面を思い出しますね。
>ああしてお嬢様の癒しになれるのなら、メイドとして冥利に尽きます。

わたくしはいつも、あのお嬢さまがそうであるように、メイドの柚葉さんに癒されております。
今もこうして人目もはばからずギュッと抱きしめさせていただいて…、胸が安らいでまいります。
『冥利』とは『仏・菩薩?(ぼさつ)?が人知れず与える利益?(りやく)?』を意味するそうですが、柚葉さんは
わたくしの菩薩…優しき救いの手。

でも、今はわたくしが救われて和んでばかりではいけません。
あらためまして白夜様のお背中お流しいたします。

>…難しいですよね、己の気持ちを、優しさを伝えるというのは。
>誰一人、創造主にさえその孤独を理解してもらえなかったあの方であれば、尚更でしょう。

(白夜様はしゃくりあげながらも、少しずつ言葉を紡いでくださいます。)

「雪の中から起こして、火を起こして添い寝して温めて。
 やっと開いた眼が、な〜んにも映してなくてね。
 今まで一緒にいた人の孤独な目は、疲れてはいたけれど救いは求めてる感じだったんだけどね。
 だからね、風蘭くんの目の奥に見つけたかったんだよ、そんなに小さくてもいいからこっちを向いて
くれる瞳の光を。」

>本来でしたら誰にも見られぬまま、冷たく朽ち果てていくあの方が
>貴女と出会う事で頑なな形ではあっても感情をぶつけてきている…。
>辛さも、苦しさも、生きているからこそです。

「柚葉さんは…、すごいね。
 わたしもあなたみたいに分かって上げられたら良かったのに、わたし馬鹿だから。
 『なぜ私を助けた!?』
 憎しみに染まった眼でわたしに詰め寄って首に手をかけてきたとき、わたしは喜んであげられなかった
 んだよ。
 『ああ、この人も今までの人たちみたいにわたしを憎んで殺そうとするんだ。
  もういいや、それならそれで。』
 って思っちゃったんだよね。
 わたしが絞め殺されなかったのは、彼がまた力尽きてバタンキューってなっちゃったからに過ぎないから、
 そうしたらそこで終わっちゃってたかもしれないね。」

(すみません、続きます。)

940 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/17(Fri) 16:26
>>936(柚葉さん)(続きです。)

>この奈良と日ノ本を守護する仏尊とその教えの中に「一切皆苦」の言葉がありますが、
>だからこそ出会い、尊び、和する事の素晴らしさが分かる…。
>きっと白夜様を通じて、それが伝わる時が来ると私は信じます…。

「『一切皆苦』…、わたしも長いことこの国にいたから聞いたことがあるけれど。
 こんなにはっきり胸に届いたのって今が初めてかも知れないよ。
 今の柚葉さんの言葉と一緒に、風蘭くんにも伝わると良いな…。
 少なくともわたしは彼に出会えて良かった、って思ってるから。

 彼のことを書いた本に、こうあったよね。
 女の子が足を滑らせて急流に落ちたとき、彼は飛び込んでその子を救ってあげたの。
 なのに、その女の子の知り合いらしい男が訳も聞かずに彼を鉄砲で撃ったって。
 彼が人間へ憎しみに囚われて引き返せなくなるのはそこから。
 彼は『人造』って頭についても『人間』なの。妖怪じゃない。
 『妖怪だから人間に憎まれる』って言い訳も使えない、逃げ場がどこにもない。

 だけど、そのときそこにわたしがいたら、鉄砲で撃った男をぶん殴って、風蘭くんの頭を九尾で撫でて
 あげてたと思うよ。
 そしてきっと彼に惹かれていたと思うからね。
 その頃には戻れなくても、『わたしはずっとあなたといる』、それだけはぜったい伝えるつもりだよ。」

(いつの間にか涙で濡れたお顔に明るさが戻っていらっしゃいました。)

>良かった…。こうして全てを打ち明けて下さり、私も安心致しました。

「柚葉さんありがと〜。
 …風蘭くんとの間がどうなっても、あなたがくれた言葉は忘れないよ〜。」

「(近づいてきたお母様が柚葉さんのお耳にそっと囁きます。)
 ありがとう、柚ちゃん。
 数百年ぶりに彼女を救ってくれて感謝するわ。」

(お母様がめったに聞かせない真面目な声音…。
 わたくしが立ち入る隙が無さそうですわね。)

「そして、うちの娘のことも貴女にちゃあんとご奉仕できているようで、感心してあげても良いわよぉ。」

>ふふ…。お気になさることはありませんよ、お嬢様…。
>これもまた、私の血族と「妖(あやかし)」とを繋ぐ、「アカイイト」の在り方なのですから…。

ありがとうございます、お母様の言葉ではありませんがわたくしの『奉仕』を受け容れていただいて
嬉しいですわ。
今しばらくどうぞそのまま疲れを癒してくださいませ…。

(こうした様子を、画家のお嬢様が水の中でも描ける防水スケッチブックに描き留めて後で絵にして見せて
 くださったのは、また別の話でございます。)

(すみません、いったん切ります。)

941 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/17(Fri) 16:33
訂正でございます。

>>939

>『冥利』とは『仏・菩薩?(ぼさつ)?が人知れず与える利益?(りやく)?』を意味するそうですが、

四つの「?」はいずれも不要でございます。
失礼いたしました。

942 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/17(Fri) 19:48
>>937

わたくしの場合、まず寒い外から帰ったとき甘酒をいただけますと体が内側からホカホカと温まってまいり
ます。
ですが、今こうしてお出しするならお腹の持ちも良い和菓子を用意させていただきました。
甘酒とヨーグルトを
混ぜて蒸かしました蒸しパンでございます。
どうぞお召し上がりくださいませ。

よろしければ、夕餉も食していかれますか?
お料理となれば冬の寒い日はなんと申しましても「鍋料理」。
皆で鍋を囲んで一つのお鍋をつついて談笑すれば、もう体が温まるのは必定と申すものでございましょう。

本日は特に体が温まります「発酵美人鍋」などどうか、と考えていたところなのですよ。
糀甘酒、みそ、しょうがを使って豚肉、白菜、厚揚げ、長ねぎをことことと温めた品でございます。
湯気と共に立ち昇る薫りからして体を芯から温める、わたくしの冬の大好物。
お客様にもお勧めしたい逸品ですわ。


943 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/17(Fri) 21:32
(時系列に沿ってここで申させていただきます。)

>>927(グリッタちゃん)

(グリッタちゃんと柚葉さんの会話を横で聞いております。
 グリッタちゃんから立ち昇るえも言われぬ艶めきに少し飲まれてしまったようです。(汗汗))

>柚葉さん、昨夜はお楽しみでしたね♪
>え?それは逆じゃないですかって?
>うふふ…♪


ああ…、なんて艶めいて妙なる微笑みでしょう。
本当に心も体も満ち足りた一夜だったのでしょうね。

わたくしも柚葉さんのおっしゃった「猫耳メイドさんとお嬢様」のような血潮を熱くする夜を想像しない
わけではなかったですが、叶いませんでしたね…。
あのお嬢様が猫メイドさんに与えた『またたび』のようなものが柚葉さんにもあればいいのに。
そうであれば、柚葉さんの方からわたくしを押し倒していただいて、唇を奪っていただいて…。

…何を考えているのでしょう、わたくしは。
グリッタちゃんの昨夜の残り香がこの身をざわめかせていること、あの笑みはご存じなのでしょうか…
ご存じなのでしょうね。
本当に小悪魔でいらっしゃること。

>こんなに男性の方と本気で愛し合ったのって、数十年ぶりですから…。
>戦争の時代、私を助けてくれたあの人以来です…。
>あの人、臨終の間際に言ってくれたんです。

…以前おっしゃっていた初恋の君(>>896)の他にも、本当に素敵な恋をされてきたのですね。
わたくしなどがあれこれ想像するのも烏滸がましいような、本当に熱いお心で一つになられる、一つ一つが
無二の恋を…。
そして今また白鹿さんとも。
一つ一つの出会いに誠心誠意ありったけの熱情をかけておられる、それがグリッタちゃんという方なのですね。

戦争の時代、個人の力でどうにもならない別れを経験しなければならない時だからこそ、相手に向ける
真情はどこまでも曇りない。
わたくしなどが軽々に申せることではないですが。

そんなお相手の方がグリッタちゃんを助け、力になってくださったことに心から感謝いたします…。


944 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/12/18(Sat) 15:35
>>937

もう「おでん」は出しましたから…。
じゃあ、アーチェロさんが言うように「鍋料理」かな?

くんくん…あれ?わあ!いい匂い!
「発酵美人鍋」ですか?
何だか、アーチェロさんにピッタリのお料理ですね!

糀甘酒って、甘酒だけじゃなくてこういうお料理にも使えて便利ですよね。
「ほっこり」って雰囲気のアーチェロさんらしいお料理だと思いません?ご主人様。

私も今回は、アーチェロさんのお料理をご馳走になっちゃいます。
ご主人様の給仕は、任せて下さいね。

>>934(アーチェロさん)
>>938(柚葉さん)

>あらあら、国宝館の前には入館待ちの列ができていますね。
>それも女性が多くて表情は皆さんアイドルと会えるのを待つかのような目の輝き。

>ええ、京都や奈良の大学で歴史を先行している方々でしょうか。

ここには確か、「橿原考古学研究所」っていう有名な研究の施設があるんでしたね。
歴史を勉強する人たちにとっては、憧れの場所ですね。
…私はこういうのにそんなに詳しくないですけど、アーチェロさんと一緒に女子高生の制服を着て
修学旅行にも来てみたいなあ…。
でも、「修学」ですからちゃんとテーマを決めて成果を出さないと駄目なんですよね。
はしゃいでばっかりで、アーチェロさんに注意されちゃうかも。(ペロッ)
他にも柚葉さんみたいに、知的な雰囲気で「女子大生」として足を運ぶのも憧れちゃいますね。

お二人とも、詳しいんですね。
金剛力士さんとか、十二神将さんの中にはちょっと怖そうな顔の方もいますけど、
あれは悪いものをやっつけるための意味が込められてるって知って安心しました。

アーチェロさん、阿修羅像さんと何かを話してるみたい…。
ただ単にお祈りしているだけじゃなくて、何だか神秘的…。
ここは、お邪魔にならない方がいいかな。

>>943(アーチェロさん)

>…何を考えているのでしょう、わたくしは。
>グリッタちゃんの昨夜の残り香がこの身をざわめかせていること、あの笑みはご存じなのでしょうか…

…アーチェロさん、本当に柚葉さんが大好きなんですね。
でもこれから先お互いに素敵なパートナーを見つけて、
アーチェロさんが結婚しても、柚葉さんが結婚しても、
きっとお二人はお互いを優しく祝福できると思います。

お互いに自分の家族を持てたら、もっと絆は深まるんじゃないかな。
その未来を、私も見てみたいです。

う〜ん、気持ちよかった〜♪
お二人が優しくお背中を流してくれて、よりリフレッシュ出来ちゃいました。
それじゃ朝ご飯を食べて、また元気にお出かけしましょうねっ!

945 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/18(Sat) 21:52
>>938(柚葉さん)

>はい、それはまた想像しただけでも楽しくなって参ります。
>テーマを決めて、皆で行先を話し合って様々な場所を巡り、そして記念写真を撮ったりお土産を選んだり…。

はい、はい、はい!
それこそわたくしの夢でございます。
同じ学び舎で一緒に過ごし、共に学び共に笑い、そして修学旅行では思い切り羽を伸ばして思い出を一緒に
作りたいです…。

>機会があれば、高校の頃の制服を取り寄せてみようかしら。
>…冗談です。(苦笑)

いいえ、冗談などとおっしゃらず!
今からご母堂様にご連絡して、制服を送っていただくとか…。
いえ、分かっておりますのよ?左様な我儘が通らないことは。
ですが…、学友のように過ごせる千載一遇のチャンスではありませんか、今だけは思考がヒートアップ
するのをお許しくださいませ。

>はい!早速拝見させて頂きました。
>秋を彩る色鮮やかな紅葉と、この建物はお店かしら?

そうですわね、思うに甘味処の店先でくつろいでいらっしゃるところではないでしょうか?
旅先で散策していたら、ふと休みたくなって腰を下ろし、これからお店に入ろうかどうか考えている…?

>一人は笑顔で、もう一人はちょっと戸惑っているかのようですが、
>お二人にとってはいつもの姿なのでしょうね。

お一人はもうお一方に心持ち身を傾けて笑みを浮かべて好意をはっきり表されていますが、お友だちは
スマホをいじってクールにしていらっしゃいます。
でも、心の中では今の状態をけっこうお気に入りなのでは…と想像しますわ。

>明日、もしかしたら相応しい場所が見つかるかも知れませんよ。

はい、コースの途中に趣きのある小路とお店があるかも知れませんね。
そんなお店がありましたら、ぜひとも寄ってまいりたいですわ。
そのときはきっとわたくし嬉しくて、向かって右側の女の子のようにお顔を緩ませてしまうことでしょう。

>奥方様のカード捌きといい、朱乃さんの札捌きといい、明らかに熟練した手捌きですもの。
>もし本物の賭場やギャンブルの舞台で相まみえていたら…。(汗汗)

たしかにお二人の手捌きを見ていましたら、ここは敢えて正々堂々とぶつかって良かったと思いますわ。
ゲームはあくまで楽しむためのもの。
下手に深みにはまっていたら、何もかも持っていかれて当分立ち直れなかったかも。

「この国に今まだカジノが無くて良かったですよー。
 あったら絶対お母さん、そっちへ巡業しようって言い出すから。
 昔は大変だったんですよー。
 時代劇に出てくるみたいな賭場で、胴元さんのいかさまを見破っちゃって。
 お母さん、クワーッて怒って賭場を滅茶苦茶にしちゃうんだもん。」

手捌きだけでなく、腕力もお使いになられたのですね…。
朱瑠さんはわたくしたちと同じくらいの強さで安心しましたわ…。

(続きます。)

946 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/18(Sat) 21:54
>>938(柚葉さん)(続きです。)

>ええ、京都や奈良の大学で歴史を先行している方々でしょうか。
>嬉しそうながらも、どこか知的な方々でいらっしゃいますね。

最近は歴女などと申して、知的な探究心から歴史に触れようという方が多いそうですね。
あの方々もきっとそうなのでしょう。
奈良の仏像・神像の数々にも美術品としての美しさと当時の人々の心の営みが反映されている。
その奥深さに迫ろうというお心が瞳に輝きを宿すのでしょうね…。

(柚葉さんと共に阿修羅像に見入ります。)

>お嬢様、実はこの阿修羅像と共に私自身の思い出があるのですよ。
>すると父が、この阿修羅が優しそうな顔をしているのは仏教における「懺悔」を
>実践した事によって穏やかな表情になったんだよと教えてくれたんです。

ご尊父様が、そのような深いお話を柚葉さんに…。
阿修羅様がどのような心の遍歴を経てこられた、その想いの襞をちゃんとご存じあって、柚葉さんに
お伝えしようとなさったのですね。
わたくしもこうしてそのお言葉に触れられて幸いです。
闘神であらせられる阿修羅様はそれゆえに多くの懊悩を抱えられ、そしてその救いをもたらしたのが
「懺悔」だったのですね。

>己を見つめ直す事の大切さを、我々に伝えて下さっているかのようです。

つい昨日、白夜様のお話で心を曇らせてしまったわたくしには耳に痛いお話です。
自分のことを知った気でいたが故の迷路に入り込むことの無いよう、自分と向き合っていかねばなり
ません。

>仏を守り、外敵をその形相をもって祓う金剛力士像…。
>実はこの構えは、印度拳法の伝来と言われております。

人を惑わし安寧を損なう悪しき者たちを祓う方。
その表情と隆々たる身体にその決意がみなぎっておりますわね。
強い力と共に高い徳を備えた方ゆえ、わたくしがそのような者ではないとお見通しいただいているで
しょうけれど。
挨拶はしっかりしておかねば。
(深々とお辞儀)

…わたくしも過去のどこかで道を間違えていたら、こちらにいらっしゃる方々と敵対していたのかしら?
やはり縁と申すものは大事ですわ…。
己を見つめ直す大切さは、縁ある方々が己が心を映す鏡となってくださったからこそ、実感できたの
ですもの。

>慈悲の心は大事ですが、慈悲を以て守る為には力も要る…。
>金剛力士像は、それを伝えて下さっていると私は思っております。

はい、ならば魔の力ではそれなりに強いわたくしは、柚葉さんの慈しみを守ることで金剛力士様の教えに
お応えいたしましょう。
本当に強い力は柚葉さんの内に秘められているにせよ、真祖より受け継ぎし我が力を破邪の力として
使わせていただける自負は、柚葉さんと共にいて初めて得られたのですから。

…さて、鹿さんたちがお煎餅を心待ちにしていましょう。
薬師如来様、これにて失礼申し上げます。

(今宵はここまでとさせていただきます。)

947 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/19(Sun) 11:00
>>944(グリッタちゃん)

グリッタちゃんも鍋パーティーにご参加いただけるんですね!
やりましたー♪
みんなでお鍋ですよ〜♪♪

>くんくん…あれ?わあ!いい匂い!
>「発酵美人鍋」ですか?
>何だか、アーチェロさんにピッタリのお料理ですね!

良かったです。
まず、匂いではグリッタちゃんに合格点をもらえたみたいです。
わたくしにピッタリ?
うふふ、嬉しいことをおっしゃって下さいます。
でも、今日は美人ホスト三人のご主人様へのご奉仕お鍋、ということでよろしくお願いします〜♪

>「ほっこり」って雰囲気のアーチェロさんらしいお料理だと思いません?ご主人様。

あらあら、久しぶりにグリッタちゃんのメイド魂が燃え上がっているようですね。
グリッタちゃんのメイド服姿、やっぱり素敵です。
貞淑を絵も描いたようなメイド服の中から隠しきれない乙女の煌きが薫ってまいるではありませんか。
では、どうぞお客様、お座りになってくださいませ。
このような機会はめったにございませんよ?

(続きます。)

948 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/19(Sun) 11:02
>>944(グリッタちゃん)(続きです。)

>ここには確か、「橿原考古学研究所」っていう有名な研究の施設があるんでしたね。

まあ、わたくしとしたことが迂闊なことに、旅の楽しさのあまりに彼の重要な施設のことに思い及んで
おりませんでしたわ。
そう、かの皇祖神武天皇が高御座にお着きあそばした地に相応しい、埋蔵文化財の研究施設があるのでしたね。
そして、附属の博物館には旧石器時代から室町時代までの出土品の数々を展示しているとのこと。
この日ノ本の悠久の時、その長き時の中の人々の営みを知ることのできる魅惑の施設ですわね。
若輩のわたくしなど、これら出土品の最も新しい部類の時代に生まれた身でございます。
観覧できたら嬉しいのですけれど…。
でも再開館は11月3日、少し先になりますのね。
スケジュールの都合もありますし、いずれにせよ今回はあきらめるしかございません。

「ん〜、なんなら伝手を頼って見せてもらうように頼んでみるけどぉ?」

お、お母様。
どんな伝手か存じませんが、研究者の皆様も開館を待ち焦がれている施設にわたくしたちだけが入れて
いただく、というのはさすがに…。

>…私はこういうのにそんなに詳しくないですけど、アーチェロさんと一緒に女子高生の制服を着て
>修学旅行にも来てみたいなあ…。

まあ、まあまあまあ!
柚葉さんに続いて、グリッタちゃんからもなんて素敵なご提案でしょう!
プライベートな修学旅行だなんて、それはぜひに実現したいですわ。
グリッタちゃんの制服姿、どのような可愛いお姿になることか。
そして三人で史跡や博物館、宝物殿などを巡って知的な会話を楽しむだなんて…うっとりです…。
グリッタちゃん、どんな制服がお似合いになるかしら…。

え、三女ちゃん、タブレットで何を見せようと?
『女子中・高生の制服攻略本』? 電子書籍ですの?
あら、可愛らしい表紙ですこと。
これを買え、と?
…いえいえ、今はこうした書籍に耽溺している場合ではございません。
この奈良の美しい姿をじっくり見て回るのが今の至上の楽しみですからね。
あなたもタブレットは仕舞っておきなさいね?

>はしゃいでばっかりで、アーチェロさんに注意されちゃうかも。(ペロッ)
>他にも柚葉さんみたいに、知的な雰囲気で「女子大生」として足を運ぶのも憧れちゃいますね。

わたくしこそ、恥ずかしい姿をお目にかけてしまい申し訳ございません(ポッ)
そうですわね、柚葉さんに合わせてがんばって大人のファッションを着こなして、お二人とご一緒に
知的な旅を楽しむ、ステキでございます!
うふふふ…、また新しい旅の計画を立てたくなってまいりましたわ。

>お二人とも、詳しいんですね。
>金剛力士さんとか、十二神将さんの中にはちょっと怖そうな顔の方もいますけど、
>あれは悪いものをやっつけるための意味が込められてるって知って安心しました。

ありがとうございます、グリッタちゃん。
わたくしの場合はまだまだ浅学の身ですけれど、故郷の城館にいて時間はたくさんありましたから、美術史の
本などを読んでいられただけで。
でも、本物の迫力は違いますね。
こういう方々が邪悪な者を祓ってくださっていると思えて心が安らぎます。

>アーチェロさん、阿修羅像さんと何かを話してるみたい…。

戦いの神様でいらっしゃいますが、この深い憂いを帯びたお顔を拝見して、きっとこの方も戦いで多く
傷ついたのでは、と思いました。
この方がさらに悲しむことの無いように、平和な世が続いてほしい…。
平凡な想いかも知れませんが、この旅でまた戦いの中に在った人の想いに触れさせていただきました
ので、自分で考え答えを探したい、とそう思わされましたわ。

(すみません、さらに続きます。)

949 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/19(Sun) 11:03
>>944(グリッタちゃん)(続きです。)

>…アーチェロさん、本当に柚葉さんが大好きなんですね。
>でもこれから先お互いに素敵なパートナーを見つけて、
>アーチェロさんが結婚しても、柚葉さんが結婚しても、
>きっとお二人はお互いを優しく祝福できると思います。

はい、柚葉さんのことが好きで好きでなりません…。
そしておっしゃるとおり、どんなに彼女を慕っていても恋愛の相手として彼女の想い人にとって代わる
ことはできませんし、もちろんしようとしてはならないでしょう…。
柚葉さんのお相手は神父様でいらっしゃいますから、今生で形の上では夫婦とはなられぬとしても、
むしろそれゆえに互いの魂とで固く結びついていらっしゃって…。
既に心と心で夫婦の実を持っていらっしゃるのかも知れません。

だからこそ、わたくしはわたくしだけの『親愛』を彼女に捧げてまいる所存ですわ。

>お互いに自分の家族を持てたら、もっと絆は深まるんじゃないかな。
>その未来を、私も見てみたいです。

グリッタちゃん!(思わず彼女を抱きしめてしまいます。)
とてもとても大切なお言葉をありがとおうございます!
そう、それぞれが大切な家族を持てば、さらに柚葉さんに対しての別の愛を以て絆を深めることができる、
わたくしと柚葉さんの閉じた世界ではなく、多くの大切なものを得た世界の中での唯一無二の絆を。

きっときっと、そうした世界を作って、グリッタちゃんにもお見せいたしますわ!


950 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/19(Sun) 17:14
>>937
>>944(グリッタちゃん)
>>947(アーチェロお嬢様)

あわわ、お客様、申し訳ありません…。
メイドである私が率先してお客様をお迎えしなければならないのに、
一番出遅れてしまいました…。
やはり寒い日に家族で頂くお料理となれば、「鍋料理」ですね。

ああ…美味しそうな匂いに、足が思わずお台所へ…。

(お嬢様が既に、和風メイド服でエプロンを付け、「発酵美人鍋」をご用意しているお姿に遭遇しました)

…お嬢様、GMW以来の和風メイド服ですね。
実に良くお似合いです…。(見惚れてます)

って、感心してる場合じゃありませんっ!
主にお料理をお任せしてしまってどうするんですか私っ!!!

え?先輩?三姉妹さん?
「たまにはこういう事もありますから」ですか?

申し訳ありませんでした…。
それでは今回はお嬢様のご厚意に甘えて、ご相伴に預からせて頂きます…。
え?そんな申し訳なさそうな顔してたら折角の鍋パーティが台無し?
はい、気を取り直して御給仕をさせて頂きます。

>「ほっこり」って雰囲気のアーチェロさんらしいお料理だと思いません?ご主人様。

グリッタちゃん、お嬢様が喜ばれる言葉を有難うございます。
この冬の季節は、お嬢様が温かいお部屋で大好きな甘酒を頂きながら微笑む姿を見るのが
このお屋敷の風物詩なんです。
そして甘酒を美味しい蒸しパン、お鍋にも…。

甘酒が、お嬢様に一番お似合いの季節…。
『甘酒美人』とお呼びしてよろしいかしら。(微笑)

それではお客様、お代わりも遠慮なくお申しつけ下さいませ。
他の飲み物も入り用でしたら、すぐにご用意致します…。

>>945-946(アーチェロお嬢様)

(一同、国宝館を出て興福寺の境内を見て回り、再び鹿さんたちに遭遇しました。)

>…さて、鹿さんたちがお煎餅を心待ちにしていましょう。
>薬師如来様、これにて失礼申し上げます。

ええ、国宝館以外にも五重塔、南円堂、北円堂、東金堂…。
建物や仏像を含む様々な文化財を見て回る事が出来ました。

初めて訪れた時はまだ私自身幼く理解には程遠かったのですが、
中学や高校の授業や趣味の一環としてそれらの歴史に触れてきた事で
パンフレットなどを通じて少しは理解を得られた気がします。

それでは、随分とお待たせしてしまいましたね。
鹿さん達、すぐに鹿せんべいを買って参ります。

(一同、昨日と同じく鹿さんと楽しい時間を過ごしました。)

お嬢様、お次は法隆寺ですね。

『柿食えば鐘が鳴る成り法隆寺』

お嬢様が楽しみにしておられたもう一つのイベントですね。
ところで肝心の柿の調達に関してですが、近鉄奈良駅の近くに
商店街があるのをご存知ですか?
先日はお時間の都合上、立ち寄る事が出来ませんでしたが。

(奈良市ひがしむき商店街を歩きながら)

この「奈良市ひがしむき(東向)商店街」には、果物店もありました。
そちらで調達してから、参りましょうか。
その前にそろそろ、昼食のお時間ですね。
昼食はこちらの『和食 四季彩々 一条」を予約しております。
何分多人数ですので、お店の迷惑にならぬよう準備は万端です。

(昼食を終えて、商店街を歩きながら)

飲食店からお土産物屋さんまで、多くのお店がありますね。
明日の出発前には、こちらでもお土産を選んでいきましょう。
あ、果物屋さんがありましたよ。

こんにちは、柿を少々沢山頂けますか?
有難うございます。
はい、丁度今は奈良の柿も食べ頃の季節ですね。
奈良へ旅行に来て、地元産の柿を頂くのを楽しみにしていたんです。

はい、家族皆で観光に…。
これから、法隆寺に参ります。
それでは、お元気で…。

ではグリッタちゃん、ここからはまた、運転手をお願いします。
ここから法隆寺まではそれなりに距離があり、場所によっては狭い道や
交通量の多い場所もありますので、お互いに十分注意しましょう。
それでは皆様、お車に乗って下さいませ。

(一同、法隆寺へ)

951 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/19(Sun) 17:35
>>944(グリッタちゃん)
>>949(アーチェロお嬢様)

>お互いに自分の家族を持てたら、もっと絆は深まるんじゃないかな。
>その未来を、私も見てみたいです。

はい、いずれ必ず、私も自分の家庭を、家族を築いてみせます。
私がお嬢様と共に暮らす街で出会った神父様とは、残念ながら夫婦となる事は叶わないとしても…。
それでもお嬢様と共にこの街で暮らしている間は、その方をお慕いしていくでしょう。

…私も一度真剣に想いを伝えたのに対して、神父様は誠実に応えて下さいました。
生涯を進行に捧げると決めた以上、夫婦の契りを交わす事は叶わない。
それでも、私の事を一人の女性として好きだと言って下さったんです。

…私が好きになった人も、私を好きでいてくれた…。
私としては、それで十分です。
私にとっては、“恋”が初めて成就したのですから…。

でも戦争の時代、グリッタちゃんを愛してくれた方が仰っていたように
「新しい愛を見つける」事を真剣に考えるべきかも知れません。
グリッタちゃんと白鹿さんを見ていて、私も思うようになりました。

どんなに望んでも、私とお嬢様やグリッタちゃんとは生きる時間が違います。
だからこそ、この身に流れる血を糸として、お嬢様やグリッタちゃんと絆を紡いでいくためにも
私は私の家族を作らなければいけない…。

グリッタちゃんをお誘いして、本当に良かったです。
この手に結ばれた糸を、次なる世代に…。
お嬢様のために…。

(隣に並ぶお嬢様の手を、そっと握りました。)

952 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/24(Fri) 15:26
>>950(柚葉さん)

柚葉さん、おかえりなさいませ。
本日は大学へお出でなのでしたね?
お疲れ様でした。

申し訳ございません。
ちょうどグリッタちゃんがいらしているときにお客様とお話ししているうちに興が乗ってしまいまして、
僭越ながらお料理に手を出してしまいました。
前々から自分で作ってみたいと思っていた「発酵美人鍋」に挑戦してみたのですよ。

>…お嬢様、GMW以来の和風メイド服ですね。
>実に良くお似合いです…。(見惚れてます)

ありがとうございます。
柚葉さんに見ていただいていると、料理をいただく前から視線だけで体がポカポカして参ります。
ですが、臨時とは言え今はメイドゆえ、お料理をどう評価していただけるかドキドキですわ。
幸いグリッタちゃんからもお客様にお出しして良い、と評価していただけたようですが、どうか柚葉さんも
お味見してくださいますか?
メイド服を着た以上、今のわたくしは柚葉さんやグリッタちゃんからすれば、新米、ペーペーの駆け出し
メイドですわ。
一夜限りのGWN(ゴールデン・メイド・ナイト)となりましたからには、どうかこの鍋もビシバシと
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

>甘酒が、お嬢様に一番お似合いの季節…。
>『甘酒美人』とお呼びしてよろしいかしら。(微笑)

もう、そんなことをおっしゃって!(赤面)
柚葉さんの笑みが眩しすぎます。
そしてそんな嬉しいお褒めの言葉!
柚葉さんからそう言われたら甘酒をいただいた時のように、心が『ほっこり』してしまいます。
さあ、どうぞどうぞ、お席に着いてくださいな。
皆でお鍋を囲みましょう…。

(すみません、続きます。)

953 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/24(Fri) 15:30
>>950(柚葉さん)(続きです。)

(奈良旅行二日目でございます。)

>ええ、国宝館以外にも五重塔、南円堂、北円堂、東金堂…。
>建物や仏像を含む様々な文化財を見て回る事が出来ました。

五重塔は奈良県内でもトップクラスの高い建物とのことでしたが、近くで見ますと確かにその威容は歴史
の厚みも感じさせてひと際惹きつけられますね。
ガイドブックを読むと維新の後、わずか25円 ― 現在の価格だと11,2万円― で売却されて解体
寸前になったとか…左様なことにならず本当に良かったですわ。

「…あ〜あ、あのときは他所の古美術の収集に目が言っていて出遅れたのよねぇ…。
 そうでなかったら、あの塔、わたくしの別荘にしていたんだけどぉ。」

……左様なことにもならず本っ当に良かったですわ。

>それでは、随分とお待たせしてしまいましたね。
>鹿さん達、すぐに鹿せんべいを買って参ります。

境内に来た時から鹿さんたちの視線の集中砲火を感じていましたわ。
そして、またたくさんの鹿さんに取り囲まれてお辞儀攻勢をかけられてしまいました。
中にはまだほんの小さな子どもも、ちょっとおっかなびっくり首を伸ばしてきて、こちらがあげた一枚を
食べるときの、『やり遂げた』感あふれる食べ方が可愛くて。
きっと初めてのおねだりだったのでしょう。

白夜様も、鹿さんたちを九尾でもふもふ撫でられてとても朗らかなご様子。
昨夜、柚葉さんにお体を癒されたこと、そしてグリッタちゃんの艶々の笑顔をご覧になって感じることが
あったのでしょうか、ずい分元気になられたご様子です。
あの笑顔のまま明日風蘭寺に行けると良いのですけれど。

>お嬢様、お次は法隆寺ですね。
>『柿食えば鐘が鳴る成り法隆寺』
>お嬢様が楽しみにしておられたもう一つのイベントですね。

はい、わたくしの本日のメインイベントでございます。
子規さまのかの名句、口ずさむたびに秋色豊かな法隆寺の景色と荘厳な鐘の音、そして柿の実の甘さが
三位一体となって心を揺すぶります。
そして地元商店街を散策するのも楽しみですわ。
ご案内、どうぞよろしくお願いしますね。

(奈良市ひがしむき商店街に参りました。)

高いアーケードに覆われ、整備の行き届いた長い通り、大勢の行き交う人々、活気あふれる商店街ですね。
各種お店がひしめき合い、散策するだけで楽しそうですが、まずは、柚葉さんのご予約のお店に直行ですね。
夢中でスケッチなさっていて、先ほどまでわたくしの背中でお休みでした画家のお嬢様も、今はそろそろ
お起こしいたしましょう。

まあ、これは…。
店頭の趣きから素敵ですね。
格子の引き戸、紅い毛氈の上に一輪の花、店内に入れば色鮮やかな花が飾られ、その奥に広がる落ち着いた和の空間。
予約いただいた個室も木目のたたずまいが上品で落ち着けますわ。

豪華な海鮮のおつくり、ランチタイムゆえの手軽な松花堂弁当の数々。
純和風かと思いきや、野菜と魚介の美しいサラダ…その中に炙りまぐろのカルパッチョもあって、
少しだけ故郷の味が顔を出すのも嬉しいですね。

(商店街を歩いております。)

>飲食店からお土産物屋さんまで、多くのお店がありますね。

直ぐ近くに「中垣果物店」、反対方向に在る「奈良みやげ横丁」は立派な造りで品ぞろえ豊富のようですね。

>これから、法隆寺に参ります。
>それでは、お元気で…。

「刀根早生(とねわせ)」、「平核無(ひらたね)」、「富有(ふゆ)」、由緒ある柿がたくさん在って迷いそう
でしたが、お店の方が親切にそれぞれの特長を教えていただけて良かったです。
どれも魅力的で結局全部買ってしまいました。

さあ、いよいよ法隆寺ですわね。
斑鳩の文化の粋にして厩戸皇子の聖地です。
これまで物語でしか知らなかったかの君子の世界に触れてまいりましょう。

954 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/24(Fri) 15:31
>>951(柚葉さん)

>はい、いずれ必ず、私も自分の家庭を、家族を築いてみせます。

柚葉さんがその想いを強く持っていらっしゃることが聞けて、心から嬉しゅうございます。
以前より柚葉さんはおっしゃっていましたもの。
血を繋いだ子孫の皆さんにわたくしとの交流の日々を伝える、と。
神父様との間に成し得ないことであろうと、そのことを言葉にされた以上それは柚葉さんの本心であろう
こと、は疑う余地もありませんでしたが。

今あらためて家族を持つことが心からの望みと伺えたこと、そしてその中にわたくしとの未来での絆を
得ることが入っていることが、すごくすごく嬉しいです。

そしてきっと、その想いをさらに鮮明にしてくださったのがグリッタちゃんと白鹿さんの恋…。
「新しい愛を見つける」事の大事さをわたくしも感じることができましたわ。

>どんなに望んでも、私とお嬢様やグリッタちゃんとは生きる時間が違います。
>だからこそ、この身に流れる血を糸として、お嬢様やグリッタちゃんと絆を紡いでいくためにも
>私は私の家族を作らなければいけない…。

では、わたくしもまた柚葉さんの子々孫々にとって良き友となれる、それに相応しい自分であり続け
ましょう。
そしてそれはわたくしに留まらず、わたくしの新たな家族と共に。
いつか、きっと。

「吸血鬼ちゃんとメイドさん」の物語は素敵でしたが、人の生を吸血鬼の生に変えて共に永遠に過ごすのは、
わたくしたちの取る道ではない…。
どんな別離があろうとも、繋がれていく命のうちに永久の絆を築いてまいる、それがわたくしたちなのですから。

(柚葉さんの手を、そっと握り返しました。)

955 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/12/27(Mon) 14:42
>>950(柚葉さん)
>>953(アーチェロさん)

>それでは、随分とお待たせしてしまいましたね。
>鹿さん達、すぐに鹿せんべいを買って参ります。

>境内に来た時から鹿さんたちの視線の集中砲火を感じていましたわ。
>そして、またたくさんの鹿さんに取り囲まれてお辞儀攻勢をかけられてしまいました。

はいは〜い、私も白鹿さんと一緒に鹿せんべい買ってきました。
わわっ、あれじゃアーチェロさんが大変だよ。
アーチェロさんも柚葉さんも優しいからすぐに餌をくれるって認識しちゃってるのかな。

ほらほら、こっちにもあるよ〜。
まだもらってない子はこっちにおいで。

>白夜様も、鹿さんたちを九尾でもふもふ撫でられてとても朗らかなご様子。

うんうん!白夜さんの尻尾のもふもふ、気持ちいいもんね!
餌をもらわなくても、あれなら甘えたくなっちゃうかな。

よしよ〜し♪お礼もちゃんと言えてえらいね〜♪(なでなで)
ん?白鹿さん、どうしたの?
もしかして、白鹿さんも鹿せんべい食べたい?

「え、え〜と、その、グリッタお姉さん、僕…!」
(白鹿さんの唇に指を当てました)

…大丈夫、それだけじゃないよね。
全部言わなくても分かるよ。
この子たちも可愛いけど、私が本当に見てるのはあなただから…。

それと、鹿せんべいって私たちが食べても大丈夫なんだよね?
よくよく考えたら、あげてるだけでまだ一枚も食べてないよね。
…一枚ずつくらい、もらってもバチ当たんないよね?

はい、どうぞ♪
(不意打ちで白鹿さんの口許にぱくっ)

きゃっ?お返し?
(私も口許にぱくっとさせられちゃいました)

うふふ、ごちそうさまでした♪
あ、ごめんね、ちょっと白夜さんのところに行ってくるね。

(ちょっとだけ、白夜さんにお話を聞きました。)

そうなんだ…。昨日、アーチェロさんと柚葉さんが…。
それで、明日行きたい場所があるんですね。
分かりました。しっかりご案内させて下さい。

>お嬢様、お次は法隆寺ですね。
>(奈良市ひがしむき商店街に参りました。)

はい、あの聖徳太子さんのお寺ですね。
それと、有名な俳句の再現も。
着物が似合う、アーチェロさんらしくて良いですね。
ロマンチックと言うより、風流って感じかな。

(一緒に商店街を歩いていきます)

えへへ、腕組んじゃおうっと。
(白鹿さんと腕を組んじゃいました)

それにしても、お土産屋さんも普通のお店もいっぱいありますね。
え?これから昼食ですか?
そっか…。もうお昼なんだ。
楽しい時間ってあっという間ですね。
お昼だって自覚したら、私もお腹空いてきちゃった。

(一旦切りますね。)

956 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2021/12/27(Mon) 15:00
(続きです)

>昼食はこちらの『和食 四季彩々 一条」を予約しております。
>何分多人数ですので、お店の迷惑にならぬよう準備は万端です。

わ、流石は柚葉さん。準備万端ですね。
沢山いますから入れるかなってちょっと不安になったけど、全然心配なかったかな。
ありがとうございます。それじゃ、ごちそうになります。(ぺこり)

>豪華な海鮮のおつくり、ランチタイムゆえの手軽な松花堂弁当の数々。
>純和風かと思いきや、野菜と魚介の美しいサラダ…その中に炙りまぐろのカルパッチョもあって、
>少しだけ故郷の味が顔を出すのも嬉しいですね。

美味しかった〜♪
華やかで、お腹いっぱいになる一歩手前くらいの量で、味も「これぞ和風」って感じでした。
それと、和食のお弁当ってカルパッチョとかを上手に雰囲気に溶け込ませてますね。
正に「和洋折衷」かな?
うんうん、故郷のお料理とかが外国で食べられると嬉しくて懐かしくなっちゃうの、わかります。

>どれも魅力的で結局全部買ってしまいました。

流石は奈良、美味しい柿の産地ですね。
どれもいい香りするから、私もどれがいいか迷っちゃったけど…。
こういう時は、全部試してみるのが一番ですよねっ!(ガッツポーズ)

え?白鹿さん?全種類食べたいだけじゃないかって?
えへへ、実は…。
それと、個人的に郵送してもらえるように日持ちするのを頼んじゃいました。
美味しいスイーツの材料になりそうですし…。

>ではグリッタちゃん、ここからはまた、運転手をお願いします。

朝からはしゃいでばっかりでしたけど、ここからはお仕事モードですね。
気を付けて運転しなきゃ。
交通量も多い場所みたいですし、観光で来られる方も多いですから気を引き締めないと。
それじゃ皆さん、お乗り下さい。

957 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2021/12/28(Tue) 23:00
>>953(アーチェロお嬢様)
>>955-956(グリッタちゃん)

>昨夜、柚葉さんにお体を癒されたこと、そしてグリッタちゃんの艶々の笑顔をご覧になって感じることが
>あったのでしょうか、ずい分元気になられたご様子です。

はい、昨日に比べて笑顔の奥に秘められた微かな哀しみらしきものが
和らいでおられるかのようです。
昨日のお風呂で、思いを吐露して下さって本当に良かったです。

そして…。私達には「笑顔」の象徴とも言えるグリッタちゃんの存在は大きいですね。
表裏の無いあの娘の天真爛漫な姿、そして一人の女性として魅せる真っ直ぐな「愛」…。
あの娘が同行して下さって、本当に良かったです。

>それと、鹿せんべいって私たちが食べても大丈夫なんだよね?

あらあら…。白鹿さん、ちょっとお仲間の方にやきもちでしょうか?
真の意味で“恋人”になられたのですから、
昨日までとはグリッタちゃんに向ける表情がやはり違って見えます。
そして…白鹿さんの感情の機微に敏感なグリッタちゃんは流石ですね。

その、よろしければ私達も一枚ずつ頂きませんか?
あら、丁度二匹鹿さんが寄ってきました。
それではあなたに一枚、そして私も一枚…。
一緒に、仲良く頂きましょうね。(微笑)

(お昼を終えて、法隆寺に到着しました)

法隆寺はお土産屋さんが駐車場も兼ねておりますので、車の駐車が容易で助かります。
グリッタちゃんも、お疲れ様でした。
それでは皆様、共に参りましょう。

(境内と建物の中を歩きながら)

先日の東大寺は歴史上、何度か戦乱の時代に焼失の憂き目に遭いましたが
この法隆寺は670年の焼失以降は災厄を免れているそうです。
故に、最古の歴史的建造物となられているのですね。

ですが、1949年の国宝の十二面壁画の焼失は世界に誇る日本の文化遺産が失われた
あまりに痛ましい出来事だと父が語っていました。
これが大きなきっかけとなり、我が国の文化財保護法の制定に繋がったとか…。

火災による文化財の焼失は今尚無くなっておりませんし、
これ以上の悲劇が起こらぬよう願わずにはいられませんね。

それではお嬢様、「柿食えば 金が鳴るなり 法隆寺」の場所に案内致します。
(東大寺の西円堂へ)

如何ですか?この西円堂からは五重塔や金堂だけでなく、奈良の街も見渡す事が出来るんです。
ゆっくりと見学した事で、夕焼けに照らされた奈良の街を見渡すのに丁度いい時間となりました。
幼い頃に父と一緒に見たこの光景…。
お嬢様と一緒に見る事が出来て、感慨深いです。

それで、肝心の柿についてなのですけれど…。
やはり、境内で食するのはお行儀の悪い観光客だと思われてしまうのでやめておきましょう。(汗)
せめてこうして持って歩く事で、あの有名な句の雰囲気を味わって下さいませ。
お車に戻りましたら、?いて差し上げますね。
あら、待ちに待った鐘の音が…。

(お車に戻った後、鐘の音の鳴り響く中夕焼けの法隆寺を背景に
柿を皆で頂きました。)

−一旦切ります−

958 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/29(Wed) 11:06
>>955(グリッタちゃん)

>わわっ、あれじゃアーチェロさんが大変だよ。

あわわわ…、鹿さんたちの「早くちょうだい」の圧にちょっとタジタジ…。
お煎餅を持っているからとはいえ、皆さんわたくしに全然物怖じしないのですね。
人間とよりも距離を縮めるのが早くて、嬉しいですけれどちょっとびっくりしました。

>ほらほら、こっちにもあるよ〜。
>まだもらってない子はこっちにおいで。

グリッタちゃん、よく来てくださいました。
これで一息つけますわ。
そして、グリッタちゃんの朗らかな声と「にぱ♪」の笑顔は、鹿さんにも効果絶大ね。
鹿さんたち、今度は一斉にグリッタちゃんと白鹿さんの周りに集まりました。

>よしよ〜し♪お礼もちゃんと言えてえらいね〜♪(なでなで)
>ん?白鹿さん、どうしたの?
>もしかして、白鹿さんも鹿せんべい食べたい?

あらあら…、鹿さんたちにモテモテのグリッタちゃんに、白鹿さんがちょっと拗ねていらっしゃる?
ふふふ、グリッタちゃんったら悪戯っぽい笑みを浮かべて…。
白鹿さんの熱愛を知った上でのちょっと意地悪をなさって、なんて甘酸っぱい光景でしょう。
…若い雌鹿さんの何頭かが白鹿さんに熱い視線を送っていますけれど、きっとそれもご存じの上での
余裕の小悪魔ぶりですね。
それもこれも互いの愛と信頼あってのこと、周囲にまで熱を帯びながらも和やかな空気を醸していらっ
しゃいますわ。

>それと、鹿せんべいって私たちが食べても大丈夫なんだよね?
>はい、どうぞ♪
>きゃっ?お返し?

既に晩秋の候、風もすっかり涼しくなりましたのに、なんでしょう、この熱々の空気は…。
(思わず手で顔を扇いでしまいます。)
観光客の皆さんも、あてられたご様子でチラチラとご覧になっていますわ。
そして、画家のお嬢様も熱心にスケッチなさっていますから、後で素敵な仕上がりの絵を見せていただけ
そうですね。

>そうなんだ…。昨日、アーチェロさんと柚葉さんが…。

(白夜様がグリッタちゃんとお話しされた後、白夜様にそっとお伺いします。)

白夜様、グリッタちゃんに、その…湯浴みのときのお話を?

「うん、明日は風蘭寺に運んでもらうから〜、だいたいのことはお話ししたよ〜。
 あっちでは風蘭くんといきなり鉢合わせしたときビックリしちゃうといけないし〜。

 それにね〜、グリッタちゃんにはぜったいにお礼を言っておきたかったんだよ〜。
 彼女と白鹿くんのふか〜い仲のことを聞いたからね〜、それで勇気をたくさんもらえたことを〜。
 風蘭くんと会うこと、少し前まで『本当に良いのかな〜。』って思っていたけど〜。
 昨日からグリッタちゃんたちのこと見ていて〜、わたしも風蘭くんに『会わなくちゃ』じゃなくて、
 『会いたいな』になったんだもの〜。」

そうですか…、それはまことによろしゅうございました。
あのグリッタちゃんたちの深愛のお姿、心に染みるものをわたくしも感じておりました。
お二人と白夜様が今回の旅でお出会いになれたのも、必然の運命だったのかもしれませんわ。

「柚葉さんの癒しにも元気づけられたし、それから貴女の気遣いも嬉しかったよ〜。
 ありがとう〜。」

(ヒソヒソ声)
「柚葉お姉様のヒーリングはマジで元気の素だっただろうけど、姫様はまあ…なあ。」
「マイ妹、せっかく白夜様が気を遣ってああ言ってくれているのだから、ツッコんではダメよ。」

聞こえてますけど、別に良いですよ。
グリッタちゃんがめでたく結ばれて、白夜様がそれで元気になれたこと、それが何より大切なのだから。

>はい、あの聖徳太子さんのお寺ですね。
>それと、有名な俳句の再現も。
>着物が似合う、アーチェロさんらしくて良いですね。

そうおっしゃっていただくと、その場で柿をいただくこと一つをとっても疎かにしてはいけない、そう
思いますわね。
その場に立てた嬉しさで、お口を大きく開いてパクっといただくようなことをしないように気をつけ…。
あら、柚葉さんがちょっと複雑そうなお顔をしていますね。
う〜ん、考えてみたら寺院の境内で食べ物をいただく、というのは少しお行儀が悪いかしら?

>それにしても、お土産屋さんも普通のお店もいっぱいありますね。

白鹿さんとお二人、腕を組んでウインドウショッピングをしていらっしゃるご様子の楽しそうなこと、
こうして見ていられるのも、この旅の嬉しさの一つですね。

(いったん切ります。)

959 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/29(Wed) 16:51
>>956(グリッタちゃん)

>わ、流石は柚葉さん。準備万端ですね。
>沢山いますから入れるかなってちょっと不安になったけど、全然心配なかったかな。

こうして奥まったところの個室に通されましたけど、ここに来るまでにお店の方やお客の方の目からかなり
注視を浴びていたような。
グリッタちゃんと白鹿さんのなんとも絵になるカップルに、すれ違うお客様から『はあ…』との溜息が
聞こえましてよ?
そして凛とした雰囲気ながら、物柔らかな立ち居振る舞いで先導してくださる柚葉さんに目を奪われて
いた方も。
以前ニコニコ静画で見た「日本へようこそエルフさん」という漫画の第3話で似たような光景があった
ような…。

>美味しかった〜♪
>華やかで、お腹いっぱいになる一歩手前くらいの量で、味も「これぞ和風」って感じでした。

グリッタちゃんが食べておられるときの、本当に美味しそうな満面の笑みがいっそう食卓を楽しいものに
してくださいました。
美味しいものに対する心からの賞賛を惜しまぬ姿、さすが調理師免許をお持ちのお料理のプロ、との思いを
禁じ得ませんでしたわ。

>流石は奈良、美味しい柿の産地ですね。
>どれもいい香りするから、私もどれがいいか迷っちゃったけど…。

青果店のご主人も、瞳を輝かせていらっしゃるグリッタちゃんのご様子にとても嬉しそうでいらっしゃい
ました。
やはり、良い品に真剣に、そして楽しく向かい合うお客様には応対のし甲斐を感じるのでしょう。

>それと、個人的に郵送してもらえるように日持ちするのを頼んじゃいました。
>美味しいスイーツの材料になりそうですし…。

やっぱり…、製菓衛生士と菓子製造技能士の資格をお持ちのグリッタちゃんのこと、そのようなお考えも
浮かんだのではないか、と予想しておりました。
もし、店頭にお出しになるスイーツを試作されることがあれば、ぜひ試食させてくださいませ。

>朝からはしゃいでばっかりでしたけど、ここからはお仕事モードですね。
>気を付けて運転しなきゃ。

「も〜、グリッタさんってば恋人さんが傍にいても、お仕事のときはきっちり気分を切り替えちゃうん
ですからー。
 朱瑠だって、ちゃんと免許持ってるんですからー。
 白鹿さんとご一緒したいときはいつでも交代しますから、言ってくださいよー?」

(いったん切ります。)

960 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/29(Wed) 21:52
>>957(柚葉さん)

>はい、昨日に比べて笑顔の奥に秘められた微かな哀しみらしきものが
>和らいでおられるかのようです。
>昨日のお風呂で、思いを吐露して下さって本当に良かったです。

はい、これまであの方を苛んだ背中の傷が随分と癒されたことが大きかったのでしょう。
それを癒した柚葉さんのお優しさもまた、彼女の心にどれだけ慰めたことでしょうか。
それらがあればこそ、ご自身の哀しく辛い過去を語ることができて心の重荷が少しは軽くなった…、
そう思うと本当にご一緒に旅行ができて良かったですわ。

>そして…。私達には「笑顔」の象徴とも言えるグリッタちゃんの存在は大きいですね。

ええ、本当に…。
白夜様のあの明るくなったお顔を見たことで、グリッタちゃんの笑顔と白鹿さんへの愛とが、どれほど
深い心根の美しさに根差しているか、感じることができました。
おっしゃるとおり、彼女が一緒にいて下さって良かったと心から思いましたわ…。

>あらあら…。白鹿さん、ちょっとお仲間の方にやきもちでしょうか?

鹿さんの中にも、わざとグリッタちゃんに調子を合わせてやきもちを焼かせようとしている風な向きも
見受けられますわ。
楽し気に目を細めて、それでいて温かい眼差しで白鹿さんを祝福しているような眼差しで。

>あら、丁度二匹鹿さんが寄ってきました。
>それではあなたに一枚、そして私も一枚…。

ものはためし、わたくしもいただいてみましょう。
…ん〜、鹿せんべいは米ぬかや雑穀でできているとは聞いていましたが、なるほど甘味が少ない素朴な味
ですね。

「…なんだか、懐かしい味だわねえ。
 旦那の家でこっそり食べたおにぎりと似た味のような。
 あの頃は稗とか粟とかの雑穀を普通に混ぜて食べていたから。
 鹿にこういうのを余裕で上げられるって、良い時代になったものね、考えてみたら。」

朱乃様、遠い目をして切なげなお顔をしてらっしゃいます。
旦那様と寝食を共にしたからこその、殊の外深い懐旧の想いが甦っているのでしょうか。

「わたしの旦那は、今は遠いところにいる。
 でも、九尾…白夜様はこれからだ。
 これから始まる…、そうなんだよね。」

今度は急にあらたまった表情をされて噛みしめるように言葉を…。
何か思うところがおありなのかしら?

(続きます。)

961 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/12/29(Wed) 21:54
>>957(柚葉さん)(続きです。)

(法隆寺に到着いたしました。)

柚葉さん、グリッタちゃん、お疲れ様でございます。
無料の休憩所ではお茶もいただけるそうですよ。
少しお休みなさってから参拝に参りませんか?

>先日の東大寺は歴史上、何度か戦乱の時代に焼失の憂き目に遭いましたが
>この法隆寺は670年の焼失以降は災厄を免れているそうです。

伝えられる創建が607年、そして670年の焼失の後再建…、いずれにしましても悠久の彼方の時間のことですね。
ご創建の頃はまだ仏教の受入れも朝廷内で意見が二分されていたとか。
この見事な建造物には、太子の確固たる想いが込められていたのでしょうね。
国家の鎮護、民の安寧、国の発展を異国の使節に闡明する場…。
国造りのただ中の若き魂の熱い想いが感じられますわ。

そしてわたくしにとって感慨深いのは、西院伽藍と金堂に見られるエンタシス様式の柱でございます。
南イタリア・カンパーニャ州にあります遺跡、第一ヘラ神殿の柱と同じ様式であることに、いっそうの
親しみを感じますわ。

>ですが、1949年の国宝の十二面壁画の焼失は世界に誇る日本の文化遺産が失われた
>あまりに痛ましい出来事だと父が語っていました。

1300年もの時を越えて伝えられてきた世界の至宝も消え去るのはほんの一瞬のこと。
当時イタリアでそのニュースに接したわたくしですが、お国の名宝の焼失の報に接せられたご尊父の
ご心痛、察するに余りあります…。
わたくしも多くの人と共に名建築の数々が後世まで残っていくことを切に祈りますわ。

>如何ですか?この西円堂からは五重塔や金堂だけでなく、奈良の街も見渡す事が出来るんです。
>ゆっくりと見学した事で、夕焼けに照らされた奈良の街を見渡すのに丁度いい時間となりました。

ここが、かの有名な鐘の音が鳴らされる鐘楼なのですね。
まことに日本の秋に郷愁を籠めて描いたかのような素晴らしい景色でございます。
そして、柚葉さんが大切なご家族とご覧になった光景を、わたくしと見ることに感慨を覚えてくださる、
そのことが、胸が痛くなるほどに嬉しゅうございますわ…。

>やはり、境内で食するのはお行儀の悪い観光客だと思われてしまうのでやめておきましょう。(汗)

はい、先ほど柚葉さんの表情からわたくしの先走りに困っていらっしゃると拝察して、考えを改めましたわ。
気付かせてくださってありがとうございます。
では、楽しみは皆様と集合するまでとっておきましょう。

ああ、聞こえてまいりましたね…。
きっと心の中に長く響いてまいる美しい鐘の音が。

(そして、心の中の鐘の音と共に美味しい柿をいただくことができました。)

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