掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧



レス数が 1000 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/04(Tue) 07:59
皆々様、新年おめでとうございます。
厳寒の候、どうぞお体ご自愛下さいませ。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ五を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122

まずは、自己紹介させていただきます。

名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
   普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
   なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
   長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
   B85. W55. H82。
   髪型はストレートロングの銀髪です。
   日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
   口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
   中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
   もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
   経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
   郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
   今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
   いただいています。

以下、お願い申し上げます。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)


36 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/23(Sun) 18:55
訂正でございます。

>領民は布や海綿で歯を磨いている磨いたりしていたようですね。

 領民は布や海綿で歯を磨いたりしていたようですね。

>真夜中に弾かれる本来吸血鬼のわたくしには適任ですが、

 真夜中に弾かれるピアノを聴くのは本来吸血鬼のわたくしが適任ですが、

失礼いたしました。



37 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/01/24(Mon) 21:21
>>24

はい、私も虫歯は無いですよ。
きちんとキレイにするように昔から心掛けてきました。

それから『本部』の定期健診の一つにも歯や牙のケアがちゃんとあるんです。
牙の健康は、種族によっては死活問題ですので。

人間のお医者さんから他種族のお医者さんまで皆協力して知識を共有し、
共に学び合って多くの種族の健康の維持に努力してくれてます。

スイーツも勿論ですけど、美味しいものをいつまでも美味しく頂けるように
お互いに歯は大事にしましょうね。

>>25
>>35(アーチェロさん)

これはアーチェロさん宛ですね。
定期のお仕事はやっぱり柚葉さん達で間に合ってるのかな。
ですから、突発的な形みたいですね。

幽霊さんのピアノ演奏会の感想かあ…。
でもアーチェロさんの紹介なら怖い方じゃないですよね。
うふふ♪何だかお客さんと幽霊さんの恋のお話に発展しちゃうかも♪

38 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/01/25(Tue) 00:03
>>30(アーチェロお嬢様)

>わたくしのお城にもセルビアからペーター・プロゴヨヴィッチ様やアルノルト・パウル様といった方々を
お客様としてお迎えしたことがございましたが、事前にメイド長からきつく言われましたわね。

新たな同族の方の紹介、有難うございます。
両氏共、最期は心臓に杭を打ち込まれて果てられたと伝わっているようですが、
お嬢様のお話に出てくるという事はきっとご健在なのですね。

同族とは申しましても、やはり地域によって違いがあるのは必然…。
カルミーニオ家はヨーロッパ全土に渡る広い交友関係故に、
それらの知識も同時に求められるのですね。
『調停役』としての立場の重さを同時に感じました。

>吸血鬼退治を生業とするいわゆる「ダンピール」もセルビアなどバルカン半島出身者が多い
らしいので

この日本では『黒柴犬』さんがお嬢様への襲撃を防ぐ『番犬』の役割を果たしてくれそうですね。
グリッタちゃんの伝手で、黒柴さんのボディーガードを依頼するかも…。
いえいえ、やはりそうならない平穏無事が一番です。

>「返品うさぎ」

私も少し、サンプルで見てみました。
フレさん、本当に可愛らしい方ですね。
捨て猫さん達のエピソード、やはりフレさんとしては立場を重ねてしまうのが必然でしょう。

飼い主の方との優しい日々、いずれ雑誌等で連載となってくれたらいいですね。

39 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/01/25(Tue) 00:04
>>31 >>33(アーチェロお嬢様)
>>23(グリッタちゃん)

>…でも私の場合、あの吸血鬼さんたちに怖がられちゃうかなあ…?

ふふっ、御心配には及びませんよ。
お嬢様が仰っているように、そこは灯さんとひなたさんが間を取り持って下さるのではないかと。
確かにソフィーちゃんは犬族を苦手にしていらっしゃるようですけど、
グリッタちゃんのような娘を邪険になさるような事をするとは考えられません。
現に、お世話していた眉ちゃんが懐いてくれた時には心を開いて接していましたから。
きっとまた、新たな友好の輪が広がりますね。

でもワンちゃんの好きなひなたさんがグリッタちゃんを可愛がるのを見て、
エリーちゃんがやきもちを妬いてしまうかも…。
それも含めて、また可愛いやりとりが想像できます。

>…まあまあ、グリッタちゃんと白鹿さんを見ていたら気分が高まって牡鹿さんの方からプロポーズを?
それで恋が成就だなんて、おめでとうございます。

まあ、グリッタちゃんと白鹿さんの恋模様に影響されたのは私達だけではなかったのですね。
そしてこちらでも、新たな恋模様が…。
おめでとうございます。では元気なお子さんが生まれるのを期待して、もう一枚…。

私達が再びここを訪れる時には、親子仲睦まじい姿を見せて下さいませ。
それでは、失礼致します。(お辞儀)

>それじゃ白鹿さん、ちょっとだけ目を瞑ってくれますか?
(この後、白鹿さんにキスしちゃいました♪)

まあ、グリッタちゃんったら…。(赤面)
でも、恋人同士のお別れを切ない雰囲気にするのではなく
ああして甘く温かいものにしてしまうのが流石グリッタちゃんです。

甘い恋とお別れの甘酸っぱさ…。そしてあの「にぱ♪」という笑顔の温かさ…。
確かグリッタちゃんは、特に苺のスイーツが好きでしたね。
甘さと甘酸っぱさと温かさ、全てを備えたそれはさながら
「苺ココア」のようです。

そして「異動願い」のお話にあるように白鹿さんと一緒になるのもきっと遠い日ではないと思います。
今回のそれはきっと、新たな『始まり』になるのでしょうね。

>実はこの近くにある「みるく工房飛鳥」に足を運んできてもよろしいですか?
飛鳥時代からの製法で作られた古代のチーズ、「蘇」が購入できるんです。

まあ!「蘇」が購入できるのですか?
貴重な情報を有難うございます。
「蘇」に関しては、「長屋王」のお屋敷の発掘調査の際に発見された木簡に
その存在が記されていたそうですね。
「蘇」以外にも牛乳が献上されていたり、氷を用いた天然の冷蔵庫「氷室」など、
格式の高い貴族としての生活が伺えます。

実家でお風呂上りに瓶の牛乳を飲んでいた時、父がさり気なく
「実は飛鳥時代から、チーズや牛乳は日本にもあったんだよ。」

と教えてくれたんです。
それが切っ掛けで「長屋王」とそれらのエピソードを知ったのですが
まさか「蘇」がそれらの舞台となるこの地で手に入るなんて…。

調べてみたのですが、「蘇」を用いたスイーツは奈良で未だに作られているようですね。
これは是非とも、買って帰らなければ…。
屋敷神様には勿論、「社交部」の皆様にもお出で頂いた際にはお土産話と一緒に
「蘇」を用いたスイーツをお出ししたいですね。

(すみません、今夜はこれで失礼致します。)

40 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/01/26(Wed) 09:57
>>31(続きです)
>>34(アーチェロお嬢様)

>ですが、奈良には工芸品も良きものがございます。

はい、お嬢様ならきっとそちらもお選びになると思っておりました。
そして美術品に造詣の深い奥方様、そして画家のお嬢様は既にそちらのお店に
興味津々でいらっしゃいますね。

画家のお嬢様は早速『奈良筆』、『奈良まほろばインク丹葭(あをによし)』を手に取られて…。
今回の思い出をあちらのお土産を用いて、新たな作品に仕上げられるのでしょうね。

『大和出雲人形』は玄関の装飾に…。
『奈良漆器』は私はお盆と菓子皿を購入する事に致しました。
お屋敷の行事で、お茶と和菓子をお出しする際に使わせて頂きます。

そしてお嬢様、よろしければこちらの『鹿角』の装飾品を購入致しませんか?
今回お会いした鹿さん達への感謝も込めて…。
こちらの『鹿角の簪(かんざし)』などは如何でしょう?
お嬢様の着物に、良く似合うと思いますわ。(微笑)

(この後『蘇』や『飛鳥鍋の素』を購入し、『柿の葉寿司』を道の駅で頂きました。)

>「それから、以前言った今年の神在月の留守居役、期待しているよ?」

佐保姫様、此度の奈良の旅行におきましては一同温かく歓迎して頂き有難うございました。
お嬢様がこの地におきましても、素敵な縁を結べた事に感謝しております。
…はい、『留守居役』の件におきましてはお嬢様次第とはなりますが、
その際は私も助力致します。

>「それは行って自分で確かめてくるんだね。
>さあ、そろそろ出発の時間ではないのかね?」

はい、これより京都の風蘭寺に向かいます。
お屋敷に戻りましたら、土地神様にも佐保姫様が息災であられる事、
思い出の数々をお土産と共にお伝えします。
またいずれ、来年の春には是非ともお越し下さいませ。
それでは、お元気で…。

>まあ、風蘭寺が、ですか?
>それはどういう…。

(奈良から京都へ車を走らせながら)

…佐保姫様、少し意味深な事を仰っていましたね。
やはり、何かをご存知の様子でした。
そしてこれから起きる事さえも…。

若干私も緊張を隠せませんが、一緒にお土産選びをなさっていたグリッタちゃんが
きっと助けとなって下さる気がします。
白夜様にとって、良き再会となりますように…。
それでは、到着です。

(一同、風蘭寺に到着致しました。)

41 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/29(Sat) 12:32
>>37(グリッタちゃん)

(横から失礼いたします。)

>それから『本部』の定期健診の一つにも歯や牙のケアがちゃんとあるんです。
>人間のお医者さんから他種族のお医者さんまで皆協力して知識を共有し、
>共に学び合って多くの種族の健康の維持に努力してくれてます。

まあ…、『本部』というところは本当に至れり尽くせり、「種族別補償」
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=580178062&st=51&to=51&nofirst=true
のことといい、多種族のために心を配っていらっしゃるのが素晴らしいですね。
異種族が人間と交流を深めるのに彼の組織の活動がどれほど貢献してくださっていることか、いつか
『本部』と接触する機会がありましたら、ぜひお礼を申し上げたいです。

そういえば…。
これはグリッタちゃんに伺っても分からないことかも知れませんが、あちらのお屋敷のメイドをお辞めに
なった千夜先輩は今も「種族別補償」…、彼女の場合は血液をちゃんと受け取れているのかどうか、
気懸りですわ。
バンド活動がそれに価するものと『本部』が認定してくださっていると良いのですけれど。
一度またお会いしたいですわ、千夜先輩…。

>幽霊さんのピアノ演奏会の感想かあ…。
>でもアーチェロさんの紹介なら怖い方じゃないですよね。
>うふふ♪何だかお客さんと幽霊さんの恋のお話に発展しちゃうかも♪

はい、その幽霊の方は普段は大人しく人見知りでいらっしゃいますが、いざピアノに向かい演奏される
ときはとても真摯でひたむきなお姿がとてもお美しいのですよ。
そしてその奏でる音色の時に穏やか、時に情熱的なこと、きっとお客様も心洗われることと思いますわ。
お二人の間にロマンスが生まれたりすると、本当に素敵ですよね!

42 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/29(Sat) 12:33
>>38(柚葉さん)

>新たな同族の方の紹介、有難うございます。
>両氏共、最期は心臓に杭を打ち込まれて果てられたと伝わっているようですが、
>お嬢様のお話に出てくるという事はきっとご健在なのですね。

プロゴヨヴィッチ様は農夫、パウル様は傭兵と出自は違いますが、共に1720年代に相前後して吸血鬼
になった方々ですね。
吸血鬼となってすぐにご自分に何が起こったか自覚のないまま衝動に任せて多くの人間の命を奪った
ことに大変意気消沈しておいででした。
お二人とも公文書に名前が記録されてしまい、もう人間界で行く当てがないとのこと、かといって
いくら自害しようとしても甦ってしまう、と途方に暮れていらっしゃいましたわ。
お父様のはからいで領地内の薬草園で働き、今もうちの製薬会社の研究員をしていらっしゃると聞き
ております。
お二人の心の重荷が下ろされる日が来るかどうかは分かりませんが、確かに彼の方たちによって救われた
命があることを、心に留めておきたいと存じます。

>カルミーニオ家はヨーロッパ全土に渡る広い交友関係故に、
>それらの知識も同時に求められるのですね。

真祖の血を引く生来の吸血鬼が無体な真似で揉め事を引き起こさぬように交友を通じて動向を把握する
のはもちろんのこと、今申したお二人のように自ら望まずとも吸血鬼になってしまう事案を増やさぬ
ようにそれぞれ詳細な調査をする者を各地に派遣している、と聞いております。
それも皆、異種族間の争乱の芽を摘むための生業。
もしかすると、わたくしこともこっそり探っている者もいるかも知れませんね。
こんな、夜はお休みして昼間も縁側でうたた寝するような娘を見張っても何も出てくるはずがありません
けれど。

>この日本では『黒柴犬』さんがお嬢様への襲撃を防ぐ『番犬』の役割を果たしてくれそうですね。
>グリッタちゃんの伝手で、黒柴さんのボディーガードを依頼するかも…。

グリッタちゃんでしたら犬族のお知り合いは多いでしょうね。
黒柴犬さん、わたくしも飼ってみたいです。
ですがもしその子がダンピール相手に傷ついたら申し訳ないですし、そのような方に目を付けられない
よう注意してまいりましょう。
ダンピールと言えばクラスメイトのヴァルドさん
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355&st=41&to=41&nofirst=true
もそうですが、仲良くしてくださっていますし。
わたくしと彼との仲を知って、他のダンピールの方も考え直してくださると嬉しいのですけれど。

>私も少し、サンプルで見てみました。
>フレさん、本当に可愛らしい方ですね。

はい、まことにお可愛い方で、ご主人様との間もとても良好で見ていて嬉しくなりますわ。
一話一話が短いのでなかなか皆様の注目を集めないのが残念でございます。
おっしゃるとおり雑誌等で連載されて、コミックスになったらどんなに良いか。

そうそう、第1話はツイッターで無料で読めるようですね。
『『返品うさぎ』無料連載 全1話(1/4)』でグーグル検索すると出てまいりましたわ。

また、作者の白尾こじょ様は「帰ったら布団が幼女になってた話」という読み切りのお話をニコニコ
静画に投稿されています。
こちらは「世話やきキツネの仙狐さん」のようなお話で、日々の暮らしで頑張っている多くの方々の
心を癒してくれるような作品かと存じます。

43 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/29(Sat) 19:06
まず訂正でございます。

>>23(グリッタちゃん)

>ひなた様はグリッタちゃんの愛らしいモフモフに
>「ぬいぐるみさんみたい〜♪」
>と抱きついてこられるのではないでしょうか?

ここは「ひなた様」ではなく「灯様」でしたわ。
失礼いたしました。

それにしましても、灯様はソフィー様のお人形を作られた、という記憶がございませんね。
「のんのんびより」の蛍様は小鞠様の、「小林さんちのメイドラゴンS」のトール様は小林様の等身大
のお人形を作っておられたのに。
やはり身近にソフィー様という、灯様にとっての至上の美がいらしたからかしら?
そうしますと、いつもお傍にいらっしゃるわけではないグリッタちゃんのことは、きっと等身大の
お人形をお作りになって大いに愛でることが容易に予測されますわね…。


>>39(柚葉さん)

>でもワンちゃんの好きなひなたさんがグリッタちゃんを可愛がるのを見て、
>エリーちゃんがやきもちを妬いてしまうかも…。

先ほど申しましたような理由で、グリッタちゃんはひなた様にも灯様にも可愛がられそうですわ。
エリー様が焼きもちで頭から湯気を立てられるのが目に見えるようです。
その可愛いやりとり、わたくしも拝見したいですけれど、納め役として白鹿さんにも来ていただきたく
なりますわ。
可愛い女性陣がわいわいと舌戦を交わしていらっしゃる中に飛び込み、グリッタちゃんを引き離して
しっかり抱きしめる、そんな凛々しいお姿を見たくなりますね…。

>私達が再びここを訪れる時には、親子仲睦まじい姿を見せて下さいませ。
>それでは、失礼致します。(お辞儀)

鹿さんは生まれて2年もすれば大人になられるとか。
吸血鬼のわたくしからすれば信じられないほどの早い成長ですわ。
うっかりしていますと親子ご一緒の姿を見る機会を逸しそうです。
帰りましたら来年のカレンダーの10月のところにしっかり花丸印を入れておきましょう。

さて、名残り惜しゅうございますが、そろそろ出発のお時間ですわね。

>そして「異動願い」のお話にあるように白鹿さんと一緒になるのもきっと遠い日ではないと思います。

来年の奈良旅行は、まずグリッタちゃんと白鹿さんをお訪ねする旅になりそうですね。
あ、もしかしたら、奈良ロイヤルホテルでの結婚披露宴へ出席することになるのかしら?

>「蘇」に関しては、「長屋王」のお屋敷の発掘調査の際に発見された木簡に
>その存在が記されていたそうですね。
>「蘇」以外にも牛乳が献上されていたり、氷を用いた天然の冷蔵庫「氷室」など、
>格式の高い貴族としての生活が伺えます。

まあ、長屋王様のことは歴史の教科書で学んでおりましたし、その中で貧民の救済や兵役負担の軽減を
なさるなど、情の通った施策をなさる方として好感を抱いておりました。
しかし、その食生活のことまでは存じませんでした。
教えてくださりありがとうございます。
わたくしが生まれるよりずっと昔の時代ですが、当時のカルミーニオ家と同じく乳製品を嗜まれ、氷を
使った清涼感ある生活を送られていたのですね。
わたくしもますます「蘇」をいただきたくなりました。
「社交部」でも皆様にぜひお出しして、東西文化の共有に想いを馳せたいと存じますわ。

柚葉さんとグリッタちゃんのお陰で、奈良の文化の国際性、その豊かさを知ることができて嬉しゅう
ございます。

(今宵はここまでとさせていただきます。)

44 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/30(Sun) 17:31
>>40(柚葉さん)

>はい、お嬢様ならきっとそちらもお選びになると思っておりました。

日ノ本で言うところの『門前の小僧習わぬ経を読む』ですわね。(苦笑)
古城の城館には古今東西の美術品が並べられていましたし、メイドさんたちが
『お嬢様に快適に過ごしていただけるように』
と言っては、見事な調度品を傍に置いてくれたり。
彼女らのお陰でわたくしも多少なりと美術品・工芸品に興味を培うことができました。
家出してきた身で少し恥ずかしいですが、今日のお土産のいくつかはあの子たちに贈るつもりです。

>そして美術品に造詣の深い奥方様、そして画家のお嬢様は既にそちらのお店に
>興味津々でいらっしゃいますね。

お母様のことですから、きっとそれらを作った職人の方にもアプローチするつもりでしょうね。
そう言った方々は恐らく「伝統工芸士」として認定されている方々ではないか、と想像しますが、
認定されていないなら認定を行う協会に対して、自分の「推し」として推薦するくらいしかねません
わね。
美術品そのものだけではなく、それを創る方々を育てるのが楽しくて仕方がないらしいですから。
前に、
『日本に渡って正倉院御物になった品の作者がまだ若い頃、良い工房で働けるよう斡旋したことが
 あった。』
とおっしゃっていましたが。
もしその御物が今正倉院に在ることに母が一役買っていると思うと、何だか微妙な気分になりますわね。

>画家のお嬢様は早速『奈良筆』、『奈良まほろばインク丹葭(あをによし)』を手に取られて…。
筆とインクを手に取られたお嬢様の目の輝きと言ったらないですわね。
今彼女の頭の中では目くるめくような絵の世界が広がっていることでしょう。
どんな絵を仕上げられるのか…楽しみで仕方がありません。

>『大和出雲人形』は玄関の装飾に…。
>『奈良漆器』は私はお盆と菓子皿を購入する事に致しました。

そして、我が家はまた柚葉さんの手で美しく飾られていくのですね。
お客様のおもてなしの場がまた美しくなっていく…、きっとお客様の胸にも我が家の雅が花を添えて
くれることでしょう…。

>そしてお嬢様、よろしければこちらの『鹿角』の装飾品を購入致しませんか?

まあ…、これはなんと見事な品でしょう。
あの鹿さんたちからこんな素敵な贈り物がいただけるなんて。
そして一彫り一彫りに職人さんの匠の技が息づいていてのを感じますわ。
ぜひ買い求めましょう、もちろん柚葉さんの分も、そしてグリッタちゃんの分も。
この旅を素敵なものにして下さったお二人とおそろいのものをぜひ買いたいと思っていたのですよ。

本当に素晴らしいものを教えてくださってありがとうございました、柚葉さん。
奈良市内には『古都奈良かんざし美術館』という、多くの見事な簪を収集・展示している美術館がある
そうですが、今は諸々の事情で閉館中とのことで残念に思っておりました。
奈良を離れる直前にこうして美しい簪を手にすることができて、とても嬉しゅうございます。

(すみません、続きます。)

45 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/30(Sun) 17:39
>>40(柚葉さん)(続きです。)

>佐保姫様、此度の奈良の旅行におきましては一同温かく歓迎して頂き有難うございました。

「いやいやこちらこそ、わらわの祠に大勢で詣でてくれて嬉しかったよ。
 いつでもまた来てもらいたい。歓迎するよ。
 『留守居役』のことは…、ふふっ、できればわらわの願叶えてほしいけれど。
 後のことはそなたらと…、そして白夜に任せるよ。」

はて、白夜様にも、ですか…?

「まあ、そのことについてもいずれ分かると思うよ。
 それでは帰りの道中も気をつけて。
 また来年の春に寄せてもらうよ。
 では皆々、息災にな…。」

(奈良から京都へと向かう車中でございます。)

そういえば白夜様、風蘭寺ということは仏教寺院かと存じますが…。

「うん、そうだね〜。」

お狐様がいらっしゃる信仰の場というと稲荷神社が普通かと思うのですが、お寺とされたのは、やはり…
フランケン…ではなくて風蘭様のためですか?

「うん、風蘭君が多くの人を殺めてしまったことで意気消沈していたからね、菩提を弔う場ならお寺が
 良いんじゃないか、って思ったから〜。
 それに、狐がいるのは別に神社ばかりじゃないんだよ〜?
 愛知の豊川稲荷もお寺だし〜。
 それにこれから行く京都にも相国寺っていう『宗旦狐(そうたんぎつね)』って子がいるお寺があるよ〜。」

たしかに…、豊川稲荷はそうでしたね。
不勉強で失礼いたしました。

>若干私も緊張を隠せませんが、一緒にお土産選びをなさっていたグリッタちゃんが
>きっと助けとなって下さる気がします。

白夜様はこの旅の間、ずっとグリッタちゃんの元気に励まされていらっしゃるご様子でしたものね。
…一方気になるのが朱乃様のこと。
なぜだかだんだん口数が少なくなって、考え込むようなそぶりをしていらっしゃるのです。
何をお考えなのかしら…。

(やがて、風蘭寺に到着いたしました。)

こちらが風蘭寺…、美しく磨かれながら既に古刹の趣きが感じられる、良きたたずまいですわね。
…あら、門前にパトカーが止まっていますわね?
そしてパトカーの後部ドアが開いて…、まあ、なんとも偉丈夫と呼びたい大きな男の方が警官に付き
添われて出ていらっしゃいました…。
背中をこちらにむけていらっしゃるのでお顔が見えませんけれど。

そして門から女性がお二人、尼僧の方でしょうか?
剃髪ではなくて、セミロング…いわゆる尼削ぎにした御髪が可愛いですね。
警官の方と何か話していらっしゃいますわ。

『どうも、風蘭がまたご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありません。』
『警察署に風蘭がいると聞いて大勢の人が押しかけたので、万一のために付き添ってお送りいただいた
とか。
ご迷惑をおかけしてしまい、本当にすみません。』
『いえいえ、お気になさらず。それでは我々はこれで。』

パトカーは行ってしまいましたが、尼のお二人が溜め息を吐かれています。
一体何があったのでしょうね?
あ、尼のお一人がこちらに気づかれたようですわ。

「きゅ…九尾様、九尾様ぁ、ようやくお帰りですかぁ!
 お待ちしておりました〜。」
「九尾…だと?」

あ、巨漢の方もこちらを見て…、わわっ!?
すごい勢いで駆けていらっしゃいます、な、なんなのでしょう!
びゃ、白夜様、何か剣呑な雰囲気です、お下がりを!

「あ〜、いいの、いいの〜。
 アーチェロさんたちこそ、下がっていてね〜、危ないから〜。」

(そういう間に男の方は白夜様に近づくと、分厚いお手で彼女の肩を掴まれました。)

「あんたの、あんたのせいで俺はなあああーーーー!!」

いきなりの修羅場ですか!?
これはわたくしの手でこの殿方を引き離すべきでしょうか…。

(ここでいったん切らせていただきます。)

46 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/01/31(Mon) 12:10
>>33(アーチェロさん)
>>39(柚葉さん)

>あら、グリッタちゃんのような友好的でお優しい人狼さんが恐がられるなんてこと、ありましょうか?
>ふふっ、御心配には及びませんよ。

…ありがとうございます。
お二人にそう言ってもらえると、不安も和らぎます。

以前一緒だった千夜さんは、私たちの種族にケンカを売られたりして
あまり仲は良くなかったそうなんですけど…。
吸血鬼さんと仲良しの人間の娘がいてくれたらきっと間を取り持ってくれますよね。
あの子たちとも、お友達になりたいなあ。
スイーツをお土産にして楽しいお茶の時間を過ごしたいです。

>屋敷に戻ったらぜひピザにも使ってみたいです。
>屋敷神様には勿論、「社交部」の皆様にもお出で頂いた際にはお土産話と一緒に
「蘇」を用いたスイーツをお出ししたいですね。

はい!じゃあお互いにどんなスイーツやお料理を作ったかお手紙でやりとりしたいですね!
私も写真とかレシピが出来たら、送りますね。
是非、レシピ交換とかしてみましょう。

アーチェロさんや柚葉さんが、どんなものを作ってくれるか楽しみです♪

>>41(アーチェロさん)

>まあ…、『本部』というところは本当に至れり尽くせり、「種族別補償」
>のことといい、多種族のために心を配っていらっしゃるのが素晴らしいですね。

そうですね。でも、やっぱり最初の頃は考え方の違いとか確執もあって大変だったそうです。
種族によっては

「人間が我々の身体の構造や弱点を知って、我々の種族を駆逐するのに利用しないという
保証がどこにあるのか。」

と、知識の共有や提供を拒むことも珍しくなかったそうですよ。
何も悪いことしていないのに、アーチェロさんを目の敵にするような人たちがいるのも確かですし、
無理もないですよね…。

でも互いに生きる場所を守るために、命を救い、守るために少しずつ歩み寄って
色々な制度や医療体制が作られていったそうです。
私たちは、本当に感謝しています…。

千夜さん、元気かなあ…。
一度は登録された方ですし、少なからず見守られていると思います。
もう一度、会いたいですね…。

47 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/01(Tue) 19:08
>>44-45(アーチェロさん)

>そしてお嬢様、よろしければこちらの『鹿角』の装飾品を購入致しませんか?

>ぜひ買い求めましょう、もちろん柚葉さんの分も、そしてグリッタちゃんの分も。
>この旅を素敵なものにして下さったお二人とおそろいのものをぜひ買いたいと思っていたのですよ。

わあ、アーチェロさんありがとうございます!
観光客の皆さんの安全のために、鹿さんの角を切る「鹿の角切り」の行事があるのは知ってますけど
こういう形できちんと生かされているんですね。

白鹿さんから聞きましたけど、雄鹿さん達にはちょっと大変な行事みたい…。
でも奈良の人たちにとっては神様の使いでもある鹿さん達を大事にしながら
共存するために欠かせない行事だそうです。

「君たちの角は、きちんと無駄にせず君たちのために使われるよ。
ちょっと大変だけど我慢してね。」

と、怖がってる鹿さんたちに毎年言い聞かせてるそうです。
何だか、予防注射を怖がってる子に言い聞かせてあげてるみたいですね。

かんざしかあ…。
ペンダントやブローチもいいけど、アーチェロさんや柚葉さんには一番似合うと思いますね。
もし次にアーチェロさんのお屋敷を訪れた時は、あの時の着物と一緒に付けさせて下さい。

>こちらが風蘭寺…、美しく磨かれながら既に古刹の趣きが感じられる、良きたたずまいですわね。
…あら、門前にパトカーが止まっていますわね?

…え、折角アーチェロさんの言うように趣のあるお寺だなあって思ってたし、
白夜さんの言っていたキツネさんたちの気配が感じられてちょっとわくわくしてたんですけど…。
何だか物騒な予感…。

>いきなりの修羅場ですか!?
>これはわたくしの手でこの殿方を引き離すべきでしょうか…。

あわわわわ…。
あれから白夜さんにお話を聞いたんですけど、大変なことになっちゃった…。
で、でも見てるだけなんて出来ないよ…。

あ、あ〜の〜…。
お、お腹空いてませんか…?
な、奈良からのお土産のお弁当のお土産があるんですけど…。
(柿の葉寿司弁当とお茶を差し出しました)

事情は色々あると思いますけど、乱暴はよくないですよ…?
これ食べて、落ち着いてからお話しませんか…?

きゅ〜んきゅ〜ん…。
(怖がっているので声が震えてます…。)

48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/02/02(Wed) 16:00
2月には節分(2月3日)、バレンタインデー(2月14日)といった行事があるね。

49 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/02(Wed) 21:50
>>48

バレンタインデーはもう少し先になりますが、節分に関しては
今お客様の歓待で大忙しなのですよ。

以前ハロウィンでお越し頂いた、東北の鬼の末裔の皆様がいらしているんです。
土地神様の神社で奉納の舞を、そしてその後は商店街のイベントに参加して下さるんです。

鬼と申しましても、由緒正しき東北の英傑、阿弖流為公に連なる方々であり
一族の伝統と歴史を守ってきた立派な方々です。

男女共に3人ずついらして下さったのですが、皆精悍で凛々しく
礼儀正しい方々でいらっしゃいますわ。
…美男美女揃いとあって、商店街の皆様も色めきだっております。

今夜は長旅の疲れを癒して頂き、明日の晴れ舞台に備えて英気を養って頂かなければ。
お食事も終わり、今は我が家自慢の檜風呂で疲れを癒して頂いている所です。

それでは寝室の準備もございますので、私はこれで失礼致します。(ぺこり)

50 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/02(Wed) 23:10
>>44-45(アーチェロお嬢様)
>>47(グリッタちゃん)

>ぜひ買い求めましょう、もちろん柚葉さんの分も、そしてグリッタちゃんの分も。

>もし次にアーチェロさんのお屋敷を訪れた時は、あの時の着物と一緒に付けさせて下さい。

ええ、またお屋敷をグリッタちゃんが訪れた際にはあの思い出の着物と是非…。
勿論私も、その際には着物でご一緒させて頂きます。
今回の旅を語る上で、鹿さん達との交流は欠かせないものとなりました。
こうして目に見える形で、素敵なお土産を頂けて本当に私も嬉しく思います。

>白鹿さんから聞きましたけど、雄鹿さん達にはちょっと大変な行事みたい…。

はい、私も何度かニュースでお目に掛かったことがあります。
…確かに鹿さんには、毎年大変な行事ですね。
でも奈良市にお住いの皆様と観光客の方々の安全を守る為には、やはり欠かせないですね。

だからこそ、鹿せんべいをあげる事は鹿さん達と共存し感謝の気持ちを捧げる上でも
必要な事なのでしょう。

>「君たちの角は、きちんと無駄にせず君たちのために使われるよ。
>ちょっと大変だけど我慢してね。」

それはまた、素敵な光景ですね。
白鹿さん、流石は佐保姫様に仕える「神使」でいらっしゃいます。
あの愛らしい方が、陰ながら鹿さんと市民や観光客の皆様の共存を守ってきたのですね。

>…一方気になるのが朱乃様のこと。
>なぜだかだんだん口数が少なくなって、考え込むようなそぶりをしていらっしゃるのです。

…直接的な関わりのある白夜様はまだしも、朱乃さんも…。
風蘭寺に居られる方に、何か同じ境遇を感じていらっしゃるのでしょうか…?
最後の目的地は、各自の様々な思いが交錯する予感がします。

そしてそれらは複雑に絡み合って、容易には解けないかも知れない…。
でも、無理やりそれを解こうとして千切ってはいけない。
丁寧に紐解き、改めて絆として結び直す…。
それが私達の為すべき事となりそうです。

>…あら、門前にパトカーが止まっていますわね?
>白夜さんの言っていたキツネさんたちの気配が感じられてちょっとわくわくしてたんですけど…。
何だか物騒な予感…。

ああ…。やはり波乱となりそうな予感が…。
それでも、覚悟はして参りました。
柚葉…落ち着くのよ…。
まずは白夜様の様子を見守る事から…。

>いきなりの修羅場ですか!?
>これはわたくしの手でこの殿方を引き離すべきでしょうか…。

(そっとお嬢様の手を握りながら)

お嬢様、まずは白夜様の様子を見守りましょう。
あの殿方は、激高していらっしゃいます。
今は、他者がいたずらに刺激するのは避けるべきかと…。

>きゅ〜んきゅ〜ん…。
>(怖がっているので声が震えてます…。)

グリッタちゃん!?
…やはり、白夜様が心配なのね。
長女さん、次女さん、いざとなったらグリッタちゃんを連れて離れられるように備えておいてください。
先輩は、お嬢様をお願いします。

(激高している殿方を、健気に宥めようとするグリッタちゃんを
いざとなれば助けられるように備えております)

…ただ、今までにお話を聞く限り今までの事を省みておられるように
決して理性の無い方ではない筈です。
…グリッタちゃんの仰ることに耳を傾けて下されば、落ち着いて話し合う事が出来るかも…。

51 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/05(Sat) 15:16
>>46(グリッタちゃん)

>以前一緒だった千夜さんは、私たちの種族にケンカを売られたりして
>あまり仲は良くなかったそうなんですけど…。

そう言えば、千夜先輩がそうおっしゃっていたと伺いましたわ。
二年前のGMWの後のことだそうですけれど。

『オスの人狼か。確かにヤツらはめんどくせェ。
 夜道で会う度にキャンキャン吠えやがってよォ、顔を合わせればケンカしてたっけ。
 でも、話してみると案外悪いヤツらでもなかったりするんだよなァ。憎めない種族だよ、まったく。』

きっと人狼の方々も異種族の千夜先輩とどう接していいのか戸惑ってしまわれたのでしょう。
まして千夜先輩は強い力をお持ちでしたから。
それでも『憎めない種族』とおっしゃる千夜先輩は種族の壁で立ち止まらないご器量をお持ちだった
からこそ、ああも力強くしなやかに振る舞うことができたのでしょう。
それはグリッタちゃんも同じことだと思いますけれど。
でこうしてお二人にとって新顔だったわたくしを温かく後輩として、友として迎えていただけたの
ですからね。

>吸血鬼さんと仲良しの人間の娘がいてくれたらきっと間を取り持ってくれますよね。
>あの子たちとも、お友達になりたいなあ。

わたくし、柚葉さん、そしてグリッタちゃん。
みんな灯様たちとお友だちになりたいもの、と意見が一致したようで嬉しいですわ。
どちらにお住まいか分かるならば、ぜひわたくしからお手紙を書いてあちらをお訪ねする約束を取り
付けたいものでございます。

>はい!じゃあお互いにどんなスイーツやお料理を作ったかお手紙でやりとりしたいですね!

あら、それはまこと楽しみですわ。
グリッタちゃんがどんなレシピを教えていただけるか…、帰りの新幹線はその創造の海にたゆたって
しまいそうですわ…。

(わたくし、『蘇』のことを思って独り言ちてしまいます。)
『蘇』は発酵させないフレッシュチーズの一種と言えると思いますが、このタイプでわたくしのお気に
入りはイタリア・ロンバルディア地方の『マスカルポーネ』。
そして『マスカルポーネ』といえば、ティラミスやフロマージュケーキがとても美味しいですわ。
帰りましたら『蘇』を使ってこれらを作って試食してみることといたしましょう。
上々の首尾でしたら、グリッタちゃんにもご紹介させていただきますね。

>種族によっては
>「人間が我々の身体の構造や弱点を知って、我々の種族を駆逐するのに利用しないという
>保証がどこにあるのか。」
>と、知識の共有や提供を拒むことも珍しくなかったそうですよ。

まあ、それでは『本部』というところはメンバーに人間も含まれているのですか?
確かに千夜先輩への「種族別補償」が人血なのですから、人間にも志を同じくする仲間がいなければ
成り立ちがたいでしょうし得心が行きますわ。
そうして、多くの疑心暗鬼を乗り越えて他種族が所属する組織になったのはメンバーの方々の信頼
醸成のためのたゆまぬ努力があったからこそなのでしょう。
わたくし多年にわたり他人様から敵視されて、時に心が折れそうになったこともありますけれど、
そのような方々がいたことを思えば、まだまだ自分など至らない、と思わされますわね。
グリッタちゃんのお母様が遺されたお言葉といい、わたくし多くの方から励ましをいただけましたわ…。

わたくしの実家も製薬や医療に関して事業を起こして長年経ちますゆえ、もしかするとどこかで『本部』と
繋がっているのかも知れません。
いちどぜひ『本部』の方とお話しがしてみたいですわ。
部外者のわたくしがそう易々とお会いできるとは思えませんけれど、いつかきっと…。

52 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/05(Sat) 18:01
(すみません、お返事の順番を少し変えさせていただきます。)

>>47(グリッタちゃん)
>>50(柚葉さん)

>わあ、アーチェロさんありがとうございます!
>観光客の皆さんの安全のために、鹿さんの角を切る「鹿の角切り」の行事があるのは知ってますけど
>こういう形できちんと生かされているんですね。

グリッタちゃんとおそろいが嬉しいので、おそろいができるのはむしろわたくしのとってご褒美なのですよ。
そして鹿さんたちは想い出の数々にまた一つこうした素敵な1ページを下さってお礼を申したいですわ。
鹿さんたちにとっては角切りは大変ですよね…。

牡鹿さんの雄々しき姿、愛する牝鹿さんや子鹿さんを守る力の源泉を切られるのですから。
いかに佐保姫様や白鹿さんから説明されても、切られることは中々抵抗感が大きいのでしょう。

>だからこそ、鹿せんべいをあげる事は鹿さん達と共存し感謝の気持ちを捧げる上でも
必要な事なのでしょう。

はい、まことそのとおりでございますわ。
鹿さんに近づき愛でさせていただく我々の方こそ、共存のために文字通り身を切る想いをされている
鹿さんたちへの感謝を忘れてはならないことと存じます。
その意味で、お煎餅を喜んで食べてくださった鹿さんのそのお心をこそわたくしも心に留めたいですわ。

そして人々と鹿さんの間に立ってくださる白鹿さんにもあらためてお礼申し上げますわ。
わたくしに何か白鹿さんのお役に立てることがありましたら、遠慮なくおっしゃっていただきたいです。

>白鹿さん、流石は佐保姫様に仕える「神使」でいらっしゃいます。
>あの愛らしい方が、陰ながら鹿さんと市民や観光客の皆様の共存を守ってきたのですね。

最初はわたくしが甲斐千鶴さまの絵の中にその姿を認め、土地神様のお社で柚葉さんと共にお会いした
白鹿さんですが、今ではグリッタちゃんと手と手を取る見目麗しく心優しき恋人としてその存在感は
とても煌いて見えます。
思い出多き白鹿さんにはこれからもお元気でグリッタちゃんと寄り添い合っていていただきたいですわ…。

>もし次にアーチェロさんのお屋敷を訪れた時は、あの時の着物と一緒に付けさせて下さい。

はい、ぜひに!
そのときを楽しみにしておりますわ。
グリッタちゃんの黄金の髪の中で光を反射し合ってキラキラ光る簪はきっと美しい光の協奏曲を奏でて
くれることでしょう…。

>ええ、またお屋敷をグリッタちゃんが訪れた際にはあの思い出の着物と是非…。
>勿論私も、その際には着物でご一緒させて頂きます。

ああ…、またこうして三人で着物を着ることができる素晴らしい日が訪れるのですね。
それも今度はそれぞれに似合った簪もつけて。
またグリッタちゃんがいらっしゃれる日、いつどの日になることでしょう。

グリッタちゃんお忙しい身、これからはご異動のこともありますから、重々日にちに注意して良き日を
選ばねばなりません。
場合によってはグリッタちゃんのご出立を祝う歓送の宴になるかも知れませんわ。

(すみません、続きます。)

53 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/05(Sat) 18:06
(続きでございます。)

>>47(グリッタちゃん)
>>50(柚葉さん)

>…直接的な関わりのある白夜様はまだしも、朱乃さんも…。
>風蘭寺に居られる方に、何か同じ境遇を感じていらっしゃるのでしょうか…?

朱瑠さんも、
「なんとなーく想像はできるんですけどー、このまま何事もないといいなー、って思ってるところなん
 ですよー。」
とちょっと困り顔でおっしゃっていました。
最後の目的地…風蘭寺で、何か思うことがあればお聞きしたいですわ。

>でも、無理やりそれを解こうとして千切ってはいけない。
>丁寧に紐解き、改めて絆として結び直す…。
>それが私達の為すべき事となりそうです。

さようですわね。
わたくしはどうも気が急いてしまっているようです。
柚葉さんにそう言われますと、また絆が結ばれる大切な機会なのでしょう。
心して落ち着いてまいりますわ。

(風蘭寺の前でございます。)

>…え、折角アーチェロさんの言うように趣のあるお寺だなあって思ってたし、
>白夜さんの言っていたキツネさんたちの気配が感じられてちょっとわくわくしてたんですけど…。
>何だか物騒な予感…。

まあまあ、せっかくグリッタちゃんが楽しみにしていただいていたのに。
佐保姫様の御冗談とは申せ、藤子不二雄A先生の代表作に出てくる三人組と同じ種族のそろい踏み、
もっと穏やかなものであってほしかったです…。
でも、きっとここが白夜様にとっての正念場。
そしてわたくしたちに新たな絆が生まれるこの旅の最後の大切な場所になるのでしょうか…。

白夜様の方を掴んだ男性、落ち着いてよく見れば、傷跡深いあのお顔はやはりかの有名な方でいらっしゃる
のでしょう。
そして深い悲しみの影に曇った瞳…そこからどんな思いが去来しているのでしょう?

(さらに続きます。)

54 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/05(Sat) 18:08
(続きでございます。)

>>47(グリッタちゃん)
>>50(柚葉さん)

>あわわわわ…。
>あれから白夜さんにお話を聞いたんですけど、大変なことになっちゃった…。
>で、でも見てるだけなんて出来ないよ…。

まあ、グリッタちゃんが自ら一歩前に!?
憂いを帯びていながら、毅然とした真剣なまなざし…。
どうなさるおつもりかしら?
身を震わせていらっしゃる、けれど後には引かれないご様子。
ならば、わたくしはいざというときいつでも飛び出せる気構えでただ見守ることしかできませんわ。

>事情は色々あると思いますけど、乱暴はよくないですよ…?
>これ食べて、落ち着いてからお話しませんか…?

「んん?
 何だ、君は?
 わたしは今この九尾の狐と話をつけたいのだ。
 割って入らないでもらおうか?」

>きゅ〜んきゅ〜ん…。

「むうっ、だから邪魔はしないでくれと…。」

>(怖がっているので声が震えてます…。)

「く、くうう…。
 なんという伏兵を連れてきたのだ、貴女は。
 このようないたいけな…いや、そんなことは今はどうでも。
 ああっ、見るな、わたしにそんな目で訴えかけてくるなあ!」

…あ、あら?
フランケン…、いえ風蘭様、怒気が弱まってすごく困っていらっしゃる様子ですが、これは一体?

「あの〜…。」
「ちょっとよろしいですか〜。」

あら、ホッキョクギツネの尼僧のお二方、震えながらこちらに声をかけてこられましたね。
ええと、わたくしで良ければお伺いしますわ。

「風蘭様はそういう方なのですよ〜。」
「小柄でいとけない方には弱いのです〜。」

そうなのですか、よかった。
グリッタちゃん流石でいらっしゃいますわ。
これで少しは場の空気が緩むと良いのだけれど。

「ここは人目につきますから〜。」
「よろしければ、中に入ってお話ししたいのですが〜。」
「そちらの方は…狼さんでいらっしゃるのですか〜?」
「わたくしたちを食べないでくださいますか〜?」
「北極で追い回された二の舞はもうイヤですよ〜。」
「狐のわたくしたちは狼さんにはかなわないのですよ〜。」

それでしたら大丈夫でございます。
この方はお優しく、かつ神使の白鹿さんと縁を結ばれたほどの方なのですよ。

「本当ですか〜?」
「それなら、風蘭様〜、この場は収めてください〜。」
「言いたいことは奥の寺務所で〜。」
「そうそう、寺務所で〜。」

「その寺務所が嫌なのだ!わたしは!」

「ひいいっ!」
「こわい、こわい〜、
 …ってあれれ?」

「うおっ!?
 なんだ?髪が絡まってきた?」

「このままじゃ、話が進まないだろう?
 さっさと入ってくれんかな?
 こちらも予定があるんでね。」

…ずっと黙っていらっしゃった朱乃様が髪を伸ばして風蘭様の腕に絡ませて、白夜様から引き離して
しまわれた…。
これでようやく中へ招いていただけそうですわね。

(すみません、いったん切らせていただきます。)

55 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/05(Sat) 19:02
>>47(グリッタちゃん)
>>51(アーチェロお嬢様)

>でも互いに生きる場所を守るために、命を救い、守るために少しずつ歩み寄って
>色々な制度や医療体制が作られていったそうです。

そうでしたか…。
お嬢様の経緯然り、今までお聞きした異種族の方々のお話然り…。
「歩み寄る」というのは決して簡単ではないのですね。

でもその中で「種族に関係なく、命を護りたい」という志をお持ちの医師の皆様の熱意が光明となり
様々な制度を作り上げてきたのでしょう。
こういったお話は、お嬢様にとっても光明となって下さいます。
「本部」の方々には、本当に感謝ですね。

>でこうしてお二人にとって新顔だったわたくしを温かく後輩として、友として迎えていただけたの
>ですからね。

…千夜さん、仰っていましたね。
「歌」に、種族は関係ないと…。
ある方は「医療」をもって…。
ある方は「歌」をもって…。
隔てられている壁を乗り越えていかれるのですね。

心が赴く事があれば、是非もう一度…。
千夜さんにもお会いしたいものですね。

>はい!じゃあお互いにどんなスイーツやお料理を作ったかお手紙でやりとりしたいですね!
>グリッタちゃんがどんなレシピを教えていただけるか…、帰りの新幹線はその創造の海にたゆたって
しまいそうですわ…。

はい、「蘇」は私も初めて味わい、そして初めて使う食材です。
従来のチーズとの違いも含め、色々と調べる余地がありそうですね。
だからこそ、どんなスイーツやお料理が出来るかも楽しみです。
お互いに、頑張りましょうね。

>わたくしの実家も製薬や医療に関して事業を起こして長年経ちますゆえ、もしかするとどこかで『本部』と
>繋がっているのかも知れません。

ええ、焦らずともいずれお嬢様にもそういった機会が訪れると思います。
細い糸も辿っていけば、いずれは…。
先端は細くとも、それは確かに繋がっている筈です。

56 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/05(Sat) 22:07
>>48
>>49(柚葉さん)

2月はわたくしたちにとって胸高鳴る二つの行事がございますこと、既に柚葉さんからお聞きになら
れたようですわね。

故郷のお城で日本の絵本を読んでこの日を知ったときは『鬼を祓う日』と聞きましたので、とても悲しい
想いをいたしましたがさにあらず。
節分は魔を祓いわたくしたちの町の息災を願う日と知りましたので、わたくしも土地神様の氏子として
しっかり務めさせていただく所存ですわ。
幸い土地神様の加護はたいへんあらたかゆえ、皆々様日々是平穏と安堵しておりますが。
いざとなればこの身を賭して、街の皆様の盾となる所存でございます。

幸い、柚葉さんが申されるように東北の鬼の皆様が、彼の地の密かなる神魔国に君臨される『瀬織津姫』様
より遣わされているのですよ。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=153&to=153&nofirst=true
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=156&to=171&nofirst=true

>男女共に3人ずついらして下さったのですが、皆精悍で凛々しく
>礼儀正しい方々でいらっしゃいますわ。
>…美男美女揃いとあって、商店街の皆様も色めきだっております。

はい、商店街でも会長以下皆様大歓迎され、特設ステージの準備も順調ですわね。
そしてこういう賑やかな祭典をプロデュースしてくださる方がお二人。
青果店のお颯様が発案し、演劇部の高橋部長様が脚本と演出をなされる刺激が上演されるというのが
今のもちきりの話題ですわね。
かつての坂上田村麻呂様と阿弖流為公との戦い、そして阿弖流為公と瀬織津姫様との逢瀬を描いた史劇が
上演されることとは、お客
様も既にご存知かもしれませんね。
既に良い場所を確保しようとステージ前に陣取っている方も大勢いらっしゃるとか。

ですがわたくしたちはまず鬼の皆様が快適に過ごしていただけるよう我が家を調えるのが肝要。
料理はもちろん柚葉さんを中心にメイドの皆が頑張ってくれたお陰で、お戻りになった鬼族の皆様が
身も心も癒していただけることでしょう。

バレンタインデーもまた恒例の楽しみですが、まだどんなチョコを創ろうかと思案している最中で
ございます。
我が家の皆、お友だち、そして瀬織津姫様と鬼の皆様方にもお贈りするつもりでおりますわ。

2月は他に国の祝日として、紀元節と天長節という日ノ本の悠久の歴史を感じさせる日もございますが、
こちらはそれら歴史に思いを馳せながら静かに過ごせれば、と思っております。
え、長女ちゃん、両方の日とも戦後名前が変わったのですか?
困りましたわね、一度覚えてしまうと中々情報の上書きができないのですよ。

さて、柚葉さんは忙しいゆえこの場を離れられましたが、もう少しわたくしにおつき合いいただけますか?
節分に合う歌は無いかと探してみましたら、とても心弾む可愛い歌を見つけましたの。
吉澤嘉代子様の歌で、その名も「鬼」。
曲調も歌詞も、そしてyoutubeにアップされた映像もとても可愛くて気に入りましたの。
ハンディカラオケがありますので、よろしければデュエットにおつき合いくださいませ。


57 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/06(Sun) 07:39
>>55(柚葉さん)

>でもその中で「種族に関係なく、命を護りたい」という志をお持ちの医師の皆様の熱意が光明となり
>様々な制度を作り上げてきたのでしょう。
>こういったお話は、お嬢様にとっても光明となって下さいます。

グリッタちゃんや千夜先輩の伝えてくださる言葉は本当にわたくしにとっての道を照らす光明でござい
ます。
柚葉さんの存在がそうであるように…。

「本部」の方々が組織を立ち上げ維持していくことの労苦がいかばかりであったかを思うと、同じく命の
護りに携わったわたくしの実家の事業のことも改めて見つめ直したい、と思えましたわ。
そうした事業があるにもかかわらず、日本に出奔した自分にを思うにつけ胸に少しの痛みを覚えるのは
事実ですが。
でも、日本に来て多くの方々と知り合わなければ、わたくしは多くのことに気づかないままだったで
しょう。
だから後悔はございませんが、いつかは「本部」の方に教えを乞いたい、と切に思いますわ。

>…千夜さん、仰っていましたね。
>「歌」に、種族は関係ないと…。
>ある方は「医療」をもって…。
>ある方は「歌」をもって…。
>隔てられている壁を乗り越えていかれるのですね。

はい、千夜先輩はこうおしゃっていたそうですね。

>アタシだけが楽しい世界も悪くはなかった! ――でも、そんなのはもう遠い昔の話さ。
>今は、人間には人間のままでいて欲しいと思う。アタシは人間の生み出す音楽が好きだから。
>ライブっていう、アンタらと心を通わす手段を知ってからは、人を襲うことも自然と減った気がするよ。

種族を越えて繋がることの大切さ、それを現実のものとする「歌」の力。
異種族を忌み排斥する力が働く一方で、様々な形で心の壁を超えて手を取り合おうとする人々の努力も
また途切れることなく続いていることを教えていただきました。

あらためて会いたいと切に思います。
千夜先輩…。

>はい、「蘇」は私も初めて味わい、そして初めて使う食材です。
>従来のチーズとの違いも含め、色々と調べる余地がありそうですね。

奈良で現代に甦った「蘇」ではありますが、古代の製法や使い方はまだすべて明らかにされたわけでは
ないようですね。
なればこそ、柚葉さんのお手をもってすれば全く新しい使い方も拓けるのではないでしょうか?
わたくしもチーズを多用するイタリアの生まれですから、いろいろなお料理に挑戦してみようと存じ
ます。

>ええ、焦らずともいずれお嬢様にもそういった機会が訪れると思います。
>細い糸も辿っていけば、いずれは…。
>先端は細くとも、それは確かに繋がっている筈です。

聞くところによりますと、チーズは中国医学において様々な薬膳としての効能を認められているそうですね。
「肺を補う」「腸を潤す」「陰液(人体を構成する液体成分)を養う」「のどの渇きを止める」と、その
効能は多岐にわたるそうでございます。
特に血を含む陰液を養う、というのが素晴らしいですわね…。
「本部」の方とお会いするときは、ぜひ「蘇」を使った美味しいお料理やスイーツをお土産といたしとう
ございます…。


58 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/06(Sun) 14:49
>>54の続きです。)

(風蘭寺の門から歩きがてら自己紹介しつつ、寺務所に案内していただきました。)

あ、これ奈良のお土産のお菓子の『ならんでならんでしかまろくん!』です。
よろしければどうぞ。

「わざわざ、ありがとうございます〜。」
「それではお茶を淹れますのでお待ちください〜。」

(寺務所に入ってみんな卓を囲んだのですが…。)

「風蘭様、お客様の前ですよ〜。」
「隅っこで壁に向かって無言は無いですよ〜。」

困りましたね…、この重い空気どうしたらよいでしょう。

「それでー、さっきのパトカーは何だったんですか―?
 どうしておまわりさんに護送されてたんですかー??」

朱瑠さん、直球で斬り込んでいかれますね…。
でも、物怖じせず口火を切ってくださったので、どうやら狐のお二人も頷き合っておられます。
しばらく静聴いたしましょう…。

「とりあえず、この部屋の上の方を見ていただけますか〜?」
「ますか〜?」

上の方…?
あら、お部屋の長押(なげし)の上、ぐるりと部屋を囲むように額がかかっていますが…。
まあ、これら全部、感謝状ですの?
そして、お名前は全部『風蘭殿』になっておりますわね。
『誘拐事件の捜査に協力』、『強盗の現行犯逮捕に協力』、『入水した女性の人命救助』、『火災現場から
子どもを救出』、『国際テロリスト拘束』…?
警察や消防署、駐日大使館からのものがこんなに…。
これはまた壮観、というかなんというお手柄と申しますか…。

「今日も、また手抜き工事でビルが崩落した現場から母娘を救助したっていうので〜。」
「感謝状をまた授与されたのですよ〜。」
「それで大手柄を聞きつけて近隣の人たちが警察署に押しかけたので〜。」
「このままじゃ帰って来られないからって、パトカーで送ってもらったのですよ〜。」

まあまあ…、長きにわたり多くの方のために頑張っていらしたのですね。
本当に素晴らしいですわ。

「…感謝状など、一枚あれば十分だったのだ。」

あ、あら、風蘭様?
壁の方を向いたまま、ものすごく不本意そうな口調でいらっしゃいますね?

「どの事件も、これで他人は助かっても自分はそこで果てておかしくない事件ばかりだったんだ。
 強盗に銃で撃たれる、急流に流される、猛火に包まれる…、これでもう終わりにできる、と思って安堵
していたのに。
 なぜか、いつも生き永らえてしまう、そんなつもりはなかったのに、何度捨て身の諦念に身を委ね
 ても、必ず魂魄は執念深く、この醜い肉体から離れようとしない!

 そして思い当たった。
 これが、九尾の狐、貴女の仕業だとな。」

「…え〜、わたし、なにかしたっけ〜?」

「とぼけるな!これだ!」

まあ、急にシャツを脱ぎ捨てられてどうなさったのかしら?
…と、あら、風蘭様のお背中に何か付いているようですが。
それは護符?

「…そう、それも神力のろくに籠っていない気休めの類いではない。
 わたしが自ら飛び込んだ危難から有無を言わさず引きずり出す、強力な力を籠めた護符だ。
 おかげで私は今も過去の罪を贖うための自裁もできないでいる!
 貴女がこの寺を出ていく前にこっそり貼り付けたのだろうが、わたしにはいくら剥がそうとしても
いかんともし難かった。
 今日こそ、この護符を剥がしてもらうぞ…。」

なるほど、白夜様と再会した途端に食ってかかって来られたのはこのことだったのですか…。
白夜様、黙って聞いておいでですが、どうなさるおつもりなのかしら…。

(すみません、ここでいったん切らせていただきます。)


59 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/06(Sun) 23:07
>>50(柚葉さん)
>>53-54(アーチェロさん)

>…あ、あら?
>フランケン…、いえ風蘭様、怒気が弱まってすごく困っていらっしゃる様子ですが、これは一体?

と、取り敢えず落ち着いてくれたみたい、良かったあ…。
え、え〜と、風蘭さんでよろしいですか?
は、初めましてっ!私、人狼族のグリッタですっ!
白夜さんとは奈良へご一緒させて頂きました。

突然押しかけちゃって、申し訳ありませんっ!
とりあえず、白夜さんから手を放してあげてもらえますか?

>グリッタちゃん!?
>…やはり、白夜様が心配なのね。
>まあ、グリッタちゃんが自ら一歩前に!?

…すみません、白夜さんが心配で…。
でも、風蘭さんが落ち着いてくれたみたいで良かったです…。

>あら、ホッキョクギツネの尼僧のお二方、震えながらこちらに声をかけてこられましたね。
>ええと、わたくしで良ければお伺いしますわ。

キツネさんの気配がしてましたけど、この寺院の関係者の方だったんですね。
改めて初めまして。人狼族のグリッタといいます。
わあ、改めて見ると可愛い〜♪お友達になりたいなあ。

>「そちらの方は…狼さんでいらっしゃるのですか〜?」
>「わたくしたちを食べないでくださいますか〜?」

…そんなこと、しませんってば。(汗)
逆に私の方が懲らしめられちゃいそうですね。
それより、白夜さんと風蘭さんが落ち着いてお話が出来ればいいんですけど…。

>…ずっと黙っていらっしゃった朱乃様が髪を伸ばして風蘭様の腕に絡ませて、白夜様から引き離して
>しまわれた…。
>これでようやく中へ招いていただけそうですわね。

朱乃さん、ありがとうございました…。
これで何とか、落ち着いてお話が出来そうです。

…朱乃さん、ちょっと怒ってますね。
静かだけど、それでも雰囲気が伝わってきます…。
流石は街道の親分さんたちに認められてただけありますね…。

すみません、ホッキョクギツネさん、お邪魔してしまったお詫びに
何か出来ることがありましたらお手伝いさせて下さい。
それとこちらのお弁当とお茶、よろしかったら風蘭さんに…。

(すみません、一旦切りますね。)

60 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/09(Wed) 20:44
>>54 >>59(アーチェロさん)

>困りましたね…、この重い空気どうしたらよいでしょう。

うう〜。やっぱり色々と事情があるみたい…。
でも、問題を起こしちゃったのならパトカーのお巡りさんが送り届けてくれるかな…?
それなら身内の方や近しい方が迎えに行くはずですよね…?


>あら、お部屋の長押(なげし)の上、ぐるりと部屋を囲むように額がかかっていますが…。
>まあ、これら全部、感謝状ですの?

えええ〜!?
問題を起こすどころか、良いことしてるんじゃないですか!
だったらどうして、こんなに重い空気になっちゃうんですか?
ここは、皆さんが褒めて下さって明るい雰囲気になっててもおかしくないのに、どうして…。

>あ、あら、風蘭様?
>壁の方を向いたまま、ものすごく不本意そうな口調でいらっしゃいますね?

(風蘭さんから事情を聴いて)

…そうだったんですか。
白夜さんの護符によって、危難からいつも助かってしまう…。
自分は助かる気が無いのに…。

すみません、風蘭さんの分のお茶、ここに置きますよ。

>今日こそ、この護符を剥がしてもらうぞ…。

風蘭さん、失礼を承知で言わせて下さい。
どんなに頼んでも、今のあなたから白夜さんは護符を剥がしてくれません。
何故なら、テストに例えるなら今の風蘭さんは50点です。
100点満点にならないと、きっと無理です。

…一応、白夜さんからお話は聞きました。
ご自身のかつて犯した罪に、向き合ってきたんですよね?
だから、それを償いたいと思う気持ちは分かります。
でも、そのやり方じゃいつまで経っても白夜さんは100点満点をくれません。

ご自身の命が自分の自由にならないというのは辛いですよね。
今を一生懸命生きてる人から自由を奪い、束縛するのは間違いだと思いますけど…。
でも風蘭さん、あなたは一度は自分で自分の命を捨てちゃったんです。
ですからその命は、今は風蘭さんが預かってるんです。
捨てちゃった以上、それをどうするかの権利は白夜さんにあります。
…残念ですけど、文句は言えないんじゃないかな。

ご自身の命を返してほしいのなら、100点満点を貰えるようになって下さい。
そのための答えは、自分で見つけるしかないんです。
もしかしたら、答えは分かっているのかも知れませんけど…。
ご自身の過去に対する辛さから、その答えに向き合うのをためらっているんじゃないですか?

ごめんなさい、言葉が過ぎました…。
差し出がましいのは分かってます。
こんなことを言えば、あなたを傷つけちゃうことも…。

でも、自分の思うことをを隠したままにしておいたらあなたとは向き合えません。
ですから、嘘偽りない私の感じたことを言わせて頂きました。

61 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/09(Wed) 22:08
>>48

節分でしたら、ちなんだメニューをお店で出しますよ。
黒豆パンと、鬼さんの形をしたマフィンとかですね。

あと鰯も節分の食べ物ですね。
それで鰯とカボチャのパイも作りますけど、あれ人によって好き嫌いが分かれるんですよね…。
私は好きだけど…。

それとバレンタインと言えばやっぱりチョコレートですね。
白鹿さんに、何贈ろうかな〜♪
チョコレートだとちょっと届けるのに向かないから、
チョコクッキーを作って送ろうかな。

>>49(柚葉さん)
>>56(アーチェロさん)

こんにちは〜♪節分のお裾分け持ってきました〜♪

(この後メイド服着てお手伝いです)

あわわ、柚葉さんたち大忙しですね。
お客さんが6人も来てたなんて…。
でも、カッコいいお兄さんとお姉さんたちだなあ…。
これじゃこぞって、「鬼は外」どころか「家に来て」の声が掛かっちゃいますね。

って、見惚れてる場合じゃないよ〜!
グリッタ、頑張りま〜す!

へ〜。東北の地域から来て下さったんですね。
それでこの街の神社で奉納の舞と、商店街のイベントに参加して下さるんですね。
歴史に詳しいアーチェロさんや柚葉さんにとって、色々と興味深いお話を聞かせてくれるのかなぁ。

あ、これお土産の黒豆パン、鬼さんマフィン、カボチャと鰯のパイです。
良かったら、召し上がって下さいね。
私、お茶の準備を手伝ってきます。(パタパタ)

62 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/11(Fri) 13:44
>>59(グリッタちゃん)

>は、初めましてっ!私、人狼族のグリッタですっ!
>白夜さんとは奈良へご一緒させて頂きました。

「白夜さんとはどなたでしょうか〜?」
「でしょうか〜?」

「ああ、それはわたしのことだよ〜。
 この旅の間私たちを案内してくれたこちらの羽藤柚葉さんが、旅の間の名前として付けてくれた名前なの〜。
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122&st=809&to=809&nofirst=true
わたしも気に入っているよ〜。」

「なるほど、そうなのです〜。」
「とてもお似合いだと思うのですよ〜。」

「『白夜』…?
 それはわたしを揶揄っているのか?
 九尾との出会いの場を皮肉って?」

そのようなわけがございませんでしょう!?
ちゃんと名前の由来を聞いておられましたか?
柚葉さんの命名を悪意で以て受け止めるのはおやめいただけませんか?

「はいはい、我が娘、分かったからぁ。
 グリッタちゃんがこの場を収めようとしてくれているのに、口挟まないのぉ。」

…失礼しました。
ですが、柚葉さんのお心を歪めて解釈されるのだけは我慢なりません…。

>…そんなこと、しませんってば。(汗)
>逆に私の方が懲らしめられちゃいそうですね。

「そうなのですか、良かったです〜。」
「まさかあの『食べないでください』『食べないよ〜』からのご挨拶を自分たちですることになろう
とは〜。」

ホッとした途端、あちらのお二人もお耳をピンと立てて尻尾をパタパタされて可愛らしいですわ。
そしてどうやらここにも、深夜アニメがお好きな方がいらっしゃるようですね。
三女ちゃん、その手の話をしたそうですが、それはまた後にしましょうね。

>朱乃さん、ありがとうございました…。
>これで何とか、落ち着いてお話が出来そうです。

「ああ、いや、あのままじゃ埒があかなかったからねえ。
 でもグリッタちゃんが真っ先に前に出てくれて話が進んで良かったよ。
 ありがとうね。」

>すみません、ホッキョクギツネさん、お邪魔してしまったお詫びに
>何か出来ることがありましたらお手伝いさせて下さい。

「いえいえ、そんな〜、風蘭様を止めて下さってありがとうございます〜。」
「事務所にご案内しますのでどうぞお休みになってください〜。」

>それとこちらのお弁当とお茶、よろしかったら風蘭さんに…。

「わあ、ありがとうございます〜。」
「わあい、柿の葉寿司〜。」
「風蘭様、ちゃんとお礼を言ってください〜。」
「もう、すっかり拗ねちゃって。仕方がないんですから〜。」


63 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/11(Fri) 14:01
>>60(グリッタちゃん)

>えええ〜!?
>問題を起こすどころか、良いことしてるんじゃないですか!
>だったらどうして、こんなに重い空気になっちゃうんですか?

自分の善行への賞賛を素直に受け止められないのが、今の風蘭様の心の閉ざされ方を物語っているの
でしょうけれど。
やはりこうしてグリッタちゃんのようにおかしいと思ったことをズバッと言っていただけると、ようやく
皆様の表情も少し明るくなりましたわ。

>すみません、風蘭さんの分のお茶、ここに置きますよ。

「グリッタさん、ありがとうございます〜。」
「そんなにドドーンと暗く肩を落としている風蘭様に初対面で近づけるなんてすごいです〜。」

>ご自身の命が自分の自由にならないというのは辛いですよね。
>今を一生懸命生きてる人から自由を奪い、束縛するのは間違いだと思いますけど…。
>でも風蘭さん、あなたは一度は自分で自分の命を捨てちゃったんです。
>ですからその命は、今は風蘭さんが預かってるんです。

「ありがとうグリッタちゃん〜。
 でも、きっとわたしも風蘭君から見たら間違いだらけなんだろうね〜。
 うん、ひどい女だったかも〜。
 勝手に命を作って放り出した博士がひどいなら、北極で果てたがっていた彼を無理矢理この世に縛って
 いるわたしもひどいかもだよ〜。

 だけど〜、わたしは風蘭くんの命を『預かっている』、そう言ってくれると、とっても救われるよ〜。
 そして『預かっている』命は返さないといけないけれど〜。
 返したら今度こそ風蘭くん、自分を殺しちゃいそうだから〜。
 我儘でもわたしは返したくないよ〜。」

>もしかしたら、答えは分かっているのかも知れませんけど…。
>ご自身の過去に対する辛さから、その答えに向き合うのをためらっているんじゃないですか?

「わたしの答えなど…、あの北極でのあの時の私の姿が…答え、で…。」

(風蘭様なんだか歯切れが悪いですわね…。)

「じゃあ、なんであの白夜の中で私を呼んだの〜?」

「何を?わたしは呼んでなど − 」

「呼んでなどいない、ってそう言う〜?
 嘘だよ〜。
 広い広い白一色の氷の大地の中でどうしてわたしはあなたと出会えたの〜?

 聞こえたんだよ〜。
 あなたの心の中の『死にたい』という大きな大きな声のうねりの中でたった一点だけ『生きたい』って
 小さな声が、わたしに届いたからだよ〜。

 なぜあなたは身を挺して人を救い続けたの〜?
 『生きたい』って思う気持ちに蓋をしたけど、その気持ちは消えなかったから〜。
 どんなに消そうとしてもその声だけは消えてくれなかったから〜。
 だから代償に人を生かして終わりたかったんだよ〜。」

「知った風なことを……。」

「わたしに「生かされる」のが嫌なら、もう自分の気持ちに蓋をしないでよ〜。
 あなたの背負っているものを私に預けてごらんよ〜。

「だから、それが嫌なのだ。
 貴女を労苦に巻き込むのが嫌なんだ!
 これほどの強力な護符、いくら貴女大妖怪でもまったく代価無しとはいくまい。
 長い間わたしを守るためにどれほどの力を費消せねばならなかった?
 なぜ、元々行きずりの間柄にしか過ぎなかったわたしにここまで…。」

(ああ、それが本音ですか…。)

「だって〜、ただの行きずりじゃなかったんだもの〜。
 あなたの『生きたい』っていう気持ちにわたしの気持ちも響いたから〜。
 そのとき分かったんだよ〜。
 『ああ、この人の心がわたしに響くってことは、実はわたしもまだこの世にいたいんだ〜』
 って〜。
 もう何もかもいいや、いらないや、と思って北極まで来たはずなのに、そのときになってやっと気づけたんだよ〜。
 あなたが気がつかせてくれなかったら、わたしは北極の氷の中で殺生石になっていたかもしれないよ〜。

 だからわたしはあなたと一緒が良いんだよ〜。
 大丈夫だよ〜。
 あなたにもわたしの苦労を背負ってくれる覚悟があるなら〜。」

「おっとお、ようやくわたしの出番かな〜?」

あ、あら、ここで飛縁魔様のご登場ですか?

(すみません、いったん切ります。)


64 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/12(Sat) 20:14
(続きです。)

「は〜、白夜の中から様子は見させてもらったけれど、ようやく本命の風蘭殿とご対面ね。」

飛縁魔様、大きく伸びをされて表情も気力充実という感じでいらっしゃいます。
風蘭様を前にどのようなことをなさるおつもりなのでしょう…?

「…さて、風蘭殿、お久しゅう。
 今しがた白夜が言っていたねえ。
 『あなたにもわたしの苦労を背負ってくれる覚悟があるなら〜。』
 ってさあ。
 あなたは彼女を自分の労苦に巻き込むのが嫌なんだろうけど。
 彼女は何と言っても東亜の歴史に名を刻む大妖怪で、あちらこちらの敵手に苛まれてきたのは先刻
 ご承知のことと思う。
 何しろ彼女に惑った連中が贅沢三昧を差し出したおかげで、民を苦しめたその責を一身に背負わされ
 てきたからね。
 で、だ。
 彼女としちゃあ、護符を剥がす代わりにそんな自分とこれからも寄り添ってくれる覚悟を問うている
 わけさ。
 彼女の労苦をこそ背負ってずっと寄り添い続ける…、その方があなたにとって自罰の道として生
 き続ける選択をしてくれるんじゃないか、と。
 でもあなたは人間だから。
 人造人間だから多少は頑丈で長生きかも知れないけれど、九尾の狐から見れば比べ物にならない。
 そこではばかりながら、この吸血鬼の飛縁魔があなたの首を一噛みすればめでたく不老長寿の命を
 手にできるというわけよ。
 どうするね?彼女の重荷を一緒に背負えば、あなたが求めてやまない自裁を生きながらに実現できるんじゃないかね?
 ねえ、そちらの吸血姫殿と侍女殿なら分かるよね?
 奈良のホテルで侍女殿が奥方の心を読み解いたじゃないか。

 『この国の神々や妖(あやかし)と絆と深め、共に歩みたいといってもそれは簡単な事ではないのよ。
  私達吸血鬼の一族が、争いを望まぬ者でさえも時にはいわれなき迫害を受けてきたように、
  この国に住まう妖(あやかし)達も私達と同じように時として理不尽な仕打ちを受けながら
  己の業や人の業を背負って歩んできたの。』
 『これからもこの国で生き続ける中で、貴女は妖(あやかし)と人の業の重さを知ることになるわ。』

 とね。
 風蘭殿も私の眷族になって長生きすれば、同じ経験をするでしょうね。」

わたしは…柚葉さんがいて下されば、業を知ることの重さから決して逃げたりはいたしませんわ。
ですが風蘭様はどうお考えなのかしら?
わたくしにとっても他人事とは思えません…。
…風蘭様、飛縁魔様のお話し中ずっと沈思黙考していらっしゃいますが、ようやくしっかと目を前に
向けられましたが、どうなさるのでしょう?

「九尾の狐、いや今は白夜か。
 いかに彼女が『一緒が良い』と言ってくれても、わたしのような…業の深い者、それもこんな醜い
 男が本当に傍にいるなど…。」

まだ決心がつかないご様子、なんだか焦れてまいります…。

「ああ、もうっ、グチグチと煮え切らない男だねえ!!」

「ぐわあっ!!」

わわっ、朱乃様!?
また一気に髪を伸ばされて風蘭様を…。

「うわ〜、オルキデア様の従者などしていると、珍しいものが見られるもんだ。
 フランケンシュタインの人造人間が二口女の髪でギリギリと締め上げられて、天井近くまで持ち上げ
 られちまったよ。」

サライ様、そんな感心している場合では。
朱乃様、ちょっと落ち着いてくださいまし。

「ほっといておくれでないかね、姫様!
 この男の優柔不断には我慢ならないんだよ!
 吸血鬼になるならないはともかく、白夜様から、女の方から、こんなに求められているのにいつまでも
 煮え切らないのに腹が立つよ。
 いいかい?世の中、添い遂げようったって添い遂げられない夫婦(めおと)だっているんだよ!
 少しは添い遂げられる有難みってものを感じたらどうなんだいっ!?
 くっ、わたしなんか旦那と、旦那と…。」

「あーあ、お母さん、完全に個人的感情で爆発しちゃったよー。」

(すみません、今宵はここまでとさせていただきます。)


65 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/13(Sun) 10:45
>>53-54(アーチェロお嬢様)

>…あ、あら?
>フランケン…、いえ風蘭様、怒気が弱まってすごく困っていらっしゃる様子ですが、これは一体?

…いつだって、道を切り拓くのはほんの少しの勇気とはよく言ったものです。
初対面であのような様子では、怯えても無理もありません。
それでもああして少しでも場を収めようと、前に進み出てくれたグリッタちゃん…。
本当に健気でいらっしゃいますね。

>あら、ホッキョクギツネの尼僧のお二方、震えながらこちらに声をかけてこられましたね。
>ええと、わたくしで良ければお伺いしますわ。

初めまして。羽藤柚葉と申します。
こちらのアーチェロお嬢様のお屋敷でお世話になっております。
此度は突然押しかけて、お騒がせして申し訳ありませんでした。(ぺこり)

>それでしたら大丈夫でございます。
>この方はお優しく、かつ神使の白鹿さんと縁を結ばれたほどの方なのですよ。

ええ、こちらのグリッタちゃんは種族、神族を問わず様々な方々と良き御縁を結ばれております。
加えてこの愛くるしい出立と内から滲み出る陽だまりの如き温かさ…。
他者を害することなど、決してあり得ません。

ほら…ふふっ、今も愛くるしく尻尾がパタパタと…。
お友達になりたくて仕方ないといった雰囲気でいらっしゃいますね。(微笑)

>「その寺務所が嫌なのだ!わたしは!」
>…ずっと黙っていらっしゃった朱乃様が髪を伸ばして風蘭様の腕に絡ませて、白夜様から引き離して
しまわれた…。

…ああっ、折角穏やかになりかけた雰囲気が…。
あら?朱乃さんから少々怒りのオーラが…。

…ええ、人数も多い事ですし、このままでは何も始まらないでしょう。
毅然とした態度で状況を打開して下さり、有難うございます。

…それにしても、凄い気迫ですね。
伊達に数百年、人の世を渡り歩いてきたわけではないのですね。
普段が穏やかさと愛嬌を兼ね備えた方だけに、そのギャップが凄いです。

寺務所を嫌がる理由は分かりかねますが、ここは我慢して頂くしかないでしょう。
それでは、お邪魔させて頂きます。

66 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/13(Sun) 18:45
>>58(アーチェロお嬢様)
>>59-60(グリッタちゃん)

>「わざわざ、ありがとうございます〜。」
>「それではお茶を淹れますのでお待ちください〜。」

>すみません、ホッキョクギツネさん、お邪魔してしまったお詫びに
>何か出来ることがありましたらお手伝いさせて下さい。

はい、この大人数で突然お邪魔してしまったものですから。
お茶を淹れるにしても大変お手を煩わせる事に…。
よろしければ、私にもお手伝いをさせて下さいませ。
いえ、お屋敷ではこれが私の役割ですので。

それに、これもまた親睦を深める良き機会です。
そちらのグリッタちゃんとは何度も一緒にお茶の準備をしておりますので。

>あら、お部屋の長押(なげし)の上、ぐるりと部屋を囲むように額がかかっていますが…。
>まあ、これら全部、感謝状ですの?

はい、私も驚きです。
それに先程パトカーでお巡りさんが来ておられたようですが、
何気に親し気な雰囲気で何か問題が起きていたようには見受けられませんでした。

>なるほど、白夜様と再会した途端に食ってかかって来られたのはこのことだったのですか…。
>白夜様、黙って聞いておいでですが、どうなさるおつもりなのかしら…。

…護符と一連の事情をお聞きして、白夜様との関係と風蘭さんの抱えている悩みは分かりました。
過去が小説の通りだとしたら、既に人間を恨む気持ちは薄れているのですね。

しかし、決して望んであのような所業に至ったわけではないとしても
それらをご自身の罪として受け止めて生き続けるのはあまりに重く、苦しすぎる…。

ならば、せめてもの償いにご自身の命をもって誰かを救い、果てようと…。
ですが、人を助ける事はさておきその結果としてご自身が果てる事は白夜様が許さなかった…。
それが、あの護符なのですね。

>でも、自分の思うことをを隠したままにしておいたらあなたとは向き合えません。
>ですから、嘘偽りない私の感じたことを言わせて頂きました。

…流石ですね。グリッタちゃん。
普段の天真爛漫な振る舞いと素敵な笑顔が多くの方の心を癒していても、
その笑顔はご自身の力で他種族にとっては決して楽ではない人の世を生き抜いてきた
強さに裏付けされたもの…。

それに、ご自身が風蘭さんに何が正しい、何が間違いかと断定したり
「答え」に対して自分の考えを敢えて言わないのも彼女の心遣いなのでしょう。
白夜様に命を返してもらえる100点満点の答えは、自分で見つけるしかない…。
厳しくも、優しい言葉ですね。

それでも、互いの生き方や過去から譲れぬものがあるのは無理からぬ事です。
今はもう少し、私は様子を見守る事に致しましょう。
ホッキョクギツネさん、お茶が少なくなって参りました。
新しくお淹れしたいので、案内をお願いできますか?

67 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/13(Sun) 19:49
>>62-63(アーチェロお嬢様)

>ちゃんと名前の由来を聞いておられましたか?
>柚葉さんの命名を悪意で以て受け止めるのはおやめいただけませんか?

お、お嬢様、落ち着いて下さいませ…。
お茶のお代わりをお持ち致しましたので、どうか…。

こちらの方を旅の間だけ、「白夜」様とお呼びするのを提案したのは他ならぬ私です。
ですが、それは初対面での印象と旅の間適切な意思疎通の為です。
貴方様との経緯につきましては、全く存じませんでした。

こちらの意図せぬところとはいえ、お気に障ったのでしたらこの場を借りてお詫び致します。

>あなたの心の中の『死にたい』という大きな大きな声のうねりの中でたった一点だけ『生きたい』って
>小さな声が、わたしに届いたからだよ〜。

孤独と罪の意識に塗り潰されて、99%生きる意志を失っていたとしても
1%でも生きたいという意志が残っていた…。
それこそが、それまで全く縁が無く共に互いの与り知らぬ所で孤独の中果てようとしていた
お二人にとって、極寒の地における灯火となったのですね。

これが「縁」と言わずして、何と言えましょう。
そして「生きたい」という意志が、他者を生かす事に繋がった…。

己の命でもって己以外の者を救う、尊い話は私も知っています。
しかし救われた者、遺された者には消える事の無い悲しみが残るのも厳然たる事実です。
…それは、母と私の血族の由来からよく存じております。

風蘭さん、私からも言わせて下さいませ。
本当の幸せは、互いに「生きる」事無しにはあり得ないのです。
…年端のいかぬ小娘の戯言として、聞き流して下さっても構いません。

>もう何もかもいいや、いらないや、と思って北極まで来たはずなのに、そのときになってやっと気づけたんだよ〜。
>あなたが気がつかせてくれなかったら、わたしは北極の氷の中で殺生石になっていたかもしれないよ〜。

私の言葉は兎も角として、絶望と孤独の果てであろうとも貴方がいた事で救われた方がいるのです。
そしてさらに救われた方々がこのように証として存在する…。
どうか、その事を受け止めてあげて下さいませんか?

68 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/17(Thu) 17:28
>>64

>「は〜、白夜の中から様子は見させてもらったけれど、ようやく本命の風蘭殿とご対面ね。」

飛縁魔様、ご機嫌麗しく…。
そのご様子では、常に白夜様と周囲の方々を見守っておられたのですね。
第三者的な目で、しかもご自身の事としても事態を受け止めておられたのは心強いです。

>彼女の労苦をこそ背負ってずっと寄り添い続ける…、その方があなたにとって自罰の道として生
>き続ける選択をしてくれるんじゃないか、と。

風蘭さん、私程度では白夜様や貴方の過去を推し量る事も理解する事も出来ません。
ですが、過去の貴方と違い今の貴方は決して孤独ではないのです。
貴方を必要としてくれる方が、こうして目の前にいるのです。
後は、貴方の心次第ですよ?

>サライ様、そんな感心している場合では。
>朱乃様、ちょっと落ち着いてくださいまし。

>「あーあ、お母さん、完全に個人的感情で爆発しちゃったよー。」

どうなさるかは、貴方様次第です。貴方の心次第です。
…しかし、白夜様の事を考えているかのようで結局は後ろ向きな事ばかり
口にしておられるかのようですが。
先程から、貴方様自身の望みがどうなのかお聞きしておりません。

…借り物の台詞ですけど、言わせて頂きましょう。
(ずずず…とお茶を飲みながら、溜息をつく)

…そうやって迷っていなさい。
そして失い続けるのです。貴重なチャンスを…。

貴方が朱瑠さんに締め上げられている状況、今の貴方自身と何の変わりもないのですよ。
自分で自分自身を縛って、自分で苦しい状況に追い込んでいるのです。
どうしても縛られている状況をお望みなのでしたら、もう何も言いませんが。

自分自身を解き放って、新たに縁として結び直す機会が訪れているというのに…。
雁字搦めの状況が長いほど、解き放つのは難しくなります。
結び直すための先端が、千切れてしまっていてはどうにもなりません。

少なくとも、この程度で命に関わる事はありますまい。
よろしければ、朱瑠さんのお話にも耳を傾けてあげて下さいますか?

…取り敢えず、お茶のお代わりをご用意して参ります。

69 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/17(Thu) 19:34
(すみません、補足です。)

>いいかい?世の中、添い遂げようったって添い遂げられない夫婦(めおと)だっているんだよ!

添い遂げたくても、添い遂げられない…。
…私にとっても、決して他人事ではなくなりましたね。

でも、その方が誇りと信念をもって己の生き方を貫いていかれるのですから
私は笑顔でそれを見送る事も出来たのですが。
今の風蘭さんからは、まだそうしたものが感じられません。
いつまでも後ろ向きでいては、「誇り」も「信念」もありません。

私情とは申しましても、言わずにはいられない朱瑠さんのお気持ち、よく分かります。
様々な種族の生き方や在り方がぶつかる形で、一種の修羅場とも言えましょうが
これもまたお嬢様と歩んでいく上で、避けられない事なのでしょう。

今はああして、本音でぶつかるのが一番ですね。

70 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/18(Fri) 21:47
>>61(グリッタちゃん)

>こんにちは〜♪節分のお裾分け持ってきました〜♪

いらっしゃいませ、グリッタちゃん。
ちょっとバタバタしていて申し訳ございません。
東北からのお客様、瀬織津姫様の御使いの鬼族の方々がいらしているのですよ。
今、奥座敷にいらっしゃいますわ。
よろしければご案内いたしますわ。

…まあ、さっそくメイド服にお着替えになったのですね。
キラリと輝く黄金の髪が、お仕事モードのグリッタちゃんのお心の照り映えを表しているかのよう…。

お裾分けをこんなにいただけるなんて、そして、いずれも初めていただく品々でワクワクいたしますわ。
黒豆は日本でおせち料理として初めて食するようになりましたが、黒豆とパンの相性は抜群とかねがね
伺っておりました。
ふわふわモチモチ感あふれるパンから覗く黒豆は見るからに食欲を誘いますね。

ですが鬼さんの形のマフィンは可愛すぎて…。
丸いお顔の鬼さんたち、チョコで描かれた目鼻や口の愛らしい表情を見ていると、美味しく頬張るのも
ちょっと辛くなりそうです。
それでも「早く食べてよー」と言っているようなにこやかな笑顔に結局負けてしまうでしょうけれど。

そして鰯とカボチャのパイは全く未知の味がわたくしたちを待っているのでしょう…。
鰯とカボチャとが、こんなにも渾然一体となった相性の良い香りを立てるなんて、想ってもいませんで
した。

あら?奥の方からトテトテと小さな足音が聞こえてまいりますわね。

「姫、姫様、我等は客人。
 勝手に出ていらしては吸血姫殿にご迷惑ですよ。」

「まあ、そう申すな。
 我に間違いなくば、吸血姫殿の親しき友人と見える。
 それもこの日ノ本の人の世に稀なる大神の眷族と察せられれば、我もまた早く誼を通じたいと申す
 もの。」

やはり足音の主は瀬織津姫様でいらっしゃいました…。
グリッタちゃん、実を申しますと今年は東北の神鬼の隠れし王国より主たる瀬織津姫様が直々にお出で
下さったのです。
あくまでお忍びですけれど。
長く優美な二本の角、深い濃紺に染め上げた振袖を華麗に着こなすお姿は威厳に満ち満ちていらっしゃい
ますが、グリッタちゃんのお裾分けに数々にいつになく気もそぞろでいらっしゃるご様子…。

「大神殿よりの進物といただけるとは、まさに僥倖。
 有難くいただいて、然る後に家臣らと共に商店街でひと舞いして来ようと存ずる。
 ああ、楽しみじゃ…。」

>私、お茶の準備を手伝ってきます。(パタパタ)

グリッタちゃん、お客様でいらっしゃるのにいつも恐縮でございます。
わたくしは瀬織津姫様のためにお清めの湯を用意しておきますね。
舞いの前には身も心も清めるのが瀬織津姫様のご流儀ですから。
グリッタちゃんも一息つかれたら、どうかゆるりとお湯に浸かられてはいかがですか?

71 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/19(Sat) 15:23
>>65(柚葉さん)

(寺務所に入る前でございます)

>…いつだって、道を切り拓くのはほんの少しの勇気とはよく言ったものです。
>初対面であのような様子では、怯えても無理もありません。
>それでもああして少しでも場を収めようと、前に進み出てくれたグリッタちゃん…。
>本当に健気でいらっしゃいますね。

恐れが無いはずはないというのに、己が心の想いを迷わず相手の胸に届けようとされる。
「森の賢者」 ― ええ、彼女のお母上はそう呼ばれていたと伺っていますわ ― の娘御とは、斯くも
強く澄んだ心をお持ちなのですね。
優しくて、それでいて射貫くかのようなあの眼差しに風蘭様のお心の氷壁に穴が穿たれた、そんな気が
いたしますわ。
これを良き幸先として、ここからのお話しが穏便に進むことを願いたいですわ。

>初めまして。羽藤柚葉と申します。
>こちらのアーチェロお嬢様のお屋敷でお世話になっております。
>此度は突然押しかけて、お騒がせして申し訳ありませんでした。(ぺこり)

「まあ〜、これはご丁寧にどうも〜。」
「ずい分と嫋やかで気品のある侍女様ですね〜。」
「貴女様が仕えているなら、そちらのお嬢様も〜。」
「そうそう、貴女様がお仕えしているならきっと〜。」
「なんだか剣呑な感じですけど〜。」
「わりといけてる方なんでしょうね〜。」

「ちょっと我が娘ぇ、せっかく柚ちゃんのお陰で安心されたのに落ち込んでちゃダメでしょぉ?」

…すみません、お母様。
なんだかちょっと微妙な評価をいただいたので少し落ち込みましたが、それどころではございませんね。

尼僧のお二方、初めてお目にかかります。
わたくしイタリアより参りました吸血鬼・アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナでございます。

「ほえええ〜、人狼さんの次は吸血鬼さんですか〜。」
「うちにはフランケンシュタインの人造人間がいるのに〜、貴女様はもしかして〜。」
「もしかして〜。」
「藤子不二雄A先生の回し者ですか〜。」

…もう、その話題はいいですから。
どうやら緊張も解けてまいったようで、たいがい話しやすくなって良かったですわ…ですよね?

>ええ、こちらのグリッタちゃんは種族、神族を問わず様々な方々と良き御縁を結ばれております。
>加えてこの愛くるしい出立と内から滲み出る陽だまりの如き温かさ…。
>他者を害することなど、決してあり得ません。

「はい、風蘭様に語りかけるお姿ですごくよく分かりました〜。」
「ちょっと怖がっていらっしゃったけれどとても芯の通ったお話し方で〜。」
「初めて会った時の九尾様を思い出しますよ〜。」
「そうそう、お腹が空いて寄り添って震えていた私たちのことを気遣ってくださって〜。」

あらあら、狐のお二方のグリッタちゃんを見る目が早くも慕わしく温かくなっております。
さすがグリッタちゃん、表情と声音ですぐにその真心が伝わるのですね…。

>あら?朱乃さんから少々怒りのオーラが…。
>…ええ、人数も多い事ですし、このままでは何も始まらないでしょう。
>毅然とした態度で状況を打開して下さり、有難うございます。

「あ〜、感情的になって悪かったけどね。
 あの風蘭って男の目がね、気に食わないのよねぇ。
 ここに来るまでの話で、あの男が白夜様に心を許してるって睨んでるんだけどさあ。
 だって、この寺に籠って逃げ出さなかったんだろう?
 それは完全に彼女との縁が切れちゃうのを躊躇っていたのだと思うんだけど。
 だとしたら、今さっきの態度はいただけないじゃないの?
 そこへいくと、うちの旦那なんてさあ…。」

「お母さん、その話になると長くなるから、朱瑠としてはそろそろ先に進んだ方がいいと思うの?」

「そうだねえ、柚葉さんもお狐様たちに挨拶して中へ入っていくし、とりあえずついていこうかしら
 ね…。」

72 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/19(Sat) 21:56
>>66(柚葉さん)

>はい、この大人数で突然お邪魔してしまったものですから。
>お茶を淹れるにしても大変お手を煩わせる事に…。
>よろしければ、私にもお手伝いをさせて下さいませ。

「ね〜、妹、この柚葉さんって今日初めて此処に来たんだよね〜。」
「そうだね〜、お姉ちゃん、だけどわたし不思議なんだけど〜。」
「奇遇だね〜、わたしも不思議なんだけど〜、お茶の用意を始めた途端、ものすご〜くこの場の景色に
 ハマってるんだよね〜、柚葉さん。」
「わたしもそう思ったよ〜、まるでずうっと昔からこのお寺でフツーに働いていたみたいに〜。」
「そして、お茶の香りがすごく薫ってきて感動なんだけど〜。」
「いつもの茶葉なのに、全然すごくて感動するよね〜。」

…尼僧様たちが大きなしっぱを二人してパタパタ…。
分かりますわ、お茶を淹れるその姿一つで柚葉さんの只者でなさは、分かる方には分かるのですよね。

お二人がほわ〜っと、夢見心地の愛らしい表情をしていてくださって、わたくしも助かります。
こうして皆が卓を囲んでお茶をいただく中、柚葉さんの言葉が真剣な眼差しと共にゆっくりと紡がれて
ゆきます。
わたくしもお茶を美味しくいただきつつ、少し緊張しつつ拝聴させていただきましょう。

>…護符と一連の事情をお聞きして、白夜様との関係と風蘭さんの抱えている悩みは分かりました。
>過去が小説の通りだとしたら、既に人間を恨む気持ちは薄れているのですね。

はい、柚葉さんのおっしゃるとおりですわ。
メアリ―・シェリー女史の克明なルポルタージュに刻まれた風蘭様の半生はあまりにも惨く、読む者
すべての胸を締め付けずにはおきますまい。
人間に対する絶望と憎悪はあまりにも深く、この方のお心を永久の奈落へと突き落とすほどに辛いもの
であったでしょうに…。
この地に留まられてからの風蘭様の為されたことは確かに人へ向ける心に優しさを感じずにはおれません。

>…流石ですね。グリッタちゃん。
>普段の天真爛漫な振る舞いと素敵な笑顔が多くの方の心を癒していても、
>その笑顔はご自身の力で他種族にとっては決して楽ではない人の世を生き抜いてきた
>強さに裏付けされたもの…。

今回の旅路で最も強く印象付けられたことの一つは、まさにそれ、グリッタちゃんの長きにわたる遍歴で
培われた尊くも強い、この世界を根本のところで信じる心でございましたわ。
生きとし生ける者たちの心は一筋縄ではいかない、時にはその心の歪み、曇りが鋭利な刃となって襲い
来ることもある。
それを知った上でなおかつお母上の残された言葉を胸に、向かい合い心を交わすことから逃げない、その
折れない心。
そのお心が白鹿さんとの絆を確かなものにし、またその愛の確かさが白夜様の心にこの地へ参る後押しを
してくれたのだと、わたくし信じて疑いません。

>それに、ご自身が風蘭さんに何が正しい、何が間違いかと断定したり
>「答え」に対して自分の考えを敢えて言わないのも彼女の心遣いなのでしょう。
>白夜様に命を返してもらえる100点満点の答えは、自分で見つけるしかない…。
>厳しくも、優しい言葉ですね。

誠に僭越ながら、想像してしまいます。
グリッタちゃんほど永の遍歴を体験した方でも、いえ、体験してきたからこそ、多くの困難に立ち向かい
いつも悩み考え、そして導き出した自分の選択が必ずしも100点満点ではなかったと悩まれた日もあった
のではないかと。
それは生きている者すべてが抱える苦しみでありましょうけれど、誰もがその悩み苦しみに何時も真摯に
立ち向かえるものではございませんでしょう。
でもグリッタちゃんはそれができた方だった、そうであるからこそ、風蘭様に対しても厳しくもなお
お優しい言葉で答えを見つける途を忘れぬよう諭しておられるのではないでしょうか…。
いえ、わたくし如き箱入りであった娘にあれこれ想像でものを申すのは、本当に僭越なのですけれど。

風蘭様がどんな言葉を継いでいかれるのか、わたくしも今しばらく拝見させていただきとうございます。
ああ…、柚葉さんが淹れてくださるお茶の温かさが、不安に揺らぐこの胸にとてもありがたいですわ…。


73 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 12:05
>>67(柚葉さん)

>お、お嬢様、落ち着いて下さいませ…。
>お茶のお代わりをお持ち致しましたので、どうか…。

申し訳ございません…、ですが柚葉さんが誤解されることは断じて容認できないのですよ。
…なんですか、三女ちゃん、わたくしをジッと見て。

「アニメだと大切な人に何かあったら彼女が闇化して暴れて周囲に迷惑をかけるのが定番…。
 お姉様を本当に護りたいなら、姫様はもっと沈着でいてほしい…。」

うっ、返す言葉もありませんわ。
落ち着きましょう、わたくし、深呼吸、深呼吸…。

>こちらの方を旅の間だけ、「白夜」様とお呼びするのを提案したのは他ならぬ私です。
>こちらの意図せぬところとはいえ、お気に障ったのでしたらこの場を借りてお詫び致します。

毅然として反論される柚葉さんは本当に頼もしいです。
大切に想う人のことを信じて待つ、今のわたくしに必要なのはその心がけですね…。

「風蘭くん、わたしもね、柚葉さんが『白夜』と呼んでくれたときはドキリとしたんだよ〜。
 本当にわたしたちの過去を知っているのかな、ってね〜。
 そうじゃなかったんだけど、わたしは自分から喜んでこの名前をもらったよ〜。
 だって、風蘭くんとの出会いのまさにそのときの光景だったんだもの〜。
 …風蘭くんは、嬉しくないのかな〜?」

あらあら、白夜様、ちょっとしょんぼりしていらっしゃいます。

「そ、それは…。」

…言葉の力、というものが時に人に強く訴えかけるものなのですね。
柚葉さんがつけられたお名前が、北極の氷雪にうずもれてより後敢えて省みるのを避けていた気持ちに
ほの暗い空からの淡い陽の光のように照らし出している…。
風蘭様の得も言われぬ表情からそんな風に思えてしまいます。
『白夜』、この短い言葉に既に柚葉さんとこの方たちとの縁が結ばれていたのでしょうね。

>これが「縁」と言わずして、何と言えましょう。
>そして「生きたい」という意志が、他者を生かす事に繋がった…。

やはりお二人には魂と魂が呼び合い求め合うご縁があったのだと、柚葉さんの言葉から実感いたします。
わたくしは第三者に過ぎませんが、このご縁をどうか大切にしていただきたい、とわたくしの来し方から
そうこいねがってしまいます。

>己の命でもって己以外の者を救う、尊い話は私も知っています。
>しかし救われた者、遺された者には消える事の無い悲しみが残るのも厳然たる事実です。

確かに…この世の数多ある物語はそんな悲しみが溢れておりますけれど、そうならずに済むものなら
ぜひともその選択をしてもらいたいです。
柚葉さんのご一族の過去もまた、選択によっては取り返しようのない悲劇が起こることもあった、と
伺っております。
『一片の残花』。
そう称されるその結末のご母堂様はあまりにも悲しくて…、そうならずにわたくしと縁を
結んでくださっ
たことに心から感謝しております。

柚葉さんにとってご母堂様の今があることの喜びはわたくしなどが思い及ばぬほどの深いものでござい
ましょう。

>私の言葉は兎も角として、絶望と孤独の果てであろうとも貴方がいた事で救われた方がいるのです。
>そしてさらに救われた方々がこのように証として存在する…。
>どうか、その事を受け止めてあげて下さいませんか?

どうかどうか、柚葉さんの想いが風蘭様に届きますように…。


74 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 13:54
>>68-69(柚葉さん)

>飛縁魔様、ご機嫌麗しく…。
>そのご様子では、常に白夜様と周囲の方々を見守っておられたのですね。

「ああ、この間はどうもご馳走様ね。
 旅の間もいろいろ面白いものを見せてもらったけれど、英気を養ったところでようやくお役に立てる
 かな?
 風蘭殿もいろいろ経緯があって、これはどうも難物みたいだけれどね。」

>風蘭さん、私程度では白夜様や貴方の過去を推し量る事も理解する事も出来ません。
>ですが、過去の貴方と違い今の貴方は決して孤独ではないのです。
>貴方を必要としてくれる方が、こうして目の前にいるのです。
>後は、貴方の心次第ですよ?

「それは、わたしにもちょっと耳が痛いかなあ。
 白夜の中に取り込まれた当初は、何もわたしなんかを引っ張り込んで余計な面倒ごとを引き受ける
 こともないだろうに、ちょっと余計なお世話はおよし、と思わぬものでもなかったからね。
 でもやっぱりこの世にあれば花も実もまたあることも、今となっては得心するさ。
 なもんだから、お節介かご迷惑かは知らないが、白夜の頼みでこっちの世界に引き込んでやろうという
 気になってなってしまったのよ。
 さあて、風蘭殿の選択や如何に?」

>どうなさるかは、貴方様次第です。貴方の心次第です。
>…しかし、白夜様の事を考えているかのようで結局は後ろ向きな事ばかり
>口にしておられるかのようですが。
>先程から、貴方様自身の望みがどうなのかお聞きしておりません。

「おおお…、これはまた二口女殿も恐い、恐い。
 飛縁魔としては口を出さない方が良さそうだけど…、どうしたものか。」

>…そうやって迷っていなさい。
>そして失い続けるのです。貴重なチャンスを…。

有名な漫画の有名なセリフですわね。
諺の『チャンスの神様は前髪しかない』と同じ教えと申せましょう。
そしてわたくしからも申し上げたいですわ。昔の名優でいらっしゃったメアリ―・ピックフォード様の
言葉、
「失敗とは転ぶことではなく、転んだまま起き上がらないことです」
を申し上げたくなります。

>自分自身を解き放って、新たに縁として結び直す機会が訪れているというのに…。
>雁字搦めの状況が長いほど、解き放つのは難しくなります。

朱乃様が力を調整していらっしゃるご様子で、何としても風蘭様のお口から正直な気持ちを吐露させたい
のでしょうけれど…。

>でも、その方が誇りと信念をもって己の生き方を貫いていかれるのですから
>私は笑顔でそれを見送る事も出来たのですが。
>今の風蘭さんからは、まだそうしたものが感じられません。
>いつまでも後ろ向きでいては、「誇り」も「信念」もありません。

これだけ柚葉さんが厳しく直言されるのも久しぶりに思えます…。
それだけ風蘭様のことを憂いているのでしょうけれど、風蘭様のお言葉ぜひ聞かせていただきとう
ございます。

(続きます。)

75 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 13:55
>>68-69(柚葉さん)(続きです。)

「男の人って意地になると面倒ですよねー。
 昔お母さんと賭場で勝負して、負け続けているのに勝負を捨てなかった人見ててそう思いましたよー。」

…朱瑠さんは冷静でいらっしゃいますね。

「そりゃあ、お母さんが恋愛に熱血ですけどー。
 わたしはどちらかというと見ていて楽しんじゃうタイプなんですー。
 あ、この京都名物の『ひよこほうずい』美味しー。
 でもー。」

でも?

「白夜様はどうお考えなんでしょうねー。
 彼氏さんが、こうやってキリキリ締め上げられちゃってるのってー。」

「…ふむ、ねえ白夜、二口女のお嬢さんがこう言っているけれど?
 ん?ええ?『また交代しろ』って?
 はー、せっかく出てこれたのに…、わーかったわよ。」

白夜様ご再臨されましたが…どうなさるのでしょう。

「朱乃さん、彼のこと放してあげてくれるかな〜?」

「はあ、なんで?
 こんな捻くれた男は少し痛い目を見た方が…。」

「放してあげてくれるかな〜?」

「…分かったわよ。」

いま一瞬、白夜様のオーラがとてつもなく膨れ上がったような…。
朱乃様でさえ圧倒されていらっしゃいましたね。

「風蘭くん、わたしはあなたに一緒にいたいと思っている、それは変わらないよ〜。
 だから、飛縁魔ちゃんにお願いして君の生きる時間を常しえのものにしたかったよ〜。

 でもね〜。
 グリッタちゃんがさっき言ってくれたよね〜。
 『その命は、今は風蘭さんが預かってるんです。』
 って。
 『それをどうするかの権利は白夜さんにあります。』
 とも言ってくれたけど、預かっているものなら形を変えずにあなたに返すべきだ、って思ったんだよ〜。

 だから返す前にもう一度だけ聞かせてください。
 あなたはわたしの手を取ってくれますか?」

「………それがわたしの唯一最大の望みだ。
 今それをなしたい、遅すぎたと攻められても仕方がないが。
 …良いか?」

「…本当に遅かったけれど、遅すぎはしません。
 だってわたしにとっての最大の望みなのだから。

 でもやっぱり、遅すぎだよ〜、もう。
 だから遅すぎた罰に〜、ひとつおねだりしても良いかな〜?」

「聞かせてくれ、わたしにできる限りのことで以てその望みを叶えるよう努める。」

「わたしがこれからずっと『白夜』と名乗るのを認めること〜。
 これがわたしの一番好きな想い出をのこもった名前だから〜。」

「…それはわたしにも願っても無いことだ。」

風蘭様の胸の顔をうずめる白夜様…。
どうやらこれにて終幕のようでございます…。


76 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 18:11
(すみません、補足でございます。)

「白夜殿、わたしからもお願いがあるのだが。」

「白夜、でいいよ〜、むしろそっちが希望だよ〜。
 で、何かな〜?」

「先ほど言ったことを叶えてほしい。
 わたしの背中の護符を取り去ってくれないか?
 もう、捨身を以て良しとするようなことは決してしない。
 あなたと共に在る、と誓う。
 だからと言って、あなたの力を費消し続けるのは違うと思うのだ。
 どうか、わたしを信じてくれるなら…。」

「…うん、分かったよ〜。
 じゃあ、背中見せてもらうね〜。

 …あれ〜?
 護符がもうボロボロになっている〜。
 これもう、妖力を使い果たしているよ〜。」

え?では、本日建物の崩落現場で人命救助をしたので費消し尽くしたのですね?
なんとまあ、ギリギリのタイミングでしたこと…。

「ううん、そうじゃないの〜。
 もう、少なくともここ1年前くらいには妖力を使い尽くしていたみたいだよ〜。
 背中に貼り付いているのはもうとっくに残骸だね〜。」

…え、ということはつまり?

「風蘭くんの人助けは、もうずっと自分で窮地を脱していたんだね〜。
 風蘭くん…!」

「わわっ、何を!?
 人目の在るところでそんなにしっかと抱きつかれては…。」

「風蘭くん〜。
 もう、あなたはきっともう自分から生きようとしてくれていたんだよ〜。
 ううっ、今になってわたしを泣かせないでよ〜。」

朱瑠さんの言うとおりですね。
男の人って意地が優って自分の気持ちに蓋をして、それで女の子を泣かせるとかたいがいですわ…。
あらら、また朱乃様から怒りのオーラが…。

「やっぱりもう少しこの髪の毛で締め上げておくべきだったかしら…。
 まあ、死にたがりはやめた、っていうことで許してあげるわ。」

(外から響くチャイムの音)

「あら緊急防災無線のお知らせのようですね〜。」
「いったい何でしょうね〜。」

『緊急放送です。○○地区でクマの出没しているという通報がありました。
 近隣の住民の皆様は不朽の外出はできるだけお控えください…。』

「!!ちょっと出かけてくる。」

あらあら、風蘭様、迷わず起ち上がられました。

「近隣の皆の身が気がかりだ。
 わたしの手でクマを捕獲したい。」

「ですから、護符はもう無効なんですよ〜。」
「いくらあなたでも危険ですよ〜。」

「他の住民の危難に見てみぬふりは、わたしにはできない。
 不帰の者になるつもりはない、わたしとてこれから多くの人と縁を結びたいのだからな!」

「あ〜、行っちゃった〜。
 なら、わたしも放ってはおけないよ〜。」

あらあらあら…、これも夫唱婦随と言ってよいのでしょうか?
お二人して迷わず行ってしまわれました…。
ですが、こういうときこそわたくしの膂力と翼と牙が他人様のお役に立つときでございます。
少し席を外しますね。
皆様、どうかしばらくこの場にてお待ちくださいませ…。

(その後、わたくしが手を出すまでも無く事は解決し、風蘭様と白夜様のお二人に感謝状が授与された
 のでした…。)


77 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/21(Mon) 20:22
>>62-64(アーチェロさん)
>>65-69(柚葉さん)

>サライ様、そんな感心している場合では。
>朱乃様、ちょっと落ち着いてくださいまし。

>…借り物の台詞ですけど、言わせて頂きましょう。
>(ずずず…とお茶を飲みながら、溜息をつく)

はわわ、ちょっとちょっと、朱乃さん、乱暴はいけないよ!
去年のGMWの、公民館での本の読み聞かせで教えてくれたあの時のことだよね…。
気持ちは分かるけど…。

ええと、柚葉さん、私たちも朱乃さんを止めに入った方が…。
…って、何気にお茶飲みながら厳しい顔してるっ!?
あと、普段とは打って変わってシビアな台詞サラリといっちゃってるっ!!!

…でも、十分柚葉さんも優しい言葉はかけてたよね。
時には突き放す厳しさもあって当然だと思います。

白夜様も、白夜様の中の飛縁魔さんも真剣にあなたのことを思ってくれてる。
それにこのお寺では、ホッキョクギツネさんたちが身の回りのお世話だってしてくれてたみたいだね。

あなたが生まれて北極に行き着くまで、
この世界やあなたを作った人まで全てに拒絶されてた辛さは決して消えないと思うけど…。

でも今は違うでしょ?
あなたにこうして手を差し伸べてくれたり声を掛けたりしてくれてる人たちがいる。
差し伸べられた手を振り払っちゃうのはどうかなって思うんだ。

私は孤独が一番嫌だから、自分で自分を一人にしちゃうようなことだけは絶対にしたくない。
それに差し伸べられた手を取るのをいつまでも躊躇ってたら、朱乃さんみたいに
「この意気地なし!」って怒られるだろうし、
柚葉さんの言う通り貴重なチャンスを失くしちゃう。

意図してそうなったわけじゃないとしても、あなたがいたから白夜様も救われたんだよ。
あなたの存在は、絶対に不必要なんかじゃなかったっていう立派な証明だよ。

後は、風蘭さんの決断次第ですね。

78 名前:人狼メイドグリッタ ◆1hgZO.RI 投稿日:2022/02/21(Mon) 20:57
>>70(アーチェロさん)

(こっちだと節分の行事でお邪魔してます)

>…まあ、さっそくメイド服にお着替えになったのですね。
>キラリと輝く黄金の髪が、お仕事モードのグリッタちゃんのお心の照り映えを表しているかのよう…。

はいっ!アーチェロさんたちのお屋敷でメイドさんのお仕事するの、大好きですから。
それに、私がやりたくてやっているのでお気になさらないで下さいね。
こうしてすんなり受け入れて下さるのが、本当にありがたいです。

>あら?奥の方からトテトテと小さな足音が聞こえてまいりますわね。

あれぇ?あなた、さっきはいなかったよね?
わあ、可愛い!(むぎゅううう)
ねぇねぇ、良かったらマフィン食べる?

>グリッタちゃん、実を申しますと今年は東北の神鬼の隠れし王国より主たる瀬織津姫様が直々にお出で
>下さったのです。

…え、もしかしてこちらの鬼のお兄さんお姉さんたちの一番偉い方だったんですか?
あわわわ、ごめんなさいごめんなさい!
あんまり可愛い方だったのでつい…。

うう〜…。アーチェロさんのお屋敷でお手伝いするのとっても楽しいから、
フレンドリーになり過ぎてメイドとしての本分を最近忘れてるような…。

(この後、瀬織津姫様に慰めてもらいました)

>「大神殿よりの進物といただけるとは、まさに僥倖。
 有難くいただいて、然る後に家臣らと共に商店街でひと舞いして来ようと存ずる。
 ああ、楽しみじゃ…。」

喜んで頂けて、ありがとうございます!(にぱ♪)
本当にこの国には、色々な神様がいるんですね。
私の恋人さんの主で、春の女神様の佐保姫様という方が奈良にいらっしゃるんですが、
きっとお知り合いなのかなあ。

>グリッタちゃんも一息つかれたら、どうかゆるりとお湯に浸かられてはいかがですか?

はいっ!じゃあ、この方のお背中を流すのを私に任せて頂けますか?
(その際、瀬織津姫様にお耳や尻尾をもふもふされちゃいましたけど、とっても気持ちよくて楽しかったです♪)

79 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/23(Wed) 13:12
>>77(グリッタちゃん)

>はわわ、ちょっとちょっと、朱乃さん、乱暴はいけないよ!
>去年のGMWの、公民館での本の読み聞かせで教えてくれたあの時のことだよね…。
>気持ちは分かるけど…。

「分かってくれるなら、もうしばらくこのままでいさせてくれる?
 ここまで道中を一緒にしてきた女(ひと)とその連れ添いなんだ。
 私と旦那の二の舞を見るのはもう嫌なんだよ。」

>ええと、柚葉さん、私たちも朱乃さんを止めに入った方が…。
>…って、何気にお茶飲みながら厳しい顔してるっ!?
>あと、普段とは打って変わってシビアな台詞サラリといっちゃってるっ!!!

…柚葉さんは、厳しい時にはとても厳しいですよ。
それも、他者が最も良き道を自ら選ぶ「覚悟」を持ってほしいという願いに裏打ちされての厳しさだと
思っておりますけれど。
そして、柚葉さんは信じていらっしゃるのではないかしら?
白夜様が帰ってきて再会した今こそ、風蘭様が本当に「覚悟」を持たれることを。
いえ、わたくしがそう想像しているだけですけれど。
ただ、わたくしのような世間知らずの小娘が日本に来てからずっと今までわたくしを支えてくださった
のは、少なくともわたくしの異国の、それも人の世界に生きる「覚悟」を認めてくださっている、と
そう思っているものですから。

>あなたが生まれて北極に行き着くまで、
>この世界やあなたを作った人まで全てに拒絶されてた辛さは決して消えないと思うけど…。
>でも今は違うでしょ?
あなたにこうして手を差し伸べてくれたり声を掛けたりしてくれてる人たちがいる。
差し伸べられた手を振り払っちゃうのはどうかなって思うんだ。

…風蘭様、頑なに口を閉ざしていらっしゃいますけれど、柚葉さんやグリッタちゃんの言葉が紡がれる
たびに、瞳の中の悲しみの色が濃くなっていく気がします。
きっとお二人の言葉の一つ一つが胸に刺さるほどに正鵠を突いているから…。
差し出された手を取りたい、と本当はそう思っていらっしゃるのではないかしら?
いかに朱乃様の髪が妖力を帯びて強力に縛めているとはいえ、先ほどからほとんど抵抗もされていま
せんもの。

>意図してそうなったわけじゃないとしても、あなたがいたから白夜様も救われたんだよ。
>あなたの存在は、絶対に不必要なんかじゃなかったっていう立派な証明だよ。

そうですとも。
白夜様が今こうしてここにいらしていることが何よりの証し。
それなのにどうして、自ら手を伸ばしてこられないのか…。

(わたしが救われた〜?
 そうだよ、それだよ〜。)

あ、あら、この声は白夜様。
直接わたくしたちの心に語りかけていらっしゃる?

「アニメの『異世界食堂』のクロみたい…。」
三女ちゃん、そのたとえは分かりづらい方が多いと思いますよ?

(わたしが救われた、と風蘭くんに分かってもらいたいなら、わたしの過去を知ってもらえたら良い
 んじゃないかな〜。
 今までずっと見せてこなかったけど…恥ずかしいから〜。
 でもこの際だから思い切っちゃうよ〜。
 ただね〜、風蘭くんだけにピンポイントで見せられないかも〜。
 ちょっと物騒な思い出もあるから、見たくない人は今のうちにこの部屋から出て離れていてね〜。

 それじゃあ、いくよ〜。)

…!!
(それは奈良ロイヤルホテルの浴場で聞いた白夜様の受難の数々のフラッシュバックでした。
 彼女に入れ込んだ権力者による酒池肉林から、民衆の怨嗟、手のひらを返した権力者が差し向けた
 退魔の力の保有者による攻撃、燃える紅蓮の炎に照らされる大地に流れる赤い血、一転して白一色の
 大地が広がる白夜の風景、その中でうずもれていた傷だらけの巨漢を抱き上げて…。
 映画の予告編さながらの数分ながらの強烈な光景。
 あらかじめ三姉妹ちゃんたちを遠ざけておいて良かったです…。)

(どうかな、風蘭くん〜。
 あなたは自分のしてきたことの罪に苛まれているけれど〜、わたしだって決してきれいな過去じゃ
 ないの〜。
 そしてあなたと出会えて救われたのは、グリッタちゃんの言うとおりなんだよ〜。)

(風蘭様の目じりが光っていたのをわたくしは見逃しませんでした。)

(そして話は>>75に続いたのでした。)


80 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/23(Wed) 14:39
>>78(グリッタちゃん)

>はいっ!アーチェロさんたちのお屋敷でメイドさんのお仕事するの、大好きですから。
>それに、私がやりたくてやっているのでお気になさらないで下さいね。

そう言っていただけるとわたくしもありがたいです…。
我が家がグリッタちゃんがメイドの本領を発揮されるのに相応しい場所と認定していただいたという
ことですもの。
以前いらっしゃったご主人様の館でこちらに合流することがご主人様から提案されたときは、グリッタ
ちゃん、少し遠慮なさっている風でしたので、こちらで楽しくメイドをなされているのは嬉しゅう
ございますわ。

>あれぇ?あなた、さっきはいなかったよね?
>わあ、可愛い!(むぎゅううう)
>ねぇねぇ、良かったらマフィン食べる?

「おお、ふわふわの金髪に埋もれられて心地良いぞ。
 ほお、マフィンか、いただこうではないか。
 (もぐもぐ)おおおっ、これは美味、美味。
 それでは貴殿が吸血姫殿の友人で大神族のグリッタであられたか。
 噂にたがわぬ名菓匠ぶり、お見事であった。」

>…え、もしかしてこちらの鬼のお兄さんお姉さんたちの一番偉い方だったんですか?
>あわわわ、ごめんなさいごめんなさい!
>あんまり可愛い方だったのでつい…。

「なんの、郷里では下にも置かぬ扱いで肩が凝るでなあ。
 せっかくの遠出なのじゃから、気安うつき合ってもらえるとありがたい。」

>喜んで頂けて、ありがとうございます!(にぱ♪)
>本当にこの国には、色々な神様がいるんですね。

「八百万柱の神がいる国ゆえわたしのような小娘もおるさ。
 そして人々の信仰の対象となれば新たに神となる者もいる。
 グリッタ殿は異国の出身と聞くが、日本にたいそう馴染んでいるであるな。
 この国には狼を祭神とする神社もある。
 グリッタ殿もいつか神の一人に数えられる日が来るかもしれん。」

>私の恋人さんの主で、春の女神様の佐保姫様という方が奈良にいらっしゃるんですが、
>きっとお知り合いなのかなあ。

「うむ、今は奥州にこの身を置くが、我は宇治の橋姫神社にも祀られておるからな。
 あちらに滞在するときは足を延ばしてほど近い奈良の佐保姫のところにも行ったことがあるな。
 そういえばアーチェロ殿に聞いたが、佐保姫の従者が貴殿の背の君となったと聞く。
 まことに慶賀の至りよな、結婚式にはぜひ呼んでたもれ。」

>はいっ!じゃあ、この方のお背中を流すのを私に任せて頂けますか?

「一緒に湯に入るとは望むところ。
 裸の付き合いをする機会など中々ないからのう。
 ひと風呂入ったら、共に商店街に繰り出そうではないか。」

(風呂から上がられた勢織津姫様はたいそう満足そうにニコニコしておられ、グリッタちゃんの手を
握ってなかなか放そうとなさいませんでした。)

81 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/02/24(Thu) 07:47
吸血する相手ってやっぱ好みを優先するの?

82 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/25(Fri) 14:56
>>61 >>78(グリッタちゃん)
>>70 >>80(アーチェロお嬢様)

>こんにちは〜♪節分のお裾分け持ってきました〜♪

グリッタちゃん、ようこそお越し下さいました。
何処からか香ばしくて良い匂いが漂ってきましたので、もしやとは思いましたが。

黒豆パン、可愛らしい鬼さんのマフィン、そして鰯とカボチャのパイ…。
そしてそれらを運んできて下さったグリッタちゃんは、
麦穂を優しく揺らす温かな金色の風ですね。(微笑)

>…まあ、さっそくメイド服にお着替えになったのですね。
>キラリと輝く黄金の髪が、お仕事モードのグリッタちゃんのお心の照り映えを表しているかのよう…。

このお屋敷のメイドとしては如何なものかとは思いますが、グリッタちゃんのお心遣いは
喜んで頂戴致します。
うふふ、三姉妹さんも頼もしい助っ人の参戦にテンションが高まっていますね。
そして本日のお客様とも、良き交流を…。

>やはり足音の主は瀬織津姫様でいらっしゃいました…。

瀬織津姫様、はるばる遠方の地までご足労頂き、恐縮です。
昨年に続き、こうして私達の街の皆様とも良き交流の機会が持てる事を
心から嬉しく思います。

そろそろ、屋敷神様もお出でになりますわ。
お茶を淹れますので、グリッタちゃん持参のお土産と共に召し上がって下さいませ。

>我が家がグリッタちゃんがメイドの本領を発揮されるのに相応しい場所と認定していただいたという
>ことですもの。

ええ、同じメイドとしてこうしてまた一緒にお仕事が出来る事を大変嬉しく思います。
ですが、やはりきちんとお礼はせねばなりませんね。
お土産に、我が家で作った節分豆のチーズ煎餅、節分豆のクッキーを包んでおきましょう。

…ちなみに節分豆のチーズ煎餅は、土地神様へのお土産でもあるんです。
きっとお酒に合うと思いましたので。

>あれぇ?あなた、さっきはいなかったよね?
>わあ、可愛い!(むぎゅううう)
>ねぇねぇ、良かったらマフィン食べる?

(一連のやり取りを見守りながら)

グリッタちゃんの明るさとあの笑顔…。
瀬織津姫様も大層お気に召したようですね。
良いものを見せて頂きました。(微笑)

ずっと見ていたい気分ですけれど、そろそろ出発せねばなりませんね。
瀬織津姫様とグリッタちゃんの湯浴みが終わり次第、お嬢様も…。

(そして神社、商店街において一連の行事は大盛況となりました。)

83 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/25(Fri) 15:39
>>71-74(アーチェロお嬢様)

>…尼僧様たちが大きなしっぱを二人してパタパタ…。
>分かりますわ、お茶を淹れるその姿一つで柚葉さんの只者でなさは、分かる方には分かるのですよね。

まあ、有難うございます。(微笑)
このような由緒ある寺院での作法となりますと未だ心得が無いのですが…。
お住いの方々にそう言って頂けると、自信に繋がります。

>…すみません、お母様。
>なんだかちょっと微妙な評価をいただいたので少し落ち込みましたが、それどころではございませんね。
>…もう、その話題はいいですから。

この尼僧のお二方、思っていたよりも緩い方々でいらっしゃいますね。(汗)
お嬢様に対する評価は若干納得しかねる部分もございますが。(溜息)
とはいえ、このお二方のきつく締め過ぎず必要以上に口出しもなさらない雰囲気が
頑なではあっても風蘭さんの居場所を作っていた事、納得出来ました。

>うっ、返す言葉もありませんわ。
>落ち着きましょう、わたくし、深呼吸、深呼吸…。

お嬢様の「闇堕ち」…。
きっと凛々しくていらっしゃいますが、やはりそれはお互いに辛いものになってしまいますから
実際にそうならない事を願いますね。

(ボソッ…)画家のお嬢様の、同人誌等におけるあくまでも創作の中でしたら
見てみたいですけれど。きゃっ♪
(怖くとも凛々しいお姿を想像してます)

>『一片の残花』。
>そう称されるその結末のご母堂様はあまりにも悲しくて…

ええ…。全てを賭けて愛する者を護ろうとした母の姿を美しいとは思いつつも、
やはりその果てに流される『涙』は『血』が流れるよりも痛く、辛いものですから…。
決して間違いだとは思わずとも、私は共に在る道を選びたいです…。

>諺の『チャンスの神様は前髪しかない』と同じ教えと申せましょう。
>「失敗とは転ぶことではなく、転んだまま起き上がらないことです」

ええ、例え間違いを犯したとしても、途轍もない後悔に苛まれたとしても…。
誰も風蘭さんが終わってしまう事を望んでなどいない、やり直してはいけないとは一言も言っておりません。
今この時が、最大のチャンスなのです。
勇気をもって、踏み出して…。
己自身を縛っていたものを解き放ち、新たに結ぶための…。


84 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2022/02/25(Fri) 23:36
>>75-76(アーチェロお嬢様)

(もう捨て身を良しとしない事を誓った風蘭さんと、
既にボロボロになっていた護符を見て)

…そうだったのですか。
白夜様の貼られた護符は、既に役割を終えられていたのですね。
それではつまり、白夜様が預かっていた御命は既にご本人の許に還っていたのですね。

答えとは、そして幸せとは、案外近くにあるものなのだなと思います。
問題は、それにいつ気が付くかという事なのですね。
風蘭さんに貼られた護符が、既に役目を終えている事に気付いておられなかったように…。

重い過去と、そこから来る悔恨と自責の念から逃れたい一心で走り続けていた故に見えていなかったものが
白夜様の声に耳を傾け、手を取る事で初めて見えたのですね。

>男の人って意地が優って自分の気持ちに蓋をして、それで女の子を泣かせるとかたいがいですわ…。
>あらら、また朱乃様から怒りのオーラが…。

男心も、女心も、いえ、心そのものはなかなか理解し難いものですね。
時としてそれは、本人でさえ分からぬものですから。
そして心がある以上、感情も確かに存在する。
理屈ではわかっていても、感情によって容易に心は振り回されてしまう…。

だからこそ、「縁」によって結ばれた者の声に耳を傾けて心を落ち着かせるのが大切ですね。
(ずずず…再びお茶を飲んでいます。)

>ですが、こういうときこそわたくしの膂力と翼と牙が他人様のお役に立つときでございます。
>少し席を外しますね。

(そっとお嬢様のお手に自らの手を添えながら)

お気持ちは分かりますが、お嬢様、ここはお二人を信じて待ちましょう。
お二人が共に歩む事を決め、そして今後を占うための運命が与えた最初の切っ掛けかも知れません。

勿論お嬢様の事は信頼しておりますが、これ以上はお二人が歩んでいく上で
私達が干渉すべきではないかと…。
あの方の目にやっと光が灯った以上、心配はありません。
事を終えた後、気持ちよくお二人が戻られるよう尼僧さん達と支度をしておきましょう。

(この後、夕餉の支度を手伝わせて頂く事になりましたが一つ大事なことに気付きました。)

あ、すっかり忘れてました。
レンタカーの期限、本日の日付が変わるまででした。
とはいうものの、多分京都の営業所に返却する時間には新幹線に間に合いませんね…。

(レンタカー会社に連絡)

念のため、延長の許可と手続きは済ませましたが如何致しましょう?

85 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/26(Sat) 00:10
>>81

お客様、もしかしてわたくしが夜な夜な暗がりを徘徊して、見目麗しい方、あるいは美味な血を蓄えて
いらっしゃる方に忍び寄ってうなじに牙を突き立てたりしている、とそうお思いなのでしょうか?
今のわたくしは、人の世に住まわせていただき親交を求める身でありますゆえ、長らく「禁血」をいた
しております。

わたくしが人間から吸血させていただいていたのは、故郷イタリアの我が侯爵家の城にいたころのこと
ですわ。
ただし侯爵令嬢として何不自由なく暮らしていた当時も、選り好みして吸血することは許されません
でした。
お食事はメイドさんたちが調えてくれますが、人血につきましては献血係を募集してわたくしの前に
連れて来てくれましたけれど。
どのような味の血の持ち主であろうと、チェンジなど許してもらえなかったのですよ。
好みの味でないからとだだをこねようものなら、メイド長に雷を落とされましたわ。
もちろんその日の吸血は抜きとされ、とても切ない思いをすることもしばしばでした。
そして血をいただくときには献血係への感謝を忘れないように、とも言われていましたわね。
人の世に流布するような妖しく艶めかしい吸血鬼のイメージを期待されていたのなら、ガッカリさせて
しまったかも知れませんね。
どうかお許しくださいませ。

掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)